JPS6258934B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6258934B2 JPS6258934B2 JP55103326A JP10332680A JPS6258934B2 JP S6258934 B2 JPS6258934 B2 JP S6258934B2 JP 55103326 A JP55103326 A JP 55103326A JP 10332680 A JP10332680 A JP 10332680A JP S6258934 B2 JPS6258934 B2 JP S6258934B2
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- JP
- Japan
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- clutch
- transmission
- current
- drive member
- electromagnetic
- Prior art date
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Links
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- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 claims description 16
- 230000005284 excitation Effects 0.000 claims description 13
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 claims description 5
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 claims 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 14
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 241000239290 Araneae Species 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
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Landscapes
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は車輌用電磁式クラツチの制御装置に関
し、特に、車輛の変速機が中立のとき、コイルに
逆励磁電流を流すことによつて残留磁気を除去す
ることができる車輌用電磁式クラツチの制御装置
に関する。
し、特に、車輛の変速機が中立のとき、コイルに
逆励磁電流を流すことによつて残留磁気を除去す
ることができる車輌用電磁式クラツチの制御装置
に関する。
車輌用電磁式クラツチは、クランク軸側のコイ
ルを内蔵したドライブメンバに対し、極めて小さ
い間隔のギヤツプを介して変速機入力軸側のドリ
ブンメンバを近接嵌合し、クラツチ電流をコイル
に流してドライブメンバを励磁し、それとドリブ
ンメンバとの間のギヤツプに磁力線を集中させる
ことで拘束してエンジンの動力を変速機入力側に
伝達し、クラツチ電流を断つて上記ギヤツプにお
ける磁力線による拘束を解いて動力伝達を遮断
し、さらにクラツチ電流を変化してドライブメン
バとドリブンメンバとの間に滑りを生じさせ、こ
の滑りを利用してクラツチペダル操作を不要にし
た発進を行い、運転操作の容易化を図るものであ
り、公知技術として既に知られている。
ルを内蔵したドライブメンバに対し、極めて小さ
い間隔のギヤツプを介して変速機入力軸側のドリ
ブンメンバを近接嵌合し、クラツチ電流をコイル
に流してドライブメンバを励磁し、それとドリブ
ンメンバとの間のギヤツプに磁力線を集中させる
ことで拘束してエンジンの動力を変速機入力側に
伝達し、クラツチ電流を断つて上記ギヤツプにお
ける磁力線による拘束を解いて動力伝達を遮断
し、さらにクラツチ電流を変化してドライブメン
バとドリブンメンバとの間に滑りを生じさせ、こ
の滑りを利用してクラツチペダル操作を不要にし
た発進を行い、運転操作の容易化を図るものであ
り、公知技術として既に知られている。
この従来の車輌用電磁式クラツチにおいては、
変速機の歯車の噛合せを円滑に行うため、変速の
中立位置で一度クラツチ電流を流し、一般のマニ
ユアルクラツチ車と同様にダブルクラツチ操作を
行うのが一般的な制御方法であつた。そして、ク
ラツチ電流の遮断はシフトレバー内にスイツチを
組込み、ギヤシフトにおけるシフトレバーを操作
する力でこのスイツチを作動させることにより変
速時期を検出し、これによつて制御回路を作動さ
せていた。このため、3速から1速へ、或いは中
立から後退へ、変速機を操作する際、特にエンジ
ンを空吹かしした時は単にシフトレバースイツチ
でクラツチ電流を遮断するだけでは被同期の側の
慣性体を同期させる慣性力の他に、クラツチの残
留磁気により生ずるドラツグトルクに抗した操作
力が必要となり、変速操作力が大きくなるという
欠点を有していた。シンクロ機構を持たない変速
機における噛合せでは、前記慣性体が同期するま
でに時間がかかるため、クイツク操作時にはギヤ
鳴きが生じ、甚だしい時には操作不能になること
さえあつた。
変速機の歯車の噛合せを円滑に行うため、変速の
中立位置で一度クラツチ電流を流し、一般のマニ
ユアルクラツチ車と同様にダブルクラツチ操作を
行うのが一般的な制御方法であつた。そして、ク
ラツチ電流の遮断はシフトレバー内にスイツチを
組込み、ギヤシフトにおけるシフトレバーを操作
する力でこのスイツチを作動させることにより変
速時期を検出し、これによつて制御回路を作動さ
せていた。このため、3速から1速へ、或いは中
立から後退へ、変速機を操作する際、特にエンジ
ンを空吹かしした時は単にシフトレバースイツチ
でクラツチ電流を遮断するだけでは被同期の側の
慣性体を同期させる慣性力の他に、クラツチの残
留磁気により生ずるドラツグトルクに抗した操作
力が必要となり、変速操作力が大きくなるという
欠点を有していた。シンクロ機構を持たない変速
機における噛合せでは、前記慣性体が同期するま
でに時間がかかるため、クイツク操作時にはギヤ
鳴きが生じ、甚だしい時には操作不能になること
さえあつた。
本発明は上述の欠点に鑑み、中立位置において
はクラツチ電流を遮断するとともに逆方向の電
流、すなわち逆励磁を行い、クラツチ本体のヒス
テリシスにより生ずる残留トルクを除去し、被同
期側の引ずりを除去して同期を円滑に行うことが
できる車輌用電磁式クラツチの制御装置を提供す
るものである。
はクラツチ電流を遮断するとともに逆方向の電
流、すなわち逆励磁を行い、クラツチ本体のヒス
テリシスにより生ずる残留トルクを除去し、被同
期側の引ずりを除去して同期を円滑に行うことが
できる車輌用電磁式クラツチの制御装置を提供す
るものである。
以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。
る。
本実施例では、電磁式クラツチの一種である電
磁粉式クラツチに本発明を具体化させて説明す
る。
磁粉式クラツチに本発明を具体化させて説明す
る。
第1図と第2図において、電磁粉式クラツチを
トランスアクスル型の変速機に組付けたものにつ
いて具体的に説明すると、符号1は電磁粉式クラ
ツチ、2は前進4段の変速機、3は終減速機であ
る。
トランスアクスル型の変速機に組付けたものにつ
いて具体的に説明すると、符号1は電磁粉式クラ
ツチ、2は前進4段の変速機、3は終減速機であ
る。
電磁粉式クラツチ1は密閉構造のクラツチケー
ス4内でエンジンからのクランク軸5にドライブ
プレート6を介してコイル7を内蔵するドライブ
メンバ8が一体結合され、変速機2の入力軸9に
ドリブンメンバ10が回転方向に一体化すべくス
プライン嵌合してギヤツプ11を介し上記ドライ
ブメンバ8に対して近接嵌合しており、このギヤ
ツプ11にパウダー室12から電磁粉を集積する
ようになつている。また、ドライブメンバ8には
キヤツプ13が一体結合され、その筒状の端部が
入力軸9に遊嵌されてそこにスリツプリング14
が付着されると共に、このスリツプリング14と
ドライブメンバ8との間にリード線Aが接続さ
れ、スリツプリング14には第2図に詳記される
ように、リード線Bと接続するブラシ16がホル
ダ17により保持されてコイル7に給電すべく摺
接している。
ス4内でエンジンからのクランク軸5にドライブ
プレート6を介してコイル7を内蔵するドライブ
メンバ8が一体結合され、変速機2の入力軸9に
ドリブンメンバ10が回転方向に一体化すべくス
プライン嵌合してギヤツプ11を介し上記ドライ
ブメンバ8に対して近接嵌合しており、このギヤ
ツプ11にパウダー室12から電磁粉を集積する
ようになつている。また、ドライブメンバ8には
キヤツプ13が一体結合され、その筒状の端部が
入力軸9に遊嵌されてそこにスリツプリング14
が付着されると共に、このスリツプリング14と
ドライブメンバ8との間にリード線Aが接続さ
れ、スリツプリング14には第2図に詳記される
ように、リード線Bと接続するブラシ16がホル
ダ17により保持されてコイル7に給電すべく摺
接している。
このように構成されることで、クランク軸5と
共にドライブプレート6及びドライブメンバ8が
回転して、パウダー室12に封入する電磁粉は遠
心力でドライブメンバ8の内周面側に適宜寄せら
れている。そこで、リード線Bからブラシ16、
スリツプリング14、リード線Aを介してコイル
7に給電されると、ドライブメンバ8の励磁によ
りドリブンメンバ10の周囲にも矢印のように磁
力線が生じることにより、ギヤツプ11内に電磁
粉が集積してドライブメンバ8とドリブンメンバ
10が一体化されクランク軸5のエンジン動力が
入力軸9に伝達されるのである。
共にドライブプレート6及びドライブメンバ8が
回転して、パウダー室12に封入する電磁粉は遠
心力でドライブメンバ8の内周面側に適宜寄せら
れている。そこで、リード線Bからブラシ16、
スリツプリング14、リード線Aを介してコイル
7に給電されると、ドライブメンバ8の励磁によ
りドリブンメンバ10の周囲にも矢印のように磁
力線が生じることにより、ギヤツプ11内に電磁
粉が集積してドライブメンバ8とドリブンメンバ
10が一体化されクランク軸5のエンジン動力が
入力軸9に伝達されるのである。
次いで変速機2は上記クラツチ1からの入力軸
9に第1速ないし第4速のドライブギヤ18ない
し21が一体的に設けられ、この入力軸9に対し
て出力軸22が平行に配設されてそこに上記各ギ
ヤ18ないし21と常時噛合うドリブンギヤ23
ないし26が回転自在に嵌合し、かつ隣接する2
個のドリブンギヤ23と24が同期機構27で出
力軸22に結合し、ドリブンギヤ25と26が他
の同期機構28で出力軸22に結合するようにな
つており、更にこれらの入、出力軸9,22の間
に後進用のギヤ機構29が設けられている。こう
して、チエンジレバーを操作して同期装置27に
よりドリブンギヤ23を出力軸22に一体結合す
ることで、入力軸9の動力がギヤ18と23で最
も減速して出力軸22に取出されて第1速が得ら
れ、以下同様にして各変速が行われる。
9に第1速ないし第4速のドライブギヤ18ない
し21が一体的に設けられ、この入力軸9に対し
て出力軸22が平行に配設されてそこに上記各ギ
ヤ18ないし21と常時噛合うドリブンギヤ23
ないし26が回転自在に嵌合し、かつ隣接する2
個のドリブンギヤ23と24が同期機構27で出
力軸22に結合し、ドリブンギヤ25と26が他
の同期機構28で出力軸22に結合するようにな
つており、更にこれらの入、出力軸9,22の間
に後進用のギヤ機構29が設けられている。こう
して、チエンジレバーを操作して同期装置27に
よりドリブンギヤ23を出力軸22に一体結合す
ることで、入力軸9の動力がギヤ18と23で最
も減速して出力軸22に取出されて第1速が得ら
れ、以下同様にして各変速が行われる。
また、上記出力軸22の端部には出力ギヤ30
が設けられてこれが終減速機3の差動装置31に
おけるリングギヤ32に噛合つており、これによ
り変速機2の出力軸22の動力が直ちにリングギ
ヤ32からケース33、スパイダ34、ピニオン
35を介してサイドギヤ36に伝達され、更に車
軸37を介して駆動輪に伝達される。
が設けられてこれが終減速機3の差動装置31に
おけるリングギヤ32に噛合つており、これによ
り変速機2の出力軸22の動力が直ちにリングギ
ヤ32からケース33、スパイダ34、ピニオン
35を介してサイドギヤ36に伝達され、更に車
軸37を介して駆動輪に伝達される。
第3図は制御回路の構成を示すもので、前記コ
イル7の両端にはそれぞれPNP型のトランジスタ
40とNPN型のトランジスタ41が直列に接続
され、トランジスタ40のエミツタは電源に接続
され、トランジスタ41のエミツタは接地してあ
る。そして、コイル7の両端間にはダイオードと
低抗により成る転流回路42が接続してあり、電
源とトランジスタ41のコレクタとの間には逆励
磁用の抵抗43が接続してあり、トランジスタ4
0のコレクタとアースの間にも逆励磁用の抵抗4
4が接続してある。各トランジスタ40,41の
ベースには抵抗45,46が接続してあり、抵抗
45にはバフア47が、抵抗46にはノアゲート
48の出力がそれぞれ接続してある。そして、バ
フア47の入力端とノアゲート48の一方の入力
端とは相互に接続してあり、ノアゲート48の他
方の入力端49にはクラツチ制御信号が入力す
る。また、50は変速機2が中立位置のときオン
となるニユートラルスイツチで、51はシフトレ
バーに設けられて変速操作時にオンとなるシフト
レバースイツチで、両スイツチ50,51の一端
は接地され、他端はナンドゲート52に接続され
ている。ナンドゲート52のそれぞれの入力端に
は抵抗53,54を介して正電圧が印加されてお
り、ナンドゲート52の出力はバフア47とノア
ゲート48にそれぞれ接続されている。
イル7の両端にはそれぞれPNP型のトランジスタ
40とNPN型のトランジスタ41が直列に接続
され、トランジスタ40のエミツタは電源に接続
され、トランジスタ41のエミツタは接地してあ
る。そして、コイル7の両端間にはダイオードと
低抗により成る転流回路42が接続してあり、電
源とトランジスタ41のコレクタとの間には逆励
磁用の抵抗43が接続してあり、トランジスタ4
0のコレクタとアースの間にも逆励磁用の抵抗4
4が接続してある。各トランジスタ40,41の
ベースには抵抗45,46が接続してあり、抵抗
45にはバフア47が、抵抗46にはノアゲート
48の出力がそれぞれ接続してある。そして、バ
フア47の入力端とノアゲート48の一方の入力
端とは相互に接続してあり、ノアゲート48の他
方の入力端49にはクラツチ制御信号が入力す
る。また、50は変速機2が中立位置のときオン
となるニユートラルスイツチで、51はシフトレ
バーに設けられて変速操作時にオンとなるシフト
レバースイツチで、両スイツチ50,51の一端
は接地され、他端はナンドゲート52に接続され
ている。ナンドゲート52のそれぞれの入力端に
は抵抗53,54を介して正電圧が印加されてお
り、ナンドゲート52の出力はバフア47とノア
ゲート48にそれぞれ接続されている。
次に、本実施例の作用を説明する。
変速操作が行われず変速機が中立位置にある場
合。
合。
変速機2は中立位置にあり、ニユートラルスイ
ツチ50はオンであり、シフトレバースイツチ5
1がいずれの状態であつてもナンドゲート52に
は抵抗53を介してローレベルの信号が伝えら
れ、ナンドゲート52はハイレベルの信号を出力
する。ナンドゲート52のハイレベルの信号はバ
フア47とノアゲート48に伝えられ、バフア4
7はハイレベルの信号をトランジスタ40のベー
スに印加してトランジスタ40をオフさせる。ま
たノアゲート48には、ハイレベルの信号が入力
されるので、クラツチ制御信号がいずれの状態で
あつてもノアゲート48はローレベルの信号を出
力してトランジスタ41をオフさせる。これによ
つて電流は第3図中a→c→b→eの順に流れて
コイル7に所定のクラツチ電流を流すことにな
り、変速機が中立位置にあるとき、逆励磁を行な
うことになる。(クラツチ制御信号はアクセルペ
ダルに連動するアクセルスイツチ、或いは車速が
所定以上に上昇した時に作動する車速スイツチに
よつて出力されるもので、電磁粉式クラツチ1を
接続する時にローレベルの信号となる。) 変速操作が行われる場合。
ツチ50はオンであり、シフトレバースイツチ5
1がいずれの状態であつてもナンドゲート52に
は抵抗53を介してローレベルの信号が伝えら
れ、ナンドゲート52はハイレベルの信号を出力
する。ナンドゲート52のハイレベルの信号はバ
フア47とノアゲート48に伝えられ、バフア4
7はハイレベルの信号をトランジスタ40のベー
スに印加してトランジスタ40をオフさせる。ま
たノアゲート48には、ハイレベルの信号が入力
されるので、クラツチ制御信号がいずれの状態で
あつてもノアゲート48はローレベルの信号を出
力してトランジスタ41をオフさせる。これによ
つて電流は第3図中a→c→b→eの順に流れて
コイル7に所定のクラツチ電流を流すことにな
り、変速機が中立位置にあるとき、逆励磁を行な
うことになる。(クラツチ制御信号はアクセルペ
ダルに連動するアクセルスイツチ、或いは車速が
所定以上に上昇した時に作動する車速スイツチに
よつて出力されるもので、電磁粉式クラツチ1を
接続する時にローレベルの信号となる。) 変速操作が行われる場合。
変速機1の歯車の噛合わせを変更するためにシ
フトレバーを操作する時には、シフトレバースイ
ツチ51がオンし、ニユートラルスイツチがいず
れの状態であつても、ナンドゲート52にはロー
レベル信号が入力することになり、ナンドゲート
52はハイレベルの信号を出力することになる。
このため、バフア47はハイトルクの信号を出力
してトランジスタ40をオフさせるとともに、ノ
アゲート48はローレベルの信号を出力してトラ
ンジスタ41をオフさせる。このため、第3図中
a→c→b→eの順に電流が流れ、コイル7には
抵抗43,44により消磁するために必要な逆極
性の電流が流れることになる。よつて、ドライブ
メンバ8、ドリブンメンバ10及び電磁粉に残留
する磁気すなわち磁性体のヒステリシスを除去さ
せることができ、いわゆる逆励磁が行われること
になる。この逆励磁によつてドライブメンバ8に
よるドリブンメンバ10の引きずりが生じなくな
り、同期が早められ、歯車の噛合わせは円滑に行
うことができる。シフトレバーをはなしてシフト
レバースイツチ51がオフしてかつ変速機2が中
立位置からいずれかの歯車と噛合することになれ
ばニユートラルスイツチ50はオフし、ナンドゲ
ート52、バフア47よりトランジスタ40はオ
ンされて逆励磁は終了する。
フトレバーを操作する時には、シフトレバースイ
ツチ51がオンし、ニユートラルスイツチがいず
れの状態であつても、ナンドゲート52にはロー
レベル信号が入力することになり、ナンドゲート
52はハイレベルの信号を出力することになる。
このため、バフア47はハイトルクの信号を出力
してトランジスタ40をオフさせるとともに、ノ
アゲート48はローレベルの信号を出力してトラ
ンジスタ41をオフさせる。このため、第3図中
a→c→b→eの順に電流が流れ、コイル7には
抵抗43,44により消磁するために必要な逆極
性の電流が流れることになる。よつて、ドライブ
メンバ8、ドリブンメンバ10及び電磁粉に残留
する磁気すなわち磁性体のヒステリシスを除去さ
せることができ、いわゆる逆励磁が行われること
になる。この逆励磁によつてドライブメンバ8に
よるドリブンメンバ10の引きずりが生じなくな
り、同期が早められ、歯車の噛合わせは円滑に行
うことができる。シフトレバーをはなしてシフト
レバースイツチ51がオフしてかつ変速機2が中
立位置からいずれかの歯車と噛合することになれ
ばニユートラルスイツチ50はオフし、ナンドゲ
ート52、バフア47よりトランジスタ40はオ
ンされて逆励磁は終了する。
この電磁粉式クラツチ1の動作によるクラツチ
電流の変化を第4図に示す。この図ではAの状態
までは定格の電流(Im)を流してクラツチを直
結しておき、AからBまではクラツチ制御信号に
よつてクラツチ電流を遮断する。Bでニユートラ
ルスイツチ50、またはシフトレバースイツチ5
1がオンしたときに負極性の逆励磁電流を流し、
この逆励磁はCのニユートラルスイツチ50、ま
たはシフトレバースイツチ51がオフの状態まで
維持させる。変速機2の歯車の噛合いが終了して
クラツチ制御信号がローレベルとなるとトランジ
スタ41がオンし、コイル7に正極の電流を流し
てクラツチを結合させる。このとき、DからEま
ではクラツチ制御信号のローレベル、ハイレベル
の切換えにより所望のトルク特性を得ることがで
き、Eからはクラツチ制御信号をローレベルにし
てクラツチを直結にする様子を示している。
電流の変化を第4図に示す。この図ではAの状態
までは定格の電流(Im)を流してクラツチを直
結しておき、AからBまではクラツチ制御信号に
よつてクラツチ電流を遮断する。Bでニユートラ
ルスイツチ50、またはシフトレバースイツチ5
1がオンしたときに負極性の逆励磁電流を流し、
この逆励磁はCのニユートラルスイツチ50、ま
たはシフトレバースイツチ51がオフの状態まで
維持させる。変速機2の歯車の噛合いが終了して
クラツチ制御信号がローレベルとなるとトランジ
スタ41がオンし、コイル7に正極の電流を流し
てクラツチを結合させる。このとき、DからEま
ではクラツチ制御信号のローレベル、ハイレベル
の切換えにより所望のトルク特性を得ることがで
き、Eからはクラツチ制御信号をローレベルにし
てクラツチを直結にする様子を示している。
本発明は上述の様に構成したので、変速時にお
いてコイルに逆励磁電流を流すことができ、残留
磁気を除去させることで引きずりなどを起すこと
もなく、変速時のギヤ鳴きを防止できるととも
に、変速の際の操作を円滑に行うことができるも
のである。
いてコイルに逆励磁電流を流すことができ、残留
磁気を除去させることで引きずりなどを起すこと
もなく、変速時のギヤ鳴きを防止できるととも
に、変速の際の操作を円滑に行うことができるも
のである。
第1図は本発明を具体化した電磁粉式クラツチ
を示す断面図、第2図は第1図のY−Y線に沿う
断面図、第3図は本発明の一実施例を示す電気回
路図、第4図はクラツチ電流の変化を示すグラフ
である。 1……電磁粉式クラツチ、5……クランク軸、
6……ドライブプレート、7……コイル、8……
ドライブメンバ、9……変速機入力軸、10……
ドリブンメンバ、11……ギヤツプ。
を示す断面図、第2図は第1図のY−Y線に沿う
断面図、第3図は本発明の一実施例を示す電気回
路図、第4図はクラツチ電流の変化を示すグラフ
である。 1……電磁粉式クラツチ、5……クランク軸、
6……ドライブプレート、7……コイル、8……
ドライブメンバ、9……変速機入力軸、10……
ドリブンメンバ、11……ギヤツプ。
Claims (1)
- 1 クランク軸がドライブプレートを介してコイ
ルを内蔵するドライブメンバに一体結合され、該
ドライブメンバに対してギヤツプを介して変速機
に入力軸のドリブンメンバを近接嵌合させ、制御
装置からのクラツチ電流を上記コイルに供給し、
電磁力によつてドライブおよびドリブンメンバを
一体的に拘速することで動力伝達する車輌用電磁
式クラツチにおいて、変速機が中立位置にある時
常にクラツチ内の残留磁気を除去させるために逆
極性の電流を流して逆励磁させることを特徴とす
る車輌用電磁式クラツチの制御装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10332680A JPS5730623A (en) | 1980-07-28 | 1980-07-28 | Electromagnetic clutch controller for vehicle |
US06/263,319 US4484672A (en) | 1980-07-28 | 1981-05-11 | System for controlling an electro-magnetic clutch for automobiles |
GB8115349A GB2083587B (en) | 1980-07-28 | 1981-05-19 | Controlling an electro-magnetic clutch |
FR8110964A FR2487461B1 (fr) | 1980-07-28 | 1981-06-03 | Dispositif de commande d'un embrayage electromagnetique |
DE19813129695 DE3129695A1 (de) | 1980-07-28 | 1981-07-28 | Anordnung zum regeln einer elektromagnetkupplung eines kraftfahrzeugs |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10332680A JPS5730623A (en) | 1980-07-28 | 1980-07-28 | Electromagnetic clutch controller for vehicle |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5730623A JPS5730623A (en) | 1982-02-18 |
JPS6258934B2 true JPS6258934B2 (ja) | 1987-12-08 |
Family
ID=14351049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10332680A Granted JPS5730623A (en) | 1980-07-28 | 1980-07-28 | Electromagnetic clutch controller for vehicle |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5730623A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10767718B2 (en) * | 2019-01-15 | 2020-09-08 | Warner Electric Technology Llc | Rotational coupling device with armature release collar |
-
1980
- 1980-07-28 JP JP10332680A patent/JPS5730623A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5730623A (en) | 1982-02-18 |
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