JPH08217128A - 蓋用パッキング - Google Patents
蓋用パッキングInfo
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- JPH08217128A JPH08217128A JP7023962A JP2396295A JPH08217128A JP H08217128 A JPH08217128 A JP H08217128A JP 7023962 A JP7023962 A JP 7023962A JP 2396295 A JP2396295 A JP 2396295A JP H08217128 A JPH08217128 A JP H08217128A
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Abstract
耐水性、安全衛生性に優れ、高い酸素吸収性能を有する
ものとし、特にパッキング材の酸素透過性の欠陥を補
い、酸素の遮断性に優れ、長期保存に対応可能な酸素吸
収機能を有するものとし、品質保持用途に優れた性能を
発揮する蓋用パッキングを提供することを目的とする。 【構成】 本発明の蓋用パッキングは、基材/仮接着材
/アルミ箔/シ−ル層の層構成よりなるシ−ト状パッキ
ング材のシ−ル層側の面にシ−ト状脱酸素剤を配し、該
シ−ト状脱酸素剤を容器の口径より小さい通気性シ−ト
により被覆し該シ−ト状パッキング材のシ−ル層面に熱
接着してなることを特徴とする。
Description
めの蓋用パッキングに関し、詳しくは、ビン、プラスチ
ックボトル他各種容器の口部をキャップ、蓋等で密封す
るに際して使用される、酸素吸収機能を有する蓋用パッ
キングに関する。本発明のパッキングは耐液性に優れ、
ジュ−ス、酒、ワイン他の液体飲料、塩辛、佃煮、ジャ
ム、マ−マレ−ド、サケフレ−ク他の高水分食品をはじ
め、各種食品、医薬品等の物品を収納した保存容器を密
封するための蓋用パッキングとして使用され、酸素によ
り品質劣化し易く、また、微生物が繁殖して腐敗や変質
し易い物品の品質保持に用いられる。
品等は、包装容器に保存中に容器内の酸素により品質低
下するという問題がある。この問題を解決する手段とし
て、包装に際し真空パック、窒素置換等を行うことによ
り、容器内の酸素を除去することが行われているが、こ
れらの方法は簡便ではなく、また、容器内の酸素を完全
に除去することは困難であって、品質保持効果の点では
必ずしも満足すべきものではない。最近では、包装容器
内に脱酸素剤を同封し脱酸素性能に優れる脱酸素剤を利
用する方法が盛んに行われている。しかし、脱酸素剤の
容器への装填には、脱酸素剤包装体の小袋形態からくる
装填の利便性に難があり、容器の蓋部に脱酸素剤を組み
入れる方法が種々提案されている。容器の蓋部に脱酸素
剤を組み入れる方法の一つに、蓋のシールに用いるパッ
キングに酸素吸収機能をもたせる方法がある。
脱酸素剤を収納したパッキングが提案されているが、脱
酸素剤に粉体状のものが使用されているため、製造時パ
ッキングに脱酸素剤が付着し易く食品を汚染するという
安全衛生性に問題がある。また、このパッキングを使用
して容器を密封した時、パッキングの酸素透過性が大き
いために、長期間使用中にはシール部から浸入し酸素が
容器内に脱酸素剤の吸収容量を超えて脱酸素剤が吸収し
きれず、容器内の酸素濃度が上昇してしまう欠点があっ
た。また実開平1−177165号公報には、発泡体/
非通気性フィルム/脱酸素フィルム/脱臭フィルム/通
気性フィルムの構成からなる容器用パッキング材が提案
されている。しかしながら、同号公報のものも容器の口
部と接する材料自体が多層でパッキング性に乏しく、ま
た、パッキング材自体の断面酸素透過性が大きく、前記
のパッキング同様、酸素のシール性に問題があり、これ
には酸素吸収性能が長期保存に耐えないという欠点があ
った。
瓶等の容器の口部を密封する手段として、基材/仮接着
材/アルミ箔/シ−ル層の構成からなるパッキング材が
提案されている。これは蓋に装着し容器に蓋をした後、
電磁波を照射して加熱することにより、瓶口部とシ−ル
層を接着させて密封するものであり、優れたシ−ル効果
を発揮するものである。しかしながら、このものには酸
素吸収機能はなく、単純に従来の粒状脱酸素剤を小袋に
入れた脱酸素剤を、このパッキング材の内側に装着しよ
うとしても、形態的にコンパクトで商品価値のあるもの
にすることは困難である。仮に脱酸素剤を備えたものに
できたとしても、例えば、脱酸素性能に優れた代表的な
脱酸素剤である粒状鉄粉が主剤の脱酸素剤では、電磁波
加熱をした際に、鉄粉が加熱され、脱酸素剤包装体が破
袋するという懸念もあるので、このパッキング材に酸素
吸収機能を付与することはできなっかた。
でに提案されるところの酸素吸収機能をもたせたパッキ
ングは、パッキング断面の酸素遮断性に問題があり、長
期使用中の酸素吸収性能の保持性に欠け、また、パッキ
ング性そのものも劣り、さらには安全衛生性においても
満足すべきものではなく、このように従来技術には解決
すべき課題が多く、必ずしも満足すべきものではなかっ
た。本発明は、従来技術の課題を解決して、パッキング
性、耐水性、安全衛生性に優れ、高い酸素吸収性能を有
するものとし、特にパッキング材端部断面の通気性をな
くし、酸素の遮断性に優れ、長期保存に対応可能な酸素
吸収機能を有するものとし、品質保持用途に優れた性能
を発揮する蓋用パッキングを提供することを目的とす
る。
術の問題点に鑑み鋭意研究を行った結果、粒状の鉄粉系
脱酸素剤を熱可塑性樹脂層に分散し固定化しシ−ト化し
たシ−ト状脱酸素剤を用いて蓋用パッキングを構成する
ことにより、上記課題を容易に解決できることを見いだ
し本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、基
材/仮接着材/アルミ箔/シ−ル層の層構成よりなるシ
−ト状パッキング材のシ−ル層側の面にシ−ト状脱酸素
剤を配し、該シ−ト状脱酸素剤を容器の口径より小さい
通気性シ−トにより被覆し該シ−ト状パッキング材のシ
−ル層面に該通気性シ−トを熱接着してなる、容器口部
を密封するための蓋用パッキングに関するものである。
キャップや蓋等の内側に装着して用いられ、食品等を充
填した容器に蓋をした後、電磁波を照射して加熱するこ
とにより、瓶口部とシ−ル層を接着させて密封するもの
である。本発明を図面に則して説明する。図1は、本発
明の蓋用パッキング1の断面図を示す。図1において、
シ−ト状パッキング材10は、基材11/仮接着材12
/アルミ箔13/シ−ル層14より構成され、蓋用パッ
キング1は、該シ−ト状パッキング材10のシ−ル層側
の面上にシ−ト状脱酸素剤20を配し、その上から通気
性シ−ト30を該シ−ト状脱酸素剤20を完全に被覆す
るように重ね、該シ−ト状脱酸素剤20の周縁外部で該
通気性シ−ト30を直接シ−ル層面に熱接着したもので
ある。ここで、通気性シ−ト30の大きさは、蓋用パッ
キング1を適用する容器3の口径より小さく、シ−ト状
脱酸素剤20より大きいものである必要がある。図2
は、本発明の蓋用パッキングを用いて密封した容器の断
面図を示す。図2の容器は、蓋用パッキング1を基材面
を内側にしてキャップ2の内面に装着し、このキャップ
を食品等の内容物4を充填したガラス瓶3に嵌合し密封
したものである。この容器は、蓋をした後、電磁波誘導
加熱装置を用い容器のキャップ外頂面から電磁波を照射
し、アルミ箔13を加熱させ、溶融したシ−ル層14を
ガラス瓶口部に融着させて完全にシールされる。
キングのシ−ト状パッキング材において、基材は、パッ
キングとして機能する上で主材をなすものであり、基材
には、通常容器の蓋、キャプ等に装着して使用されるパ
ッキング材料を使用することができる。基材の材料とし
ては、例えば、板紙(表面処理したものも含む)、合成
紙、不織布、シリコンゴム・ウレタンゴム等のゴム系材
料、軟質ポリエチレン、ポリエチレン・ポリプロピレン
・ポリスチレン・ポリウレタン・塩化ビニル樹脂等の発
泡プラスチック材料が挙げられる。これらの中では、耐
水性、発塵性、他の材料との積層加工性等を考慮する
と、発泡プラスチック材料が好ましく、発泡ポリエチレ
ン、発泡ポリプロピレンが最も好ましい。
エチレン、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、
アイオノマ−、EAA(エチレン−アクリル酸共重合
体)、EMMA(エチレン−メタクリル酸メチル共重合
体)、EEA(エチレン−アクリル酸エチル共重合体)
等の樹脂、ワックス等が使用可能である。仮接着材は、
アルミ箔と基材とを接着するためのものである。仮接着
材は、蓋用パッキングを用いて容器を密封した後、キャ
ップを取り外した場合でも、この仮接着部位より基材と
アルミ箔部が剥離して、容器口部がアルミ箔/シ−ル層
でシ−ルされた密封状態の保たれた状態で、キャップの
取外しを可能とするものである。この場合、取り外して
基材部を保持した状態のキャップをもって、再び容器に
蓋をすることが可能である。
が使用でき、アルミ箔表面に必要な印刷等を施すことも
できる。使用するアルミ箔の厚さは、特に限定されない
が、加工性等から5〜20μm が好ましく、5〜10μ
m が最も好ましい。
容器口部との接着性を考慮して選択される。シ−ル層の
材料としては、例えば、ホットメルト、ポリエチレン、
EVA、アイオノマ−、EAA、EMMA、EEA等が
使用可能である。シ−ル層の厚さは、シ−ル強度、容器
材質との接着性等を考慮して選択される。
グ材10が製造される。例えば、アルミ箔の片面にシ−
ル層を押出ラミ又はコ−タ−等により積層した後、基材
とアルミ箔の他面に仮接着材を介して基材を接着するこ
とによって製造することが出来る。シ−ト状パッキング
材10の厚さは、これに重ねるシ−ト状脱酸素剤の厚さ
及びパッキング性を考慮して、通常、0.2〜5mmの
範囲、好ましくは0.5〜3.0mmの範囲で使用され
る。シ−ト状パッキング材の厚さは、上記の範囲を超え
て厚くなりすぎると加工性、装填性に問題が生じ、ま
た、薄すぎるとパッキング性が悪くなるので、いずれに
しても好ましくない。
は、脱酸素性能に優れ、厚みが均一なシ−ト状のもので
あり、パッキング製造時、加工性が良く、かつ脱酸素剤
による汚染の恐れがないものであれば、特に限定するこ
となく使用することができる。シ−ト状に成形される脱
酸素剤も、シ−ト状に加工できて目的を達成できるもの
であればよく、公知の脱酸素剤が使用でき、例えば、鉄
等に代表される金属成分を主剤とする金属系脱酸素剤、
アスコルビン等に代表される有機成分を主剤とする有機
系脱酸素剤等が挙げられる。
記脱酸素剤を熱可塑性樹脂層に分散させたシ−ト状のも
のや吸収性シートに含浸させたもの等が使用できるが、
脱酸素性能に優れる点では、鉄粉およびハロゲン化金属
を含む鉄粉系脱酸素剤を熱可塑性樹脂層に分散し固定化
しシ−ト化したものが好ましい。シ−ト状脱酸素剤とし
て具体的には、例えば、ハロゲン化金属に塩化ナトリウ
ム、塩化カルシウム等を用い、鉄粉およびハロゲン化金
属を含む鉄粉系脱酸素剤をポリエチレン等のポリオレフ
ィン系樹脂に分散し混練しシ−ト化したもの、さらにこ
のシ−トを延伸処理してより酸素吸収性能を向上させた
もの(特開平2−72851号公報)、また、上記の鉄
粉系脱酸素剤をポリオレフィン系樹脂の合成パルプ等と
混合しシ−ト化したもの(特開平2−86758号公
報)等が好適に使用される。これらの鉄粉系脱酸素剤を
熱可塑性樹脂層に固定化しシ−ト化したものは、製造加
工段階での粉体等による汚染がなく、加工性に優れ、シ
−ト状脱酸素剤を薄いものとすることができ、これを用
いることにより装填性に優れたパッキングを提供するこ
とができる。特に、これを用いた蓋用パッキンを装着し
た蓋で密封した容器に電磁波照射して加熱シールするに
際し、シ−ト状脱酸素剤が発熱することがなく、容器口
部を良好に熱シールを可能とするものである。
の厚みの範囲内で製造の際の加工性考慮して0.1〜5
mmの範囲、好ましくは0.2〜3mmの範囲で使用さ
れる。シ−ト状脱酸素剤の厚さおよび大きさなどの寸法
は、必要とする酸素吸収能力によって適宜選択される。
素吸収反応に水分を必要とするものの場合、水分の多い
食品等を収納した容器に適用して内容物から蒸散する水
分を利用できる水分依存型の方が、製造上、また取扱
上、好ましい。内容物が水分の低いものの場合には、シ
−ト状脱酸素剤に吸水性樹脂、吸水性シ−ト等を併用し
て予め水分を保持させ、自力反応型のシ−ト状脱酸素剤
として使用することができる。さらに本発明において
は、シ−ト状脱酸素剤に、吸水性樹脂、吸水性シ−トの
他、脱臭シ−ト、炭酸ガス吸収シ−ト等を、必要に応
じ、適宜、併用することが可能である。
酸素剤包装体に使用されている通気性材料を用いること
ができる。例えば、紙に有孔フィルムを積層した包材、
耐水性の不織布(「タイベック」デュポン製、「ルクサ
−」旭化成製等)、各種の微多孔膜(「ジュラガ−ド」
セラニ−ズ製、「NFシ−ト」徳山曹達製、「ニトフロ
ン」日東電工製、他)、および上記の耐水性不織布並び
に微多孔膜に有孔フィルムを積層した包材、特開昭63
−219359号公報に開示される耐水耐油性包材等が
使用できる。
るものである場合、シ−ト状脱酸素剤から錆等の溶出を
防止するためには、通気性シ−トは、特に耐水、耐油、
耐アルコール等の耐液性が必要である。このために、通
気性シ−トとして、上記した耐水性の不織布、微多孔
膜、耐水耐油性包材に、ポリエチレンテレフタレート、
ポリアミド、エバ−ル、アルミ箔、他の耐熱性の有孔フ
ィルムを積層した包材が好適に使用される。具体例とし
て、上記した耐水性の不織布、微多孔膜、耐水耐油性包
材に、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンの有
孔フィルム、ナイロン/ポリエチレンの有孔フィルム等
を積層した包材が好ましく、この積層包材の他面に有孔
ポリオレフィン系樹脂フィルムを積層した三層構成の包
材がより好ましい。
透過性の大きなシリコン樹脂、シリコン樹脂とポリオレ
フィン系樹脂との混合物等の単層及びこれの複合フィル
ムができる。例えば、本出願人が特願平6−22674
1に提案する熱可塑性樹脂からなる通気性材料にシリコ
ーン樹脂層を形成してなる脱酸素剤包装材料が耐液性の
通気性シ−トとして好適に使用できる。
ば、次のような方法を採ることができる。まず、一面に
シ−ル層を押出ラミまたはコ−タ−で形成したアルミ箔
の他面に仮接着材層を形成し、ここに基材を積層し仮接
着材を介して接着して、シ−ト状パッキング材を製造す
ることができる。シ−ト状脱酸素剤を、容器の口部径よ
り十分小さく、かつ通気性シ−トで覆いうる大きさの所
定寸法の形状に切断し、また、通気性シ−トを、適用す
る容器の口部径より小さく、かつシ−ト状脱酸素剤に重
ねてその周縁外部にシ−ト状パッキング材に接着できる
大きさの所定寸法の形状に切断し、それぞれ、シ−ト状
脱酸素剤および通気性シ−トを準備する。そこで、上記
シ−ト状パッキング材の上に、所定形状のシ−ト状脱酸
素剤を間に配置して通気性シ−トを重ね、通気性シ−ト
側から通気性シ−トの周縁部を熱シ−ルし、次いで、こ
の積層材を、シ−ト状脱酸素剤を中心にして適用する容
器口径に合わせた所定寸法の大きさに、打ち抜いて蓋用
パッキングを製造することができる。以下に、実施例に
よりさらに具体的に本発明を説明する。なお、本発明は
実施例に限定されるものではない。
00重量部に対し3重量部の割合で塩化ナトリウムを被
覆した鉄粉100重量部とポリエチレン100重量部と
を混合後、190℃に加熱溶融し、押出機によりシ−ト
状に製膜した。次いで、このシ−トを50℃で縦方向に
4倍延伸し、厚さ1mmの高性能のシ−ト状脱酸素剤を
得た。得られたシ−ト状脱酸素剤を径18mmの寸法で
円形に打ち抜き、円形シ−ト状脱酸素剤を調製した。
ンからなるパッキング基材(厚さ0.9mm)と、厚さ
20μmにポリエチレンを積層したアルミ箔(厚さ7m
m)のアルミ箔側との間にポリプロピレンの仮接着材
(30μm)を挟み、これらを積層仮接着してシ−ト状
パッキング材を用意した。また、延伸ナイロン(15μ
m)/ポリエチレン(15μm)フィルムに径0.8m
mの穴を開孔率7%で設けた有孔フィルムと、耐水性不
織布(ルクサ−、旭化成製)とを熱ラミネ−トし、次い
でこの通気性シ−トシ−トを径30mmの寸法で円形に
打ち抜いて円形通気性シ−トを準備した。上記シ−ト状
パッキング材のポリエチレン面の上に上記円形シ−ト状
脱酸素剤(18mmφ)をおき、円形の中心を合わせる
ようにして不織布面を下にして円形通気性シ−ト(30
mmφ)重ね、シ−ト状脱酸素剤の周縁外部でシ−ト状
パッキング材と通気性シ−トとを熱シ−ルした。最後
に、この積層パッキング材を円形シ−ト状脱酸素剤を中
心にして、径40mmの円形に打ち抜き蓋用パッキング
を製造した。
キングを、パッキング基材側を内側にしてガラス瓶用キ
ャップの裏面に装着した。ガラス瓶(容量100cc)
には、ヘッドスペ−スを約20cc残す程度まで味噌を
充填した後、その上に酸素検知剤(「エ−ジレスアイ」
三菱ガス化学製)を入れ、このガラス瓶の開口部に、蓋
用パッキングを装着したキャップを嵌合して密封した。
最後に、キャップで密封したこのガラス瓶のキャップ外
頂面から、電磁波誘導加熱装置により電磁波を照射し、
蓋用パッキングのアルミ箔を加熱させてポリエチレンシ
−ル層を軟化させ、ガラス瓶口部にシ−ル層を融着させ
完全に密封した。このようにして味噌を密封した味噌入
りガラス瓶を温度25℃で保存し、同封した酸素検知剤
の色変化により瓶内部の酸素濃度変化を知ると共に、味
噌の変色状況を観察して、味噌の品質変化を経日的に調
べた。味噌の保存テストの結果を表1に示した。
mの円形に打ち抜き蓋用パッキングを作成した。シ−ト
状パッキング材のみで作成したこの蓋用パッキングを用
い、実施例1と全く同様に、ガラス瓶用キャップに装着
し、このキャップで味噌を充填したガラス瓶にふたを
し、最後に電磁波を照射してシ−ル層を融着させ完全に
密封した。この味噌入り密封ガラス瓶を温度25℃で保
存し、実施例1と同様に味噌の保存テストを行った。結
果を、実施例1の結果に合わせ、表1に示した。
性に優れ、耐液性に優れた部材、酸素吸収性能に優れた
シート状脱酸素剤を用い、各部材の特性を生かす特有の
構成により、パッキング性、耐水性及び安全衛生性に優
れ、かつ、高い酸素吸収性能を有し、密封性に優れる為
に長期保存に対応可能な酸素吸収機能を有し、品質保持
効果を発揮するものである。しかも、その形態もコンパ
クトで薄く、蓋への装填性に優れ、また、製造に際して
の加工性にも優れ、その商用生産が容易なものとなって
いる。本発明によれば、蓋用パッキングを装着して容器
を密封した場合、通気性シ−トの外径が容器の口部より
小さいもので構成されているため、部材のシ−ト状パッ
キング材が、パッキング機能および容器口部の密封機能
を果たし、通気性シ−ト断面からの容器内外の通気はな
く、容器外からの通気は完全に遮断される。このため、
本発明の蓋用パッキングは、シ−ル性に極めて優れ、酸
素吸収機能が効果的に発揮される。特に、シ−ト状脱酸
素剤に鉄粉系脱酸素剤を熱可塑性樹脂層に分散し固定化
しシ−ト化したものを用いることにより、製造加工段階
での粉体による汚染がなく、電磁波加熱に際し脱酸素剤
の発熱がなく、電磁波加熱による熱シールが可能とな
る。また、通気性シ−トを特定の材料構成とし、シ−ト
状脱酸素剤を露出することなく完全に被覆して、しか
も、通気性シ−トの周縁部を融着させて端部の通気性を
なくしたことにより、錆など脱酸素剤成分の溶出が防止
され、本蓋用パッキングは極めて安全衛生性に優れる。
本発明の蓋用パッキングは、ジュ−ス、酒、ワイン他の
液体飲料、塩辛、佃煮、ジャム、マ−マレ−ド、サケフ
レ−ク他の高水分食品をはじめ、各種の食品、医薬品等
を収納した保存容器の密封に使用して、酸素により品質
劣化し易く、また、微生物が繁殖して腐敗や変質し易い
これらの物品の品質保持に、長期に渡ってその優れた効
果を発揮する。
図
Claims (2)
- 【請求項1】 基材/仮接着材/アルミ箔/シ−ル層の
層構成よりなるシ−ト状パッキング材のシ−ル層側の面
にシ−ト状脱酸素剤を配し、該シ−ト状脱酸素剤を容器
の口径より小さい通気性シ−トにより被覆し該シ−ト状
パッキング材のシ−ル層面に該通気性シ−トを熱接着し
てなる、容器口部を密封するための蓋用パッキング。 - 【請求項2】 シ−ト状脱酸素剤が、鉄粉およびハロゲ
ン化金属を含む鉄粉系脱酸素剤を熱可塑性樹脂層に分散
し固定化しシ−ト化したものである請求項1記載の蓋用
パッキング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7023962A JPH08217128A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 蓋用パッキング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7023962A JPH08217128A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 蓋用パッキング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08217128A true JPH08217128A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12125182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7023962A Pending JPH08217128A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 蓋用パッキング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08217128A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005194374A (ja) * | 2004-01-07 | 2005-07-21 | Nihon Yamamura Glass Co Ltd | 酸素吸収性樹脂組成物ならびにこれを用いた酸素吸収性容器キャップおよび酸素吸収性容器栓部 |
WO2011123308A3 (en) * | 2010-03-31 | 2012-03-08 | Multisorb Technologies, Inc. | Oxygen, water vapor, and carbon dioxide absorption in a single use container |
-
1995
- 1995-02-13 JP JP7023962A patent/JPH08217128A/ja active Pending
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