JPS6252243A - 前後進切換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は変速機などに使用される前後進切換装置に関す
るものである。

従来技術とその問題点 従来、変速機において、シフト機構によって前後進の切
り換えを行う前後進切換装置を設けたものが、例えば特
開昭５８−１４９４５８号公報に示されている。この種
の前後進切換装置の場合、前後進の切換時に一旦駆動力
を断ってニュートラル状態を構成する必要があるので、
シフト機構の上流側には動力断続クラッチが直列に設け
られている。

ところが、上記のようにシフト機構と動力断続クラッチ
とを直列に配置すると、どうしても軸方向寸法が長くな
り、その結果、変速機自体の軸方向寸法の増加を招く欠
点があった。特に、ＦＦ横置き式の変速機においては軸
方向寸法に制約があるため、上記の問題は重大である。

発明の目的 本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、
その目的は、軸方向寸法を短縮し、コンパクトに構成し
得る前後進切換装置を提供することにある。

発明の構成 上記目的を達成するために、本発明は、互いに平行に配
置された第１軸と第２軸とを有し、第１軸には動力断続
クラッチが設けられ、該クラッチのクラッチドラムの両
側に前進用および後進用の駆動ギヤが一体的に設けられ
、第２軸には上記駆動ギヤと直接またはアイドラギヤを
介して噛み合う前進用および後進用の従動ギヤが設けら
れ、かつこれら従動ギヤを第２軸に対し選択的に結合す
るシフト機構が上記クラッチドラムと並列位置に設けら
れている構造としたものである。

すなわち、第１軸と第２軸とにそれぞれ動力断続クラッ
チとシフト機構とを並列配置することにより、軸方向寸
法を短縮化したものである。

実施例の説明 第１図は本発明にかかる前後進切換装置ＡをＶヘルド式
無段変速機に適用した一例を示し、エンジン１のクラン
ク軸２の端部には流体継手３が設けられ、この流体継手
カバー３の内部にはポンプ４およびタービン５と遠心式
ロックアツプクラッチ６とが配置されている。上記ター
ビン５およびロックアンプクラッチ６は入力軸７の一端
部に結合されており、入力軸７の他端部には入力ギヤ８
が固定されている。

前後進切換装置Ａは、互いに平行に配置された第１軸９
と第２軸１６とを有しており、第１軸９の端部には上記
入力ギヤ８と噛み合う減速ギヤ１０が固定されている。

第１軸９−トには湿式クラッチからなる動力断続クラッ
チ１１が設けられ、このクラッチ１１のハブ１２は第１
軸９に固定されている。また、クラッチドラム１３は第
１軸９に対して回転自在に設けられており、このクラッ
チドラム１３の両側には前進用駆動ギヤ１４と後進用駆
動ギヤ１５とが一体に形成されている。また、第２軸１
６上には前進用従動ギヤ１７と後進用従動ギヤ１８とが
回転自在に設けられており、これら従動ギヤ１７．１８
を第２軸１６に対し選択的に結合するシフト機構１９が
設けられている。

この実施例では、シフト機構１９を切換スリーブ２０と
このスリーブ２０を軸方向に作動させるシフトフォーク
２１とで構成している。上記前進用従動ギヤ１７は第１
軸９の前進用駆動ギヤ１４と直接噛み合っており、後進
用従動ギヤ１８はアイドラギヤ２２を介して後進用駆動
ギヤ１５と噛み合っている。

上記第２軸１６は無段変速装置２３の駆動軸となってい
る。無段変速装置２３は、第２軸１６上に設けた駆動側
プーリ２４と、従動軸２５に設けた従動側プーリ２６と
、両プーリ間に巻き掛けたＶベルト２７とを有しており
、プーリ径を相互に変化させることにより無段変速を行
うようになっている。

従動軸２５の端部に固定されたギヤ２８はカウンタ軸２
９の減速ギヤ３０と噛み合い、さらにカウンタ軸２９の
終減速ギヤ３１はディファレンシャル装置３２のリング
ギヤ３３と噛み合って、駆動力を出力軸３４に伝達して
いる。

上記前後進切換装置Ａにおいて、動力断続クラッチ１１
とシフト機構１９とが並列に配置され、かつこれらクラ
ッチ１１およびシフト機構１９を間にして、その両側に
前進用ギヤ１４．１７および後進用ギヤ１５．１８が配
置されているので、従来のような直列配置型と比べて遥
かに軸寸法を短縮できるだけでなく、単に第１軸と第２
軸とにそれぞれクラッチとシフト機構とを設けたものに
比べても軸寸法を短縮できる。また、前後進切換時に動
力断続クラッチ１１を切れば、前進用駆動ギヤ１４およ
び後進用駆動ギヤ１５がそれぞれ回転自在となり、しか
もこれらギヤの回転慣性が小さいので、前後進切換をス
ムーズに行うことができる。

なお、上記実施例では前後進切換装置Ａを入力軸７系に
設け、この前後進切換装置Ａがエンジン１の回転を無段
変速装置２３に伝える上での減速機構を兼ねているので
、無段変速装置２３の入力回転を出来るだけ低く抑える
ことができ、Ｖベルト２７の寿命向上に役立つ。

第２図は前後進切換装置Ａの他の例を示す。第１図では
第１軸９を入力軸７に対し平行に配置し、第２軸１６を
入力軸７と同一軸線上に配置した例を示したが、この実
施例では第１軸９を入力軸と一体に設け、第２軸１６を
第１軸９（入力軸）と平行に配置したものである。この
実施例では、第２軸１６の端部に固定したギヤ３５が無
段変速装置の駆動軸３６に固定した減速ギヤ３７と噛み
合い、一定の減速比を得ている。

なお、本発明の前後進切換装置ＡはＶベルト式無段変速
機に限らず、いかなる変速機にも適用可能であり、かつ
前後進切換装置Ａを設ける位置も入力軸系あるいは出力
軸系のいずれであってもよいことは勿論である。

発明の効果 以上の説明で明らかなように、本発明によれば第１軸と
第２軸とにそれぞれ動力断続クラッチとシフト機構を並
列配置し、かつこれらクラッチおよびシフト機構を間に
して、その両側に前進用ギヤ対と後進用ギヤ対とを配置
したので、軸方向寸法を最も短縮できる構造とすること
ができる。したがって、この前後進切換装置を軸方向寸
法に制約のあるＦＦ横置き式変速機などに適用すれば、
極めて効果的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の前後進切換装置を適用した変速機の一
例のスケルトン図、第２図は前後進切換装置の他の例の
スケルトン図である。 Ａ・・・前後進切換装置、９・・・第１軸、１１・・・
動力断続クラッチ、１２・・・タラソチハブ、１３・・
・クラッチドラム、１４・・・前進用駆動ギヤ、１５・
・・後進用駆動ギヤ、１６・・・第２軸、１７・・・前
進用従動ギヤ、１８・・・後進用従動ギヤ、１９・・・
シフト機構、２２・・・アイドラギヤ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）互いに平行に配置された第１軸と第２軸とを有し
   、第１軸には動力断続クラッチが設けられ、該クラッチ
   のクラッチドラムの両側に前進用および後進用の駆動ギ
   ヤが一体的に設けられ、第２軸には上記駆動ギヤと直接
   またはアイドラギヤを介して噛み合う前進用および後進
   用の従動ギヤが設けられ、かつこれら従動ギヤを第２軸
   に対し選択的に結合するシフト機構が上記クラッチドラ
   ムと並列位置に設けられていることを特徴とする前後進
   切換装置。