JPS6262141B2 - - Google Patents

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JPS6262141B2
JPS6262141B2 JP57018811A JP1881182A JPS6262141B2 JP S6262141 B2 JPS6262141 B2 JP S6262141B2 JP 57018811 A JP57018811 A JP 57018811A JP 1881182 A JP1881182 A JP 1881182A JP S6262141 B2 JPS6262141 B2 JP S6262141B2
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JP
Japan
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soy sauce
raw
koji
water
light
Prior art date
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Expired
Application number
JP57018811A
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English (en)
Other versions
JPS58138356A (ja
Inventor
Fumio Noda
Naryuki Kitahara
Akio Hagiwara
Koji Hamada
Kazuya Hayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な醤油の製造法に係る。 近年醤油その他の調味料に於いては濃厚化、高
級化の傾向にあり、また健康食品への関心のたか
まりから低食塩濃度化の傾向がある。そして伝統
的な濃厚醤油としては、大豆を主原料とする溜醤
油、あるいは濃口生醤油を仕込水とする甘露醤油
が知られている。しかしながら溜醤油はその原料
配合に起因する通常の濃口醤油とは異質の風味が
あり、一方甘露醤油は濃口生醤油を仕込水とする
ため色が濃く、また生醤油中に存在するフエノー
ル系物質の如き醗酵阻害物質のため、アルコール
醗酵が極端に悪く、更には仕込期間が長くなる等
の欠点がある。 また低食塩濃度醤油の製造法としては、腐敗し
ない程度の食塩濃度で仕込む方法、通常の方法で
得られた醤油を電気透析、あるいはイオン交換樹
脂処理等によつて脱塩する方法等が挙げられる。 しかしながら前者の方法は食塩濃度に限界があ
つて製品の食塩濃度はせいぜい13%どまりであ
る。また後者の方法は折角醸成された醤油の主要
成分である香気成分、アミノ酸、有機酸類が食塩
と共に除去されたり、変質したりして品質的には
必ずしも満足すべきものでなく、またコスト的に
も問題がある。 この様な実情に鑑み本発明者等は濃厚醤油ない
し低食塩濃度醤油の製造方法について検討した結
果、淡口生醤油を仕込水として用いることによ
り、品質良好な濃厚醤油や、低食塩濃度醤油が短
期間で製造出来るという知見を得て本発明を完成
した。 すなわち本発明は淡口生醤油を仕込水とし、こ
れに醤油麹を添加混合し、以下常法により醗酵熟
成させることを特徴とする醤油の製造法である。 以下本発明を具体的に説明する。 生醤油を仕込水として用いることにより、濃厚
醤油を製造することは前述したように甘露醤油
(再製醤油)の製造法として知られており、この
甘露醤油は通常濃口生醤油を仕込水とするもので
あるが、本発明は淡口生醤油を仕込水として用い
るところに特徴がある。そして淡口生醤油は、同
じ生醤油であつても濃口の生醤油とは単に色沢だ
けでなく原料配合や製造方法の相異に起因する成
分の相異があり、これを仕込水として利用するこ
とによつて、従来の甘露醤油とは比較にならない
淡色な濃厚醤油を効率よく製造することができる
のである。 淡口醤油は通常、蛋白原料:澱粉原料が40:60
(濃口では50:50)程度の原料配合で醤油麹を製
造し、これを塩水に仕込んで比較的低温(15〜25
℃)で(濃口は25〜35℃)3ケ月程度の短期間の
醗酵熟成(濃口は6ケ月)を行ない、この間仕込
後2ケ月前後に甘酒の添加をする。こうして得ら
れる醗酵熟成諸味を圧搾して淡口生醤油を得るの
である。 すなわち淡口醤油製造の、濃口醤油製造との大
きなちがいは、着色、増色をできるだけ抑制する
ための低温、短期間の醗酵熟成、甘酒添加を含め
た澱粉原料の多使用である。そしてこの製造法の
相異は生醤油の成分にも大きな相異をもたらし、
特に、低温、短期間の醗酵熟成及び甘酒添加に起
因すると思われる生醤油中の酵素活性が、濃口生
醤油に比べ著しく高いという特徴がある。 第1表に淡口生醤油と濃口生醤油の成分比較を
示す。
【表】 淡口生醤油; 原料配合、脱脂大豆:小麦40:60、13水仕込、
15〜20℃、3ケ月醗酵熟成、仕込2ケ月後甘酒
120/元Kl添加 濃口生醤油; 原料配合、脱脂大豆:小麦55:45、13水仕込、
25〜30℃、6ケ月醗酵熟成、 測定法 プロテアーゼ; 1%ミルクカゼイン溶液を用い、PH7.0で30
℃、1分間にチロシン1μg相当量のホーリン呈
色の非蛋白物を生成する酵素量を1単位とする測
定法によつて測定した。 アミラーゼ; 1%可溶性デンブン溶液を用い、PH5.0で30
℃、20分間に青色ヨウ素呈色を10%低下せしめた
可溶性デンブンのmg数を1単位とする測定法によ
つて測定した。 フエノール系物質; 生醤油をエーテルで24時間抽出しこの抽出液中
に含まれるフエノール系物質をホーリン呈色によ
つて測定し、フエノール量として示した。 その他は日本醤油技術会編、基準しようゆ分析
法による。 本発明においては上記したような淡口生醤油を
仕込水として用いるのであるが、この淡口生醤油
に食塩、あるいは食塩水を添加し、あるいは水で
稀釈して目的とする食塩濃度に調整する。勿論、
無調整の淡口生醤油を仕込水として使用できるこ
とはいうまでもない。 醤油製造における仕込食塩水の濃度は、腐敗防
止の上から18%以上が必要とされており、通常の
濃口醤油では23〜25%、うす塩醤油の場合でも18
〜20%の濃度の仕込食塩水を用いている。 ところが淡口生醤油を仕込水として用いる場合
には、生醤油中の窒素成分、アルコール、その他
が腐敗防止に寄与するため10%程度の食塩濃度で
も腐敗の必配がない。こうして食塩濃度を調整し
た淡口生醤油を仕込水とし、これに麹を添加混合
し、以下通常の方法により醗酵熟成させて醤油を
得るのである。 添加する麹は通常の醤油麹と何ら変わるところ
はなく、例えば蒸煮変性した大豆と炒熬割砕した
小麦との混合物に種麹を接種し、35〜45時間培養
して得られる醤油麹である。尚、麹の原料配合は
通常の配合比、例えば蛋白原料/澱粉原料が50〜
55/50〜45でもよいが蛋白原料の使用割合の高い
麹、例えば蛋白原料/澱粉原料が60〜80/40〜20
の麹を用いた方が官能的に優れた醤油が得られ
る。 麹を添加混合した後は時々撹拌を行ないなが
ら、通常の条件で2〜6ケ月間醗酵熟成させ、得
られた熟成諸味を圧搾、火入して製品とするもの
である。 甘露醤油では醗酵熟成に6〜8ケ月の期間が必
要とされているが、本発明では仕込水として淡口
生醤油を用いるためこれの含有する酵素によつて
原料の分解が速やかに進行し、また濃口生醤油に
比べて醗酵阻害物質の含量が少ないため醗酵も旺
盛で、上記したような短い醗酵熟成期間で、原料
利用率の高い香気の優れた醤油が得られる。 以上詳細に説明した如く、本発明は淡口生醤油
を仕込水として用いるという簡単な方法で、しか
もその仕込水の食塩濃度を適宜調整することによ
り、濃厚醤油ないし低食塩濃度醤油を任意に製造
することができる方法であつて、工業的に非常に
有意義な発明である。 以下に実施例を示す。 実施例 1 第2表に示す成分を有する通常の淡口生醤油に
食塩を添加して食塩濃度を25%に調整した。 これに蒸煮脱脂大豆と炒熬割砕小麦を55:45の
割合で混合した麹原料に種麹を接種し、42時間の
通風製麹を行なつて得た醤油麹を13水の割合で仕
込み、25〜30℃で6ケ月の醗酵熟成を行なつて醸
造し、以下圧搾して濃厚生醤油を得た。一方対照
として第2表に示す成分を有する通常の濃口生醤
油に食塩を添加し食塩濃度を25%に調整し、これ
に上記と同様の麹を添加混合し上記と同様に醗酵
熟成を行ない濃厚生醤油を得た。これらの分析値
を第3表に示す。
【表】
【表】
【表】 つた。 数値は良いとした人数を示す。
実施例 2 実施例1に用いたと同様の淡口及び濃口生醤油
をそのまま仕込水として用い、これに蒸煮脱脂大
豆/炒熬割砕小麦が65/35の原料配合麹を12水の
割合で仕込み、4ケ月間醗酵熟成したのち圧搾し
て低食塩濃厚生醤油を得た。 分析値を第4表に示す。
【表】 実施例 3 実施例1に用いたと同様の淡口及び濃口生醤油
を水で稀釈して食塩濃度を12%に調整した。これ
に蒸煮脱脂大豆/炒熬割砕小麦が75/25の原料配
合麹を12水の割合で仕込み、3ケ月間醗酵熟成し
たのち圧搾して生醤油を得た。 分析値を第5表に示す。
【表】
【表】 実施例 4 実施例1に用いたと同様の淡口生醤油を無調整
のまま仕込水として用い、これに脱脂大豆/小麦
の原料配合が45/55、55/45、65/35、75/25、
95/5なる醤油麹を13水で仕込み4ケ月間醗酵熟
成させたのち圧搾して生醤油を得た(第6表)。
この生醤油を食塩濃度9%、窒素濃度1.5%に調
整し、80℃、30分の火入れを行ない、低塩火入醤
油を得た。これ等の醤油の香気について官能検査
を行なつたところ第6表に示す結果を得た。
【表】 によつた。 数値はその合計得点である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 淡口生醤油を仕込水とし、これに醤油麹を添
    加混合し、以下常法により醗酵熟成させることを
    特徴とする醤油の製造法。
JP57018811A 1982-02-10 1982-02-10 醤油の製造法 Granted JPS58138356A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57018811A JPS58138356A (ja) 1982-02-10 1982-02-10 醤油の製造法

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JP57018811A JPS58138356A (ja) 1982-02-10 1982-02-10 醤油の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58138356A JPS58138356A (ja) 1983-08-17
JPS6262141B2 true JPS6262141B2 (ja) 1987-12-24

Family

ID=11981969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57018811A Granted JPS58138356A (ja) 1982-02-10 1982-02-10 醤油の製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4222487B2 (ja) * 2004-02-04 2009-02-12 ヤマサ醤油株式会社 濃厚醤油の製造法
JP5142779B2 (ja) * 2008-03-26 2013-02-13 キッコーマン株式会社 減塩もろみ醤油
CN103610022A (zh) * 2013-11-22 2014-03-05 广东珠江桥生物科技股份有限公司 一种酵母培养液及全程低盐稀态常温发酵的酱油发酵工艺

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5138495A (ja) * 1974-09-24 1976-03-31 Kikkoman Shoyu Co Ltd

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