JPS6261469B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、降雨量の変化に対応してワイパー装
置を自動的に作動又は停止、若しくはその作動速
度を変化させるワイパー駆動装置に関するもので
あり、例えば、自動車に装備されたワイパーを駆
動するものである。

従来、この種、ワイパー駆動装置には、実公昭
52−3223号公報及び特開昭53−66634号公報に開
示されているようなものがあつた。

すなわち、降雨量の変化に対応してワイパー装
置を自動的に作動若しくは停止又はその作動速度
を変化させるもので、ドライバーの意志に関係な
く単一の制御モードで行なわれるものであつた。

そのため、すでに設定されているワイパーの制
御モードは、ドライバーが任意に変更することが
できず、ドライバーを常に満足させ得るものでは
なかつた。

本発明は、降雨量に応じて自動的にワイパー速
度を制御するワイパー駆動装置において、ドライ
バーが任意にワイパーの制御モードを変更し得る
複数の制御モードを有するワイパー駆動装置を提
供することを目的とするものである。

以下、本発明に係るワイパー駆動装置の好適な
実施例を添付図面に基づき詳述する。

１はワイパー制御回路であり、ワイパーモータ
２、抵抗３及び間欠作動リレー４を有し、１ａを
アース端子、１ｂを高速作動端子、１ｃを低速作
動端子、１ｄを間欠作動端子としている。

上記ワイパー制御回路１は、ワイパーモータ２
を駆動制御して、例えば、自動車のフロントガラ
ス又はリアガラス等をワイパーブレード（図示せ
ず）によつてワイピングさせる一般的なものであ
り、また、各作動端子１ｂ，１ｃ及び１ｄが２つ
以上同時に後述の電源７に接続された場合には、
高速作動端子１ｂ、低速作動端子１ｃ、間欠作動
端子１ｄの順に優先して高速作動、低速作動若し
くは間欠作動するものである。

５は切換スイツチであり、その可動接点５ａ，
５ｂ，５ｃに、それぞれ前記作動端子１ｂ，１
ｃ，１ｄを接続しており、また、可動接点５ａ，
５ｂ，５ｃに対応する固定接点５ｄ，５ｅ，５ｆ
を有し、第２図ａ、第２図ｂ、第２図ｃ、第２図
ｄ、第２図ｅ、及び第２図ｆに示すように６段切
換のスライド式スイツチを構成している。

上記固定接点５ｄ及び５ｅはスイツチ回路６を
介して電源７の正極側に接続され、また固定接点
５ｆは直接電源７の正極側に接続されている。

８は雨量センサーであり、降雨量を検出し降雨
量に応じた２種の雨量信号即ち小雨量信号と大雨
量信号を上記スイツチ回路６に導出するものであ
り、例えば、充電素子或は感圧素子等によつて構
成されていて、前者の場合は、例えば自動車の本
体の所望位置に、また後者の場合は例えば自動車
のガラス面における降雨時の圧力で検出すべく該
ガラス面に配備されている。

しかして、前記スイツチ回路６は、上記雨量セ
ンサー８からの雨量信号に対応したワイパー制御
信号を切換スイツチ５へ導出するものである。さ
らに、具体的に説明すれば、雨量センサー８から
の小雨量信号に基づき手動スイツチ５の固定接点
５ｅのみを電源７に接続し、また大雨量信号に基
づき固定接点５ｅ及び５ｄを同時に電源７に切換
接続するものであり、両者小及び大雨量信号を導
入しない時には固定接点５ｅ及び５ｄの何れをも
電源７に接続しないものである。

スイツチ回路６は、無接点方式又は有接点方式
等いずれの方式のものであつてもよく、例えば有
接点方式の場合には図示する如く固定接点６ａ，
６ｂと可動接点６ｃとによつてメークメークスイ
ツチを構成している。

次に作動を説明する。

いま、切換スイツチ５が第２図ａに示す第１の
スイツチ状態即ちOFF位置にある時、ワイパー
装置１は作動せず、またこの時雨量センサー８が
小又は大雨量信号を導出してもワイパーは作動し
ない。

切換スイツチ５を第２図ｂに示す第２のスイツ
チ状態に切換えると、可動接点５ｃと固定接点５
ｄとが接触し、この状態において雨量センサー８
が大雨量信号を導出した時、即ち大雨量時にのみ
ワイパーが間欠作動する。

切換スイツチ５を第２図ｃに示す第３のスイツ
チ状態に切換えると、可動接点５ｂ及び５ｃがそ
れぞれ固定接点５ｄ及び５ｅに接触し、この状態
において、雨量センサー８が小及び大雨量信号の
いずれをも導出しない時、即ち晴天時にはワイパ
ーは何ら作動せず、また、小雨量信号を導出した
時、即ち小雨量時にはワイパーは間欠作動し、ま
た大雨量信号を導出した時、即ち大雨量時にはワ
イパーは低速作動する。

切換スイツチ５を第２図ｄに示すように第４の
スイツチ状態、即ち間欠作動位置に切換えると、
可動接点５ａ，５ｂ及び５ｃがそれぞれ固定接点
５ｄ，５ｅ及び５ｆに接触し、この状態におい
て、雨量零時にはワイパーは間欠作動し、また、
小雨量時には低速作動し、大雨量時には高速作動
する。

切換スイツチ５を第２図ｅに示すように第５の
スイツチ状態、即ち低速作動位置に切換えると、
可動接点５ａ及び５ｂがそれぞれ固定接点５ｅ及
び５ｆに接触し、この状態において、雨量零時に
はワイパーは低速作動し、また、小雨量時又は大
雨量時には高速作動する。

切換スイツチ５を第２図ｆに示すように第６の
スイツチ状態即ち高速位置に切換えると、可動接
点５ａが固定接点５ｆに接触し、雨量の如何に関
係なくワイパーは高速作動する。

このように、スイツチ回路６は、降雨量に応じ
てワイパーを自動的に作動又は停止、若しくはそ
の作動速度を変化させる。

本発明は下記の如く効果を奏する。

降雨量に応じたワイパーの制御モードを切換ス
イツチの切換え操作により任意に変更することが
可能となるため、常にドライバーの希望する制御
モードでワイパーを駆動制御することができる等
の種々の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るワイパー駆動装置の電気
回路図、第２図ａ、第２図ｂ、第２図ｃ、第２図
ｄ、第２図ｅ及び第２図ｆは第１図のワイパー駆
動装置に装備された切換スイツチの切換のスイツ
チ形態図である。 １……ワイパー制御回路、２……ワイパーモー
ター、１ｂ……高速作動端子、１ｃ……低速作動
端子、１ｄ……間欠作動端子、５……切換スイツ
チ、６……スイツチ回路、７……電源、８……雨
量センサー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 降雨量を検出し降雨量に応じた雨量信号を導
   出する雨量センサーと、該雨量センサーからの雨
   量信号に応じたワイパー制御信号を導出するスイ
   ツチ回路と、該スイツチ回路からの導出されるワ
   イパー制御信号によりワイパーを適宜所定作動モ
   ードに駆動するワイパー制御回路と、ワイパーを
   複数の制御モードに切換え可能にすべく前記スイ
   ツチ回路と、ワイパー制御回路間に介在し、前記
   スイツチ回路及び電源に接続した３つの固定接点
   並びに該固定接点に対応して接触する３つの可動
   接点を有する手動切替スイツチとでなることを特
   徴とするワイパー駆動装置。