JPS6250338B2 - - Google Patents
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- JPS6250338B2 JPS6250338B2 JP57193790A JP19379082A JPS6250338B2 JP S6250338 B2 JPS6250338 B2 JP S6250338B2 JP 57193790 A JP57193790 A JP 57193790A JP 19379082 A JP19379082 A JP 19379082A JP S6250338 B2 JPS6250338 B2 JP S6250338B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- booster
- booster piston
- diaphragm
- working chamber
- bead
- Prior art date
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- Expired
Links
- 239000011324 bead Substances 0.000 claims description 49
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 22
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 9
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 2
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- WYTGDNHDOZPMIW-RCBQFDQVSA-N alstonine Natural products C1=CC2=C3C=CC=CC3=NC2=C2N1C[C@H]1[C@H](C)OC=C(C(=O)OC)[C@H]1C2 WYTGDNHDOZPMIW-RCBQFDQVSA-N 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T13/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
- B60T13/10—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
- B60T13/24—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being gaseous
- B60T13/46—Vacuum systems
- B60T13/52—Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units
- B60T13/567—Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units characterised by constructional features of the casing or by its strengthening or mounting arrangements
- B60T13/5675—Supportstruts
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、主として自動車のブレーキマスタシ
リンダを作動するのに用いられる負圧式倍力装
置、特にブースタシエルの内部を、それに収容し
た前後動可能なブースタピストンと、このブース
タピストンの後面に重合して内周ビードを該ブー
スタピストンに結着したダイヤフラムとにより、
負圧源に連なる前部の第1作動室と、入力部材に
連動する制御弁を介して前記第1作動室または大
気に選択的に連通される後部の第2作動室とに区
画し、前記ブースタシエルの前後両端壁間を、前
記ブースタピストンの中心軸線を挟みそれと平行
に配列されて該ブースタピストンを貫通する2本
のタイロツドを介して連結したものに関する。
リンダを作動するのに用いられる負圧式倍力装
置、特にブースタシエルの内部を、それに収容し
た前後動可能なブースタピストンと、このブース
タピストンの後面に重合して内周ビードを該ブー
スタピストンに結着したダイヤフラムとにより、
負圧源に連なる前部の第1作動室と、入力部材に
連動する制御弁を介して前記第1作動室または大
気に選択的に連通される後部の第2作動室とに区
画し、前記ブースタシエルの前後両端壁間を、前
記ブースタピストンの中心軸線を挟みそれと平行
に配列されて該ブースタピストンを貫通する2本
のタイロツドを介して連結したものに関する。
かかる倍力装置において、2本のタイロツドに
邪魔されることなくダイヤフラムの内周ビードを
ブースタピストンに結着するために、2本のタイ
ロツドを取囲むような円形の取付溝をブースタピ
ストンの背面に形成し、これに同様形状の内周ビ
ードを嵌装すれば、ダイヤフラムの可撓区域が大
径の内周ビードにより著しく削減される不都合を
生じる。
邪魔されることなくダイヤフラムの内周ビードを
ブースタピストンに結着するために、2本のタイ
ロツドを取囲むような円形の取付溝をブースタピ
ストンの背面に形成し、これに同様形状の内周ビ
ードを嵌装すれば、ダイヤフラムの可撓区域が大
径の内周ビードにより著しく削減される不都合を
生じる。
そこで本発明は、2本のタイロツドの配列方向
を長径方向としてこれらを取囲む長円形の取付溝
をブースタシエルの背面に形成し、これに同様形
状の内周ビードを嵌装して、ダイヤフラムの可撓
区域が内周ビードによりできる限り削減されない
ようにした前記倍力装置を提供することを主たる
目的とする。
を長径方向としてこれらを取囲む長円形の取付溝
をブースタシエルの背面に形成し、これに同様形
状の内周ビードを嵌装して、ダイヤフラムの可撓
区域が内周ビードによりできる限り削減されない
ようにした前記倍力装置を提供することを主たる
目的とする。
また、上記のように取付溝及び内周ビードを長
円形に形成すると、第1作動室の無負圧状態でブ
ースタピストンをマニユアル作動させたときな
ど、ダイヤフラムが第1作動室に発生する正圧を
受けたときには、その内周ビードが特にその長円
形の長径方向に引張力を受けて伸び、その長径方
向両端部が取付溝から離脱する惧れがある。
円形に形成すると、第1作動室の無負圧状態でブ
ースタピストンをマニユアル作動させたときな
ど、ダイヤフラムが第1作動室に発生する正圧を
受けたときには、その内周ビードが特にその長円
形の長径方向に引張力を受けて伸び、その長径方
向両端部が取付溝から離脱する惧れがある。
そこで本発明は、長円形の内周ビードを囲繞す
る同じく長円形の補強ビードをダイヤフラムに形
成し、この補強ビードによつて内周ビードの伸び
を規制して上記のような離脱を未然に防止するよ
うにした簡単有効な前記倍力装置を提供すること
を次の目的とする。
る同じく長円形の補強ビードをダイヤフラムに形
成し、この補強ビードによつて内周ビードの伸び
を規制して上記のような離脱を未然に防止するよ
うにした簡単有効な前記倍力装置を提供すること
を次の目的とする。
以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、第1図においてWは自動車のエンジン
ルームの後側壁を構成する支持壁で、その前面
に、ブレーキ用マスタシリンダMを前端に結合し
た本発明の負圧式倍力装置Sが取付けられる。
明すると、第1図においてWは自動車のエンジン
ルームの後側壁を構成する支持壁で、その前面
に、ブレーキ用マスタシリンダMを前端に結合し
た本発明の負圧式倍力装置Sが取付けられる。
倍力装置Sのブースタシエル1は軸方向に分割
された横断面円形の前部シエル1A及び後部シエ
ル1Bとにより構成され、これらは薄肉鋼板また
は合成樹脂より成形されている。このブースタシ
エル1内部は、それに前後往復自在に収容した合
成樹脂製ブースタピストン2と、それの背面に重
合するローリング型ダイヤフラム4とにより前部
の第1作動室Aと後部の第2作動室Bとに区画さ
れる。ダイヤフラム4はその内、外周部にビード
4a、4bを一体に有しており、その内周ビード
4aはブースタピストン2の背面に形成した取付
溝5に緊密に嵌装され、外周ビード4bは前、後
部シエル1A、1Bの突合せ端部間に挟着され
る。尚、上記取付溝5及び内周ビード4aの構成
に本発明の特徴があるが、これらについては後述
する。
された横断面円形の前部シエル1A及び後部シエ
ル1Bとにより構成され、これらは薄肉鋼板また
は合成樹脂より成形されている。このブースタシ
エル1内部は、それに前後往復自在に収容した合
成樹脂製ブースタピストン2と、それの背面に重
合するローリング型ダイヤフラム4とにより前部
の第1作動室Aと後部の第2作動室Bとに区画さ
れる。ダイヤフラム4はその内、外周部にビード
4a、4bを一体に有しており、その内周ビード
4aはブースタピストン2の背面に形成した取付
溝5に緊密に嵌装され、外周ビード4bは前、後
部シエル1A、1Bの突合せ端部間に挟着され
る。尚、上記取付溝5及び内周ビード4aの構成
に本発明の特徴があるが、これらについては後述
する。
第1作動室Aは負圧導入管6を介して負圧源た
る機関の吸気マニホールド(図示せず)内と常時
連通し、また第2作動室Bは、入力杆7の前、後
動により操作される図示しない制御弁により第1
作動室Aまたは大気との連通を交互に切換えられ
るようになつている。而して、第1作動室Aが負
圧を蓄えているとき、ブレーキペダル8の操作に
より入力杆7を前進させて第2作動室Bを大気に
連通すれば、両作動室A、B間に生じる気圧差に
よりブースタピストン2に推力が与えられ、この
ブースタピストン2の前進により出力杆9を介し
てマスタシリンダMの作動ピストン29を前方に
駆動することができる。
る機関の吸気マニホールド(図示せず)内と常時
連通し、また第2作動室Bは、入力杆7の前、後
動により操作される図示しない制御弁により第1
作動室Aまたは大気との連通を交互に切換えられ
るようになつている。而して、第1作動室Aが負
圧を蓄えているとき、ブレーキペダル8の操作に
より入力杆7を前進させて第2作動室Bを大気に
連通すれば、両作動室A、B間に生じる気圧差に
よりブースタピストン2に推力が与えられ、この
ブースタピストン2の前進により出力杆9を介し
てマスタシリンダMの作動ピストン29を前方に
駆動することができる。
前、後部シエル1A、1Bの各端壁、及びブー
スタピストン2を、それらの中心軸線を挟んでそ
れと平行に延びる2本のタイロツド11(第1図及
び第5図参照)が貫通する。
スタピストン2を、それらの中心軸線を挟んでそ
れと平行に延びる2本のタイロツド11(第1図及
び第5図参照)が貫通する。
後部シエル1Bの端壁内面には、タイロツド1
1に貫通される支筒12が溶接され、これに、タ
イロツド11外周に一体に突設した段付フランジ
13が嵌入される。その際、段付フランジ13、
支筒12及び後部シエル1Bの端壁により画成さ
れる環状ハウジング14に、後部シエル1Bのタ
イロツド貫通孔15を封緘するシール部材16が
嵌装される。このシール部材16と協働して段付
フランジ13の大径部を挟持する止環17が支筒
12の内周壁に係止される。かくして、タイロツ
ド11は後部シエル1Bの端壁に固着される。
1に貫通される支筒12が溶接され、これに、タ
イロツド11外周に一体に突設した段付フランジ
13が嵌入される。その際、段付フランジ13、
支筒12及び後部シエル1Bの端壁により画成さ
れる環状ハウジング14に、後部シエル1Bのタ
イロツド貫通孔15を封緘するシール部材16が
嵌装される。このシール部材16と協働して段付
フランジ13の大径部を挟持する止環17が支筒
12の内周壁に係止される。かくして、タイロツ
ド11は後部シエル1Bの端壁に固着される。
前部シエル1Aの端壁の内側面には挟持板18
が重合され、これによりブースタピストン2を後
退方向に弾発する戻しばね19の固定端が支承さ
れる。この挟持板18の両端には一対のボス20
が一体に形成されており、これらのボス20に2
本のタイロツド11が貫通して挟持板18の回り
止めをなしている。また、ボス20の内側端面に
は欠円状凹孔21が設けられており、これに対応
するタイロツド11上の欠円状フランジ22が嵌
合してそのタイロツド11の回り止めをなしてい
る。さらに、ボス20の外側端面にはシールハウ
ジング23が凹設されており、このハウジング2
3に前部シエル1Aのタイロツド貫通孔24を封
緘するシール部材25が嵌着される。
が重合され、これによりブースタピストン2を後
退方向に弾発する戻しばね19の固定端が支承さ
れる。この挟持板18の両端には一対のボス20
が一体に形成されており、これらのボス20に2
本のタイロツド11が貫通して挟持板18の回り
止めをなしている。また、ボス20の内側端面に
は欠円状凹孔21が設けられており、これに対応
するタイロツド11上の欠円状フランジ22が嵌
合してそのタイロツド11の回り止めをなしてい
る。さらに、ボス20の外側端面にはシールハウ
ジング23が凹設されており、このハウジング2
3に前部シエル1Aのタイロツド貫通孔24を封
緘するシール部材25が嵌着される。
タイロツド11はブースタシエル1の前後に突
出する両端部をボルト11a、11bに形成され
ており、前部のボルト11aの基部に前部シエル
1Aの抜け止め用サークリツプ26が係止され
る。このボルト11aはマスタシリンダMのシリ
ンダ本体27後端に形成した取付フランジ28を
貫通してその先端にナツト30を螺合され、これ
によりマスタシリンダMは、タイロツド11を介
してブースタシエル1の前面に取付けられると共
に、挟持板18と協働して前部シエル1Aの端壁
を挟持補強する。かくして、前、後部シエル1
A、1Bはタイロツド11を介して一体に結合さ
れる。
出する両端部をボルト11a、11bに形成され
ており、前部のボルト11aの基部に前部シエル
1Aの抜け止め用サークリツプ26が係止され
る。このボルト11aはマスタシリンダMのシリ
ンダ本体27後端に形成した取付フランジ28を
貫通してその先端にナツト30を螺合され、これ
によりマスタシリンダMは、タイロツド11を介
してブースタシエル1の前面に取付けられると共
に、挟持板18と協働して前部シエル1Aの端壁
を挟持補強する。かくして、前、後部シエル1
A、1Bはタイロツド11を介して一体に結合さ
れる。
また、後部のボルト11bは支持壁Wを貫通し
てその先端にナツト31を螺合され、これにより
ブースタシエル1はタイロツド11を介して支持
壁Wに固着される。
てその先端にナツト31を螺合され、これにより
ブースタシエル1はタイロツド11を介して支持
壁Wに固着される。
各タイロツド11は、第1作動室Aにおいて蛇
復状の伸縮ブーツ33に囲繞され、このブーツ3
3の前端がタイロツド11外周に密に嵌着され、
またその後端が、タイロツド11に貫通されるブ
ースタピストン2の透孔32に密に嵌着される。
したがつて、伸縮ブーツ33は、その伸縮性によ
りブースタピストン2の前後動を防げることなく
透孔32を封緘する。
復状の伸縮ブーツ33に囲繞され、このブーツ3
3の前端がタイロツド11外周に密に嵌着され、
またその後端が、タイロツド11に貫通されるブ
ースタピストン2の透孔32に密に嵌着される。
したがつて、伸縮ブーツ33は、その伸縮性によ
りブースタピストン2の前後動を防げることなく
透孔32を封緘する。
さて、ブースタピストン2の取付溝5及びダイ
ヤフラム4の内周ビード4aについて説明する
と、取付溝5は、第5図に示すように、2本のタ
イロツド11、11を取囲むように両タイロツド
11、11の配列方向に延びる長円形に、且つそ
の溝深さdがその長円形の長径方向中央部から両
端に向つて漸次減少するように形成される。この
取付溝5に、これと同様の長円形に形成した、ダ
イヤフラム4の内周ビード4aが嵌装される。こ
れら取付溝5及び内周ビード4aには、それらの
長径方向両端部付近において該ビード4aの長径
方向部分を挟んで並ぶ2対の凹凸係合部34、3
4;34′、34′が設けられ、図示例では、各凹
凸係合部は取付溝5の後側壁に設けた切欠35
と、この切欠35に嵌合するように内周ビード4
a後面に突設した突起36とより構成される。
ヤフラム4の内周ビード4aについて説明する
と、取付溝5は、第5図に示すように、2本のタ
イロツド11、11を取囲むように両タイロツド
11、11の配列方向に延びる長円形に、且つそ
の溝深さdがその長円形の長径方向中央部から両
端に向つて漸次減少するように形成される。この
取付溝5に、これと同様の長円形に形成した、ダ
イヤフラム4の内周ビード4aが嵌装される。こ
れら取付溝5及び内周ビード4aには、それらの
長径方向両端部付近において該ビード4aの長径
方向部分を挟んで並ぶ2対の凹凸係合部34、3
4;34′、34′が設けられ、図示例では、各凹
凸係合部は取付溝5の後側壁に設けた切欠35
と、この切欠35に嵌合するように内周ビード4
a後面に突設した突起36とより構成される。
さらに、ダイヤフラム4の背面には、内周ビー
ド4aを囲繞する長円形の補強ビード4c、並び
にこの補強ビード4cを囲むよう環状に配列され
た複数組のストツパ突起4d、4d……が一体に
形成される。図示例では補強ビード4cの長径側
両端部4c′、4c′がストツパ突起4d、4d……
の配列線上に臨んでいて、ストツパ突起として機
能するようになつている。而して、ストツパ突起
4d、4d……はブースタシエル1の後側壁に当
接してブースタピストン2の後退限を規定するも
のである。
ド4aを囲繞する長円形の補強ビード4c、並び
にこの補強ビード4cを囲むよう環状に配列され
た複数組のストツパ突起4d、4d……が一体に
形成される。図示例では補強ビード4cの長径側
両端部4c′、4c′がストツパ突起4d、4d……
の配列線上に臨んでいて、ストツパ突起として機
能するようになつている。而して、ストツパ突起
4d、4d……はブースタシエル1の後側壁に当
接してブースタピストン2の後退限を規定するも
のである。
上記構成において、第1作動室Aに高い負圧が
蓄えられたとき、その負圧による大なる吸引力が
前部シエル1Aの特に剛性の弱い端壁に作用して
も、その吸引力は挟持板18及びタイロツド11
を介して支持壁Wに伝達して支承され、しかも、
前部シエル1Aの端壁は、挟持板18及びマスタ
シリンダMの取付フランジ28に挟持されて補強
されているから、内方への変形を生じることなも
ない。また、挟持板18は、戻しばね19の固定
端を支承しているので、戻しばね19の弾発力を
もタイロツド11に伝達して前部シエル1Aには
負担させない。
蓄えられたとき、その負圧による大なる吸引力が
前部シエル1Aの特に剛性の弱い端壁に作用して
も、その吸引力は挟持板18及びタイロツド11
を介して支持壁Wに伝達して支承され、しかも、
前部シエル1Aの端壁は、挟持板18及びマスタ
シリンダMの取付フランジ28に挟持されて補強
されているから、内方への変形を生じることなも
ない。また、挟持板18は、戻しばね19の固定
端を支承しているので、戻しばね19の弾発力を
もタイロツド11に伝達して前部シエル1Aには
負担させない。
ブレーキペダル8による入力杆7の前進操作に
よりブースタピストン2が前進作動すれば、マス
タシリンダMの作動ピストン29を前方に押動し
て図示しない油圧室に油圧を発生し、これにより
車輪ブレーキを作動させる。このとき、作動ピス
トン29の前方押圧力は上記油圧を介してマスタ
シリンダMのシリンダ本体27に前向きのスラス
ト荷重として作用するが、この荷重は取付フラン
ジ28及びタイロツド11を介して支持壁Wに伝
達して支承される。したがつてブースタシエル1
には上記荷重を負担させず、その荷重によりブー
スタシエル1の変形が防止される。
よりブースタピストン2が前進作動すれば、マス
タシリンダMの作動ピストン29を前方に押動し
て図示しない油圧室に油圧を発生し、これにより
車輪ブレーキを作動させる。このとき、作動ピス
トン29の前方押圧力は上記油圧を介してマスタ
シリンダMのシリンダ本体27に前向きのスラス
ト荷重として作用するが、この荷重は取付フラン
ジ28及びタイロツド11を介して支持壁Wに伝
達して支承される。したがつてブースタシエル1
には上記荷重を負担させず、その荷重によりブー
スタシエル1の変形が防止される。
次に、負圧源に負圧が無く、したがつて第1作
動室Aに負圧が蓄えられていない場合に、入力杆
7の前進操作によりブースタピストン2を前方へ
マニユアル作動すれば、図示しない制御弁により
第2作動室Bは第1作動室Aとの連通を断たれて
大気と連通されるので、第1作動室A内の空気は
加圧されて負圧導入管6から負圧源側に排出され
ようとするが、その排出抵抗により第1作動室A
内に正圧が発生し、この正圧によりダイヤフラム
4が第2作動室B側へ押圧される。
動室Aに負圧が蓄えられていない場合に、入力杆
7の前進操作によりブースタピストン2を前方へ
マニユアル作動すれば、図示しない制御弁により
第2作動室Bは第1作動室Aとの連通を断たれて
大気と連通されるので、第1作動室A内の空気は
加圧されて負圧導入管6から負圧源側に排出され
ようとするが、その排出抵抗により第1作動室A
内に正圧が発生し、この正圧によりダイヤフラム
4が第2作動室B側へ押圧される。
すると、ダイヤフラム4の可撓区域は長円形内
周ビード4aの横方向において広く、長手方向に
おいて狭いため、その狭い区域が最初に緊張状態
となり、これに伴いダイヤフラム4は内周ビード
4aの長径方向、即ち2本のタイロツド11、1
1の配列方向に引張力が作用し、若し、その方向
に内周ビード4aが大きく伸びれば、内周ビード
4aの長径方向両端部が取付溝5より離脱する惧
れが、実際には内周ビード4aは補強ビード14
cにより伸びを強く規制され、その上、特に内周
ビード4aの長径方向部分は該部分を挟んでいる
凹凸係合部34、34;34′、34′により伸び
を規制されるので、内周ビード4aの取付溝5か
らの離脱は回避される。
周ビード4aの横方向において広く、長手方向に
おいて狭いため、その狭い区域が最初に緊張状態
となり、これに伴いダイヤフラム4は内周ビード
4aの長径方向、即ち2本のタイロツド11、1
1の配列方向に引張力が作用し、若し、その方向
に内周ビード4aが大きく伸びれば、内周ビード
4aの長径方向両端部が取付溝5より離脱する惧
れが、実際には内周ビード4aは補強ビード14
cにより伸びを強く規制され、その上、特に内周
ビード4aの長径方向部分は該部分を挟んでいる
凹凸係合部34、34;34′、34′により伸び
を規制されるので、内周ビード4aの取付溝5か
らの離脱は回避される。
以上のように本発明によれば、2本のタイロツ
ドの配列方向を長径方向としてこれらを取囲む長
円形の取付溝をブースタピストンに形成し、この
取付溝にそれと同様形状の、ダイヤフラムの内周
ビードを嵌装したので、2本のタイロツドに何等
干渉されることなくダイヤフラムをブースタピス
トンに結着することができ、しかもダイヤフラム
の可撓区域が2本のタイロツドを囲む内周ビード
により削減されることを最少限にとどめることが
できてダイヤフラムをブースタピストンの動きに
確実に追従させることができる。
ドの配列方向を長径方向としてこれらを取囲む長
円形の取付溝をブースタピストンに形成し、この
取付溝にそれと同様形状の、ダイヤフラムの内周
ビードを嵌装したので、2本のタイロツドに何等
干渉されることなくダイヤフラムをブースタピス
トンに結着することができ、しかもダイヤフラム
の可撓区域が2本のタイロツドを囲む内周ビード
により削減されることを最少限にとどめることが
できてダイヤフラムをブースタピストンの動きに
確実に追従させることができる。
また、ダイヤフラムには内周ビードを囲繞する
補強ビードを形成したので、第1作動室の無負圧
状態でブースタピストンをマニユアル作動させる
ことに伴い第1作動室に高い正圧が発生したとき
など、ダイヤフラム4に内周ビードの長円形長径
方向の引張力が作用しても、補強ビードに補強さ
れて内周ビードはその長径方向に大きく伸びるこ
とがなく、したがつて取付溝からの離脱を防止す
ることができ、延いては前記実施例のように取付
溝の深さをその長円形長手方向両端に向つて浅く
することが可能で、ダイヤフラムの可撓区域の拡
張に寄与するものである。
補強ビードを形成したので、第1作動室の無負圧
状態でブースタピストンをマニユアル作動させる
ことに伴い第1作動室に高い正圧が発生したとき
など、ダイヤフラム4に内周ビードの長円形長径
方向の引張力が作用しても、補強ビードに補強さ
れて内周ビードはその長径方向に大きく伸びるこ
とがなく、したがつて取付溝からの離脱を防止す
ることができ、延いては前記実施例のように取付
溝の深さをその長円形長手方向両端に向つて浅く
することが可能で、ダイヤフラムの可撓区域の拡
張に寄与するものである。
図面は本発明装置の一実施例を示すもので、第
1図はその縦断面図、第2図は第1図の−線
断面図、第3図は第1図の−線断面図、第4
図はダイヤフラムの部分斜視図、第5図はブース
タピストンの背面図である。 A……第1作動室、B……第2作動室、M……
マスタシリンダ、S……倍力装置、W……支持
壁、d……溝深さ、1……ブースタシエル、1A
……前部シエル、1B……後部シエル、2……ブ
ースタピストン、4……ダイヤフラム、4a……
内周ビード、4b……外周ビード、4c……補強
ビード、5……取付溝、7……入力杆、9……出
力杆、11……タイロツド、19……戻しばね、
33……伸縮ブーツ。
1図はその縦断面図、第2図は第1図の−線
断面図、第3図は第1図の−線断面図、第4
図はダイヤフラムの部分斜視図、第5図はブース
タピストンの背面図である。 A……第1作動室、B……第2作動室、M……
マスタシリンダ、S……倍力装置、W……支持
壁、d……溝深さ、1……ブースタシエル、1A
……前部シエル、1B……後部シエル、2……ブ
ースタピストン、4……ダイヤフラム、4a……
内周ビード、4b……外周ビード、4c……補強
ビード、5……取付溝、7……入力杆、9……出
力杆、11……タイロツド、19……戻しばね、
33……伸縮ブーツ。
Claims (1)
- 1 ブースタシエルの内部を、それに収容した前
後動可能なブースタピストンと、このブースタピ
ストンの後面に重合して内周ビードを該ブースタ
ピストンに結着したダイヤフラムとにより、負圧
源に連なる前部の第1作動室と、入力部材に連動
する制御弁を介して前記第1作動室または大気に
選択的に連通される後部の第2作動室とに区画
し、前記ブースタシエルの前後両端壁間を、前記
ブースタピストンの中心軸線を挟みそれと平行に
配列されて該ブースタピストンを貫通する2本の
タイロツドを介して連結した負圧式倍力装置にお
いて、前記2本のタイロツドの配列方向を長径方
向としてこれらを囲繞する長円形の取付溝を前記
ブースタピストンに形成し、この取付溝にそれと
同様形状の、前記ダイヤフラムの内周ビードを嵌
装し、さらにこの内周ビードを囲繞する長円形の
補強ビードを前記ダイヤフラムに形成したことを
特徴とする負圧式倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57193790A JPS5984656A (ja) | 1982-11-04 | 1982-11-04 | 負圧式倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57193790A JPS5984656A (ja) | 1982-11-04 | 1982-11-04 | 負圧式倍力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5984656A JPS5984656A (ja) | 1984-05-16 |
JPS6250338B2 true JPS6250338B2 (ja) | 1987-10-23 |
Family
ID=16313831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57193790A Granted JPS5984656A (ja) | 1982-11-04 | 1982-11-04 | 負圧式倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5984656A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07128416A (ja) * | 1993-11-04 | 1995-05-19 | Mitsubishi Motors Corp | 電気自動車用バッテリ残存容量計 |
JP6202605B2 (ja) * | 2013-07-08 | 2017-09-27 | ボッシュ株式会社 | 負圧倍力装置及びこれを用いたブレーキシステム |
-
1982
- 1982-11-04 JP JP57193790A patent/JPS5984656A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5984656A (ja) | 1984-05-16 |
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