JPS62502260A - 抗ウイルス剤 - Google Patents

抗ウイルス剤

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JPS62502260A
JPS62502260A JP61500832A JP50083286A JPS62502260A JP S62502260 A JPS62502260 A JP S62502260A JP 61500832 A JP61500832 A JP 61500832A JP 50083286 A JP50083286 A JP 50083286A JP S62502260 A JPS62502260 A JP S62502260A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 抗ウィルス剤 この発明は、ウィルス結合特性を有するある化合物群の、ウィルス感染の診断、 予防又は治療への用途に関し、ざらにこれらの化合物を含む抗ウィルス剤及び医 薬に関する。
ウィルスにより生ずる人体を含む動物及び植物に対する広範囲の被害にもかかわ らず、例えば細菌感染の場合の抗生物質治療に匹敵するウィルス感染に対する一 般的な合理療法は未だ案出されていない。あるケースにおいて、免疫を生ずる、 より例示的には再感染(re−infection)に対する生命のための抵抗 体を生み出すワクチンの形態の予防法が首尾よく行なわれているが、同種ウィル スの広範囲な種々の株(strain)に対しても有効な充分広い適用性をもっ たワクチンを開発することは常に可能ではなく、例えば、従来、案出されている インフルエンザワクチンにおいて、ワクチンのベースである特定の株に対して免 疫が行なわれても、わずかに異なる抗原特性を有する密接した関係の他の株に対 しては行なわれない、という問題があった。
近年、いわゆるレセプター(receptor )の種々の生物学的相互作用の 重要性が注目されてきている。レセプターはしばしばグリコリピド(糖脂質)又 はグリコプロティン(糖蛋白)であり、即ち、脂質又は蛋白質に連結した炭水化 物部分からなり、広範囲の種々の細胞の細胞膜表面上に存在して動物及び植物細 胞の形質膜の一部を構成する。広範囲の生物体に対する特異的レセプターとして のこれらの機能は、極めて多様である。細胞膜の表面に露出するこれらの炭水化 物部分によって、これら番ま抗体特性又は細胞表面標識としての機能を有し、脂 質二重層(bilayer )の外側単分子層(monolayer )に構造 的な剛性を与え、細胞−細胞間の相互作用及び認識のためのシステムの部分を構 成し、また細菌毒、糖蛋白ホルモン又は微生物のような生物的に活性な因子と細 胞の相互作用の一部に働いてこれらを細胞表面に固定する。例えば、このような レセプターと細菌感染との間には、感染させるに必要な細菌の付着を禁止するた めに、レセプター相似体を用いることができる、という関係がある。
ウィルス感染がなされるためには、ウィルスのゲノムが宿主細胞中に侵入しなけ ればならない。この工程は、いくらかの膜外被ウィルス〔ヌクレオキャプシド( ウィルス粒子)の周囲に膜を有する〕について、二つのステップのメカニズム、 即ち連続して生じる宿主ItilW&への付着と、am!中への浸透を含むこと が知られている(参考文献1参照;参考文献のリストは後述)。
この付着はウィルス感染の目的細胞の表面に存在するレセプターによることも知 られている(参考文献3参照)。浸透のステップは、付着の結果として必然的に 生じる、膜表面での自然な融合(fusion)の結果又はレセプターで媒介さ れるエンドサイト−シス後の浸透の結果であると一般的に考えられている。いく らかのケースにおいて、第二の相互作用が考えられているが、これは付着に比し て特異性に劣る棒のもので主として膜の内部での疎水性相互作用によるものであ る(参考文献2参照)。しかしながら、この発明を導く研究過程において、驚く べきことに、あるウィルスが関与する場合に明確な化学特性を有する特、定の物 質によって逆に第二の結合が特異的であることが見出された。この結合物質は、 ウィルスの宿主細胞への付着を媒介する公知の第一ステップ・レセプター(参考 文献3参照)に対比でき、同様に第ニステップ・レセプターと称する。感染が起 こるためには第一ステップ・レセプターと第ニステップ・レセプターが共に細胞 に必要である。2種のレセプターの基本的な異なりは、第一ステップ・レセプタ ーが特定の細胞のタイプに存在して特別のウィルス種で感染され易いのに対し、 第ニステップ・レセプターは一般にウィルス感染の侵入場所(port−of− entry )であるすべての細胞上に存在することである(すなわち、このレ セプターは特別なウィルス種に対して特異的でない)。
すなわち、ウィルスはその宿主細胞又は組織を、第一ステップ・レセプターによ って選択し、浸透には通常利用できるレセプターを使用する。
さらに、第ニステップ・レセプターはウィルスの生存に必要であると思われる。
細胞質中への膜浸透なしでは、ウィルス粒子はりソンーム中で効果的な細胞の浄 化8!構を通じて最終的に崩壊されるだろう。第ニステップ・レセプターの結合 特性は、それゆえ、第一ステップ・レセプターの性質に無関係な高いウィルスの 保護特性(ウィルスの抗原的特性とは逆に、それが変化しないという根源的(g eneticallV )な安定)であると思われる。
第ニステップ・レセプターの存在を支持する1つの証拠は、ウィルスの疎水性部 分、例えばウィルス上の結合部位を構成するペプチド配列のような疎水性ペプチ ド配列部分が、膜の自然の抵抗のために宿主細胞膜中へ自然に浸透できない、と いう不実である。自然の膜表面は、疎水性および他の物質について規定外(no n−regLl 1ated )の吸収を避けるべく構成されている。
さもなければ、膜の機能にマイナスの重大な妨害を受けるだろう。ホルモンのよ うな有機体内の多くの規定された物質は疎水性であり、これらの吸収は特定のレ セプターによって媒介され、細胞膜の脂質二重層(bilayer )中での単 なる溶解性によらない。従って、同様に、疎水性侵入の必要性においてウィルス 粒子は、二重層で閉ざされた(bilayer−close )レセプターを利 用しなければならず、このことは第一レセプターへの付着だけでは不充分である ことを意味する。
多くのi[B胞に共通するウィルスレセプターが感染させるのは一定の細胞であ るという表面上の矛盾は、脂質二重層から100Å以上に亘る糖結合体層を有す る宿主細胞表面の複雑な性質によってのみ説明できる。第ニステップ・レセプタ ーは二重層に直接的に隣接して存在し、それゆえ外側からの直接接触からかばわ れている。一方、第一ステップ・レセプターは二重層から大きく離れて存在し、 それゆえ結合に直接的に働く。この第一ステップの結合は、例えば陽帯電(参考 文献4参照)に起因するウィルス表面からの反発によって部分的に引き起される 表面成分の横方向への移動性、という公知の現象によって露出される二重層で閉 ざされた第ニステップ・レセプターへ、ウィルス粒子を近接させる。それゆえ第 ニステップ・レセプターへのウィルスの結合は細胞の感染特異性を決定する第1 ステツプの付着を必要とする。
L1ノ丸明は、天然のレセプターの結合特性を擬態することによりウィルス上の 結合部位に結合してこれを封鎖(block )する機能を満足する化合物を開 発すると共に、第一ステップ結合と第ニステップ結合に関する基礎研究を利用し 天然の第ニステップ・レセプターを宿主又は標的となりうる細胞上に存在する第 ニステップ・レセプターとウィルスの結合部位へ競合させこの部位をウィルスの 細胞中への浸透を妨げるよう封鎖してウィルス感染が防止又は管理できるよう用 いることを目的とする。
この発明の目的のために、第ニステップ・レセプターを用いるか又は第1ステツ プ・レセプターよりむしろこれと同様な化合物を用いるのが、これらが特異性が 少なく広い(より一般的な)適合性を有しているため、好ましい。
かくして、この発明は、コンホメーション(立体配座)及び特性に関して動物又 は植物上の第ニステップのウィルス結合レセプターの結合エピトープ(抗原決定 基)に相当もしくは相似し上記第ニステップ・レセプターの結合エピトープをH glする分、を含む化合物の、ウィルス感染の診断、予防又は治療用の組成物の 製造への用途に関する。
ここで、「結合エピトープ」とはレセプターにおけるウィルスと相互作用しうる 最も小さな部分を意味するものである。本質的に、この結合エピトープは、ウィ ルス感染の標的である細胞の第ニステップ・レセプター上に備えられ、このレセ プターは通常グリコリピド(糖脂質)である。このような結合エピトープを含む 第ニステップ・レセプターの存在は、感染標的細胞から抽出された潜在的なレセ プターを適当な処理で生物細胞膜に疑似調製した表面上で分1it(クロマトグ ラム)する分析によって、本発明者により証明されている。これは、恐らく潜在 的なレセプター物質が生細胞上での状態と同様にして分析中に露出されているこ とを意味する。この分析結果はそれゆえ、もとの細胞又は組織からの結合の結果 にうまく匹敵する。この分析は第一ステップ・レセプターと第ニステップ・レセ プターの存在を明らかにして、さらに実際に結合をもたらすレセプター候補(c andidate )の存在を明らかにする。
この分析知見は、ミセル形態で溶解する抽出物質は宿主細胞へのウィルス付着を 禁止するのに有効であるという評価に基づくいままでの活性についての情報を提 供する発表結果と矛盾する。これらの分析はしばしば非特異的な結合を生じさせ 、それゆえ、細胞表面上に存在する実際の結合メカニズムを適当に反映していな い。
例えば、参考文献6は、センダイ(S6ndai )ウィルスによってもたらさ れる溶血(赤血球細胞の漏れ)の長鎖脂肪酸による阻害、すなわちウィルス浸透 についての明らかな作用を述べている。しかしながら、遊離脂肪酸は表面膜の成 分ではない。
この場合、疎水性パラフィン鎖が後で定義するFグリコプロティンの疎水性ペプ チド配列と非特異的に相互作用するように思われる。2つの和文(参考文献7参 照)において、ラブドウィルスのフオスファチジルセリン及び他のリン脂質によ る阻害が報告されている。最後に、ファング(Huang)の2つの和文(参考 文献7参照)で、センダイウィルス及びホール ブラギュ(FOWI plag ue)ウィルスにより生じる溶血の、リン脂質並びにある天然及び合成グリコリ ピド(yA脂質)を用いた防止が示されている。従って、センダイウィルスでも たらされる溶面を、ミセル形態で存在する脂肪酸、リン脂質又は糖脂質で阻害す ることは可能であった。注目すべきことに、前述した本発明者らの開発した分析 を用いた時、ファング(HLIanQ )で用いられる遊離脂肪酸、リン脂質又 は天然もしくは合成の糖脂質によるセンダイウィルスの結合は全く見られなかっ た。この三種の物質は同じ程度活性だが、後二者の頭部極性基はこの部分でのウ ィルスの特異的相互作用を説明するにあまりに構造的に異なっている。それゆえ 、これらの物質の共通部分、脂質鎖、がウィルスの疎水性部分最も好ましくはF グリコプロティンのN末端ペプヂドに非特異的な方法で疎水的に相互作用すると いう説明が最も妥当である。これは、いままでの研究者により使用された物質は 、宿主細胞の真のレセプターではなかったことを意味する。リン脂質の場合、こ の結論は、非常に共通する細胞表面成分の一つであるリン脂質に対して2〜3乗 オーダ低い口のレセプター部位の数(106)が標的細胞で見出されていること により支持される。
要するに、今までに公表された文献中のデータは制限された数のウィルスと試験 物質との非特異的疎水性相互作用により説明される。この相互作用は、構造的に 特定された結合エピトープを有する第ニステップ・レセプターに対する結合の特 異性が劣ると推定されるいくらかのペプチド部分で理論的に生じうるが、これら の文献には真のレセプター特異性については立証されていない。さらに、疎水性 相互作用は多くの系において共通すると認められる。1つの例は、哺乳動物の血 漿中の主蛋白のアルブミンを伴なう異なる構造の脂肪酸である。それゆえ、参照 される知見は、単純な疎水性相互作用の一般論であるためこの発明の目的に用い ることはできない。
本発明者らの開発した分析手法により、まず、第ニステップ・レセプターとして 有用な特異性物質を定義することが可能となった。それゆえ、前述のように、分 析されるウィルスに結合するために他の研究者(前記した文献参照)らによって 主張された他の膜成分への結合は、この分析では存在しない。適当なレベルのレ セプターと用いた、例えばいずれも天然の第ニステップ・レセプター成分である 遊離脂肪酸/脂質又は遊離炭水化物への結合も、ホスファチジルコリン、スフィ ンゴミエリン、ホスファチジルエタノールアミン又はホスファチジルセリンのよ うなリン脂質への結合もなされない。それゆえ本発明者がなした分析の特異性は 、他の分析手法によって原則的には慣例の分析で用いられた成分との非特異的相 互作用によってもたらされる誤解、を避けて第ニステップ・レセプターの構造を 特定することを可能としたものである。
前述の分析でレセプター活性であると認められた物質を基礎として、結合エピト ープのある一般的性質が見出された。すなわち、この発明の目的に用いる化合物 は、疎水性部分と、この疎水性部分に隣接する極性部分と、この極性部分に隣接 する極性及び疎水性の部分とを含むべきである。さらに、これらの三つの部分は 全長約15〜20人で幅約8〜10人の連続表面を呈すべきであることも見出さ れた。
この発明によれば、疎水性部分は、少なくとも約50〜80人2積は結合エピト ープの疎水性部分とウィルスの結合部位の間の疎水性相互作用を確立するに充分 であるが、もちろん炭化水素分子は広い領域に亘っていてもよくこれはレセプタ ーが担体(後述)に結合されるいくらかの応用(appl 1cation ) において実用的である。しかしながら、炭化水素分子の大きな表面積はそれ自身 の結合エピトープに寄与しないことは重要である。
極性/疎水性部分は、好ましくは、天然結合エピトープ中に存在するヘキソース のα−側部(α−5ide )に相当する構造を含むべきである。このα−側部 は、糖の「疎水性j側部を構成する。疎水性部分と極性/疎水性部分との間の中 間ゾーンを構成する極性部分は、少なくとも2つの水素結合部位を含むべきであ る。この中間ゾーンは水素結合供与体及び水素結合受容体の両者を備えていても よい。
極性/疎水性部分はホモ又はヘテロ環構造を含んでもよく、好ましくは単糖類で あり、天然の結合エピトープ中に存在するヘキソースのα−側部に相当する構造 を立体的に障害しないような置換基で適切に置換されていてもよい。実験によっ て、置換基はこのヘキソースのα−側部と同じ側から結合突き出しを妨書するが 接近したウィルスからの立体特異性を示す他の方向への結合突き出しを許容する ことが見出された。例えば、置換基は一つの糖であってもよい。好ましくは、こ の単糖類は少なくともそのレセプター活性部分にβ−ガラクトピラノース又は・ β−グルコビラノース構造を有し、ペントースやヘプトースもまたこの目的に利 用できるが好ましいのはヘキソースである。
ヘキソースは、最も望ましい天然の第ニステップ・レセプターに存在するヘキソ ースであるガラクトース又はグルコースであってもよい。
炭化水素分子からなる疎水性部分は、最初のエピトープ認識及び極性部分と極性 /疎水性部分によってなされる膜抵抗の水素結合破壊(hydragen bo nd breaking) 、の各々ニ重要でないと思われるのでその構造に特 異性は必要でない。しかしながら、疎水性部分はウィルスの結合部位と細胞膜と の間の拡張された疎水性相互作用のために重要であり、それゆえ適正な結合のた めに天然レセプターの擬態用として使用する物質においては依然必要でありライ スル上の部位のブロックはさもなければ効果的でない、炭化水素分子は飽和又は 不飽和、分校又は直鎖、開放鎖又は環状炭化水素あるいはこれらの組合せからな っていてもよい。しかしながら炭化水素分子は好ましくは、2つの飽和又は不飽 和、直鎖又は分枝炭化水素からなる。この炭化水素は、セラミド(cerami de)構造が表面平衡における単分子層中で恐らく分子間水素結合に基づく自己 縮合作用を示す(参考文献3参照)ので、セラミド部分を有しているのが最も好 ましい。これによって縮合表面の結合エピトープの存在が、リガンドすなわちウ ィルスの効果的な結合のために@要となる。このセラミドは2−ヒトOキシ脂肪 酸がウィルスの結合エピトープへの接近容易性を向上すると思われるので、これ を含んでいるのが好ましく、それにより、おるレセプター物質において、分子間 水素結合による密な分子充填を備える高い自己縮合単分子層中で結合エピトープ の適切なコンホメーション及び形態を与える。
この炭化水素分子は少なくとも約14の炭素原子を有するべきだが、実用上の観 点から〔疎水性相互作用により炭化水素分子を担体に結合させるに充分な疎水性 を与える時(後述)〕、好ましく、は約20〜30の炭素原子を含む。
上記したように、レセプター物質又はレセプター置換基として用いる化合物の構 造又はコンホメーションはその効果に関して臨界的であることが見出された。こ の化合物は炭化水素分子のような疎水性部分により形成される単分子層面に対し て傾く(bending )一つの極性/疎水性頭部基を有する傾いた又は曲が ったコンホメーションを有すべきである。従ってこの化合物は、結晶単位格子a −11,2人、b −9,3人、c =46.5人、β−99°で、選択された 各原子座標がX、y、lに対しヘキソース01″について「0.82.0.99 及び0.42 J 、C3”について「0,91.1.25及び0,44 J  、C5″について「0.72.1.15及び0.46 J 、直鎖塩基の01に ついて[0,80,0,90及び0.41 J 、CIについてr O,76、 0,76及び0.42 J 、C2について[0,7g、 0.66及び0.3 9 J 、 C5について「0.61゜0.62及び0,31 J 、N1につ いて「0,90.0.69及び0.38 J、02についてr 0.57.0. 69及び0.37 J 、脂肪酸の01′について、I O,98,0,58及 び0,37 J 、C2’ について[1,0g、 OJ4及び0,36 J  、C5’ について「1,17.0.71及ヒ0.29 J 、01 ’ ニー )イT l−0,95,0,45及ヒ0.38 J、02’ ニア)イT r  1.12.0.797i[0,37J f7)結M 学的’J合による近接した 立体的な原子関係、 のコンホメーションを有する1−0−β−D−ガラクトピラノシルーN−(2− D−ヒドロキシアルカノイル)−1,3−D−ジヒドロキシ−2−D−アミノア ルカン、を備えた天然結合エピトープのコンホメーションに、相当する一般コン ホメーションを有するのが好ましい。
この化合物の示すこのような原子関係、原子座標及びその多様性は結合活性を妨 害しない。というのはこの化合物は、天然結合エピトープ中に存在するヘキソー スのα−側部に相当する構造/コンホメーションを含む、好ましくはβ−ガラク トピラノースのコンホメーションを有するD又はL型の単糖類(この単糖類は、 天然の結合エピトープ中に存在するヘキソースのα−側部に相当する構造を立体 的に障害しないような置換基で適切に置換されていてもよい)からなる極性/疎 水性部分(天然エピトープの上記立体配座式のA部分と類似構造)を少なくとも そのレセプター活性部位に含み、またアミノ、カルボキシ、ヒドロキシ、スルホ ヒドリル、スルホキシ又はスルホン基であってもよい少なくとも2つの水素結合 部位を有する極性部分く天然エピトープの上記立体配座式の8部分と類似構造) 並びに少なくとも約50〜80人2の表面積の飽和又は不飽和、分校又は直鎖、 開放類又は環状の、あるいはこれらの組合せの炭化水素からなる疎水性部分(天 然エピトープの上記立体配座式のC部分と類似構造)を含むからである。
上記にa要を述べたように、この発明の目的に用いる化合物の結合エピトープの 構造は、好ましくは、最適の天然レセプターのX線結晶学(参考文献31参照) で決定されるコンホメーションに密接して擬似するべきである。この天然レセプ ターは、パラフィン11 (C)で形成される単分子層面に対して傾くヘキソー ス(A>によるスプーン状又はシャベル状のコンホメーションを有する。これは 、ヘキソースにおけるβ−側部ではなくα−側部が結晶充填構造にみられるよう に、単分子層の外側に露出することを意味する。2−ヒドロキシ脂肪酸の代わり にヒドロキシ化されていない脂肪酸を疎水性基として有する点のみが異なる対応 する非結合性の糖脂質をNMR分光分析(参考文献32参照)で研究したところ 、ヘキソースが単分子層面に対して垂直に位置し従って長鎖塩基のC1C2の回 りを回転することが示おれた。この研究は分離した分子についての分離法によっ て行なったが、ここで述べる内容に関係する、いくらが異なる好ましいコンホメ ーションを決定する。結晶中の苦な分子間充填と同様に、セラミド構造は、分子 間水素結合(参考文献33参照)に奇因して水(及び恐らくは生物的膜)上の単 分子層中で自己縮合作用を示す。対比する密充填糖脂質について、このことは、 2−ヒドロキシ脂肪酸含有種とは違って結合用のヘキソースのα−側部及びβ− 側部のいずれにもヒドロキシ化された脂肪酸種が存在しないことを意味する。こ のことから、ヘキソースのα−側部はウィルスの結合に係わり、2−ヒドロキシ 基はこの側部を結合させ易くするのに重要であると結論づ【プることができる。
レセプターのエピトープ指定のための重要な第2の因子は、このレセプターを結 合するであろうウィルス上の蛋白の性質である。例えばセンダイ ウィルス〔バ ラミクソ(paramyxo )ウィルスに属し、実験に広く用いられている〕 は、その表面に2つの蛋白を有する(参考文献2及び3参照)。HN(赤血球凝 集素−ノイラミン酸ゼ)蛋白は、ノイラミン酸を含む第一ステップ・レセプター 用の結合部位を備えている。第2の蛋白、すなわちF (fusion)蛋白は 、ウィルス膜の宿主細胞の形質膜への融合(侵入)のために重要であることが見 出され、この融合は細胞質へのウィルスのヌクレオキャプシドの送達に必要であ る(参考文献2及び3参照)。この過程におけるF蛋白の保護性の高いN−末端 疎水性ペプチド配列の関与(involvement )が、天然配列と同様な ある一連の合成ペプチドによる阻害によって最近実証された(参考文献35参照 )。類似N−末端のペプチドは他のウィルスの表面にも存在する(参考文献2参 照;ホワイト等)。参考文献35に示された物質は、これら合成ペプチドの活性 部位が標的細胞上にあり、その作用は飽和的(1細胞あたり約106のレセプタ ー部位が示されている)であることを示している。センダイ ウィルス表面上に は2つの蛋白だけがそして2つの結合特性だけがあるので、ここで特定する第ニ ステップ・レセプターはこれらの部位と一致すべきである。
最も強力な阻害性合成ペプチドはN−カルボベンゾキシへブチドZ−D−Phe −L−Phe−Gly(Zはカルボベンゾキシヲ示す)である。ウィルス表面蛋 白のN−末端配列はL−Phe−L−phe−GIVである。非天然のカルボベ ンゾキシ基は、この基を有さないペプチドに比して約103倍も効果を増加させ る。非天然のD−異性体は対応するし一異性体よりも500倍強力である。
レセプター糖脂質の結晶コンホメーションと、抑制性を有するペプチド、より適 切にはこのレセプターと相互作用するペプチドの構造との211Aの情報を、ペ プチドとレセプターの確かな結合における分子設計に用いた。ペプチドのN−末 端部分は二重層に最も近接すべきである論理的推定に基づいて、上記合成ペプチ ドの最適の適合性及びレセプターコンホメーションが次のように特定できる。こ こで分子中の原子又は官能基の位置を示すのに用いた用語は、参考文献38に従 う。
1、ペプチドのベンゾキシ基と、レセプター脂肪酸及び長鎖塩基のパラフィン鎖 との間の疎水性相互作用、2、D−PheのNと脂肪酸のC=oの間及び長鎖塩 基のOH3と[)−pheのC−0の間の水素結合、3、D−Pheのベンゼン 環と、ヘキソース環のCHI、CH3及びOH5を含むヘキソースのα−側部並 びに長鎖塩基のCH21との間の疎水性相互作用(このような親密な関与はQ− pheを天然のL−Pheに置換しても得られないことは明らかである)、 4、合成ペプチドのL−Pheのベンゼン環は、このパラフィン鎖と疎水的に相 互作用し、レセプターと結合してもよい。従って、疎水性相互作用は3つのベン ゼン環すべてに満たされる。
定量的な結合の評価による曲線(後述)で、ウィルス上の個々の部位への天然レ セプターの、効果的な結合には多価性が必要である、親和性の低い結合が示され た。これは、何故、天然配列による合成可溶性1価ペプチドが阻害力が低いかを 物語っている。非天然のN−カルボベンゾキシ基の役割は、増加する疎水性相互 作用によって天然構造に比して結合を向上させることである。この基、並びにし −pheよりも優れた非天然り−pheとの立体的な適合性は、充分強力な全体 的相互作用を提供する元のウィルス粒子の天然ペプチドを介しての多価結合の場 合には、必要ではない。これは、カルボベンゾキシ基と相互作用する疎水性のレ セプタ一部分がウィルスに対して機能的でな ゛いことを示すものであろう。し かしながら、ウィルスと宿主細胞膜の間で確立される相互作用は、最初の相互作 用及び膜抵抗の破壊がなされた後に、前述したようなエピトープで特定されるよ りもさらなる疎水性領域を含むであろう。
疎水性N−末端ペプチドを備えた公知のウィルスは、疎水性は必要であるが、そ の配列にわずかなバリエーションを示す。
種々の合成N−カルポベンゾキシベブチドを用いた個々のウィルスの抑制におい て、いくらかの場合に有効性の相対的な逆転(relatiVe revers al )を伴なう、効果の異なりがある(参考文献35参照)。拡張化された分 子設計は、ペプチド構造のこの[ぐらつき(wobbino ) Jが許容され かつレセプターとの良好な相互作用を生み出すことを示す。レセプターへの結合 は、この概念から、いくらかのペプチドループによって形成されるくぼみ(ポケ ット)ではなく直鎖ペプチドによって、アミノ酸置換に対して高い特異性と低い 許容性の両方をしばしば生み出して、媒介されることが判明した。一方、直鎖ペ プチドは恐らくこの部分埋没エピトープよりも近接(access )の獲得に より効果的である。
天然第ニステップ・レセプターのコンホメーションに基づいて、この発明で用い る化合物によってもたらされる結合エピトープの特性を、天然エピトープ上の同 様な部分に比較して述べる。
A、t\キソース(Galβ及びGlcβ)のα−側部と長鎖塩基の糖の「疎水 性」側部の疎水性相互作用部位は、GalにおいてCHl、CH3,CH4及び CI−(5位、GlcにおいてC)−11゜0H3及びC85位である。直鎖塩 基のCH21も疎水性を示す。Gal及びGlcは多かれ少なかれ同様によく結 合し、04位の立体化学性は重要でないことが示される。ざらにC4位の置換は 結合をブロックしないが弱める。これらは、哺乳動物細胞上のモノグリコジル  セラミドの公知ヘキソース類のみである。
合成エピトープ相似体の対応部分は、ヘキソース環のα−側部上と同様な性質の C3−C7の単糖類から構成することができる。この4位は、この結合エピトー プへの接近(access )を立体的に障害しない糖類又は他の置換基で置換 されていてもよい。
いずれかのかかる糖類増加による可能なコンホメーションについて、分子設計( 参考文献38参照)によれば、Qlcのα−側部と同様な側からの結合突き出し くbinding I)rOtrUde)が、この置換基が他の方向の結合突き 出しを許す一方、ブロックされることが示される。これは、ウィルスの接近に立 体特異性を示し、また結合にα−側部が関与するとの陳述を支持する。原則的に 、極性/疎水性部分は、事実上Qal又はGICのα−側部の性質を備えたいか なる環状補遺、即ち例えばOH,SH又は−Oの形態の増加極性基を有する主と して疎水性環状部分であってもよい。これらの置換基のいくらかは、疎水性及び 極性残基間のバランスを適合化するために、例えば、ハロゲン、CHs又はより 短いアルカンもしくはアルケンの形態の非極性のものであってもよい。B、脂肪 酸(結合の受容体)のC=o位及び塩基(結合の供与体及び受容体)のOH3位 の水素結合部位フィトスフィンゴシンのOH4は重要ではない。脂肪酸のOH2 はレセプターのコンホメーションに重要であるがウィルスとの直接相互作用には 重要ではないと思われる。しかしなが2ら、前記したように、最初の特異的なエ ピトープの認識の後に確立される相互作用は、水素結合のためにこのOHをも用 いる。
この2つの結合部位は約5〜6人離れて位置し、これらは元来C=0゜ 0=S=O,OH又はNHであってもよい。
C5疎水性部分 分子設計によれば、これはC6までの上記酸とC8までの上記塩基を含むべきで ある。しかしながら、前記したように、非天然のペプチドもN−カルボベンゾキ シ基で疎水的に結合するのに対し、天然のペプチドは正確な特定は不明であるが 1つの相互作用のみを有している。−万、ウィルスと細胞膜との間の確立された 相互作用は、最初のエピトープ認識及び膜抵抗の水菜結合破壊の後に、ペプチド と膜との間での増加した疎水性相互作用を含む。この重要な疎水性部分は、それ ゆえ、変化し、また構造的な特異性を有していない。合成エピトープ相似体にお いて、疎水性部分は、少なくとも約50〜80人2の表面積を有する、飽和又は 不飽和、分校又は直鎖、開放鎖又は環状のあるいはこれらの組合せの炭化水素で 構成できる。しかしながら、充分な疎水性は、短鎖のポリスチレン、ポリエチレ ン、ポリビニル等の硬直な(rigid )オリゴマーの疎水性側部で創ること もできる。
結晶のコンホメーション(参考文献31参照)から決定できる天然エピトープの 大きさは次の通りである;8部分の水素結合部位はA部分のヘキソース環の中心 から約6〜8人に位置している。C部分は約6〜8人民で約8〜10人幅である 。この結合エピトープの合計長はそれゆえ約16〜20人のオーダーである。
合成エピトープ相似体はそれゆえ、これと同−又はほぼ同じサイズの大きさを有 すべきである。
前記に示したように、エピトープの極性/疎水性部分は、例えばキシロース、ア ラビノース、グルコース、ガラクトース、フコース、リボース、タロース及びマ ンノースのごとき天然に存在する単糖又はデオキシ糖、アセチル化もしくはアル キル化糖、分枝糖、アミノ糖及びウロン酸のごときこれらの誘導体のような、ペ ントース、ヘキソースあるいはへブトースである。
ことにコンホメーションに関する所望の特性を付与させるために、好ましくはこ の単糖は環構造(フラノース又はピラノースのごとき)であるべきである。かか る単糖の適切な例は、キシロピラノース、アラビノピラノース、グルコビラノー ス、ガラクトピラノース、マンノピラノース等である。さらに前述したように、 この単糖は、結合の立体障害とならない位置で置換されていてもよい。大部分の 単糖について、このことは置換は4位(ペテロ環の炭素原子4)で生じてもよい ことを意味する。
基本的にこの置換基は、前記の基準を充足し、さらにエピトーAra、 Fuc 、 Rib、 Man、 Mana 1−+ 3Man、 Mana142Ma n、 Mana 1−) 6− Man、 Galβ1−+ 2Man、 Fu ca 1−+3Galβ、 Ga1a 1−+ 4Galβ、 GIC(Z 1 −+ 4Qlc、 (:ilcβ1→4GIc、 Glcα1→4G Icβ1 →4(、Ic、 Glcα1→4Glcα1−+ 4Glc、Galβ 143 − Galβ 1−+ 4Qc 、 Gal。
β1−+ 3Galβ i−+3Galβ 1−+ 4− Glc、 Glcα 1−+ 6Qlca 1−+ 4QIcα1−) 4QIc、 Galα1−+  3(FLIC(Z 1−) 2)Ga1β、(省略記号は、炭水化物の通義の 命名法による)のごときモノ−、ジー、トリーもしくはテトラサツカライド、又 はこれらの適当なすべての組合せ、又はこれらの適当なアセチル化、アルキル化 、分校化もしくはアミン化誘導体のごとき誘導体である。
天然の結合エピトープに相似する合成の結合エピトープを構成する上記3部分は 連結して、前述したごとく意図する表面と同じ側に露呈される性質を備えてなる 、指摘した大きさの結合エピトープ全体を呈する。これは、むしろ天然エピトー プと同様なむしろ硬直(rigid )なエピトープの合成によりなし遂げうる 。従って極性/疎水性部分と極性部分間の連結部は、天然・の結合エピトープの コンホメーションでの2つの適切な炭素原子で構成しうる。さらに、極性/疎水 性部分と極性部分との間の連結部は、極性/疎水性部分上のグリコシド酸素、グ リコシドイオウ、エーテル又はチオエーテルと、極性部分上のCH2基又は同様 な基との間の結合により確立される。もし極性/疎水性部分と極性部分との間の 結合が短すぎかつむしろ硬直であれば、グリコシド結合はβ−アノマー性である 。しかしながら、3部分の前述した大きさの結合表面の採択に妨害とならない限 り、これら3部分はよりフレキシブルに結合されていてもよい。
この基準が満たされる限り、ことにAの特性はさらに変動することができ、これ をもし応用すれば、アンマー結合は例えばα−型であってもよい。
前述したごとく、標的細胞上のレセプターは極めてしばしばグリコプロティン又 はグリコリピドである。しかしながら、天然レセプターのフンホメーション特性 から示されるように、実際に、グリコリピドだけがウィルス結合用の第ニステッ プ・レセプターとして作用することが見出された。この発明はそれゆえまず、グ リコリピド、グリコスフィンゴリピド(スフィンゴ糖脂質)及びグリコグリセロ リビド(グリセド糖脂質)を包含する脂質連結の炭水化物類又はこれらのレセプ ター活性相似体の抗ウィルス剤としての用途に関する。この目的に有効なグリコ リピドは、D−ガラクトピラノシル−β−ジグリセリド又はD−ガラクトピラノ シル−α1→6−D−ガラクトピラノシル−β−ジグリセリドであり、これらは 、実際に植物細胞膜表面上に見出され、ウィルス起源の植物の病気への反抗(c ombating)における有効性を示し、第ニステップ結合レセプターの特性 を備えていることが見出された。
グリコグリセOリビドの中間ゾーンは水素結合受容体のみを示し、それゆえ、グ リコスフィンゴリピドの場合に結合エピトープを適正なコンホメーション及び形 態(presentation)にさせるのに重要であると示された、密な分子 充填及び高度の自己縮合性単分子層を生じない。実験によれば、グリコグリセロ リビド分子のより広がった形態によって、2−ヒドロキシ脂肪酸不存在下におい てもウィルスへの結合エピトープは有効であるので、グリコグリセロリビドは2 −とドロキシ脂肪酸を必要としない。グリコスウィンゴリビドについては、疎水 性部分に2−ヒドロキシ脂肪酸を含むのが、より効果的な結合が生じることが示 されるので好ましい。従って、抗ウィルス剤として用いる化合物は一般式1のス フィンゴシン−2−D−ヒドロキシ脂肪酸、一般式■のフィトスフィンゴシン− 2−D−ヒドロキシ脂肪酸、又は一般式■のジヒドロスフィンゴシン−2−D− ヒドロキシ脂肪酸でありうる。
ラノースのコンホメーションを備えた一つの糖を示し、R1及びR2は各々別個 にメチル基、又はCHO,NO2、NH2゜OH,SH,CONHNH2、C0 N5もしくはC0OH基を示す。レセプター又はレセプター相似体をそれ自体で 、すなわち、結合を行なうのに本質的に(in 1tsseH)充分な効果を生 じるように用いるとしたら、RL及びR2はメチルが好ましいが、天然エピトー プ又は合成エピトープ相似体が多価形態で存在するとしたら(後述)、R1及び /又はR2はそれら自体のレセプター上の同様な基と相互作用するか、キャリア 上の同様な基と反応することができる官能基であるのが好ましい。R3は直鎖又 は分校、飽和又は不飽和の少なくとも5個の炭素原子鎖長の炭化水素で構成しう る炭化水素分子を示す。しかしながら、この炭化水素鎖は、はとんど通常、直鎖 の飽和又は一つの不飽和を有するものである。Rは前記で特定したように、一つ の単糖であることができ、これらは前述したようにその4位において1又はそれ 以上の他の糖で置換されていてもよく:従って極性/疎水性部分を構成する糖全 体は例えば、Galβ1−4Glcβ。
Qalα144Qalβ。
Ga1cz 1−+ 3Galβi→4QICβ。
Galα1→4Galβi−+43ICβ。
Fuca 1→2Qalβ1→4Qlcβ。
Ga1NAcβ1−+ 3Qalβ1−+ 4Glcβ。
Ga1NAcβ1−+ 4Qalβ1−+40ICβ。
Qalα1−+ 3(Fuaa1−+ 2)Galβ1−+43ICβ。
Galβ1−+ 3(31ONACβ1−) 3Galβ1−+ 4GIcβ。
、Galβ1−+ 4GICNACβ1−) 3Qalβ1−+ 4Qlcβ。
Galβ1−) 3 (Fuaa 1−+ 4) QIcNAcβ1−+ 3G alβ1→4G Icβ、又は Galβ1−) 4 (FUC(21−+ 3) QIcNACβ1−) 3Q alβ1→4GIcβ。
(式中、rNAcJは糖のアセチル化を示す)である。
5までの糖を備えたグリコリピドがウィルスを結合できること;より大きなオリ ゴ糖はウィルスのエピトープへの接近における立体障害を構成しゃすいことが実 験的に確立された。定量的な結合の研究(後述)により確証されるように、ベス トの天然結合体は、GlcβCer及びGalβCerであることが見出された 。このことは、レセプター又はレセプター相似体等の作製における出発原料の応 用性の観点からは必要であろうが、結合の目的には、2以上の糖の使用は無駄で あることを意味する。
前記に繰返して示したように、この発明の用途はまた天然結合エピトープのレセ プター活性相似体に広げられる。かがる相似体は、もちろん、前記したコンホメ ーションに関する要求を満たす限りいずれの形態を有していてもよく、そ机ゆえ 、広範囲の種々の化合物から選択することができる。しかしながら、この発明に 用いられるレセプター相似体のことに興味ある基を構成する一般式IV (式中、R,R1、R2及びR3は前記定義と同一)の化合物が見出された。合 成レセプター相似体の場合、天然レセプター物質のための上記に掲げたと同様の 糖類を用いること及び、 であり、これらは、天然レセプター物質(実施例5参照)と同程度のオーダのど ん欲な結合性を示すことが見出された。
これらのレセプター相似体がその特性及びコンホメーション(大きさ)に関して 天然物質に匹敵することが見い出されたように、これらは天然レセプターの代用 として充分に有効である。
これら又は同様な合成レセプター相似体を用いる利点は、天然レセプターを合成 的に又はより煩雑な細胞表面膜から収穫(harvesting)する方法によ り生成するときよりも、より簡単な手段によって行なうことができるその作製方 法にある。
一般式■の合成レセプター相似体は、一般式V:(式中、×は脱離(Ieavi nO)基を示し、Rは前記定義と同−)のグリコシドを、一般式■: H8R3Rs Vl (式中、R3及びR1は前記定義と同一)のチオールと反応させ、この生成物を 酸化剤と反応することにより作製することができる。この反応は水又は酢酸エチ ル、メチレンクロリド、エーテル及びジメチルスルホキシドのような適当な有機 溶剤中で行なうことができる。この反応は、適切には空温で行なうことができる 。反応時間は24〜48時間とすることができる。この反応は通常、一般式Vの グリコシドの1当缶に対して一般式■のチオールを2当曾よりわずかに多くして 行なわれる。この反応はわずかにアルカリ性の条件下で行なうことができ、また 糖は適切に保護されていてもよい。
得られる一般式■のスルホンに相当するチオ化合物の酸化は、4当m以上の酸化 剤を用いて行なうことができる。有効な酸化剤の具体例は、m−クロロ過安息香 酸のごとき過酸、t−ブチルヒドロペルオキシドのごとき過酸化物、アミノオキ シド、ガス状酸素、過マンガン酸カリウム、三酸化クロムのごとき無機酸化剤等 である。この反応は通常、Hで行なわれる。
他の興味ある化合物基は、一般式■: ROCH2CH2SO2R3RI W (式中、R,R1,R2は前記定義と同一)の化合物である。これらの化合物は 上記した酸化によって対応するスルフィドから作製することができる。
ウィルス感染に関連する診断、予防又は治療剤として有効にするためには、これ らの目的に用いる化合物に、ウィルスへの、充分な親和性が得られるような形態 又は状態(way )が与えられていることが重要である。従って、この化合物 は、仮に充分に活性であれば、水可溶な形B:すなわち一価の形態(すなわち、 化合物の分離された単位は各々実質的に唯一の結合エピトープを備えていると思 われる)で提供することができる。この形態は、低い親和性結合が示される天然 レセプターよりも著しく大きなウィルスへの親和性を有することができるため、 天然レセプターが関与する場所でとくに関係τ°ることが期待できる。
天然の、そしておそらくいくらかの合成レセプターが関与する場所で、化合物は それゆえ通常、効果的な結合を生み出すために、好ましくはウィルスの多数の結 合部位(以下「多価結合」と称す)を呈する形態とされる。実際、ウィルス表面 上の多数の蛋白分子とこれに対応する数の宿主細胞上のグリコリピドレセプター によって多価結合は効果的である。この発明の目的に用いた際、この化合物はそ れゆえこの多価結合を擬態する形態とされるべきである。これは、天然グリコリ ピド レセプター又はミセルとしてもしくは、疎水性表面上(標的細胞表面に似 せるため)に存在しうる同様なサイズの合成レセプター相似体を用いることによ り、達成することができる。しかし、安定性の劣るミセルはいかなる表面に対し ても非特異的結合を起させるであろうため、固体桁上のレセプター又はレセプタ ー相似体の形態が好ましい。
一方、この化合物は、下記2つのタイプのいずれかでありうる高分子担体に多価 結合されていてもよい。この1つは、共有原子価的でない(non−COVa  l ent )疎水性相互作用によってこの化合物の疎水性部分が連結される疎 水性表面を有する担体であって、例えば、この疎水性表面は、ポリスチレン、ポ リエチレン、ポリビニル等のような、プラスチックもしくは疎水性基が連結され た他のいかなるポリマーであり、又は化合物が共有結合される高分子担体であっ てもよい。この後者の例の適切な担体は天然又は合成ポリマーであってもよい。
すなわち、この担体は、例えば、セルロース、スターチ、グリコーゲン、キトサ ン又はアミン化セファロースのオリゴ−又は多糖類(レセプター又はレセプター 相似体は、レセプター物質上に存在するヒドロキシ又はアミン基のごとき疎水性 部分上の官能基を介してこれに結合することができる)、グロブリン、アルブミ ン、フィブリン等のオリゴ−又はポリペプチド(結合は、例えば、レセプター又 はレセプター相似体の疎水性部分上のヒドロキシ又はアミノ基を介して行なわれ る)、これらの組合せあるいは適切に置換された同様な抱合体(conjuga te )とすることができる。
この担体は、シリカゲル、ゼオライト、ケイソウ土のごとき二酸化ケイ素物質の ような無機担体であってもよく、あるいはレセプター又はレセプター相似体がレ セプター活性物質の炭化水素分子上のヒドロキシ、カルボキシ又はアミノ基を介 して結合することができるアミノ化ガラスのごとき種々のガラスタイプの表面で あってもよい。この化合物を予防又は治療に用いようとする際には、担体は非毒 性及び/又は非アレルギー性の担体のような生理学的に及び医薬的に許容しうる 担体とすることが極めて重要である。この目的に有効であると現在期待されてい るこのタイプの担体は、例えば、ポリーL−リジン及びポリーD、L−アラニン である。
この発明は、一般的にウィルスが、宿主細胞の細胞質中への本質的な侵入のため に第ニステップ・レセプターを必要とすると思われ、そのために1価又は多価形 態の結合エピトープ又は合成エピトープ相似体が、ウィルス汚染の侵入場所(p ort−of−entry )でのウィルスの上皮細胞中への侵入を阻害するよ うにウィルス上の利用できる結合部位ブロックすることによって、ウィルス汚染 を防止するのに使用できる、という事実に基づくものである。かかる侵入場所の 具体例は、目、鼻、口腔、咽喉、気道、胃腸道、尿道及び生殖器官の粘膜である 。この発明の一般的応用性は、標的細胞上に見出される第ニステップ・結合レセ プターに対応する又は相似する化合物が、アデノウイリダ(、A、denovi ridae ) 、ヘルペトウイリダ()(erpetoviridae )、 オルソミクソウイリダ(QrthOml/X0Viridae ) 、パラミク ソウイリダ(paramyxoviridae> 、ラブドウイリダ(Rhab do−viridae) 、レオウイリダ(Reoviridae )の族に属 する広範囲の種々のウィルスを結合することを示したという事実に基づく。この 点に関し関連する他のウィルス族は、ビコルナウイリダ(p 1cornavi ridae )及びレトロウイリダ(Retroviridae )である。従 って、関連するウィルス類はDNA及びRNAウィルスを包含しまた二重層膜外 被を備えた及び備えていない粒子を包含し、これらのウィルスは種々の異なる器 官系に影響する広範囲の種々の病気の原因であり、この例としては種々のインフ ルエンザ、通常の風邪、下痢、ヘルペスエ及び■、おたふく風邪、麻疹、狂犬病 、エイズ、白血病等がある。
人を含む動物系における予防は、前述のごとぎ1価又は多価の形態のレセプター 又はレセプター相似体を含む懸濁液、エアゾール、軟膏、生薬、ローション又は 溶液のような医薬的に許容しうる形態で、関連するウィルス阻害化合物を粘膜に 直接適用することにより達成することができる。ここで活性物質はウィルスと結 合し第ニステップ・レセプターへの結合部位をブロックする。予防は、感染した 患者又は動物から分泌されたウィルス粒子を、器具や物体の表面又はかかる分泌 物と接触された又は接触しうる表面上に被覆されたこの発明の化合物に、さらす (expose )ことによっても行なうことができ、すなわち化合物は消毒剤 として用いることができる。ウィルスを多価レセプターにさらすことで、ウィル スの標的細胞への侵入を防止できるのみならず、多価付着を介してウィルスを凝 集させることが、できる。これは、大部分のウィルス粒子の第一ステップ・レセ プターへの付着をも防止できることを意味する。植物系における予防は、例えば 、前述のように多価もしくは1価の形態のレセプター又はレセプター相似体の溶 液、懸濁液又は乳化液のごとき塗布を6易にするように調整されたレセプター又 はレセプター相似体の有効投与量を、種子、苗又は成熟植物にスプレィすること により行なうことができる。
この発明における用途は、感染がすでに行なわれた場合、すなわちつ゛イルスが すでに侵入開口の粘膜を通過し有機体内に定住した際の治療用途も包含する。レ セプターの治療剤は、前述したように増加されたウィルス結合能力を備えた可溶 性低分子′最の1価レセプター相似体の、注射により、賜内吸収を介して、又は 他の粘膜からの直接吸収によって、なしとげられるものとして現在期待されてい る。従って、注入され又は吸収された物質は、感染細胞中での増加後に出芽(b udding) している(放出される)ウィルス粒子と結合し新しい細胞への 侵入(感染の拡散)を防止することが期待できる。同様な拡散の防止は、例えば 耐酸性形態の錠剤やカプセル剤のような多価担体での経口投与によって、例えば ウィルス感染後の小腸にも有効である吸収後の適用の例として、は、咬合(創@ )の後に、ウィルスが神経経路を介して最終的に中枢神経系に到達して(数ケ月 又は半年後)致死効果を生み出す狂犬病感染が挙げられる。脳血液関門に浸透さ れ又は直接脳を髄液中に注入された前述の化合物は、神経細胞中でのウィルス増 加により生じる脳の損傷を防止するものと期待できる。
レセプター又はレセプター相似体の投与量は、治貴を含む予防用か治療用かの意 図する用途、対抗(combat )すべき感染のタイプ、患者の年齢及び状態 等に依存して広範囲に変動するが、■オーダとするのが望ましい。ロタウィルス 感染(下m)においては、レセプターが二価でウィルス粒子当り1個の二価レセ プターのみを利用するという条件で、−日に生じるすべてのウィルスを凝集化/ 不活性化するのに単−人体当りレセプター1μgの日投与量が算出された。実用 上、存在するウィルス粒子すべての効果的結合を確保するためには、もちろんさ らに多量の投与が必要とされる。実際、少なくとも天然レセプターは人体又は動 物系中に多量存在づる物質であるので、レセプター又はレセプター相似体の毒性 作用は無視できると思われるから、現在使用されているほとんどの医薬の場合に 反して、投与量レベルはそれはどfi要ではないだろう。
この発明の用途はざらに、ウィルスの結合に関する第ニステップ・レセプター機 能についての知見を利用した診断の用途であってもよい。診断の目的のために、 テストする感染患者又は他の試料からの分泌物中の存在するウィルス粒子を、例 えば浸漬棒(dip −5ticks) 、免疫学的試験カード(immuno logicalしうるレセプター物質にさらすことができる。結合の後、この表 面を注意深く洗浄し、ウィルスの存在が既に臨床ビールス学で確立された種々の 方法により見出すことができる。例えばウィルスは、まず、マククロ滴定溜め( welts )中に吸収され、次いでELISA法(参考文猷1、「原料と方法 」の項及び実施例6参照)で検出される。本願発明者によって開発された他の分 析も簡易な診断用途に適用できる。上記化合物は、また、確立されたアフィニテ ィクロマトグラフ法によるウィルス粒子又はウィルス表面成分の調製及び分離の ような種々の生物光学的な目的に利用で′きると期待できる。この目的のために レセプター物質は、前記した高分子担体に多価結合されるように、クロマトグラ フカラムのリガンドとの結合、電気泳動、濾過、沈澱又は遠心分離用の固体担体 に結合させることができる。レセブータの特性(結合定数等)は、ライスルのレ セプターへの何回逆結合を避けるための物質合成の設計によって、溶離等のため に適合化することができる。この方法において、種々の試料中のウィルス粒子又 はウィルス物質の分離又は精製及び/又はウィルスの検出が、これらの固体支持 体に結合したレセプター又【≠レセプター相似体への結合によって可能となる。
レセプター又はレセプター相似体の他の提案する用途として、ウィルス結合に応 答性を有するウィルス股上の物質の分離がある。この物質は、種痘の目的すなわ ち、この物質が由来するウィルス種によって引起されるウィルス感染に対抗する のみならず、表面に同様な物質を有するウィルスによって引起される他のウィル ス感染に対しても、問題とされる人体又は動物を免疫するために用いることがで きると期待できる。すなわち種々のウィルス感染に対抗する広い変化(broa d −5pectered )のワクチンをこの方法で生成することができる、 と現在考えられる。
弱いウィルス調製液を用いた普通のワクチン法に比較して、かかるワクチンは、 感染のための宿生細胞中へのウィルスの侵入用の主要な分子をブロックすること によって問題とするウィルスを無効化することのできる抗体の発生を非感染性の ウィルス成分が刺激するという、決定的な利点を有している。
最後に、ウィルスからの結合蛋白又は結合糖蛋白を上述した方法で選択すること ができ有機体内の特定の細胞への標識薬として用いることができることが期待さ れる。例えば、リポソーム(脂質小胞)を例えばある標的細胞に特異性を有する (例えば、腫瘍細胞又は細胞内寄生虫を有する細胞)モノクロナール抗体に装着 (eQUipD)することができる。エンドサイドース的なりソンームへの吸収 を介して生じる偶発的な不活性化を避けるために、第ニステップ・レセプターを 認識するウィルス成分をリポソームに付着させるともできる。この場合確立され たつイルスの浸透のメカニズムを毒性の薬物を運搬するための伝搬体の役割とし て用いることができる。リポソームは抗体(第一ステップ)及びウィルス成分( 第ニステップ)との直接的な化学結合で、細胞内でのみその活性を発揮する細菌 訴素(参考文献12参照)の活性サブユニットで交換゛されていてもよい。
ウィルス剤にも関する。この態様は、単離された形態の化合物、すなわち本質的 にこの化合物を備えた細胞によって備えられた場合の化合物を含まないものに関 すると理解されるべきである。
この発明は、更に上述した性質及び特性を備えた化合物を含み医薬的に許容しう る媒体(vehicle )又は賦形剤で製剤化された医薬組成物に関する。
この組成物は、例えば、経口摂取、注射又は局所(toprca+ )応用のよ うないずれの適当なルートによる投与のための製剤とすることができる。従って 、この組成物は、前述した1価又は多価形態のレセプター又はレセプタ相似体を 含む、例えば懸濁剤、溶液剤、エアゾール剤、軟コウ、洗浄剤(lotion)  、クリーム剤、噴霧剤、生薬、移植材料、錠剤、カプセル剤、又は菓子錠剤の 形態であってもよい。予防の用途のためには、組成物は、例えば目、鼻、口腔及 び咽喉のような粘膜上への局所応用のために適したエアゾール剤、スプレィ剤、 菓子錠剤、洗浄剤又はクリーム剤のごとき形態とすることができ、消毒((Ii SinfeCtiOn)の目的のためには、問題となるレセプター又はレセプタ ー相似体は、例えば感染患者からの分泌物に接触している又は接触される器具、 物体又は表面の洗浄に適した液剤又は薄葉紙(paper tissue)とし て提供することができると期待される。
治掠の用途のためには、錠剤やカプセル剤のような経口摂取(及び腸粘膜を介し ての吸収)に適する組成物と共に、レセプター又はレセプター相似体を水又は等 張性の塩水のごとき適当な媒体中に存在させた溶液又は懸濁液のような注射に適 した組成物が便利である。胃液中でのありうる損傷又は崩壊からレセプター又は レセプター相似体を保護するために、錠剤又はカプセル剤は耐酸コートされてい てもよい。粘膜を介してのレセプター物質の吸収に適する組成物は、また、腟又 は直臆生薬のような生薬の形態であってもよい。
医薬的に許容しうる媒体又は賦形剤及び組成物中に存在する希釈剤、結合剤、着 色剤、香味剤、防腐剤、崩解剤のような任意の他の医薬的に許容しうる物質は、 すべて、医薬製造分野の当業者によって理解されるように通常の医薬プラクティ スに従って選択される。
図面の説明 この発明は、図面の参照することによりざらに説明される。
第1回は、「原料と方法」の項で述べた分析による、第一ステップ・レセプター に結合するセンダイウィルス(S変異株)の分析結果を示す。左の2つのレーン (lane)が化学的に検出され、レーン1はヒト赤血球、レーン2はヒト脳の 総ガングリオシド(ノイラミン酸含有糖脂質)である。右の同様な2つのレーン は結合後のセンダイウィルスのオートラジオグラフィ後のものを示す。このよう にレータン2の脳の主バンドにはウィルス結合はない。これい対し、レーン1の いくつかの赤血球バンドことに移動の遅いバンドには明確な強い結合がある。
第2図は、「原料と方法」に述べた分析による、第二ステラ析結果を示す。これ は、この分析に可能な種々の起源の糖脂質混合物(レセプターのスクリーニング 用)として、多くのレセプター候補の分析が可能であることを示す。左はアニス アルデヒドで化学分析後のりOマドグラムであり、右は同様なレーン上にウィル スを上塗した後のオートラジオグラムである。以下は示されたすべての非酸型糖 脂質を示す:ヒト赤血球(レーン1)、ヒト胎便(レーン2)、マカカ ジノモ ルガス(MaCaCa CYnOlnOIOLIS)からの腸(レーン3)、犬 の小腸(レーン4)、ウサギの小腸(レーン5)、モルモットの小腸(レーン6 )、マウスの大腸(レーン7)。白の数字は表3に掲示した物質に参照される。
化学的に検出された糖脂質の多くの主バンド(左)はウィルスと結合しない(右 )ことが分析の高感度性及び高特異性とともに認められる。
第3図は、「原料と方法」に述べた分析による、第ニステップ・レセプターに結 合するセンダイウィルス(S変異株)の分析結果を示す。ここで合成又は天然源 から単離された物質への結合が示され、化学的に同定されている。スペースを節 約するために、アニスアルデヒドによって検出されただのクロマトグラムに示さ れるように、最も速く移動する物質から始めて、同じレーンに多くの純粋の物質 を添加した。オートラジオグラムは右に示した。番号は表3に参照される。
、レーン1:フィトスフィンゴシンと2−D−ヒドロキシステアリン酸を備えた 合成物2、ヒドロキシ化されていない脂肪酸を備えた合成物3、合成物15、及 びGa1NAc cil −+ 3(Fucα1−+ 2) Galβ1−+− 4−+ (1”ucα1→3) GlcNACβ1→3Qalβ144GICβ Cer:レーン2:フィトスフィンゴシンとステアリン酸を備えた合成物2、合 成物3(2−ヒドロキシ脂肪酸を伴なう3つの近接した移動バンド)及びヒドロ キシ化されていない脂肪酸を備えた合成物15; レーン3:スフイボシンとステアリン酸を備えた合成物2、合成物3、とドロキ シ化されていない脂肪酸を備えた合成物6〔汚染されている(Contamin ated) ) 、合成物16及び合成物22(2−ヒドロキシ脂肪酸を伴なう 3つの近接した移動バンド); レーン4:フィトスフィンゴシンと2−ヒドロキシステアリン酸を備えた合成物 1、フィトスフィンゴシンとヒドロキシ化されていない脂肪酸を備えた合成物3 、合成物6及びヒドロキシ化されていない脂肪酸を備えたGa1NAcα1→3 GaINAcβ1−+ 3Galα1−+ 4Ga Iβ−+4GlcβCer ;レーン5:スフィンゴシンとステアリン酸を備えた合成物1、表1の物質13 、合成物6(矧鎖2−ヒドロキシ脂肪酸)、合成物16(2−ヒドロキシ脂肪酸 を伴なう2つの近接した移動バンド)及び合成物17(右のオートラジオグラム 中の3つの近接する移動バンドは17中の不純物かもしれない):レーン6:合 成物8(2つの近接する移動バンド)、合成物20及びGa1NAc a 1− + 3 (FLICα1−) 2) Galβ1→4GICNACβ 1−+  3Galβ 1−+ 4(31cβ(:、 er。
第4図は、「原料と方法」の項に述べたようして得られた、センダイウィルスの 種々の合成又は天然糖脂質への定量的結合(「原料と方法」の項参照)から得ら れた曲線を示す。糖脂質の希釈物をマイクロ滴定溜め(X軸)に吸収させ、イン キュベーション後にウィルス結合を放射能として(y軸)概算した。
図中の文字は下記試験試料についてのものである;Aは表3の物質1又は2、B は式: %式% NAcβ1→3Galβ1−+ 49ICβcer1711i列を有する第一ス テップ・レセプター、Cは表3の物質3(2−ヒドロキシ脂肪酸を備える)又は 表1の物質18、Dは表3の物質5、Eは表3の物質21及び22(これらはク ロマトグラム中で弱く結合:第3図の物質22のレーン3参照)又は表3中の陰 性の物質である。
第5図は、天然に存在するセラミ゛ドの分子種(脂肪酸及び長鎖塩基との組合せ )の例を示す。これらは他の場合にも概括されている(Karlsson 、  in Chapman、 ed、 、 E3iologica1Membran es、 Vol、4. Acaclemic Press、 London 、  1982゜pp、1−74)。Rは塩基の01の酸素を含み、スフィンゴミエ リン中のホスホリルコリン又はグリコスフィンゴラピッド中の糖であってもよい 。主たる脂肪酸のタイプは、飽和、不飽和、直鎖又は分岐であってもよい約12 〜26の炭素原子鎖を有する、非ヒドロキシ、2−[)−ヒドロキシ及び2−[ )、3−[)−ジヒドロキシ脂肪酸である。主たる塩基のタイプは、ジヒドロキ シ塩基(スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン及び同類の塩基)及びトリヒ ドロキシ塩基(フィトスフィンゴシン及び同類の塩基)である。これらは、約1 4〜22の炭素原子を有しこの鎖は飽和、不飽和、直鎖又は分岐であってもよい 。三つの古典的塩基の決定構造は:スフィンゴシン: 1,3−[)−ジヒドロ キシ−2−D−アミノ−4−トランス−オクタデセン(B及びD種)、ジヒドロ スフィンゴシン: 1,3−D−ジヒドロキシ−2−D−アミノオクタデカン( A種)及びフィトスフィンゴシン:1.3−D、4−D−トリヒドロキシ−2− D−アミノオクタデセン(C,E及びF種)である。はとんどの哺乳動物細胞で 共通する種はA−Eであり、しばしばその脂肪酸中に15位−シスの二重結合を 有する。はとんどの上皮細胞で共通する種はD及びEであり、これらは最高のウ ィルス結合体である(表4)。
従ってウィルスは、第ニステップ・レセプターとして、ウィルス感染の侵入場所 である上皮IB胞に優位である、セラミド成分を有する糖脂質を選択した。
第6図は、ジヒドロスフィンゴシン及び2−[)−ヒドロキシステアリン酸を備 えた表3の合成物質1 (Pascher等、。
Chem 、Phys 、 Lipids 20.1977、 DD、175− 191参照)の単結晶X線結晶学により得られた、第ニステップ・レセプターの コンホメーションを示す。窟素原子は点で示し、カルボニル炭素及び酸のC20 は斜線で示した。この物質は、p ascher。
Chen 、 PhV、 Lipids 12.1974. DD、303−3 15の記載のようにして合成し、95%エタノールで結晶化した。このX線デー タを、ピッカー(Picker ) FACF Iのデフラクトメーター(de fractometer )に集め、5000以上の個々の反射(reflec tions )が測定された。すべての演算は、主としてX−RAY72ブOグ ラムを用いたDEC−10のコンピュータシステムで行なった。
第7図は、ヒト小腸の上皮細胞中の第ニステップ・レセプターの存在を例証する ために、アニスアルデヒドで検出した薄層クロマトグラムである。上皮細胞及び 総非酸型糖脂質は、「原料と方法」の項に述べたようにして調整し同定した。4 つのレーンに共通する二重バンドは、二つの最も最適の天然ウィルス結合体であ る表3の1及び2の混合物として同定された(実施例2及び第4図)。より遅く 移動する糖脂質は血液型フコ糖脂質であり、下記血液表現型からなる分析された 4つの固体の中で変動する。
レーン1 :As Le (a”’ b” )、分易型。レーン2:0Le(a −b÷)、分泌型、レーン3 :OLe (a +b−)非分泌型、レーン4: Ole (a−b−)分泌型。−これらの試料組成はB jerk等によってC arton等、 6d3 、、 Red QellMembrane Clyc oconjugates and Re1ated CeneticMarke rs、Libraire Arnette、Paris、 1983. pp、 125−137の中に述べられている。
第8図は、他にも詳細に述べられている(Karls−son 、 inCha pman、 ed、 、 Biological Membraned、 VO I、4゜Academic press、 1ondon 、 1982. Q p、1−74)動物細胞表面膜の外側単分子層の構造的概念を示す。3つの主た る脂質成分は、スフィンゴリピド、グリセロリピド及びコレステロールであり、 中間ゾーンにおいて、膜の安定性に重要な横方向に向いた分子間水素結合系を作 り出す多くの水素結合受容体及び供与体を備えている。結合部位は、ウィルス感 染の侵入場所である粘膜の上皮細胞上にとくに密である。実施例4に示されるよ うに、上皮細胞は、第ニステップ・レセプター(表3が物質1及び2)が豊富で あり、これは水素結合の受容体と供与体を共に含むスフィンゴリピドである。植 物細胞は、グリセロリビドである表3の物質26及び27に加えて表3の物質2 をも含んでいる。これらはウィルス(表3)を結合する。それゆえウィルスは、 前記表面膜を安定なバリアーにするのに重要な膜の3部分すべてを選択的結合の ために利用できるという特性を(表面ペプチドを介して)発現する。このように 、ウィルス侵入及び感染のための第ニステップ・レセプターはすべての細胞膜の 普通の成分である。
(以下余白、次頁に続く) 「原料と方法J 天然レセプター及びその同類゛物質の調製及び構造的キャラクタリゼーション 結合の研究に用いるヒト及び動物のグリコリピド試料と純グリコリピド種又は全 もしくは部分グリコリピド混合物とを、りoOホルム−メタノール抽出の繰返し 、非−スフィンゴリピドを破壊させるための緩和なアルカリ処理及び水可溶性生 成物の除去のための水への透析によって、凍結乾燥した組織から実質的に参考文 献13の記載のようにしてI製した。残存する脂質物質をまずシリカゲルカラム で分離して、まず脂肪酸エステルを次に全アルカリに安定性のスフィンゴ脂質を 溶離する。これらを次いでDEAEセルロース又はDEAEセファローズ(登録 商標)カラム上で非酸型及び酸型グリコリピド両分に分離する。次いで酸両分は 、通常、DEAEセファローズ(登録商標)から傾斜溶離によって分離される。
非酸画分は無水酢酸及びピリジン中でアセチル化され、再び、メタノール/クロ ロホルム又は他の溶媒による段階的又は連続的傾斜溶離によってシリカゲル上で 分画される。画分は緩和なアルカリ中で脱アセチル化され、必要に応じて純粋に なるまでさらに分画される。純度な薄層クロマトグラフィで検査し、さらに下記 に示す質量分析及びNMR分光分析でチェックした。
非グリコリピドの汚染物を全く含まない糖脂質(グリコリピド)を製造するため に250 xiのメタノールを、一つの輸血ユニットのヒト血漿(約250yf )に添加し、その混合物を、1gの蒸発ピン中で一定の撹拌を行いながら30分 間70℃に加熱した。
得られた抽出物を濾過し、残渣を抽出ビンに戻した。この操作を、クロロホルム /メタノール(2: 1容積比) 250yfで2回、メタノールの250 x lで1回繰返した。抽出物を合し、少量のトルエンを加えて蒸発乾固した。
少量のぬれた細胞を同様にして抽出してもよい。大規模に行う場合、まず組織を 粉砕して凍結乾燥し、次いでソックスレー装置にて2段階で抽出する。ヒト小腸 の場合(例えば130g乾燥重足)、第1回目の抽出をクロロホルム/メタノー ル(2:1容積比)で24時間行う(1000i!の溶媒を入れた2 000  xiの丸底フラスコをアスベストで絶縁した電熱装置に入れて行う)。第2回目 の抽出をクロロホルム/メタノール(1: 9容積比)の1500yjで24時 間行う。合した抽出物を濾過せずに蒸発乾固する。
乾燥した血漿抽出残法を、間欠的に振盪して細かく分散させるために五つのガラ スピーズを入れたビンの中で、0.2MKOHメタノール溶液の5(hlで3時 間処理する。KOI(を111の酢酸で中和する。得られた混合物に100xf のクロロホルムと4011の水を加えて2相系を形成させた後、透析バッグに入 れて水に対して透析する。4日間、流動水道水に対して透析した後、バッグ内容 物にトルエンを繰返し添加して70℃で蒸発した。最後に試料を濾過し、クロロ ホルム/メタノール(2: 1容積比)とメタノールで溶離する。腸の全抽出の 場合は、KOHメタノール溶液の500厨を用いる。
血漿試料(約1,4p )を、クロロホルム中の充填したシリカゲルのカラム( 10o )に注入する。シリカゲルとしては、主としてMallinckrod t chem、Works (セントルイス、米国)から入手したものを用い、 45μlを越える大きさの粒子をふるいわけて乾燥して用いる。しかし同様の仕 様を有するL 1chroprep 3 i 60 (E 、 tvlerck 、 [)armstadt、西独)は、シリカゲルがいくらか溶出することがあ るが、類似の性能を有する。三つの画分が溶離される。すなわち100yfのク ロロホルムはメインバルク(約1gの抽出物)を溶離する(コレステロールと脂 肪酸のメチルエステル) ; 100yfのクロロホルム/メタノール(98: 2容積比)は遊離のセラミドを含有する; 100yfのクロロホルム/メタノ ール(1: 3容積比) +100InCIのメタノールとは、全糖脂質とアル カリに安定なリン脂質(約son+g )を遊離する。透析された小腸の試料( 約4og )の場合は、509のシリカゲルと500 xiの溶媒が各段階で用 いられる。
血漿試料のシリカゲルクロマトグラフィからの第3番目の両分を、クロロホルム /メタノール(2: 1容積比)内に充填されたアセテート型のDEAEセルロ ース(DE −23,Whatman)の59のカラムに注入する。この注入し た試料を1日もしくは2日間カラムと平衡させる。二つの画分が溶離される。” その一つは、100yjのクロロホルム/メタノール(2: 1容積比)+10 0yfのメタノールとによって、非酸型の糖脂質とアルカリに安定なリン脂質と が溶離され、主としてスフィンゴミエリンである。もう一つは、5%w/vl− iCIメタノール溶液501!によって酸型糖脂質(スルファチドとガングリオ シド)が溶離される。後者の両分は、3011のクロロホルムと20xiの水と ともに、流動水道水に対して4日間透析される。それは全酸型糖脂質画分として 用いてもよいが、さらにスルファチドとガングリオシドを分離するために記載さ れているように処理してもよい(3reimer et al、 、 J、3i ocherA、93.19g3. pp、 1473−1485)第1の画分は 、蒸発乾固しアセチル化される。腸の試料(約20)場合は、20ΩのDEAE セルロースが用いられる。
乾燥非酸性血漿試料のアセチル化は、2x1のクロロホルム、21!のピリジン および211の無水酢酸中で一夜暗所で行う。クロロホルムを添加して溶解性を 改善し、反応を確実に完結させる。51のメタノールと51!のトルエンを加え 、試料を水浴上、窒素気流中で蒸発させ、最後に真空吸引処理を行った。
このアセチル化血漿試料を、クロロホルム/メタノール(9B:2容積比)に充 填したシリカゲル10fllのカラムに注入する。このために、45μmよりも 小さい粒子をメタノールで処理し乾燥したものを用いる。三つの両分が溶離され る。すなわち100fffのクロロホルム/メタノール(95:5容積比)、1 001!のクロロホルム/メタノール(90:10容積比)および100y/の クロロホルム/メタノール(1: 3容積比) + 100yfメタノールによ るものである。第3画分は主としてアセチル化されたスフィンゴミエリンを含有 する。アセチル化糖脂質といくつかの汚染物質を含有する最初の二つの両分を蒸 発し脱アセチル化する。腸の画分については50gのシリカゲルが用いられる。
アセチル化糖脂質の脱アセチル化は、透析工程のないものとあるものとの二つの 方法で行うことができる。
六方法 血漿試料については、21!のトルエン、21!のメタノールおよび4 −11の0.2M K O)(メタノール溶液を用い、30分間間欠的に振盪す る。(賜試料の場合は、51〕のトルエン、51!のメタノールおよび1011 の0.2M K OHメタノール溶液が用いられる)。0,5xlの酢酸を添加 した後、試料を、1011のクロロホルムと101!の水で、透析バッグに移し く2相系)、流動水道水に対して4日間透析する。バッグ内容物1こ、トルエン を繰返し添加して70℃で蒸発させた。
B方法 この場合、中和後形成される酢酸カリウムの足が糖脂質に比べて非常に 少ないので透析を要しない。K薬は、11!の0.2MKOHメタノール溶液、 141ノのメタノールおよび5i1のトルエンで構成されている。この試薬は、 例えば2n+gまでのアセチル化糖脂質には0.11が用いられ、4mgまでの アセチル糖脂質には0 、2 xiが用いられ、15zlまでのアセチル化糖脂 質には0.511が用いられ、4011までのアセチル化糖脂質には11が用い られる。朕アセチル化されるべき試料は蒸発乾固され、適当酋の試薬を添加して 2時間間欠的に撹拌した後、KOHを酢酸で中和し次いで溶媒を蒸発した。例え ば、40mgのアセチル化糖脂質を111の試薬で脱アセチル化すると約1+l 1gの酢酸カリウムを生成し糖脂質試料に残留する。必要に応じて、カリウムイ オンは、例えばクロロホルム/メタノールで洗浄したAmberlite CG −50typel 、 H”型(Rohm andHass 、 Ph1lad elphia 、 Penn5ylnania 、 USA)を通過させて濾過 することによって除去できる。酢酸を添加しなかった脱アセチル化混合物は直接 濾過してもよい。しかし糖脂質のある種の付加逆吸着がおこることがあり、溶離 された樹脂が汚染されることもある。それ故に、試料中にいくらかの量の酢酸カ ルラムが残留するのが好ましい。
脱アセチル血漿試料を、クロロホルム/メタノール(2:1容積比)内に充填さ れたDEAEセルロースの2gのカラムを通じて濾過する。試料を注入し、1〜 2日間平衡させた後、50ν1のクロロホルム/メタノール(2: 1容積比) +50yfメタノールで溶離する。この工程の目的は、アセチル化処理中N−ア セチル化誘導体になった、アルカリに安定なアミノ基を含有するリン脂質を除く ことである。これはそれらを酸性にする。
最後のシリカゲルクロマトグラフィによって、最初の二つの画分中に溶離された 非極性の汚染物が除かれる。その血漿試料を、クロロホルム/メタノール(98 :2容積比)内に充填したシリカゲル(45μmより小さい粒子)の5gのカラ ムに注入する。
二つの両分を、クロロホルム/メタノール(98:2容積比〉の50xlづつで 溶離した後、純粋の糖脂質を、50猷のクロロホルム/メタノール(1: 3容 積比)+51fメタノールで溶離する。
ヒト血液の一つの輸血ユニットからの血漿中の全非酸型糖脂質の最終収量は6〜 8mgである。
この製造工程は、薄層クロマトグラフィ(シリカゲル60ナノプレート(nan oplate ) : E、 Merck、 [)armstadt、西独)で 制御され、誘導体化されていない試料にはりoOホルム/メタノール/水65: 25:4容積比を用い、アセチル化された試料にはクロロホルム/メタノール9 5: 5容積比を用いる。アニスアルデヒドは、検出試薬として好ましいもので ある。というのは特徴なる着色、物を形成するからであり、I!i脂質は通常緑 色もしくは青緑色になり、グリセロリン脂質は灰色もしくは紫色になり、スフィ ンゴミエリンとセラミドは青色になる(参考文献21参照)。
上記方法によって、非糖脂質の汚染物質を全く含まない全非酸型糖脂質混合物( 1〜約20の糖)が得られる。この両分は、種々の細胞源中の第ニステップ・レ セプターの存在を試験するために重要である(第2および7図参照)。かような 糖脂質混合物から純粋形態の第ニステップ・レセプターを単離するために、前記 した、最終のシリカゲルクロマトグラフィは次のように少し変えてもよい。クロ ロホルム/メタノール98:2容槙比で溶離した後、一つの糖の第ニステップ・ レセプターがクロロホルム/メタノール95: 5〜90 : 10容積比で容 易に溶離される。
しかし選択されソースから大層模生産するために、前記方法は下記のように大き く単純化することができる。入手しやすい第ニステップ・レセプター源は、哺乳 動物のB(第7図参照)、酵母もしくは菌類およびいくつかの無を椎動物である 。例えば、ヒトデ(ASteriaS rubens)は海から容易に入手でき るが、第ニステップ・レセプターの豊富なソースである(第3表のNo、2物質 、Bjiirkman et al、 、 13iochim、3iophys 。
Δcta 270,1972.pp−260−265参照)。哺乳動物の脳も第 3表のN001物質の形態の第ニステップ・レセプターの非常に豊富なソースで ある。この目的のため、凍結乾燥した脳(例えば、午もしくは豚の脳)を、おだ やかに加熱しながら、クロロホルム/メタノール(2: 1容積比)によって( 組織の重量の10倍の容積で)抽出する。抽出物を濾過し、蒸発乾固い同じ溶媒 で再抽出し濾過する。抽出物を蒸発し、−夜アルカリ性メタツリシスに付する( 限定容積、例えば一つの脳に対して50011の0.2M K OHメタノール 溶W)、次いでその混合物を酢酸で過剰に中和して−を約3.5とし、次いでク ロロホルム/メタノール/水の容積比が8: 4: 3になるように容積を調整 することによって溶媒分配を行う。−夜放置後、下層を蒸発乾固してシリカゲル クロマトグラフィに付した。この工程は、一種の濾過であり、純クロロホルム内 に充填された短くて幅の広いカラムを用い、1g吸着剤あたり1gまでの抽出物 を注入する。
抽出物の主要部は純クロロホルムで溶離される(コレステロールおよび脂肪酸の メチルエステル)。第ニステップ・レセプターの(3alβCerはりoロホル ム/メタ/−At95: 5〜90ニア0(容積比)で溶離される。後の方の溶 離液は硫酸化QalβCerで汚染されている時がある。QalβCerの取口 を改善するために、この混合物をDEAEセルロースで濾過してもよく、これが 前記硫酸化物と結合する。必要に応じて、エタノールを結晶化するqとによって 、着色物質の最後の痕跡を除去することができる。同じ方法を、凍結乾燥したヒ トデに適確に適用できる。
この場合、DEAEセルロースによって硫酸化コレステロールは除去されるが硫 酸化されたQalβCerは除去されない。
分離された画分の構造分析が、非分解試料について、質量分析法(参考文献14 参照)とNMR分光分析法(参考文献15参照)並びにペンメチル化された誘導 体(permetbylatedderivative) 、ベルメチル化され し1AIHtで還元された誘導体および(酸型糖脂質の場合)ペンメチル化され L!AlH4で還元されトリメチルシリル化された誘導体を組合せて用いて行な われる。このようにして少糖類の配置やアノマリイ(anomerrty )お よびセラミドの組成が得られる。また分解を行い、参考文献16に記載のように してガスクロマトグラフィと質量分析法とを組合せて用いることによって糖のタ イプや結合の位置についての情報が得られる。いくつかの合成のセラミド類が、 スフィンゴシン−非ヒドロキシ脂肪酸、スフィンゴシン−ヒドロキシ脂肪酸、フ ィトスフィンゴシン−非ヒドロキシ脂肪酸およびフィトスフィンゴシン−ヒドロ キシ脂肪酸(参考文献17参照)K組合せを含めて用いられた。長鎖塩基と脂肪 酸の同様の天然の組合せも前記方法を用いるために作製された。
スフィンゴミエリンは上記方法によって得られた。種々のホスホグリセドが、ア ルカリ分解などで製造され、DEAEセルロースで酸型リン脂質(ホスファチジ ルセリンとホスファチジルイノシトール)と非酸型のリン脂質とに分離された。
゛次いでこの非酸型リン脂質を、シリカゲルカラムでホスファチジルエタノール アミンとホスファチジルコリンとに分離した。これら物質を11iJクロマトグ ラフイによって純度の試験をし成分の分析によって同定した(参考文献18参照 )。ホスファチジルコリン、ホスファジルエタノールアミンおよびホスファチジ ルセリンは3 iga+a Chemical Co 、から購入した。
植物源の二つのグリセロ糖脂質のガラクトシルジグリセリドとジガラクトシルジ グリセリドはS ioma Chemical Co 。
から購入した。
いくつかの合成のモノグリコジルセラミドはイルミン・パラシャー博士([)r  、[rIIlin Pa5cher)がら提供されたもノテあり、これらの製 造法は、pascher、 cheIIl、 Phys 。
Lipids 12.1974 pp、303−315に記載されている。これ らは、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン並びに 2−ヒドロキシおよび非ヒドロキシ脂肪酸のような長鎖の塩基や脂肪酸の種々の 組合わせを有するガラクトピラノシルβセラミドとグルコピラノシルβセラミド であった。
これらの種の一つの、ジヒドロスフ、インゴシンおよび2−D−ヒドロキシオフ ダブカン酸とを有するガラクトピラノシルβセラミドはその結晶コンホーメーシ ョンで決定され(pasheret al、 、 Chen 、 Phys 、  Lipids 20.1977、 pp、175〜191)、レセプター結合 エピトープを与えるために用いられた。
第ニステップ・レセプター(Ga1βCerもしくはGlcβCer)の化学合 成は、前記のように、参考文献13に詳細に述べられた種々の方法で行うことが できる。例えば、ジヒドロスフィンゴシン(第5図中の式Aの塩基)は、Car ter et al、もしくはJ enny とGrobの方法(参考文献13 参照)によって作製することができる。これに、ヒドロキシ脂肪酸を、2D−ア セトキシオクタデカン酸(Karlsson et al、 、 Chem 。
Phys 、 Lipids 12.1974. pp、 65−74)のp  −ニトロフェニルエステル(Pascher、 Chem 、 Phs、 L  1pids 12.1974゜Do、303〜315)を用いてカップリングさ せることができる。
その3−○−ベンゾイル誘導体を製造した後、GalもしくはGlcのアセトブ ロモ誘導体を用いて、Ga1βCerもしくはGlcβCer(第3表における No 、1と2物質)を作製できる。
合成のレセプター相似体および関連物質脂質部分にもしくは多原子価的に牛血清 アルブミンに、カッ10〜14の物質)は、ザ・シュガー・カンパニイ、アー〇 ブ、ス工一デン(The Sugar Qompany、 Ar15v、 sw eden )がら購入した。この発明に関連する新規なレセプター相似体(第1 表のNo、6−9と15−18の物質)は、スエーデンのルンド大学、有機化学 第2学部のゲーラン・マグヌンン博士(□r 、 gciranMagnuss on、 Department of Organic chemistry2 ゜jJniversity of 1und 、 Sweden )の製造・提 供によるも(Dテアル([)ahmen et al、 、 carbohyd r、 Res、118゜1983、 op、292−301:Dahme’n  at al、 、同上127.1984゜+1p27−33)。用いたレセプタ ー相似体を下記第1表に示す。
(以下余白、次頁に続く) 第1表 阻害もしくは結合に用いた合成のレセプター相似体(lli類はD−立体配置で ピラノース型である)I Gal、 or Ga1aCETE2 Glc or  Ga1aCETE 2 GlcSCETE−BSA 6 Ga161−4C,1clOEt CH2S02〔cH2)、ooOOH lo Ga161−4GIc5CETE−已5At3 Ga161−4GIeB OTE 14 Gal:1−4GalBOTE 上皮細胞の製造 新8丁な組織から上皮細胞を作製する方法には、洗浄法と削り取り法の二つがあ る。洗浄法は、参考文献19に記載されているのと同様に腸のループ内にEDT A含有リン酸塩緩衝液を入れて行った。腸のループにM耐液を満たし、水浴中、 37℃で数分間ゆっくり移動・撹拌しながら培養し、次いで傾瀉して腸成分を採 取した。この操作を5〜10回繰返し、各フラクションを遠心分離に付し、細胞 を顕微鏡と標識酵素(アルカリホスフ?ターゼ、チミジン・キナーゼ)分析法と によって検査した。純粋の上皮細胞を含有するフラクションを集め、前記のよう にして糖脂質の製造に用いた。このようにして幾人かのヒトおよびラットの大腸 や心胆由来の上皮細胞を分析研究した。一方、ヒトの小腸を、スプーンでおだや かに削り取って幾分上皮細胞でない残漬を含有する上皮細胞を得た。同様な方法 によって、上皮細胞を、犬やマウスの腸からだけでなくヒトの泌尿管(尿道)か らも得た。猫、たら、モルモット、ハムスター、めんどりおよびうさぎを含むい くつかの他の動物の小股も分析研究したく参考文献20参照)。質m分析法など に加えて、セラミド成分についての情報を得るために、試料を硼酸塩を含浸させ たシリカゲル板上に展開させると、この板上に、モノグリコジルセラミド類が、 (3a!およびQlc並びにスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、非ヒドロ キシ脂肪酸および2−ヒドロキシ脂肪酸の主セラミド結合部との両者に分離する (参考文献21参照)。
ウィルス製剤と抗体 用いたレセプター定団法によって、結合ウィルスが、抗ウイルス抗体によって検 出された。多クローン性抗体と単りO−ン性抗体を標準法で作製した(Rose  et at、 、 eds 、 。
Manual of Cl1nical Iaununology、Ameri c、Soc。
Microbiol、 、 WaShinOtOn D、 c、 1980)  。試験したウィルス類は公知のウィルスであり、専門のウィルス研究所で、確立 された技術を用いて培養され定義されたものである(lennette 、 e d、 、 Manual of CltnicalMicrobiology  、 Americ 、 SOC,Microbiol、 。
Washinoton D、 C,、1980)。
特定のウィルスを第2表に示す。
(以下余白、次頁に続く) 第2表 第ニステップ・レセプターに結合することが証明されたアデノウィルス2と7を A−549細胞中で繁殖させ、高度免疫血清を、うさぎの確立された免疫感作に よって得た(Wadell 、 Curr 、 Top、 Microbiol 、1mmunol、110゜1984、 pp、191−220)。ヒト・ロタ ウィルスに8をGMK細胞中で繁殖させ、うさぎの高度免疫血清が用いられた( Urasawa et al、 、 Microbiol、1mmuno1.2 5.1981. pp。
1025−1035)。レオウィルス1.2および3をGMK細胞内で繁殖させ 、うさぎの高度免疫血清が用いられた( Rose etal、 、 eds  、の前記文献および1ennete、 ed、の前記文献)。
エプスタイン・バールウィルスはサルのリンパ球内で繁殖されたBO2−8EB ウイルスであり、エル、リモ博士(Dr、L。
Rymo)が作製したものである(Rymo et at、 、 Nucl 。
Ac1d Res’、5.197B、 pp、 1387−1402> 、その 抗体は、シイ、ピアソン博士(Dr 、 G、 pearson、 [)ep。
Microbiology 、 The Mayo Foundation 、  RochesterUSA)の作製したマウス単クローン性抗体MAである。
狂犬病ウィルスのERA株はBHK−21細胞中で繁殖させたものであり、その 抗体はマウス単クローン性抗体101−1であり(DietZSChOld e t al、 、 proc 、 Nat、 Acad 、 USA80゜198 3、 I)I)70−74) 、その製剤はエイチ・コブロウスキイ博士(Dr  、 H,Koprowski)が作製した([) 1etzschold e t at。
の前記文献参照)。インフルエンザウィルスA / RR/ 8/ 34は、エ ンブリオネイティッド・ヘンズ・エラグ(embryonatedhen −s  egg )内で繁殖させ、の抗体はマウスの単クローン性抗体1−12−6A  5であり、これらの製剤はダブリュ・ガーハード博士(Dr 、 W、 Ge rhard)が製造した(CatOn etal、 、 Ce1131 、19 82. pp417−427) 、 インフルエンザウィルス株×−31とX3 1)−Isはエンブリオネイテッド・ヘンズ・エラグ内で繁殖させたものであり ジエイ・シイ・ボールソン博士(Dr 、 J、 C,Paulson)が製造 した(Roaers et al、 。
Naτure 304.1983. pp、 76−78) 、これらのウィル ス株は、ヒト赤血球の2%懸濁液で薄層板を1時間オーバーレイヤーしくove rlayer 、)、(活性バンドとして赤色)次いで洗浄することによって検 出された。インフルエンザウィルス株のA/チリ−/ 1/83. A/フィリ ピンズ/ 2/82およびB/ソ連/100/83ハ、SBL (Swedis h 5tate 3acteriologicalSaboratory )  、5olna、 3wedenから得た。これらのウィルスも、ヒト赤血球でオ ーバーレイヤーすることによって検出された。センダイ・ウィルスの7株(°“ S′′と“G”のパラリント:参考文献46と実施例1参照)は、エンブリオネ イテツド・ヘンズ・エラグ内もしくはベロ細胞(Vero cells )内で 繁殖させ、その抗体はマウスの単クローン性抗体817および851であり、( Orvell et al、 、 J、Immunol、129゜1982、  pl)2779−2787)うさぎの抗センダイ抗体121は、シイ・オーベル 博士(Dr 、 C,0rvell )によって作製された。おたふく風ウィル スのキルハム株(K ilham 5train)はベロ細胞内で繁殖させ、そ の抗体はマウスの単りO−ン性抗体であった(Orvell 、 J、 I m munol、 132.1984. pp、 2622−2629)。
HTLV−Iウィルスは、ジエイ・プロバーク博士(Or、J。
Blomberg )がHTLV−I分泌白血病Ti[[l胞系から作製したも のである(Blombero et、at、 、 Leukemia Res、  。
1985、印刷中、参照)。HTLY−IIIは、アール・シイ・ガO博士(D r 、 R,C,Ga1lo)の作製したもノテアル(Dr 、R,C,Ga1 lo、National Cancer 1 n5titute。
NIH,Bethesda tJsA)、HTLV−Iウィルスと1−ITLV −IIエウイルスとは、標準のラクトペルオキシダーゼ技法を用いてヨウ素化し た(Rose et at、 、 Manual ofClinical (m munology、Americ、Soc、1yticrohio1.。
Washington D、 c、 、 1980) cl抗体については、ウ ィルス以外の全成分を用いて、結合定量系いおいて特異的でない結合がないこと を検査した。このようにして、抗体が特定の糖脂質バンドに直接結合させないよ うにされた。さもなければこの現象は誤って陽性の結果を生じざぜるかもしれな い。
ウィルスの結合特異性と比結合力(re+atrve bindingStre nOth)の測定 ウィルスが糖脂質と結合するのを検出し、結合の特異性を詳細に試験する定量法 は、この発明の発明者らによって開発されたのであり、この発明について決定的 に重要なものである(Hansson et al、 、 FEBS 1ltt  、170.1984. Dp。
15−18参照)。原則的に、定Ωされるべきウィルスは、標的細胞もしくは他 のソースから分離された糖脂質を有するクロマトグラム上に塗布され(laye r ) 、潜在性レセプター物質(potential receptor 5 ubstance )と反応させる。注意深く洗浄した後、結合したウィルスは 、抗体ウィルス抗体と放割性標識の付された抗−抗体とを用い、オートラジオグ ラフィによって検出される。ウィルス粒子は、結合する前に直接標識される場合 もある。手順の詳細は次のとおりである。
全脂質(各レーン毎100μΩまで)もしくは全糖脂質類(各レーン毎20〜4 0μg)もしくは純糖脂質類(0,01〜1μg)の混合物は、シリカゲル60 (メルク)で被覆した約5x 5anのアルミニウム板上で、一般に、非酸型糖 脂質用の溶媒としてのクロロホルム/メタノール/水(60:35: a、容積 比)と、酸ンモニア(60:40: 9.容積比ンを用いて分離した。比較のた めに、同じ板にアニルアルデヒドを噴霧加熱することによって化学的に検出した 。ウィルス結合については、分離された物質を含有する乾燥クロマトグラムを、 0,5%W/Vのポリイソブメチルメタリレート(プレキシガムp2B (Pl ecigum p28 )、アり中に1分間浸漬し、2分間乾燥した。次いでこ の板に、2%の生血溝アルブミン(BSA)と0.1%Na N3とを含有する リンIS2塩で緩衝させた塩水(PBS、pH7) (A溶液)を噴霧し、次い でA溶液に浸漬してペトリ皿内に2時装置いた。傾けて溶液Aを除いた後、ウィ ルス懸濁液を、ベトリ皿の増湿された雰囲気内に水平に置いたクロマトグラムに 、ウィルス懸濁液を加えた(前記寸法の根に対して約21!シ、約25μa/x i)。
2時間培養後、傾斜させて、ウィルス懸濁液を除き、板をPBSで6回、それぞ れ1分間かけて洗浄した。抗体の代表例の、腹水内で産生されるセンダイ・ウィ ルス向は単りO−ン性抗体体は、溶液Aを約21//板用いて1:100に希釈 し、21i間培養した。PBSで5回洗浄後、約21!のうざぎ抗−マウスFa bを2時間培養する( 4xlO’ cpm /′I標IF (ab−) 2  。
the Radiochemical Centre 、 Amersham  ) 、 PBS内で6回洗浄後、その板を乾燥し、増感スクリーンを用いてXA R−5Z線フイルム(イーストマン)に通常2〜3時間感光させる。
プラスチックで処理すると疎水性表面が生成する。したがって分離された、糖脂 質もしくは他のバンドは、脂質類が生物学的膜にさらされるのと同じように、疎 水性固体表面にさらされることになる。これは、試験物質が、その外界にざらさ れる表面の極性基とプラスチック表面のパラフィン鎖とで密に固定されることを 意味する。これは生きている細胞の表面単分子層に似ている。このプラスチック 処理は、特異性や再理性のために極めて重要であり、この固相法が、°゛可溶化 された″凝結体(”5olubilized ” aggregate )もし くはミセルに基づく伝統的な阻害定量法をこえる利点があることを示している( 参考文献22参照)。
その検出限界は、リガンドの結合活性によって変動するのが、レセプターの5〜 50ngの範囲かもしくはレセプターのピコモルの範囲にある。表に示した結果 で陰性とみとめられるレセプターについては、1マイクログラム以上のレベルで は暗色化は起こらないに違いない。よい結合剤(binder)は100+vo で鮮明な黒色バンドを与える。この定量法の明確な利点は、物質の混合物がまず 物質の種に分離され、少量成分の遮蔽現象もしくは汚染物質による偽の負の結合 が回避されることである。またアルブミンによるコーティングは非特異性の疎水 性座位を遮蔽するが、さもなければこ座位は偽の正の結果の原因になるかもしれ ない。最終的に、充分洗浄して非特異性結合を除去する。比較すると、従来の阻 害定量法では通常、音波処理したミセルの存在下もしくは不存在下で、分散きせ た標的細胞とともにウィルスが培養される。溶血定量法の場合、混合物を遠心分 I!1ltv2に簡単な光度測定が行われる(Huan(] 、 Lipids  ia、 1983. Dll。
489−492参照)。したがってアルブミンは存在せず、従来の定量法のよう な洗浄工程がない。
ウィルス結合を定量するために、類似の、同相結合もしくはマイクロタイター・ ウェルズ(microtiter welts )に対する抗体による技術が採 用された(Brockhaus et al、 、 J。
Biol 、 Chem 、 、256.1981. po、13223〜13 225) 。一連の糖脂質もしくは他の物質類の50dのメタノールで希釈した ものを、常温で一夜放置して、マイクロタイター・ウェル中で蒸発させる。次い で2%BSA含有のPBSの104を2Fft間培養した後、ウェルを同容積の 溶液ですすぐ。1.5μ9のウィルスたを分散させたBSA−PBS液の50A を4時間培養し、100ρづつのBSA−PBS液で4回洗浄する。センダイ・ ウィルスの場合、腹水で生成させた抗体817を溶液Aで1:100に希釈した もの5044時間培養し、4回洗浄する。最後に、50dのうさぎ抗−マウスl ”ab (2,5x10’ cpm l標iF (ab−> 2 。
the RadiocheIIlical Centre 、 AmerSha ll >を−夜4℃で培養し、100厳づつのBSA−PBS液で5回洗浄する 。ウェルをプレートから切り離し、個々に分光光度計で′町を定量する。
阻害性の研究 前記二つの定量法によって、ウィルス結合を阻害する試みが、ウィルスに、遊離 の糖もしくはBSAと接合した糖を含有するPBSもしく ($ B S A  −P B Sを2m+17’IIまで加えて、1〜2時間予備培養することによ ってなされた。次いでこの混合物を全部プレートもしくはウェルに添加する。
また阻害性の研究は、ELESA法(enzyIIle−I 1nked im munosorbent assay )により次のようにしてなされた(参考 文献1とRose et al、 、ecls 、、 Manual ofCl inical l mmunology 、 Americ 、 SOC,Mi crobiol、 。
Washington D、 C1,,1980参照)。この場合、マイクロタ イター・ウェル〔クツクスM29型、 tVI)e C00kS M29) ) は、前記したのと同様に糖脂質含有のメタノールもしくは標準化された対照物と してうさぎ抗−センダイ抗血清で被覆された。使用された糖脂質類は、ウィルス 結合剤(virus binder )であるGalβCer(第3表のNo、 I I!脂質を参照(ヒドロキシをもたない脂肪酸とこの種を含有する画分の約 半数は不活性である)〕と、非結合剤であるグロボシド(第3表の糖脂iN0. 16参照)とであり、両者とともに500m!+ /ウェルであった。抗血清含 有(50μa/xi>の炭酸水素ナリトウム緩衝液(PH9,6)を10M/ウ ェル添加した。次いでそのウェルを、2%BSA含有の50m M I−リスH CIと0.15 MNACI M析液(PH8,5>により2時間37℃で飽和 させ、次いで1%BSA含有のこの緩衝液で2回洗浄した。100Aの1%BS A緩衝液中のセンダイ・ウィルス1.5μg/ウェルを2時間培養し、1%BS AMli液100Aづつで4回洗浄した。結合されたウィルスの検出は、緩衝液 で1:100に希釈した抗体851の10OAと共に37℃で1.5時間培養し 、その緩衝液100Aづつで4回洗浄することによって行った。西洋ワサビ・ペ ルオキシダーゼを複合させたうざぎ抗−マウス抗体(horseradish  peroxidase−conjugate4rabbit anti−IIl ouse antibody) ([)akopatts。
Glostrup 、 [)enmark:p161. 1: 500希釈の1 omO/7りを1.5時間37℃で培養し、MN液で4回洗浄した。10M/ウ ェルのOPD溶液(10ijの0.1Mクエン酸ナリトウムーリン酸ナトリウム 緩衝液(pH5,0)に、44の30%H2O2を添加し、これに49のオル1 −フェニレンジアミン(シグマ社)を溶解して作製)を15分間培養し、次いで ウェル当り5Mの0.5MH2O2を添加して反応を停止させた。492nn+ での光学的読取りを行った。代表的な数値は次のとおりであった。ウィルス以外 の全ステップ= 0.150 :グロボシドへの結合= 0.200 ; QalβCerへの結 合=0.650 :抗血清への結合−1,7であった。
第1表のN009物質による、ウィルス結合の阻害を次のようにして行った。約 2μ9のウィルスを、シリコーン処理をされた試験管内ぐ、約200μgのN0 99物質とともに2時間37℃で。
予備培養し、その50Aづつをウェルに移し1M間37℃で培養し、1%BSA 含有の緩’fEHで4回洗浄した。その後の工程を前記と同様に行った。No、 9物質は、7つの別個の予備培養工程において1: 4;に希釈された。
また、両親媒性の糖脂質や他の物質の音波処理されたミセルとともに前記のよう にウィルスを予備培養することによる前記二つの定量法における、ウィルスを予 備実験がなされた。これはセンダイ・ウィルスに対してなされた。プラーク阻害 試験(lycke et at、 、 eds 、 、 Textboo+<  of Medical Virology 、 3utterworths 、  1ondon 、 1983)は下記のようにERA−類似ウィルス株CV  S −3337用いてなされた。
ホスファチジルコリン(200ρg)、コレステロール(100μq)および2 −ヒドロキシ脂肪酸を有するGalβ1→4GICCer(230μ9)、また は最初の二つの脂質とホスファチジルセリン(200μQ)とをクロロホルム/ メタノールに溶解し、試験管内で溶媒を蒸発させた。41!のPBSを加え、得 られた混合物を、Vetrasonics model W 370内に入れて 、苗温で30分間音波処理しな。そのウィルスを、PBSで希釈して、約ax  io’プラーク形成単位/ ylとした。0.511のウィルスと0、Sxlの 音波処理したミセル(もしくは対照としてのPu5)を、空温で3時間培養した 。CER細胞の単分子層上に残留している感染性ウィルスの希釈や滴定は、標準 条件下で行なう(Lennette 、 ed、 Manual Of Cl1 nical MiCrObiOIO!]y、 Affleric 、 Soc、 Microbiol、 、 Washington D、 c、 。
第ニステップ・レセプターの発見 センダイ・ウィルスが、ノイラミン酸含有レセプター(第一ステップ・レセプタ ー)に対する結合について比較的よく研究されているので(参考文献26参照)  (第1図と第2図に、ウィルスが、概念的な第一ステップ・レセプターと第ニ ステップ・レセプターそれぞれに結合するのを示している)、分析用のモデルウ ィルスとして用いられた(原料と方法の項に記載のオーバーレイ定量法参照)原 料と方法の項に記載のようにして製造したウィルス製剤が分析研究され、その結 果、2株の従来知られていなかった二つのレセプター結合変異体がノイラミン酸 含有糖脂質(ガングリオシド)に結合する場合には別の特異性を有することをが 分かった。そのS変異体は、ヒト赤血球のガングリオシドのにみ結合し、ヒトの 脳のガングリオシドには結合しなかった(第1図)。一方、そのS変異体は、前 記の両者のガングリオシドに結合したく図示せず)。前記二つの・ガングリオシ ドは、構造は関連しているが、コア・シーケンス(core 5equence )が異なる。したがって、ノイラミニダーゼ酵素によってガングリオシドからノ イラミン酸を分裂させると(cleavage) 、この二つのウィルス製剤の ウィルス結合性を完全になくしてしまう。このことは、ガングリオシドへのウィ ルスの結合は、ノイラミン酸の存在に完全に依存するが、糖脂質類のウィルス結 合エピトープも非ノイラミン酸部分を含有し、その部分は脳と赤血球とでは異な ることを示している。それ故にし、これら二つの場合の第一ステップ・レセプタ ーの特異性は、異なり、レセプターを認識する二つのウィルスについて、別個の 化学的に異なる座位に対応するに違いない。その定石法におけるにくつかのバン ドが結合することがあるのは、クロマトグラフィにあける移動度の異なり、大き さの違うコア物質にレセプター・エピトープが存在するということによって説明 される。ウィルスのS変異体が、両オリジンのガングリオシドに結合するという 事実は、S変異体に比べてその結合の特異性がそれほど厳密なものでないという ことで説明できる。
カングリオシト(第一ステップ・レセプター)に対する異なる結合と対比して、 これら二つの変異体は、同じ仕方で第ニステップ・レセプターに結合する。この ことは、S変異体について第2図に示す。実施例2でさらに詳細されるように、 この結合はノイラミン酸を持たない糖脂質への結合であり、したがって第一ステ ップ・レセプターとは化学的に異なるものである。
このことは、一つのウィルスが二つの化学的に異なった別個のレセプターを有す る場合があることを示す。さらに定量試験によって得られた結果は、この明細書 および原料と方法の項で説明した方法の特異性を示している。この選択的な結合 は、化学的スプレー法(全物質が可視化される)を付は加えたオートラジオグラ フィ(ウィルス結合)によって得られたパターンを比較すると明らかである。ス プレーにすることによって発現し、レセプター物質と構造的に関連の深いいくつ かの主要バンドはウィルス結合については全く陰性である(実施例2参照)。
U匠2 いくつかの イルスに関する、結合時 性についての 然のし旦Z又二暖服Δ笈 4 多数のレセプター候補(第3表)について、原料と方法の項に記載のオーバーレ イ定量法を用いて結合活性を分析研究した。
第3表 番号 糖脂質構造 ウィルス結合性 I Galβ14r + 2 GlcβCer + 3Galβ1−14GICβCer 十4Galα1−+4GalβCer 十 5Gal(21−+3Qalβ1−+4QIcβCer 十6 Galα1−+  4Galβi→4GICβCer +7 Fuca 1−12Galβi−+  4GICβCer +8 GlcNAcβ143Galβ1−14GICβQ er +9 Ga1NAcβ1−+ 4Galβ1−) 4GICβCer + 10 NeuAc a 2−) 3Galβi−+ 4GICβQer −11 Galα1−+ 3(1”ucα1−+ 2) Galβ1→4GlcβCer  + 12 GALNACα1→ 3 (Fuca1−+ 2) Galβ1→4GICβCer −13Ga1c r 1−+ 3Galα1−+ 4Galβ1→4GICβCer − 14Galβ1−13GIONACβ1→3Galβ1−+ 4QIcβCer  +15 Galβ1−+ 4GICNACβ1→3Galβ1→4G1cβC er + 16 Ga1N Acβ1→3Galα1−14Galβ144GICβCer  一 番号 糖脂質構造 ウィルス結合性 17 Galβ1−+ 3GalNAcβ1→4Galβ1−)4GICβQe r −18Fuccr 1−+ 2Qalα1−+ 30alcr 1−+4G alβ 1→4GIcβCer −19FuC(21−+ 2Galβ1−)3 GICNACβ1→3Qalβ1−+ 4GlcβCer −20Fuca1− + 2Galβ1−+ 4GlcNAcβ1→3Galβ1−+4GICβQe r −21Galβ1−+ 3 (Fuca 1−+ 4) GlcNACβ1 →3Qalβ1−) 4GIcβCer +22 Galβ144(Fuca  1−+ 3)GIcNACβ1→3Galβ144G 1cBCer +23  NeuA、c a 2−+ 3Qalβi→4GICNACβ1→3(+alβ 1−+41CβCer −24Fuca 1−+ 20alβ1−+ 3 (F tlC(r 1−+ 4)Ga1NAcβ1−+ 3Galβi−+ 4Glc βCer −25Fucα1→2Qalβ1−+ 4 (Fuca1−+ 3) Ga1NAcβ1−+ 3Qalβ1−)4GICβCer −26Galβジ グリセリド + 27 Galα1→6Qalβジグリセリド +1〜25:動物由来、26〜2 7:植物由来。単糖類は、L立体配置のFucを除いてD立体配置であり、すべ てピラノース型である。
+印が結合性を示し、−印が結合性のないことを示す。
ウィルスに感染した標的細胞もしくは組織を、原料と方法の項に記載した有機溶 媒によって抽出することによって得た抽出混合物を、問題のウィルス製剤をオー バーレイしておいて活性物質を検出できるようにしたクロマトグラム表面で予備 的に分離した。結合物質を単離し、構造上の特質を明らかにし、ざらにその純粋 なものを結合のより詳細な研究に用いた。この研究には最初センダイ・ウィルス を用いた。ひとつの単一オーバーレイ定石法(single overlay  assay)は、多様な構造を有する100以上もの物質を入れることができる ので、活性レセプターを非常に効率的に選択することができた。成人および胎児 の両者の組織を含めて、神経組織、血液、胃腸管、泌尿管のような種々のヒトや 動物の組織を用いたところ、第3表において十印を付けられ、ざらに第4表で定 義された糖脂質だけがレセプターであることが分かった。採用した方法で一緒に 抽出される他の表面膜または、コレステロールもしくは種々のグリセロリン脂質 のような他の物質は、適切なレベルで、結合しなかった。
一方、センダイ・ウィルスを含めて、分析研究されたいくつかのウィルス(第2 表参照)は、第3表と4表の結合とは異なり、化学的に別個の第一ステップ・レ セプターに対応する糖脂質結合性を示した。
天然のレセプターとの結合は、第4表で定義し、第3図でいくつかの種について 示したように、糖脂質の親油性部分すなわちセラミドの組成にと右されるという ことは、重要な知見であった。セラミド内に2−D−ヒドロキシ脂肪酸を有する 種のみが活性である。それ故、炭水化物部分の変化の重要性に関する詳細な試験 に用いた天然の糖脂質類はすべて(第3表)、2−ヒドロキシ脂肪酸の存在する ものを選んだ。第3表に陽性であるとして挙げた種は、2−ヒドロキシ脂肪酸を 有する場合は活性であるがヒドロキシ脂肪酸を有しない場合は不活性である。
ウィルスは、五つまでの糖を有する糖脂質と結合することができる(第3表)。
しかし、定」的な結合の研究(原料と方法の項参照)によって、一つの糖の物質 のGalβCerやGlcβCerが最高の結合剤であることが明らかになる。
第4図において、曲線Aがこれら二つの糖脂質を示す。曲線Cは第3表の二つの 糖の糖脂質N003を示し、曲線りは三つの糖の糖脂質No。
5を示す。この第ニステップ・レセプターに対する結合の結合活性(強度)が、 すでに示した第一ステップ・レセプターの結合活性(曲線B)と同じオーダーの 、大きざであることが分かったのは重要である。それ故大きな糖脂質との結合は 、その分子の内部の認識によって説明される。このような通常でない結合は、い くつかの細菌や細菌術素に対する炭水化物レセプターの結合について発明者らが 得た結果(参考文献23.25および46参照)から見て予想外なことである。
試験された糖脂質のいくつかく大部分)が、結合性エピトープ、例えば→4Gl cβCerを有するが結合しないという事実は、大きなウィルス粒子がこの一つ の糖のエピトープに接近する場合の立体障害によるものであると説明される。こ のことは、分子レベルの立体特異性についてのもう一つの証拠であり、レセプタ ー特異性の概念を使用できるが、非特異性の相互作用には著しく反するものであ る。
より広く利用するのに興味深いことであるが、レセプタースフィンゴ糖脂質を含 有する植物が知られている(参考文献41参照)。2−ヒドロキシ脂肪酸を有す る第3表のNo、2物質は、植物の葉中で支配的な糖脂質である。センダイ・ウ ィルスと結合することが分かった物質26と27も植物に比較的豊富に含まれて おり、植物ウィルスに対するレセプターとして動くであろう。
遊離のセラミド(炭水化物を欠いている)に結合しないという事実は、レセプタ ー物質の結合エピトープを説明するのに重要である。ざらに、その定m法におい て、種々の遊離少糖類もしくは少糖類、例えばアルブミンに多原子価的にカップ リングされるGalβ、GlcβもしくはQalβもしくはGalβ1→4Gl cβ(実流例6参照)を加えてもウィルスがレセプターに結合するのを阻害しな いのである。このことから、ウィルスは糖脂質のみと結合し、セラミドのみまた は糖類のみ(もしくは蛋白にカップルされる)はいずれもウィルスと相互反応で きないと結論することができる。
結合の定i的研究から得た曲線(第4図)は、結合の活性が第一ステップ・レセ プターと第ニステップ・レセプターについて(曲線BとA)非常に似かよったも のであることを示している。第一ステップ・レセプターは、生物学的関連性につ いてすでに研究されているので(参考文M3参照)、上記のことは、第ニステッ プ・レセプターの結合活性が生物学的に適切なレベルにあることを意味する。R 高の第ニステップの結合剤は一つの糖をもつ結合剤であり(曲線A、CおよびD を比較せよ)、その結合はオーバーレイ定1法で明確に検出できるが(第3表) 、いくつもの糖をもつ結合剤のいくつかについては曲線が立ち上っていない(曲 ICE)。
この定量法による定量分析からの第二結論は、その結合は、充分な多価性を要す る低アフィニティ型であるということである。この結論は、ウィルス並びにいく つかの細菌および細菌毒見の、それぞれのレセプター糖脂質類との結合について の同じ定量法での比較に基づいている。いくつかの細菌(参考文献23と46参 照)とシガ毒素(3higa toxin) (参考文献25と46参照)は、 ウィルスに対し同様に結合する(両曲線はレセプター希釈の同様のレベルのとこ ろで立上っている)。一方コレラ毒素の場合(シガ毒素と同様の大きさ)、曲線 の立上りは、左方に移動し、102〜103というより大きなレセプター希釈率 のところにある。これら各曲線の異なる位置からみて、溶解性で一価の少糖類レ セプター相似体を用いると、リガンドがレセプターである糖脂質と結合するのを 阻害する可能性がでてきた。コレラ笥素は容易に阻害されるが、シガ毒累につい ては、レセプターの二i!類の5ml#ljのレベルでは、阻害は検出できなか った。しかし、シガ毒累は、アルブミンに多価的にカップリングされた三糖類を 用いると容易に障害される。結論は、コレラ毒素の場合は高親和性の結合であり 、シガ毒素の場合は低親和性の結合で充分な多価性を要するということである。
シガ毒素と同様の状況がいくつかの細菌に存在する。ウィルス結合についての曲 線は、シガ毒素といくつかの細菌について曲線と一致するが、コレラ毒素の曲線 とは一致しないので、そのウイルス結合は低親和性型である。それ故に、ウィル ス結合に天然の結合エピトープを利用するには多価性の付与を要するようである 。これは結合足鉛法や生物学的膜(実施例4)に存在し、ウィルス面上の種々の 結合、蛋白の多価性に対応している。
センダイ・ウィルスに対する上記の方法を、公知のウィルス科の大部分を含む一 連の他のウィルス(第2表)にひろげて行った。第2表に示したウィルスは、す べてが第ニステップ・レセプターについてはセンダイ・ウィルスと非常に似がよ ったしかたで結合することを示したが、いくつかはセンダイ・ウィルスの第一ス テップ・レセプターに類似の別個の第一ステップ・レセプターを示した(*流側 1)。これらのウィルスの分析研究は、ウィルス製剤と原料と方法の項に記載の 検出用抗体とを用いて行った。できるだけ多くのレセプター候補をカバーするた めに、第2図に示す定量法に用いた糖脂質混合物を用いた。
さらに、第3表のいくつかの単離された物質を希釈し、薄層板上で用いて試験し 、その結合活性をセンダイウィルスとの結合活性と比較した。その結果、被検ウ ィルスはすべて、第2図のウィルスと同じか非常によく似た結合パターンを有し また同様の結合活性をもつことが分かった。このことは、被検ウィルスが、ウィ ルス表面に共通の結合蛋白に対応すべき特異な結合性を共通して持っていること を意味する。この性質は、ウィルスの異なるエンベロープもしくはゲノムの特性 に左右されない(第2表)。それ故、個々の内蔵系を冒す、広範囲のヒトや動物 の疾病を起こす、形態的および遺伝子的に異なるウィルスが、共通の結合性、す なわち、おそら(浸透に用いられる第ニステップ・レセプターを有する。
実施例3 レセプ 一類の化学的特徴づt)と結合エピトープの理想的コン。
ホーメーションの分析 原料と方法の項に記載したように、個々のレセプター活性物質を純粋な形で単離 し化学的に特徴付けた。これによって、極性/疎水性部(すなわち、糖のタイプ 、シーケンス、結合の位置、アノマー性(anomerity )およびリング の大きさを含む糖m造)と非極性部(すなわち、長さ、分校、不飽和度、ヒドロ キシ基の位置と立体配置に関する脂肪酸の直鎖構造を含むセラミド、およびパラ フィン鎖の長さ不飽和度および官能基の位置と立体配置に関する長鎖状塩基構造 )との両者の構造についての情報が与えられる。使用される方法は、通常の分解 法に加えて、高度質鑑分析法(参考文献14参照)および核磁気共鳴分析法(参 考文献15参照)である。試験用に広範囲の構造体のものを得るために、異なる 動物からの組織を分離用原料として用いたく参考文献13aと33参照)。用い た上皮組織については、ヒトの腸(参考文献42と43参照)、ラットの腸(参 考文献13a参照)、マウスの腸(参考文献20と44参照)、犬のIIA(参 考文献45参照)および猫、たら、モルモット、ハムスターおよびウサギの凪( 参考文献20参照)のような糖脂質構造体について記載した。他のいくつかの組 織についても実施例2に記載したのと同様にして分析した。これら構造体の多く のものは最近になって再調量されたく参考文献13参照)。
これは、第3表に含まれていない多数の糖脂質と他の物質が分析され、センダイ ・ウィルスとの結合については陰性であることが判明したことを意味する。
非常に重要な特徴は、結合性がセラミドの構造に左右されるということであり、 一つの特定の糖脂質である第3表のNo、3物を指定の天然ソースから単離し、 その詳細な構造について注意深く分析研究して第4表にまとめた。この実験は、 オーバレイ結合定量法を用い、原料と方法の項に記載したのと同様にして行った 。陽性の結合の基準も定義した。試験された糖脂質は、原料と方法の項に記載し た構造決定の方法で定義した。セラミドの種々の分子種の詳細な構造を第5図に 示した。第4表の文 −字は、この第5図の文字に対応する。
第4表 第3表N0.3の糖脂質のセラミド構造のウィルス結合への影響−二結合せず 〔十〕二弱い結合 十+:強い結合 上記のようにその少糖類の構造は四つの変異体について同じであるが、セラミド 内に2−D−ヒドロキシ脂肪酸を有するものだけが、ウィルスと結合する。この ことは、同様に第3表の他の糖脂質について繰返し再現された。このことは、− 見、2−ヒドロキシ基が、その結合に特異的に関連しているということを意味す るように見えるが、種々の合成糖脂質の結合性の研究によって否定されている( 実施例5)。代わりの解釈は、2−ヒドロキシ脂肪酸を有するスフィンゴ糖脂質 (glycosphingolipid )は非−ヒドロキシ脂肪酸を有するス フィンゴ糖脂質とは、コンホーメーション(Conformation)が異な るということである。このことは、前者のX線結晶学的分析(参考文献31参照 )および後者のNMR分析(参考文献32参照)によって明らかにした。これら の分析では、合成の一つの糖を有するスフィンゴ糖脂質を用いた。2−ヒドロキ シスフィンゴ糖脂質は、セラミドに対して約110゛の角度で位置する糖のリン グを有するスプーン状もしくはショベル状立体配置(第6図参照)を有する。非 ヒドロキシ異性体(non−hydroxy isomer)では、この角度は 約180°である。分析された物質の他のすべての構造パラメータを通じて、こ のことは、解釈上、唯一の共通する特徴である。それ故、先に論じたように、ス フィンゴ糖脂質の2−ヒドロキシ基の重要なのは、適切に曲がった好ましいコン ホーメーションの第一番目の糖を提供することである。これによって、この糖の α側が、結合しゃすくなり、それ故この部分が結合エピトープ部であると解釈さ れた。非ヒドロキシスフィンゴ糖脂質の糖についてはく定量法の膜状表面にほず 直角)、この結合エピトープはウィルス結合しにくいようである。
実施例4 ウィルス感染の侵入場所における標的細胞のレセプターとある種の他の細胞のレ セプター 実施例2と3に記載したようにして、この発明の発明者らは、異なる動物の多数 の上皮組織を、糖脂質の製造源として用いた。
ウィルス感染の直接標的である上皮細胞にレセプター糖脂質が存在するのを正確 に試験するために、このような細胞は、原料と方法の項で記載のようにして分離 した。この技術は、小腸と大腸を含むラットの臆細胞(参考文献19参照)につ いて行い、ヒトの小腸と大腸にも用いた。また粘膜けずりとり法はヒトの腸(参 考文献42参照)とヒトの尿管について行った。分析されたすべての上皮組織試 料の共通の特質(原料と方法の項参照)は、組織もしくは動物由来のものであっ ても、GlcβCer(2−ヒドロキシ脂肪酸を有する、第3表の物質No、2 )が存在し、るということである。それ故に最も適切な天然の、センダイ・ウィ ルスの結合剤(第4図の曲線A)は一般に上皮細胞内に存在する。−例として、 第7図に、異なる血液型の四人のヒトの小腸の上皮細胞の分析結果を示した。予 想どおりに、遅移動性血液型フコ糖脂質は試料毎に変化するが、これらは共通し てレセプター型の糖脂質を有する。それ故、微生物に感染して、ウィルスが侵入 する細胞はすべて、第ニステップ・レセプターを有する。
非上皮細胞はこれらのレセプター糖脂質様をごく少量含有するかもしくは事実上 含有していない。従来、事実と考えられていたのとは逆に、溶血実験(浸透窓i 法)に用いた赤血球がレセプターを有し、ヒトや牛や豚の赤血球に、2−ヒドロ キシ酸含有のGalβCerとGlcβCerが少1だが確実に存在することが 見出された。
レセプター糖脂質の上皮表面膜の一般的な構造の特徴が重要であるということは 、上記のことに関連する。セラミドのヒドロキシ基の数が変わるスフィンゴ脂質 の特徴は、前記表面膜の三つの定義された領域の一つ(参考文献33参照)を作 製する、結合した、水素結合のドナーと7クセブターの容量である(第8図)。
これはおそらく、前記膜の安定性に対して決定的に重要なことであり、この安定 性は水素結合の横方向への網目構造に左右される。現在入手しうる細胞表面膜に 関するデータによれば、ウィルスが、この網目構造の必須成分の三部分の全部の 特定の相互作用による安定性を阻害する結合性を発現するようである。
寒巨鯉呈 然レセプターに類似する、μ生 学的で合成の物 に対するセンダイ・ イルス の結合性の研究 第1表に示す多くの合成物質のウィルス結合性について、原料と方法の項に記載 の二つの定量法で分析検討した。センダイ・ウィルスを被検対象の物質の希釈物 にオーバーレイヤーした試料から得た半定量的な結合性の結果を第5表に示した 。第5表中の十表示は第3表もしくは第4表の標示とは対応せず、第5表内で相 対的に比較するのにのみ用いられる。
第5表に示すように、No、12の物質は弱い結合性を有するが、No、11. 13もしくは14の物質には結合性がなく、Glcβに対しである種の選択性を 示している。二つの鎖状構造13物質と比較せよ)。しかい最も重要なのは、ス ルフォノ類(sulphono analogues)のNo、16〜18の物 質が最も強く結合することであり、なかでも二つの直鎖部分を有する化合物が好 ましい。前記の結合物定量法によるより精密な定量分析によれば、No、18物 質が、対応する天然のレセプターの第3表におけるNo、3物質と同じ活性を有 することが分かった。これらの物質は、天然レセプターについて行った研究に基 づいて設計されたのであり、天然のエピトープの性質と大ぎさく実施例3)およ びレセプター相似体の特異性がこれらの物質で完全に満たされていることは興味 深いものである。したがって、B部分は非キラルであり、アミド結合と二つのヒ ドロキシ基を有するが、先に説明したA、BおよびC部分と、それらの相対的な 大きさとの要件は満たされている。その横のα側が結合に利用できることは明ら かであり、またこのことは実施例3で要約した要件である。これらの相似体につ いて、これは、析カ(repuIS10口)とおこりうろ水との水素結合とによ って、この定量法の単分子層中の分子の充填密度を著しく小さくする、四つだけ の座位を与えるスルフォノ基で説明される。
さらにいくつかの他の合成物質がウィルスと結合しないことは第5表から明らか である。このことは、B部分に関する要件を不完全にしか充足していないか(N o、11 、13iよび14の物質のそれぞれを、良好な結合剤である第3表の NO,1,3および4の物質と比較することができる)、または天然レセプター の2−ヒドロキシ脂肪酸のようなコンホーメーション決定因子が存在しないこと から、A部分のα側を提供できなくする密なチェノ・バッキングによる。
第5表 阻害もしくは結合に用いた合成のレセプター相似体く糖類はD−立体配置でピラ ノース型である)阻害 i QalもしくはGalβCETE −2GlcもしくはQclβCETE  −3Galβ 144GICもしくは Galβ−+4GIcβCETE − 4GalβCETE−BSA − 5GlcBCETE−BSA − 6Galβ1−) 4GlcβOEt −阻害 10 Galβi−+4GICβCETE−BSA −結合 11 GalβOTE − 12Glc730TE (+) 13 Galβ1−+4GIcβOTE −14Galαi−+ 4GalβO T E ’+16 GICI9−0’CHz CH25O2CETE : (O CH2CH25CH2CH2CO2CH3)○TE : (OCH20HzS( CH2) Chh )BSA : 牛血清アルブミン。
−二結合/阻害なし: (+) :弱い結合:+:結合;+十:良好な結合:  ++十:優れた結合。
実施例6 阻害性の実験 遊離型、誘導体型もしくはBSAにカップリングされた形態(7)Gal、 G lcおよびGalβ1−4Q Ic (第5表のNo、1〜6および10の物質 )を用いてセンダイ・ウィルスとレセプターの結合の阻害試験に用いた。すなわ ち第2図に示す糖脂質のみならず第3表のNO,1,2および3の純物質を有す る薄層板に、ウィルスを前記糖類とともに予備培養したのちに塗布(layer  )、 して行った。オートラジオグラフィーのスポットを弱める傾向は認めら れず、これらの物質は、結合についてレセプターと競合できないことを示した。
結論は、−価もしくは多価型の天然レセプター物質の炭水化物の部分自体は、ウ ィルスと結合できないということである。同様に、レセプターとして第3表のN 083物質を用いるマイクロタイタ一定量法では阻害はみとめられなかった。セ ンダイ・ウィルスを種々の膜脂質の音波処理したミセルとともに予備培養したも のは、第3表のいくつかの糖脂質について、薄層板上でウィルス結合を明らかに 阻害した。
またプラーク阻害試験において、狂犬病ウィルス株は、第3表のNo、3物質を 含有する、注意深く音波処理したリポソームによって完全に阻害されることが分 かった。類似の希釈物の滴定で、フォスファチジルセリン含有のリポソームはプ ラークを全く減少させなかった。
溶解性レセプター相似体(第5表中のN007〜9物質)とともにセンダイ・ウ ィルスを予備培養した後薄層板上にウィルスをオーバーレイするか、またはウェ ル中で培養して次の結果を得た。
21ノのPBSにセンダイ・ウィルス(60μg)とNO69物質(log>を 入れv瀉で1時間予備培養した後簿層板にオーバーレイし、培養し、原料と方法 の項に記載したのと同様に処理し次いでオートラジオグラフィに付して結合した ウィルスを検出した。薄層板に塗布した糖脂質試料は、いくつかの適切な陰性の 対照物に加えて、ヒト赤血球の全ガングリオシド(第一ステップ・レセプター、 実施例1参照)並びに第3表のNo、1.23および5の糖脂質であつ、た。対 照板(予備培養なしのウィルスと第5表におけるN099物質との結合)と比べ て、N009物質とともに予備培養後はウィルス結合が著しく減少した。これは 明るくなるオートラジオグラム上の暗い領域によって測定される。糖脂質1,2 および3との結合は数倍減少し、糖脂質5のバンドは全(消失した。これとは反 対に、第一ステップ・レセプターとの結合には全く影2がなかったく赤血球ガン グリオシド、第1図を比較のこと)。1111(]/j/のN007および8の 物質とについて同様の予備培養を行ったところ、ウィルス結合に対する眼でみえ る阻害は全くみとめられなかった。オーバーレイ定量によるこれらの実験の結論 は、−何型の合成レセプター相似体(第5表のN017と8の物質)ではなくて 、多価型の合成レセプター相似体く第5表のN089物質)は、第一ステップ・ レセプターとの結合には何ら影響することなしに、第ニステップ・レセプターと の結合を選択的に阻害できるということである。
センダイ・ウィルスとこれら溶解性レセプター相似体を予備培養したものは、マ イクロタイター・ウエルヤELISA定m法(原料と方法の項参照)によって次 のような結果を与えた。
第5表のNo、9物質との予備培養は、ウィルスの第ニステップ・レセプターの QalβCerとの結合を減少させた(A4?+2−0.350 : 3回1: 4希釈を行った後、最大濃度にもどした最高濃度での代表的な値、原料と方法の 項参照)。また被覆されたウィルスの抗血清との結合については全く阻害効果が なく、また−価の相似体(NO,7と8の物質)との予備培養によって全く阻害 されなかった。それ故、得られた結果は、第ニステップ・レセプターとの結合に 対する選択的な阻害については、前記オーバーレイ定量法で得られた結果と一致 するが、抗体については一致せず、相似体が有効であるためには多価性を要する 。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.コンホメーション及び特性に関して動物又は植物上の第ニステップのウイル ス結合レセプターの結合エピトープ(抗原決定基)に相当もしくは相似し上記第 ニステップ・レセプターの結合エピトープを認識するウイルス上の部位に結合す ることができる少なくとも一つの部分、を含む化合物の、ウイルス感染の診断、 予防もしくは治療用の組成物の製造への用途又はウイルス感染の診断、予防もし くは治療用の組成物の製造への用途又はウイルス粒子もしくはウイルス表面成分 の調製もしくは単離への用途。 2.上記部分が疎水性部分、この疎水性部分に隣接する極性部分並びにこの極性 部分に隣接する極性及び疎水性両方の部分からなる請求の範囲第1項記載の用途 。 3.疎水性部分、極性部分並びに極性及び疎水性両方の部分が全長約15〜20 Å及び幅約8〜mÅの連続表面を形成する請求の範囲第2項記載の用途。 4.疎水性部分が少なくとも約50〜80Å2の表面積を呈する炭化水素分子か らなり、極性/疎水性部分が天然結合エピトープ中に存在するヘキソースのα− 側部に相当する構造を含み、極性部分が少なくとも2つの水素結合部位を含む請 求の範囲第2項又は第3項記載の用途。 5.極性/疎水性部分がホモー又はヘテロ環構造を含む請求の範囲第4項記載の 用途。 6.極性/疎水性部分が、天然の結合エピトープ中に存在するヘキソースのα− 側部に相当する構造を立体的に障害しないような置換基で適切に置換されていて もよい単糖(モノサッカライド)からなる請求の範囲第5項記載の用途。 7.単糖が、少なくともそのレセプター活性部分に、β−ガラクトピラノース又 はβ−グルコピラノース構造を有する請求の範囲第6項記載の用途。 8.単糖が、ヘキソースである請求の範囲第7項記載の用途。 9.ヘキソースが、ガラクトース又はグルコースである請求の範囲第8項記載の 用途。 10.炭化水素分子が、飽和又は不飽和、直鎖又は分枝、開放鎖又は環状あるい はこれらの組合せの炭化水素分子からなる請求の範囲第4項記載の用途。 11.炭化水素分子が、1又は2個の飽和又は不飽和、直鎖又は分枝の炭化水素 からなる請求の範囲第10項記載の用途。 12.炭化水素がセラミド部分である請求の範囲第11項記載の用途。 13.セラミドが2−ヒドロキシ脂肪酸を含む請求の範囲第12項記載の用途。 14.炭化水素分子が少なくとも約14の炭素原子、好ましくは約20〜30の 炭素原子を有する請求の範囲第10〜13項記載の用途。 15.結晶単位格子a=11.2Å、b=9.3Å、c=46.5Å、β=99 °で、選択された各原子座標がx,y,zに対しヘキソースC1′′について「 0.82,0.99及び0.42」、C3′′について「0.91,1.25及 び0.44」、C5′′について0.72,1.15及び0.46」、直鎖塩基 の01について「0.80,0.90及び0.41」、C1について「0.76 ,0.76及び0.42」、C2について「0.78,0.66及び0.39」 、C5について「0.61,0.62及び0.31」、N1について「0.90 ,0.69及び0.38」、02について「0.57,0.69及び0.37」 、脂肪酸のC1′について「0.98,0.58及び0.37」、C2′につい て「1.08,0.64及び0.36」、C5′について「1.17,0.71 及び0.29」、01′について「0.95,0.45及び0.38」、02′ について「1.12,0.79及び0.37」の結晶学的集合による接近した立 体的な原子関係、▲数式、化学式、表等があります▼ のコンホメーションを有する1−O−β−D−ガラクトピラノシル−N−(2− D−ヒドロキシアルカノイル)−1,3−D−ジヒドロキシー2−D−アミノア ルカン、を備えた天然結合エピトープのコンホメーション、に相当する一般コン ホメーションを有する化合物〔この化合物は、天然結合エピトープ中に存在する ヘキソースのα−側部に相当する構造を含む、好ましくはβ−ガラクトピラノー スのコンホメーションを有するD又はL型の単糖類(この単糖類は、天然の結合 エピトープ中に存在するヘキソースのα−側部に相当する構造を立体的に障害し ないような置換基で適切に置換されていてもよい)からなる極性/疎水性部分( 天然エピトープの上記立体配座式のA部分と類似構造)を少なくともそのレセプ ター活性部位に含み、またアミノ、スルホキシ、ヒドロキシ、スルホヒドリル、 スルホキシ又はスルホン基であってもよい少なくとも2つの水素結合部位を有す る極性部分(天然エピトープの上記立体配座式のB部分と類似構造)並びに少な くとも約50〜80Å2の表面積の飽和又は不飽和、分枝又は直鎖、開放鎖又は 環状の、あるいはこれらの組合せの炭化水素からなる疎水性部分(天然エピトー プの上記立体配座式のC部分と類似構造)を含むから、この化合物の示すこのよ うな原子関係、原子座標及びその多様性は結合活性を妨害しない〕による請求の 範囲第1項記載の用途。 16.単糖がベントース、ヘキソース又はへブ卜ースあるいはこれらの誘導体で ある請求の範囲第15項記載の用途。 17.単糖が、フラノース又はピラノース形態である請求の範囲第16項記載の 用途。 18.単糖が、4位で置換されている請求の範囲第17項記載の用途。 19.置換基が、モノー,ジ,トリ又はテトラサッカライドである請求の範囲第 15〜18項のいずれかに記載の用途。 20.極性/疎水性部分と極性部分との間の連結部が、天然結合エピトープの構 造の適切に置換された2つの炭素原子からなる請求の範囲第15項記載の用途。 21.極性/疎水性部分と極性部分との間の連結部は、極性/疎水性部分上のグ リコシド酸素、グリコシドイオウ、エーテル又はチオエーテルと、極性部分上の CH2基又は同様な基との間の結合により確立される請求の範囲第15項記載の 用途。 22.化合物が、グリコリピド、グリコスフィンゴリピドもしくはグリコグリセ ロリピド又はそれらのレセプター活性相似体である請求の範囲第15〜21項の いずれかに記載の用途。 23.グリコリヒドが、D−ガラクトピラノシル−β−ジグリセリド又はD−ガ ラクトピラノシル−α1→6−D−ガラクトピラノシル−β−ジグリセリドであ る請求の範囲第22項記載の用途。 24.疎水性部分が、2−ヒドロキシ脂肪酸を含む請求の範囲第22項記載の用 途。 25.化合物が、一般式Iのスフィンゴシンー2−D−ヒドロキシ脂肪酸、一段 式IIのフィトスフィンゴシンー2−D−ヒドロキシ脂肪酸、又は一段式III のジヒドロスフィンゴシンー2−D−ヒドロキシ脂肪酸: ▲数式、化学式、表等があります▼II▲数式、化学式、表等があります▼II I(式中、Rは少なくともレセプター活性部分にβ−ガラクトピラノース構造を 備えた一つの糖を示し、R1及びR2は各々別個にメチル基、又はCHO,NO 2,NH2,OH,SH,CONHNH2,CON3もしくはCOOH基を示し 、R3は少なくとも5個の炭素原子の鎖長を有する直鎖又は分枝、飽和又は不飽 和の炭化水素を示す) である請求の範囲第24項記載の用途。 26.糖が、 Galβ, Glcβ, Galβ1→4Glcβ, Galα1→4Galβ, Galα1→3Galβ1→4Glcβ,Galα1→4Galβ1→4Glc β,Fucα1→2Galβ1→4Glcβ,GlcNAcβ1→3Galβ1 →4Glcβ,GalNAcβ1→4Galβ1→4Glcβ,Galα1→3 (Fucα1→2)Galβ1→4GlcβGalβ1→3GlcNAcβ1→ 3Galβ1→4Glcβ,Galβ1→4GIcNAcβ1→3Galβ1→ 4Glcβ,Galβ1→3(Fucα1→4)GlcNAcβ1→3Galβ 1→4Glcβ,又は Galβ1→4(Fucα1→3)GlcNAcβ1→3Galβ1→4Glc β である請求の範囲第25項記載の用途。 27.化合物が、一段式IV又はVII;▲数式、化学式、表等があります▼I VROCH2CH2SO2R3R1VII(式中、Rは少なくともレセプター活 性部分にβ−ガラクトピラノース構造を有する一つの糖を示し、R1及びR2は 各々独立してメチル基、又はCHO,NO2,NH2,OH,SH,CONHN H2,CON3もしくはCOOH基を示し、R3は少なくとも5個の炭素原子の 鎖長を有する直鎖又は分枝、飽和又は不飽和炭化水素を含む炭化水素分子を示す )の化合物である請求の範囲第15項記載の用途。 28.糖が、 Galβ, Glcβ, Galβ1→4Glcβ, Galα1→4Galβ, Galα1→3Galβ1→4Glcβ,Galα1→4Galβ1→4Glc β,Fucα1→2Galβ1→4Glcβ,GlcNAcβ1→3Galβ1 →4Glcβ,GalNAcβ1→4Galβ1→4Glcβ,Galα1→3 (Fucα1→2)Galβ1→4GlcβGalβ1→3GlcNAcβ1→ 3Galβ1→4Glcβ,Galβ1→4GlcNAcβ1→3Galβ1→ 4Glcβ,Galβ1→3(Fucα1→4)GlcNAcβ1→3Galβ 1→4Glcβ,又は Galβ1→4(Fucα1→3)GlcNAcβ1→3Galβ1→4Glc β である請求の範囲第27項記載の用途。 29.化合物が、一価の形態のようにして提供される前記各請求の範囲のいずれ かに記載の用途。 30.化合物が、ウイルスへの多数の結合部位を呈するような形態で提供される 請求の範囲第1〜28項のいずれかに記載の用途。 31.化合物が高分子担体(carrier)に多価結合される請求の範囲第3 0項記載の用途。 32.担体が、化合物の疎水性部分に疎水性の共有原子価的でない相互作用によ って連結される疎水性表面を有する請求の範囲第31項記載の用途。 33.疎水性表面が、プラスチックのようなポリマー又は疎水性基が結合された いずれのポリマーである請求の範囲第32項記載の用途。 34.化合物が、高分子担体に共有結合される請求の範囲第31項記載の用途。 35.担体が天然又は合成ポリマーである請求の範囲第34項記載の用途。 36.担体が、オリゴもしくは多糖、オリゴもしくはポリベブチド又はこれらの 組合せあるいは適切に置換された同様な抱合体である請求の範囲第35項記載の 用途。 37.担体が、生理学的に及び医薬的に許容しうる担体である請求の範囲第31 〜36項のいずれかに記載の用途。 38.担体が、ポリ−L−リジン又はポリ−D,L−アラニンである請求の範囲 第37項記載の用途。 39.アデノウイリダ(Adenoviridae)、ヘルベトウイリダ(He rpetoviridae)、オルソミクソウイリダ(Orthomyxo−v lridae)、ラブドウイリダ(Rhabdoviridae)、レオウイリ ダ(Reoviridae)、ピコルナウイリダ(Picornavirida e)及びレテロウイリダ(Retroviridae)から選択される族に属す るウイルスに対する前記各請求の範囲のいずれかに記載の用途。 40.ウィルスが、アデノウイルス、ヘルベスウイルス、インフルエンザウイル ス、おたふく風邪ウイルス、センダイウイルス、狂犬病ウイルス、ロタウイルス 、レオウイルス及びHTLVウイルスから選ばれる請求の範囲第39項記載の用 途。 41.結晶単位格子a=11.2Å、b=9.3Å、c=46.5Å、β=99 °で、選択された各原子座標がx,y,zに対しヘキソースC1′′について「 0.82,0.99及び0.42」、C3′′について「0.91,1.25及 び0.44」、C5′′について「0.72,1.15及び0.46」、直鎖塩 基の01について「0.80,0.90及び0.41」、C1について「0.7 6,0.76及び0.42」、C2について「0.78,0.66及び0.39 」、C5について「0.61,0.62及び0.31」、N1について「0.9 0,0.69及び0.38」、02について「0.57,0.69及び0.37 」、脂肪酸のC1′について「0.98,0.58及び0.37」、C2′につ いて「1.08,0.64及び0.36」、C5′について「1.17,0.7 1及び0.29」、01′について「0.95,0.45及び0.38」、02 ′について「1.12,0.79及び0.37」の結晶学的集合による接近した 立体的な原子関係、▲数式、化学式、表等があります▼ のコンホメーシヨンを有する1−O−β−D−ガラクトピラノシル−N−(2− D−ヒドロキシアルカノイル)−1,3−D−ジヒドロキシー2−D−アミノア ルカン、を備えた天然結合エピトープのコンホメーション、に相当する一般コン ホメーシヨンを有するウイルスの感染の診断、予防又は治療用の化合物〔この化 合物は、天然結合エピトープ中に存在するヘキソースのα−側部に相当する構造 を含む、好ましくはβ−ガラクトピラノースのコンホメーションを有するD又は L型の単糖類(この単糖類は、天然の結合エピトープ中に存在するヘキソースの α−側部に相当する構造を立体的に障害しないような置換基で適切に置換されて いてもよい)からなる極性/疎水性部分(天然エピトープの上記立体配座式のA 部分と類似構造)を少なくともそのレセプター活性部位に含み、またアミノ、カ ルボキシ、ヒドロキシ、スルホヒドリル、スルホキシ又はスルホン基であっても よい少なくとも2つの水素結合部位を有する極性部分(天然エピトープの上記立 体配座式のB部分と類似構造)並びに少なくとも約50〜80Å2の表面積の飽 和又は不飽和、分枝又は直鎖、開放鎖又は環状の、あるいはこれらの組合せの炭 化水素からなる疎水性部分(天然エピトープの上記立体配座式のC部分と類似構 造)を含むから、この化合物の示すこのような原子関係、原子座標及びその多様 性は結合活性を妨害しない〕。 42.単糖が、ベントース、ヘキソース又はへブ卜ースあるいはそれらの誘導体 である請求の範囲第41項記載の化合物。 43.単糖が、フラノース又はピラノース形態である請求の範囲第42項記載の 化合物。 44.単糖が、4位で置換されている請求の範囲第43項記載の化合物。 45.置換基が、モノー,ジ,トリ又はテトラサッカライドである請求の範囲第 41〜44項のいずれかに記載の用途。 46.極性/疎水性部分と極性部分との間の連結部が、天然結合エピトープの構 造の適切に置換された2つの炭素原子からなる請求の範囲第41項記載の用途。 47.極性/疎水性部分と極性部分との間の連結部は、極性/疎水性部分上のグ リコシド酵素、グリコシドイオウ、エーテル又はチオエーテルと、極性部分上の CH2基又は同様な基との間の結合により確立される請求の範囲第41項記載の 化合物。 48.グリコリピド、グリコスフインゴリピドもしくはグリコグリセロリピド又 はそれらのレセプター活性相似体である請求の範囲第41〜47項のいずれかに 記載の化合物。 49.グリコリピドが、D−ガラクトピラノシル−β−ジグリセリド又はD−ガ ラクトピラノシル−α1→6−D−ガラクトピラノシル−β−ジグリセリドであ る請求の範囲第48項記載の化合物。 50.疎水性部分が、2−ヒドロキシ脂肪酸を含む請求の範囲第48項記載の化 合物。 51.一段式Iのスフィンゴシン−2−D−ヒドロキシ脂肪酸、一段式IIのフ ィトスフィンゴシン−2−D−ヒドロキシ脂肪酸、又は一段式IIIのジヒドロ スフィンゴシン−2−D−ヒドロキシ脂肪酸: ▲数式、化学式、表等があります▼I ▲数式、化学式、表等があります▼II▲数式、化学式、表等があります▼II I(式中、Rは少なくともレセプター活性部分にβ−ガラクトピラノース構造を 備えた一つの糖を示し、R1及びR2は各々別個にメチル基、又はCHO,NO 2,NH2,OH,SH,CONHNH2,CON3もしくはCOOH基を示し 、R3は少なくとも5個の炭素原子の鎖長を有する直鎖又は分枝、飽和又は不飽 和の炭化水素を示す) である請求の範囲第50項記載の化合物。 52.糖が、 Galβ, Glcβ, Galβ1→4Glcβ, Galα1→4Galβ, Galα1→3Galβ1→4Glcβ,Galα1→4Galβ1→4Glc β,Fucα1→2Galβ1→4Glcβ,GlcNAcβ1→3Galβ1 →4Glcβ,GalNAcβ1→4Galβ1→4Glcβ,Galα1→3 (Fucα1→2)Galβ1→4GlcβGalβ1→3GlcNAcβ1→ 3Galβ1→4Glcβ,Galβ1→4GlcNAcβl→3Galβ1→ 4Glcβ,Galβ1→3(Fucα1→4)GlcNAcβ1→3Galβ 1→4Glcβ,又は Galβ1→4(Fucα1→3)GlcNAcβ1→3Galβ1→4Glc β である請求の範囲第51項記載の化合物。 53.一般式IV又はVII: ▲数式、化学式、表等があります▼IVROCH2CH2SO2R3RlVII (式中、Rは少なくともレセプター活性部分にβ−ガラクトピラノース構造を有 する一つの糖を示し、R1及ひR2は各々独立してメチル基、又はCHO,NO 2,NH1,OH,SH,CONHNH2,CON3もしくはCOOH基を示し 、R3は少なくとも5個の炭素原子の鎖長を有する直鎖又は分枝、飽和又は不飽 和炭化水素を含む炭化水素分子を示す)の化合物である請求の範囲第41項記載 の化合物。 54.糖が、 Galβ, Glcβ, Galβ1→4Glcβ, Galα1→4Galβ, Galα1→3Galβ1→4Glcβ,Galα1→4Galβ1→4Glc β,Fucα1→2Galβ1→4Glcβ,GlcNAcβ1→3Galβ1 →4Glcβ,GaINAcβ1→4Galβ1→4Glcβ,Galα1→3 (Fucα1→2)Galβ1→4GlcβGalβ1→3GlcNAcβ1→ 3Galβ1→4Glcβ,Galβ1→4GlcNAcβl→3Galβ1→ 4Glcβ,Galβ1→3(Fucα1→4)GIcNAcβ1→3Galβ 1→4Glcβ,又は Galβ1→4(Fucα1→3)GlcNAcβ1→3Galβ1→4Glc β である請求の範囲第53項記載の化合物。 55.一価の形態のようにして提供される請求の範囲第41〜54項のいずれか に記載の化合物。 56.ウイルスヘの多数の結合部位を呈するような形態で提供される請求の範囲 第41〜54項のいずれかに記載の化合物。 57.高分子担体(carrier)に多価結合される請求の範囲第56項記載 の化合物。 58.担体が、化合物の疎水性部分に疎水性の共有原子価的でない相互作用によ って連結される疎水性表面を有する請求の範囲第57項記載の化合物。 59.疎水性表面が、アラスチックのようなポリマー又は疎水性基が結合された いずれのポリマーである請求の範囲第58項記載の化合物。 60.高分子担体に共有結合される請求の範囲第57項記載の化合物。 61.担体が天然又は合成ポリマーである請求の範囲第60項記載の化合物。 62.担体が、オリゴもしくは多糖、オリゴもしくはポリベブチド又はこれらの 組合せあるいは適切に置換された同様な抱合体である請求の範囲第61項記載の 化合物。 63.担体が、生理学的に及び医薬的に許容しうる担体である請求の範囲第57 〜62項のいずれかに記載の化合物。 64.担体が、ポリ−L−リジン又はポリ−D,L−アラニンである請求の範囲 第63項記載の化合物。 65.アデノウイリダ(Adenoviridae)、ヘルベトウイリダ(He rpetoviridae)、オルソミクソウイリダ(Orthomyxo−v iridae)、ラブドウイリダ(Rhabdoviridae)、レオウイリ ダ(Reoviridae)、ピコルナウイリダ(Plcomaviridae )及びレテロウイリダ(Retroviridae)から選択される族に属する ウイルスに対して活性な請求の範囲第41〜64項のいずれかに記載の化合物。 66.ウイルスが、アデノウイルス、ヘルベスウイルス、インフルエンザウイル ス、おたふく風邪ウイルス、センダイウイルス、狂犬病ウイルス、ロタウイルス 、レオウイルス及びHTLVウイルスから選ばれる請求の範囲第65項記載の化 合物。 67.結晶単位格子a=11.2Å、b=9.3Å、c=46.5Å、β=99 °で、選択された各原子座標がx,y,zに対しヘキソースC1′′について「 0.82,0.99及び0.42」、C3′′について「0.91,1.25及 び0.44」、C5′′について「0.72,1.15及び0.46」、直鎖塩 基の01について「0.80,0.90及び0.41」、C1について「0.7 6,0.76及び0.42」、C2について「0.78,0.66及び0.39 」、C5について「0.61,0.62及び0.31」、N1について「0.9 0,0.69及び0.38」、02について「0.57,0.69及び0.37 」、脂肪酸のC1′について「0.98,0.58及び0.37」、C2′につ いて「1.08,0.64及び0.36」、C5′について「1.17,0.7 1及び0.29」、01′について「0.95,0.45及び0.38」、02 ′について「1.12,0.79及び0.37」の結晶学的集合による接近した 立体的な原子関係、(以下余白次頁に続く) ▲数式、化学式、表等があります▼ のコンホメーションを有する1−O−β−D−ガラクトピラノシル−N−(2− D−ヒドロキシアルカノイル)−1,3−D−ジヒドロキシー2−D−アミノア ルカン、を備えた天然結合エピトープのコンホメーション、に相当する一般コン ホメーシ.ヨンを有する化合物〔この化合物は、天然結合エピトープ中に存在す るヘキソースのα−側部に相当する構造を含む、好ましくはβ−ガラクトピラノ ースのコンホメーションを有するD又はL型の単糖類(この単糖類は、天然の結 合エピトープ中に存在するヘキソースのα−側部に相当する構造を立体的に障害 しないような置換基で適切に置換されていてもよい)からなる極性/疎水性部分 (天然エピトープの上記立体配座式のA部分と類似構造)を少なくともそのレセ プター活性部位に含み、またアミノ、カルボキシ、ヒドロキシ、スルホヒドリル 、スルホキシ又はスルホン基であってもよい少なくとも2つの水素結合部位を有 する極性部分(天然エピトープの上記立体配座式のB部分と類似構造)並びに少 なくとも約50〜80Å2の表面積の飽和又は不飽和、分枝又は直鎖、開放鎖又 は環状の、あるいはこれらの組合せの炭化水素からなる疎水性部分(天然エピト ープの上記立体配座式のC部分と類似構造)を含むから、この化合物の示すこの ような原子関係、原子座標及びその多様性は結合活性を妨害しない。〕と医薬的 に許容しうる媒体又は賦形剤からなる医薬組成物。 68.単糖がベントース、ヘキソース又はへブ卜ースあるいはこれらの誘導体で ある請求の範囲第67項記載の医薬組成物。 69.単糖が、フラノース又はピラノース形態である請求の範囲第68項記載の 医薬組成物。 70.単糖が、4位で置換されている請求の範囲第69項記載の医薬組成物。 71.置換基が、モノー,ジ,トリ又はテトラサッカライドである請求の範囲第 67〜70項のいずれかに記載の医薬組成物。 72.極性/疎水性部分と極性部分との間の連結部が、天然結合エピトープの構 造の遺切に置換された2つの炭素原子からなる請求の範囲第67項記載の医薬組 成物。 73.極性/疎水性部分と極性部分との間の連結部は、極性/疎水性部分上のグ リコシド酸素、グリコシドイオウ、エーテル又はチオエーテルと、極性部分上の CH2基又は同様な基との間の結合により確立される請求の範囲第67項記載の 医薬組成物。 74.グリコリピド、グリコスフィンゴリピドもしくはグリコグリセドリピド又 はそれらのレセプター活性相似体である請求の範囲第67〜73項のいずれかに 記載の医薬組成物。 75.グリコリピドが、D−ガラクトピラノシル−β−ジグリセリド又はD−ガ ラクトピラノシル−α1→6−D−ガラクトピラノシル−β−ジグリセリドであ る請求の範囲第74項記載の医薬組成物。 76.疎水性部分が、2−ヒドロキシ脂肪酸を含む請求の範囲第74項記載の医 薬組成物。 77.一段式Iのスフィンゴシンー2−D−ヒドロキシ脂肪酸、一段式IIのフ ィトスフィンゴシンー2−D−ヒドロキシ脂肪酸、又は一般式IIIのジヒドロ スフィンゴシンー2−D−ヒドロキシ脂肪酸: ▲数式、化学式、表等があります▼I ▲数式、化学式、表等があります▼II▲数式、化学式、表等があります▼II I78.糖が、 Galβ, Glcβ, Galβ1→4Glcβ, Galα1→4Galβ, Galα1→3Galβ1→4Glcβ,Galα1→4Galβ1→4Glc β,Fucα1→2Galβ1→4Glcβ,GlcNAcβ1→3Galβ1 →4Glcβ,GalNAcβ1→4Galβ1→4GIcβ,Galα1→3 (Fucα1→2)Galβ1→4GlcβGalβ1→3GlcNAcβ1→ 3Galβ1→4Glcβ,Galβ1→4GIcNAcβ1→3Galβ1→ 4Glcβ,Galβ1→3(Fucα1→4)GIcNAcβ1→3Galβ 1→4GIcβ,又は Galβ1→4(Fucα1→3)GlcNAcβ1→3Galβ1→4Glc β である請求の範囲第77項記載の医薬組成物。 79.化合物が、一般式IV又はVII;▲数式、化学式、表等があります▼I VROCH2CH2SO2R3R1VII(式中、Rは少なくともレセプター活 性部分にβ−かラクトピラノース構造を有する一つの糖を示し、R1及びR2は 各々独立してメチル基、又はCHO,NO2,NH2,OH,SH,CONHN H2,CON3もしくはCOOH基を示し、R3は少なくとも5個の炭素原子の 鎖長を有する直鎖又は分枝、飽和又は不飽和炭化水素を含む炭化水素分子を示す )の化合物である請求の範囲第67項記載の医薬組成物。 80.糖が、 Galβ, Glcβ, Galβ1→4Glcβ, Galα1→4Galβ, Galα1→3Galβ1→4Glcβ,Galα1→4Galβ1→4Glc β,Fucα1→2Galβ1→4Glcβ,GIcNAcβ1→3Galβ1 →4Glcβ,GaINAcβ1→4Galβ1→4Glcβ,Galα1→3 (Fucα1→2)Galβ1→4GlcβGalβ1→3GIcNAcβ1→ 3Galβ1→4Glcβ,(式中、Rは少なくともレセプター活性部分にβ− ガラクトピラノース構造を備えた一つの糖を示し、R1及びR2は各々別個にメ チル基、又はCHO,NO2,NH2,OH,SH,CONHNH2,CONa もしくはCOOH基を示し、R3は少なくとも5個の炭素原子の鎖長を有する直 鎖又は分枝、飽和又は不飽和の炭化水素を示す) である請求の範囲第76項記載の医薬組成物。 Galβ1→4GlcNAcβ1→3Galβ1→4Glcβ,Galβ1→3 (Fucα1→4)GlcNAcβ1→3Galβ1→4GICβ,又は Galβ1→4(Fucα1→3)GIcNAcβ1→3Galβ1→4Glc β である請求の範囲第79項記載の医薬組成物。 81.一価の形態のようにして提供される請求の範囲第67〜80項のいずれか に記載の医薬組成物。 82.ウイルスヘの多数の結合部位を呈するような形態で提供される請求の範囲 第67〜80項のいずれかに記載の医薬組成物。 83.高分子担体(carrier)に多価結合される請求の範囲第82項記載 の医薬組成物。 84.担体が、化合物の疎水性部分に疎水性の共有原子価的でない相互作用によ って連結される疎水性表面を有する請求の範囲第83項記載の医薬組成物。 85.疎水性表面が、プラスチックのようなポリマー又は疎水性基が結合された いずれのポリマーである請求の範囲第84項記載の医薬組成物。 86.高分子担体に共有結合される請求の範囲第83項記載の医薬組成物。 87.担体が天然又は合成ポリマーである請求の範囲第86項記載の医薬組成物 。 88.担体が、オリゴもしくは多糖、オリゴもしくはポリベブチド又はこれらの 組合せあるいは適切に置換された同様な抱合体である請求の範囲第87項記載の 医薬組成物。 89.担体が、生理学的に及び医薬的に許容しうる担体である請求の範囲第83 〜88項のいずれかに記載の医薬組成物。 90.担体が、ポリ−L−リジン又はポリ−D,L−アラニンである請求の範囲 第89項記載の医薬組成物。 91.アデノウイリダ(Adenoviridae)、ヘルベトウイリダ(He rpetoviridae)、オルソミクソウイリダ(Orthomyxo−v lridae)、ラブドウイリダ(Rhabdoviridae)、レオウイリ ダ(Reovlridae)、ピコルナウイリダ(Picornavirida e)及びレテロウイリダ(Retroviridae)から選択される族に属す るウイルスに対して活性である請求の範囲第67〜90項のいずれかに記載の医 薬組成物。 92.ウイルスが、アデノウイルス、ヘルベスウイルス、インフルエンザウイル ス、おたふく風邪ウイルス、センダイウイルス、狂犬病ウイルス、ロタウイルス 、レオウイルス及びHTLVウイルスから選はれる請求の範囲第91項記載の医 薬組成物。 93.請求の範囲第41〜66項のいずれかに記載の化合物と医薬的に許容しう る媒体又は賦形剤を混合することからなる、請求の範囲第67〜92項のいずれ かに記載の医薬組成物の製造方法。
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