JPH08170688A - 制振材 - Google Patents

制振材

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JPH08170688A
JPH08170688A JP33432094A JP33432094A JPH08170688A JP H08170688 A JPH08170688 A JP H08170688A JP 33432094 A JP33432094 A JP 33432094A JP 33432094 A JP33432094 A JP 33432094A JP H08170688 A JPH08170688 A JP H08170688A
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JP
Japan
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layer
damping material
vibration damping
sensitive adhesive
pressure
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Pending
Application number
JP33432094A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Umeda
道夫 梅田
Manabu Matsunaga
学 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗装工程の如く拘束層の溶出や変質問題等を
誘発する処理液による処理と加熱処理を伴う処理工程に
物品に接着した状態で供することができる良加工性の制
振材を得ること。 【構成】 アルミニウム箔からなる拘束層(3)の片面
に感圧接着性の粘弾性層(4)を有し、前記拘束層の他
面に疎水性で耐熱性の感圧接着層(2)を介してプラス
チックからなるフィルム層(1)を有する制振材。 【効果】 耐熱性、加工性、軽量性、振動・騒音防止性
(制振性)、量産性に優れ、かつアルミニウム箔の溶出
等で処理液を汚染しない制振材が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液による前処理や
塗装処理等からなる塗装工程に供することができる良加
工性の制振材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウムからなる拘束層の片
面のみに感圧接着性の粘弾性層を設けてなる制振材が知
られていた(特開平1−69336号公報)。拘束層を
設けることで耐熱性を付与でき、高温処理による熱だれ
に基づく制振機能の低下を予防することができる。
【0003】しかしながら、前処理液によるアルミニウ
ムの溶出問題等のため塗装工程などに供することができ
ない問題点があった。すなわち制振材は、振動や騒音の
防止を目的に自動車や電化製品等の種々の物品に多用さ
れているが、その物品に制振材を接着して塗装工程に供
した場合、前記の如く180℃程度の加熱処理には耐え
るものの、塗装前段階での脱脂液による前処理段階でア
ルミニウムが溶出し、処理浴を汚染するという問題点が
あった。アルミニウムに代えてステンレス等を用いるこ
とで当該溶出問題は解決しうるものの、その場合には制
振材の加工性が低下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記塗装工
程の如く拘束層の溶出や変質問題等を誘発する処理液に
よる処理と加熱処理を伴う処理工程に物品に接着した状
態で供することができる良加工性の制振材を得ることを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミニウム
箔からなる拘束層の片面に感圧接着性の粘弾性層を有
し、前記拘束層の他面に疎水性で耐熱性の感圧接着層を
介してプラスチックからなるフィルム層を有することを
特徴とする制振材を提供するものである。
【0006】
【作用】拘束層の付与で耐熱性を向上でき、その拘束層
としてアルミニウム箔を用いることで良加工性のものと
することができる。また疎水性で耐熱性の感圧接着層を
介したプラスチックフィルム層の接着でアルミニウム箔
を被覆することにより、良加工性の阻害なく制振効果を
向上させて処理液に耐えるものとすることができる。
【0007】
【実施例】本発明の制振材は、アルミニウム箔からなる
拘束層の片面に感圧接着性の粘弾性層を有し、前記拘束
層の他面に疎水性で耐熱性の感圧接着層を介してプラス
チックからなるフィルム層を有するものである。その例
を図1、図2に示した。1がフィルム層、2が感圧接着
層、3が拘束層、4,6が粘弾性層である。なお5は、
制振対象の物品である。
【0008】拘束層としては、アルミニウム箔が用いら
れる。その材質については特に限定はなく、適宜なもの
を用いうる。制振効果や加工性などの点よりは、半硬質
タイプのアルミニウム箔が好ましく、その厚さは50〜
200μm、就中60〜180μm、特に80〜150μ
mが好ましい。
【0009】拘束層の片面に付設する粘弾性層として
は、感圧接着性を示して、振動エネルギ吸収性、音エネ
ルギ吸収性のものが用いられ、従来に準じて形成するこ
とができる。一般には、例えばアクリル系粘着剤、ブチ
ルゴム系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、ポリイソブチレン
系粘着剤、スチレン・ブタジエン・スチレン系粘着剤、
スチレン・ブタジエン・エチレン・スチレン(SEB
S)系粘着剤等の各種の感圧接着剤などが用いられる。
就中、ブチルゴムをベースとするブチルゴム系粘着剤
は、制振効果に優れ、厚さの大きい層の形成も容易なこ
とから好ましく用いられる。
【0010】粘弾性層の形成に際しては、必要に応じて
フタル酸エステル、リン酸エステル、塩化パラフィン、
ポリブテン、ポリイソブチレンの如き可塑剤、石油系樹
脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂の如き粘着付与剤、
動物性油脂、植物性油脂、鉱物油の如き油脂類、その
他、各種の充填剤や架橋剤、その促進剤、老化防止剤な
どの添加剤を配合することができる。
【0011】粘弾性層の厚さは、制振対象物品等の使用
目的などに応じて適宜に決定うる。一般には、20〜3
000μm、就中30〜2500μm、特に40〜200
0μmの厚さとされる。粘弾性層の形成に際しては、プ
レス処理などにより圧縮処理を施すこともできる。また
図2に例示の粘弾性層6のように、制振対象物品に接着
する面を凹凸状態に形成して、空気流路の付与による振
動減衰性能の向上をはかることもできる。なお拘束層に
接着する面は、前処理液の侵入防止等のため拘束層に密
着密封性よく接着できる形状が好ましい。
【0012】拘束層の他面に設けるフィルム層は、アル
ミニウム箔の露出面の被覆による腐食防止などを目的と
するものである。従ってフィルム層の形成には、塗装前
処理液等の処理液や、塗装液等の加熱処理などに耐える
適宜なプラスチックフィルムが用いられる。
【0013】一般には、前記要求性能等の点より例えば
ポリプロピレン、ポリプロピレン・ポリエチレンブレン
ドないし共重合体、ポリエチレンの如きオレフィン系ポ
リマーなどからなるフィルムが好ましく用いられる。フ
ィルム層の厚さは、前記の要求性能や制振対象物品等の
使用目的などに応じて適宜に決定うる。一般には、5〜
500μm、就中5〜400μm、特に5〜300μmの
厚さとされる。
【0014】フィルム層は、感圧接着層を介して拘束層
に接着される。感圧接着層としては、疎水性で耐熱性の
もの、すなわち塗装前処理液等の処理液や、塗装液等の
加熱処理などに耐えてフィルム層と拘束層の密着を維持
するものが用いられる。
【0015】一般には、前記要求性能等の点より上記の
粘弾性層で例示した感圧接着剤などが用いられる。前処
理液浸漬時の剥離防止のための疎水性ないし耐水性や、
塗装液等の加熱処理に耐える耐熱性などの点よりは、S
EBS系粘着剤が好ましく用いうる。感圧接着層の厚さ
は、前記の要求性能や制振対象物品等の使用目的などに
応じて適宜に決定うる。一般には、1〜500μm、就
中5〜300μm、特に5〜100μmの厚さとされる。
【0016】感圧接着層とフィルム層は、それぞれ独立
に拘束層に対して所定の順序で付設することもできる
し、それらを一体化した粘着シート様の状態で付設する
こともできる。作業効率等の点よりは、後者の方法が好
ましい。なお感圧接着層は、粘弾性層に準じて圧縮処理
したものとして設けることもできる。
【0017】実施例1 厚さ0.1mmの半硬質アルミニウム箔の片面に、厚さ
1.5mmのシート状の粘弾性層を配置し、他面にSEB
S系粘着剤からなる厚さ18μmの感圧接着層を厚さ4
0μmのポリプロピレン・ポリエチレンブレンドフィル
ムに付設してなる保護フィルムをその感圧接着層を介し
て配置し、その積層体をプレスして制振材を得た。
【0018】前記の粘弾性層の形成は、ブチルゴム(ブ
チル268、エクソン社製)100部(重量部、以下同
じ)、石油樹脂(トーホーハイレジン#90、東邦化学
工業社製)80部、ポリブテン(HV−15、日本石油
化学社製)60部、カーボン(カーボン#50、旭カー
ボン社製)40部、重質炭酸カルシウム150部を加圧
ニーダで混練し、その混合物を50t熱プレスによりシ
ート状に成形することにより行った。
【0019】また感圧接着層の形成は、SEBSゴム
(クレイトンG1657、シェル化学社製)100部、
石油樹脂(アルコンP100、荒川化学社製)20部の
混合溶液をアプリケータにてポリプロピレン・ポリエチ
レンブレンドフィルム上に塗布展開し、100℃の乾燥
オーブン中で3分間乾燥させることにより行った。
【0020】比較例1 感圧接着層とポリプロピレン・ポリエチレンブレンドフ
ィルム層を有しない制振材を実施例1に準じて得た。
【0021】比較例2 保護フィルムとして、アクリル酸2−エチルヘキシル/
酢酸ビニル/アクリル酸=100/40/5の重量比で
重合処理してなる重量平均分子量40万のアクリル共重
合体ゴム100部とイソシアネート系架橋剤(コロネー
トL、日本ポリウレタン社製)5部の混合溶液をアプリ
ケータにて厚さ40μmの軟質ポリ塩化ビニルフィルム
上に塗布展開し、100℃の乾燥オーブン中で3分間乾
燥させて厚さ12μmの感圧接着層を形成してなるもの
を用いたほかは、実施例1に準じて制振材を得た。
【0022】評価試験 実施例、比較例で得た制振材をその粘弾性層を介して厚
さ0.8mmのSPCC鋼板に接着して、それを脱脂液浸
漬処理:50℃×2分間、表調液浸漬処理:25℃×3
0秒間、化成液浸漬処理:40℃×2分間、電着塗装液
浸漬処理:25℃×5分間、乾燥処理:180℃×30
分間からなる電着塗装工程に順次導入し、各処理時での
状態の変化を調べた。
【0023】前記の結果を次表に示した。なお表中の保
護fは保護フィルムを意味する。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、加工性、軽量
性、振動・騒音防止性(制振性)、量産性に優れ、かつ
アルミニウムの溶出や変質等を誘発する処理液で処理し
てもアルミニウム箔が溶出、変質等せずに処理液の汚染
を防止でき、制振対象物品に接着した状態で塗装工程等
に供しうる制振材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】他の実施例の断面図
【符号の説明】
1:フィルム層 2:感圧接着層 3:拘束層 4,6:粘弾性層 5:制振対象物品

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム箔からなる拘束層の片面に
    感圧接着性の粘弾性層を有し、前記拘束層の他面に疎水
    性で耐熱性の感圧接着層を介してプラスチックからなる
    フィルム層を有することを特徴とする制振材。
  2. 【請求項2】 フィルム層がオレフィン系ポリマーから
    なる請求項1に記載の制振材。
JP33432094A 1994-12-16 1994-12-16 制振材 Pending JPH08170688A (ja)

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