JPS63189239A - 制振材及びその複合材 - Google Patents

制振材及びその複合材

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JPS63189239A
JPS63189239A JP2293087A JP2293087A JPS63189239A JP S63189239 A JPS63189239 A JP S63189239A JP 2293087 A JP2293087 A JP 2293087A JP 2293087 A JP2293087 A JP 2293087A JP S63189239 A JPS63189239 A JP S63189239A
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JP
Japan
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weight
parts
damping material
layer
damping
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Pending
Application number
JP2293087A
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English (en)
Inventor
永倉 弘一
飯谷 英之
輝昭 藤井
松尾 正太
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低温から高温にかけて巾広い温度範囲におい
て制振性があり、ブロッキングの問題がなく且つ接着力
が高く、しかも耐熱性があり、また金属板等の硬質基材
とのラミネート板にした時の加工性の良い割振材、及び
該制振材と上記硬質基材との複合材に関するものである
〔従来の技術〕
振動あるいは騒音を発生する機械、設備において、その
カバーとして用いられる金属板には、振動、騒音を防止
もしくは減少させ、また共振、共鳴を防ぐ目的で、金属
板に加硫ゴム等の振動減衰性材料(制振材)を貼りつけ
たり、割振材を金属板で拘束した制振性複合材(板)が
用いられてきた。
また、最近はマンション等の衝撃音をカットする方法と
して、床の柱の下に制振材を敷いたり、パーティクルボ
ード間に制振、防音材をサンドインチする方法がとられ
ている。その他、0Aljl器、自動車用オイルパン、
床、エンジンルームと客室と功間仕切り等に、割振、防
音材を鋼板にサンドイッチする事も行われている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述の制振材及びそれらの複合材は効果的であるが、反
面解決すべき問題点が残っている。
すなわち、従来の制振材には、使用可能な温度範囲が常
温から60℃までと狭く高温下では適さない、燃焼時に
有毒ガスを発生する、可塑剤を多量に含み接着強度が低
い、あるいは溶剤タイプの場合には作業環境上及び取扱
い上の問題がある等の欠点がある。
c問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、従来公知の割振材及びそれらの複合材の
有する問題点を解決すべく鋭意検討した結果、特定の制
振材組成物に特定の接着剤組成物を積層してなる制振材
によって上記の問題点が解決されることを知見した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、+a+a
)レン系共重合体90〜20重量部と(b)オレフィン
系重合体10〜80重量部との合計100重量部に対し
て、(c)無機充填剤O〜120重量部及び(dl粘着
付与剤0〜100重量部を混合してなる組成物(A)か
らなる制振材層の片面又は両面に、変性ポリオレフィン
系樹脂(B)からなる接着剤層を積層してなる割振材を
提供するものである。
また、本発明は、上記割振材を、硬質基材に上記割振材
の接着剤層を介して積層してなる複合材を提供するもの
である。
以下、本発明の制振材及びその複合材について詳述する
本発明の制振材を構成する組成物(A)に使用されるス
チレン系共重合体((a)成分)としては、スチレン、
メチルスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン糸上
ツマ−と、ブタジェン、イソプレン等の共役ジエンモノ
マーあるいはエチレン、プロピレン、ブチレン等のオレ
フィンとのランダム、ブロック共重合体やグラフト共重
合体が挙げられる。これらの内でも、スチレン−イソプ
レン−スチレンブロック共重合体が好ましい、スチレン
系共重合体中のスチレン系モノマー成分の含有量は5〜
60重量%、特に10〜40重量%が好ましい。ジエン
系モノマーは一部水添されたものも使用することができ
る。
また、上記組成物(八)に使用されるオレフィン系重合
体く(b)成分)としては、エチレン、プロピレン等の
オレフィンの単独重合体、エチレン、プロピレン、ブテ
ン−1、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、ジエン(例え
ばエチリデンノルボルネン)等のランダム又はブロック
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
エチルアクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、アイオノマー〔三井デュポン■のハイミラン等
〕等が挙げられる。これらのオレフィン系重合体はX線
分析で3%以上の結晶性を有するものが好ましい。
また、上記組成物(A)に接着性を付与するために、ポ
リマー成分である前記スチレン系共重合体(a)及び/
又は前記オレフィン系重合体(blを、変性剤でグラフ
ト変性することが好ましく、また、前記組成物(A)に
、アミノ基、エポキシ基等を有するシランカップリング
剤、チタン系カップリング剤を配合してもよい。
前記スチレン系共重合体(a)又は前記オレフィン系重
合体(b)のグラフト変性は、一般には変性剤をパーオ
キサイドの存在下に付加することによって行われる。ま
た、オレフィン系重合体とスチレン系共重合体との相溶
性を向上させるために、スチレン系モノマーをオレフィ
ン系重合体にグラフトさせることもできる。
前記の変性剤としては、アクリル酸、メタアクリル酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、エンド−ビンクロ
(2,2,1> −5−へブテン−2,3−カルボン酸
、シス−4−シクロヘキセン−1,2−カルボン酸等の
α、β−不飽和カルポン酸、脂環式不飽和カルボン酸、
及びこれらの誘導体、例えばこれらの無水物、エステル
、金属塩、アミド、イミド、ナイロン千ツマー中和物、
オリゴマー中和物等が挙げられる。
さらに、前記の変性剤として、ドデセニルコハク酸無水
物、オクタデセニルコハク酸無水物、4−メタクリロキ
シエチルトリノリト酸無水物等のアルケニルカルボン酸
無水物及びその誘導体、上記無水物に対応するジカルボ
ン酸、そのモノエステル、ナイロンモノマーやオリゴマ
ーによる中和物が挙げられる。
さらに、前記の変性剤として、 式CR+ = CRz −COR3 (式中、R1及びR2は■1又はアルキル基であり、R
sは、1,2.3−ベンゾトリアゾール1.フタルイミ
ド、オルソスルホベンゾイミド、1.8−ナフタルイミ
ド、コハク酸イミド、ラクタム類及びその誘導体から1
−1を除いた残基である。)で表わされる化合物を使用
することができる。具体的には、1−アクリロイルベン
ゾトリアゾール、1−アクリロイルフタルイミド、1−
アクリロイルスルホベンゾイミド、l−アクリロイルナ
フタルイミド、メタアクリロイルベンゾトリアゾール等
及びこれらの誘導体が挙げられる。
さらに前記の変性剤として、ビニルトリエトキシシラン
、メタアクリロイルオキシトリメトキシシラン、γ−メ
タアクリロイルオキシプロピルトリメトキンシラン、メ
タアクリロイルオキシシクロヘキシルトリメトキシシラ
ン、γ−メタアクリロイルオキシプロピルトリアセチル
オキシシラン、メタアクリロイルオキシトリエトキシシ
ラン、T−メタアクリロイルオキシプロピルトリエトキ
シシラン等が挙げられる。
前記変性剤の量は、ポリマー成分(前記fat成分と前
記(1))成分との合計1)100重量部に対して0.
01〜5重量部、特に0.01〜3重量部が好ましい。
前記のグラフト変性に使用されるパーオキサイドとして
は、特に制限はなく、例えばt−ブチルパーオキシベン
ゾエート、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルハイド
ロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等の有機
パーオキサイドが挙げられる。
上記パーオキサイドの量は、上記ポリマー成分100重
量部に対して0.01〜5重量部、特に0゜01〜1重
量部が好ましい。
また、前記組成物(A)に接着性を付与するためのシラ
ンカップリング剤としては、ガラス、無機充填剤等の表
面改質剤の用途においては既に知られている、例えばα
−アミノエチルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、α−アミツブ、ロピルトリエト
キシシラン、T−アミノプロピルトリエトキシシラン、
α−7ミノブチルトリエトキシシラン、N−β−(アミ
ノエチル)−T−アミノプロピルトリメトキシシラン等
を挙げることができる。チタン系カップリング剤につい
ても同様に公知のものが使用される。
これらの量は適宜法められる。
また、前記成分(a)及び(blにさらに無機充填剤(
C)、例えば、炭酸カルシウム、タルク、金属酸化物、
マイカ、クレー、ケイ酸、石こう、カーボンブラック、
グラファイト、金属粉、カーボン繊維、金属繊維、無機
繊維の織布等を配合することができる。
また、本発明においては前記ta)〜(c)成分に粘着
付与剤(d+、例えば、ロジン、水添ロジン、酸変性ロ
ジン、石油樹脂、水添石油樹脂、フェノール樹脂、クマ
ロン−インデン樹脂、ポリテルペン樹脂、液状ゴム等を
配合することができる。
また、前記組成物(A)には、他のゴム類、ポリオレフ
ィン類に使用されるアミン系、フェノール系、イオウ系
、イミダゾール系等の耐熱剤が適量使用されてもよい。
前記組成物(A)は、ポリマー成分(前記(a)成分9
0〜20重量部、好ましくは70〜30重量部と前記t
bl成分10〜80重量部、好ましくは30〜70重量
部との合計量)100重量部に対して、前記fcl成分
0〜120重量部、好ましくは0〜100重量部、及び
前記fd+dl0〜100重量部を、公知の方法によっ
て混合して得られる。上記ポリマー成分100重量部中
の前記スチレン系共重合体fatの量が90重量部より
多いと割振材の高温側での損失係数ηの低下が大きく、
前記スチレン系共重合体fa+の量が20重量部より少
ないと割振材の制振効果が小さくなる。また、前記無機
充填剤(c+の量が上記ポリマー成分100重量部に対
して120重量部より多いと組成物の柔軟性がなくなり
もろくなり低温側でのηが小さくなる。
また、前記粘着付与剤(dlの量が上記ポリマー成分1
00重量部に対して100重量部より多いと低温側のη
の低下が大きい。
また、本発明において、前記組成物(A)からなる制振
材層に積層される接着剤層を構成する変性ポリオレフィ
ン系樹脂(B)は、オレフィン系樹脂の範晴に属するが
、シランカフブリング剤又は酸で変性された結晶性ポリ
オレフィンであり、この結晶性ポリオレフィンとしては
、低、中又は高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン−1等のモノオレフィンポリマー類、エチレン
、プロピレン、ブテン−1、ペンテン、ヘキセン、ヘプ
テン、ジエン等のランダムやブロック共重合体等が挙げ
られる。これらの内でも、低、中又は高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレンが好ましい。
前記結晶性ポリオレフィンの変性剤として用いられるシ
ランカフブリング剤としては、ビニルトリエトキシシラ
ン、メタアクリロイルオキシシクロヘキシルトリメトキ
シシラン、γ−メタアクリロイルオキシプロピルトリア
セチルオキシシラン、メタアクリロイルオキシトリエト
キシシラン、γ−メタアクリロイルオキシプロピルトリ
エトキシシラン、γ−グリシドキシプロビルトリメトキ
シシラン、α−アミノエチルトリエトキシシラン、α−
アミノプロピルトリエトキシシラン、r−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、α−アミノブチルトリエトキシ
ンラン、N−β−(アミノエチル)−r−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン等を挙げることができる。また、前記結晶
性ポリオレフィンの変性剤として用いられる酸としては
、前記スチレン系共重合体(a)及び前記オレフィン系
重合体(b)のグラフト変性に用いられる酸と同様のも
のが用いられ、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、アジピン酸、
セパチン酸、フタル酸、及び酸無水物として、無水マレ
イン酸、無水イタコン酸、無水トリメリット酸、無水ピ
ロメリット酸、無水フタル酸等が挙げられる。
前記変性剤の量は、結晶性ポリオレフィン1゜0重量部
に対して0.01〜5重量部、特に0.01〜3重量部
が好ましい。
前記変性ポリオレフィン系樹脂(B)は、耐熱性の面か
らシラン変性させたものが特に好ましい。
前記結晶性ポリオレフィンの変性は、一般には前記変性
剤をパーオキサイドの存在下に付加させることによって
行われる。上記パーオキサイドとしては、特に制限はな
く、例えばt−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミ
ルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド
、ベンゾイルパーオキサイド等のを機パーオキサイドが
挙げられる。上記パーオキサイドの量は、結晶性ポリオ
レフィン100重量部に対して0.01〜5重量部、特
に0.01〜1重量部が好ましい。
また、本発明においては、前記変性ポリオレフィン系樹
脂(B)に、無機充填剤、例えば、炭酸カルシウム、金
属酸化物、タルク、マイカ、クレー、ケイ酸、石こう、
カーボンブラック、グラファイト、金属粉、カーボン繊
維、金属繊維、無機繊維の織布等を配合することができ
る。
前記組成物(A)からなる制振材層の片面又は両面に、
前記変性ポリオレフィン系樹脂(B)からなる接着剤層
を積層してなる本発明の制振材の厚さは、上記制振材層
と上記接着剤層との81Nの際、T−ダイ等のリップ開
度と引取速度によって調整することができ、特に制限は
ないが、好ましくは0.04〜31膳程度である。また
、前記組成物(A)からなる制振材層の厚さは、0.0
3〜2關が好ましく、また前記変性ポリオレフィン系樹
脂(B)からなる接着剤層の厚さは、O,OO5〜0゜
511が好ましい。
前記組成物(A)からなる制振材層と前記変性ポリオレ
フィン系樹脂(B)からなる接着剤層との積層は、多層
インフレーション法、多層Tダイ法のような共押出ラミ
ネート法や押出ラミネート法等、公知の方法によって行
うことができる。
本発明の制振材は、種々の無機あるいは有機の基材に適
用できる0例えば、本発明の割振材を床と床の支柱の間
に挿、大したり、パーティクルボードの下に入れたり、
金属板等の硬質基材に貼りつけたり、パーティクルボー
ド間に入れたりして適用できるが、特に金属に好適に適
用できる。金属としては特に制限されないが、鉄、アル
ミニウム、銅あるいはこれらの金属を含む合金、例えば
ステンレスが好ましい、これらの金属は箔状、板状、管
状、棒状その他任意の形状の剛体であってもよい、板状
の場合には厚さは0.01〜51膳、特に0゜2〜1.
5 amが好ましい、金属に本発明の制振材を積層する
にあたっては金属表面をあらかじめ7N浄しておくこと
が好ましく、所望によりサンドブラスト、あるいは燐酸
塩、クロム酸塩処理等の表面処理を行ってもよい0表面
処理の程度は要求される性能から公知の技術によって適
宜決められる。
次に、本発明の制振材を、上述の金属板等の硬質基材に
積層してなる、本発明の複合材について詳述する。
上記硬質基材としては、特に制限はなく、種々の無機あ
るいは有機の硬質基材が通用でき、るが、特に金属が好
適に使用できる。かかる金属としては、その種類、形状
には特に制限はないが、上述の板状金属が好ましい。
而して、前記制振材を、上記硬¥r基材に積層するには
、前記制振材の接着剤層を介して積層させる。
従って、本発明の複合材において、前記制振材として片
面に接着剤層を積層してなる制振材を使用し、上記硬質
基材として金属板を使用する場合(他の場合にもこれに
準じて実施できる)の構成は、制振材層/接着剤N/金
属板層であり、また、前記割振材として両面に接着剤層
を積層してなる制振材を使用し、上記硬質基材として金
属板を使用する場合(他の場合にもこれに準じて実施で
きる)の構成は、金属板N/接着剤層/制振材II/接
着剤層/金属板層である。特に制振材層の両面に接着剤
層を積層してなる制振材を中間層とし、該割振材の両面
に金属板が積層された形態のサンドインチ構造の金属積
層(複合)板(金属板層/ポリマーコア層/金属板層:
ポリマーコア層は接着剤層/制振材層/接着剤層の3層
からなる本発明の割振材である)の厚さは、0.1〜1
5鶴、特に0.3〜10■−であることが好ましい、2
枚の金属板は異種でも同種でもよい。また、金属板の表
面は平坦でもよくエンボス処理等によって凹凸状であっ
てもよい0本発明の制振材層と金属板とは接着剤層で点
接着させてもよい。
金属板と前記のポリマーコア層とはプレス成形、ロール
による連続成形等により熱融着される。
金属板と前記ポリマーコア層とを積層するときの条件は
、圧カニ金属板盤面に対して1〜200kg/cj、温
度:ポリマー成分の融点〜300℃、時間二0.1〜6
0分間が好ましい、加熱後、好適には加圧下に冷却され
る。
本発明の複合材は、低温から高温にかけて巾広い温度範
囲において制振性があり、常温における加工性が良好で
あり、公知の方法によって冷間加工等で成形して自動車
の内外装材、土木建築材料、工業用材料、機械、設備そ
の他の用途に使用することができる。
〔実施例〕
以下に実施例を示す。以下の記載で部はffl量部、%
は重量%を各々示す。また、以下の各側において、複合
板の接着性はJIS  K−6854接着剤の剥離強度
に定められているT形剥離試験を行って測定した。試験
は引張り速度200 IIm/sinで行い、同一試験
に用いた試験片数は3個で、試験結果にはその平均値を
示す、また、以下の各側において、複合板のt員失係数
の温度依存性は、供試材を恒温槽内にセットして各温度
に設定し、プリニルケアー社製の振動解析装置を用い、
機械インピーダンスの共振点鋭度から500 fizで
の損失係数ηを測定した。制振性は、ηが0.01以上
及び0.05以上を示す各々の温度の領域と測定温度範
囲一10〜120℃でのその最大値η、□で判断した。
実施例1 ポリプロピレン(宇部興産製のRF355B)100部
に対して、T−メタアクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン0.5部と第3ブチルパーオキシベンゾエ
ート0.25部とを加え、ヘンシェルミキサーで充分混
合し、次いで230’Cに設定した押出機により混練し
た後、ベレット化し、内外層用樹脂〔変性ポリオレフィ
ン系樹脂(B)〕を得た。
・上記内外層用樹脂と同様な方法で得られたビニルシラ
ン変性ポリプロピレン4o部、スチレン−イソプレン共
重合体(シェル化学製のTRll07)60部及び炭酸
カルシウム(白石カルシウム製の5L−101)20部
を添加し、ヘンシェルミキサーで充分混合し、次いで2
00tに設定した押出機により混練した後、ベレット化
し、中間層用樹脂〔組成物(A)〕を得た。
二種三層インフレダイス(口径400mm)を装備した
多層インフレ装置を使用し、該ダイスの内外層には口径
60噴鵠の押出機を通して、上記内外層用樹脂を熔融ゾ
ーン190’C、ダイス温度190℃の条件で供給し、
該ダイスの中間層には口径45mmの押出機を通して、
上記中間層用樹脂を溶融ゾーン190℃、ダイス温度1
90’Cの条件で供給し、各層に供給した樹脂を該ダイ
スの内部で貼合し、三層構造の管状体を、引取速度10
m/winで引取り、折径100(1+s、各層の厚み
は内外層(両側の接着剤層)10μ、中間11i(割振
材N)60μである三層構造のフィルム(本発明の制振
材)を得た。このフィルムは粘着性がなく、取扱いが容
易であった。
得られたフィルムを0.6mm厚の冷間圧延鋼板の間に
はさみ、熱プレス(170℃、30秒、5にg/cd)
で溶融接着し、加圧したまま70℃まで冷却し、積層板
(本発明の複合材)を得た。得られた積層板について、
接着性及び割振性を測定した。
その結果を下記表−1に示す。
実施例2 実施例1で用いた中間層用樹脂にロジン(荒用化学製の
スーパーエステルA125)60部を配合したものを用
いた以外は実施例1と同様にして積層板を得た。得られ
た積層板について、接着性及び割振性を測定した。その
結果を下記表−1に示す、尚、三層構造のフィルムは粘
着性がなく、取扱いが容易であった。
実施例3 実施例2で用いた中間層用樹脂中の炭酸カルシウムに代
えて、酸化マグネシウム(神品化学工業製のスターマグ
U)を配合したものを用いた以外は実施例2と同様にし
て積層板を得た。得られた積層板について、接着性及び
制振性を測定した。
その結果を下記表−1に示す、尚、三層構造のフィルム
は粘着性がなく、取扱いが容易であった。
実施例4 実施例1で用いた内外層用樹脂であるビニルシラン変性
ポリプロピレンに代えて、下記の如くして製造した酸変
性ポリプロピレンを用いた以外は実施例1と同様にして
積層板を得た。得られた積層板について、接着性及び割
振性を測定した。その結果を下記表−1に示す、尚、三
層構造のフィルムは粘着性がなく、取扱いが容易であっ
た。
(酸変性ポリプロピレンの製造) ポリプロピレン(宇部興産製のRF355B)100部
に対して、無水イタコン酸0.5部と第3ブヂルパーオ
キシヘンゾエート0.15部とを加え、ヘンシェルミキ
サーで充分混合し、次いで230℃に設定した押出機に
より混練した後、ペレット化し、酸変性ポリプロピレン
を得た。
実施例5 内外層用樹脂として実施例4で用いた酸変性ポリプロピ
レンを用い、且つ中間層用樹脂として実施例2で用いた
中間層用樹脂を用いた以外は実施例2と同様にして積層
板を得た。得られた積層板について、接着性及び制振性
を測定した。その結果を下記表−1に示す。尚、三層構
造のフィルムは粘着性がなく、取扱いが容易であった。
実施例6 中間層用樹脂として実施例3で用いた中間層用樹脂を用
いた以外は実施例5と同様にして積JI板を得た。得ら
れた積層板について、接着性及び制振性を測定した。そ
の結果を下記表−1に示す。
尚、三層構造のフィルムは粘着性がなく、取扱いが容易
であった。
比較例1 実施例1で用いた三層構造フィルムに代えて、実施例1
で用いた中間層用樹脂からなる80μのフィルム(接着
剤層なし)を用いた以外は実施例1と同様にして積層板
を得た。得られた積層板について、接着性及び制振性を
測定した。その結果を下記表−1に示す、尚、この中間
層用樹脂からなるフィルムは実施例で用いた三層構造フ
ィルムに比べて粘着性が大きく、巻取った時にブロッキ
ングを起こし巻きもどしが困難であった。
比較例2 実施例2で用いた中間層用樹脂を用いてTダイを取りつ
けた押出機(200℃)にて厚さ80μのフィルムを作
成した。このフィルムを用いて比較例1と同様にして積
層板を得た。得られた積層板について、接着性及び制振
性を測定した。その結果を下記表−1に示す、尚、上記
フ゛イルムは実施例で用いた三層構造フィルムに比べて
粘着性が大きく、巻取った時にブロッキングを起こし巻
きもどしが非常に困難であった。
比較例3 比較例1で用いたフィルムに代えて、゛実施例1で用い
た内外層用樹脂(シラン変性PP)からなるフィルムを
用いた以外は比較例1と同様にして積層板を得た。得ら
れた積層板について、接着性及び割振性を測定した。そ
の結果を下記表−1に示す。
比較例4 比較例1で用いたフィルムに代えて、実施例4で用いた
内外層用樹脂(酸変性PP)からなるフィルムを用いた
以外は比較例1と同様にして積層板を得た。得られた積
層板について、接着性及び割振性を測定した。その結果
を下記表−1に示す。
表−1 〔発明の効果〕 本発明の割振材は、低温から高温にかけて巾広い温度範
囲において制振性があり、ブロッキングの問題がなく且
つ接着力が高く、しかも耐熱性があり、また金属板等の
硬質基材とのラミネート板にした時の加工性の良いもの
である。
また、本発明の複合材は、低温から高温にかけて巾広い
温度範囲において制振性があり、常温における加工性が
良好で、公知の方法によって冷間加工等で成形して自動
車の内外装材、土木建築材料、工業用材料、機械、設備
その他の用途に使用することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)スチレン系共重合体90〜20重量部と(
    b)オレフィン系重合体10〜80重量部との合計10
    0重量部に対して、(c)無機充填剤0〜120重量部
    及び(d)粘着付与剤0〜100重量部を混合してなる
    組成物(A)からなる制振材層の片面又は両面に、変性
    ポリオレフィン系樹脂(B)からなる接着剤層を積層し
    てなる制振材。
  2. (2)(a)スチレン系共重合体が、スチレン系モノマ
    ー成分含有量5〜60重量%のスチレン系モノマーと共
    役ジエンモノマー又はオレフィンとの共重合体である特
    許請求の範囲第(1)項記載の制振材。
  3. (3)(a)スチレン系共重合体及び/又は(b)オレ
    フィン系重合体が、変性剤でグラフト変性されたもので
    ある特許請求の範囲第(1)項記載の制振材。
  4. (4)変性ポリオレフィン系樹脂(B)が、シラン変性
    ポリオレフィン又は酸変性ポリオレフィンである特許請
    求の範囲第(1)項記載の制振材。
  5. (5)(a)スチレン系共重合体90〜20重量部と(
    b)オレフィン系重合体10〜80重量部との合計10
    0重量部に対して、(c)無機充填剤0〜120重量部
    及び(d)粘着付与剤0〜100重量部を混合してなる
    組成物(A)からなる制振材層の片面又は両面に、変性
    ポリオレフィン系樹脂(B)からなる接着剤層を積層し
    てなる制振材に、硬質基材を上記制振材の接着剤層を介
    して積層してなる複合材。
  6. (6)制振材層の片面に接着剤層を積層してなる制振材
    が、該接着剤層を介して硬質基材に積層されてなる特許
    請求の範囲第(5)項記載の複合材。
  7. (7)制振材層の両面に接着剤層を積層してなる制振材
    を中間層とし、該制振材の両面に金属板が積層されてな
    る特許請求の範囲第(5)項記載の複合材。
  8. (8)硬質基材が、金属板である特許請求の範囲第(5
    )項記載の複合材。
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