JPS6255374B2 - - Google Patents

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JPS6255374B2
JPS6255374B2 JP55188947A JP18894780A JPS6255374B2 JP S6255374 B2 JPS6255374 B2 JP S6255374B2 JP 55188947 A JP55188947 A JP 55188947A JP 18894780 A JP18894780 A JP 18894780A JP S6255374 B2 JPS6255374 B2 JP S6255374B2
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JP
Japan
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circuit
relay
carrier signal
sensitivity
ground fault
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JP55188947A
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Takayuki Matsuda
Akira Yoshida
Fumio Ando
Juji Haishi
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Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPS57110023A publication Critical patent/JPS57110023A/ja
Publication of JPS6255374B2 publication Critical patent/JPS6255374B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は感度走査形地絡方向継電器を備えた方
向比較継電装置の改良に関するものである。
零相循環電流対策方向比較継電装置には各種の
方式のものがあるが、その一つの方式として周知
の感度走査形地絡方向継電器(以下単にDGと呼
ぶことがある)を用いた方向比較継電装置があ
る。
ところで、従来かかる方向比較継電装置におい
ては相手端との継電器の応動を伝送する手段とし
て電力搬送波を使用しているため、通常伝送チヤ
ンネルとして1チヤンネルしか使用できない。従
つて、方向比較方式により電力系統を保護するに
際しては地絡保護と短絡保護を1チヤンネルによ
り共用し、抵抗接地系の保護装置にあつては多相
事故時の地絡継電器の不要な応動を防止するため
に短絡優先方式を採用している。
しかしこのように相手端との継電器の応動を1
チヤンネルにより伝送して地絡保護と短絡保護を
行なう感度走査形地絡方向継電器を用いた方向比
較継電装置では詳細については後述するが、多重
事故時短絡優先との関係で不要応動の可能性があ
る。
以下従来の感度走査形地絡方向継電器を用いた
方向比較継電装置の回路構成及び代表的内部及び
外部事故時の応動を説明する。
第1図は感度走査形地絡方向継電器の特性図
で、この特性図からも明らかなように感度走査形
地絡方向継電器は零相電圧(VO)を極性とし、
事故電流IFが斜線部内にあるとき動作するもの
である。また、この継電器は、感度走査条件によ
り、正方向又は負方向に感度が変化し、零相循環
電流がある内部事故でも動作が可能な原理になつ
ている。
ここで第2図における端子系統を保護する場合
の感度走査方法の一例について述べる。
第2図において、A,B,Cは各電気所(以下
単にA端、B端、C端と呼ぶ)、RY−A、RY−
B、RY−Cは各端に設けられた保護継電装置で
ある。
RY−Aの走査: 自端のDGが動作でかつC端
にキヤリア信号がある時、正方向(不動作方
向)走査。
自端のDGが不動作でかつC端にキヤリア信
号がない時、負方向(動作方向)走査。
RY−Bの走査: 自端のDGが動作でかつA端
にキヤリア信号がある時、正方向(不動作方
向)走査。
自端のDGが不動作でかつA端にキヤリア信
号がない時、負方方向(動作方向)走査。
RY−Cの走査: 自端のDGが動作でかつB端
にキヤリア信号がある時、正方向(不動作方
向)走査。
自端のDGが不動作でかつB端にキヤリア信
号がない時、負方向(動作方向)走査。
次に感度走査形地絡継電器を用いた代表的な方
向比較継電装置につき、第3図、第4図、第5図
を用いて説明する。
第3図は直流制御回路、第4図は発信制御回
路、第5図はしや断器引外し回路である。
第3図において、11は相手端子の高感度不足
電圧継電器と協調を取つた低感度不足電圧継電
器、12は短絡内部距離継電器、13は高感度不
足電圧継電器、14は短絡外部距離継電器、15
は地絡過電圧継電器、16−1及び16−2は3
端子系における相手2端子よりのキヤリア受信回
路で、キヤリア信号(ロツク信号)有の時出力
“1”となる。17は感度走査形地絡方向継電器
(DG)、18はフエルセイフ用地絡過電圧継電
器、20,21,22,23,24,25,2
6,27及び28は補助リレー、30,36はイ
ンヒビツト回路、31はオンデイレー形タイマ
ー、32はオフデイレー形タイマー、33,3
8,39はNOT回路、34,35,37はOR回
路、40,41,42はAND回路である。DG1
7において、端子Nは負方向制御端子、端子Pは
正方向制御端子で端子Pに入力“1”が加わると
正方向に、また端子Nに入力“1”が加わると負
方向に制御され、端子Tは継電器の動作出力端子
である。また、DG17には、N、P、T端子以
外に地絡過電圧継電器(OVG)動作等時に制御
される起動制御端子があるが以下の説明において
特に関係がないので省略する。
ここで、補助リレー20は低感度不足電圧継電
器11の動作に応動するものであり、補助リレー
21は短絡内部距離継電器12の動作に応動する
ものである。また補助リレー22は短絡距離継電
器12が不動作で短絡外部距離継電器14が動作
のときインヒビツト回路30、オンデイレー形タ
イマ31及びオフデイレー形タイマ32を通して
得られる信号により動作するものである。補助リ
レー23は高感度不足電圧継電器13の動作に応
動するものである。補助リレー24は短絡外部距
離継電器14の動作に応動するものである。補助
リレー25はインヒビツト回路36より得られる
信号が“1”のとき動作するものである。この場
合、インヒビツト回路63の第1の入力端子には
高感度不足電圧継電器13の出力が加えられ、ま
た第2の入力端にはNOT回路33を介して得ら
れる地絡過電圧継電器15の出力とDG17の出
力とがOR回路34を通して加えられ、さらにイ
ンヒビツト端子にはオフデイレー形タイマ32の
出力、短絡外部距離継電器14の出力及びAND
回路42を介して得られるキヤリア受信回路16
−1,16−2の論理積出力がOR回路35を通
して加えられる。補助リレー26はキヤリア受信
回路16−1,16−2の一方が受信動作したと
きOR回路37を通して得られる信号により動作
するものである。補助リレー27はDG17の動
作に応動するものである。この場合DG17は
NOT回路38を介して得られるキヤリア受信回
路16−1の出力とNOT回路39を介して得ら
れるDG17の出力との論理積出力がAND回路4
0より入力端子Nに加えられ、またキヤリア受信
回路16−1の出力とDG17の出力との論理積
出力が入力端子Pに加えられる。さらに補助リレ
ー28は、フエイルセーフ用地絡過電圧継電器1
8の動作に応動するものである。
第4図において、22b1は補助リレー22の常
閉接点で、いわゆるシーケンシヤルロツク用補助
リレー接点、24b1は短絡外部検出用補助リレー
24の常閉接点、23b1は不足電圧継電器用補助
リレー23の常閉接点で短絡優先用、28a1は地
絡過電圧継電器用補助リレー28の常開接点、2
7a1は感度走査形地絡方向継電器用補助リレー2
7の常開接点、21a1は短絡内部検出継電器補助
リレー21の常開接点、25a1は非電源止返し用
補助リレー25の常開接点でる。ここで第4図に
示す発信制御回路は制御端子SP,SN間が短絡す
るとキヤリア信号を停止、また開放するとキヤリ
ア信号を送出するものである。
第5図において、DPは直流電源、23a1,2
0a,25a2,21a2,28a2,27a2は補助リ
レー23,20,25,21,28,27の常開
接点、23b2,26bは補助リレー23,26の
常閉接点、Kはしや断器引外し指令である。
次に第6図〜第9図を用いて、A,B,C端子
に第3図〜第5図の回路を備えた従来装置の一線
地絡事故時の応動を説明する。
第6図及び第7図は内部事故時の方向比較継電
装置の応動を説明するための図である。
(イ) 2入力1出力の系統状態における内部事故時
の応動。
第6図においてIA,IB,ICは各端電流、
F1は事故点を示し、A端及びB端電流入、C
端電流出のケースである。この時のDG17の
応動は第7図の如くなる。第7図において、
IoA,IoB,IoCはA,B,Cの端子の有効分零
相電流である。
(i) A端及びB端はDG17及び地絡過電圧継
電器18の動作により補助リレー27,28
が動作するので、常開接点27a1及び28a1
の“閉”によりキヤリア信号を停止する。C
端はDG17の不動作により発信継続する。
(ii) A端のDG17はC端よりのキヤリア信号
をキヤリア受信回路16−1で受信し、か
つ、自端のDG17の動作によりAND回路4
1の出力=“1”で正方向に感度走査され
る。B端のDG17はA端よりのキヤリア信
号がないので、キヤリア受信回路16−1は
受信動作せず、かつ、自端のDG17の動作
により、AND回路40の出力=AND回路4
1の出力=“0”で感度走査されない。C端
のDG17はB端よりのキヤリア信号がない
のでキヤリア受信回路16−1は受信動作せ
ず、かつ自端のDG17の不動作により、
AND回路40の出力=“1”で負方向に感度
走査される。
(iii) A端のDG17が流入零相有効分を超える
と、DG17が復帰するため補助リレー27
が復帰し、A端はキヤリア信号を発信する。
A端のキヤリア信号によりB端のDG17は
A端よりのキヤリア信号をキヤリア受信回路
16−1により受信し、かつ自端のDG17
の動作により、AND回路41の出力=“1”
で正方向に感度走査される。
(iv) やがて、C端のDG17が流出零相有効分
以下になると、C端のG17が動作するため
補助リレー27が動作し、キヤリア信号を停
止する。
(v) これによりA端のDG17は負方向に走査
され、DG17の動作でA端のキヤリア信号
が停止する。A端のキヤリア信号が停止する
と、全端のキヤリア信号が停止となり、補助
リレー28,27の動作によりその常開接点
28a2及び27a2が“閉”、補助リレー2
3,26の不動作によりその常閉接点23b2
及び26bが“閉”であり全端しや断する。
(ロ) 1入力2出力の系統状態における外部事故時
の応動。
第8図はA端流入、B端及びC端流出の場合
の外部事故を示す図である。第8図のケースの
DG17の応動は第9図の如くなる。
(i) A端はDG17の動作により補助リレー2
7が動作し、また地絡過電圧継電器18の動
作により補助リレー28が動作するので、そ
の常閉接点27a1及び28a1が“閉”し、キ
ヤリア信号を停止する。B端及びC端はDG
17の不動作によりキヤリア信号の発信を継
続する。
(ii) A端のDG17はC端よりのキヤリア信号
をキヤリア受信回路16−1で受信し、かつ
自端DG17の動作により正方向へ走査す
る。B端のDG17はA端よりのキヤリア信
号がないのでキヤリア受信回路16−1は動
作せずかつ自端のDG17の不動作により負
方向へ走査する。C端のDG17はB端より
のキヤリア信号をキヤリア受信回路16−1
で受信し自端のDG17の不動作により感度
走査しない。
(iii) やがてB端のDG17は流出零相有効分以
下となると動作するので、補助リレー27が
動作し、また補助リレー28が動作している
ので、その常閉接点27a1及び28a1
“閉”し、キヤリア信号を停止する。B端の
キヤリア信号が停止するとC端のDG17は
負方向に走査開始する。
(iv) A端のDG17が流入零相有効分を超える
と不動作となり、DG17の復帰により補助
リレー27が復帰し、キヤリア信号の発信を
行なう。するとB端のDG17は負方向へ変
化して復帰する。従つて全端のDG17が不
動作となり、外部事故と判断する。
次に第3図〜第5図を用いた装置において、多
重事故時に問題が発生するケースの応動を第10
図、第11図を用いて説明する。
多重事故時の応動 第10図は保護系統A−B−C端子の外部に1
線地絡1φGと2線地絡2φGの多重事故が発生
し、2線地絡事故の方が早く事故クリアーされた
ケースを示す。
第10図において、IAO,IBO,ICOは1φG
と2φG事故継続中の各端子の事故電流中の零相
有効分を示し、IAO,IBO,ICOは2φGが
クリアされ、1φG事故のみ時の各端子の零相有
効分電流である。
第11図は第10図のケースにおけるA,B,
C端子のDG17に着目した応動を示す。以下第
11図の応動を説明する。
(1) A端は図中1において、DG17が動作でか
つC端にキヤリア信号Crありを条件(C端子
は事故電流流出により短絡外部検出継電器14
が動作し発信)で正方向へ感度走査する。
(2) C端は図中2において事故電流流出により
DG17が不動作でかつB端にキヤリア信号Cr
なしを条件(B端は短絡内部検出条件動作によ
りキヤリア停止)で負方向へ感度走査する。
(3) A端は図中3においてDG17が不動作であ
るが、短絡内部検出継電器12の動作により、
補助リレー21が動作しキヤリア信号のCr停
止を継続する。
(4) B端は図中4においてDG17が動作でかつ
A端にキヤリア信号Crがないため感度走査は
しない。
(5) C端は図中5においてDG17が動作である
が、短絡外部検出継電器14の動作により、補
助リレー22及び24が動作し、短絡優先によ
り第4図に示す常閉接点21b1が“開”、24
b1が“開”にてキヤリア信号のCr発信を継続
する。
(6) A端は図中6においてDG17が不動作でか
つC端にキヤリア信号Crがない条件(C端は
短絡外部検出継電器14が復帰、DG17が動
作でキヤリア信号をCr停止)で負方向へ感度
走査する。
(7) B端は図中7においてDG17が動作でかつ
A端にキヤリア信号Crありを条件に正方向へ
感度走査する。
(8) C端は図中8においてDG17が動作しかつ
B端にキヤリア信号Crありを条件(B端はDG
復帰)に正方向へ感度走査する。
(9) B端は図中9においてDG17が動作でかつ
A端にキヤリア信号なしを条件(A端はDG動
作)に負方向に感度走査するが、C点でB端の
DG17が動作すると全端キヤリア信号Crが停
止になり、ミストリツプする。
なお、第11図において、a点は2φG,1φ
Gの事故発生点、b点は2φGのみ事故クリアさ
れた点を示している。
上記説明の如く、外部事故時にもかかわらず不
要応動してしまう原因は、伝送信号を短絡保護と
地絡保護で共用し、かつ2線以上の事故では短絡
優先により、地絡継電器の応動にかかわらず、短
絡継電器の応動でキヤリア信号を決定し、そのキ
ヤリア信号で感度走査形地絡方向継電器の感度走
査をするようにしているためである。
即ち、従来の装置において、見方を変えると
DGの感度走査を自端のDGの動作条件と相手端の
キヤリア信号により行なつており、自端条件は短
絡優先を加味されないDG条件、相手端は短絡優
先を加味された条件としている。
従つて、第11図の例では2線事故がクリアさ
れたC点において、各端子のDG17は事故電流
AO,IBO,ICOにあつたDG17の感度走査が
されておらず(B端のDGは本来A端のDGの不動
作の間に正方向、つまり不動作側に、IBOに相当
する感度走査がなされていなければならない)、
全体として動作側にある状態より1線地絡電流I
AO,IBO,ICOに追従して走査されるため、
ミストリツプに至るのである。
当然、短絡保護と地絡保護の信号チヤンネルと
して別々のものを使用すれば不具合は発生しない
が、方向比較方式が採用されるのは電力搬送波を
用いている場合が多く、このため電力搬送波では
通常1チヤンネルしか使用できない。
従つて、伝送チヤンネルは1チヤンネルで、か
つ不要応動のない装置が必要になる。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は感度走査形地絡方向継電器の感
度走査条件として自端にキヤリア信号がなくかつ
指令端にキヤリア信号がありの時は動作値を不動
作方向(正方向)に変化させ、自端にキヤリア信
号がありかつ指令端にキヤリア信号がない時は動
作値を動作方向(負方向)に変化させることによ
り、多重事故時にも正しく応動することができる
信頼性の高い方向比較電装置を提供するものであ
る。
以下図面を参照して本発明の一実施例を説明す
る。
第12図は本発明による直流制御回路の構成例
を示すものであり、第3図と同一部分には同一記
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分について述べる。
第12図において、50は自端のキヤリア信号
送出条件と同一の条件回路であり、DNは直流制
御電源、22b2,24b2,23b3は補助リレー2
2,24,23の常閉接点、21a3,25a3,2
7a3,28a3は補助リレー21,25,27,2
8の常開接点、51はNOT回路である。第12
図では感度走査形地絡方向継電器(DG)17の
感走査条件を自端キヤリア条件と相手端キヤリア
条件を使用している。即ちNOT回路51の出力
をキヤリア受信回路16−1の出力と共にAND
回路41に加えその論理積出力をDG17の入力
端子Pに加え、またNOT回路51の出力とキヤ
リア受信回路16−1の出力をNOT回路39,
38を介してAND回路40に加え、その論理積
出力をDG17の入力端子Nに加えるようにして
いる。
次に上記構成の本実施例装置の応動を第13図
を使用して説明する。
第13図において、a点は2φG,1φGの事
故発生点、b点は2φG事故のクリアー点であ
る。
多重事故時の応動 (1) A端は図中1において短絡内部検出継電器1
2の動作により補助リレー21が動作し、キヤ
リア信号の発信を停止すると同時に常開接点2
1a3を“閉”するので、NOT回路51の出力
は“1”となる。またC端は短絡外部検出によ
り発信するため、C端よりのキヤリア信号をキ
ヤリア受信回路16−1が受信し、その出力は
“1”となる。したがつて、キヤリア受信回路
の出力=“1”、NOT回路51の出力=“1”に
よりAND回路41の出力が“1”となつて、
DG17は正方向に感度走査される。
(2) C端は図中2において、短絡外部検出継電器
14の動作により、補助リレー24及び22が
動作するので、相手端子にキヤリア信号を発信
すると同時に、常閉接点24b2を“開”、22
b2を“開”にする。したがつて、NOT回路5
1の出力は“0”となる。一方B端は短絡内部
検出継電器動作によりキヤリア信号Crを停止
し、そのためC端のキヤリア受信回路16−1
はB端よりのキヤリア信号を受信せず、その出
力は“0”となる。したがつてNOT回路51
の出力=“0”よりNOT回路39の出力=
“1”、キヤリア受信回路16−1の出力=
“0”によりNOT回路38の出力=“1”とな
るため、AND回路40の出力が“1”となつ
て、DG17は負方向に感度走査される。
(3) B端は図中3において短絡内部検出継電器1
2の動作により、補助リレー21が動作するた
め、キヤリア信号Crを停止すると同時に常開
接点21a3が“閉”する。したがつて、NOT
回路51の出力は“1”となる。一方キヤリア
受信回路16−1はA端よりのキヤリア信号
Crを受信したいので、その出力は“0”であ
り、AND回路40の出力=“0”となりDG1
7は感度走査されない。
(4) A端は図中4において、2φGクリアーによ
り、短絡内部検出継電器が復帰し、DG17が
不動作であるため、相手端にキヤリア信号Cr
を送出すると同時にNOT回路51の出力が
“0”になる。一方C端は短絡外部検出継電器
が復帰し、DG17が動作であるため、キヤリ
ア信号Crが停止している。したがつてA端は
キヤリア受信回路16−1がC端よりのキヤリ
ア信号を受信しないためその出力は“0”とな
りDG17は負方向に感度走査される。
(5) B端は図中5においてDG17が動作とな
り、補助リレー27の動作でNOT回路51の
出力が“1”となりかつA端よりのキヤリア信
号の受信によりキヤリア受信回路16−1の出
力が“1”となり、DG17はIBOのレベルま
で正方向に感度走査され、IBOレベルで復帰
する。
(6) C端は図中6においてDG17の動作により
補助リレー27が動作し、NOT回路51の出
力は“1”となる。またB端よりのキヤリア信
号Cr条件はありでキヤリア受信回路16−1
の出力は“1”であり、DG17はICOレベル
まで正方向に感度走査され、IC′レベルで復帰
する。C端のDG17がC点で復帰すると全端
発信で全体のDG17の走査が停止する。
以上の如く、第12図の回路を用いれば自端条
件として短絡優先を加味したキヤリア発信条件と
し、また相手端条件としてはキヤリア受信条件を
使用するようにしているので多重事時故でも不要
応動はなく、また内部事故時にも正確な応動がで
きる。
次に本発明の他の実施例について説明する。第
14図は本発明の他の実施例の制御回路で、第1
2図における相手端の受信回路及びDG走査回路
部分を示す。第14図において60は相手端の1
つが、休止していることを検出する休止端検出回
路、61は相手端の2つが休止していることを検
出する休止端検出回路、62,63,69はOR
回路、64,65,67,70,71はインヒビ
ツト回路、66,68はAND回路であり、第1
2図と同一部分には同一記号で示す。第14図の
AND回路42の出力43は第12図の43と同
一で、条件回路50の出力も同様である。第14
図の回路は第12図の改良形で、以下の機能を備
えている。
通常の指令端子が休止端になつた時には次の
指令端子に自動的に切替える。(例えば、A端
のDG17において、指令端であるC端が休止
端になつた時は指令端をB端の受信条件とす
る。) 相手端が全端休止で、自端のみがライン充電
中により運用されている場合に外部事故が発生
しても不要しや断はない。
以下、第14図の応動を説明する。
(イ) 1端休止時の受信回路及びDG走査回路の応
動。今A端装置において、C端が休止になり、
A端とB端で運用されるケースの応動について
説明する。第14図においてキヤリア受信回路
16−1のキヤリア信号の受信をC端信号条
件、キヤリア受信回路16−2のキヤリア信号
の受信をB端信号条件とする。
C端休止によりC端の休止端検出回路60
がその休止端を検出するので、その出力は
“1”になる。
休止端検出回路60の出力が“1”であれ
ばOR回路62の出力は“1”となり、その
出力の条件はキヤリア受信回路16−2の出
力のみにより決定されるようにする。
休止端検出回路60の出力が“1”によ
り、インヒビツト回路64の出力を“0”と
してC端よりの受信条件をロツクする。
同時に休止端検出回路60の出力が“1”
により、インヒビツト回路67の出力を
“0”とし、AND回路68により、キヤリア
受信回路16−2の出力を活すように制御す
る。
以上〜の制御によりA端装置はC端休止
にかかわらず、A端−B端の間で保護が可能に
なる。
(ロ) ライン充電中の応動 第15図はA端よりラインを充電している状
態における外部1線地絡事故が発生したケース
を示す。即ち、A端のみしや断器が“閉”し、
B端及びC端のしや断器は“開”の状態であ
る。第15図のケースにおける第12図の応動
はA端子の装置RY−Aで考えると次のように
なる。相手端信号は休止端によりキヤリア信号
なし、かつ自端のDG17は不動作であるた
め、DG17は負方向に感度走査される。A端
の事故電流はIA≒0であるため感度走査が
“0”レベルでDG17が動作し、A端装置は外
部事故にもかかわらず、不要応動する。
第14図の回路を用いる装置の応動は次のよ
うになる。
B端及びC端休止により休止端検出回路6
0及び61の出力は共に“1”となり、
AND回路66の出力が“1”によりインヒ
ビツト回路70の出力及び71の出力をロツ
クする。
の状態において外部事故が発生しても、
正方向及び負方向の感度走査はロツクされ、
DGは通常のと方向継電器として応動するた
め、不要応動はない。
以上述べた如く、第14図を用いれば系統運用
が種々変更されても、正確な地絡保護が可能であ
る。
次に本発明のさらに異なる他の実施例について
述べる。第16図、第17図は第12図、第14
図、第15図を用いた装置の改良例で次に述べる
内容を目的としたものである。
事故クリアー時の過渡振動による誤動作を防
止する。
シーケンシヤル事故時の過渡的な誤動作を防
止する。
第16図及び第17図を用いて以下説明する。
第16図は第12図における受信回路及びDG
17に関する回路部分を示したものであり、第1
2図と同一部分には同一符号を付して示す。
第16図において、80はインヒビツト回路8
1はオンデイレー形タイマー、82は補助リレー
である。補助リレー82は、自端DG17の動作
でかつ相手端よりのロツク信号なしの条件により
オンデイレー形タイマー81の限時後動作する。
オンデイレー形タイマー81の時限は外部事故ク
リアー時の過渡振動によるDG17の誤動作を逃
げるためのものであり、通常50ms程度になる。
第17図は第5図に相当するトリツプ回路であ
り、地絡トリツプ回路の条件として、常開接点2
7a2の代りに限時動作補助リレーの常開接点82
aを使用している以外は第5図と同様である。
以下、第16図、第17図を用いて外部事故ク
リアー時及びシーケンシヤル事故時の応動を説明
する。
(イ) 外部事故クリアー時の誤動作防止方法一般に
外部事故クリアー時には低周波の振動電圧電流
が発生し、通常の地絡方向継電器は50〜80ms
程度の限時しや断にしている。
感度走査形DGの場合も同様の問題があり、
限時しや断にせざるを得ない。
しかし感度走査DGの場合は、相手端への送
信回路条件及び自端感度走査条件まで動作時に
限時を持たせると、本来のDGの動作よりも余
分に感度走査をしてしまうことになり、内部事
故時の感度低下、外部事故時の不要しや断の原
因になる。
したがつて、本発明では、相手端への発信制
御及び自端のDGの感度走査条件はDGの出力に
より瞬時に動作する補助リレー27の接点を使
用し、自端のしや断器引き外し条件には、第1
7図の常開接点82aの如く限時動作の補助リ
レー27の接点82aの如く限時動作の補助リ
レー接点を使用して不要応動を防止している。
(ロ) シーケンシヤル事故時の誤動作防止方法2回
線運用で1回線に事故が発生し、事故回線の両
端のしや断器にしや断時間差が発生すると健全
回線側の事故電流は電流の向きが反転する。こ
の時両端のDGは動作から復帰へ、不動作から
動作になる瞬間短時間両端とも動作の可能性が
あり、ミストリツプの可能性がある。
第16図のオンデイレー形タイマー81の入
力条件に相手端からのキヤリア信号なしの条件
を用いているのはこのためであり、外部事故時
一端のDG17の動作時は必ず他の端子よりロ
ツク信号を受信しているはずであり、この状態
ではオンデイレー形タイマーは起動されない。
シーケンシヤル時過渡的に両端のDG17が動
作になるが、このラツプ時間をオンデイレー形
タイマー81で逃げるため、ミストリツプを防
止することができる。
以上述べた如く、第16図及び第17図の回路
を用いれば、事故クリアー時の過渡振動による誤
動作及び、シーケンシヤル時の不要応動を防止す
ることができる。
また、前記した発明の各実施例では発信制御部
(第4図他)において通信装置と保護装置間を接
点渡しの回路で構成しているため、自端のDG制
御条件としての、「自端キヤリア信号あり」の条
件を発信制御に使用する補助リレーと同一の別接
点を使用したが、通信装置との受渡しをロジツク
信号渡しにするなら、相手端へ送信する信号その
ものを自端のDG制御条件として使用すれば良い
ことは言うまでもない。
以上、本発明によれば、感度走査形地絡方向継
電器の感度走査を自端のキヤリア制御条件と相手
端のキヤリア信号により送査することにより、多
重事故等においても不要応動のない信頼性の高い
方向比較継電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は感度走査形地絡方向継電図の特性図、
第2図は感度走査の指令端を示す系統図、第3図
〜第5図は従来装置の回路を示すもので、第3図
は直流制御回路図、第4図は発振制御回路図、第
5図はしや断器引き外し回路図、第6図〜第9図
は従来の回路の応動を説明するもので、第6図及
び第7図は、内部事故の例を示す系統図及びタイ
ムチヤート図、第8図及び第9図は外部事故の例
を示す系統図及びタイムチヤート図、第10図及
び第11図は従来の装置の応動で多重事故時問題
が発生することを説明するための系統図及びタイ
ムチヤート図、第12図は本発明の一実施例を示
す直流制御回路図、第13図は同実施例装置の応
動を説明するためのタイムチヤート図、第14図
は本発明の他の実施例の要部を示す制御回路図、
第15図は第14図を説明するための系統図、第
16図及び第17図は本発明の異なる他の実施例
の要部を示す制御回路図及びしや断器引外し回路
図である。 11,13……不足電圧継電器、12……短絡
用内部検出継電器、14……短絡用外部検出継電
器、15,18……地絡過電圧継電器、16−
1,16−2……相手端よりの受信回路、20,
21,22,23,24,25,26,27,2
8,82……補助リレー、17……感度走査形地
絡方向継電器、33,38,39……NOT回
路、34,35,37,62,63,69……
OR回路、40,41,42,66,68……
AND回路、30,36,64,65,67,7
0,71,80……インヒビツト回路、31,3
2,81……タイマー回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電力系統保護端子に設けられる短絡保護部及
    び地絡保護部の応動を電力線搬送波による1チヤ
    ンネルを共用して相手端子に伝送し且つ地絡保護
    継電器として感度走査により不動作方向(正方
    向)又は動作方向(負方向)に感度変化する感度
    走査形地絡方向継電器を備えてこの地絡方向継電
    器の動作時相手端に対するキヤリア信号の送出を
    停止すると共に相手端からのキヤリア信号がない
    ことを条件に保護動作するようにした方向比較継
    電装置において、前記感度走査形地絡方向継電器
    の感度走査条件として自端にキヤリア信号がなく
    且つ相手端の中から特定される指令端にキヤリア
    信号がある時動作値を不動作方向に変化させ、又
    自端にキヤリア信号があり且つ指令端にキヤリア
    信号がない時動作値を動作方向に変化させる感度
    走査条件回路を設けたことを特徴とする方向比較
    継電装置。 2 前記第1項に記載の特許請求の範囲におい
    て、感度走査条件回路は線路充電中にあつては少
    なくとも感度走査形地絡方向継電器の動作値を動
    作方向に変化しないようにしたものである方向比
    較継電装置。 3 電力系統保護端子に設けられる短絡保護部及
    び地絡保護部の応動を電力線搬送波による1チヤ
    ンネルを共用して相手端子に伝送し且つ地絡保護
    継電器として感度走査により不動作方向(正方
    向)又は動作方向(負方向)に感度変化する感度
    走査形地絡方向継電器を備えてこの地絡方向継電
    器の動作時相手端に対するキヤリア信号の送出を
    停止すると共に相手端からのキヤリア信号がない
    ことを条件に保護動作するようにした方向比較継
    電装置において、前記感度走査形地絡方向継電器
    の感度走査条件として自端にキヤリア信号がなく
    且つ相手端の中から特定される指令端にキヤリア
    信号がある時動作値を不動作方向に変化させ、又
    自端にキヤリア信号があり且つ指令端にキヤリア
    信号がない時動作値を動作方向に変化させる感度
    走査条件回路と、前記相手端の中から特定された
    指令端が休止端であることを検出すると他の相手
    端の1つを指令端として切替えると共に前記感度
    走査条件回路にこの切替えられた指令端からのキ
    ヤリア信号の有無を感度走査条件として与える休
    止端検出切替回路とを設けたことを特徴とする方
    向比較継電装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02274485A (ja) * 1989-04-14 1990-11-08 Mitsubishi Electric Corp 産業用ロボット装置

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JPH02274485A (ja) * 1989-04-14 1990-11-08 Mitsubishi Electric Corp 産業用ロボット装置

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