JPS6260845A - 高温用蒸気タ−ビンロ−タ - Google Patents

高温用蒸気タ−ビンロ−タ

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JPS6260845A
JPS6260845A JP20048085A JP20048085A JPS6260845A JP S6260845 A JPS6260845 A JP S6260845A JP 20048085 A JP20048085 A JP 20048085A JP 20048085 A JP20048085 A JP 20048085A JP S6260845 A JPS6260845 A JP S6260845A
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JP
Japan
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less
molybdenum
rotor
creep rupture
tungsten
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Pending
Application number
JP20048085A
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English (en)
Inventor
Toshio Fujita
利夫 藤田
Shuji Kinoshita
木下 修司
Masayoshi Takano
正義 高野
Tomohiro Tsuchiyama
土山 友博
Akio Hizume
肥爪 彰夫
Yorimasa Takeda
竹田 頼正
Yusaku Takano
高野 勇作
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Kobe Steel Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は超々臨界圧プラントなどに使用する箭温用蒸気
タービンロータに関するものである。
とくに、本発明は、蒸気条件が516ゆ15I8以上、
595℃以上である超々臨界圧蒸気タービンのロータに
適し、550℃〜650℃ですぐれた長時間クリープ破
断強度、切欠クリープ破断強度、クリープ破断伸びおよ
びクリープ破断絞ジを育するとともに常温においてもす
ぐれた靭性全有するロータに関するものでめる。
(従来の技術とその欠点) 従来、高中圧タービンの最も厳しい蒸気条件は圧力24
6vの8、温度558℃で6つ九が、最近の燃料コスト
の高騰のため、蒸気圧力および温度をそれぞれ516 
’Q/an”以上および595℃以上にまで上昇させて
タービンの効率全土げエネルギ節減を図る計画が検討さ
れている。
従来の大型蒸気タービンの高中圧ロータには、いわゆる
Or−MO−V鋼および例えば特公昭4〇−4157号
公報に示される120r系鋼が使用されてき次。Or−
Mo−v鋼の場合は、高温における強朋が低く且つ種々
の性質全安定して得ることができない九め低温の蒸気に
よってロータラ9却しているが、現在計画されている前
述の蒸気条件では使用限界を越えてしまうので、cr−
MQ−V鋼をこのよつな計画の高温ロータに用いること
はできない。
他方、これまで用いられてきた12C!r系鋼の高温に
おける強度はOr−M□−V鋼よりも高いが、蒸気tm
度593℃以上では長時間クリープ破断強度が低下する
ので使用限界を越えてしまり。
(本発明の目的ン 本発明の目的(旬は、このような事情に鑑み、前述の厳
しい蒸気条件においてもすぐれた長時間クリープ破断強
度、切欠クリープ破断強度、クリープ破断伸びおよびク
リープ破断絞シを有するロータを提供することに6る。
本発明のもう一つの目的(2)は、高温での強度がすぐ
れているだけでなく、常温での靭性のすぐれたロータを
提供することにある。これは火力発電用蒸気タービンに
おいては、起動する場合常温の靭性が低いとロータの脆
性破裂を起す危険があるからである。
本発明のもう一つの目的(5)は、熱疲労による亀裂の
発生を防止するために高い延性を持つロータを提供する
ことである。昼間と夜間の電力需要の変動に応じて停止
、起動がしばしば繰返されると熱応力が発生し、熱疲労
による亀裂が発生するおそれがある。このような熱疲労
による亀裂の発生を防止するためには、ロータ材は高い
延性を有していることが必要である。
本発明のもう一つの目的(4)は、ロータの外周部のみ
でなく、中心部の諸性質とくに長時間クリープ破断強就
および常温の靭性がすぐれ次ロータを提供することであ
る。発電容量が600〜1000MWにも及ぶ蒸気ター
ビンでは高中圧ロータの重量は数10トンにも達する九
めに、溶体化処理後、油あるいは水噴霧などで急冷して
もロータ中心部の冷却速度は100℃/Hr程度となる
。このように遅い冷却速度で焼入れされると、焼入れ途
中に初析フェライトの析出が生じて所足の強度および、
靭性が得られないことがろるが、本発明では後述するよ
うにロータ中心部の冷却条件をシミュレートし次試験を
行ない、大型ロータの中心部の長時間クリープ破断強度
が高く、また靭性が非常にすぐれているロータ全提供す
るものである。
本発明のもう一つの目的(5)は、高い温度で長時間使
用されても強度が著しく低下しないように焼戻し温度が
使用温贋より十分高いロータを提供することでおる。
本発明のもう一つの目的(6)は、数10トンにも及ぶ
鍛造品においてδ−フェライトの発生がないロータを提
供することである。δ−フェライトが発生すると高温使
用時の疲労強度が著しく低下するので、絶対に避けねば
ならない。
(上記目的全達成するための手段λ 本発明の第一は、重量パーセントで 炭    素      α05%以上  120%以
下シリ コ ン             0.l 0
%以下マンガン    α0.05%砒 tSO−以下
り  ロ  ム          8 %砒   1
2 %以下ユッケヤ              t5
 チ以下モリブデン     13 %以上、 1.3
4%未満タングステン      15%を越え、2.
4%未満(fit、、1/2〔タングステンパーセント
〕+〔モリブデンパーセント〕は、α7.05%以上.
02%以下とし、 〔タングステンパーセン) )/Cモリブデンパーセン
ト〕は1を越え、5未満とする。
バナジウム    CL10%以上  150%以下ニ
 オ ブ    1101%以上  (110%以下窒
    索    101%以上  101%アルミニ
ューム            α02%以下を含有し
、残部が鉄および不可避的不純物よりなる鉄基合金で摘
取されていること+ta徴とする、高温用蒸気タービン
ロータでおる。
また本発明の第二は、上記の成分元素のタンタル105
%以下、チタン[L05%以下、ボロンα01qb以下
、ジルコニュームα1%以下の中、1種又は2種以上の
元本全含有する高温用上記タービンロータでるる。
(本発明ロータの製法J 本発明ロータの製造法の典型的な例はつぎのとおシであ
る。すなわち、前述の化学成分になるように合金元素を
配合し、電気炉で溶解精」後、臭突カーボン脱酸(以下
、vCD法という)を行なってシリコン含有量の低い鋼
塊をつくり、その後できるだけエレクトロスラッグ再溶
解(IIR) (、て均質で清浄な鋼塊を得る。100
0へ1250℃に加熱して熱間加工によってロータ形状
にした後、1020〜1150℃で溶体化処理、油中焼
入れ、あるいは水噴霧焼入れ、650℃〜800℃での
焼戻し、おるいは600℃以下の加熱および650℃〜
800℃の加熱の2段焼戻し、の熱処理が行なわれる。
(本発明の12℃分の限定理由ン つぎに本発明の合金組成の限足埋出について述べる。
(11クロム:aO%を越え12.0%未満クロムは耐
酸化性耐食性を向上させるが、含有量が8チ以下では超
高温蒸気に対する充分な耐食性および長時間のクリープ
破断強度が得られず、また12%以上含有されるとδ−
フェライトが析出し茜@疲労強度が低下する。
(2)  ニッケル:1.5%未満 ニッケルは、焼入れ性および常温における靭性全向上さ
せ、又a−フェライトおよび初析フェライトの生ff’
に抑える九めに必要な元素であるが、t5%以上添加す
ると長時間の高温クリープ強度を低下させる。
(3)モリブデン15%以上、1.344未満、タング
ステンパーセンを越え、2.4%未満本発明ロータのす
ぐれた高温クリープ破断特性は、モリブデンおよびタン
グステンの複合添加によって確保される。
モリブデンとタングステンは、周期律表において、とも
にVl−B族の元素であり、炭化物生成元素として、は
ぼ同じような挙動を示す。
今、タングステンの原子量がそリプデンの原子量の約2
倍であることから、モリブデン及びタングステンのt有
fl、等価のモリブデン含有量に換算した値をモリブデ
ン当量とする。すなわち モリブデン当m=1/2〔タングステンせM食〕+〔モ
リブデン含有量〕 である。
モリブデン当量a75%未満では、析出す炭化物(” 
e Cr−”O# W)zsCs C一般にMu O@
と書く〕が、550℃〜650℃での範囲で安定でない
ので、長時間クリープ破断強度が低くなる。
一方モリブデン当量が2q6’t−こえると、550℃
〜650℃の温度範囲で、これまた不安定な相が析出す
るため長時間クリープ破断強度が低くなる。また同時に
、モリブデン当量が高いとδ−フェライトも析出するた
め、高温の疲れ強度も低下するので、好ましくない。
先に本発明の特徴はモリブデンとタングステンの複合添
加であると述べたが、更にいえば本発明は、同一のモリ
ブデン当量においても、タングステンの含有th1を、
モリブデンの含有量より、多くすることによって、高温
のクリープ破I7′r%性、特に595℃以上でのクリ
ープ破断強度を上昇させ九のが特徴である。
具体的には W/Mo比=〔タングステン言肩証〕/〔モリブデン含
有量〕を1を越えるものとし、クリープ破断強度を、上
昇させた。
これは、タングステンがモリブデンとほぼ同一の挙動は
示すが、モリブデンより溶融点が高いことからもわかる
ように、高温でより安定であることを利用したのである
但し、先に提案(特願昭60〜149185号)したW
/Mo比が、3以上のものは、不発明より排除する。本
発明は、この先に提案した発明において良好でないとし
て排除したW/ Mo比の範囲につき、改めて研究の結
果、その範囲内のW/Mo比でもよいことをi出し次も
のでおる。
以上t−総合して、モリブデン含有量は、a、Sチ以上
、1.34%未満 タングステン含有量は、α.05%を越え、[Lsqb
を越え、2.4%未満 1/2 [タングステンバー七ン)]+Cモリブデンパ
ーセント〕は、cL75%以上、2%以下 〔タングステンパーセント〕/〔モリブデンバーセント
〕は1全越え、3未満とする。
とじた。
(4)バナジクム二010%以上α50%以下バナジク
ムは炭化物VCおよび窒化物vN′fr:形成しマトリ
ックスを強化すると共に、高温で使用中に析出してくる
M2S ”@ を微測にし、長時間クリープ破断強度を
著しく高める。α1゜チ未満ではVCおよびVNの効果
が十分でなく、クリープ破断強度が低い。130%を超
えてざ≦刃口すると長時l!1使用後に炭化物が凝集し
て粗大化し、クリープ破1析強度ヲ低下させる。
(5)  二、tフ: 0. o 1 %以上@ 10
 %以下ニオブはバナジウムと同様に炭化物NbC及び
窒化物N1)Nを形成し、マトリックスを強化すると共
に1高温で使用中に析出してくるMtsCs  t−微
細にし、長時間クリーク強度を著しく高める。0.01
%未満ではこの効果が少なく、十分なりリープ破断強度
が得られない。
[110%を超えてニオブ全添加すると1020℃〜1
150℃の焼入れ温度でNbCが十分固溶できず、又析
出したNbOが使用中に凝集し粗大化して長時間のクリ
ープ破断強度が低下する。
(6)窒 素:0.o1%以上0.1%以下窒素は本発
明鋼の諸性質とくに高温のクリープ破lfr強度全確保
するために絶対に必要な元素であるが、0.1%を超え
て窒素全添加すると、常温での靭性が低下するだけでな
く、595℃以上での104〜10s#間のクリープ破
断強度を低下させる。これは窒化物が凝集して粗大化し
やすくなるからである。ま几、[101%未満の窒素で
は550へ600℃において十分なりリープ破断強度が
得られない。
したがって最適のffl累含有量はα01チ以上11%
以下である。また、窒素と炭素の含有量の合計の最適範
囲はα13チ以上α22襲以下である。
(7)炭 X:0.O5%以上α20%以下炭素は高温
強度および常温の靭性全署しく変動させる元素で、[1
05%未満では十分な炭化物および均一なマルテンサイ
トを得ることができない。すなわちツルテンサイド、ベ
イナイトおよびa−フェライトなどの混合組織となり高
温強度、高温疲労強度を著しく低下させる。他方α20
%を超えて添加すると常温での靭性が低下するだけでな
(,550℃以上の温度範囲で使用されると炭化物の凝
集粗大化が著しくなp、長時間のクリープ破断強度の低
下が生じる。また、炭素および窒素の含有量の合計の最
適範囲は015%以上0.22%以下である。
(8)  シリコン:0.10%以下 シリコンは従来から脱酸剤としてよく使用されているが
、本発明鋼が真空カーボン脱酸、エレクトロスラッグ再
溶解法によって製造される場合、005%程度のシリコ
ンでも酸素含有量の少ない鎮静鋼が得られ、且つこのよ
うに低シリコンだと、大型鋼塊になっても偏析が少なく
、長時間使用後の靭性の低下もない。(110%を超え
てt有すると偏析が激しく同時に長時間使用後の靭性が
低下する。
(9)  マンガン:0.O5%以上1.5L%以下マ
ンガンは脱酸剤として従来α5〜cL8%8度添加され
るが、本発明鋼では[L0.05%という低いマンガン
含有量でも十分な鎮静鋼が得られ、長時間使用されても
靭性が低下しないので下限をα05%とした。マンガン
を1..05%を超えてぶ加するとニッケルと同じ挙動
を示しクリープ強度が低下する。
(至) アルばニウム:0.O2%以下アルミニウムは
鋼の脱酸剤および結晶粒微細化元素として使用逼れてい
るが、002%を超えてアルミニウムを添加すると59
3℃以上で長時間のクリープ破断強度を著しく低下させ
るため、本発明ロータのアルミニウム含有量はcL02
%以下にした。
また、本発明ロータは、上述の鋼の一定量以下の、タン
タル、チタン、ボロンおよびジルコニウムの中の1種お
るいは2種以上の元素を含有させることができる。その
成分限定理由についてつぎに説明する。
αυ タンタル二105%以下 タンタルはニオブと同じような効果を示すが、0.O5
%以下を超えて添加すると1150℃の焼入れ温度でも
マトリックスに固溶できず十分なりリープ破断強度を得
ることができない。チタンと同時に6加するときほ の式を満足しないと長時間のクリープ破断強度が低下す
る。
(2)チタン:、cLOS%以下 チタンはTi(0,N )  を形成して鋼中の窒素を
固定するため短時間のクリープ破断強度をや\低下畜せ
るが、長時間のクリープ破断強度を高める。チタン含有
前が105%を越えると鋼中の固溶窒累童が低下するた
め、短時間のクリープ強度を著しく低下させるので、チ
タン含有量の上限をα05%にした。タンタルと同時に
添加するときは、上記式を満足しなければならぬことは
云う萱でもない。
(至) ボロン:[101%以下 ボロンは595〜650℃の温度範囲においてクリープ
破断強度を著しく高めるが、ボロン含有量がα01チを
越えると熱間加工が困難になるために上限を101%と
し次。
α◆ ジルコニウム:[L1%以下 ジルコニウムは強力な炭化物形成元素であると共にis
物および酸化物を形成し鋼中の窒素、酸素を固定するの
で常温の靭性を高めるが、11%を越えて添加すると鋼
中の同浴窒素量が低減しクリープ破断強度が低下する。
以上述べたように本発明鋼は蒸気タービンの高温ロータ
材であるが、高温で用いられるタービングレード、各種
の高温ボルト、各aのロール、弁棒や弁座などにも用い
ることができる。
〔実施例1〕 501c111X空浴解炉で50時の鋼塊を表作し、こ
の鋼塊を1150℃〜950℃の温度範囲で鍛伸して、
60m角棒を得た。この角棒の化学分析結果を、表1に
示す。
表1に示″′r実施例のうちNφ1〜Nφ11までが本
発明材でろり、Nφ12〜Nφ15 までは比較材であ
る。
これらの角棒から切り出した試験片に、ロータ中心部に
相当する熱処理、すなわち 溶体化処理  :  1050℃:15hr焼入れ冷却
速度:@径1200mロータ中心部シュミレート(直径
12001110−タを油冷した時の中心部の冷却曲線
を再現 した冷却速度ン、すなわち、約100 ℃/hr 焼戻し処!    :66Q℃X25hr  f冷を施
した。
表2に、これらの材料の機械的性質、すなわち、常温に
おける引張試験結果および2■Vノツチシヤルピー@撃
試験結果を示す。
表  2 各村とも、112%耐力および引張強さは、タービンロ
ータとして必v2な強度を十分満足している。
また、引張伸びおよび絞りも、ロータ材にとって必要な
十分な延性を有していることを示す。
常温の衝撃値も、バラツキはあるが、ロータ材として必
要なgfJ撃値を有している。
表3に、各村のクリープ破断強反を比較した。
650℃X10’hrのクリープ破断強度を示して比較
している。なお、この値は650℃の6刀一時間曲線か
ら推定した値である。
表  5 1)応力一時間線図からの推足値 本発明材Nφ1〜Nφ11は、比較材であるNφ12〜
Nφ15  よシも明きらかにクリープ破断強度は優れ
ている。
さて、本発明の特徴は、タングステン含Vtをモリブデ
ン含有量より大きくして(すなわちW/Mo比を1よp
大きくして)扁温下のクリープ破断強度を高めたことに
あるが、その効果を、表5において発明材Nφ1〜Nφ
8と比較材Nφ12へNφ15を対比することによって
説明する。
なお第1図も参照されたい。
発明材のW/ Mo比は、Nφ6材のtlが最低で、他
はそれ以上の値となっている。一方、比較材については
、Nφ15とNφ14は、w/Mo比が1以下となって
いる。すなわち、595℃以上の超々臨界圧蒸気タービ
ンに使用できる優秀な高温クリープ破断強度を有するロ
ータ材を得る九めにはW/Mo比を1を越えるようにす
ることが良いことがまず判明した。
しかし、優秀な高温クリープ破断強度のロータ材を得る
ためには、タングステンとモリブデー ンの比を規制す
るだけでなく、更にタングステンとモリブデンの総量も
規制する必要がある。
そのことを表5において発明材Nφ1〜Nφ8と比較材
Nφ12およびNφ15を対比することによって説明す
る。なお第1因も参照され几い。
比較材Nφ12のモリブデン当にすなわち工!?!乙2
ヱS)+[モリブデンチ]μm64%、Kφ15のそれ
は2.2%である。
一方発明材のモリブデン轟量は、Nφ4が最も、低く0
.97%、Hφ7が最も高< 1.89−である。
Nφ4とNφ7は、発明材の中では、クリープ破断強度
が低目でおるが、比較材のNφ12とNφ15に比べれ
ば高いレベルを維持している。
以、上に、より優秀な高温クリープ破断強度のロータ材
を得る次めには「モリブデン当iをα7.05%以上、
29b以下とするのが良い」ことがわかる。
このようなデータに基いて、本発明においては、12ク
ロムロータ材の高温強度の源であるタングステンとモリ
ブデンの含有i1に関して、第1図のム−B−C+−D
で囲んだ領域とした。
なお、実施例のNφ9〜Nφ11までは、やはり本発明
材でめフ、第一の発明の成分に夫々メンタル、チタン、
ボロン及びシルコニニームを、単独又は複合添加した第
二の発明に属する材料であるが、表2、表5のデータに
より引張強度、引張延性、靭性およびクリープ破断強度
いずれも優れていることがわかる。タンタル、チタン、
ボロン、およびジルコニュームの夫々の添加量の限定範
囲とその理由については既に述べ九通りである。
〔実施例2〕 12Crロータの製造に当って、その鋼塊は、電気炉f
′lv錬のらと真空カーボン脱酸で作る方法か、もしく
は、そうして作った1次鋼塊をエレクトロスラッグ再溶
解(IsR)にかけて更に均質清浄な2次鋼塊とする方
法、のどちらかで作られる。これは12Crロータ裂造
において鋼塊中心部の偏析の低減が重要であることによ
る。
(2ton )を2g製作して確性試験を実施し友。
表4にその化学成分を示す。
製造法は下記の通りである。
まず、電気炉製踪のあと真空カーボン脱酸を行いシリコ
ンの低い、1次鋼塊を製造し、それt−用いてエレクト
ロスラッグ再溶解の丸めの電極を製作し念。
次にこの電極をエレクトロスラッグ再溶解して重量2 
tonの2次鋼塊を製造し次。その後これを熱間鍛詠し
て、il[径380■の丸棒に成形した。この時の鍛錬
比に、実物大型四−夕の鍛錬比相当に設定し次。
その後、この丸棒について、大型ロータと同様な予備熱
処理(恒温変態処理)を施し、下記の最終熱処理に供し
た。すなわち 溶体化処理  :  1050℃X25hr焼入れ冷却
速度:l[径1200日ロータ中心部シュミレート、約
100℃/ hr 焼戻し処理  :550℃X20hr窒冷= 680℃
X 25 hr空冷 ここで550℃X20hr空冷の第1段焼戻し処理は、
その前の焼入れ処理後になおオーステナイト組織が残っ
ている可能性があるので、この残留オーステナイトを、
最終焼戻し処理前にマルテンサイト組織にf態させる目
的で実施されるもので、大型120r材については一般
的方法となっている。
このようにして製作した本発明鋼の2 ton鍛造材に
ついて種々の確性試験を実施した結果は下記の通り優秀
であった。
顕微鏡組織調査の結果は、延性を阻害しひいては低サイ
クル疲労強度を低下させるδ−フェライトは全く出現し
ていない。また、初析フェライトも全く出現しておらず
、本発明材が大型ロータの緩やかな焼入速度にも耐える
十分な焼入性を有していることがわかった。こ9して組
織全体が良好な焼戻しマルテンサイトであり丸表5に、
常温における引張試験結果および2鱈Vノツチシヤルピ
ー衝撃試験結果を示す。蒸気タービンロータとして十分
な引張強度、引張延性、および靭性を有しており、従っ
て、ロータにおいて最も恐れられている中心部からの急
激な破壊を防止するのに十分な特性を持っていることが
わかる。
表 5 表6に、650℃X10’hrのクリープ破断強度を示
す。超々臨界圧プラントなどに使用する595℃以上の
高温用蒸気タービン四−夕として十分なりリープ破断強
度を有していることがわかる。
表 6 4に1 応力一時間線図からの推定値 ま次表7に、600℃および650℃に於て400乃至
2000hr程度でクリープ破断し九試験片の破断時の
伸びと絞りを示す。一般に、高温で使用される蒸気ター
ビンロータについては、クリープ破断伸び10%以上の
クリープ延性が必要と考えられているが、本発明材は、
クリープ破断伸び、絞ジともに十分大きいので、高温で
使用される蒸気タービンロータの破壊の要因として懸念
されるクリープ延性の低下についても、心配ないことが
わかる。
一区画の簡単な説明 第1囚は本発明高温用蒸気タービンロータ用合金のMi
成範囲をMO,WK着目してグラフ化した図表である。
A−B−0−Dで囲まれた領域が本発明ロータ用台台の
範囲でろる。
図中の数値は、実施例、比較例No、を示す。
復代理人   内  1)    明 復代理人  萩 原 亮 − 復代理人  安 西 篤 夫

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量パーセントで 炭素     0.05%以上   0.20%以下 シリコン             0.10%以下 マンガン   0.05%以上   1.50%以下 クロム       8%以上     12%以下 ニッケル              1.5%以下 モリブデン   0.3%以上、  1.34%未満 タングステン  0.5%を越え、  2.4%未満 但し、1/2〔タングステンパーセント〕+ 〔モリブデンパーセント〕は、0.75%以上2%以下
    とし、 〔タングステンパーセント〕/〔モリブデンパーセント
    〕は1を越え、3未満とする。 バナジューム 0.10%以上   0.30%以下 ニオブ    0.01%以上   0.10%以下 窒素     0.01%以上    0.1%以下 アルミニューム          0.02%以下 を含有し、残部が鉄および不可避的不純物よりなる鉄基
    合金で構成されていることを特徴とする、高温用蒸気タ
    ービンロータ。
  2. (2)重量パーセントで 炭素     0.05%以上   0.20%以下 シリコン             0.10%以下 マンガン   0.05%以上   1.50%以下 クロム       8%以上     12%以下 ニッケル              1.5%以下 モリブデン   0.3%以上、   1.34未満 タングステン 0.5%を越え、   2.4%未満 但し、1/2〔タングステンパーセント〕+ 〔モリブデンパーセント〕は、0.75%以上2%以下
    とし、 〔タングステンパーセント〕/〔モリブデンパーセント
    〕は、1を越える未満とする。 バナジューム 0.10%以上   0.30%以下 ニオブ    0.01%以上   0.10%以下 窒素     0.01%以上    0.1%以下 アルミニューム     0.02%以下 を含有し、且つ タンタル        0.05%以下 チタン         0.05%以下 ボロン         0.01%以下 ジルコニューム      0.1%以下 の中1種または2種以上の元素を含有し、残部が鉄およ
    び不可避的不純物よりなる鉄基合金で構成されているこ
    とを特徴とする、高温用蒸気タービンロータ。
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