JPS625856B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、葉状コピー用紙の分離供給装置で、
用紙パイルの下側に、該パイルの最下部位置にあ
る用紙に接して旋回自在な、吸引ノズルを備えた
吸引フイーダが配置され、該吸引フイーダは最下
部位置にある用紙の前縁部をつかみ、かつ旋回自
在の対向ロールと共働する搬送ロールの周囲に当
接するものに関する。

上記種類の用紙分離装置は、特に米国特許第
3934868号の対象とするものであるが、下側から
パイルに接して旋回する吸引フイーダを備えたか
かる用紙分離供給装置は、一つには作業中に用紙
をパイルに更に補充できるという長所を有する。

この点、この分離供給装置を、自蔵のパイルに
原画を戻すことのできる原画フイーダとして使用
するばあいに重要である。

他方、分離される用紙の前縁部をパイルから振
り落とす吸引取出器は、まちまちの厚さの用紙や
フイルムを分離するさいの確実な作動において秀
いでている。

しかし、薄い、例えば航空便箋やカーボン紙か
ら成る用紙は通気性であるから吸引フイーダによ
つて最外側部の用紙だけでなく、さらにそれ以上
の用紙も、最外部の用紙と共に吸引されることに
なる。

本発明の目的は、最初に述べた種類の用紙分離
装置で薄い用紙と厚い用紙も同様に確実に分離し
特に非常に薄い、部分的に通気性を有する用紙の
ばあいに、吸引取出器が用紙を一枚のみでなく多
数引きだすことを防ぐにある。

上記目的は、以下の如き構成を有する用紙分離
供給装置、即ち、用紙パイルの下側に、パイルの
最下部位置にある用紙に接して旋回自在な吸引ノ
ズルを備えた用紙吸引フイーダが配置され、該吸
引フイーダが該最下部位置にある用紙の前縁部を
つかみ、旋回自在の対向ローラーと共働する搬送
ローラー円周に当接する葉状コピー担体または用
紙分離供給装置において、用紙吸引取出唇材５ａ
の吸引ニツプル７がつかんだ用紙３ａの前縁部３
ｂへ気流を向ける給気ノズル１０，１９，２２が
備えられていることを特徴とするものによつて達
せられる。

本発明の詳細を図面に即して説明する。

第１図は、複写装置架台１内に用紙パイル３の
載置板２が配置されている様子を示す。用紙パイ
ル３は前方をパイルストツパー４により限界を画
されている。前方パイルストツパー４に隣接した
領域に、載置板２が凹部２ａを有し、該凹部内に
は旋回自在の用紙吸引取出器５が配置されてい
る。該吸引取出器５は中空の直交軸６上に支承さ
れており、その中空間６ａは、周知の通り吸気装
置と連通している。該中空軸６の穿孔６ｂには吸
引通路５ｂが接続されており該通路は、中空間６
ａを旋回自在の吸引取出器５に取付けた吸引ニツ
プル７と連結させている装置架台１に向き合つ
て、軸６の回転中心点（図にＦで示した）はパイ
ル３の最下部位置にある用紙３ａの平面と一致す
る。この点は、パイルから吸引取出器が旋回する
ときに、吸引取出器によりつかまれた用紙が長手
方向へ移動しないように、そして誤つてパイル吸
引取出器５により取り出された用紙の前縁部が、
破線で示した線上に、再びもとの位置に逆送され
ることができるようにするために必要である。

旋回自在の吸引取出器５は。はじめは第１図に
破線で示した位置にある。第２図の行程線図でこ
の作業段階は時点１にあたる。このばあい、パイ
ル３の最下部位置にある用紙３ａは、吸引ニツプ
ル７の縁部７ａに当接している。該用紙は行程線
図の時点２で吸気を通じたときに吸引ニツプル７
により吸引される。吸引取出器５が第１図に実線
で示した位置へずれたとき、吸引ニツプル７によ
りつかまれた用紙３ａの前縁部３ｂは、用紙が搬
送ロール８の外周に当接する距離まで取り出され
る。第２図の行程線図から明らかな通り、行程線
図の時点３に相当するこの時点で、搬送ロール８
は、連結を解除されるため停止する。行程線図の
時点４では、一連の通気ノズル１０を備えたノズ
ル枠９に対する給気の供給が行われる。

給気ノズル１０は、図示した矢印方向に向かつ
て、用紙前縁部３ｂの下部にある旋回自在吸引取
出器５の唇材５ａ上に吹きつける。該唇材５ａか
ら吸引ニツプル７により引き寄せられた用紙３ａ
の前縁部３ｂに向けられた気流は、吸引ニツプル
７によりはからずも取り出された余分の用紙が吸
引ニツプル７により引きつけられた最初の用紙か
らはなれ、パイルの下側に逆送されるという作用
を奏する。第１図から明らかな通り、吸引ニツプ
ル７の縁部７ａは、唇材５ａの載置面５ｂよりわ
ずかａだけ上部に位置している。かくしてこの配
置により吸引ニツプル７により引きつけられた用
紙前縁部３ｂは、容易に波形に変形され、この変
形により、はからずも引きつけられた余分用紙
を、本来の用紙から好都合に分離するということ
が発見された。更に、用紙前縁部３ｂの領域の流
れ条件は改善される。このばあい、間隔ａは、中
位のこわさのコピー用紙または担体の前縁部が、
両吸引ニツプル７間の載置面５ｂに所々でしか接
触しないように選ぶ。載置面５ｂに当たる給気の
分離作用は、一つには載置面５ａにより向きを変
えられた気流が用紙の上側と下側を超えてかすめ
去つて、迅速に流れる空気がこの用紙表面上に真
空を創りだすことに部分的に基づくものである。

それ故、ボール紙に至る程の厚さと密度の大き
い用紙を分離するように吸引取出器に存在する吸
気を調節したばあいには、カーボン紙や航空便用
紙のような薄くかつ（または）通気性の用紙の分
離に使用すると、吸引ニツプルが二枚目もしくは
それ以上の用紙を引き寄せる虞れがある。

しかしながら、本発明による通気ノズルを使用
することによつて、分離装置の吸気強さやその他
のパラメータを変更せずに誤りなく操作できる紙
の種類の範囲を著しく拡大することができる。こ
のことは特に自動原画フイーダのばあいに重要
で、該フイーダのばあいには、パイルを構成する
用紙の種類に何の影響も受けないことが必要でた
とえば書類の複写のばあいのように、非常に薄い
紙や非常に厚い紙が任意の順序で交互に現れるこ
とがある。

第２図の行程線図の時点５で、給気ノズル１０
の給気は中断される。次いで時点６で、補助ロー
ラ１４は、矢印Ｂ方向に搬送ローラ８へ向つて旋
回する。該補助または押圧ローラ１４は、旋回レ
バー１２に旋回自在に支承され、該旋回レバー１
２は、補助または押圧ローラ１４用の軸１３を有
しそして、架台１のスタブ軸に係止している。

補助または押圧ローラ１４が搬送ローラ８に向
かい旋回した後、時点７で吸引取出器５の吸気は
遮断され、該吸引取出器５はパイルから更に若干
離れる。そのため吸引ニツプル７の縁部７ａは搬
送ローラ８に当接するコピー用紙ともはや接触し
ないから続く搬送行程をもはや妨げることはでき
ない。時点８では搬送ローラ８はその伝動装置と
連結し、そのため矢印Ｂ方向に回転しはじめる。
分離された用紙３ａは、矢印Ｃ方向へ運動し、絶
えず回転する搬送ローラ１５，１６に送られ、該
ローラ１５，１６は、それぞれ処理装置に至る搬
送路１７，１８に配置されている。

コピー用紙の搬送行程の終りの、時点９で、搬
送ローラ８はその伝動装置から解除される。次い
で、時点１０で旋回自在の吸引取出器５は、第２
図の線図中の時点１に対応する出発点位置に復帰
し、補助または押圧ローラ１４は搬送ローラ８か
ら離れる。第３図によれば、搬送ローラ２５，２
６を備えたコピー用紙搬送路２３，２４の外側に
矢印Ｄ―Ｅ方向へ旋回する給気ノズル１９が配置
されている。給気ノズル１９は、コピー用紙の搬
送方向に対して平行方向にその前縁部３ｂ上に吹
きつける。

コピー用紙が更に搬送され邪魔にならないよう
に、案内軌道２４の凹部２４ａを経て突出する給
気ノズル１９は、コピー用紙の搬送開始前の第２
図の行程線図の時点７で、破線で示した位置へと
矢印Ｅ方向に旋回させられ、搬送ローラ８が停止
した後、時点１０で搬送路２４の凹部２４ａ内へ
再び旋回してはいりこむ。その代わりに破線２０
で示した長さに該ノズル１９を短くしノズル１９
の気流を専ら凹部２４ａを経て突出させることも
できる。ノズル１９の旋回はその際は不要とな
る。

第４図の旋回自在の吸引取出器５には、導風板
２１が取付けられその斜め案内面２１ａに対向し
てコピー用紙搬送路１７，１８の下部に給気ノズ
ル２２が配置されている。給気ノズル２２の気流
は、導風板２２により、コピー用紙３ａの前縁部
３ｂに対して向かう。コピー用紙搬送の間、導風
板２１は、吸引取出器５の旋回により、第４図の
破線で示した位置に運ばれるから該位置で導風板
がコピー用紙搬送を妨げることはない。このよう
にコピー用紙の搬送路から導風板２１を旋回させ
る作用は、第２図の行程線図における時点７と１
０との間で吸引取出器５がパイルから遠い位置へ
旋回することにより行われる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による分離供給装置の断面図、
第２図は同分離供給装置の行程線図、第３図は旋
回自在の給気ノズルを有する分離供給装置の断面
図、第４図は旋回自在の空気案内面を有する分離
供給装置。 ７…吸引ニツプル、１０，１９，２２…給気ノ
ズル、５…吸引取出器、５ａ…唇材、３…パイ
ル、１４…搬送ロール、２１…導風板、２３，２
４…案内装置、５ｂ…載置面、３ｂ…用紙前縁
部、７ａ…吸引ニツプル縁部、３ａ…コピー用
紙。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 用紙パイルの下側に、パイルの最下部位置に
   ある用紙に接して旋回自在な吸引ノズルを備えた
   用紙吸引装置が配置され、該吸引装置が該最下部
   位置にある用紙の前縁部をつかみ、旋回自在の対
   向ローラーと共働する搬送ローラー円周に当接し
   ており、そして給気ノズルが設けられ、これは給
   気流を該用紙吸引装置の吸引ニツプルにより捕捉
   された用紙の前縁に向けて流すようになつている
   葉状コピー担体の用紙分離供給装置において、上
   記旋回自在な用紙吸引取出器５には、上記吸引ニ
   ツプル７の領域内で、上記吸引ニツプル７により
   捕捉された用紙の前縁部３ｂのための用紙載置面
   ５ｂを形成し、給気ノズル１０，１９，２２が設
   けられて、それらの給気流は、搬送ロール８によ
   り旋回自由な吸引取出器５に沿つて、該捕捉され
   た用紙の前縁部３ｂに作用し、また給気ノズル１
   ０，１９，２２に沿つて排出される給気は、早く
   とも用紙吸引取出器５が用紙パイルから旋回した
   後に開始され、そしておそくとも旋回可能補助ロ
   ーラ１４の搬送ローラ８への旋回前に遮断され、
   用紙載置面５ｂが、上記用紙吸引取出器５により
   捕捉された用紙の前縁部３ｂを超えて突出してお
   り、そして吸引ニツプル７の縁部７ａが、わずか
   な距離ａだけ用紙の前縁部３ｂの載置面５ｂの上
   方に位置することを特徴とする上記装置。