JPS6257399B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6257399B2
JPS6257399B2 JP53017731A JP1773178A JPS6257399B2 JP S6257399 B2 JPS6257399 B2 JP S6257399B2 JP 53017731 A JP53017731 A JP 53017731A JP 1773178 A JP1773178 A JP 1773178A JP S6257399 B2 JPS6257399 B2 JP S6257399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wastewater
calcium
calcium hydroxide
peroxide
hydrogen peroxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53017731A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54110650A (en
Inventor
Tadayuki Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP1773178A priority Critical patent/JPS54110650A/ja
Publication of JPS54110650A publication Critical patent/JPS54110650A/ja
Publication of JPS6257399B2 publication Critical patent/JPS6257399B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、廃水を高度に浄化処理する方法に関
するものである。更に詳しくは、廃水中に溶存す
る窒素及び燐成分を同時に低減せしめるととも
に、BOD(生物化学的酸素要求量)及びCOD
(化学的酸素要求量)を減少させる方法に関する
ものである。 一般に廃水は、第一次及び第二次処理をして、
そのまま放流されるが、この放流水中には、漁業
や農業に好ましからぬ影響を与える窒素、燐、多
少の浮遊物及び色素が含まれている。 従来、このような放流水を更に高度に浄化し、
漁業、農業面への悪影響を防止し、水の再利用を
図るために、第一次及び第二次処理を施した廃水
に過酸化カルシウムを添加し、過酸化カルシウム
が水によつて分解される際に生ずる発生期の酸素
の強い酸化力を利用して廃水を浄化する方法が提
案されている。 しかしながら、周知のように、過酸化カルシウ
ムは比較的安定した化合物であることに加えて、
過酸化カルシウムを廃水中に添加すると、過酸化
カルシウム粒子の表面が分解される初期分解時
に、そこに生成された水酸化カルシウムは、廃水
中の二酸化炭素やその他の炭酸物と反応して水に
溶けにくい炭酸カルシウム等となつて過酸化カル
シウム粒子を覆つてしまい、過酸化カルシウムの
分解を遅延させ、処理時間が極めて長くなつてし
まう欠点がある。 これを解決するために過酸化カルシウムと共に
水酸化カルシウムを添加し、過酸化カルシウム粒
子とは遊離した状態で廃水中の二酸化炭素や炭酸
物を除去してやることが考えられる。しかし、こ
のようにしても、過酸化カルシウム自体元来迅速
に分解されるものでないために、かなり過量に添
加してもなかなか迅速な処理が困難であるもので
あるのに、更に多量の水酸化カルシウムをも廃水
に添加することとしたのでは、添加薬剤量が極め
て多くなつてしまうばかりか、添加薬剤量ほどに
は処理時間の短縮にはつながらない。 本発明は、主として第一次及び第二次処理した
廃水中の窒素及び燐成分を除去して更に高度に浄
化するに際し、できるだけ少ない薬剤の添加によ
つて迅速かつ高度に浄化し得るようにすることを
目的とする。 即ち、本発明は、窒素および燐を含有する廃水
に、水酸化カルシウムと過酸化水素との混合物を
その混合後直ちに添加して撹拌し、これを更に固
液分離することによつて廃水中の窒素および燐両
成分を同時に低減させることを特徴とする廃水の
処理方法である。 以下、更に本発明を詳細に説明する。 廃水に対する水酸化カルシウムと過酸化水素と
の添加量は、廃水のBOD及びCODの値により異
なるが、Ca(OH)2+H2O2の純分換算で一般に約
0.001〜1.0重量%である。 本発明において特に重要なことは、上記水酸化
カルシウムと過酸化水素とを混合後直ちに廃水へ
添加することである。即ち、本発明においては、
水酸化カルシウムと過酸化水素が反応して生成さ
れる過酸化カルシウムを廃水に添加するのではな
く、水酸化カルシウムと過酸化水素がほとんど未
反応の状態でその混合物を廃水に添加してしまう
ものである。 本発明においても、前述の従来方法と同様に過
酸化カルシウムの分解時に発生する発生期の酸素
が浄化作用に重要な役割を果しているものと考え
られる。過酸化カルシウムを生成することになる
過酸化水素と水酸化カルシウムの反応は等モル反
応ではあるが、実際に行なう場合の混合薬剤の配
合割合は、水酸化カルシウムの量を過酸化水素量
に対して等モル以上に過剰にすることが、十分な
浄化作用を得るために好ましく、特に過酸化水素
に対し水酸化カルシウムが2倍以上が望ましい。
水酸化カルシウムの配合量を過酸化水素の等モル
以上にする理由は、後述するように、処理すべき
多量の廃水の影響によつて反応系が酸性サイドに
傾くことを抑止し、反応をアルカリサイドで行な
うため、並びに水酸化カルシウムの一部が廃水中
の他の成分と化合してしまつても十分過酸化カル
シウムを生成し得るようにするためである。 本発明の実施にあたつては、水酸化カルシウム
は15〜25重量%の混和水とし、また過酸化水素は
5〜15重量%の過酸化水素水として用いることが
望ましい。 反応時間は約5分〜1時間で充分であり、撹拌
機を停止して静置する。静置時間は5〜20分で沈
降スラツジ層と上澄水層とに速やかに分離するこ
とができる。 本発明による薬剤と廃水溶存物との作用機構は
必ずしも明らかではないが、次のように考えられ
る。即ち、式(1)に示すように、まず水酸化カルシ
ウムと過酸化水素との反応により過酸化カルシウ
ムが生成し、次いでこれが廃水中の鉄イオンや水
酸化カルシウムのアルカリの作用により式(2)の如
く分解される。 Ca(OH)2+H2O→CaO2+2H2O ……(1) CaO2+H2O→Ca(OH)2+〔O〕 ……(2) かくして生成した過酸化カルシウムの一部は燐と
反応して不溶性のリン酸カルシウムとなり沈殿す
る。一方、ペプチツト環を有する窒素化物や高分
子量の有機化合物は、発生期の酸素により酸化分
解されて、一部はN2となり放散し、或いは低分
子化され、水酸化カルシウムにより凝集されて沈
殿することになる。 ところで、水酸化カルシウムと過酸化水素の混
合物を廃水へ添加するといつても、瞬時に水酸化
カルシウムと過酸化水素が全て反応して過酸化カ
ルシウムになるのではないことから、水酸化カル
シウムと過酸化水素の混合物をその混合後直ちに
廃水の添加した場合には、前記式(1)の反応は主に
廃水中で成されることになり、またかなりの未反
応水酸化カルシウムと過酸化水素を伴なうことに
なる。そして、この式(1)の反応が廃水中に成され
ること、及び、多量の未反応水酸化カルシウムと
過酸化水素の存在が本発明における浄化作用に極
めて重要な役割を成していると考えられる。 まず、式(1)で示される過酸化カルシウムの生成
が廃水中で成されることにより、生成された過酸
化カルシウムは直ちに廃水中の諸成分の影響を受
けて分解されることになり、生成と分解が平行し
て成されることになつて、あらかじめ生成された
過酸化カルシウムを廃水に添加した場合より過酸
化カルシウムの分解が迅速に成されるものであ
る。 多量の未反応水酸化カルシウムの存在は、廃水
をアルカリ雰囲気下として上記過酸化カルシウム
の分解を促進させると共に、廃水中の二酸化炭素
や炭酸物と化合してこれらを除去し、過酸化カル
シウムの初期分解時に過酸化カルシウム粒子の表
面に生じた水酸化カルシウムと廃水中の二酸化炭
素や炭酸物が化合して、炭酸カルシウム等の被膜
を形成してしまうのを防止するものである。ま
た、この未反応水酸化カルシウムは、それ独自で
も廃水中の成分との化合や凝集作用によつて浄化
に寄与するものでもある。前述したように、水酸
化カルシウムを過酸化水素に対して等モル以上過
剰に添加することが好ましいのは、上記のような
作用を成させつつ過酸化水素と反応させて過酸化
カルシウムを確実に生成させることができるよう
にするためである。 更に、多量の未反応過酸化水素の存在は、廃水
を酸化状態として、諸成分の酸化除去を助ける働
きを成すものである。 そして、上記作用が総合された結果、迅速な過
酸化カルシウムの分解、過酸化カルシウムの一部
と廃水中の燐との反応による不溶性のリン酸カル
シウム生成、発生期の酸素によるペプチツト環を
有する窒素化合物や高分子量の有機化合物の分
解、更には低分子化されて残留する窒素化合物の
水酸化カルシウムによる凝集分離等の一連の作用
が短時間に十分得られるものと考えられる。即
ち、本発明は、未反応水酸化カルシウムと過酸化
水素の存在下において反応を進めるもので、未反
応水酸化カルシウム、未反応過酸化水素及び水酸
化カルシウムと過酸化水素の反応によつて生成さ
れる過酸化カルシウムの各々が廃水に作用して廃
水中の窒素と燐を除去するものであると考えられ
る。 このように、本発明によれば、添加薬剤が短時
間に無駄なく廃水に作用することになるため、少
ない添加薬剤量と短かい処理時間で高い浄化効果
が得られるものである。尚、本発明を第一次処理
段階で適用して予め脱窒、脱燐を行なうことも可
能である。 次に、本発明の実施例と比較例を示す。 実施例 1 撹拌機を付設し、底側部にバルブを設置した有
蓋の容量1500のペイント塗装した鉄製タンク
に、第1表の廃水(廃水の水温12℃、透視度4)
を1000流入せしめた。一方、水酸化カルシウム
20重量%の水混和物5Kgと、10重量%の過酸化水
素水1を混合し、直ちにタンク中の廃水表面に
注入し、50分間撹拌後、10分間静置した。沈降ス
ラツジ層と上澄水層が完全に分離された。 第1表の様に、処理水には燐は認められず、窒
素は減少しBOD及びCODは顕著に低減した。ま
たS.S.(浮遊物質)も減少して透視度は13となつ
た。また脱臭効果も認められた。
【表】 実施例 2 実施例1と同じ廃水中に、等モルの過酸化水素
と水酸化カルシウムとを混合した水溶液を、混合
後直ちに過酸化水素の添加量が廃水に対して
1000ppmとなるよう添加した。添加後廃水を撹
拌しつつ1時間処理し、その後の上澄液のCOD
を測定した。CODは約23ppmであつた。 実施例 3 過酸化水素1モルに対して2倍の水酸化カルシ
ウムを混合した水溶液を廃水に添加した以外は実
施例2と全く同様にしてCODを測定した。COD
は約18ppmであつた。 比較例 約25%の水酸化カルシウムを含む過酸化カルシ
ウムを、廃水に対して過酸化カルシウムが
2120ppmとなるよう添加した以外は実施例2と
全く同様にしてCODを測定した。CODは約
40ppmであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 窒素および燐を含有する廃水に、水酸化カル
    シウムと過酸化水素との混合物をその混合後直ち
    に添加して撹拌し、これを更に固液分離すること
    によつて廃水中の窒素および燐両成分を同時に低
    減させることを特徴とする廃水の処理方法。 2 水酸化カルシウムの量を過酸化水素量に対し
    て等モル以上過剰に用いることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の廃水の処理方法。
JP1773178A 1978-02-20 1978-02-20 Waste water disposal method Granted JPS54110650A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1773178A JPS54110650A (en) 1978-02-20 1978-02-20 Waste water disposal method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1773178A JPS54110650A (en) 1978-02-20 1978-02-20 Waste water disposal method

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54110650A JPS54110650A (en) 1979-08-30
JPS6257399B2 true JPS6257399B2 (ja) 1987-12-01

Family

ID=11951885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1773178A Granted JPS54110650A (en) 1978-02-20 1978-02-20 Waste water disposal method

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS54110650A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2331689C (en) * 1998-05-14 2009-11-17 Soll, Peter Process for treating waters, soils, sediments and/or silts
JP4508317B2 (ja) * 1999-09-02 2010-07-21 栗田工業株式会社 ジメチルスルホキシド含有排水の処理方法及び処理装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51135175A (en) * 1975-05-20 1976-11-24 Onomichi Kumika Kogyo Kk Method of treating waste water
JPS524652A (en) * 1975-07-01 1977-01-13 Denki Kagaku Kogyo Kk Waste water disposal agent

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51135175A (en) * 1975-05-20 1976-11-24 Onomichi Kumika Kogyo Kk Method of treating waste water
JPS524652A (en) * 1975-07-01 1977-01-13 Denki Kagaku Kogyo Kk Waste water disposal agent

Also Published As

Publication number Publication date
JPS54110650A (en) 1979-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106745613B (zh) 一种有机膦沉淀剂和含高浓度有机膦废水的处理方法
JPS6257399B2 (ja)
JPS6366278B2 (ja)
JPH0124558B2 (ja)
KR100318661B1 (ko) 하폐수처리제및그의처리방법
JPH0416238B2 (ja)
JP4552164B2 (ja) 廃液の処理方法
WO2001044110A1 (en) Flocculants
JPS6339309B2 (ja)
JPS6339307B2 (ja)
JPS63264193A (ja) 化学洗浄廃液の処理法
JPH0810791A (ja) リンの除去方法
JPS63264194A (ja) 化学洗浄廃液の処理方法
JP2004330039A (ja) リン及び凝集剤の回収方法
WO1982003722A1 (en) Process for treating liquid radioactive waste
KR100341467B1 (ko) 가수분해 및 금속염의 이온화 경향을 이용한화학흡착반응에 의한 고농도 오폐수정화방법
SU960132A1 (ru) Способ очистки сточных вод от органических соединений озонированием
JP3902861B2 (ja) 排ガス脱硫方法
JPS6216153B2 (ja)
JPS6339320B2 (ja)
JP3532028B2 (ja) 排ガス脱硫方法
JP2575878B2 (ja) 化学洗浄廃液の処理法
SU387936A1 (ru) Способ очистки известьсодержащих сточных вод
JPH0324280B2 (ja)
JPS6254050B2 (ja)