JPH03294463A - 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents
合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法Info
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- JPH03294463A JPH03294463A JP9399290A JP9399290A JPH03294463A JP H03294463 A JPH03294463 A JP H03294463A JP 9399290 A JP9399290 A JP 9399290A JP 9399290 A JP9399290 A JP 9399290A JP H03294463 A JPH03294463 A JP H03294463A
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Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法に関する
。
。
(従来の技術)
自動車の車体の軽量化と防錆のため、Pを添加した高張
力鋼板に合金化溶融亜鉛めっきを施した鋼板が広く一般
に用いられている。
力鋼板に合金化溶融亜鉛めっきを施した鋼板が広く一般
に用いられている。
鋼板の強度を高めるためにPを添加すると1例えば鉄と
鋼、第68巻、1400頁に記載があるように、溶融亜
鉛めっき後の合金化熱処理の際の合金化に非常に長い時
間がかかるようになる。製造現場では限られた長さの合
金化熱処理炉で合金化を行うので、合金化に長い時間が
必要な場合には、合金化炉の通板速度を下げて生産を行
う。このため、Pを添加した高張力鋼板は、合金化溶融
亜鉛鍍金を行う場合、その生産性は低い、すなわち生産
コストの高いものとなる。
鋼、第68巻、1400頁に記載があるように、溶融亜
鉛めっき後の合金化熱処理の際の合金化に非常に長い時
間がかかるようになる。製造現場では限られた長さの合
金化熱処理炉で合金化を行うので、合金化に長い時間が
必要な場合には、合金化炉の通板速度を下げて生産を行
う。このため、Pを添加した高張力鋼板は、合金化溶融
亜鉛鍍金を行う場合、その生産性は低い、すなわち生産
コストの高いものとなる。
この点に関して、鉄と鋼、第68巻、1397〜14o
3頁の論文「超深絞り用高強度溶融亜鉛めっき鋼板の開
発」には、 Tiを単独添加した極低炭素鋼の速すぎる
合金化反応をPを添加することで抑制する技術が開示さ
れている。この技術は、Ti添加極低炭素鋼の良好な深
絞り性を保持したまま、高強度の溶融亜鉛めっき鋼板を
製造する極めて有効な方法であるが、鉄と鋼、第73巻
。
3頁の論文「超深絞り用高強度溶融亜鉛めっき鋼板の開
発」には、 Tiを単独添加した極低炭素鋼の速すぎる
合金化反応をPを添加することで抑制する技術が開示さ
れている。この技術は、Ti添加極低炭素鋼の良好な深
絞り性を保持したまま、高強度の溶融亜鉛めっき鋼板を
製造する極めて有効な方法であるが、鉄と鋼、第73巻
。
1049〜1056頁の論文「りん添加極低炭素高強度
冷延鋼板の耐二次加工脆性に及ぼすNb。
冷延鋼板の耐二次加工脆性に及ぼすNb。
Ti複合添加の効果」で開示されているように、Ti単
独添加鋼にPを添加すると耐二次加工脆性が非常に低下
するので、自動車の部材で実用に供される技術として、
この技術は不十分な点を残した技術といわざるを得ない
。また、特公昭62−37096号の如く、鋼片を60
0〜900℃。
独添加鋼にPを添加すると耐二次加工脆性が非常に低下
するので、自動車の部材で実用に供される技術として、
この技術は不十分な点を残した技術といわざるを得ない
。また、特公昭62−37096号の如く、鋼片を60
0〜900℃。
5分〜3時間均熱処理し、次いで仕上げ圧延、その後冷
間圧延することなく、連続焼鈍することが開示されてお
り、Pが粒界に偏析しにくいとの記述があるが、逆に、
粒界に偏析していないPが多量に存在すると、連続焼鈍
の際に粒界にPが偏析し易く、合金化速度を低下させ易
くなるため1合金化溶融亜鉛めっき鋼板にこの技術を適
用するには、難点がある。
間圧延することなく、連続焼鈍することが開示されてお
り、Pが粒界に偏析しにくいとの記述があるが、逆に、
粒界に偏析していないPが多量に存在すると、連続焼鈍
の際に粒界にPが偏析し易く、合金化速度を低下させ易
くなるため1合金化溶融亜鉛めっき鋼板にこの技術を適
用するには、難点がある。
(発明が解決しようとする課題)
本発明は、P添加した高強度鋼板の溶融亜鉛めっき後の
合金化速度を早め、その生産性を向上させる方法の開示
を目的としている。
合金化速度を早め、その生産性を向上させる方法の開示
を目的としている。
(課題を解決するための手段)
本発明は、
重量%で
C:0.0005〜0.005 、 Si : 0.
005〜1.OMn : 0.02〜2.0
P : 0.02〜0.15S : 0.002〜0.
05 ,SolAl : 0.01〜0.IN:0.
001〜0.008 Ti : 0.004〜0.
05Nb : 0.004〜0.05 B :0
.0005〜0.003で、残部Feおよび不可避的不
純物からなる成分の鋼を、熱間圧延前に、スラブ表面を
1100℃以上1350℃以下に1.5時間以上5時間
以下保持し、常法に従って熱間圧延、冷間圧延、焼鈍を
行った後、溶融亜鉛めっきを施し、引き続き400℃以
上600℃以下の温度で合金化熱処理を施すことを特徴
とする、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法である。
005〜1.OMn : 0.02〜2.0
P : 0.02〜0.15S : 0.002〜0.
05 ,SolAl : 0.01〜0.IN:0.
001〜0.008 Ti : 0.004〜0.
05Nb : 0.004〜0.05 B :0
.0005〜0.003で、残部Feおよび不可避的不
純物からなる成分の鋼を、熱間圧延前に、スラブ表面を
1100℃以上1350℃以下に1.5時間以上5時間
以下保持し、常法に従って熱間圧延、冷間圧延、焼鈍を
行った後、溶融亜鉛めっきを施し、引き続き400℃以
上600℃以下の温度で合金化熱処理を施すことを特徴
とする、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法である。
(作用)
以下に本発明を具体的に説明する。
Cは0.005%以下とする。高いプレス加工性を得る
にはCは少ないほうがよい。o、ooos%以下では、
溶鋼Cの脱炭に非常に長い時間がかかり、コストアップ
となる。
にはCは少ないほうがよい。o、ooos%以下では、
溶鋼Cの脱炭に非常に長い時間がかかり、コストアップ
となる。
Siは1.0%以下である。 Siは強度を高めるのに
有効な元素で、必要とする引張強度に応じて添加できる
が1.0 %を超えると溶融亜鉛めっき性を損なう。
0.005%以下の鋼を製造することは現状の製鋼技術
では難しい。
有効な元素で、必要とする引張強度に応じて添加できる
が1.0 %を超えると溶融亜鉛めっき性を損なう。
0.005%以下の鋼を製造することは現状の製鋼技術
では難しい。
MnもSiと同様に、必要とする引張強度に応じて添加
できるが、極低炭素鋼でMnが2.0%以上はMn添加
によるコストアップが大きい。また、0.02%以下は
、脱Mnによるコストアップを招く。
できるが、極低炭素鋼でMnが2.0%以上はMn添加
によるコストアップが大きい。また、0.02%以下は
、脱Mnによるコストアップを招く。
Pは少ない添加量で強度を著しく高めることができるた
め、添加する。鋼の強化のため、 0.02%以上とす
る。しかし、 0.15%を超えると溶接脆性を起こし
やすくなる。
め、添加する。鋼の強化のため、 0.02%以上とす
る。しかし、 0.15%を超えると溶接脆性を起こし
やすくなる。
Sは硫化物系介在物を生成しプレス成形性を劣化させる
ので少ないほうがよ<0.05 %以下とする。0.
002%以下では、連続鋳造の際、スリバーと呼ばれる
キズを作る。
ので少ないほうがよ<0.05 %以下とする。0.
002%以下では、連続鋳造の際、スリバーと呼ばれる
キズを作る。
5olAQは溶鋼を脱炭しTiやNbの歩留りを向上さ
せるために含有させる。しかし、過剰に添加すると鋼板
のプレス成形性を損なうために0.1%を上限とする。
せるために含有させる。しかし、過剰に添加すると鋼板
のプレス成形性を損なうために0.1%を上限とする。
0.01%以下では、脱酸が不十分となり、連続鋳造の
際、ブローホールと呼ばれるキズを作る。
際、ブローホールと呼ばれるキズを作る。
Nはo、oos%以下である。Nが高すぎるとTiやN
bの添加量が増加してコストアップとなり、プレス成形
性も損なわれる。Nは低いほうが高い材質が得られ好ま
しいが、 0.001%以下に成分を調整することは現
状では難しい。
bの添加量が増加してコストアップとなり、プレス成形
性も損なわれる。Nは低いほうが高い材質が得られ好ま
しいが、 0.001%以下に成分を調整することは現
状では難しい。
本発明では、鋼中のC,Nを析出固定し、良好なプレス
成形性を得るため、T】とNbを添加する。
成形性を得るため、T】とNbを添加する。
Tiは0.004%以下ではCやNが十分に析出固定さ
れないためにめっき鋼板の時効性が悪い。
れないためにめっき鋼板の時効性が悪い。
Tiの含有は0.05%で十分で過剰の添加経済性の点
て好ましくない。Nbも同様の理由で0.004〜0.
05%含有させる。
て好ましくない。Nbも同様の理由で0.004〜0.
05%含有させる。
本発明では二次加工脆性を抑制するために、Bを添加す
る。 0.0005%以上添加すると二次加工脆性は著
しく改善される。 しかし、0.003%以上添加して
も効果は飽和する。Bを添加することによって、Pを添
加した強度の高い鋼板のプレス成形後に起こる低温での
脆性破壊を防止することができる。
る。 0.0005%以上添加すると二次加工脆性は著
しく改善される。 しかし、0.003%以上添加して
も効果は飽和する。Bを添加することによって、Pを添
加した強度の高い鋼板のプレス成形後に起こる低温での
脆性破壊を防止することができる。
次に、本発明のスラブ表面の温度を説明する。
本発明では熱間圧延前にスラブ表面の温度を1100℃
以上で1.5時間以上5時間以下保持することを特徴と
する。このことによって、P添加鋼の合金化速度は著し
く増大することを発明者らは見出した。さらに、その効
果は、 Ti単独添加鋼に比べ、TiとNbを複合添加
した鋼で大きいことを見出したのである。
以上で1.5時間以上5時間以下保持することを特徴と
する。このことによって、P添加鋼の合金化速度は著し
く増大することを発明者らは見出した。さらに、その効
果は、 Ti単独添加鋼に比べ、TiとNbを複合添加
した鋼で大きいことを見出したのである。
即ち、Pはオーステナイト粒界に偏析し易い元素として
よく知られている。熱間圧延前に高い温度で長時間保持
することによって、熱間圧延前の粗大なオーステナイト
粒界にPが偏析すると考えられる。 TiとNbを複合
添加した鋼はTi単独添加鋼に比べ熱間圧延板や焼鈍板
のフェライト粒径が小さく、このことから、合金化速度
の向上には粗大なオーステナイト粒界へのPの偏析と細
かなフェライト粒が重要であると考えられる。即ち、粗
大なオーステナイト粒界にPを偏析させ、細粒なフェラ
イト粒を作ることで、フェライト粒界へのPの偏析を防
止し、結果として、合金化反応速度低下させるフェライ
ト粒界のPの温度が低下することで、合金化速度が向上
するものと考えられる。
よく知られている。熱間圧延前に高い温度で長時間保持
することによって、熱間圧延前の粗大なオーステナイト
粒界にPが偏析すると考えられる。 TiとNbを複合
添加した鋼はTi単独添加鋼に比べ熱間圧延板や焼鈍板
のフェライト粒径が小さく、このことから、合金化速度
の向上には粗大なオーステナイト粒界へのPの偏析と細
かなフェライト粒が重要であると考えられる。即ち、粗
大なオーステナイト粒界にPを偏析させ、細粒なフェラ
イト粒を作ることで、フェライト粒界へのPの偏析を防
止し、結果として、合金化反応速度低下させるフェライ
ト粒界のPの温度が低下することで、合金化速度が向上
するものと考えられる。
スラブの裏面部温度は1100℃以上1350℃以下と
すると短時間の保持で合金化速度が増大する。その際の
最短時間を1.5時間とする。余りに長い時間保持して
も効果は変わらないので、その上限を5時間とする。ス
ラブ表面部温度は高いほうが高い効果が得られるが、ス
ラブを加熱するための燃料費がかかるようになるので、
上限を1350℃とする。合金化反応速度は鋼表面近傍
の粒界のPの濃度で決定されるので、スラブでも、表面
部の温度管理を行うことが必要である。スラブ表面とは
、スラブ表面から、20m+内部までとする。かかる層
は冷延、焼鈍後では、表面から結晶粒数個分にあたる。
すると短時間の保持で合金化速度が増大する。その際の
最短時間を1.5時間とする。余りに長い時間保持して
も効果は変わらないので、その上限を5時間とする。ス
ラブ表面部温度は高いほうが高い効果が得られるが、ス
ラブを加熱するための燃料費がかかるようになるので、
上限を1350℃とする。合金化反応速度は鋼表面近傍
の粒界のPの濃度で決定されるので、スラブでも、表面
部の温度管理を行うことが必要である。スラブ表面とは
、スラブ表面から、20m+内部までとする。かかる層
は冷延、焼鈍後では、表面から結晶粒数個分にあたる。
熱間圧延、酸洗、冷間圧延、焼鈍、溶融亜鉛めっきは常
法でよい。特に、熱間圧延後、強水冷を行うと熱間圧延
板の結晶粒が細かくなり、さらに合金化速度が増大する
ので実施するのがよい。めっき層の密着性をコントロー
ルするのに、 pbやA、lをめっきする亜鉛に添加し
てもよい。また、塗装性やプレス成形性の向上を図るた
め、合金化後のめっき表面に電気めっき、酸化処理、デ
イツプ処理、塗布処理等で、種々の合金、酸化物、窒化
物、硫化物、高分子物質、油等を付着させることは、自
動車用途を主とする本発明の目的に反するものではなく
、行ってよい。
法でよい。特に、熱間圧延後、強水冷を行うと熱間圧延
板の結晶粒が細かくなり、さらに合金化速度が増大する
ので実施するのがよい。めっき層の密着性をコントロー
ルするのに、 pbやA、lをめっきする亜鉛に添加し
てもよい。また、塗装性やプレス成形性の向上を図るた
め、合金化後のめっき表面に電気めっき、酸化処理、デ
イツプ処理、塗布処理等で、種々の合金、酸化物、窒化
物、硫化物、高分子物質、油等を付着させることは、自
動車用途を主とする本発明の目的に反するものではなく
、行ってよい。
合金化熱処理は400℃以上で行う。それ以下では合金
化速度が小さく、連続溶融めっきラインの中で合金化処
理を行うことができない。600℃を超えるとめっき層
の密着性が低下する。
化速度が小さく、連続溶融めっきラインの中で合金化処
理を行うことができない。600℃を超えるとめっき層
の密着性が低下する。
(実施例)
連続鋳造したスラブを再加熱し、熱間圧延を行い冷却し
巻取った後、酸洗、冷延を行い、連続焼鈍し、引き続き
溶融亜鉛めっきを行い合金化熱処理を行った。かかる条
件を第1表に示す。ここで、スラブの厚さは245m、
熱延の仕上げ厚は3.5−とし、 80%の圧延率
で0.7+nm厚に冷間圧延を施した。連続焼鈍は82
0℃で40sec程度行い、その際の加熱速度は10℃
/sec、 冷却速度を5℃/seeとして470℃
までガス冷却し、 引き続き460℃のAIを0.03
重量%添加した溶融した亜鉛浴に銅帯を導き亜鉛めっき
を施した。
巻取った後、酸洗、冷延を行い、連続焼鈍し、引き続き
溶融亜鉛めっきを行い合金化熱処理を行った。かかる条
件を第1表に示す。ここで、スラブの厚さは245m、
熱延の仕上げ厚は3.5−とし、 80%の圧延率
で0.7+nm厚に冷間圧延を施した。連続焼鈍は82
0℃で40sec程度行い、その際の加熱速度は10℃
/sec、 冷却速度を5℃/seeとして470℃
までガス冷却し、 引き続き460℃のAIを0.03
重量%添加した溶融した亜鉛浴に銅帯を導き亜鉛めっき
を施した。
その後、目付は量調整用のガスノズルで目付は量を調整
し、合金化炉に導き合金化熱処理を施した。
し、合金化炉に導き合金化熱処理を施した。
合金化炉は火炎で銅帯を加熱するタイプである。
合金化完了後、冷却を行って常温でコイルに巻取った。
その際の合金化処理条件を第1表に示す。
合金化処理条件は、めっき層中の鉄量が重量%で7〜1
0となるのに要した熱処理条件である。二次加工性の評
価は、めっき鋼板を絞り比2.0で深絞りし、カップを
作り(ブランク径30■)、その後ドライアイスでアル
コールを一り0℃〜室温まで冷却し、その後そのカップ
をこのアルコール中に投入し、冷却し、次いで、アルコ
ールからカップを取り出し、カップの横方向から圧縮速
度5馬/secの速度で、潰し、脆性割れの有無を調べ
、脆性割れを生じない最低の温度で評価した。
0となるのに要した熱処理条件である。二次加工性の評
価は、めっき鋼板を絞り比2.0で深絞りし、カップを
作り(ブランク径30■)、その後ドライアイスでアル
コールを一り0℃〜室温まで冷却し、その後そのカップ
をこのアルコール中に投入し、冷却し、次いで、アルコ
ールからカップを取り出し、カップの横方向から圧縮速
度5馬/secの速度で、潰し、脆性割れの有無を調べ
、脆性割れを生じない最低の温度で評価した。
この温度を二次加工脆性遷移温度と呼ぶ。この温度が低
いほど、二次加工脆性を生じ難いと言える。
いほど、二次加工脆性を生じ難いと言える。
発明例を比較例とともに第1表に示した。
本発明の範囲の化学組成の鋼を用いかつ、熱間圧延前に
スラブ表面を1000℃〜1350℃で1.5時間以上
保持することによって、合金化速度を向上し、二次加工
脆性を起こし難い合金化溶融亜鉛メツキ鋼板を製造する
ことができた。
スラブ表面を1000℃〜1350℃で1.5時間以上
保持することによって、合金化速度を向上し、二次加工
脆性を起こし難い合金化溶融亜鉛メツキ鋼板を製造する
ことができた。
(発明の効果)
この発明により、自動車用途で広く用いられるP添加の
高強度の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の生産性を向上させ
ることができる。又二次加工脆性を防止し品質を向上す
ることができる等の優れた効果が得られる。
高強度の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の生産性を向上させ
ることができる。又二次加工脆性を防止し品質を向上す
ることができる等の優れた効果が得られる。
Claims (1)
- (1)重量%で C:0.0005〜0.005,Si:0.005〜1
.0Mn:0.02〜2.0,P:0.02〜0.15
S:0.002〜0.05,SolAl:0.01〜0
.1N:0.001〜0.008,Ti:0.004〜
0.05Nb:0.004〜0.05,B:0.000
5〜0.003で、残部Feおよび不可避的不純物から
なる成分の鋼を、熱間圧延前に、スラブ表面を1100
℃以上1350℃以下に1.5時間以上5時間以下保持
し、常法に従って熱間圧延,冷間圧延,焼鈍を行った後
、溶融亜鉛めっきを施し、引き続き400℃以上600
℃以下の温度で合金化熱処理を施すことを特徴とする、
合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9399290A JPH03294463A (ja) | 1990-04-11 | 1990-04-11 | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9399290A JPH03294463A (ja) | 1990-04-11 | 1990-04-11 | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03294463A true JPH03294463A (ja) | 1991-12-25 |
Family
ID=14097900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9399290A Pending JPH03294463A (ja) | 1990-04-11 | 1990-04-11 | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03294463A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1990
- 1990-04-11 JP JP9399290A patent/JPH03294463A/ja active Pending
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