JPS6256676B2 - - Google Patents

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JPS6256676B2
JPS6256676B2 JP58020818A JP2081883A JPS6256676B2 JP S6256676 B2 JPS6256676 B2 JP S6256676B2 JP 58020818 A JP58020818 A JP 58020818A JP 2081883 A JP2081883 A JP 2081883A JP S6256676 B2 JPS6256676 B2 JP S6256676B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
thin film
thickness
josephson junction
superconductor
Prior art date
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Expired
Application number
JP58020818A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59147473A (ja
Inventor
Hiroshi Oota
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Publication date
Application filed by RIKEN Institute of Physical and Chemical Research filed Critical RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority to JP58020818A priority Critical patent/JPS59147473A/ja
Publication of JPS59147473A publication Critical patent/JPS59147473A/ja
Publication of JPS6256676B2 publication Critical patent/JPS6256676B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ジヨセフソン接合素子に関し、詳し
くは準平面型のジヨセフソン接合素子のスペーサ
の改良に関する。
ジヨセフソン接合素子の応用範囲は広く、小電
力超高速スイツチングの電算機用素子として、マ
イクロ波、ミリ波などの高感度高速度応答の検出
器として、人間の脳や心臓から放射される微弱磁
場の検出器として、あるいは電圧標準器として使
用することが提案されており、その工業化に対す
る要請が日ましに増大している。
本発明者は先に、ジヨセフソン接合素子の弱結
合部を極限まで短縮してその特性を改善すること
を可能とし、しかも容易に同一特性の素子を大量
生産し得るジヨセフソン接合素子の構成(準平面
型ジヨセフソン接合素子)を提案した(特公昭55
−7712号、特開昭57−104281,104282,104283
号)。第1図又は第2図に示すように、準平面型
ジヨセフソン接合素子では基板1上に2つの超伝
導体薄膜2,3が絶縁体のスペーサ4を挾んで部
分的に向い合い(第1,2図)、そしてスペーサ
の厚み側面を横切つて弱結合部5が上下の超伝導
体薄膜2,3にまたがつている。
このような構成としたので弱結合部の長さは極
めて薄いスペーサ4の厚みに等しくすることがで
き、スペーサを形成するときの絶縁物質のスパツ
タリング又は蒸着時間を調整することによつて弱
結合部の長さを極めて短かくしかも精確に制御し
得る。
実際には、数百〜数千Å程度の厚さの超伝導体
薄膜2の上にSiO2などの絶縁物質又は半導体を
スパツタリングすることにより、或いは超伝導層
2の表面を酸化性雰囲気中で酸化することにより
数百Å程度の厚さのスペーサ4を形成する。スペ
ーサ4の厚みを横切つて上下の超伝導薄膜にまた
がつて適当な障害物質を数百Åないし数千Åの厚
さに蒸着して弱結合部5を形成する。このように
して上下の超伝導体層2,3を接続する弱結合部
5の長さLはスペーサ4の厚みとなり、要求され
るインピーダンスの大きさに応じて数百Åないし
数千Åの範囲の適正値を選択することができる。
このような構造としたことにより電極部の超
伝導体層2,3の膜厚を大きく保つたまゝで、弱
結合部の長さLを極端に短かくでき、それにより
ImRj積を著しく大きくすることができ、弱結
合部に種々の材質を使用でき、静電容量を小さ
くでき、超伝導体層3に鉛合金以外のNb等を
用いて長寿命とすることができ、そしてフオト
リソグラフイや電子ビームリソグラフイを用いて
容易に量産することができるようになつたのであ
る。
通常、ImRj積が大きく動作温度の広いジヨセ
フソン接合素子を得るためには、弱結合部5の長
さLがL<3.14ξ〜5.30ξを満足しなければなら
ないことは良く知られている(こゝで、ξは超伝
導体のコヒーレント長)。超伝導体がニオブ
(Nb)の場合、そのコヒーレント長ξは4.2kで
100Å程度であり、L〓300〜500Åとなる。ま
た、NbN,Nb3Sn,Nb3Geなどのコヒーレント長
ξは30Å程度であるので、L<100〜160Åとな
る。
ところで、準平面型ジヨセフソン接合素子で
は、上述の如く弱結合部の長さLはスペーサの厚
みに相当するので、このスペーサの厚みを上記条
件を満足するように構成すればよい。
しかしながら、スペーサの厚みが200Å程度以
下になると、SiO2などの絶縁物質のスパツタリ
ング又は蒸着、或いは超伝導体の酸化等によつて
得られるスペーサにピンホールが生じ易く、製作
が難しいという問題があつた。
本発明者はこれらの問題解決のために鋭意開発
研究を重ねた結果、二酸化シリコン基板などの酸
化物表面にフオトレジスト材を付着させるために
広く使用されているヘキサアルキルジシラザンを
含む接着剤の薄膜が準平面型ジヨセフソン接合の
スペーサとして極めて有用であることを見出し
た。
本発明はこの発見に基づくものであつて、その
目的とするところは、スペーサの厚みが極めて薄
くしかもピンホールがなく、製造が容易で、温度
サイクルに対して耐性のある準平面型ジヨセフソ
ン接合素子を提供することにある。
この目的は、準平面型ジヨセフソン接合素子の
スペーサをヘキサアルキルジシラザンを含む接着
剤の薄膜で構成することによつて達成される。
以下に本発明の実施例を詳しく説明する。第3
〜9図を用いて第2図の構造の準平面型ジヨセフ
ソン接合素子を製造する場合について述べる。
第3図に示す如く、石英の基板1上に形成し
たAZ1350のレジストマスクM1(線巾w=3μ
m)の上からNbをスパツタ付着した後、レジ
スト剥離剤でレジストマスクを除去して第4図
のパターンの下部超伝導体薄膜(電極)2を得
る。
第4図の基板表面をヘキサアルキルジシラザ
ン、例えばヘキサメチルジシラザンを含む接着
剤(以下、「HADS」と略称する)の蒸気にさ
らしてHADSの薄膜を付着する。得られる
HADS薄膜の厚さは分子の層の厚さである。
このHADS薄膜の上に第5図に示す如く、レ
ジストマスクM2を形成し、Nbを再度スパツ
タ付着した後レジストマスクM2とHADSの薄
膜を除去し第6図のような上部超伝導体薄膜3
を得る。超伝導体薄膜2,3はHADS薄膜のス
ペーサ4を挾んで交差している。
なお、HADS薄膜を用いない従来の素子の場
合には、第5図のマスクM2の上からSiO2
どの絶縁物質をスパツタ付着し、続けてNbを
スパツタ付着しリフトオフして第6図の超伝導
体薄膜2,3を得ていた。
したがつて、HADS薄膜をスペーサとする本
発明の場合には絶縁物質のスパツタ付着工程が
不要となる。すなわち、HADS薄膜は基板1と
第5図のレジストマスクM2の接着を強化する
ために、いずれにしても付着させる必要があ
り、これをスペーサとして兼用することにより
絶縁物質のスパツタ付着工程を省いている。
第6図の超伝導体薄膜2,3の表面に形成さ
れる酸化膜を取り除くため、スパツタエツチン
グした後、全面にNbを約130Åの厚さにスパツ
タし、その上から電子ビームレジスト〔ソマー
ル工業KKのSEL−N(F),SEL−N(1400
EB No.4)、東洋曹達KKのCMS−EX(R)
などを被覆する。そして電子ビーム露光により
第7図に示すように電子ビームレジストマスク
M3(線巾1μm以下)を得る。
レジストマスクM3の下以外のNbをパルス
電流によつて陽極酸化するか、或いはCF4ガス
による反応性プラズマエツチングによつて取除
くと第8図のようになる。最後にレジストマス
クM3を除去することにより、弱結合部5が上
下の超伝導体薄膜2,3を結合した本発明のジ
ヨセフソン接合素子が完成する。
第9図にヘキサメチルジシラザンを用い上記実
施例で得られたジヨセフソン接合素子の電圧電流
特性の一例を示す。10GHzのマイクロ波によつて
誘起された定電圧ステツプ(Vs20μv/目盛、
H:200μA/目盛)が明瞭に観測されており、
極めて性能の良いことが理解される。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は準平面型ジヨセフソン接合素
子の一例を拡大して示す斜視図、第3〜8図は本
発明のジヨセフソン接合素子の製造工程の一例を
示す説明図、第9図は本発明の実施例で得られた
ジヨセフソン接合素子の電圧−電流特性を示す。 図中の符号:1……基板、2,3……超伝導薄
膜、4……スペーサ、5……弱結合部、M1,M
2,M3……レジストマスク。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヘキサアルキルジシラザンを含む接着剤の薄
    膜から成るスペーサを挾んだ2つの超伝導体薄膜
    を、弱結合部が前記スペーサの厚み側面を横切つ
    て結合することを特徴とするジヨセフソン接合素
    子。 2 前記の超伝導体薄膜がNb,NbN,Nb3Sn、
    又はNb3Geである特許請求の範囲第1項に記載の
    ジヨセフソン接合素子。
JP58020818A 1983-02-10 1983-02-10 ジヨセフソン接合素子 Granted JPS59147473A (ja)

Priority Applications (1)

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JP58020818A JPS59147473A (ja) 1983-02-10 1983-02-10 ジヨセフソン接合素子

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JP58020818A JPS59147473A (ja) 1983-02-10 1983-02-10 ジヨセフソン接合素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59147473A JPS59147473A (ja) 1984-08-23
JPS6256676B2 true JPS6256676B2 (ja) 1987-11-26

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ID=12037607

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JP58020818A Granted JPS59147473A (ja) 1983-02-10 1983-02-10 ジヨセフソン接合素子

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02172285A (ja) * 1988-12-23 1990-07-03 Shimadzu Corp 準平面型ジョセフソン接合の製造方法
JPH07297459A (ja) * 1995-04-05 1995-11-10 Shimadzu Corp 準平面型ジョセフソン接合の製造方法

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Publication number Publication date
JPS59147473A (ja) 1984-08-23

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