JPH0826362A - 加工うに類保存容器 - Google Patents
加工うに類保存容器Info
- Publication number
- JPH0826362A JPH0826362A JP6162001A JP16200194A JPH0826362A JP H0826362 A JPH0826362 A JP H0826362A JP 6162001 A JP6162001 A JP 6162001A JP 16200194 A JP16200194 A JP 16200194A JP H0826362 A JPH0826362 A JP H0826362A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- oxygen
- packing
- lid
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の加工うに類の保存技術の課題に鑑み、
脱酸素剤包装技術の問題を解決し、酸素吸収能を備え、
耐水性、安全衛生性に優れた蓋用パッキングを使用する
ことにより、加工うに類の品質保持、殊にうに独特の風
味、味覚、色調を保持し長期に保存できる加工うに類保
存容器を提供することにある。 【構成】 加工うに類を実質的に非通気性である容器に
収納し酸素吸収機能を有する蓋用パッキングを備えた蓋
で密封してなる加工うに類保存容器。
脱酸素剤包装技術の問題を解決し、酸素吸収能を備え、
耐水性、安全衛生性に優れた蓋用パッキングを使用する
ことにより、加工うに類の品質保持、殊にうに独特の風
味、味覚、色調を保持し長期に保存できる加工うに類保
存容器を提供することにある。 【構成】 加工うに類を実質的に非通気性である容器に
収納し酸素吸収機能を有する蓋用パッキングを備えた蓋
で密封してなる加工うに類保存容器。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工うに類保存容器に
関し、詳しくは、酸素吸収能を有するパッキングを用い
た蓋で密封した加工うに類保存容器であり、浜詰め粒う
に、粒うに、練りうになどに代表される加工うに類の酸
素による劣化を防ぎ、風味、味覚、色調を損なうことな
く長期保存を可能とした加工うに類保存容器に関する。
関し、詳しくは、酸素吸収能を有するパッキングを用い
た蓋で密封した加工うに類保存容器であり、浜詰め粒う
に、粒うに、練りうになどに代表される加工うに類の酸
素による劣化を防ぎ、風味、味覚、色調を損なうことな
く長期保存を可能とした加工うに類保存容器に関する。
【0002】
【従来の技術】加工うに類は、他の一般塩辛類と比較し
て塩量も少なく、その色調も紅橙色で美麗で特徴ある珍
味品であるが、独特の風味や味覚の低下、退色など、容
器内の酸素により保存中に品質が低下し易いという問題
がある。この問題を解決する手段として、保存瓶に中蓋
を入れ、容器内のヘッドスペースを減少させる方法があ
る程度で、この方法も品質保持効果の点では満足すべき
ものではなかった。
て塩量も少なく、その色調も紅橙色で美麗で特徴ある珍
味品であるが、独特の風味や味覚の低下、退色など、容
器内の酸素により保存中に品質が低下し易いという問題
がある。この問題を解決する手段として、保存瓶に中蓋
を入れ、容器内のヘッドスペースを減少させる方法があ
る程度で、この方法も品質保持効果の点では満足すべき
ものではなかった。
【0003】また、容器への充填、密封に際し真空密
封、窒素置換等を行い、容器内の酸素を除去する方法も
あるが、これらの方法は簡便ではなく、また、容器内の
酸素を完全に除去することは容易ではなく、品質保持効
果の点でも必ずしも満足すべきものではない。
封、窒素置換等を行い、容器内の酸素を除去する方法も
あるが、これらの方法は簡便ではなく、また、容器内の
酸素を完全に除去することは容易ではなく、品質保持効
果の点でも必ずしも満足すべきものではない。
【0004】一方、近年、確実、かつ、簡便な酸素除去
の方法として、包装容器内に脱酸素剤を同封しその優れ
た酸素除去作用を利用する、いわゆる脱酸素剤包装が盛
んに行われるようになってきている。しかしながら、加
工うに類の保存に適用できる脱酸素剤包装の適当な形態
がなく、しかも脱酸素剤包装の加工うに類に対する保存
効果も定かでなかった。
の方法として、包装容器内に脱酸素剤を同封しその優れ
た酸素除去作用を利用する、いわゆる脱酸素剤包装が盛
んに行われるようになってきている。しかしながら、加
工うに類の保存に適用できる脱酸素剤包装の適当な形態
がなく、しかも脱酸素剤包装の加工うに類に対する保存
効果も定かでなかった。
【0005】脱酸素剤包装には、通常、通気性材料に包
装された小袋状脱酸素剤を容器内に同封する方法が取ら
れるが、また、容器開口部を密閉する蓋部に組み入れる
方法も種々提案されている。しかしながら、脱酸素剤を
蓋部に組み入れる場合、小袋状脱酸素剤では形態上装填
性に問題があり、これを解決するものとして、蓋のシー
ルに用いるパッキングに酸素吸収能をもたせたものが種
々提案されている。
装された小袋状脱酸素剤を容器内に同封する方法が取ら
れるが、また、容器開口部を密閉する蓋部に組み入れる
方法も種々提案されている。しかしながら、脱酸素剤を
蓋部に組み入れる場合、小袋状脱酸素剤では形態上装填
性に問題があり、これを解決するものとして、蓋のシー
ルに用いるパッキングに酸素吸収能をもたせたものが種
々提案されている。
【0006】例えば、実開昭57−9746号公報には
脱酸素剤を収納したパッキングが提案されているが、脱
酸素剤に粉体状のものが使用されているため、製造時パ
ッキングに脱酸素剤が付着し易く、このパッキングを使
用して容器を密封すると加工うに類には汚染という安全
衛生上の問題が生じる。また、このパッキングは酸素透
過性が大きく、長期間保存中にシール部から容器内に酸
素が脱酸素剤の吸収容量を越えて侵入し、容器内の酸素
濃度が上昇してしまうという欠点もあるため、加工うに
類の保存には適さなかった。
脱酸素剤を収納したパッキングが提案されているが、脱
酸素剤に粉体状のものが使用されているため、製造時パ
ッキングに脱酸素剤が付着し易く、このパッキングを使
用して容器を密封すると加工うに類には汚染という安全
衛生上の問題が生じる。また、このパッキングは酸素透
過性が大きく、長期間保存中にシール部から容器内に酸
素が脱酸素剤の吸収容量を越えて侵入し、容器内の酸素
濃度が上昇してしまうという欠点もあるため、加工うに
類の保存には適さなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の加工うに類の保
存に脱酸素剤を適用した例はなく、また、適用しようと
しても、上述のごとく、加工うに類に適する実用的な脱
酸素剤包装技術はなかった。本発明の目的とするところ
は、従来の加工うに類の保存技術の課題に鑑み、上記脱
酸素剤包装技術の問題を解決し、酸素吸収能を備え、耐
水性、安全衛生性に優れた蓋用パッキングを使用するこ
とにより、加工うに類の品質保持、殊にうに独特の風
味、味覚、色調を保持し長期に保存できる加工うに類保
存容器および保存方法を提供することにある。
存に脱酸素剤を適用した例はなく、また、適用しようと
しても、上述のごとく、加工うに類に適する実用的な脱
酸素剤包装技術はなかった。本発明の目的とするところ
は、従来の加工うに類の保存技術の課題に鑑み、上記脱
酸素剤包装技術の問題を解決し、酸素吸収能を備え、耐
水性、安全衛生性に優れた蓋用パッキングを使用するこ
とにより、加工うに類の品質保持、殊にうに独特の風
味、味覚、色調を保持し長期に保存できる加工うに類保
存容器および保存方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記従来技
術の問題点を解決するべく鋭意研究を行ない、本出願人
の開発した酸素吸収性能をもたせた蓋用パッキング(特
願平5−290767、特願平5−290768、特願
平5−290769)を加工うに類の包装容器に適用し
たところ、加工うに類の品質保持に格段に優れた効果を
発揮することを見いだし本発明を完成するに至った。
術の問題点を解決するべく鋭意研究を行ない、本出願人
の開発した酸素吸収性能をもたせた蓋用パッキング(特
願平5−290767、特願平5−290768、特願
平5−290769)を加工うに類の包装容器に適用し
たところ、加工うに類の品質保持に格段に優れた効果を
発揮することを見いだし本発明を完成するに至った。
【0009】本発明の加工うに類保存容器は、加工うに
類を実質的に非通気性である容器に収納し酸素吸収機能
を有する蓋用パッキングを備えた蓋で密封してなる加工
うに類保存容器より構成される。さらに本発明では、上
記蓋用パッキングが、シート状パッキング材に積層接着
された実質的に非通気性なるプラスチックフィルム面に
配置されたシート状脱酸素剤が容器の口径より小さい通
気性シートにより被覆され、該通気性シートがシート状
脱酸素剤の周縁部の外において該プラスチックフィルム
に熱接着されてなる蓋用パッキングより構成されること
が好ましい。以下に本発明を詳しく説明する。
類を実質的に非通気性である容器に収納し酸素吸収機能
を有する蓋用パッキングを備えた蓋で密封してなる加工
うに類保存容器より構成される。さらに本発明では、上
記蓋用パッキングが、シート状パッキング材に積層接着
された実質的に非通気性なるプラスチックフィルム面に
配置されたシート状脱酸素剤が容器の口径より小さい通
気性シートにより被覆され、該通気性シートがシート状
脱酸素剤の周縁部の外において該プラスチックフィルム
に熱接着されてなる蓋用パッキングより構成されること
が好ましい。以下に本発明を詳しく説明する。
【0010】本発明において加工うに類としては、例え
ば、浜詰粒うに、粒うに、練りうに等の一般的な加工う
にの他、これらにサザエ、アワビ、数の子、クラゲ等の
海産物を漬け込んだ加工うにが挙げられる。
ば、浜詰粒うに、粒うに、練りうに等の一般的な加工う
にの他、これらにサザエ、アワビ、数の子、クラゲ等の
海産物を漬け込んだ加工うにが挙げられる。
【0011】本発明の加工うに類保存容器において容器
本体は、実質的に非通気性のものであれば良く、たとえ
ば硝子瓶、プラスチック容器等、通常加工うに類の包装
用容器として使用されている商用容器が使用できる。非
通気性のプラスチック容器としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリアミド類、ポリ塩化ビニリデン、エチ
レンビニリデン、エチレンビニルアルコール共重合体、
ポリビニルアルコール等のプラスチック容器またはこれ
らのアルミ蒸着もしくはシリカ蒸着容器やこれらを積層
接着した容器等が挙げられる。
本体は、実質的に非通気性のものであれば良く、たとえ
ば硝子瓶、プラスチック容器等、通常加工うに類の包装
用容器として使用されている商用容器が使用できる。非
通気性のプラスチック容器としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリアミド類、ポリ塩化ビニリデン、エチ
レンビニリデン、エチレンビニルアルコール共重合体、
ポリビニルアルコール等のプラスチック容器またはこれ
らのアルミ蒸着もしくはシリカ蒸着容器やこれらを積層
接着した容器等が挙げられる。
【0012】本発明に係る容器の蓋は、酸素吸収機能を
有する蓋用パッキングを備え容器を密封できるものが使
用される。蓋用パッキングとしては、パッキング性を有
し、かつ、酸素吸収機能を有するシート状ものであれ
ば、その態様は必ずしも限定することなく使用できる。
特に、図2に示されるように、シート状パッキング材2
1に積層接着された実質的に非通気性なるプラスチック
フィルム22の面に配置されたシート状脱酸素剤23が
容器の口径より小さい通気性シート24により被覆さ
れ、該通気性シート24がシート状脱酸素剤23の周縁
部の外において該プラスチックフィルム22に熱接着さ
れてなる蓋用パッキングが好ましい。
有する蓋用パッキングを備え容器を密封できるものが使
用される。蓋用パッキングとしては、パッキング性を有
し、かつ、酸素吸収機能を有するシート状ものであれ
ば、その態様は必ずしも限定することなく使用できる。
特に、図2に示されるように、シート状パッキング材2
1に積層接着された実質的に非通気性なるプラスチック
フィルム22の面に配置されたシート状脱酸素剤23が
容器の口径より小さい通気性シート24により被覆さ
れ、該通気性シート24がシート状脱酸素剤23の周縁
部の外において該プラスチックフィルム22に熱接着さ
れてなる蓋用パッキングが好ましい。
【0013】上記の蓋用パッキングにおいてシート状パ
ッキング材21のパッキング本体に使用される材料とし
ては、通常の容器のキャップ、蓋等の裏面に装着されて
使用されるパッキングの材料が使用可能である。例え
ば、シリコンゴム、ウレタンゴム等のゴム系材料、軟質
ポリエチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、
発泡ポリウレタン、発泡塩化ビニル樹脂等のプラスチッ
ク材料が挙げられる。これらの中では、通気性シ−ト等
との積層加工性等を考慮すると、発泡ポリエチレンが最
も好ましい。また、パッキング材の選定に際しては、断
面から酸素透過を考慮して、独立気泡の発泡倍率が5倍
以下の材料が好ましい。
ッキング材21のパッキング本体に使用される材料とし
ては、通常の容器のキャップ、蓋等の裏面に装着されて
使用されるパッキングの材料が使用可能である。例え
ば、シリコンゴム、ウレタンゴム等のゴム系材料、軟質
ポリエチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、
発泡ポリウレタン、発泡塩化ビニル樹脂等のプラスチッ
ク材料が挙げられる。これらの中では、通気性シ−ト等
との積層加工性等を考慮すると、発泡ポリエチレンが最
も好ましい。また、パッキング材の選定に際しては、断
面から酸素透過を考慮して、独立気泡の発泡倍率が5倍
以下の材料が好ましい。
【0014】また、パッキング材の厚みは、収納するシ
−ト状脱酸素剤の厚さ及びパッキング性等を考慮し、通
常、0.2〜5mmの範囲に選定されるが、さらに装填
性、加工性等を考慮すると0.5〜3.0mmの範囲がよ
り好ましい。シート状パッキング材は、その厚みが薄す
ぎるとパッキング性が劣り、厚すぎると加工性、装填性
に問題が生じる。
−ト状脱酸素剤の厚さ及びパッキング性等を考慮し、通
常、0.2〜5mmの範囲に選定されるが、さらに装填
性、加工性等を考慮すると0.5〜3.0mmの範囲がよ
り好ましい。シート状パッキング材は、その厚みが薄す
ぎるとパッキング性が劣り、厚すぎると加工性、装填性
に問題が生じる。
【0015】シート状パッキング材21に積層されるプ
ラスチックフィルム22は、蓋用パッキングを容器密封
に使用して優れた脱酸素機能を発揮するためには、実質
的に非通気性のものであり、良好な酸素遮断性を有する
必要がある。このためには、プラスチックフィルム22
は実質的に非酸素透過性であり、その酸素透過度が50
0cc/m2・24Hr・atm 以下、好ましくは100cc/m2・2
4Hr ・ atm 以下、より好ましくは50cc/m2・24Hr ・ at
m 以下である必要がある。
ラスチックフィルム22は、蓋用パッキングを容器密封
に使用して優れた脱酸素機能を発揮するためには、実質
的に非通気性のものであり、良好な酸素遮断性を有する
必要がある。このためには、プラスチックフィルム22
は実質的に非酸素透過性であり、その酸素透過度が50
0cc/m2・24Hr・atm 以下、好ましくは100cc/m2・2
4Hr ・ atm 以下、より好ましくは50cc/m2・24Hr ・ at
m 以下である必要がある。
【0016】プラスチックフィルム22は、フィルム単
体でも複合フィルムでもよい。フィルム単体としては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド類、ポリ塩化
ビニリデン、エチレンビニルアルコ−ル共重合体、ポリ
ビニルアルコ−ル、ポリ塩化ビニリデンコ−トフィル
ム、アルミ蒸着フィルム、アルミ箔、シリカ蒸着フィル
ム、他のフィルム単体が挙げられる。また、プラスチッ
クフィルム22は前記パッキング材1に積層接着される
ことから、上記フィルム単体と、ポリエチレン、EV
A、アイオノマ−、EAA、EMMA、EEA他のポリ
オレフィン系樹フィルムとを積層した複合フィルムが好
適に用いられる。この様な複合フィルムとしては、トリ
プルナイロン(オザキ軽化学製)、バリアロン(旭化成
製)他の各種共押出フィルムが例示される。
体でも複合フィルムでもよい。フィルム単体としては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド類、ポリ塩化
ビニリデン、エチレンビニルアルコ−ル共重合体、ポリ
ビニルアルコ−ル、ポリ塩化ビニリデンコ−トフィル
ム、アルミ蒸着フィルム、アルミ箔、シリカ蒸着フィル
ム、他のフィルム単体が挙げられる。また、プラスチッ
クフィルム22は前記パッキング材1に積層接着される
ことから、上記フィルム単体と、ポリエチレン、EV
A、アイオノマ−、EAA、EMMA、EEA他のポリ
オレフィン系樹フィルムとを積層した複合フィルムが好
適に用いられる。この様な複合フィルムとしては、トリ
プルナイロン(オザキ軽化学製)、バリアロン(旭化成
製)他の各種共押出フィルムが例示される。
【0017】さらに加工性を考慮すると、プラスチック
フィルム22は通気性シ−ト24との接着面がポリオレ
フィン系樹脂であることが好ましく、エバ−ル(クラレ
製)、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂を間にし
てポリオレフィン系樹脂を両面に共押出したフィルムが
好ましい。上記プラスチックフィルム22の厚さは、1
0〜100μmの範囲が好ましく、酸素透過度、加工性
等を考慮して選択される。
フィルム22は通気性シ−ト24との接着面がポリオレ
フィン系樹脂であることが好ましく、エバ−ル(クラレ
製)、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂を間にし
てポリオレフィン系樹脂を両面に共押出したフィルムが
好ましい。上記プラスチックフィルム22の厚さは、1
0〜100μmの範囲が好ましく、酸素透過度、加工性
等を考慮して選択される。
【0018】本発明におけるシート状脱酸素剤23は、
偏平で脱酸素剤収納部に納まるシート状のものであっ
て、使用中に外部に汚染の恐れのないものであれば、必
ずしも製法や形態を限定することなく使用できる。例え
ば、粉体状脱酸素剤を包装した脱酸素剤包装体も使用で
きるが、均一に平らで薄くでき、厚さが変わらず取扱い
易く、パッキング製造時製造時の加工性が良いことか
ら、脱酸素剤をシート状に成形した、いわゆるシート状
脱酸素剤が特に好ましい。また、このシート状脱酸素剤
は通気性包材に被覆包装したものであっても良い。
偏平で脱酸素剤収納部に納まるシート状のものであっ
て、使用中に外部に汚染の恐れのないものであれば、必
ずしも製法や形態を限定することなく使用できる。例え
ば、粉体状脱酸素剤を包装した脱酸素剤包装体も使用で
きるが、均一に平らで薄くでき、厚さが変わらず取扱い
易く、パッキング製造時製造時の加工性が良いことか
ら、脱酸素剤をシート状に成形した、いわゆるシート状
脱酸素剤が特に好ましい。また、このシート状脱酸素剤
は通気性包材に被覆包装したものであっても良い。
【0019】シート状に成形される主剤の脱酸素剤は、
シート状に加工でき目的を達成できるものであればよ
く、必ずしも限定されない。例えば、鉄などに代表され
る金属成分を主剤とする金属系脱酸素剤、アスコルビン
等に代表される有機成分を主剤とする有機系脱酸素剤等
が使用できる。
シート状に加工でき目的を達成できるものであればよ
く、必ずしも限定されない。例えば、鉄などに代表され
る金属成分を主剤とする金属系脱酸素剤、アスコルビン
等に代表される有機成分を主剤とする有機系脱酸素剤等
が使用できる。
【0020】本発明に使用されるシ−ト状脱酸素剤23
としては、例えば、ポリエチレン等のポリオレフィン系
樹脂に鉄系脱酸素剤を混練シ−ト化したもの、さらにこ
れを延伸処理をして酸素吸収性能を向上させたもの(特
開平2−72851号公報に開示)、また、鉄系脱酸素
剤をパルプ等と混合しシート化したもの(特開平2−8
6758号公報に開示)等が好適に使用できる。さらに
は、アスコルビン酸系脱酸素剤等の有機系脱酸素剤を
紙、不織布等に含浸させたシ−ト状脱酸素剤等も使用で
きる。
としては、例えば、ポリエチレン等のポリオレフィン系
樹脂に鉄系脱酸素剤を混練シ−ト化したもの、さらにこ
れを延伸処理をして酸素吸収性能を向上させたもの(特
開平2−72851号公報に開示)、また、鉄系脱酸素
剤をパルプ等と混合しシート化したもの(特開平2−8
6758号公報に開示)等が好適に使用できる。さらに
は、アスコルビン酸系脱酸素剤等の有機系脱酸素剤を
紙、不織布等に含浸させたシ−ト状脱酸素剤等も使用で
きる。
【0021】シ−ト状脱酸素剤23の厚さは、パッキン
グ材の厚みの範囲内で製造の際の加工性を考慮すると
0.1〜5mmの範囲に、好ましくは0.2〜3mmの範囲
に選ぶことができる。シート状脱酸素剤の厚さ及び大き
さなどの寸法は、必要とする酸素吸収能力によって適宜
選択される。
グ材の厚みの範囲内で製造の際の加工性を考慮すると
0.1〜5mmの範囲に、好ましくは0.2〜3mmの範囲
に選ぶことができる。シート状脱酸素剤の厚さ及び大き
さなどの寸法は、必要とする酸素吸収能力によって適宜
選択される。
【0022】尚、本発明に使用されるシ−ト状脱酸素剤
23は、脱酸素剤が酸素吸収反応に水を要するものの場
合、水分依存型もしくは自力反応型の何れであっても使
用できるが、高水分の保存対象物に適応して保存対象物
から蒸散する水分を利用する水分依存型のもの方が、製
造上、取扱上も好ましい。更に特開平4−45152等
に開示される金属触媒を利用した脱酸素樹脂シ−トも使
用可能である。また、本発明に使用されるシ−ト状脱酸
素剤には、必要に応じ適宜、脱臭シ−ト、吸水性樹脂及
びシ−ト、炭酸ガス吸収シ−ト等を併用することができ
る。
23は、脱酸素剤が酸素吸収反応に水を要するものの場
合、水分依存型もしくは自力反応型の何れであっても使
用できるが、高水分の保存対象物に適応して保存対象物
から蒸散する水分を利用する水分依存型のもの方が、製
造上、取扱上も好ましい。更に特開平4−45152等
に開示される金属触媒を利用した脱酸素樹脂シ−トも使
用可能である。また、本発明に使用されるシ−ト状脱酸
素剤には、必要に応じ適宜、脱臭シ−ト、吸水性樹脂及
びシ−ト、炭酸ガス吸収シ−ト等を併用することができ
る。
【0023】通気性シ−ト24としては、一般に脱酸素
剤包装体の包材として使用されているものが使用可能で
ある。例えば、紙に有孔フィルムを積層した包材、耐水
性の不織布(「タイベック」デュポン製、「ルクサ−」
旭化成製等)、各種微多孔膜(「ジュラガ−ド」セラニ
−ズ製、「NFシ−ト」徳山曹達製、「ニトフロン」日
東電工製、他)、及び上記の耐水性不織布、微多孔膜に
有孔フィルムを積層した包材、更には、特開昭63−2
19359号公報に開示される耐水耐油性包材、他が使
用できる。また、シート状脱酸素剤自体が通気性包材等
で積層被覆されているような場合には、通気性シート4
として、一般の有孔プラスチックフィルムを使用するこ
とも可能である。
剤包装体の包材として使用されているものが使用可能で
ある。例えば、紙に有孔フィルムを積層した包材、耐水
性の不織布(「タイベック」デュポン製、「ルクサ−」
旭化成製等)、各種微多孔膜(「ジュラガ−ド」セラニ
−ズ製、「NFシ−ト」徳山曹達製、「ニトフロン」日
東電工製、他)、及び上記の耐水性不織布、微多孔膜に
有孔フィルムを積層した包材、更には、特開昭63−2
19359号公報に開示される耐水耐油性包材、他が使
用できる。また、シート状脱酸素剤自体が通気性包材等
で積層被覆されているような場合には、通気性シート4
として、一般の有孔プラスチックフィルムを使用するこ
とも可能である。
【0024】更に加工うに類の中でも液体がある様な高
水分のものの場合には、シ−ト状脱酸素剤からの錆等の
溶出を防止するために、通気性シートには耐液性が必要
である。このため、通気性シート24として、上記した
耐水性の不織布、微多孔膜、耐水耐油性包材にポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド、エバ−ル、アルミ
箔、他の耐熱性の有孔フィルムを積層した包材が好適に
使用される。さらに具体的には、上気した耐水性の不織
布、微多孔膜、耐水耐油性包材等にポリエチレンテレフ
タレート/ポリエチレンの有孔フィルム、ナイロン/ポ
リエチレンの有孔フィルム等とを積層した包材、更に
は、この積層包材の他面に有孔ポリオレフィン系樹脂フ
ィルムを積層した三層構成包材等が最も好ましいものと
して挙げられる。
水分のものの場合には、シ−ト状脱酸素剤からの錆等の
溶出を防止するために、通気性シートには耐液性が必要
である。このため、通気性シート24として、上記した
耐水性の不織布、微多孔膜、耐水耐油性包材にポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド、エバ−ル、アルミ
箔、他の耐熱性の有孔フィルムを積層した包材が好適に
使用される。さらに具体的には、上気した耐水性の不織
布、微多孔膜、耐水耐油性包材等にポリエチレンテレフ
タレート/ポリエチレンの有孔フィルム、ナイロン/ポ
リエチレンの有孔フィルム等とを積層した包材、更に
は、この積層包材の他面に有孔ポリオレフィン系樹脂フ
ィルムを積層した三層構成包材等が最も好ましいものと
して挙げられる。
【0025】蓋用パッキンの構成として、上記構成に加
え、シート状パッキング材21の蓋側の面にプラスチッ
クフィルム25を積層することがより好ましい。プラス
チックフィルム25を積層することは該蓋用パッキング
と容器蓋との密着性向上に有効であり、また、パッキン
グを保護し外観を良くすることにもなる。プラスチック
フィルム25としては、積層接着が可能なものであれば
特に制限はなく、前期のプラスチックフィルム22で例
示されるフィルムが好適に使用される。なお、該フィル
ムの酸素透過度に特に制限はなく、例えば、延伸ポリプ
ロピレン/ポリエチレン等のフィルムも使用可能であ
る。
え、シート状パッキング材21の蓋側の面にプラスチッ
クフィルム25を積層することがより好ましい。プラス
チックフィルム25を積層することは該蓋用パッキング
と容器蓋との密着性向上に有効であり、また、パッキン
グを保護し外観を良くすることにもなる。プラスチック
フィルム25としては、積層接着が可能なものであれば
特に制限はなく、前期のプラスチックフィルム22で例
示されるフィルムが好適に使用される。なお、該フィル
ムの酸素透過度に特に制限はなく、例えば、延伸ポリプ
ロピレン/ポリエチレン等のフィルムも使用可能であ
る。
【0026】上記特定の構成の蓋用パッキングは、耐水
性、安全衛生性に優れ、蓋に装着して容器を密封した場
合にパッキング断面を経る通気が非通気性のプラスチッ
クフィルムによって完全に遮断され、パッキングのシー
ル性に特に優れ、シート状脱酸素剤の酸素吸収能を効果
的に発揮することができるものである。このため、該蓋
用パッキングを用いて密封された加工うに保存容器にお
いては、加工うに類は実質的に無酸素雰囲気下に保存す
ることができる。
性、安全衛生性に優れ、蓋に装着して容器を密封した場
合にパッキング断面を経る通気が非通気性のプラスチッ
クフィルムによって完全に遮断され、パッキングのシー
ル性に特に優れ、シート状脱酸素剤の酸素吸収能を効果
的に発揮することができるものである。このため、該蓋
用パッキングを用いて密封された加工うに保存容器にお
いては、加工うに類は実質的に無酸素雰囲気下に保存す
ることができる。
【0027】
【実施例】次に、実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、本発明はこの実施例に限定されるものではない。 実施例1 シート状脱酸素剤の製造:平均粒径70μmの鉄系脱酸
素剤100部とポリエチレン100部とを混合後、19
0℃に加熱溶融し、押出機によりシート状に製膜した。
次いで、このシートを50℃で縦方向に4倍延伸して、
厚さ1mm の高性能のシート状脱酸素剤を得た。得られた
シート状脱酸素剤を径10mmΦの円形に打ち抜き、蓋
用パッキングに配するシート状脱酸素剤(径10mm
Φ、厚さ1mm)を準備した。
なお、本発明はこの実施例に限定されるものではない。 実施例1 シート状脱酸素剤の製造:平均粒径70μmの鉄系脱酸
素剤100部とポリエチレン100部とを混合後、19
0℃に加熱溶融し、押出機によりシート状に製膜した。
次いで、このシートを50℃で縦方向に4倍延伸して、
厚さ1mm の高性能のシート状脱酸素剤を得た。得られた
シート状脱酸素剤を径10mmΦの円形に打ち抜き、蓋
用パッキングに配するシート状脱酸素剤(径10mm
Φ、厚さ1mm)を準備した。
【0028】パッキングの製造:発泡ポリエチレンから
なるシート状パッキング材(厚さ1.5mm)の両面に
厚さ30μmのトリプルナイロン(オザキ軽化学製)を
重ね、熱ロ−ルでパッキング材とトリプルナイロンを積
層接着した。一方、延伸ナイロン(15μm)/ポリエ
チレン(15μm)のフィルムに孔を開けた有孔フィル
ム(孔径0.8mm、開孔率7%)と耐水性不織布ルクサ
−(旭化成製)とを熱ラミネ−トした通気性シ−トを径
20mmΦの径で円形に打ち抜き、円形の通気性シートを
準備した。次ぎに、トリプルナイロンを積層接着したシ
ート状パッキング材の上に準備した円形シート状脱酸素
剤(径10mmΦ、厚さ1mm)を配し、さらに不織布
をルクサー面を下にして円形の通気性シート4を重ね、
その周辺部を熱シールした。最後に、シート状脱酸素剤
を収納した積層パッキング材を、シ−ト状脱酸素剤収納
部を中心にして、37mmΦの円形に積層したパッキング
材を打ち抜いて、酸素吸収機能を有する蓋用パッキング
を製造した。
なるシート状パッキング材(厚さ1.5mm)の両面に
厚さ30μmのトリプルナイロン(オザキ軽化学製)を
重ね、熱ロ−ルでパッキング材とトリプルナイロンを積
層接着した。一方、延伸ナイロン(15μm)/ポリエ
チレン(15μm)のフィルムに孔を開けた有孔フィル
ム(孔径0.8mm、開孔率7%)と耐水性不織布ルクサ
−(旭化成製)とを熱ラミネ−トした通気性シ−トを径
20mmΦの径で円形に打ち抜き、円形の通気性シートを
準備した。次ぎに、トリプルナイロンを積層接着したシ
ート状パッキング材の上に準備した円形シート状脱酸素
剤(径10mmΦ、厚さ1mm)を配し、さらに不織布
をルクサー面を下にして円形の通気性シート4を重ね、
その周辺部を熱シールした。最後に、シート状脱酸素剤
を収納した積層パッキング材を、シ−ト状脱酸素剤収納
部を中心にして、37mmΦの円形に積層したパッキング
材を打ち抜いて、酸素吸収機能を有する蓋用パッキング
を製造した。
【0029】容器本体及び蓋の製造:内径37mmΦの
金属製の蓋とこれに合う口部を持つ(内径35mmΦ)
容量80ccのガラス瓶を準備した。蓋の内側に上記パ
ッキングをシート状脱酸素剤がついている面を容器側に
なるようにして装着し、加工うに用保存容器を準備し
た。
金属製の蓋とこれに合う口部を持つ(内径35mmΦ)
容量80ccのガラス瓶を準備した。蓋の内側に上記パ
ッキングをシート状脱酸素剤がついている面を容器側に
なるようにして装着し、加工うに用保存容器を準備し
た。
【0030】粒うにの保存テスト:準備した容器本体に
上部空間が残り15ccとなる量まで粒うにを充填した
後、酸素検知剤(「エージレスアイ」三菱ガス化学製)
を入れた。これを準備したキャップで密封し、25℃下
に保存し、容器内の酸素検知剤の変色および粒うにの変
色状況、粒うにの風味を観察した。粒うにの保存テスト
の結果は表1に示した。
上部空間が残り15ccとなる量まで粒うにを充填した
後、酸素検知剤(「エージレスアイ」三菱ガス化学製)
を入れた。これを準備したキャップで密封し、25℃下
に保存し、容器内の酸素検知剤の変色および粒うにの変
色状況、粒うにの風味を観察した。粒うにの保存テスト
の結果は表1に示した。
【0031】比較例1 まず、実施例1と同じ発泡ポリエチレンのシート状パッ
キング材(厚さ1.5mm)の上に円形シート状脱酸素
剤(径10mmΦ、厚さ1mm)を配し、さらに実施例
1に準備した17mmΦに打ち抜いた通気性シ−ト4を不
織布ルクサー面を下にして重ね、その周辺部を熱シール
した。次いで、シ−ト状脱酸素剤を収納した積層パッキ
ング材を、シート状脱酸素剤収納部を中心にして38m
mΦの円形に打ち抜いて、酸素吸収機能を有する蓋用パ
ッキングを製造した。トリプルナイロン層のない点で実
施例1のものとは異なる上記の蓋用パッキングを有する
保存容器を用いて、実施例1と同様に粒うにを充填し、
密封し粒うにの保存テストを行った。比較例1の結果を
実施例1同様に、表1に示した。
キング材(厚さ1.5mm)の上に円形シート状脱酸素
剤(径10mmΦ、厚さ1mm)を配し、さらに実施例
1に準備した17mmΦに打ち抜いた通気性シ−ト4を不
織布ルクサー面を下にして重ね、その周辺部を熱シール
した。次いで、シ−ト状脱酸素剤を収納した積層パッキ
ング材を、シート状脱酸素剤収納部を中心にして38m
mΦの円形に打ち抜いて、酸素吸収機能を有する蓋用パ
ッキングを製造した。トリプルナイロン層のない点で実
施例1のものとは異なる上記の蓋用パッキングを有する
保存容器を用いて、実施例1と同様に粒うにを充填し、
密封し粒うにの保存テストを行った。比較例1の結果を
実施例1同様に、表1に示した。
【0032】比較例2 実施例1と同じ発泡ポリエチレンのシート状パッキング
材(厚さ1.5mm)を37mmΦの円形に打ち抜き、
蓋用パッキングを作成した。上記パッキングのみで全く
酸素吸収機能をもたない蓋用パッキングを用いた容器を
使用し、実施例1と同様に、粒うにを充填し、保存テス
トを行った。比較例2の結果を実施例1同様に、表1に
示した。
材(厚さ1.5mm)を37mmΦの円形に打ち抜き、
蓋用パッキングを作成した。上記パッキングのみで全く
酸素吸収機能をもたない蓋用パッキングを用いた容器を
使用し、実施例1と同様に、粒うにを充填し、保存テス
トを行った。比較例2の結果を実施例1同様に、表1に
示した。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明は、従来の加工うに類の商品容器
のパッキングを、そのまま酸素吸収性能を有するパッキ
ングに取り替えることにより、簡便かつ容易に加工うに
類の脱酸素剤包装を可能とするものである。特に、従来
のパッキングの断面通気性を遮断してシール性に優れ、
耐水性、脱酸素剤の染みだしがなく安全衛生性に優れ
る、特定の材料による特定の構成の蓋用パッキングを用
いることにより、酸素吸収能を効果的に発揮して加工う
に類の品質保持を可能とするものである。
のパッキングを、そのまま酸素吸収性能を有するパッキ
ングに取り替えることにより、簡便かつ容易に加工うに
類の脱酸素剤包装を可能とするものである。特に、従来
のパッキングの断面通気性を遮断してシール性に優れ、
耐水性、脱酸素剤の染みだしがなく安全衛生性に優れ
る、特定の材料による特定の構成の蓋用パッキングを用
いることにより、酸素吸収能を効果的に発揮して加工う
に類の品質保持を可能とするものである。
【0035】本発明によれば、浜詰粒うに、粒うに、練
りうに等の一般的な加工うにの他、これらにサザエ、ア
ワビ、数の子、クラゲ等の海産物を漬け込んだ加工うに
などの加工うに類は、脱酸素剤の効果により実質的に無
酸素状態に保持され、酸素による品質劣化および微生物
の繁殖による腐敗や変質、特に加工うに独特の風味や味
覚の劣化、褪色を防ぐことができ、その品質を長期に亘
り良好かつ安全に保持することができる。
りうに等の一般的な加工うにの他、これらにサザエ、ア
ワビ、数の子、クラゲ等の海産物を漬け込んだ加工うに
などの加工うに類は、脱酸素剤の効果により実質的に無
酸素状態に保持され、酸素による品質劣化および微生物
の繁殖による腐敗や変質、特に加工うに独特の風味や味
覚の劣化、褪色を防ぐことができ、その品質を長期に亘
り良好かつ安全に保持することができる。
【図1】 加工うに類保存容器の断面図。
【図2】 蓋用パッキングの好適例の断面図。
1 加工うに類保存容器 2 蓋用パッキング 3 蓋 4 容器本体 5 加工うに類 21 シート状パッキング材 22 実質的に非通気性のプラスチックフィルム 23 シート状脱酸素剤 24 通気性シート 25 プラスチックフィルム
Claims (2)
- 【請求項1】 加工うに類を実質的に非通気性である容
器に収納し酸素吸収機能を有する蓋用パッキングを備え
た蓋で密封してなる加工うに類保存容器。 - 【請求項2】 蓋用パッキングが、シート状パッキング
材に積層接着された実質的に非通気性なるプラスチック
フィルム面に配置されたシート状脱酸素剤が容器の口径
より小さい通気性シートにより被覆され、該通気性シー
トがシート状脱酸素剤の周縁部の外において該プラスチ
ックフィルムに熱接着されてなる蓋用パッキングである
請求項1記載の加工うに類保存容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6162001A JPH0826362A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 加工うに類保存容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6162001A JPH0826362A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 加工うに類保存容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0826362A true JPH0826362A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15746157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6162001A Pending JPH0826362A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 加工うに類保存容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0826362A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003054535A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-26 | Mitsuo Osumi | 半流動状加工水産物の絞出し容器 |
-
1994
- 1994-07-14 JP JP6162001A patent/JPH0826362A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003054535A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-26 | Mitsuo Osumi | 半流動状加工水産物の絞出し容器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR910004517B1 (ko) | 캡용 탈산소제 수납체와 이를 장착한 캡 | |
EP0656298B1 (en) | Oxygen scavenger assembly for lids | |
US6269946B1 (en) | Packaging system for preserving perishable items | |
US6877601B1 (en) | Packaging system for extending the shelf life of moisture-containing foods | |
US6269945B1 (en) | Packaging system for preserving perishable items | |
JPH02128676A (ja) | 酸素吸収体収納袋及びその切断方法 | |
JP3246538B2 (ja) | 蓋用パッキング | |
JP5174476B2 (ja) | アルコール揮散剤 | |
JPH09268235A (ja) | 脱酸素樹脂組成物及びこれを用いた包装材、多層包装材、包装体、又は包装方法 | |
JP3246537B2 (ja) | 蓋用パッキング | |
JPH0826362A (ja) | 加工うに類保存容器 | |
JPS6225408B2 (ja) | ||
JP3243910B2 (ja) | 蓋用パッキング | |
JPH0640464A (ja) | 耐液通気性包装材料 | |
JPS6255820B2 (ja) | ||
JPH0235656Y2 (ja) | ||
JPH08217128A (ja) | 蓋用パッキング | |
JP2000335670A (ja) | 青果物鮮度保持包装体 | |
JPH0619492Y2 (ja) | キャップ | |
JP4061448B2 (ja) | 物品の保存方法 | |
JPH04367472A (ja) | 容器の口部に装着する脱酸素剤 | |
JP4085218B2 (ja) | 脱酸素剤組成物及び保存方法 | |
JPH0237725Y2 (ja) | ||
JP2002284216A (ja) | 脱酸素機能を有する蓋 | |
JPS6021650B2 (ja) | 炭酸ガス吸収シ−ト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040616 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040812 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041201 |