JPS6254350B2 - - Google Patents

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JPS6254350B2
JPS6254350B2 JP13258381A JP13258381A JPS6254350B2 JP S6254350 B2 JPS6254350 B2 JP S6254350B2 JP 13258381 A JP13258381 A JP 13258381A JP 13258381 A JP13258381 A JP 13258381A JP S6254350 B2 JPS6254350 B2 JP S6254350B2
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JP
Japan
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dye
salt
formula
aqueous dispersion
water
Prior art date
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Expired
Application number
JP13258381A
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English (en)
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JPS5834858A (ja
Inventor
Masatoshi Hino
Takao Yanagisawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Showa Kagaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP13258381A priority Critical patent/JPS5834858A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はスチルベン系直接染料の水に難溶性の
塩を有効成分とする水性分散体組成物に関するも
のである。 従来、次の式、 で表わされるジスアゾ染料はクリソフエニン染料
と呼ばれ、本綿や麻、紙またはパルプなどのセレ
ローズ繊維から成る材料を黄色に染める直接染と
してよく知られている。しかしながら、この染料
は水に対する溶解性が良好でなく、たとえば該染
料の1%水溶液の調製においても90℃程度の加熱
が必要であり、また、この程度の希薄水溶液でさ
え40℃以下の温度ではゲル状となり流動性を失つ
て使用時の秤量に支障を来たすなどの欠点があつ
た。これを防止するためには使用時の染料溶解用
の加熱装置あるいはストツク溶液のゲル化防止用
の加熱装置が必要となる。このようなことは経済
的のみならず省エネルギーの立場からも好ましい
ことではなく、従つて、該染料に関しては、その
濃厚溶液状の製品または微粒化分散体状の製品の
出現が要望されていた。 しかしながら、濃厚溶液状製品については該染
料の難水溶性、そして希薄水溶液の易ゲル化性の
ためにその調製は極めて困難であり、また、水性
分散体状製品については、該染料のスルホン酸基
とカルシウム、バリウムなどのようなアルカリ土
類金属、またはモリブデン、タングステンなどの
ような重金属の塩、すなわち、顔料レーキと呼ば
れるものがそのような形態で用いられているに過
ぎず、本発明の染料塩を有効成分とするような水
性分散体状製品は現在まで知られていない。 本発明者らは、以上のことを考慮しながら鋭意
研究の結果、前記一般式において定義したような
染料のスルホン酸基と塩形成可能なトリ低級アル
キルアミンあるいは未置換または置換グアニジン
との難溶性塩が、水と適当な界面活性剤の存在下
に常法により微粒化分散することにより、安定な
分散体状になし得ることを見出した。 すなわち、本発明は次の一般式 (式中、Rはメチル基、エチル基またはヒドロ
キシエチル基であり、Xは―SO3基と塩を形成し
ているトリ低級アルキルアミン残基あるいはアミ
ノ基、低級アルキル基またはシクロヘキシル基で
置換されていてもよいグアニジン残基あるいはハ
ロゲン原子またはメチル基で置換されていてもよ
いフエニル基で置換されたグアニジン残基を表わ
す。) で表わされるスチルペン系直接染料の塩を有効成
分として含有することを特徴とする水性分散体組
成物に関するものであり、上記の低級アルキル基
はC1〜C4のものが好ましい。 本発明の分散体状製品は従来の水溶性粉末製品
と比べて、その染色の結果は何らの遜色がないば
かりか、その使用時においては、 (1) 計量が簡単であり、重量計量のみならず容量
計量も可能である。 (2) 冷水に任意の割合で容易に希釈分散するので
染色浴の調製が容易である。 (3) ストツク溶液がゲル化せず、流動性を失うこ
とがない。 (4) 染色浴の調製に際し、またはストツク溶液用
の加熱装置が不要であり、このため染色エネル
ギーを節減できる。 (5) 粉塵による周囲の汚染がなく、作業環境を常
に良好に保つことができる。 (6) 分散体が身体に付着しても水洗することによ
り従来の粉末品よりも容易に脱落する。 などの利点をもつている。 また、本発明の分散体状製品は、使用時におけ
る上述の利点の他に、その製造時においても、た
とえば、乾燥、粉砕工程を省略することができ、
そのためのエネルギーを節減できる。粉塵による
周囲の汚染がなく、作業環境を良好に保つことが
できる。などの利点があり省エネルギーおよび労
働衛生面からも極めて有意義である。 前記一般式で表わされる本発明の難溶性染料塩
は、次のようにして容易に製造することができ
る。1分子割合の、4,4′―ジアミノスチルベン
―2,2′―ジスルホン酸ソーダを常法によりテト
ラゾ化し、これに2分子割合のフエノールをアル
カリ性でカツプリングさせて得られた水酸基を有
するジスアゾ化合物の水酸基を、たとえば2分子
割合の塩化エチルのようなアルキル化剤と加圧下
に反応させる。こうして得られた染料のジナトリ
ウム塩の過ケーキ(粉末換算で約150gの染料
ジナトリウム塩を含む)を約20倍量(対染料ジナ
トリウム塩の粉末重量)の水と煮沸して完全に溶
解させた後、該染料のスルホン酸基と塩を形成す
るのに必要な量またはそれより過剰な量のアミン
塩あるいは未置換または置換グアニジン塩を添加
する。ほとんど直ちに相当する染料塩が析出する
が、さらに室温〜50℃付近まで撹拌しながら放冷
した後、生成した染料塩を別し、液が中性に
なるまで十分に水洗する。 こうして得られた染料塩のケーキを水と適当な
界面活性剤と共に通常の方法、たとえばガラスビ
ーズを入れたフラスコ中で長時間激しく撹拌する
ことにより微細な分散体とすることができる。こ
のとき、分散安定剤あるいは防腐剤など通常の分
散体に用いられるような公知の分散体組成物用助
剤、または添加剤を添加することができる。 微粒化分散体の調製に際して用いられる適当な
界面活性剤としては非イオン系または陰イオン系
あるいは両者の混合物から成る活性剤を挙げるこ
とができるが、一般的には非イオン系の活性剤が
用いられる。また好ましい分散安定剤としては、
たとえばポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、CMC、など公知の保護コロイド剤を挙
げることができる。 前記一般式で表わされる染料塩を製造するため
に用いられるトリ低級アルキルアミン、未置換ま
たは置換グアニジンの例としては次のようなもの
を挙げることができる。 N(CH33 N(C2H53 N(n―C3H73 N(n―C4H93
【式】 【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
上記のトリ低級アルキルアミン類、未置換また
は置換グアニジン類の中で、本発明の水性分散体
組成物の調整においてより好ましいものは、トリ
低級アルキルアミン類、とりわけトリエチルアミ
ンである。塩形成反応に際し、上記トリ低級アル
キルアミン類または置換または未置換のグアニジ
ン類は通常塩酸塩、硫酸塩または燐酸塩などの形
で用いられる。 前記一般式で表わされる染料塩は、木綿または
麻、紙またはパルプなどのセルローズ繊維材料の
他、羊毛または絹などの天然たんぱく質繊維材
料、ナイロンなどの合成ポリアミドから成る材
料、さらにアセテートまたはポリビニルアルコー
ルなどから成る材料、そしてまた尿素樹脂、メラ
ミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂あるいはこれら
の樹脂の混合物から成る樹脂などいわゆるアミノ
系樹脂の染色または着色に有用である。 以下に前記一般式で表わされる染料塩の製造
例、および該染料塩を有効成分として含有する本
発明の水性分散体組成物の調製例そして該水性分
散体組成物の使用例について詳述する。 染料塩の製造例(塩形成反応) 公知の方法によつて製造された次の式 で表わされる染料の過ケーキ(粉末換算で約
150gの染料を含む水分含量約60%のもの)を染
料粉末重量の約20倍量の水と共に撹拌しながら煮
沸、溶解し、この中にトリエチルアミン69g(塩
形成理論量の約1.5倍)を当量の硫酸で硫酸塩と
したものを添加する。ほとんど直ちに相当する染
料塩がアメ状で析出して来るが、更に撹拌しなが
ら放冷すると次第に固化し結晶となる。50℃附近
でこの結晶を別し、液が中性になるまで十分
に水洗する。このようにして水分含量約40%の次
の式 で表わされる染料塩の過ケーキを得る。 水性分散体組成物の調製例 上記の製造例で得られた染料塩の過ケーキ全
部を水200gおよびエチレンオキサイドとノニル
フエノールの縮合生成物から成る非イオン系界面
活性剤2g、さらに分散安定剤2.5gと混合し、
これを粒径約0.5〜1.2mmのガラスビーズ約400ml
を入れたフラスコ中で室温で激しく撹拌して微粒
化分散する。約72時間後染料塩の平均粒径は5μ
以下となり、安定な水性分散体組成物を得る。ガ
ラスビーズを別して除去した後、水を加えて全
体を400gとなるように調整する。このようにし
て得られた水性分散体組成物は前述の各種材料を
黄色ないし、縁味の黄色に染色または着色するの
に用いることができる。 同様にして前記一般式におけるRとXが次表に
掲げるような成分で表わされる染料塩を製造し
夫々水性分散体組成物を調製した。
【表】
【表】 本発明の水性分散体組成物の使用例 1 木綿織物の浸染 上表No.3に記載の本発明水性分散体組成物を用
いて下記の処方により木綿ブロード布を染色し
た。 本発明水性分散体 組成物No.3 0.3%(対繊維重量) 浴 比 1:40( 〃 ) 助剤(芒硝) 20.0%( 〃 ) 染色温度、時間 90〜95℃、30分 このようにしてやゝ縁味を帯びた黄色に染色さ
れた木綿ブロード布が得られた。 2 紙またはパルプの着色(内添法) 針葉樹パルプと広葉樹パルプの重量比が1:3
であり、パルプ白色度が91(酸化マグネシウムの
標準白板の白度を100としたときのGE%)のパル
プを用いてパルプ濃度が3.3%(重量)となるよ
うに水中に分散させ、この中に下記の各成分 本発明水性分散体 組成物No.3 0.5%(対パルプ重量) サイズ剤(松ヤニ系) 1.0( 〃 ) 硫酸アルミニウム 2.0( 〃 ) を添加した後、抄紙パルプ濃度が0.5%(重量)
となるように水を加えて調整し、このパルプ組成
物を坪量150g/m2となるように抄紙した。こう
して得られた紙はやゝ縁味の黄色に着色された。 3 紙の着色(サイズプレス法) でんぷん 8% ポリビニルアルコール 2〃 本発明水性分散体組成物 No.6 0.5〃 水 89.5〃 上記の処方のサイズプレス用組成物を上質紙に
ワイヤー・ロツドNo.4を用いて塗工量が1.5g/
m2となるように室温で均一に塗工した。次いでこ
れをドラム・ドライヤーにより乾燥した。このよ
うにして明るい黄色に着色された上質紙が得られ
た。 4 尿素樹脂の着色 尿 素 220g ホルマリン(37%、中性) 420〃 ヘキサメチレンテトラミン 10〃 上記の処方の混合物を加熱反応させて得られた
樹脂液に パルプ 67g ステアリン酸亜鉛 0.14〃 を添加し、さらに、最終的に得られる成形用樹脂
組成物の重量に対して0.5%となるように本発明
の水性分散体組成物No.13を加えニーダー中でよく
混練する。この混合物を熱風ドライヤー中で80℃
で3時間乾燥した後、これをポツトミルで粉砕し
て成形用尿素樹脂組成物を得る。これを公知の方
法により成形すると均一な明るい黄色に着色され
た尿素樹脂成形物が得られた。 5 ポリアミド繊維材料の染色 本発明の水性分散体 組成物No.7 0.5%(対繊維重量) 40%酢酸 1.0〃( 〃 ) 浴 比 1:30 上記の処方の染色浴中にナイロン平織布を投入
し、90〜95℃で30分間染色する。次いで十分に水
洗し、乾燥すると帯縁黄色に染色されたナイロン
平織布を得る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の一般式 (式中Rはメチル基、エチル基またはヒドロキ
    シエチル基であり、Xは―SO3基と塩を形成して
    いるトリ低級アルキルアミン残基または置換もし
    くは未置換のグアニジン残基を表わす。) で表わされるスチルベン系直接染料の塩を有効成
    分として含有することを特徴とする水性分散体組
    成物。
JP13258381A 1981-08-26 1981-08-26 スチルベン系直接染料の水性分散体組成物 Granted JPS5834858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13258381A JPS5834858A (ja) 1981-08-26 1981-08-26 スチルベン系直接染料の水性分散体組成物

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JP13258381A JPS5834858A (ja) 1981-08-26 1981-08-26 スチルベン系直接染料の水性分散体組成物

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Publication Number Publication Date
JPS5834858A JPS5834858A (ja) 1983-03-01
JPS6254350B2 true JPS6254350B2 (ja) 1987-11-14

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JP13258381A Granted JPS5834858A (ja) 1981-08-26 1981-08-26 スチルベン系直接染料の水性分散体組成物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01156582A (ja) * 1987-12-09 1989-06-20 Nippon Kayaku Co Ltd 液状染料組成物及びそれを用いる繊維材料の染色法
DE4126995A1 (de) * 1991-08-16 1993-02-18 Basf Ag Fliessfaehige farbstoffpraeparationen, die polyazofarbstoffe enthalten

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