JPS6257190B2 - - Google Patents

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JPS6257190B2
JPS6257190B2 JP5903183A JP5903183A JPS6257190B2 JP S6257190 B2 JPS6257190 B2 JP S6257190B2 JP 5903183 A JP5903183 A JP 5903183A JP 5903183 A JP5903183 A JP 5903183A JP S6257190 B2 JPS6257190 B2 JP S6257190B2
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JP
Japan
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compound
reaction
group
analysis
elemental analysis
Prior art date
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Expired
Application number
JP5903183A
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English (en)
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JPS59184191A (ja
Inventor
Toshio Takaai
Yoshio Inoe
Shinichi Sato
Masami Terajima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP5903183A priority Critical patent/JPS59184191A/ja
Priority to US06/591,380 priority patent/US4587354A/en
Priority to DE19843411311 priority patent/DE3411311A1/de
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Publication of JPS6257190B2 publication Critical patent/JPS6257190B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は文献に未記載の新規な有機けい素化合
物に関するものであり、これはつぎの一般式 (こゝにR1およびR2は低級アルキル基、3,
3,3−トリフルオロプロピル基またはトリメチ
ルシロキシ基から選ばれる同種または異種の基、
mは0または1、nは2または3、m+nは3)
で示される有機けい素化合物である。 このR1,R2は低級アルキル基、3,3,3−
トリフルオロプロピル基、トリメチルシロキシ基
から選択されるものとされるが、この低級アルキ
ル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基が例示される。 つぎに本発明の有機けい素化合物を例示する
が、これらはいずれもその代表例であり、本発明
の有機けい素化合物はこれに限定されるものでは
ない。なお、例中のMeはメチル基、Prはプロピ
ル基を示したものである。 本発明の有機けい素化合物は例えばテトラメチ
ルシクロテトラシロキサン を出発物質として、つぎの3段階の反応で合成す
ることができる。 (第1工程) 上記H4を四塩化炭素と混合し、こゝに塩素ガ
スを吹込んで、このH4の4個の≡SiH結合のうち
の2個または3個を≡Si−Cl結合として、つぎの
2種類の化合物を作る。 (第2工程) 上記で得たH4Cl2またはH4Cl3に、トリフルオ
ロプロペンなどのような炭素−炭素二重結合を有
する化合物の1種または2種を触媒の存在下に付
加反応させて次式に示される化合物を作る。 この反応は50〜150℃の温度で行えばよく、こ
の触媒としては周期律表第族に属する金属元素
を含むもの、例えば塩化白金酸、アルコール変性
塩化白金酸(米国特許第3220972号参照)、塩化白
金酸とオレフインとのコンプレツクス(米国特許
第3159601号、同3159662号、同3775452号参照)、
白金黒、アルミナ、シリカなどの担体に固体白金
を担持させたもの、さらにはロジウム−オレフイ
ンコンプレツクスなどがあげられるが、このコン
プレツクスなどはアルコール系、ケトン系、エー
テル系、炭化水素系などの溶剤に溶解して使用す
ることが好ましい。 (第3工程) つぎに、上記で得た化合物1モルに対し、アセ
トン27モルとこのアセトンに対し20重量%のN,
N−ジメチルホルムアミドおよびトリエチルアミ
ン2.6モル(たゞし、これは上記化合物のnが3
のときは3.9モルとする)、ならびに触媒としての
塩化第1銅2gを仕込み、60℃で反応系をリラツ
クスした状態で4〜10時間反応させると、次式に
示される目的物が得られる。 なお、この有機けい素化合物のR1がトリメチ
ルシロキシ基であるものについては始発材として
記したH4の代わりに で示される化合物(以下HT41と略記する)を使
用して、上記した第1工程、第2工程を実施すれ
ば、次式 で示される化合物が得られるので、これについて
上記した第3工程を行なえばトリメチルシロキシ
基を含む目的物を得ることができる。 本発明の有機けい素化合物はシリコーンゴムの
主原料とされる分子鎖両末端が水酸基で封鎖され
ているジオルガノポリシロキサンの架橋剤として
有用とされるものであり、この有機けい素化合物
を配合したシリコーンゴム組成物はシーリング
材、コーテイング材、電気絶縁材料などとして広
く使用することができる。また、この硬化性シリ
コーンゴム組成物は室温下での硬化性のすぐれた
一液型または2液型の室温硬化性シリコーンゴム
組成物ともなり得るものであり、これはその硬化
時に毒性または腐蝕性のガスあるいは悪臭をもつ
ガスを放出することがないという有利性を与え
る。なお、この用途はその代表的な応用例であ
り、本発明の有機けい素化合物の用途はこれに限
定されるものではない。 つぎに本発明の実施例をあげる。 実施例 1 1 H4の塩素化反応 1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラ
シロキサン(H4)800.0gと四塩化炭素800.0gと
を還流冷却器、かくはん棒、塩素導入管および
温度計を付けた2の四ツ口フラスコに仕込
み、水冷かくはん下に塩素を6時間反応系に導
入し、反応終了後に反応混合物から四塩化炭素
を溜去し、減圧蒸溜したところ、沸点が87〜88
℃/30mmHgである1,3,5,7−テトラメ
チル−1,3−ジクロロシクロテトラシロキサ
ン、1,3,5,7−テトラメチル−1,5−
ジクロロシクロテトラシロキサンの混合物
(H4Cl2)366.9g(理論量の35.6%)と沸点が74
〜75℃/8mmHgである1,3,5,7−テト
ラメチル−1,3,5−トリクロロシクロキサ
ン(H4Cl3)156.3g(理論量の13.7%)が得ら
れた。 2 3,3,3−トリフルオロプロペンの付加反
応 H1Cl2309.4gと白金−オクタノール錯体の2
%オクタノール溶液0.3gとをドライアイス冷却
器、かくはん棒、ガス導入管および温度計を付
した500mlの四ツ口フラスコに仕込んだのち、
こゝにかくはん下に120℃で3,3,3−トリ
フルオロプロペンを6時間にわたつて導入し、
反応終了後、この反応混合物を分別蒸溜したと
ころ、沸点が109〜110℃/2mmHgである溜分
186.8g(収率37.2%)が得られた。 この化合物はGC−MSおよび元素分析から下
記の分子式に相当するものであることが確認さ
れた。 Γ GC−MS分析(親ピーク): 501…(分子量501.5) Γ 元素分析値 C(%) H(%) Si(%) 計算値 23.9 4.0 22.4 分析値 23.7 3.9 22.7 3 イソプロペノキシ化反応 アセトン420.0g、N,N−ジメチルホルムア
ミド84.0g、塩化第1銅0.6gおよびトリエチル
アミン78.0gを還流冷却器、かくはん棒、滴下
ロートおよび温度計を付した1の四ツ口フラ
スコに仕込んだのち、こゝに反応温度60℃で
HF42Cl2150.4gを30分かけて滴下し、ついで60
℃で8時間、加熱かくはんしたのち、この反応
混合物から塩を過で除去し、その液を蒸溜
したところ、沸点が115〜118℃/2mmHgで屈
折率が1.408(25℃)である溜分65.0g(収率
40.2%)が得られた。 つぎにこの化合物について、IR、GC−MSお
よび元素分析を行なつたところ、これはそれら
の結果から下記の分子式に相当するものである
ことが確認された。 Γ IR…第1図参照 Γ GC−MS分析(親ピーク): 544…(分子量544.7) Γ 元素分析値 C(%) H(%) Si(%) 計算値 35.3 5.6 20.6 分析値 35.2 5.4 20.7 実施例 2 実施例1の第1工程で得られたH4Cl3に実施例
1の第2工程と同様の反応条件で3,3,3−ト
リフルオロプロペンを付加反応させ、得られた付
加反応物314.2gを実施例1の第3工程と同様の反
応条件でイソプロペノキシ化させたところ、沸点
が125〜127℃/2mmHgで屈折率が1,395(25
℃)である化合物208.3g(収率57.8%)が得られ
た。 この化合物について、IR、GC−MSおよび元素
分析をしたところ、これはその分析結果から下記
分子式に相当するものであることが確認された。 Γ IR…第2図参照 Γ GC−MS分析(親ピーク): 504…(分子量504.8) Γ 元素分析値 C(%) H(%) Si(%) 計算値 38.1 6.2 22.3 分析値 38.0 6.3 22.2 実施例 3 実施例1の第1工程で得たH4Cl2に実施例1の
第2工程と同様の反応条件で3,3,3−トリフ
ルオロプロペンを部分付加させたのち、さらにプ
ロピレンを付加させて得た付加反応物305.6gを実
施例1の第3工程と同様な反応条件でイソプロペ
ノキシ化させたところ、沸点が130〜132℃/2mm
Hgで屈折率が1.405(25℃)の物性を有する化合
物216.4g(収率64.6%)が得られた。 この化合物について、IR、GC−MSおよび元素
分析を行なつたところ、これはその分析結果から
下記分子式に相当するものであることが確認され
た。 Γ IR…第3図参照 Γ GC−MS分析(親ピーク):490… (分子量490.8) Γ 元素分析値 C(%) H(%) Si(%) 計算値 39.2 6.8 22.9 分析値 39.3 6.6 23.1 実施例 4 1,3,5,7−テトラメチルトリメチルシロ
キシテトラシロキサン(HT41)1000gと四塩化炭
素1000gを還流冷却器、かくはん棒、塩素ガス導
入管および温度計を付した2の四ツ口フラスコ
に仕込んだのち、こゝに水冷下かくはんしながら
塩素を6時間導入し、反応終了後に反応混合物か
ら四塩化炭素を溜去し、ついで減圧蒸溜したとこ
ろ、沸点が119〜121℃/30mmHgである下記の分
子式で示される化合物263.0g(収率21.7%)が得
られた。 つぎに、上記の化合物に実施例1の第2工程と
同様の反応条件で3,3,3−トリフルオロプロ
ペンを付加させ、得られた付加反応物250.0gを実
施例1の第3工程と同様の反応条件でイソプロペ
ノキシ化させたところ、沸点が121〜123℃/1mm
Hgで屈折率が1.401(25℃)である化合物113.3g
(収率41.6%)が得られた。 この化合物についてIR、GC−MSおよび元素分
析を行つたところ、このものはその分析結果から
つぎの分子式に相当するものであることが確認さ
れた。 Γ IR…第4図参照 Γ GC−MS分析(親ピーク): 536…(分子量536.9) Γ 元素分析値 C(%) H(%) Si(%) 計算値 35.8 6.6 26.2 分析値 35.7 6.7 26.4 応用例 分子鎖両末端が水酸基で封鎖された、粘度が
5700cSのジメチルポリシロキサン60部に、表面
を脂肪酸で処理した炭酸カルシウム40部を加え、
三本ロールに一回通してベースコンパウンドを作
つた。 つぎに、これに次式 で示されるオルガノシクロシロキサン1.8部と次
で示されるオルガノシクロシロキサン0.2部およ
び次式 で示されるシラン0.5部を加えて組成物を調整し
た。 つぎに、この組成物を厚さ2mmのシートに成形
し、これを20℃、相対湿度55%RHの雰囲気中に
7日間放置したところ、これは大気中の湿分の作
用によつてその表面と内部で同時に硬化が進行し
てゴム弾性体となつたので、この硬化物の初期物
性およびこれを120℃で7日間加熱した後の物性
をしらべたところ、これは下表に示すとおりの結
果を与えた。 【表】
【図面の簡単な説明】
図はいずれも本発明の有機けい素化合物の赤外
線吸収スピクトル(IR)を図示したものであ
り、第1図は実施例1、第2図は実施例2、第3
図は実施例3、第4図は実施例4で得られた有機
けい素化合物のIRを図示したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (こゝにR1およびR2は低級アルキル基、3,
    3,3−トリフルオロプロピル基またはトリメチ
    ルシロキシ基から選ばれる同種または異種の基、
    mは0または1、nは2または3、m+nは3)
    で示される有機けい素化合物。
JP5903183A 1983-03-28 1983-04-04 有機けい素化合物 Granted JPS59184191A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5903183A JPS59184191A (ja) 1983-04-04 1983-04-04 有機けい素化合物
US06/591,380 US4587354A (en) 1983-03-28 1984-03-20 Novel organosilicon compound and a room temperature curable organopolysiloxane composition containing the same
DE19843411311 DE3411311A1 (de) 1983-03-28 1984-03-27 Siliciumorganische verbindung und diese enthaltende, bei raumtemperatur vernetzbare organopolysiloxanmasse

Applications Claiming Priority (1)

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JP5903183A JPS59184191A (ja) 1983-04-04 1983-04-04 有機けい素化合物

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JPS59184191A JPS59184191A (ja) 1984-10-19
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JP2007023021A (ja) * 2005-05-19 2007-02-01 Shin Etsu Chem Co Ltd 新規な環状シロキサン化合物及びその製造方法
JP2023158789A (ja) * 2022-04-19 2023-10-31 信越化学工業株式会社 界面活性剤、及び化粧料

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