JPS6265774A - 鋼材塗装法 - Google Patents

鋼材塗装法

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JPS6265774A
JPS6265774A JP20397285A JP20397285A JPS6265774A JP S6265774 A JPS6265774 A JP S6265774A JP 20397285 A JP20397285 A JP 20397285A JP 20397285 A JP20397285 A JP 20397285A JP S6265774 A JPS6265774 A JP S6265774A
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JP
Japan
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paint
coating
electrodeposition
weight
pigment
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Application number
JP20397285A
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English (en)
Inventor
Tadayoshi Hiraki
忠義 平木
Osamu Iwase
岩瀬 治
Motohiro Osumi
大住 元博
Shinji Sugiura
杉浦 新治
Ichiro Tabuchi
田淵 一郎
Masafumi Kume
久米 政文
Takashi Udagawa
宇田川 孝
Komaji Matsui
駒治 松井
Yasuhiro Fujii
藤井 泰弘
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鋼板、例えば自動車車体の鋼板に耐スリキズ
性、耐チッピング性、鋭角部ならびに端面部の防食性お
よび物理的性能などのすぐれた複合塗膜を形成するため
の塗装方法に関するものである。
自動車産業分野では塗膜の耐久性の問題、特にスリキズ
による塗膜外観の低下、衝撃剥離による塗膜の耐食性低
下ならびに鋼板の腐食の進行および鋭角部端面部などか
ら錆が発生しやすいなどの問題が重視されつつある。
黒色などの濃色で且つすぐれた鮮映性に仕上げた塗面は
、洗車ブラシ、みがきコ/・チウンドまたは走行中の砂
ぼこりなどによってスリキズの発生が目立ちやすい。従
来、上塗り塗膜を硬くすることによってこのようなスリ
キズの発生を防止していたが、その反面、塗膜の可とり
性が低下して脆くなって耐衝撃性、後記の耐チッピング
性などが著しく低下するという欠陥を生じ、これらの諸
性能のすぐれたバランスのとれた複合塗膜を形成するこ
とは困難であった。
に比較的粗粒に粉砕した岩塩を多量に混入し砂利を敷く
ことが多く、この種の道路を走行する自動車はその外面
部において車輪で跳ね上げられた砂利が塗膜面に衝突し
、その衝撃により塗膜が局部的に車体(鋼板)上から全
部剥離する衝撃剥離現象、いわゆる”チッピングを起す
ことが屡々ある。この現象により、車体外面の衝撃部の
金属面が露出し、すみやかに発錆すると共に腐食が進行
する。通常、チッピングによる塗膜の剥離は車体底部お
よび足まわシ部に多いが、フードおよびルーフにまで発
生し、約半年〜1年で局部的腐食がかなり顕著になるこ
とが知られている。
このチッピングならびにこれに基因する鋼材の腐食の進
行を防止するため、従来から車体の外部金属基体表面の
化成処理ならびに電着塗料、中塗塗料および上塗塗料に
ついて各種の検討が加えられた。例えば、化成処理につ
いて、結晶形の異なる燐酸鉄系皮膜および燐酸亜鉛系皮
膜の使用が検討されたが、かかる化成処理によっては被
衝撃部における塗膜の付着性を充分に改善することは困
難である。また、電着塗料おJび上塗塗料についても該
塗料に含有されている樹脂および/または顔料について
種々検討されてきたが、チッピングに耐え得る充分な付
着性改善効果を有するものは今まで見い出すに至ってい
ない。
また、中塗塗料に無機箔状顔料、例えば絹雲母またはタ
ルク粉を含有せしめ、それによって該無機箔状顔料によ
る中塗塗膜層内のズリによる衝撃面でのみ局部的に剥離
を起させるようにし、かくして電着塗料塗膜の損傷を阻
止し、この無キズの電着塗料塗膜が防錆機能を確実に維
持することも提案されているが、車体の外面に加わる衝
撃力は一定でなく、かなり大きい場合もあって、これら
の方法では中塗塗膜層内のズリによる緩和・分散能力以
上の衝撃力が加れられた場合には、その衝撃力を中塗塗
膜層のところで阻止しきれず、被衝撃部が電着塗膜を含
むすべての塗膜に及び塗膜全体が金属基体面よυ剥離し
、その結果その部位はすみやかに発錆し腐食が進行する
という欠点がメ1゜る。
さらに、鋼板製品、例えば自動車車体には鋼板の鋭角部
および端面部(以下「端面部等」と略称する)が多く存
在しており(例えば、7エイシア、フェンダ−、ドアパ
ネル、パネルフード、)々ネルルーフ、パネルトランク
リッド、ボディーなどの側部、下端部、裏面)、この部
分は他の平坦部と異なり先鋭的な形状を有している。し
たがって、端面部等において、塗着した塗料は加熱硬化
中に溶姻流動して平坦部に比べて塗膜が薄くなり、特に
鋭角部の塗膜は極端に薄くなることは不可避であった。
その結果、鋭角部を含めた端面部の防食性は平坦部に比
べ著しく劣シ、端面部等から錆が容易に発生する傾向が
みられ、この点に関する改良も強く望まれている。
そこで本発明者等は、電着塗装−中塗塗装−上塗塗装か
らなる複合塗装系における上述の欠陥を解消し、仕上が
シ外観、耐候性、耐化学性などを低下させることなく、
耐スリキズ性、耐チッピング性、物理的性能などにすぐ
れ、しかも鋼材端面部等の防食性なども改善された複合
塗膜の形成法について鋭意研究を重ねた。その結果、顔
料を高濃度に配合した電着塗料を塗装し、そして中塗塗
装に先立って核電着塗面に特定範囲の静的ガラス転移温
度の塗膜を形成する水性バリアーコートを塗装し、さら
に上塗塗料として超硬質塗膜を形成する塗料を採用する
乙とによって、上記目的を達成することができ、耐スリ
キズ性、耐チッピング性、物理的性能、端面部等の防食
性などが著しく改善された複合塗膜を形成することに成
功したものである。
すなわち、本発明によれば、鋼材に電着塗料、中塗シ塗
料および上塗り塗料を順次室9重ねる塗装工程において
、 (1)上記電着塗料として顔料を高濃度に配合したもの
を使い、 (2)上記中塗り塗料を塗装するに先立って上記電着塗
面に、形成塗膜の静的ガラス転移濃度が0〜75℃であ
る水素バリアーコートをあらかじめ塗装しておき、そし
て (3)上記上塗り塗料として超硬質塗膜を形成すことを
特徴とする鋼材塗装法が提供される。
「バリアーコート」なる用語は慣用されてはいないが、
本発明では、上記特性値を持ち、かつ本発明の目的を達
成せしめる塗膜を形成することが可能力水性塗料を「水
性バリアーコート」と称する。
本発明の特徴は、電着塗料、中塗り塗料および上塗り塗
料を順次塗り重ねる複合塗装工程において、上記(11
〜(3)の要件を具備せしめたところにある。その結果
、該塗装工程に基いて得られる複合塗膜の耐スリキズ性
、耐チッピング性、端面部等の防食性、物理的性能など
を著しく改良できたのである。
すなわち、本発明によって形成した複合塗膜の上塗り塗
膜層は超硬質でらる九めに洗車ブラシ、みがきコンパウ
ンド、砂ぼこシなどによるスリキズめ発生をほぼ完全に
防止することができたのである。
また、本発明における耐テツfング性向上のための複合
塗膜の基本的構造は、複合塗膜内に岩塩粒子などによる
衝突エネルギーを吸収するための中間緩衝層を設け、し
かも塗膜表層部に該衝突エネルギーが集中することなく
できるだけ分散するような物性の超硬質上塗塗膜を設け
たものである。
具体的には、静的ガラヌ転移温度を特定範囲に調整した
塗膜(バリアーコート塗膜)を中間層に設けて衝撃エネ
ルギーを吸収しやすくし、そして表層部に、岩塩粒子な
どが衝突してもキズ、ワレなどが発生しにくく且つ衝突
エネルギーを分散しやすい硬度に調整した超硬質上塗塗
膜を形成したものである。その結果、本発明の方法によ
シ形成される複合塗膜は、岩塩粒子などが塗面に衝突し
てもその衝突エネルギーは塗膜表層部で分散するので、
塗膜の単位面積あたりに受ける衝突エネルギーが小さく
なるとともに、中間層に設けたバリアーコート塗膜内に
その殆どまたはすべてが吸収されるため、複合塗膜が衝
撃剥離することがなく、ワレ、キズなどの発生も殆んど
認められず、鋼材表面の露出も殆んど皆無となる。この
ように複合塗膜の耐チッピング性が向上すると、鋼材の
腐食、発錆などの問題も轟然解消し、それに加えて、本
発明の方法によって形成される複合塗膜自体のP8食性
もバリアーコートを介さないものと比べて著しく向上す
る。
さらに、本発明者等は、鋼材の端面部等に電着塗膜を肉
厚に形成して防食性を向上せしめることについて検討し
たととる、顔料を高濃度(樹脂固形分100重量部あた
940重量部以上)に配合した電着塗料を塗装すると、
端面部等にも肉厚な塗膜が形成され、平坦部のみならず
端面部等の防食性などが向上する傾向があることを見い
出したが、仕上シ塗膜の平滑性、鮮映性などが低下する
ことが認められたので、さらに、端面部等の防食性を一
層向上せしめ、しかも仕上り塗膜の平滑性、鮮映性など
を改良するために引き続き研究を行なつ念結果、顔料を
高濃度経含む電着塗膜面に、水性バリアーコートを塗装
すると、バリアーコートが端面部等にも十分塗着し〔し
かも電着塗膜表面の微小な凹凸部分にも含浸するので、
中塗塗料の吸込みが少なくなって、得られる複合塗膜の
平滑性、上塗り鮮映性などの低下を防止できた。
さらに、本発明により形成される塗膜は、仕上がシ外観
、耐候性、物理性、耐化学性などの特性も非常にすぐれ
ている。
以下、本発明の塗装方法についてさらに具体的に説明す
る。
鋼材: 本発明の方法によって塗装される鋼材は、導電性被塗物
であって、電着塗装することが可能々金属表面を有する
素材であれば、その種類は何ら制限を受けない。例えば
、鉄、銅、アルミニウム、スズ、亜鉛ならびにこれらの
金属を含む合金、およびこれらの金属、合金のメッキも
しくは蒸着製品などの素材があげられ、具体的にはこれ
らの素材を用いてなる乗用車、トラック、サファリーカ
ー、オートバイなどの車体、部品および電気製品、建材
などがある。該鋼材は電着塗料を塗装するに先立って、
あらかじめリン酸塩もしくはクロム酸塩などで化成処理
しておくことが好ましい。
電着塗料: 本発明において上記鋼材に塗装するための電着塗料とし
ては、通常一般に使用されている電着塗料に比べ顔料を
高儂度に配合されていることを除けば、それ自体既知の
カチオン型およびアニオン型電N塗料がいずれも使用で
きる。
まず、カチオン型電着塗料には、塩基性アミン基をもつ
樹脂をベースにし、酸で中和、水溶性化(水分散化)し
てなる陰極析出型の熱硬化性電着塗料が包含され、これ
は上記鋼材(被塗物)を陰極にして塗装される。
塩基性アミン基をもつ樹脂としては、例えば■ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂、エポキシ基(またはグリシジル
基ン含有アクリル樹脂、アルキレンクリコールのグリシ
ジルエーテル、エポキシ化ポリブタジェン、ノボ2ツク
フエノール樹脂のエポキシ化物などのエポキシ基含有樹
脂のエポキシ基(オキシラノ環)へのアミン付加;■塩
基性アミノ基をもつ不飽和化合物(例えば、N、N−ジ
メチルアミノエチルメタクリレート、N、N−ジエチル
アミンエチルアクリレート、■−ビニルピラゾールなど
)を単量体として用いる重合;■第5級アミノ基含有グ
リコール(例えば、N−メチルジェタノールアミン)を
グリコールの一成分とするグリコール成分とポリイソシ
アネート化合物との反応t■酸無水物とジアミンとの反
応によるイミノアミンの生成反応による樹脂へのアミン
基の導入:などによって得られる塩基価が一般に約20
〜約200の範囲の樹脂が適している。
上記■の反応に使用しうるアミンとしては、脂肪族、脂
環族もしくは芳香−脂肪族の第1級アミン、第2級アミ
ン及び第3級アばン塩などがあげられる。また該アミン
に代えて第2級スルフィド塩及び第6級ホスフィン塩な
どから選ばれる少なくとも1種を上記■のエポキシ樹脂
に付加させたものをカチオン型電着塗料として用いるこ
ともできる。
そして、上記塩基性アミン基をもつ樹脂を中和し、水溶
性化(水分散)するための中和剤としては、例えば、[
酢塩、ヒドロキシル酢酸、プロピオ/酸、酪酸、乳酸、
グリシンなどの有機酸;硫酸、塩酸、リン酸等の無機酸
が使用できる。中和剤の上記樹脂に対する配合量は、上
記樹脂の塩基価(一般に約20〜約200の範囲)を基
準にして中和当量の約0.1〜約0.4倍量の範囲が適
当である。
また、カチオン型電着塗膜を加熱硬化性にするために配
合される慄槁剤としては、ブロック化したポリインシア
ネート化合物を用いるのが一般的であり、これにより、
形成された塗膜を加熱(通常、約140℃以上)すると
ブロック剤が解離して、イソシアネート基が再生し、上
記の如きカテτン性樹脂中に存在しうる水酸基力どの活
性水素含有官能基と架橋反応し硬化する。
他方、7ニオン型電着塗料は、主としてカルボキシル基
をもつ樹脂をペースとし、塩基性化合物で中和、水溶性
化(水分散化)してなる陽極析出飄の電着塗料であって
、上記鋼材(被塗物)を陽極として塗装される。
カルボキシル基をもつ樹脂には、例えば■乾性油(あま
に油、脱水ひまし油、桐油など)に無水マレイン酸を付
加して得られるマレイン化油樹脂;■ポリブタジェン(
1,2−型、1,4−型など)に無水マレイン酸を付加
して得られるマレイン化ポリブタジェン:■エポキシ樹
脂の不飽和脂肪酸エステルに無水マレイン酸を付加して
得られる樹脂;■高分子量多価アルコール(分子量約1
000以上のもので、エポキシ樹脂の部分エステルおよ
びスチレン/ア、yルアルコール共重合体なども含まれ
る)に多塩基酸(無水トリメリット酸、マレイン化脂肪
酸、マレイン化油など)を付加して得られる樹脂;■カ
ルボキシル基含有ポリエステル樹脂(脂肪酸変性したも
のも含む);■カルボキシル基含有ブクリル樹脂;のグ
リシジル基もしくは水酸基を含有する重合性不飽和モノ
マーと不飽和脂肪酸−どの反応生成物を用い−C形成さ
れた重合体もしくは共重合体て無水マレイン酸などを付
加せしめて得られる樹脂;などがあげられ、カルボキシ
ル基の含有量が醸価に基いて一般に約50〜約200の
範囲のものが適している。
ソシテ、これらカルボキシル基含有樹脂におけルカルボ
キシル基を中和し、上記樹脂を水溶性化(水分散化)す
るために用いうる中和剤としては、例えば、モノエタノ
ールアミン、ジェタノールアミン、ジメチルアミノエタ
ノール、などのアルカノールアミン;ジエチルアミン、
トリエチルアミンなどのアルキルアミン;水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウムなどの無機アルカリなどが使用で
きる。これら中和剤の使用量は、上記樹脂の酸価に対す
る理論中和当量の約0.1〜約1.0倍当量(好ましく
は0.4〜0.8倍当量)の範囲が適当である。
また、上記樹脂を加熱硬化性にするための架橋剤として
は、ヘキサキスメトキシメチルメラミン、ブト’rシ化
メデルメラミン、エトキシ化メチルメラミンなどの低分
子量メラミン樹脂を必要に応じて使用することができる
本発明の1つの特徴は、上記電着塗料における顔料の温
度を、通常の濃度(樹脂固形分100重量部あたりせい
ぜい35重量部まで)より高濃度とした点にある。しか
して、本発明で用いる電着塗料の顔料含有量は、具体的
には、樹脂固形物100重量部あたり、40〜150重
量部、好ましくは55〜100重量部、さらに好ましく
は60〜85重量部であることができる。顔料の含有量
が少ないと、前述したように、鋼材の端面部等の防食性
の充分な改善を期待することができない。
上記電着塗料に配合しうる顔料としては、それ自体公知
の着色顔料、体質顔料、防錆顔料などが使用でき特に制
限はなく、例えば亜鉛華、アンチモン白、塩基性硫酸鉛
、塩基性炭酸鉛、チタン白、リトポン、けい酸鉛、酸化
ジルコン、カーボンブラック、黒鉛、黒酸化鉄、アニリ
ンブラック、亜酸化鋼、カドミウムレッド、クロムパー
ミリオン、ベンガラ、ビグメントレッド、ピグメントバ
イオレット、ピグメントオレンジ、塩基性クロム酸鉛、
黄鉛、オーカー、カドミウム黄、ストロンチウムクロメ
ート、ゲータ/黄、リサージ、ピグメントエロー、ピグ
メントグリーン、亜鉛縁、クロム株、酸化クロム、フタ
ロシアニングリーン、群青、紺青、フタロシアニンブル
ー、ピグメントブルー、コバルト紫、ピグメントバイオ
レット、亜鉛末、酸化亜鉛、鉛丹、鉛シアナミド°、鉛
酸カルシウム、ノンフェロ−、炭化ケイ素、アルミニウ
ム粉、アス喜〉′、アルミナ、クレー、けいそう土、消
石灰、石コウ、タルク、炭酸バリウム、沈降性炭酸カル
シウム、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、パライ
ト、ベントナイト、ホワイトカーボン、ガラスピーズな
どがあげられる。これらは単独もしくは2種以上併用す
ることができる。
さらに、これらの電着塗料には、親水性溶剤、水、添加
剤などを必要に応じて配合し、固形分濃度を約5〜約4
0重量%に脱イオン水などで調整する。そしてpHを、
カチオン型では5.5〜aO、アニオン型では7〜9の
範囲に保って電着塗装に供することができる。電着塗装
は常法に従って行なうことができ、例えば、浴温15〜
35°C1負荷電圧100〜400 F’の条件で、被
塗物をカチオン型では陰極に、アニオン型では陽極とし
て実施することができる。塗装膜厚は特に制限されない
が、通常、硬化塗膜に基いて10〜40μの範囲臼とす
るのが好ましい。
電着塗膜は原則として100〜200℃、好ましくは1
40〜200℃の範囲に加熱して硬化せしめられるが、
アニオン型電着塗装膜で空気乾燥性の不飽和脂肪酸で変
性した樹脂を用いた場合には室温で乾燥させることもで
きる。
水性バリアーコート: 水性バリアー罵コートは、上記電着塗面に塗装するため
の被覆用組成物であって、本発明では殊に、形成塗膜の
静的ガラス転移温度が0〜−7500である水を主たる
溶媒もしくは分散媒とする水性組成物が使用される。
該組成物は〜水性ビヒクルおよび水を主成分とし、これ
にさらに必要に応じて粘性付与剤、有機溶剤、着色顔料
、体質顔料、防食顔料などを適宜含有することができる
水性ビヒクルとしては、上記電着塗膜および後記中塗塗
膜との付着性にすぐれ、かつ、上記範囲内の静的ガラス
転移温度を有する熱可能性樹脂が好ましく、具体的には
次のものが挙げられる。
■ 変性ポリオレフィン系樹脂: 例えば、プロピレン−エチレン共重合体(モル比で、約
40〜80:60〜20が好iM)に、塩素化ポリオレ
フィン(例えば塩素化率約1〜60重世%のポリプロぎ
レン)を1〜50重i:部、好ましくは10〜20重量
部(いずれも該共重合体100重量部あたり)を配合し
てなる混合物;または上記プロぎレンーエチレン共重合
体100重量部あたりマレイン酸もしくは無水マレイン
酸0.1〜50重量部、好ましくは0.3〜20重゛量
重金量ラフト重合せしめたグラフト重合体などがあげら
れる。これらの共重合体、塩素化ポリオレフィンおよび
グラフト重合体の数平均分子量は一般に約5000〜約
30,0000の範囲であることが好ましい。
該変性ポリオレフィン系樹脂の水性化に際し、プロピレ
ン−エチレン共重合体はそれ自体既知の°アニオン、カ
ドオンもしくは非イオン性のエマルソヨン重合によって
水性化することができ、また、該グラフト重合体はカル
ボキシル基ヲ中和することによって水溶化もしくは水分
散化でき、該塩素化、d IJオレフィンは例えば乳化
剤の存在下で水分散化することができる。
■ スチレン−ブタツエン共重合体: スチレンの含有率が約1〜80重量%、好ましくは10
〜40重量%の共重合体であって、スチレン及びブタツ
エンを重合調整剤、触媒、石けんならびに水の存在下で
共重合せしめることによって該共重合体の水分散液が得
られる。重合温度は100℃以下が好ましい。また、該
共重合体の数平均分子量は約10,000〜約1,00
0,000の範囲であることが好ましい。
■ ブタツエン樹脂: 上記■においてスチレンを用いないで重合することによ
シ得られる水分散組成物である。
■ アクリロニトリル−ブタツエン共重合体:アクリロ
ニトリルの含有率が1〜50重量%、好ましくは10〜
40重量%の共重合体であって、アクリロニトリル及び
ブタツエンに、必要に応じてアクリル酸、メタクリル酸
などの官能iモ、z−y−を加え、重合触媒、分子量調
整剤、界面活性剤などの存在下で水中においてエマルノ
ヨン重合することによって得られる。重合温度は100
℃以下が好まし7い。該共重合体の数平均分子量は約i
o、oooへ・約1.0.0. O,OOoの範囲が適
している。
■ ポリブチ/: インブチレンを主体にし、必要に応じてノルマルブチレ
ンを混合し、低温重合することにより得られるポリブテ
ンを乳化剤の存在下で、50〜70°Cに加熱し水を加
えて均一に十分攪拌することによって得られる。該樹脂
の数平均分子量は約1.000〜約500,000の範
囲が好ましい。
■ アクリル樹脂ニ アクリル酸エステルおよび(または)メタクリル酸エス
テルを主成分とし、さらに必要に応じてアクリル酸、メ
タクリル酸、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルメタクリレートなどの官能性モノマーおよび
(または)その他の重合性不飽和モノマーを混合してな
るとニルモノマー成分を、乳化重合して水分散液とする
か二または溶液重合した後水溶液もしくは水分散液に変
えることによって得られる。上記アクリル酸エステルと
しては例えば、エチルアクリレート、プロビルアクリレ
ート、n−ブチルアクリレート、1so−ブチルアクリ
レート、6−ペンテルアクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、2−へブチルアクリレート、オクチルアクリレー
ト、2−オクチルアクリレート、ノニルアクリレート、
ラウリルアクリレート、2−エテルヘキシルアクリレー
ト、2−エテルブチルアクリレートなどが特に好適でア
夛、メタクリル酸エステルとしては例えば、ペンチルメ
タクリレート、ヘキシルメタクリレート、2−エチルへ
キシルメタクリレート、テシルメタクリレート、ラウリ
ルメタクリレート、ステフ′アリルメタクリレートなど
が特に好ましい。ここに例示したこれらのアクリル酸エ
ステルおよびメタクリル酸エステルから誘導される単独
重合体の静的ガラス転移温度はいずれも0℃以下であっ
て、これらのモノマーから選ばれる1種もしくは2種以
上のアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルは
上記アクリル樹脂を形成するためのモノマーとして好適
なものである。該アクリル樹脂は数平均分子量が約50
00〜1,000,000の範囲にあることが好適であ
る。
■ さらに、これら以外に天然ゴムラテックス、メチル
メタクリレート−ブタツエン共重合体エマルジョン、ぼ
りクロロプレンエマルソヨン、ホリ塩化ピニリデンエマ
ルソヨンなども水性ビヒクルとして使用することができ
る。
水性バリアーコートによって形成される塗膜は静的ガラ
ス転移温度(7’(7)が0〜−75℃、好ましくは−
30〜−60℃、特に好ましくは−40〜−55℃の範
囲であることが重要で、Tgが0℃よシ高くなると、最
終塗膜の耐チッピング性、耐食性、物理的性能などが改
善されず、一方−75℃よりも低くなると、最終塗膜の
耐水性、付着性などが低下するので好ましくない。
本発明では、これらの水性ビヒクル自体が上記範囲内の
静的ガラス転移温度を有していればそれ自体でバリアー
コートに使用できるが、上記範囲から逸脱している場合
あるいは範囲内であっても静的ガラス転移温度を微調整
したい場合などにおいて、必要に応じて粘性付与剤を配
合することができる。該粘性付与剤としては、上記水性
ビヒクルとの相溶性が良好な樹脂、例えば、ロジン、石
油樹脂(クロマン樹脂)、エステルガム、エポキシ変性
ポリブタツエン、低分子量脂肪族エポキシ樹脂、低分子
量脂肪族ビスフェノールタイプエポキシ樹脂、ポリオキ
シテトラメチレングリコール、酢酸ビニル変性ポリエテ
レンカどの乳化分散液があげられ、これらの配合量は上
記水性ビヒクル(固形分)100重量部あたり1〜50
重量部(固形分として)の範囲が好ましい。
また、水性バリアーコートの塗装仕上シ性向上のために
、水性バリアーコートには上記水性ビヒクルとの親和性
もしくは溶解性のすぐれた有機溶剤、側光ば、ベンゼン
、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ヘキサン
、ヘゲタン、オクタン、デカンなどの脂肪族系炭化水素
;トリクロルエチレン、ツク−クロルエチレン、ソクロ
ルエチレン、ソクロルエタン、ソクロルベンゼンなどの
塩素化炭化水素;メチルエチルトン、ジアセトアルコー
ルなどのケトン系溶剤;エタノール、プロパノール、ブ
タノールなどのアルコール系溶剤;メチルセロソルブ、
プチルセロンルブ、セロソルブアセテートなどのセロソ
ルブ系溶剤などを添加することも可能である。
さらに、該バリアーコートには体質顔料、着色顔料、防
食顔料、可塑剤、タレ止め剤などを配合してもさしつか
えない。これらの顔料の配合量は水性ビヒクル(固形分
)100重量部あたり1〜150重量部の範囲が好まし
い。
特に、水性バリアーコートに防食顔料を配合しておくこ
とによって、これを電着塗膜に含有させた場合と比べて
防食性を著しく向上させることが可能となることが判明
したのである。
水性バリアーコートに配合することが可能な防食顔料は
、金属の腐食を抑制もしくは防止する機能を持つ顔料で
あり、単に一色彩を付与するための着色顔料ならびに塗
膜の物理的性質を調整するための体質顔料とは明確に区
別され、例えば鉛系顔料、クセメート系顔料、金属粉顔
料などをあげることができ、このうち、本発明の方法で
水性バリアーコートに配合しうる防食顔料は特に制限さ
れないが、水と接触すると防食機能を有する成分が溶出
する組成の顔料が適しておシ、特に、その水抽出液の電
気伝導度が100μυ/crrL以上、とりわけ500
tlu/cm以上となる防食顔料を使用することが好ま
しい。
なお、防食顔料の水抽出液の「電気伝導度」の測定は、
電気伝導度が1μひ/crn以下の脱イオン水80重量
部と防食顔料20重量部とを混合し、30℃で5日間放
置(この間、10分/日の割合で混合物をカクハンする
)後、上澄液(水抽出液)を取り出し、その電気伝導度
を測定することにより行なう。
水抽出液が上記電導度を有する防食顔料としては、例え
ば、ソンククロメート+1570μU/α)〜ストロン
チウムクロメートj971μV/cm)、クロム酸バリ
ウム(736aび/cIrL)、クロム酸カルシウム(
8000μv/art)、塩基性クロム酸鉛(111μ
び/crIL)、塩基性硫酸鉛(1181Uy /儒)
、リン酸カルシウム(332〃び/二)、モリブデン1
祐(666μTJ/CrL)、モリブデン酸カルシウム
(256μv/cm)、リンモリブデン酸アルミニウム
(182μv7crn)、メタホウ酸バリウム(154
0μU/3 ) 、メタバナジン酸アンモニウム(74
50!IV/い)すどがあげられ(カッコ内は水抽出液
の電気伝導度である)、これらはそれぞれ単独でもしく
は2種以上組合わせて使用できる。このうち、特に好ま
しくはノンフクロメート、ストロンチウムクロメート、
クロム酸バリウムおよびクロム酸カルシウムから選ばれ
る防食顔料を甲いることである。これらの防食顔料の配
合量は一般に水性ビヒクルこ岬 100重ftN<固形分)l>たり1〜1soitJl
、好ましくは2〜50重量部の範囲である。そして、水
性バリアーコートに配合する防食顔料による防食機能を
十分に発揮させるために、上記電着塗膜の吸水率をQ、
6〜20重量%、特に0.5〜5重量%の範囲に調整し
ておくことが好ましい。
ここで、電着塗膜の「吸水率」は、電着塗料を該塗膜を
単離して50°Cの温水に48時間浸漬し、引き上げ直
後の塗膜とそれを105℃で1時間乾燥した後の塗膜の
重量をそれぞれ測定し、これらの結果を次式に算入して
求めた値である。
電着塗膜の吸水率を上記範囲に調整することによって、
咳電着塗膜面上に塗り重ねた防食顔料を含む水性バリア
ーコート塗膜から水抽出された該防食顔料の水抽出成分
が該電着塗膜内を容易に浸透して鋼材面における陽極(
4y’><は陰極)抑制効果を顕著にし、鋼材を保護す
るものと推察される。吸水率の調整は、塗膜の架橋密度
、親水基の導入、体質顔料の配合量などによって容易に
行なわれる。
したがって、この吸水率を調整する方法によれば電着塗
料に防食顔料を配合する必要は特にないので、該塗料の
貯蔵安定性、塗膜の平滑性などを向上させることもでき
る。
本発明において、該バリアーコートの形成塗膜に関し、
静的ガラス転移温度が前記範囲内に含まれていることは
必須であるが、さらに、該塗膜自体の引張り破断強度伸
び率を、−20℃の雰囲気において引張速度20mm1
分で、200〜1000チ、特に300〜700%の範
囲に調整しておくと、複合塗膜の耐チッピング性、防食
性などを一層向上させることができる。
なお、本発明で用いる水性バリアーコートの形成塗膜の
「静的ガラス転移温度」は示差走査型熱量計(第二精工
金製DEC−10型戻測定した値であり、「引張破断強
度伸び率」は、恒温槽付万能引張試験機(島津製作所オ
ートクラブ5−DfJ、)を用い、試料の長さは20i
m−、引張速度は20m/分で測定した値である。これ
らの測定に使用する試料は、該バリヤーコートを形成乾
燥塗膜にもとすいて25μになるようにブリキ板に塗装
し、120℃で30分焼付けたのち、水銀アマルガム法
により単離したものである。
本発明において、水性バリアーコートは、前記電着塗膜
を加熱硬化した後もしくは未硬化の状態のいずれかで塗
装することができる。その塗装方法は特に限定されず、
例えば、スプレー塗装、ハケ塗膜、浸漬塗装、静電塗装
などを用いることができ、また塗装膜厚は形成塗膜にも
とすいて1〜20μ、特に5〜10μとするのが好まし
い。
バリアーコート塗膜面に中塗シ塗料を塗装するにあたり
、該バリアーコートはあらかじめ焼付けておくことが好
ましいが、焼付けることなくウェットオンウェットで中
塗り塗料を塗装してもさしつかえない。バリアーコート
の焼付温度は一般に80〜200℃の範囲が適している
中塗り塗料: E記バリアーコート塗面に塗装される中塗シ塗料として
は、付着性、平滑性、鮮映性、耐オーバーペイク性、耐
候性などにすぐれたそれ自体既知の中塗り塗料が使用で
きる。具体的には、油長30%以下の短油もしくは超短
油アルミド樹脂またはオイルフリーポリエステル樹脂と
アミノ樹脂とをビヒクル主成分とする有機溶液形熱硬化
性中塗り塗料があげられる。これらのアルキド樹脂およ
びポリエステル樹脂は、水酸基価60〜140および酸
価5〜20で、しかも変性油として不飽和油(もしくは
不飽和脂肪酸)を用いたものが好ましく、また、アミン
樹脂は、アルキル(好ましくは炭素数1〜5個のもの)
エーテル化したメラミン樹脂、尿素樹脂ベンゾグアナミ
ン樹脂などが適している。これら両樹脂の配合比は固形
分重量に基いてアルキド樹脂および(!!たけ)オイル
フリーポリエステル樹脂65〜85チ、特に70〜SO
W、アミノ樹脂35〜15%、特に30〜20%である
ことが好ましい。さらに、上記アミン樹脂の少なくとも
一部を4リイソシアネ一ト化合物やブロック化Iリイソ
シアネート化合物に代えることができる。
また、該中塗り塗料の形態は、有機溶液型が最も好まし
いが、上記ビヒクル成分を用いた非水分散液型、ハイソ
リッド型、水溶液型、水分散液型などであってもさしつ
かえない。本発明では、中塗り塗膜の硬度(鉛筆硬度)
は一般に3B以上、特にH〜9Hの範囲にあることが好
ましい。さらに、該中塗シ塗料には、体質顔料、着色顔
料、その他の塗料用添加剤などを必要に応じて配合する
ことができる。
本発明において、上記バリアーコート塗膜面への中塗り
塗料の連装は、前記バリアーコートと同様な方法で行な
うことができ、塗装膜厚は硬化後の塗膜に基すいて10
〜50μの範囲とするのが好ましく、塗膜の硬化温度は
ビヒクル成分によって異なり、加熱硬化する場合は80
〜170℃、特に120〜150℃の範囲の温度で加熱
することが好ましい。
上塗り塗料: 記中塗り塗面に塗装する塗料であって、本発明では、仕
上がり外観(鮮映性、平滑性、光沢などχ耐候性(光沢
保持性、耐チヨーキング性力ど)などがすぐれており、
しかも耐スリキズ性の良好な超硬質塗膜を形成するそれ
自体公知の装料を使用するのである。
本発明において超硬質塗膜とは、硬化せしめた塗膜が鉛
筆硬度試験法によって測定した硬度が4H〜9j7(2
0℃)の塗膜である。中塗塗膜および上塗塗膜の鉛筆硬
度の試験方法は、ガラス板に硬化膜厚20μに塗装し硬
化せしめた試験板を20℃に保持し、シンの先端を平に
研ぎ角を鋭くした鉛筆(三菱製図用鉛筆“ユニ′″)を
45度の角度で持ち、シンが折れない程度に強く該塗面
に押しつけながら約1 tx (3秒/aR)動かし、
鉛筆による傷の軌跡が残らない最も硬い鉛筆の硬さで評
価した。
本発明において使用できる上塗り塗料は、上記の硬度お
よび性能を有するものであれば特に制限を受けず、例え
ば、アミノ・アクリル樹脂系、アミノ・アルキド樹脂系
、アミン・ポリエステル樹脂系、アミノ・フッ素樹脂系
、アミン・シリコン、3? 1Jエステル衝脂系、不飽
和ポリエステル樹脂系、インシアネート・アクリル樹脂
系、インシアネートポリエステル樹脂系、イソシアネー
ト・フッ素樹脂系、不飽和アクリル樹脂系などをビヒク
ル成分とする三次元架橋硬化型塗料があげられる。これ
らの塗料の形態は特に制限されず、有機溶液型、非水分
散液型、水溶(分散)深型、粉体型、ハイソリッド型な
どで使用できる。塗膜の形成は、常温乾燥功口熱乾燥、
電子線もしくは紫外線などの活性エネルギー線照射によ
って行なわれる。
本発明において用いる上塗シ塗料は、上記のビヒクル主
成分を用いた塗料にメタリック顔料モしくは着色顔料を
配合したエナメル塗料とこれらの顔料を全くもしくは殆
ど含まないクリヤー塗料に分類される。そして、これら
の塗料を用いて上塗シ塗膜を形成する方法として、例え
ば、■ メタリック顔料、必要に応じ着色顔料を配合し
1なるメタリック塗料または着色顔料を配合してなるソ
リッドカラー塗料を塗装し、加熱硬化する(1コ一ト1
ベータ方式によるメタリックまたはソリッドカラー仕上
げ)。
■ メタリック塗料またはソリッドカラー塗料を塗装し
1、加熱硬化した後、さらにクリヤー塗料を塗装し、再
度加熱硬化する(2コ一ト2ベーク方式によるメタリッ
クまたはソリッドカラー仕上げ)。
■ メタリック塗料またはソリッドカラー塗料を塗装し
、続いてクリヤー塗料を塗装した後、加熱して該両全膜
を同時に硬化する(2コ一ト1ベーク方式によるメタリ
ックまたはソリッドカラー仕上げ)。
これらの上塗シ塗料は、スプレー塗装、静電塗装などで
塗装することが好ましA、また、塗装膜厚は、乾燥塗膜
に基いて、上記■では25〜40μ、上記■、■では、
メタリック塗料ならびにソリッドカラー塗料は10〜3
0μ、クリヤー塗料は25〜59μがそれぞれ好ましい
。加熱硬化させる場合の温度条件はビヒクル成分によっ
て任意に採択できるが、80〜200”C1特に120
〜130℃が好ましい。
上記のようにして、鋼材に高濃度顔料の電着塗装−水性
バリアーコート塗装−中塗り塗装−超硬質上塗り塗装に
よって形成した複合塗膜の性能は、特に耐スリキズ性、
耐チッピング性、防食性、端面部等の防食性、物理的性
能などが署しく改善され、さらに仕上り外観(例えば、
平滑性、光沢、鮮映性など)、耐水性、耐化学性、耐候
性なども良好である。
次に、本発明に関する実施例および比較例について説明
する。
!、試料の調製 (1)鋼材: ボンデライトφ3030(日本)臂−カーライジング(
株)製、リン酸亜鉛系金属表面処理剤)で化成処理した
鋼板(大きさ300X90Xα8 cm )のほぼ中央
部を基点に1800折り曲げたもの。
(2)電着塗料: (,4)  カチオン型寛着塗料:ポリアミド変性エポ
キシ樹脂/ブロックイソシアネート化合物をビヒクル成
分とし、酢酸で中和し、そして該ビヒクル成分100重
量部(固形分)あたシ、顔料(チタン白:カーボン黒:
クレー=30:1.5:30(重量比))を60重量部
、防食顔料(塩基性クロム酸鉛)を3重量部、有機鉛を
2重量部、有機錫を3重責部配合してなる不揮発分含有
率が20重量%、pRが6.5のカチオン電着塗料、こ
の電着塗料の単独塗膜は平滑性が劣り、吸水率は13%
であった。
(B)  カチオン型電着塗料:上記(A)における顔
料の配合i′60重量部を75重量部に代えた塗料(防
食顔料台まず)。この電着塗料の吸水率は3.5%であ
った。
(C) カチオン型電着塗料(比較例用)二上記L4)
における顔料の配合−1160重景部全量0重量部に代
えた塗料(防食顔料台まず)。この電着塗料の単独塗膜
は平滑性にすぐれておシ、吸水率は21%であった。
CD)  アニオン型電着塗料:マレイン化ポリブタジ
ェン/アミノ樹脂を主要ビヒクル成分とし、モノエタノ
ールアミンで中和し、そして該ビヒクル成分100重量
部(固形分)あたり上記(,4)の顔料を79重量部お
よびストロンチウムクロメート(防食顔料)を1重量部
配合してなる不揮発分含有率が20重量%、7’Eが8
.1のアニオン型を着塗料。この電着塗料の単独塗膜は
平滑性が劣シ、吸水率l′i4.x%であった。
(E)  アニオン型電着塗料二上記(D)における顔
料の配合量を61重量部に代えた塗料(防食顔料含まず
)。この電着塗料の吸水率は3.3%であった。
(3)  バリアーコート (A)7″ロピレン/工チレン共重合体<モル比7(1
/30.数平均分子量:約200.000 )100重
量部あたシマレイン酸を10重量部グラフト重合せしめ
た樹脂の中和、水分散液(形成塗膜の静的ガラス転移温
度ニー41℃、引張破断強度伸び率:400チ)。
(B) 上記(、()のグラフト樹脂100重量部あた
りジンククロメート(防食顔料)を3重量部 部配合し
てなる組成物の中和、水分散液(形成塗膜の静的ガラス
転移温度ニー41T、、引張破断強度伸び率=360%
)。
(C) スチレン30重量%とブタジェン70重量%と
からなる成分を常法に従ってエマルジョン重合を行なっ
て得た水分散液(形成塗膜の静的ガラス転移温度ニー4
8℃、引張破断強度伸び率:420チ)。
(D) アクリロニトリル30重量%、フリジエン67
重量%およびアクリル酸3重量%からなる組成物を常法
に従ってエマルジョン重合を行ない、次いで該共重合体
100重量部あたりストロンチウムクロメート(防食顔
料)を6重量部配合してなる水分散液(形成塗膜の静的
ガラス転移温度ニー50℃、引張破断強度伸び率:47
0%)。
(E)  インブチレンとノルマルブチレンとからなる
共重合体の乳化水分散液(形成塗膜の静的ガラス転移温
度ニー55℃、引張破断強度伸び率:600チ)。
(F)  ノニルアクリレート60重量%、2−エチル
へキシルアクリレート20重量%、メチルアクリレ−)
15重量部およびヒドロキシエチルアクリレート5重量
部からなる組成物のエマルジョン重合体100重量部あ
たりクロム酸バリウム(防食顔料)10重量部配合して
なる水分散液(形成塗膜のガラス転移温度ニー48℃、
引張破断強度伸び率=330%)。
(G)  ヘキサデシルアクリレート60重量%、2−
エチルへキシルアクリレート20重量%、メチルアクリ
レート15重量%およびヒドロキシエチルアクリレート
5重量%からなる組成物をエマルジョン重合してなる水
分散液(静的ガラス転移温度:+4℃)。
(4) 中塗シ塗料ニ アミノラックN−27−ラー(関西ペイント(株)製)
アミノポリエステル樹脂系中塗シ塗料)。
(5)上塗シ塗料: (A):マジクロンブラック〔関西ペイント(株)製、
アミノ−アクリル樹脂系黒色上塗り塗料、1コ一ト1ベ
ーク用黒色塗料、鉛筆硬度5H(200℃)〕。
(B):マジクロ/クリヤーH〔関西ペイント(株)製
、アミノアクリル樹脂系上塗り塗料、2コート1ベーク
用クリヤー塗料、鉛飽硬度5H(20℃)〕。
(C):ラジキュアーPブラック(関西ペイント(株)
製、アクリレート4リエステル樹脂系電子線硬化型塗料
、鉛筆硬度6H) 1よ夾立乞 上記lで準備した鋼材に電着塗料を次の条件で塗装した
カチオン電着塗装条件:浴固形分濃度19重量%、浴温
度28℃、pHa5、負荷N圧約250’%180秒間
通電。
アニオン電着塗装条件:浴固形分濃度12重量%、浴温
度30℃、pH7,8、負荷電圧約200V、180秒
間通電。
上記いずれもの場合も電着塗装後水洗し、170℃で3
0分焼付ける。塗装膜厚は硬化塗膜にもとづいて20μ
である。   ′ 次に、このように電着塗料を塗装した金属部材に、水性
バリアーコートをエアースプレーで、そして中塗シ塗料
および上塗シ塗料を静電塗装でそれぞれ後記第1表に示
したごとく塗装した。膜厚はいずれも硬化塗膜に基くも
のである。
上塗シ塗装において、「2CIB」は上塗り塗料(、(
)ならびにBをウェットランウェットで塗膜重ねた後、
120℃で30分焼付けて該両塗膜を同時に硬化せしめ
るシステムである。電子線硬化は270 K $ vの
電子腺金6Mrαd照射して硬化させた。
Lユ1腹区税綴邑 上記の実施例および比較例において塗装した塗板を用い
て塗膜性能試験を行なった。その結果を後記第2表に示
す。
〔試験方法〕
(*1)耐チツぎング性: ■試験機器:Q−G−Rグラペロメーター(Q・臂ネル
会社製品) ■ 吹付けられる石:直径約15〜20 m / tn
の砕石 ■ 吹付けられる石の容量:約500−〇 吹付はエア
ー圧カニ約4ゆ/d ■ 試験時の温度:約20°C 試験片を試験片保持台にとりつけ、約4’C9/cdの
吹付はエアー圧力で約500−の砕石を試験片に発射せ
しめた後、その塗面状態および耐塩水噴霧性を評価した
。塗面状態は目視観察し下記の基準で評価し、耐塩水噴
霧性は試験片をJIS  Z2371によって960時
間、塩水噴霧試験を行ない、次いで塗面に粘着セロ・・
ンテーグを貼着し、急激に剥離した後の被衝撃部からの
発錆の有無、腐食状態、塗膜ハガレなどを観察する。
■ 塗面状態 ◎(良)二上塗り塗膜の一部に衝撃によるキズが極く僅
か認められる程度で、電着塗膜の剥離は全く認められな
い。
Δ(やや不良):上塗りおよび中塗り塗膜に衝撃による
キズ剥れが多く認められ、しかも電着塗膜にも剥れが散
見される。
×(不良):上塗りおよび中塗り塗膜の大部分が剥離し
、被衝撃部およびその周辺を含めた被衝撃部の電着塗膜
が剥離。
■ 耐塩水噴霧性 ◎:発錆、腐食、塗膜ハガレなどは認められない。
○:#、腐食および塗膜ハガレが少し認められる。
△:錆、腐食および塗膜ハガレがやや多く認められる。
×:!、腐食および塗膜・・ガレが著しく発生。
(*2)耐衝撃性: JIS  f5400−1979 6.13.3B法に
準じて、0℃の雰囲気下において行なう。重さ500g
のおもシを501の高さから落下して塗膜の損傷を調べ
る。
◎:異常なし Δ:ワレ、ハガレ少し発生 ×:ワレ、ハガレ多く発生 (*3)付着性: JIS  f5400−1979 6.15に準じて塗
膜に大きさ1×1flのがパン目を100個作り、その
表面に粘着セロハンテープを貼着し、それを急激に剥し
た後の塗膜の残存数。
(*4)耐水性: 40℃の水に10日間浸漬した後の塗面を評価する。◎
:異常なし。
(*5)平滑性: 目視判定 ◎:良好 Δ:微小凹凸が多く認められる。
(*6)端面防食性: 前記(*1)と同様にして塩水噴霧試験を1680時間
行ない、鋼板端面部における塗面の状態を目視によシ判
定した。判定基準も(*1)と同じ。
(*7)耐糸サビ性: 塗膜をカッターで素地に達するように2本の対角線状に
カットを入れ、JIS  Z2371による塩水噴霧試
験器に48時間入れた後、脱イオン水で塗面を洗浄して
から恒温恒湿ボックス(温度40±2℃、湿度85±2
%)に960時間入れた後の糸サビ発生状況を調べた。
糸サビの平均長さ、および密度を記録し、カット部の長
さ10w以内に長さ1誌以上の糸サビが2本以下  F 5〜6本内外M 10本以上 D を目安として評価する。
(*8)耐スキャプ性: 40℃の温水に120時間浸せきし、次いで20℃で4
時間乾燥したのち6号砕石30011を4に!?/cd
でチッピング(直線カットも併用)せしめた塗板につい
て、〔5%食塩水(30℃)に2時間浸漬→−20℃で
1時間放置→屋外で45時間暴露〕を週3回行なって、
これを1サイクルとして、20サイクル実施した後の透
面状態(特にサビ、フクレなどについて)を調べた。
◎:異常なし ○:フクレわずか発生 Δ:サピ、フクレ少し発生 X:サビ、フクレ著しく発生 (*9)耐スリキズ性: 20℃において、水平に保った試験板の塗面上に寒冷紗
を4枚重ねしておきその上に1klF分銅(上皿天秤用
で底面の平らなもので直径5cIIL)をのせ、寒冷紗
の端を持ち、20cIIL/秒の速さで試験片の上を2
0往復させたのちの塗面状態を評価した。◎はスリキズ
の発生が殆ど認められない。
Δはスリキズの発生がやや多くみられる。×はかなり多
くのスリキズが認められる、である。
(*10)鉛筆硬度: 20℃で鉛筆による傷の軌跡が残らない最も硬い鉛筆の
硬さ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 鋼材に電着塗料、中塗り塗料および上塗り塗料を順次塗
    り重ねる複合塗装工程において、 (1)上記電着塗料として顔料を高濃度に配合したもの
    を用い、 (2)上記中塗り塗料を塗装するに先立つて上記電着塗
    膜面に、形成塗膜の静的ガラス転移温度が0〜−75℃
    である水性バリアーコートをあらかじめ塗装しておき、
    そして (3)上記上塗り塗料として超硬質塗膜を形成する上塗
    り塗料を使用する ことを特徴とする鋼材塗装法。
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