JPS6256209B2 - - Google Patents

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JPS6256209B2
JPS6256209B2 JP2953879A JP2953879A JPS6256209B2 JP S6256209 B2 JPS6256209 B2 JP S6256209B2 JP 2953879 A JP2953879 A JP 2953879A JP 2953879 A JP2953879 A JP 2953879A JP S6256209 B2 JPS6256209 B2 JP S6256209B2
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JP
Japan
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phase
steel sheet
cooling
galvanized
temperature
Prior art date
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Expired
Application number
JP2953879A
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English (en)
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JPS55122820A (en
Inventor
Koichi Hashiguchi
Minoru Nishida
Toshuki Kato
Tomoo Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPS55122820A publication Critical patent/JPS55122820A/ja
Publication of JPS6256209B2 publication Critical patent/JPS6256209B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は加工性のすぐれた合金化亜鉛めつき高
張力鋼板の製造方法に係り、特にフエライト素地
中に主としてマルテンサイトから成る低温変態組
織を含む、いわゆる2相組織鋼板上に合金化亜鉛
めつき層を有する加工性のすぐれた合金化亜鉛め
つき高張力鋼板の製造方法に関する。最近加工性
の良好な高張力鋼板としてフエライト素地にマル
テンサイトを主とする低温変態生成相を含む混合
組織鋼板が注目されている。この混合組織鋼板は
延性が良好なだけでなく、マルテンサイト生成時
に導入された多量の自由転位のために降伏伸びが
現れず、降伏応力が低く引張強さの50〜70%にな
る。このように降伏応力が低いため加工時の形状
凍結性が良好であり、更に成形時には軟く加工後
の塗装焼付処理によつて著しく強度が増加すると
いう特徴を有する。この混合組織鋼板は(α+
γ)域温度で焼鈍後、γ相の少なくとも一部がマ
ルテンサイトになるように水冷やガス冷却などの
急冷を行うことにより製造できることが一般に公
知である。この場合の冷却速度は合金元素量によ
つて変化する。 さてこのような混合組織鋼に対して合金化亜鉛
めつきを施し合金化溶融亜鉛めつき高張力鋼板を
製造する方法として連続焼鈍ラインで製造した混
合組織高張力鋼板に更に溶融亜鉛めつきもしくは
電気亜鉛めつきを行つた後合金化処理を行なう方
法が考えられる。しかしこの方法では、最初の熱
処理で得られたマルテンサイトが溶融亜鉛めつき
または合金化処理中の400℃以上の温度上昇によ
り焼戻され、その強度が低下し、結局は混合組織
鋼としての特徴が失なわれてしまう欠点がある。
また(α+γ)2相域加熱後の冷却途中で亜鉛め
つきおよび合金化処理を行い、その後マルテンサ
イトが得られるような条件で冷却する方法が考え
られる。この方法では冷却途中の亜鉛めつきおよ
び合金化処理に伴なう滞留時間が長くなり、その
結果オーステナイトの分解が促進されマルテンサ
イト相が得られ難くなる。従つて冷却途中でのオ
ーステナイト分解を抑制するためにCrもしくは
Moなどの合金元素量が必要となるが、Crは亜鉛
めつき性を損なうため、亜鉛めつき性向上のため
鋼板の予備処理が必要となり、またMoは高価な
元素であり、これらの方法による合金化亜鉛めつ
き高張力鋼板の製造はコストの増加を来たす欠点
がある。 本発明の目的は前記従来技術の問題点を克服
し、フエライト、マルテンサイトの混合組織を有
し加工性のすぐれた合金化亜鉛めつき高張力鋼板
を低合金元素量で安価に製造する方法を提供する
ことにある。 本発明のこの目的は、下記要旨とする本発明に
よつて達成される。すなわち重量比にてC:
0.005〜0.20%、Mn:0.3〜2.5%を含む高張力鋼
板素材に対し亜鉛めつき後合金化処理する合金化
溶融亜鉛めつき薄鋼板の製造方法において、前記
鋼板をAc1変態点とAc3変態点間の温度に加熱し
て合金化処理を行なう工程と、前記合金化処理後
300℃以下まで冷却する工程と、を有して成り、
前記合金化処理後300℃以下までの冷却工程にお
ける冷却速度を Iog CR=−1.73ME+3.95 ……(1) ME=Mn+1.3Cr+2.67Mo+0.37Ni +0.46Cu+0.07Si+20P+40B で与えられる臨界冷却速度CR(℃/sec)以上と
することを特徴とする加工性のすぐれた合金化亜
鉛めつき高張力鋼板の製造方法、である。 本発明は、亜鉛めつき鋼板をAc1変態点とAc3
変態点との間の温度に加熱したのち、組成に応じ
た冷却速度を採用することにより2相組織を有す
る鋼板上に合金化亜鉛めつき層を有する合金化亜
鉛めつき高張力鋼板を得るものであつて、その組
成は、C,Mnを除き、特に限定されるものでは
ない。 CとMnは次の理由により限定される。 C: Cは鋼の基本成分の一つとして重要な元素であ
る。特に本発明の場合には(α+γ)域に加熱
したときのγ相の体積率は鋼中C量とその加熱
温度により決まり、ひいては冷却後のマルテン
サイト量にも影響するため重要である。而して
鋼板の強度などの機械的性質は、このマルテン
サイト分率とマルテンサイト相の硬度に大きく
支配される。 C量の下限を0.005%としたのはAc1変態点と
Ac3変態点間の高温域で加熱したときのγ相、
ひいては冷却後マルテンサイト相の分率を2〜
3%程度まで減少させることにより引張強さと
40Kg/mm2程度まで低下せしめ加工性を良好なら
しめるためである。一方C量の上限については
0.20%を越えるとスポツト溶接性が著しく劣化
すること、および鋼板中のマルテンサイト分率
が増加して加工性が劣化すると同時に降伏比も
0.7以上に増加するためその上限値を0.20%と
した。 Mn: Mnは固溶強化元素である。さらに本発明鋼に
おいては冷却途中における変態を抑制しγ相を
安定化させるために重要であるが、Mn量が多
いほど亜鉛めつき性を劣化させるため上限を
2.5%とした。しかしMnが少ない場合には本発
明の目的とするマルテンサイト相が得られず、
またMn/S比が10以下では熱間変形時に割れ
やすいことから上限を0.3%とした。 上記C,Mn以外の元素は鋼板の製造上一般
に要求される理由又は所望の強度、組織などを
得るため、次の範囲内に制限され又は添加され
ることわ望ましい。 S: Sは熱間圧延時に割れを発生させ易く、また冷
間での延生を劣化させるため0.02%以下が望ま
しい。 Al: Alは脱酸剤として用いられるが、0.1%を越え
ると亜鉛めつき性を著しく劣化させるため0.1
%以下が望ましい。 以上の基本組成のほかに必要に応じて下記元
素が添加される。 Si: Siはα相中の固溶C量を減少させることにより
伸びなどの延性を向上させるので材質の面から
は0.5〜1.0%程度の添加が好ましい。しかしSi
が1.0%を越えると亜鉛めつきをした場合、め
つき不良を起こすためこの面から上限を1.0%
とした方がよい。 Cr,Mo: r,Moはいずれもγ相の安定度を著しく増し
その分解を抑制し、その結果マルテンサイトの
生成を助長する。特にMoはその効果が大であ
る。しかしそれぞれ0.7%,0.5%を越して添加
すると亜鉛めつき性を劣化させると同時に延性
を低下させるのでCrを0.7%以下、Moを0.5%
以下が望ましい。 Cu: Cuによるγ相の安定化効果はMoやCrに較べて
小さいがやはりγ相を安定化させ、かつ鋼板自
身の耐食性を増す効果を有している。しかし
0.7%を越えるとたとえNiとの共存下において
も熱間圧延時に割れを生じ易く“ヘゲ”状の表
面欠陥を発生させるため0.7%を上限として必
要に応じて添加される。 Ni: NiもCuと同程度にγ相を安定化させるので適
宜添加される。特にNiはCu添加による熱間圧
延時の割れの発生を抑制するので、Cuを0.3%
以上添加した場合には不可欠の元素であり、こ
の効果はCuとほぼ同量の場合に最も効果を発
揮されるため、0.7%以下の範囲内でCuとほぼ
同量添加するのがよい。 B: Bもγ相の分解抑制作用が大きい元素である
が、0.008%を越えるとその効果が逆に減少す
るため上限を0.008%として必要に応じて添加
される。 P: Pは固溶強化元素であり、さらに冷却途中にお
いてγ相の分解を抑制するので必要に応じて添
加される元素であるが、0.2%以上では延性を
劣化させるため上限を0.2%とした方がよい。 Ti:Nb:V Ti,Nb,Vは、いずれもこれらの炭窒化物を
析出させることにより(α+γ)域に加熱した
時のα相およびγ相の結晶粒を微細にするため
に添加するものでありいずれも合計量で0.1%
以下の範囲内で添加可能である。合計量が0.1
%を越えて含有する場合には析出硬化により降
伏比が高くなるため好ましくないので合計量の
上限を0.1%とすることが望ましい。 REM,Zn,Ca REM,Zn,Caは硫化物系介在物の形態変化を
通じて本発明鋼の加工性を向上させる。添加す
る場合はこれらの1種または2種以上を合計量
で0.1%以下でよい。 次に上記特定の化学成分を有する鋼は通常工程
により製鋼分塊あるいは連続鋳造工程を経てスラ
ブとされ、続いて熱間圧延によりホツトコイルに
される。この間の製造条件は特に限定する必要は
ないが、比較的低い成分系で冷却速度が遅くても
フエライトとマルテンサイト組織とし、目的の組
織と機械的性質を得るためにはホツトコイルの巻
取温度を例えば(α+γ)域温度と高くしてMn
やMoをγ相に濃化せしめる方が好ましい。その
意味では巻取温度はできるだけ高くすることが好
ましい。 ホツトコイルは引き続いて通常工程で脱スケー
ル処理されてその後直ちに亜鉛めつきされる場合
と脱スケール後冷間圧延されて上記亜鉛めつきを
施される場合がある。 冷間圧延を行なう場合冷間圧下率を40%以上、
好ましくは50%以上とするのがよい。また亜鉛め
つきは溶融亜鉛めつき、電気亜鉛めつきのいずれ
のめつき法でもよく、更にまた亜鉛めつきは鋼板
の両面に施される場合と片面にのみ施される場合
があるが、本発明法はいずれの場合にも適用する
ことができる。 かかる工程を経たのちに合金化処理が施される
が、下記に述べる理由により加熱温度および加熱
後の冷却条件がある特定範囲に限定される。加熱
温度は単なる合金化処理のためだけの加熱であれ
ば500℃〜600℃で十分であるが、合金化と同時に
材料の組織および性質をも調整する場合には極め
て重要である。而して目的とする40Kg/mm2程度の
比較的低い強度レベルから100Kg/mm2と強度の高
いものに至るまで広い強度範囲の混合組織鋼板を
得るにはマルテンサイト量ひいては加熱時のγ相
の量を広範囲に変えなければならないため(α+
γ)2相共存域での温度も広範囲に変える必要が
ある。このため加熱温度をAc1変態点とAc3変態
点間の温度範囲とした。またこの温度範囲での保
持時間はCだけでなくMnなどの拡散しにくい元
素までγ相に濃縮するためには長時間の方が好ま
しい場合もあるが、適正な合金化状態を確保する
ためにはできるだけ短時間の方が好ましい。 次に(α+γ)域加熱温度からの冷却条件であ
るが、これはフエライトとマルテンサイトを主成
分とする混合組織を得るために非常に重要であ
る。(α+γ)2相共存域加熱後の冷却途中γ相
の分解が進行し、ある冷却速度を境としてそれよ
り大きい冷却速度ではγ相分解のための時間が不
足のためマルテンサイト相が得られ、一方それよ
り小さい冷却速度ではマルテンサイト相が得られ
ない。この臨界冷却速度はγ相の安定度、従つて
鋼の組成によつて大きく変化し鋼中成分が高いほ
ど小さくなる。このようにマルテンサイトを僅か
でも含有する混合組織を得るための臨界冷却速度
と組成との関係について本発明者らの数多くの実
験結果を解析した結果以下のことが明らかになつ
た。 すなわちAc1変態点とAc3変態点間の温度に加
熱後300℃以下までの冷却速度の最小値すなわち
臨界冷却速度CR(℃/sec)は、 Iog CR=−1.73ME+3.93 ……(1) ME=Mn+1.3Cr+2.67Mo+0.37Ni +0.46Cu+0.07Si+2.0P+40B で与えられる。 上記の如く300℃以下まで冷却した後は、特に
冷却速度を規制する必要はなく、そのまま室温ま
で冷却して製品とするか、必要により材質調整の
ため300℃以下で短時間の過時効処理を行なつて
もよい。また200℃程度でコイルに巻取りその後
除冷してもよい。 実施例 第1表に示す化学成分を有する鋼を転炉で溶製
した。その後分塊してスラブとした後通常の条件
で熱延し2.6mm厚と2.0mm厚のホツトコイルとし
た。なお熱延仕上温度は780〜880℃、巻取温度は
550℃〜750℃であつた。このホツトコイルのうち
2.6mm厚については酸洗後0.8mmに冷間圧延し、連
続溶融亜鉛めつきラインにおいて亜鉛めつきを行
つた。なお、一部の試料については電気亜鉛めつ
きを行つた。また2.0mm厚のホツトコイルについ
ては酸洗後直ちに連続溶融亜鉛めつきラインにお
いて亜鉛めつきを行つた。No.4のコイルは片面に
のみ電気亜鉛めつきを行なつたが、他の全コイル
は両面に亜鉛めつきを行なつた。 その後第2表にて示す条件で合金化処理を行な
いかくして得られた合金化亜鉛めつき鋼板は調質
圧延を行なうことなく引張試験を行なつた。これ
らの結果を第2表に示す。 第2表から明らかなように成分に応じて定まる
臨界冷却速度より早く冷却し、フエライトとマル
テンサイトから成る混合組織とした鋼板は本発明
の規制以外の方法で製造した比較鋼よりも第1図
に示すように伸びがよく、また降伏比も低い。 本発明は亜鉛めつき性およびγ相の冷却途中で
の安定度等より特定の成分を限定した鋼板を溶融
亜鉛めつきもしくは電気亜鉛めつきした後、該鋼
板をAc1変態点とAc3変態点間の温度に加熱し、
【表】
【表】
【表】 γ相にCを濃縮させると同時に合金化を促進
し、その後マルテンサイト相が得られるように、
冷却途中の残留γ相のMs点、300℃以下までを鋼
の成分より決まる臨界冷却速度CR(℃/sec)以
上で急冷することにより、γ相の分解をできるだ
け起さないようにすると共に、γ相と共存するα
相中のC量を可能な限りγ相に濃縮するようにし
てフエライトとマルテンサイトが共存する低温変
態組織を含むようにしたので極めて良好な加工性
を有する合金化亜鉛めつき高張力鋼板を得ること
ができた。 従つて本発明による合金化亜鉛めつき鋼板は通
常の溶融亜鉛めつき鋼板に較べて低降伏比で伸び
が大きく、加工性が良好であると共に形状凍結性
にすぐれているので自動車の部品のうちプレス加
工がきびしく、かつ防錆性も要求される部品に有
効に使用される効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量比にてC:0.005〜0.20%、Mn:0.3〜
    2.5%を含む高張力鋼板素材に対し亜鉛めつき後
    合金化処理する合金化亜鉛めつき薄鋼板の製造方
    法において、前記亜鉛めつき鋼板をAc1変態点と
    Ac3変態点間の温度に加熱して合金化処理を行な
    う工程と、前記合金化処理後300℃以下まで冷却
    する工程と、を有して成り、前記300℃以下まで
    の冷却工程における冷却速度を、 Iog CR=−1.73ME+3.95 ME=Mn+1.3Cr+2.67Mo+0.37Ni +0.46Cu+0.07Si+20P+40B で与えられる臨界冷却速度CR(℃/sec)以上と
    することを特徴とする加工性のすぐれた合金化亜
    鉛めつき高張力鋼板の製造方法。
JP2953879A 1979-03-13 1979-03-13 Manufacture of alloyed zinc-plated high tensile steel sheet with superior workability Granted JPS55122820A (en)

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