JPS6264850A

JPS6264850A - 制振材組成物及びその複合材

Info

Publication number: JPS6264850A
Application number: JP20451385A
Authority: JP
Inventors: Fumisaku Ito; 伊藤　文策; Koichi Nagakura; 永倉　弘一; Toshio Arai; 俊夫荒井
Original assignee: Ube Industries Ltd
Current assignee: Ube Corp
Priority date: 1985-09-18
Filing date: 1985-09-18
Publication date: 1987-03-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、高温での巾広い温度範囲において制振性能が
優れ、金属板等の硬質基材とのラミネート板などの複合
材にしたときの常温における加工性の良好な制振材組成
物、及びその複合材に関するものである。

〔従来の技術〕

振動あるいは騒音を発生する機械、設備において、その
カバーとして用いられる金属板には振動、騒音を防止も
しくは減少させ、また共振、共鳴を防ぐ目的で金属板に
加硫ゴムなどの振動減衰性材料（制振材）を貼りつ（プ
たり、これを金属板で拘束した制振性複合材（板）が用
いられてきた。

また、最近はマンション等の衝撃音をカットする方法と
して床の柱の下に制振材をしいたり、パーティクルボー
ド間に制振、防音材をザンドイツツする方法がとられて
いる。その他、ＯＡ機器、自動車用オイルパン、床、エ
ンジンルームと客室との間仕切り等に、制振、防音材を
サントイツツする方法がとられている。

（発明か解決しｊ；うとする問題点）これらの制振材及びその複合材は効果的であるが、反面
解決ずべき問題点が残っている。

すなわち、従来の制振材には、使用可能な温度範囲が常
温から６０’Ｃまでと狭く高温下では適さないとか、金
属板との複合材にしたときの損失係数〈η）が小さいと
か、燃焼時に有毒ガスを発生するとか、あるい１よ溶剤
タイプの場合には作業環境上問題がある、等の欠点がお
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、従来公知の制振材およびその複合材の有
する問題点を解決すべく鋭意研究した結果、本発明を完
成した。

すなわち、本発明は、（ａ）酢酸ビニル系重合体１０〜
７５重量部と（ｂ＞スチレン系重合体２５〜９０重量部
との合計１００重量部に対して（ｃ）可塑剤５〜５０重
量部および（ｄ）充填剤０〜２００重量部を混合してな
る制振材組成物、及び該制振材組成物の層が硬質基材の
片面に積層されてなる複合材に関する。

本発明において使用される（ａ）酢酸ビニル系重合体と
しては、酢酸ビニル重合体、酢酸ビニルとエヂレンやス
チレン等との共重合体またはこれらのブレンド物か挙げ
られる。

本発明において使用される（ｂ）スチレン系重合体とし
ては、スチレン、メチルスチレン等の単独重合体、これ
らスチレン糸上ツマ−の少なくとも１種とブタジェン、
イソプレン、α−オレフィン等との共重合体またはこれ
らブレンド物が挙げられる。

本発明において使用される（ｃ）可塑剤としては、ジオ
クチルフタレート（ＤＯＰ＞　、ジブデルフタレート（
ＤＢＰ）　、ジブデルフタレート、セバヂン酸ブチル等
が挙げられる。

また、本発明においては（ｄ）充填剤、例えば炭酸カル
シウム、タルク、マイカ、クレー、カーボンブラック、
グラファイト、金属粉、カーボン繊維、金属繊維、無■
繊維の織布等を配合してもよい。

本発明の制振材組成物（ま、（ａ）１０〜７５重吊部と
（ｂ）２５〜９０重吊部とのポリマー成分合計１００重
量部に対して（Ｇ）５〜５０重量部好ましくは１０〜３
０重量部および（ｄ）０〜２００重量部を混合して得ら
れる。ポリマー成分合計１００重量部中の（ａ＞酢酸ビ
ニル系重合体の量が１０重量部より少ないと制振性を示
す温度中（温度の範囲）が狭くなり、（ａ）酢酸ビニル
系重合体の量が７５重量部より多いと１２０℃で複合材
の鋼板の間から芯材である制振材組成物が流出するなど
耐熱性に問題がある。また、（ｃ）可塑剤の量が５重量
部より少ないと制振性を示す温度が１２０℃以上になり
実用上（４０〜１２０℃）役に立たず、また（ｃ）可塑
剤の最が５０重量部より多いと硬質基材との接着が困難
になる。

本発明の制振材組成物は通常シート、フィルム化して使
用される。厚さは特に制限されないが、０．０４〜３ｍ
程度である。本発明の制振材組成は種々の無機、有機の
硬質基材に適用できる。

本発明の制振材組成物は、高温での巾広い温度範囲にお
いて制振性能が優れており、硬質基材、例えば金属板と
積層すると常温におけるｈＩＴ性の良好な複合板を与え
る。

本発明の複合材は、前記の制振材組成物の層を硬質基材
の片面に積層することによって得られる。

制振材組成物の層と硬質基材との積層は直接性なっても
よいが、好適には接着剤を介して行なわれる。

前記のＩ！貿基材としては特に制限はなく種々の無機あ
るいは有機の硬質基材に適用できるが、特に金属に好適
に適用できる。金属としては特に制限されないが、鉄、
アルミニウム、銅あるいはこれらの金属を含む合金、例
えばステンレスが好ましい。これらの金属は箔状、板状
、管状、棒状その他任意の形状の剛体であってもよい。

板状の場合には厚さは０．０１〜５ｍ、特に０．２〜１
．５＃が好ましい。金属に接着剤を接着するにあたって
は金属表面をあらかじめ清浄にしておくことが好ましく
、所望によりサンドブラスト、あるいは燐酸塩、クロム
酸塩処理などの表面処理を行なってもよい。

前記の接着剤としては、市販品の東曲合成化学工業（１
１）のア（１ンアルファ−（＃１０１、＃１０２、＃　
２０１、＃２０２、＃２０３、＃２２１、＃２２２、＃
２３２、＃２５３）　、アイカニ業（）朱のアイカアイ
ボント（Ｓ−２５０、八「−２１、ΔＦ−２２）や、横
浜ゴム（）１）のハマタイトＹ　−８１８７か好適に使
用される。

金属として金属板を使用する場合、金属板と制振材組成
物の層（接着剤も含めて）とはプレス成形、■−ルによ
る連続成形等により積層される。

本発明によって得られる複合材（′Ａ１、常温にお【プ
る加工性が良好であり、自動車の内外％Ｌ　ｔｊＡ、土
木建築月利、Ｔ業用祠わ１、機械、設（＋ｆ＃その他の
用途に使用することができる。

以下に実施例を示す。以下の記載で部は小量部を示づ−
６以上の各間において、複合材の１員失係数の温度依存１
〕１は、供試材を恒温槽内に１２ツ１〜して各温度に設
定し、ブリ下ルケアーネ１製の振動解析装置を用い、機
械インピーダンスの共振点鋭度から５００　ｔ−１ｚで
の損失係数ηを測定した。制振１件の判断としてηか０
．１以上を示す温度領域とその最大値ηｍａｘで判断し
た。

（実施例〕実施例１１５０’Ｃに設定したブラベンダーにポリスチレン〔旭
化成工業蛛スタイロン／′１７０）２５部を投入し、ポ
リスチレンか融解した後、酢酸ビニル重合体〔カネボ１
り・エヌシー（ＩＩＰ−８）２５部を添１１■シた。３
分間混練した後、ＤＯＰ５部を徐々に添加し、添加終了
後約１分間混練を続けてから混練物を取り出した。この
混練物を２枚のテフロンシートの間にはさみ１５０°Ｃ
のホラ１〜プレス中で厚さ８０μの制振材組成物のシー
トを作成した。

このシー１〜を予めメタゾールで１１（２脂した厚さ０
．６ｍ（巾２０＃、長さ２２０＃）の鋼板２枚の間に厚
さ数μに塗布した接着剤〔アロンアルファー＃２０１　
）で接着し、複合板を１ｑだ。

この複合板を用いて５００１−Ｉ　Ｚでの損失係数を測
定した。結果をまとめて表１に示す。

実施例２〜４各成分の配合割合を表１に示ずように変更した他は実施
例１と同様に実施した。

各成分の組成と測定結果をまとめて表１に示す。

比較例１ポリスチレンに代えて市販のポリプロピレンを用い、各
成分の割合を表１に示すようにした他は実施例１と同様
に実施した。

組成と測定結果をまとめて表１に示す。

−〇　− 〔発明の効果〕前述のように、本発明によれば高温での巾広い温度範囲
において制振性能が優れ、常温における加工性の良好な
制振材組成物、及びその複合材を得ることができる。

特許出願人　　　宇部興産株式会社＝　１１−

Claims

【特許請求の範囲】

（１）（ａ）酢酸ビニル系重合体１０〜７５重量部と（
ｂ）スチレン系重合体２５〜９０重量部との合計１００
重量部に対して（ｃ）可塑剤５〜５０重量部および（ｄ
）充填剤０〜２００重量部を混合してなる制振材組成物
。
（２）（ａ）酢酸ビニル系重合体１０〜７５重量部と（
ｂ）スチレン系重合体２５〜９０重量部との合計１００
重量部に対して（ｃ）可塑剤５〜５０重量部および（ｄ
）充填剤０〜２００重量部を混合してなる制振材組成物
の層が硬質基材の片面に積層されてなる複合材。
（３）硬質基材が金属板である特許請求の範囲第２項記
載の複合材。
（４）制振材組成物を中間層とし両面に金属板が積層さ
れてなる特許請求の範囲第３項記載の複合材。