JPS6259782A - 特に自動車ドア用の電気的開閉ラツチ - Google Patents

特に自動車ドア用の電気的開閉ラツチ

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JPS6259782A
JPS6259782A JP61209422A JP20942286A JPS6259782A JP S6259782 A JPS6259782 A JP S6259782A JP 61209422 A JP61209422 A JP 61209422A JP 20942286 A JP20942286 A JP 20942286A JP S6259782 A JPS6259782 A JP S6259782A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、特に自動車ドア用の電気的開閉ラッチに関
するものである。
〔従来技術〕
一般に、自動車のドアに用いるラッチは、ドアに固定す
るように作ったケースを備え、ケースの中には自動車の
ボディと一体なキーパを入れる空所を設けである。ケー
ス内には、ラッチを閉鎖するためキーパで動かすことが
できるボルトが収納しである。
従来、自動車に取付けられるラッチの多くは、機械的に
作動するものであった。しかしながら、電気的および電
子的システムの信頼性が向上したので、多様な使い方が
でき、寸法も小型化できる電気制御への道が開かれた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
さらに、エネルギ節減への不断の努力によって。
自動車をできるだけ軽量化することが自動車メーカの使
命となった。この結果、特にドアはますます薄くなり、
ますます軽くなってきた。このため、勢いをつけて閉じ
ると、ドアの慣性が小さいため、はね返ってしまう。こ
れに対する唯一の解決策は、シール材の圧力を低減する
ことである。しかし、コノ結果は、高速走行時の密封問
題となって現れる。
電気的閉鎖ラッチを使用することは、この問題に対する
ひとつの解答となる。すなわち、ドアを勢いよく締める
必要がなく、パ柔軟に閉じることができるので、軽量ド
アに密封性の高いシール材を採用することが可能である
トグル機構を備えたラッチも周知であるが、これには適
当な形状をしたボルトがないので、漸進的に力を発生さ
せることができないという欠点がある。
さらに、従来周知の電気的ラッチでは、電源が故障した
場合、ラッチを機械的に解除できるのは。
ドアが完全に開くか閉じるかしたときに、たまたま故障
が起きたという場合に限られる。したがって、ドアを開
閉する途中で故障が起ると、ラッチが中間状態のままド
アは動かなくなり、熟練機械工の応援を必要とすること
になる。これは、明らかに重大な欠陥である。
〔問題点を解決するための手段および作用〕この発明の
目的は、力の発生が漸進的であり、しかもどのようなと
きに電気的故障が起ろうとも、機械的拘束解除が容易に
行なえるようなラッチを提供することである。
この発明に係るラッチは、つぎa)〜e)からなる構成
である。
a)ケースに固定したピンに回転可能に取付けたディス
クを備え、このピンにはボルトも回転可能に取付けてあ
り、ディスクにはキーパを差込むための開口を設け、ボ
ルトには閉鎖サイクルを始めるさいにキーパをはめこむ
ためのノツチを設け;b)ラッチの閉鎖および開放サイ
クル中いずれの方向へもボルトを回転駆動するための手
段を備え、この手段はディスクと一体になった扇形歯車
を有しかつ適当な機械的連動機構を介して電動機によっ
て回転駆動されるようにしてあり;C)ディスクに回動
可能に取付けた爪を備え、この爪には突出した頭部を設
けかつ弾性伸縮手段で弾性力をかけ、そしてこの弾性伸
縮手段はボルトに設けた2個所のくぼみのいずれか一方
が爪の頭部と向き合う位置を占めたときにそのくぼみへ
頭部を入りこませるように働き、かくてディスクによっ
てボルトを回転駆動させるための連結を行ない; d)閉鎖サイクルを始めるにさいし爪で作動させるよう
にした電動機を制御するための装置を備え、そしてボル
トのくぼみに爪の頭部が入りこむとこの装置が作動して
、電動機を第1の方向へ回転させ、ついで爪が制御装置
からはずれ完全な閉鎖状態に達するまでディスクとボル
トとの回転を続けさせ、さらにラッチ開放サイクルの終
りに電動機を自動的に停止させるため爪と協働する手段
をも備え; e)ボルトおよび第1のディスクと同じピンで回転可能
に支持しかつ正常状態では回転しないようにケース内で
拘束してありそして電動機の電気回路に故障が起ったさ
いは手動で拘束と解除し回転させることができるように
した安全ディスクを備え、そしてこの安全ディスクに取
付けた固定傾斜路は、ラッチの構成部材がどのような位
置にあってもたとえば閉鎖位置にあっても爪を回動させ
て爪の頭部をボルトのくぼみから離脱させ爪の拘束から
ボルトを解除し、ついで自動開放角度位置に達するまで
ボルトを開放方向へ回転させることが可能なように構成
してあり、この位置でキーパは駆動機能を具備しドアが
完全に開くまでボルトを動かすことが可能であり、そし
て安全ディスクとその傾斜路によって開放位置からまた
は中間位置からラッチを閉鎖することも可能である。
この発明の特徴として、ボルトのノツチの延長はカムを
形成し、このカムは開放および閉鎖サイクル中にキーパ
と協働し、(してこのカムの曲率半径はノツチの端縁か
ら漸次増大してゆき、前記カムの順次連続する扇形部の
曲率中心はボルトのピンに接近してゆき、そしてボルト
に対するキーパの抵抗力の方向は当初ボルトの支軸ピン
から遠く離れているが、次第に前記ピンへ接近してゆき
、カムの末端では前記ピンをほぼ通過するに至るように
する。
ボルドのカムの形状をこのように形成したので、ラッチ
は漸進的な力でドアを閉鎖し拘束することができ、80
0ニユートンの反力をもったシール材も使うことができ
る。
さらに、安全ディスクおよび電気回路については、特に
、開閉サイクルの途中で電気的故障が発生しても、ラッ
チの拘束を機械的に解除できるように構成する。
閉鎖は自動的に行なわれる。すなわち、ドアが閉じられ
たら直ちに、そしてシール材が圧縮される前に、キーパ
がラッチに入り、スイッチを作動させて、電動機を閉鎖
方向へ回転させる。閉じ終ると、トグルスイッチが電流
を遮断し、電動機の端子の極性を逆にする。
この発明の別の特徴として、ラッチへの動力供給装置に
あらかじめ拘束指令が与えられていなければ、開放スイ
ッチを手で押すことによって、電動機を逆向きに回転さ
せ、キーパを解放することができる。
この発明のさらに別の特徴および利点については、添付
図面を参照し以下に述べる説明によって明らかにする。
図面に示したのは、この発明の技術的範囲を限定しない
単なる実施例である。
〔実施例〕
特に自動車用ドアに適した電気的開閉ラッチを、まず第
1.2.3.15および16図を参照して説明する。
このラッチは、ドア(図示省略)に固定するようにした
ケース1を備える。ケースの中に鰻けた空洞2に、自動
車(図示省略)のボディと一体のキーパ3を滑動可能に
挿入する。ラッチはドアに固定する。
ケース1内のボルト4をキーパ3で動かせば、ラッチが
閉鎖される。
ラッチは、つぎの主要な構成部材の組合せからなる。
a)ケースの両側壁1a、lbを横断して固着したピン
6に回転可能に取付けたディスク5を備える。このピン
6には、ボルト4も回転可能に取付ける。ディスク5に
は、キーパ3を通すための開口20“を設ける。ボルト
4には、閉鎖サイクルを始めるときにキーパ3をはめこ
むためのノツチ7を設ける。
b)ラッチの閉鎖開放サイクル中にボルト4をいずれの
方向へも回すための駆動手段を備える。
図示の実施例の場合、この手段は、ディスク5と一体に
なった扇形歯車8であって、電動機M(第15図)で回
転駆動する。電動機の出力軸9は、第1および2図に示
しである。
C)横断ピン12でディスク5に回動可能に取付けた爪
11を備える。爪の突出頭部13には、弾性伸縮手段2
6で弾性力を作用させておく。図示の実施例の場合、弾
性伸縮手段は、ピン12と同軸に取付けたばねである。
このばね26は、頭部13がボルト4に設けた2個所の
くぼみ15゜16のいずれかと向き合ったとき、頭部1
3をそのくぼみに入りこませるように働き、ボルト4を
ディスク5と連動させる。
d)閉鎖サイクルを始めるにさいし、爪11によって作
動され電動機Mを制御するための装置を備える。すなわ
ち、爪11の頭部13がくぼみ15に入るとこの装置が
作動し、電動機Mを第1の方向へ回転させる。その結果
、ディスク5とボルト4は、爪11が制御装置からはず
れ完全な閉鎖状態に達するまで、(第4〜7図の反時計
方向へ)回転を続ける。さらに、ラッチ開放サイクルの
終りに、爪11と協働し、電動機Mを自動的に停止させ
るための手段も備える。
e)ボルト4および第1デイスク5と同じ回転支軸ピン
6に回転可能に取付けた安全ディスク17を備える。こ
の安全ディスク17は、正常状態ではケース1内に回転
しないよう拘束されているが、電動機Mの電気回路が故
障した場合は、手動によって拘束を解除し、手で回せる
ようにしである。安全ディスク17には、ピン6と同軸
の戻しはね10で弾性力を作用させておく。傾斜路18
.19.’21を、ディスク17と共に回転するよう、
ディスクに固定する。これらの傾斜路18.19.21
は、ラッチが閉じられた状態で、爪11を回動させる働
きをし、この結果風の頭部13はボルト4のくぼみ15
がら離脱し、ボルト4を爪11から解放する。ついで、
ボルト4を、自動開放角度位置(第6図)まで開く方向
へ回転させる。この位置で、キーパは駆動機能を発揮し
、ドアが完全に開くまでボルト4を動かす。傾斜路18
.19.21は、ラッチの構成部材の占める各種位置と
は無関係に、ラッチを手動によって開閉できるように作
ってあり、特に電気的故障にさいし、爪11およびボル
ト4を手段によって操作できるようにしである。
以下、本発明に係るランチの種々の構成部材についてよ
り詳細な説明を行なう。
ボルト4のノツチ7はさらに延びてカム22を形成する
。カムの輪郭は、開放および閉鎖サイクル中、キーパ3
と協働する。そしてカムの曲率半径を、ノツチ7の端縁
から次第に増大させてゆき、カム22の順次連続する扇
形部S工l S2t 531S4.S、、ノ各曲率中心
c、、c2.c3.c、、c。
がボルト4の幾何学的中心軸x−Xに接近してゆくよう
にし、最終的には最後の曲率中心C6が中心軸x−Xと
重なるようにする。したがって、ボルト4に対するキー
パ3の抵抗力R(第17図)の方向は、キーパ3がノツ
チ7に係合しているときはボルトの回転中心軸X−Xか
ら遠く離れているが、ラッチの閉鎖過程中次第に回転中
心軸X−Xへ近づいてゆく(第18および第19図)。
ボルト4は、その間反時計方向へ回転し、カム22の全
体がキーパ3の周りを回動し、完全な閉鎖位置に達した
後に、この抵抗力Rはカム22(第20図)の端末位置
でほぼ中心軸X−Xを通ることになる。
カム22がこのような幾何学的形状にしであるため、曲
率中心C□、C2・・・・・は、ノツチ7の端縁からボ
ルト4の回転中心軸X−xまで延びた曲線Cに沿って順
次に移動してゆく。
ボルト4に設けたスタッド23で、ボルト4を時計方向
(第1図のように見て)に復帰させるためのばね10の
一端を支える。ばね1oの他端は、ディスク17の固定
傾斜路19で支える。
爪11の頭部13には、指部材24を取付け、また爪1
1の他端には、別の指部材であるスタット25を取付け
る。はね26(第1図)は、その一端をディスク5に固
定し、他端をピン12と頭部13との中間の爪11の部
分で支える。このはね26によって、爪]−1の頭部1
3をいずれかのくぼみ15.16にはめこませるような
方向の弾性力を爪11に付与する。
爪11の回転支軸ピン1.2は、ディスク5に取付ける
。ディスク5は、このディスクとボルト4とに共通なピ
ン6に、回転可能に取付ける。扇形歯車8のほかに、デ
ィスク5には、開口20の周縁を画成する腕5aの端部
に配置した第1周辺傾斜路27を設ける。第1傾斜路2
7と同様に半径方向に突出した第2傾斜路28を、腕5
aのほぼ根本部に設ける。傾斜路27.28の機能につ
いては、ラッチの作用を説明するさいに、詳述する。
安全ディスク17には、その戻しばね10によって、第
1図に示した非作動角度位置へ向う弾性力が働く。そし
てこのディスク17には、ディスク17に固定したピン
に回転可能に取付けた傾斜路29を備える。傾斜路29
には、ばね32によって、ディスク17に固定したスト
ッパ33に向けて復帰ばね力を作用させておく、このた
め、ばね32は、その一端をディスク17に連結し、他
端を傾斜路29の端部29aで支持する。傾斜路29は
、爪11のスタッド25と協働し、ラッチの閉鎖サイク
ル中に、戻しばね32の力に抗して、このスタッドによ
って回される。一方、開放サイクル中には、スタッド2
5は、ストッパ33で拘束された傾斜路29に沿って滑
動し、ボルト4のくぼみ15から頭部を離脱させる。こ
の離脱を容易にするため、ノツチ7に最も近いくぼみ1
5の周縁部15aを末広形に拡げる。第2のくぼみ16
の対応する周縁部16aも同様な形状に作る。
ばね32が傾斜路29を、第1図のように見て時計方向
へ回す結果、この傾斜路29は、ストッパ33に当る静
止位置を占める。第1図はこの状態を表わしている。
ディスク17の固定傾斜路21は、頭部13に固定され
たスタッド24に作用し、ディスク17を回し始めるに
さいし、くぼみ15から頭部13を持」二げる働きをす
る。つぎに、第2の固定傾斜路19は、ボルト4と一体
のラグ23に作用し。
ボルト4を時計方向(第11および12図)に回して、
ラッチを開放するのに役立つ。一方、爪11の頭部13
は、安全ディスク17によって、ラッチを開き終った段
階で(第14図)、第2のくぼみ16にはまる。第3の
固定傾斜路18は、電気的故障時に、ラッチの各構成部
材の位置と関係なく、ボルト4から爪11をはずすこと
ができるように配置する。第4の傾斜路60は、固定傾
斜路19および21を支持する部材と一体であって、こ
れら傾斜路の中間でその外側に設ける。
安全ディスク17は、正常状態では、ケース1の外側に
回転可能に取付けたレバー34によってケース1内に回
転しないよう拘束しておく。レバー34を回し手動によ
って拘束を解除してから。
ディスク17を回すために、手動駆動手段を設けておく
。たとえば、第2図の実施例のように、スタンド35を
ディスク1−7と一体に設け、円形切欠き(図示省略)
を通して、ケース1から突出させておく。ケース1と一
体の支持部材37に回転可能に取付けた作動レバー36
を用い、スタッド35をディスク17と共に回すことが
できる。レバー36は、支持部材37に取付けたピン3
8で軸受支持する。そしてスタッド35と反対側の端部
に、操作捧(図示省略)をはめこむための穴39をあけ
ておく。
別法として、指部材38およびレバー36を、かさ歯車
装置で置きかえることもできる。かさ歯車装置を用いれ
ば、ケース1の後壁1bにあけたスロットよりも大きな
扇形部材を介して、ディスク17を動かすことができて
都合がよい。
扇形歯車8(第1および3図)は、ウオーム歯車42と
一体のウオーム歯とかみ合い、そしてウオーム歯車42
は、電動機Mの軸9に取付けた第2のウオーム歯車43
とかみ合う。後者を制御する装置には、さらにケース1
に設けたピン45に回動可能に取付けたレバー44を備
える。レバー44の端部44aは、爪の頭部13がボル
ト4のいずれの°くぼみ15.16にもはまっていない
ときに、爪11から弾性力を受ける。そして爪11を備
えたディスク5が第1図に示した位置にある状態を、電
気的静止位置と称する。レバー44の他端44bは、第
1のマイクロスイッチA(第1および15図)の制御レ
バーと協働する。そしてレバー44は、ばね(図面が複
雑になるのを避けるため図示省略)からトルクを受ける
。ばねは、このレバー44を、第1図のように見て反時
計方向に回そうとする。
ピン45には、第2のレバーも取付ける。第2のレバー
46は、一方ではピン45によって、さらにバー48の
ピン47によっても回転可能に支持される。レバー46
の端部46aは、ディスク5の突出傾斜路27.28の
いずれがと協働する。
レバー46は、双安定ばね49によって、ふたつの安定
位置のいずれかに保持される。これら双安定位置のいず
れかに対応して、バー48の位置が決り、バーの頭部4
8a、48bが、2個のマイクロスイッチAおよびB(
第1および15図)のレバーに当ったり、離れたりする
電動機M(第15図)の電気回路には、拘束または解除
の制御器Cと連動するスイッチTと、手動ボタン51と
を備え、スイッチT()−ライアックで作るのがよい)
を開くようにする。制御器Cに与えられた最後の指令が
解除指令である場合、ボタン51を押すと、スイッチT
に電流が流れ、第15図の矢印0で表わした開放方向に
、電3!lI@を始動させる。スイッチTに設けたトリ
ガGは、制御器Cに与えられた拘束指令によって、手動
ボタンが阻止されない限り、手動ボタン51に当接させ
ることによって開くことができる。第15図に示した電
気回路の状態は、ドアが開かれ、マイクロスイッチAが
位置1にあり、またマイクロスイッチBが位置○にある
状態であって、電動機Mには(第21図に示した時間線
図の7部分)、電流が供給されない。
第4図には、ドアが開いたときに、ラッチの主要構成部
材が占める位置を示しである。キーパ3は、ラッチの開
口20の外側にあり、爪11は持上げられていて、その
頭部13は、くぼみ15および16の中間でボルト4の
周縁に当接する。頭部13は、レバー44にも当接し、
そしてレバーの端部44bは、マイクロスイッチAに当
っている。電気回路は、第15図に示した状態にあり、
電動機Mには電流が流れていない。
第5図で、ドアは閉じられる。キーパ3は、ノツチ6に
入り込み、戻しばね10のトルクに抗してボルト4を反
時計方向へ回し、爪11の頭部13をボルト4のくぼみ
15に落ちこませる。その間、キーパ3は、ボルト4に
対し、ドアの周囲のシール材が圧縮し始めることによる
抵抗力Rを伝える。このとき、カム22.ノツチ7およ
びキーパ3は、第17図の位置にある。この状態を、第
1安全位置と称する。シール材の反力と抵抗力Rとは、
比較的小さく、またRはボルト4の幾何学的回転中心軸
X−Xから遠く離れている。頭部13がくぼみ15に入
りこむ結果、レバー44は回り、マイクロスイッチAか
ら離れ、マイクロスイッチAの状態は、位置O(第15
図)となる。
そして電動機Mには、閉鎖方向Fの電流が流れ、機械的
連動機構9,43,42,41.8を介して、ディスク
5を反時計方向へ駆動する。
第6図は、閉鎖過程であって、キーパ3には、カム22
からの力が作用している。キーパ3がラッチに入り、シ
ール材の反力Rjが増大しく第22図)、カム22がキ
ーパに対して第18および19図に示した位置を占める
ようになると、反力Rは中心軸X−Xすなわちピン6に
近づいてゆき、そしてキーパ3の直線移動に対するボル
ト4の角度変化の割り合は次第に増加し、かくてボルト
4の抵抗トルクCmに対するシール材の反力Rjの比は
減少する。このようにして求めた曲線RjおよびCmが
、第22図の線図である。
線図かられかるように、シール材の反力Rjが、たとえ
ば12daNから80daNに変ったとすれば、その比
は6.67であり、そのとき抵抗トルクCmは1 、5
 Mkgから4 Mkgに変化し、その比は2.67と
なる。
閉鎖過程(第6図)が進むと、爪11の指部材25が傾
斜路29に接触するようになり、戻しばね32の力に抗
して傾斜路を反時計方向へ回す。
」二仁方ユktF8Ig−で閉鎖が完了すると、キーパ
3は、カム22の凹形扇形部30に当るところまで移動
し、この位置で抵抗力Rは中心軸x−xを通ることにな
る。このようにして、ラッチは自動閉鎖位置に達する。
すなわち、シール材の反力Rjだけでは、もはやラッチ
を開放することは不可能となる。移動の最終段階で、傾
斜路27がレバー46に当り、第2平衡位置を占める。
かくて、レバー46の回転によって、バー48が駆動さ
れ、バーの頭部48a、48bが、2個のマイクロスイ
ッチA、Bに当る。マイクロスイッチBが位置1(第1
5図)を占めるが、一方マイクロスイッチAは最初の位
置1へ復帰する。このようにして。
電動機は自動的に停止する。そしてスイッチTを押して
電流を流せば、電動機には、開放方向○への電流が供給
される。
双安定ばね49は、第1のマイクロスイッチ(Bまたは
A)を開いて電動機Mを停止させた状態のとき、バー4
8を確実に第2のマイクロスイッチ(AまたはB)に当
てる機能をもっている。
したがって、ばね49はレバー46が傾斜路27で駆動
され始めてからは、バー48を左方へ押し、2個のマイ
クロスイッチAおよびBを確実に開き、かくてラッチを
開放位置に動かす。
制御器Cに与えられた最後の指令が拘束指令でない状態
で、開放ボタン51を押すと、スイッチTのトリガGに
インパルスが生じ、スイッチTは通電位置になる6そし
て電動機Mには、開放方向O(第15図)の電流が流れ
る。
ラッチは、当初、閉鎖過程の最終段階(第7図)と同じ
状態(第8図)にあり、ここからディスク5は時計方向
への回転を始める。爪11の頭部13は、傾斜路18の
ためくぼみ15にはめこまれるが、このとき爪11の指
部材25が傾斜路18に当るので、頭部13がくぼみ1
5から抜出すことは不可能である。ディスク5によって
回された爪11は、つぎにボルト4を開放方向へ回す・
そしてカム22は、第20図の位置から第19図の位置
まで、キーパ3に沿って転動し始める・i 9 rff
lを参照し、ボルト4とキーパ3の組合せが、角度で約
30度回ると、再び自動開放位置を占めることになる。
すなわち、シール材の反力R4〕の影響で、キーパ3は
ボルト4を開放方向へ動かす。そして指部材25は、ス
トッパ33に邪魔された傾斜路29の下をくぐる。この
ため、爪11はピン12を支点として回り、頭部]3が
くぼみ15から離脱する。
この結果、ボルト4はキーパ3からのスラスト力を受け
て自由に回転できるようになるので、ラッチは開放され
、キーパ3が解除され(第10図)、その間にディスク
5は回転を完了する9デイスク5の移動が終ると、傾斜
路28はレバー46に当る。そしてレバーがピン45を
支点として回り。
バー48を第10図のように見て右方へ動かす。
一方、爪11の頭部13は、レバー44に当接する。レ
バー44はピン45を軸として回り、その端部44bが
マイクロスイッチAに接する。マイクロスイッチAは、
バー48の右方への移動による影響を消除する。この結
果、マイクロスイッチBだけが解除されて、位置Oを占
めるが、マイクロスイ“ツチAの方は、位置1に留まる
。したがって、電動機Aへの電流は、自動的に遮断され
、電気回路は再び図示の状態(第5図)、すなわち閉鎖
前の状態へ戻る。1開放サイクル中の電気的要素の状態
を、第21図の時間線図で表わす(図中のシーケンス■
は、第8〜10図に対応する)。
ドアが閉じられ、したがってラッチが第7図に示した状
況にあるとき、電気的故障が起ったら。
まずレバー44を下方(第2図)へ回し、安全ディスク
17を解放する。つぎに、レバー36を用いて指部材3
5を動かし、ディスク17を時計方向(第11図のよう
に見て)へ回す。ディスク17が回転すれば、このディ
スクに固定した傾斜路19.18,21.29−緒に動
く。
最初に、傾斜路21が爪11のスタッド24を持上げ(
第11図)、頭部13がくぼみを離れ、ボルト4が爪1
1からはずれる。ディスク17をなおも回し続けると、
傾斜路19がスタッド23に当り、このスタッド23に
よってボルト4は時計方向の開放方向へ回される。ボル
ト4がキーパ3からのスラスト力の影響を受けながら回
っていても、傾斜路60があるため、爪11がボルト4
のくぼみ16に落ちこむことは阻止される。このように
して、ラッチは開放可能な状態となる。
爪が自動開放位置(第12図)に達したら、キーパ3を
動かせる状態になるから、ノツチ7に差込み、ついでそ
こから難脱させれば、ドアは開く。
そのさい、ディスク17にばばね1oによって後方への
弾性力が作用し、ボルト4は第4図の位置に達し、そし
てドアが開く。ただし、ディスク5は″ドア閉鎖”位置
にあり、爪11の頭部13は持上った位置でボルト4に
接しているから、ディスク17が最初の静止位置へ復帰
することは不可能である。このようにして、爪11の頭
部]3がポル1−4のくぼみ15.16にはまっている
場合に、傾斜路18に沿って移動していたスタッド。
25は、この状態では、この傾斜路18を妨害しく第1
3図)、ディスク17が静止位置へ戻らないようにする
。このディスク17は、ついで静止位置に近い位置まで
復帰し、爪11はボルト4の外側へはずれる。
次にドアを勢いよく締めると、ボルト4はキーパ3の作
用を受け、第9図の位置(この位置は第17図にも対応
するもので、第1安全位置と称する)を占めるようにな
る。そして爪11の頭部13は、“安全くぼみ”と称す
るくぼみ16に落ちこむ。それからは、頭部13を第1
のくぼみ15へ落ちこませるよう、キーパ3でボルト4
を十分に操作することはできなくなる。かくて、ラッチ
は、従来型式のラッチにおける″第1安全″位置に対応
した位置で拘束される。爪11がくぼみ16に落ちこむ
と、スタッド25は傾斜路18の移動経路からはずれる
ので、安全ディスク17は・戻しばね10の作用で静止
位置へ復帰する。
故障が起きた瞬間に、ラッチの構成部材がどのような位
置にあろうとも、ボルト4を解放するため、スタッド2
4に当る傾斜路21の作用で安全ディスク17の拘束を
解除すれば、いつでもラッチを開放することが可能であ
る。自動閉鎖位置にある場合、スタッド23が傾斜路1
9に当接しているから、自動開放点に達したとき、ラッ
チが開く。自動開放位置のままであったら、傾斜路21
でスタッド24を持上げるだけで十分であって、ボルト
が解除され、キーパのスラスト力の影響でラッチが開く
。いずれの場合でも、その後はドアを勢いよく締めるこ
とによって、ドアを手動で閉じることが常に可能である
。ドアを勢いよく締めれば、キーパ3がボルト4を反時
計方向へ回し、そしてディスク5したがって爪11の円
周位置次第で、頭部13を常にボルト4のくぼみ15゜
16のいずれか一方に落ちこませることが可能である。
第21図において、ハツチングを施した部分は、対応す
る接触状態が回路状態に何らの作用も及ぼさないことを
表わす。時間線図のIおよびVの部分は、電気系統が全
く同じ状態(閉鎖指令を待機している状態)にあること
を表わしている。
〔発明の効果〕
本発明に係るラッチには、前に指摘した利点のほかに、
つぎのような利点がある。
カム22の幾何学的形状によって、力が漸進的に変化す
る。このため、第22図に示すように、シール材の反力
Rjの変化が及ぼす影響を軽減できる。このことは、馬
力の小さいしたがってエネルギ消費の少ない電動機Mの
使用を可能とし、またより定常的な抵抗トルクの下で電
動機を運転できることから、衝撃や急激な負荷変動が減
り、耐用命数が伸びるという効果がもたらされる。
他方において、閉鎖初期段階で、ボルト4からキーパ3
に作用する引張り力は小さくてすむ。万が一、ドアとキ
ーパの間に異物が挟まれた場合、そしてこの異物が比較
的厚いものである場合(特に手の指が挾まれたとき)、
電動機Mの停止トル夕はドア附近でも小さな値で留まる
から、乗客の指が潰れるという重傷事故に至るような危
険はほぼ完全に回避することができる。
ボルト4の幾何学的形状によって、法規上必要なふたつ
の位置、閉鎖位置および安全位置が確保される。すなわ
ち、閉鎖位置において、ボルトを開放方向へ動かそうと
するトルクが働かないという独創的な効果があり、これ
はキーパ3の力とは無関係であるから、事故にさいして
の安全性が向上する。
このラッチでは、ボルト4を作動させるのに機械的な連
動機構を利用しているから、ドアを閉じ。
ラッチを開くのにただ1台の電動機を必要とするだけで
ある。この機構を採用したことによって、電気的故障時
において、前にも述べたように、各種構成部材の位置と
関係なく、ドアの閉鎖およびラッチの開放を機械的に修
復することが可能となる。
電気回路は、マイクロスイッチまたは接点A。
Bを巧妙に利用した構成にしである。
この発明に係るラッチの全体寸法は、優れた機能をもっ
ているにもかかわらず、現在の大きさのドアにそのまま
取付は可能である。これは、機械的な連動機構がコンパ
クトにまとまっていることと、大した費用を付加するこ
となく電動機を採用できたことに負っている。
機械的連動機構9,43,42,41,8は非可逆的で
あるから、ボルトとキーパが自動開放位置にあるとき手
動によって閉鎖する場合、ドアのシール材の反力のため
キーパ3からボルト4に作用するスラスト力の影響で、
部材4,11.5゜8が回転するのを阻止できる。
さらに、カム22すなわちラッチの形状を工夫したこと
によって、フォークしたがって電動機(第22図)に働
くトルクに関し、ドアのシール材の反力に基因する力の
変化を平準化することが可能となった。
最後に、第2図に実施例として示した、安全ディスク1
7を解除し回転させるための手段は、単一の運動と同一
の部材を用いてこの解除と回転駆動を行ないうるシステ
ムと交換することもできる6
【図面の簡単な説明】
第1図は、ケースの壁をはずし連動するキーパと共に示
したこの発明に係るラッチの実施例の正面図; 第2図は、第1図の矢視■−■により一部断面で示した
側面図; 第3図は、第1および2図に示したラッチの主要構成部
材の分解斜視図; 第4〜7図は、ラッチ閉鎖サイクルの各段階を説明する
第1図同様の部分正面図; 第8,9および10図は、ラッチ開放サイクルを説明す
る第4〜7図同様の図面; 第11〜14図は、ラッチが閉じられているときに電気
的故障が発生した場合にラッチの拘束を手動で解除する
手順を説明するための第4〜7図同様の図面; 第]−5図は、ラッチを作動する電動機の電気回路図; 第16図は、この発明に係るラッチに用いるボルトの拡
大平面図で、特にキーパと協働するカムの幾何学的形状
の決め方を説明する図面;第17〜20図は、カムと、
ボルトのノツチと、連動するキーパとの平面図で、ラッ
チ閉鎖過程におけるカムとキーパの種々の相互位置を説
明する図面; 第21図は、閉鎖段階ついで開放段階におけるラッチの
各種電気部材の状態を表わす時間線図;第22図は、シ
ール材の反力の変化およびボルトに作用する抵抗トルク
の変化をキーパの位置の関数として表わした線図である
。 〔主な符号の説明〕 3・・・キーパ、4・・・ボルト、5・・・ディスク、
6・・・ピン、7・・・ノツチ、8・・・扇形歯車、9
・・・出力軸、11・・・爪、13・・・頭部、15・
・・くぼみ、16・・・くぼみ、22・・・カム、41
・・・ウオーム歯車、42・・・ウオーム歯車、44・
・・レバー、46・・・レバー、48・・・バー、M・
・電動機、A・・・マイクロスイッチ、B・・・マイク
ロスイッチ、

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)自動車のボディに装着するキーパのために空洞を
    設けかつドアに固定するようにしてあるケースを備え、
    このケースはラッチを閉じるためにキーパによって動か
    されるボルトを含む、特に自動車ドア用の電気的開閉ラ
    ッチにおいて; a)ケースに固定したピンに回転可能に取付けたディス
    クを備え、このピンにはボルトも回転可能に取付けてあ
    り、ディスクにはキーパを差込むための開口を設け、ボ
    ルトには閉鎖サイクルを始めるさいにキーパをはめこむ
    ためのノッチを設け; b)ラッチの閉鎖および開放サイクル中いずれの方向へ
    もボルトを回転駆動するための手段を備え、この手段は
    ディスクと一体になった扇形歯車を有しかつ適当な機械
    的連動機構を介して電動機によって回転駆動されるよう
    にしてあり; c)ディスクに回動可能に取付けた爪を備え、この爪に
    は突出した頭部を設けかつ弾性伸縮手段で弾性力をかけ
    、そしてこの弾性伸縮手段はボルトに設けた2個所のく
    ぼみのいずれか一方が爪の頭部と向き合う位置を占めた
    ときにそのくぼみへ頭部を入りこませるように働き、か
    くてディスクによってボルトを回転駆動させるための連
    結を行ない; d)閉鎖サイクルを始めるにさいし爪で作動させるよう
    にした電動機を制御するための装置を備え、そしてボル
    トのくぼみに爪の頭部が入りこむとこの装置が作動して
    、電動機を第1の方向へ回転させ、ついで爪が制御装置
    からはずれ完全な閉鎖状態に達するまでディスクとボル
    トとの回転を続けさせ、さらにラッチ開放サイクルの終
    りに電動機を自動的に停止させるため爪と協働する手段
    をも備え; e)ボルトおよび第1のディスクと同じピンで回転可能
    に支持しかつ正常状態では回転しないようにケース内で
    拘束してありそして電動機の電気回路に故障が起ったさ
    いは手動で拘束を解除し回転させることができるように
    した安全ディスクを備え、そしてこの安全ディスクに取
    付けた固定傾斜路は、ラッチの構成部材がどのような位
    置にあってもたとえば閉鎖位置にあっても爪を回動させ
    て爪の頭部をボルトのくぼみから離脱させ爪の拘束から
    ボルトを解除し、ついで自動開放角度位置に達するまで
    ボルトを開放方向へ回転させることが可能なように構成
    してあり、この位置でキーパは駆動機能を具備しドアが
    完全に開くまでボルトを動かすことが可能であり、そし
    て安全ディスクとその傾斜路によって開放位置からまた
    は中間位置からラッチを閉鎖することも可能である;こ
    とを特徴とする特に自動車ドア用の電気的開閉ラッチ。
  2. (2)ボルトのノッチの延長はカムを形成し、このカム
    は開放および閉鎖サイクル中にキーパと協働し、そして
    このカムの曲率半径はノッチの端縁から漸次増大してゆ
    き、前記カムの順次連続する扇形部の曲率中心はボルト
    のピンに接近してゆき、そしてボルトに対するキーパの
    抵抗力の方向は当初ボルトの支軸ピンから遠く離れてい
    るが、次第に前記ピンへ接近してゆき、カムの末端では
    前記ピンをほぼ通過するに至る、ことを特徴とする特許
    請求の範囲の第(1)項に記載のラッチ。
  3. (3)電動機の制御装置は、ケースに取付けたピンで回
    転可能に支持したレバーを備え、このレバーの端部には
    爪の頭部がボルトのくぼみの外側にあるときレバーを戻
    すための弾性伸縮手段とは反対方向の弾性力を爪から作
    用させておき、一方レバーの反対側端部は第1のマイク
    ロスイッチを作動させ、このマイクロスイッチは、ラッ
    チ閉鎖サイクルが始まるさいにボルトのくぼみに爪の頭
    部をはめこませてからレバーを回動させることによって
    閉じられ、この瞬間に電動機へ電力を供給し、ラッチを
    閉鎖する方向へディスクを回転させる、ことを特徴とす
    る特許請求の範囲の第(1)または(2)項に記載のラ
    ッチ。
  4. (4)電動機の制御装置は、双安定ばねの作用でふたつ
    の安定位置の一方に保持されたバーと第1のレバーとの
    共通なピンに回動可能に支持された第2のレバーを備え
    、バーは、ふたつの安定位置の一方においてディスクと
    一体な2個の傾斜路の一方の作用を受け第2マイクロス
    イッチおよび第1マイクロスイッチを開きまたは閉じて
    、ラッチを開放または閉鎖し終るさいに前記第2のレバ
    ーに作用して、ラッチの開放または閉鎖サイクルが終る
    ときに電動機への電力供給を自動的に遮断する、ことを
    特徴とする特許請求の範囲の第(3)項に記載のラッチ
  5. (5)電動機の電気回路は、拘束しまたは解除する制御
    器と連動する押しボタン型式のスイッチを備え、前記制
    御器に与えられた最後の指令が解放指令であるときにス
    イッチが開かれるようにしてあり、ボタンに加わる力に
    よってスイッチに電流が流れ、電動機を開放方向へ始動
    させる、ことを特徴とする特許請求の範囲の第(4)項
    に記載のラッチ。
  6. (6)安全ディスクは、非作動角度位置へ復帰させる戻
    しばねと連動し、また安全ディスクに固定したピンに回
    動可能に取付けかつ前記ディスクと一体のストッパの方
    へ弾性復帰するようにした傾斜路を備え、そして安全デ
    ィスクに取付けた前記傾斜路は、爪と一体なスタッドと
    協働し、ラッチ閉鎖サイクル中戻しばねに抗して前記ス
    タッドによって回され、一方開放サイクル中にはストッ
    パで拘束された前記傾斜路に沿ってスタッドが移動し、
    かくて爪の頭部をボルトのくぼみから離脱させるに至る
    、ことを特徴とする特許請求の範囲の第(1)〜(5)
    項のいずれかに記載のラッチ。
  7. (7)安全ディスクは、安全ディスクが回転し始めるに
    さいしたとえば爪と一体な指部材によって爪の頭部をボ
    ルトのくぼみの外側へ持上げることのできる第1の傾い
    た傾斜路と、それ以後たとえばボルトと一体な耳部材に
    作用してボルトをラッチ開放方向へ回転させて“自動的
    開放”点まで到達させそれ以上はキーパによってラッチ
    を完全に開放するまでボルトを回転させるようにした第
    2の固定傾斜路と、ボルトがキーパのスラスト力を受け
    て回転するとき爪がボルトのくぼみに落ちこまないよう
    爪を高い位置に保持すべく第1傾斜路に隣接して配置し
    た第3の傾斜路と、を備えていることを特徴とする特許
    請求の範囲の第(1)〜(6)項のいずれかに記載のラ
    ッチ。
  8. (8)安全ディスクは、ケースの外側に回動可動に支持
    されかつケースを貫き安全ディスクのスロットまで延び
    たレバーによって正常状態では回転しないようケース内
    に拘束されており、そして前記レバーによる拘束を解除
    してから安全ディスクを手動で回転駆動させるための手
    段を備え、それはたとえばディスクと一体でかつケース
    の円形スロットを通してケースから突出したスタッドで
    あり、そして前記スタッドと前記安全ディスクとはケー
    スと一体な支持部材に回動可能に取付けた作動レバーに
    よって回転駆動できるようにしてある、ことを特徴とす
    る特許請求の範囲の第(1)〜(7)項のいずれかに記
    載のラッチ。
JP20942286A 1985-09-05 1986-09-05 特に自動車ドア用の電気的開閉ラツチ Expired - Lifetime JPH0668227B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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EP (1) EP0215702B1 (ja)
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BR (1) BR8603864A (ja)
CA (1) CA1279079C (ja)
DE (1) DE3664943D1 (ja)
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