JPS6255820B2 - - Google Patents

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JPS6255820B2
JPS6255820B2 JP55019321A JP1932180A JPS6255820B2 JP S6255820 B2 JPS6255820 B2 JP S6255820B2 JP 55019321 A JP55019321 A JP 55019321A JP 1932180 A JP1932180 A JP 1932180A JP S6255820 B2 JPS6255820 B2 JP S6255820B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging material
oxygen absorber
oxygen
temperature
rice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55019321A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56117767A (en
Inventor
Shuji Wakamatsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP1932180A priority Critical patent/JPS56117767A/ja
Publication of JPS56117767A publication Critical patent/JPS56117767A/ja
Publication of JPS6255820B2 publication Critical patent/JPS6255820B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は炊飯米を脱酸素剤を用いて密閉容器中
で高温に保温しながら長時間変質させずに保存す
る方法に関するものである。 〔従来の技術〕 最近、学校、レストラン、ホテル等に炊飯米を
高温に保温しながら衛生的に配送するシステムが
できている。 しかしながら炊飯米を一定時間以上、保存する
と黄変化や異臭の発生などの変質が起きてしまう
ため、非常に短時間の間に炊飯および配送をさせ
なければならず現状の大きな問題となつており、
作業性の改善が望まれている。たとえば、朝食用
の炊飯米は朝4時頃に炊飯しなければならないな
ど、厳しい作業条件のため労働力の確保なども難
しい状態である。したがつて、炊飯米の食味を低
下させずに一定時間以上、保存しうる方法があれ
ば業界に革命をもたらすことになる。 炊飯米の保存方法としては米を炊飯したのち自
然放置等により随伴する水蒸気を除去し、次いで
得られた炊飯米を脱酸素剤とともに密封する方法
が提案されているが、この方法では炊飯米の食
味、品質等を損ない商品価値を失うという欠点が
あつた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は上記した従来からの問題点を解決する
ためになされたものであつて、その目的とすると
ころは炊飯米の品質を低下させることなく長時間
食味を維持する炊飯米の保存方法を提供するにあ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者は、前記欠点を除去すべく種々検討し
た結果、本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明は、米を炊飯たのち50〜100
℃の温度に保持したまま、鉄粉を主剤としかつ通
気性包材に密封包装されなる脱酸素剤とともに密
閉容器内に密封し、上記温度範囲内で保存する方
法であつて、前記通気性包材は、 (a) 表面が紙層、内面が穴の開いたプラスチツク
フイルムからなるもの、または、 (b) プラスチツク製の微多孔膜によりその包材の
全部もしくは一部が構成されてなるもの であることを特徴とする炊飯米の保存方法を提供
するものである。 本発明において、炊飯米は50〜100℃、好まし
くは65〜98℃の温度に保持したまま密封される。
50℃よりも低い温度で保存すると食味が損なわれ
る。そして、一旦失われた食味はその後加温して
も回復しない。 本発明において、脱酸素剤としては鉄粉を主剤
とする任意の組成のものを用いることができ、こ
の鉄粉を主剤とする脱酸素剤は臭気、衛生面で好
ましい。中でも、鉄粉及び電解質を含有するもの
が特に好ましい。この場合の電解質としては、塩
化ナトリウム等のハロゲン化金属を含有するもの
が好ましい。 本発明では脱酸素剤は通気性包材内に包装した
包装体として用いられる。 本発明において通気性包材としては、(a)表面が
紙層、内面が穴の開いたプラスチツクフイルムか
らなるもの、または、(b)プラスチツク製の微多孔
膜によりその包材の全部もしくは一部が構成され
てなるものが用いられる。表面が紙層、内面が穴
の開いたプラスチツクフイルムからなる包材とし
ては、たとえば、有孔ポリエチレンなどで例示さ
れる有孔プラスチツクフイルムと紙等とをラミネ
ートした包材が用いられる。この場合、脱酸素剤
包装体の表面に紙層を、内面に有孔プラスチツク
フイルムを形成するようにされる。また、プラス
チツク製の微多孔膜によりその包材の全部もしく
は一部が構成されてなる包材としては、常圧で水
を透過しない気体透過性材料であるプラスチツク
製の微多孔膜、または上記微多孔膜を軟化点の異
なるシートと貼り合わせたものを脱酸素剤の包材
の一部または全部に用いることができる。ここで
いう微多孔膜は一般にマイクロポーラスフイルム
と呼ばれるものである。これらは通常、微細孔を
有しガーレー式透気度0.01〜10000sec/100ml、
好ましくは1〜1000sec/100ml、であつて常圧で
水を通さないものである。微細孔は0.01〜50μ、
最大細孔径2μ以下が好ましい。本発明で用いる
微多孔膜は、たとえばポリエチレン、ポリプロピ
レン、ナイロン、ポリふつ化エチレン樹脂などで
例示される合成樹脂のフイルムの冷間延伸、異物
を含有するフイルムの延伸、異物を含有するフイ
ルムからの異物抽出、異物を含有するフイルムか
らの抽出後の延伸、不織布の積層、繊維の束の交
錯分散後の熱プレス、フイルムへの電子線等の照
射などによつて得られる。上記微多孔膜で具体的
に市販されているものとしては、たとえば、ジユ
ラガード(商品名、国、セラニーズ社製)、FP―
2(商品名、旭化成工業(株)製)、NOP(商品名、
日本石油化学(株)製)、ニトフロンNTF(商品名、
日東電気工業(株)製)、セルポアNW 01(商品名、
積水化学工業(株)製)、ゴーアテツクス(商品名、
米国、ゴーア社製)、ポリフロンペーパー(商品
名、ダイキン工業(株)製)、タイベツク(商品名、
米国、デユポン社製)などが挙げられる。本発明
において脱酸素剤の包材の少なくとも一部に微多
孔膜を用いた場合は、その常圧で水を通さず酸素
透過性に優れた性質が保持され好都合に密閉容器
内の気体雰囲気を脱酸素することができ、好適に
炊飯米の保存ができる。 本発明において、密閉容器としては金属または
プラスチツク成形容器などの気密容器の他、実質
的に非通気性の包材によつて構成された袋などが
用いられる。密閉容器はその内側に脱酸素剤保持
部を有する構造とすることができる。実質的に非
通気性の材料とは酸素透過度500c.c./m2・24hrs・
atm以下、好ましくは50c.c./m2・24hrs・atm以下
のものであり、たとえば、延伸ナイロン、ポリエ
ステル、防湿ナイロン、防湿セロフアン、ポリ塩
化ビニリデン、MXナイロン、ポリ塩化ビニル、
好ましくは各種ポリ塩化ビニリデンコートフイル
ム(KOP、KON、KPET、KDT等)、ビニロ
ン、エチレン・ビニルアルコール共重合物、アル
ミ箔、アルミ蒸着フイルムなどが挙げられる。密
閉容器はその耐熱性、気密性、衛生面および取り
扱いの容易さを考慮すれば、金属性の容器、ポリ
カーボネート、ポリプロピレン、ポリ(4―メチ
ルペンテン―1)などで例示されるプラスチツク
製の容器が好ましく、特にステンレス、アルミニ
ウム合金などで例示される金属製の容器が好まし
い。また気密容器はその容器の内壁(蓋部、側
部、底部)に脱酸素剤を収容しうる構造とし、そ
こに脱酸素剤を収容し、前記の微多孔膜で封止し
て脱酸素剤が微多孔膜を迂回して容器内の酸素を
吸収する構造とすることができる。密閉容器は50
〜100℃の温度に保持されるが温度保持には保温
庫を用いるのが好ましい。 〔発明の効果〕 本発明によれば、鉄粉を主剤としかつ通気性包
材に密封包装されてなる脱酸素剤の作用により雰
囲気の酸素が除去され、炊飯米の品質の変化を起
こさずに炊飯米のたきたての味を長時間保持する
ことができる。 〔実施例〕 以下に実施例等を挙げて説明する。 実施例 1 白米(宮城県産ササニシキ)5升を炊飯器具で
炊き、密閉可能な金属製容器(内容量27)に、
有孔ポリエチレンフイルムと紙とをラミネートし
た包材内に密封した脱酸素剤(Fe100部、NaCl10
部、活性炭1部)120gとともに入れ密封した
後、70℃に設定された恒温槽に保存し、1日およ
び2日後の炊飯米の品質を観察した。結果を第1
表に示す。 比較例 1 脱酸素剤を用いない以外は実施例1と同様にし
た。結果を第1表に実施例1と併記する。 比較例 2 保存温度を25℃にした以外は実施例1と同様に
した。結果を第1表に実施例1と併記する。 比較例 3 脱酸素剤として亜ニチオン酸ナトリウム
(Na2S2O4)を主成分とするもの(Na2S2O4 100
部、Ca(OH)2110部、活性炭20部、水10部)200
gを用いる以外は実施例1と同様にした。結果を
第1表に実施例1と併記する。
【表】
【表】 実施例 2 白米(宮城県産ササニシキ)を炊飯器具で炊い
たもの1KgをKON(ポリ塩化ビニリデンコート
延伸ナイロン)/PE(ポリエチレン)240×270
mmの袋に脱酸素剤とともに入れ、ヒートシール
し、70℃で2日間の保存試験を実施した。 脱酸素剤については、次のAおよびBのものを
用いた。 A:通気性包材としてマイクロポーラスフイルム
(タイベツク、米国、デユポン社製)とPET
(ポリエチレンテレフタレート)/PEとから製
造した小袋に脱酸素剤(Fe100部、NaCl 10
部、活性炭1部)10gを入れて密封したもの。 B:通気性包材として有孔ポリエチレンフイルム
と紙とをラミネートし、紙側を外面として形成
した小袋に脱酸素剤(Fe100部、NaCl 10部、
活性炭1部)10gを入れて密封したもの。 結果を第2表に示す。 なお、実施例3において、2日間の保存で脱酸
素剤Aの場合は脱酸素剤包材の外観に特に異常は
なかつたが、脱酸素剤Bの場合は脱酸素剤包材の
表面が濡れ内容物が透けて見える現象がみられ
た。 比較例 4 脱酸素剤を用いない以外は実施例2と同様にし
た。結果を第2表に実施例2と併記する。 比較例 5 保存温度を25℃にした以外は実施例2と同様に
した。結果を第2表に実施例2と併記する。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 米を炊飯したのち50〜100℃の温度に保持し
    たまま、鉄粉を主剤としかつ通気性包材に密封包
    装されてなる脱酸素剤とともに密閉容器内に密封
    し、上記温度範囲内で保存する方法であつて、前
    記通気性包材は、 (a) 表面が紙層、内面が穴の開いたプラスチツク
    フイルムからなるもの、または、 (b) プラスチツク製の微多孔膜によりその包材の
    全部もしくは一部が構成されてなるもの であることを特徴とする炊飯米の保存方法。 2 温度が65〜98℃である特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 3 温度調節可能な保温庫に保存する特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 4 密閉容器がその内側に脱酸素剤保持部を有
    し、そこに脱酸素剤を収容してなるものである特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
JP1932180A 1980-02-19 1980-02-19 Preservation of cooked rice Granted JPS56117767A (en)

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