JPS6249810B2 - - Google Patents
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- JPS6249810B2 JPS6249810B2 JP55018587A JP1858780A JPS6249810B2 JP S6249810 B2 JPS6249810 B2 JP S6249810B2 JP 55018587 A JP55018587 A JP 55018587A JP 1858780 A JP1858780 A JP 1858780A JP S6249810 B2 JPS6249810 B2 JP S6249810B2
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- protective relay
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- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は点検性能の向上を図つた保護継電装置
の点検装置に関する。
の点検装置に関する。
一般に、電力系統の保護に用いられる保護継電
装置は、その役割の重要性から高い信頼性が要求
される。そのため、現在用いられている保護継電
装置は、その殆んどが1つの要素の不良が装置全
体としての不良に継がらないように、フエイルセ
ーフに留意して構成されている。
装置は、その役割の重要性から高い信頼性が要求
される。そのため、現在用いられている保護継電
装置は、その殆んどが1つの要素の不良が装置全
体としての不良に継がらないように、フエイルセ
ーフに留意して構成されている。
第1図はこのようなフエイルセーフ構成を有す
る保護継電装置の構成を示すものである。図にお
いて、1は電力系統の電圧Vを入力とし、対象と
する保護区間に事故があることを検出するフエイ
ルセーフ用としての不足電圧リレー、2は同じく
電力系統の電流Iを入力とし対象とする保護区間
内に事故があることを検出する主保護リレー例え
ば電流差動リレーで、保護区間外の事故は検出し
ない、いわゆる選択性を有するものである。但
し、ここで不足電圧リレー1の検出できる保護区
間は、電流差動リレー2と同等か、或いはそれよ
り広範囲であればよく、電流差動リレー2ほどの
選択性は要求されないものである。また、不足電
圧リレー1及び電流差動リレー2には、その点検
時図示しない点検制御回路から、夫々に対応する
点検入力V′及びI′が印加されるようにしている。
3はそのインヒビツト端子に点検起動信号Aが加
えられ、且つ上記電流差動リレー2及び不足電圧
リレー1の動作出力S1及びS2を夫々入力とするイ
ンヒビツト回路で、その出力S3を保護動作出力と
するものである。
る保護継電装置の構成を示すものである。図にお
いて、1は電力系統の電圧Vを入力とし、対象と
する保護区間に事故があることを検出するフエイ
ルセーフ用としての不足電圧リレー、2は同じく
電力系統の電流Iを入力とし対象とする保護区間
内に事故があることを検出する主保護リレー例え
ば電流差動リレーで、保護区間外の事故は検出し
ない、いわゆる選択性を有するものである。但
し、ここで不足電圧リレー1の検出できる保護区
間は、電流差動リレー2と同等か、或いはそれよ
り広範囲であればよく、電流差動リレー2ほどの
選択性は要求されないものである。また、不足電
圧リレー1及び電流差動リレー2には、その点検
時図示しない点検制御回路から、夫々に対応する
点検入力V′及びI′が印加されるようにしている。
3はそのインヒビツト端子に点検起動信号Aが加
えられ、且つ上記電流差動リレー2及び不足電圧
リレー1の動作出力S1及びS2を夫々入力とするイ
ンヒビツト回路で、その出力S3を保護動作出力と
するものである。
かかる構成において、まず電力系統の保護区間
内の事故の場合には、電流差動リレー2及び不足
電圧リレー1がこれを検出して共に動作し、その
各動作出力S1,S2がインヒビツト回路3に加えら
れる。この場合は点検時ではないためインヒビツ
ト条件は成立せず、インヒビツト回路3から保護
動作出力S3が出力されて保護動作が行なわれる。
次に、電力系統の保護区間外の事故の場合には、
不足電圧リレー1は事故点によつて動作する場合
としない場合とがあるが、内外部の判定機能を有
する電流差動リレー2は絶対に動作しないため、
インヒビツト回路3から保護動作出力S3は送出さ
れない。更に、もし電力系統が健全時において電
流差動リレー2或いは不足電圧リレー1に不良が
発生して誤動作しても、両者に同時に不良が発生
しない限り、インヒビツト回路3から誤つて保護
動作出力S3が送出されることはなく、高い信頼度
を有している。さて、このような保護継電装置の
信頼度の維持、向上策として、上記のようにリレ
ー出力をアンド構成とすることの他に、保護継
電装置のある部分を常時監視し、平常時と異なつ
た出力がある一定時間以上継続したら警報を発し
て不良箇所を修復する手段や、定期的に点検を
行ない確実に装置が動作するか否かを確認し、装
置の不良応動を未然に防止する手段が採られてい
る。すなわち、まず前者については、例えば動
作出力S1,S2は系統に事故がない限り送出されな
い筈であり、また系統に事故があつても高々秒オ
ーダで除去される筈であり、動作出力S1,S2が一
定時間以上送出されている時には、リレー1或い
は2に不良があつて誤動作していると判断するこ
とができる。後者については、系統に事故が発
生した時と同等の模擬入力を与えて、所定の箇所
が正しく応動するか否かを確認すればよい。
内の事故の場合には、電流差動リレー2及び不足
電圧リレー1がこれを検出して共に動作し、その
各動作出力S1,S2がインヒビツト回路3に加えら
れる。この場合は点検時ではないためインヒビツ
ト条件は成立せず、インヒビツト回路3から保護
動作出力S3が出力されて保護動作が行なわれる。
次に、電力系統の保護区間外の事故の場合には、
不足電圧リレー1は事故点によつて動作する場合
としない場合とがあるが、内外部の判定機能を有
する電流差動リレー2は絶対に動作しないため、
インヒビツト回路3から保護動作出力S3は送出さ
れない。更に、もし電力系統が健全時において電
流差動リレー2或いは不足電圧リレー1に不良が
発生して誤動作しても、両者に同時に不良が発生
しない限り、インヒビツト回路3から誤つて保護
動作出力S3が送出されることはなく、高い信頼度
を有している。さて、このような保護継電装置の
信頼度の維持、向上策として、上記のようにリレ
ー出力をアンド構成とすることの他に、保護継
電装置のある部分を常時監視し、平常時と異なつ
た出力がある一定時間以上継続したら警報を発し
て不良箇所を修復する手段や、定期的に点検を
行ない確実に装置が動作するか否かを確認し、装
置の不良応動を未然に防止する手段が採られてい
る。すなわち、まず前者については、例えば動
作出力S1,S2は系統に事故がない限り送出されな
い筈であり、また系統に事故があつても高々秒オ
ーダで除去される筈であり、動作出力S1,S2が一
定時間以上送出されている時には、リレー1或い
は2に不良があつて誤動作していると判断するこ
とができる。後者については、系統に事故が発
生した時と同等の模擬入力を与えて、所定の箇所
が正しく応動するか否かを確認すればよい。
以下、この後者に関し第1図を参照して述べ
る。つまり、電流差動リレー2及び不足電圧リレ
ー1に夫々模擬入力I′及びV′を加えて、その応動
を動作出力S1及びS2により確認するわけである。
もちろん、この時には誤つて保護動作出力S3が送
出されないように、予めインヒビツト回路3のイ
ンヒビツト端子に点検起動信号を与えて、その出
力をロツクしておくことが必要である。このよう
な点検手段を、第2図に示すタイムチヤートを参
照して述べる。まず、時刻t1において点検起動J
がかけられると、点検起動信号Aがインヒビツト
回路3のインヒビツト端子に加えられ、その出力
S3がロツクされる。次に、時刻t2において不足電
圧リレー1に、系統事故を模擬した点検入力
V′を加える。この場合、不足電圧リレー1が正
常であれば、時刻t3においてその動作出力S2が送
出され、これを確認して不足電圧リレー1の点検
を終了し、時刻t4において点数入力V′を切る。次
に、今度は時刻t5において電流差動リレー2に、
系統事故を模擬した点検入力I′を加える。この場
合、電流差動リレー2が正常であれば、時刻t6に
おいてその動作出力S1が送出され、これを確認し
て電流差動リレー2の点検を終了し、時刻t7にお
いて点検入力I′を切ると共に、点検起動Jを解除
する。この場合、時刻t7において点検入力I′がな
くなつても、電流差動リレー2の動作出力S1はそ
の復帰時間分だけ存在するので、点検起動信号A
の解除は、その復帰時刻t8を見込んで時刻t9にお
いて行なわれる。
る。つまり、電流差動リレー2及び不足電圧リレ
ー1に夫々模擬入力I′及びV′を加えて、その応動
を動作出力S1及びS2により確認するわけである。
もちろん、この時には誤つて保護動作出力S3が送
出されないように、予めインヒビツト回路3のイ
ンヒビツト端子に点検起動信号を与えて、その出
力をロツクしておくことが必要である。このよう
な点検手段を、第2図に示すタイムチヤートを参
照して述べる。まず、時刻t1において点検起動J
がかけられると、点検起動信号Aがインヒビツト
回路3のインヒビツト端子に加えられ、その出力
S3がロツクされる。次に、時刻t2において不足電
圧リレー1に、系統事故を模擬した点検入力
V′を加える。この場合、不足電圧リレー1が正
常であれば、時刻t3においてその動作出力S2が送
出され、これを確認して不足電圧リレー1の点検
を終了し、時刻t4において点数入力V′を切る。次
に、今度は時刻t5において電流差動リレー2に、
系統事故を模擬した点検入力I′を加える。この場
合、電流差動リレー2が正常であれば、時刻t6に
おいてその動作出力S1が送出され、これを確認し
て電流差動リレー2の点検を終了し、時刻t7にお
いて点検入力I′を切ると共に、点検起動Jを解除
する。この場合、時刻t7において点検入力I′がな
くなつても、電流差動リレー2の動作出力S1はそ
の復帰時間分だけ存在するので、点検起動信号A
の解除は、その復帰時刻t8を見込んで時刻t9にお
いて行なわれる。
このように、かかる構成によれば所定の点検性
能が得られるが、次のような欠点がある。つま
り、上記のような装置の点検中に系統事故が重な
ると、その事故の検出が遅れ結果として系統の保
護動作が遅れることである。次に、これを第3図
のタイムチヤートを用いて具体的に述べる。図に
おいて、各符号は第1図及び第2図と同様でぎ
り、電流差動リレー2の点検中に系統事故が発生
したケースである。つまり、時刻t6までの動作
は、第2図と全く同様である。このような状態に
ある時、時刻t7において系統事故が発生すると、
電流差動リレー2及び不足電圧リレー1に、系統
から電流I及び電圧Vが加えられる。すると、点
検中でないリレーつまり不足電圧リレー1によつ
てこの系統事故が検出され、これにより時刻t8に
おいて不足電圧リレー1が動作すると、直ちに時
刻t9において点検起動Jを解除して点検が中止さ
れ、電流差動リレー2への点検入力I′を切る。こ
の場合、系統事故が内部事故であれば電流差動リ
レー2は、系統からの入力Iによつて動作を継続
する。しかし、外部事故であれば点検入力I′がな
くなると電流差動リレー2は復帰する筈なので、
第2図で述べたようにその時間を待つて時刻t10
において、点検起動信号Aが解除される。若し、
この解除が早すぎると不足電圧リレー1が動作し
ているため、インヒビツト回路3から保護動作出
力S3が送出されて誤動作することになる。従つ
て、上記例では時刻t10において保護動作出力S3
が送出される。この場合、若し点検中でない時の
系統事故であれば、系統からの入力V,Iによつ
て各リレー1,2が動作する時刻t8において保護
動作出力S3が送出される筈である為、結局(t10
−t8)の時間差分だけ系統事故の検出つまり内部
事故の時には保護動作が遅れることになる。
能が得られるが、次のような欠点がある。つま
り、上記のような装置の点検中に系統事故が重な
ると、その事故の検出が遅れ結果として系統の保
護動作が遅れることである。次に、これを第3図
のタイムチヤートを用いて具体的に述べる。図に
おいて、各符号は第1図及び第2図と同様でぎ
り、電流差動リレー2の点検中に系統事故が発生
したケースである。つまり、時刻t6までの動作
は、第2図と全く同様である。このような状態に
ある時、時刻t7において系統事故が発生すると、
電流差動リレー2及び不足電圧リレー1に、系統
から電流I及び電圧Vが加えられる。すると、点
検中でないリレーつまり不足電圧リレー1によつ
てこの系統事故が検出され、これにより時刻t8に
おいて不足電圧リレー1が動作すると、直ちに時
刻t9において点検起動Jを解除して点検が中止さ
れ、電流差動リレー2への点検入力I′を切る。こ
の場合、系統事故が内部事故であれば電流差動リ
レー2は、系統からの入力Iによつて動作を継続
する。しかし、外部事故であれば点検入力I′がな
くなると電流差動リレー2は復帰する筈なので、
第2図で述べたようにその時間を待つて時刻t10
において、点検起動信号Aが解除される。若し、
この解除が早すぎると不足電圧リレー1が動作し
ているため、インヒビツト回路3から保護動作出
力S3が送出されて誤動作することになる。従つ
て、上記例では時刻t10において保護動作出力S3
が送出される。この場合、若し点検中でない時の
系統事故であれば、系統からの入力V,Iによつ
て各リレー1,2が動作する時刻t8において保護
動作出力S3が送出される筈である為、結局(t10
−t8)の時間差分だけ系統事故の検出つまり内部
事故の時には保護動作が遅れることになる。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたも
ので、電力系統からの電気量をデジタル変換し予
め定められた演算プログラムに基づいて演算処理
を行ない電力系統の事故を検出する2台の保護継
電器を備え且つその1台をフエイルセーフ用の保
護継電器とし、他を主保護継電器とする保護継電
装置において、上記主保護用保護継電器の点検
時、常時フエイルセーフ用としての保護継電器の
演算プログラムを主保護用のプログラムに変更す
ることにより、点検中に系統事故が生じても点検
を中止することなく、高速度にその事故を検出し
て保護動作を行なわせることができる信頼性の高
い保護継電装置の点検装置を提供することを目的
とする。
ので、電力系統からの電気量をデジタル変換し予
め定められた演算プログラムに基づいて演算処理
を行ない電力系統の事故を検出する2台の保護継
電器を備え且つその1台をフエイルセーフ用の保
護継電器とし、他を主保護継電器とする保護継電
装置において、上記主保護用保護継電器の点検
時、常時フエイルセーフ用としての保護継電器の
演算プログラムを主保護用のプログラムに変更す
ることにより、点検中に系統事故が生じても点検
を中止することなく、高速度にその事故を検出し
て保護動作を行なわせることができる信頼性の高
い保護継電装置の点検装置を提供することを目的
とする。
以下、図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。第4図は保護継電装置の点検装置の
構成を示すものであり、図において4はその詳細
な機能及び構成を後述する点検制御回路である。
5A,6Aは電力系統から導出した電気量I,V
及び点検制御回路4からの点検入力I′,V′が夫々
入力とし、その入力を一定間隔で取出すサンプリ
ングホールド回路で、その出力をアナログ−デジ
タル変換回路(以下、単にA/D変換回路と称す
る)5B,6Bを介して、記憶部を有する演算処
理部5c,6cに夫々加える。この演算処理部5
c,6cは、夫々異なる2つの動作演算内容、例
えば不足電圧リレー演算A及び電流差動リレー演
算Bの各内容を、夫々プログラミング化して内蔵
するもので、その演算出力(動作出力)S5,S6を
アンド回路7に加えると共に、上記点検制御回路
4に夫々各別に加えるものである。また、5d,
6dは点検制御回路4からの演算内容切換指令S4
を入力とする切換制御部で、その指令時夫々その
制御信号を演算処理部5c,6cに夫々加えて、
その演算内容の変更つまり演算内容の“Aから
B”或いは“BからA”への切換えを行なうもの
である。ここで、サンプリングホールド回路5
A,A/D変換回路5B、演算処理部5c、切換
制御回路5dによつて、1台のリレー5を、また
同じく6A,6B,6c,6dによりもう1台の
リレー6を構成しており、以後の説明において
は、リレー5を内外部判定機能を有する電流差動
リレー、またリレー6をフエイルセーフ用として
の不足電圧リレーとして述べる。一方、上記にお
いて点検制御回路4は、次のような機能を有する
ものである。点検起動により、点検側のリレー
5または6に点検入力I′(V′)またはV′(I′)を
与える。点検起動による点検リレーが、内外部
判定機能を有するリレー5である場合、フエイル
セーフ側のリレー6の切換制御回路6dに、上記
演算内容の“A”から“B”への切換指令S4を
考える。点検によるリレー5または6の動作出
力S5またはS6の検出により、点検起動を解除
すると共に、フエイルセーフ側のリレー6の切換
制御回路6dに、上記演算内容の“B”から
“A”への切換指令S4を与える。
て説明する。第4図は保護継電装置の点検装置の
構成を示すものであり、図において4はその詳細
な機能及び構成を後述する点検制御回路である。
5A,6Aは電力系統から導出した電気量I,V
及び点検制御回路4からの点検入力I′,V′が夫々
入力とし、その入力を一定間隔で取出すサンプリ
ングホールド回路で、その出力をアナログ−デジ
タル変換回路(以下、単にA/D変換回路と称す
る)5B,6Bを介して、記憶部を有する演算処
理部5c,6cに夫々加える。この演算処理部5
c,6cは、夫々異なる2つの動作演算内容、例
えば不足電圧リレー演算A及び電流差動リレー演
算Bの各内容を、夫々プログラミング化して内蔵
するもので、その演算出力(動作出力)S5,S6を
アンド回路7に加えると共に、上記点検制御回路
4に夫々各別に加えるものである。また、5d,
6dは点検制御回路4からの演算内容切換指令S4
を入力とする切換制御部で、その指令時夫々その
制御信号を演算処理部5c,6cに夫々加えて、
その演算内容の変更つまり演算内容の“Aから
B”或いは“BからA”への切換えを行なうもの
である。ここで、サンプリングホールド回路5
A,A/D変換回路5B、演算処理部5c、切換
制御回路5dによつて、1台のリレー5を、また
同じく6A,6B,6c,6dによりもう1台の
リレー6を構成しており、以後の説明において
は、リレー5を内外部判定機能を有する電流差動
リレー、またリレー6をフエイルセーフ用として
の不足電圧リレーとして述べる。一方、上記にお
いて点検制御回路4は、次のような機能を有する
ものである。点検起動により、点検側のリレー
5または6に点検入力I′(V′)またはV′(I′)を
与える。点検起動による点検リレーが、内外部
判定機能を有するリレー5である場合、フエイル
セーフ側のリレー6の切換制御回路6dに、上記
演算内容の“A”から“B”への切換指令S4を
考える。点検によるリレー5または6の動作出
力S5またはS6の検出により、点検起動を解除
すると共に、フエイルセーフ側のリレー6の切換
制御回路6dに、上記演算内容の“B”から
“A”への切換指令S4を与える。
第5図は上記点検制御回路の詳細な構成を示す
もので、図においてP,Nは制御電源母線であ
る。8Aはリレー5への点検起動時に閉路する接
点で、後述する補助リレーB,Cの常閉接点
Bb,Cb1及び補助リレーAを直列に介して制御電
源母線P,N間に設ける。8Bはリレー6への点
検起動時に閉路する接点で、補助リレーA,Cの
常閉接点Ab,Cb2及び補助リレーBを直列に介し
て制御電源母線P,N間に設ける。S5a,S6
aは、互いに並列に接続され夫々リレー5,6の
動作出力S5,S6により閉路する接点で、補助
リレーCを直列に介して制御電源母線P,N間に
設ける。また、上記において補助リレーAの動作
時には、その接点Aa1,Aa2出力によりリレー5
に点検入力I′(V′)及び切換指令S4を与え、一
方補助リレーBの動作時には、その接点Ba1,
Ba2出力によりリレー6に点検入力V′(I′)及び
切換指令S4を与えるように構成している。更
に、補助リレーCの動作時には点検起動を解除す
るようにしている。
もので、図においてP,Nは制御電源母線であ
る。8Aはリレー5への点検起動時に閉路する接
点で、後述する補助リレーB,Cの常閉接点
Bb,Cb1及び補助リレーAを直列に介して制御電
源母線P,N間に設ける。8Bはリレー6への点
検起動時に閉路する接点で、補助リレーA,Cの
常閉接点Ab,Cb2及び補助リレーBを直列に介し
て制御電源母線P,N間に設ける。S5a,S6
aは、互いに並列に接続され夫々リレー5,6の
動作出力S5,S6により閉路する接点で、補助
リレーCを直列に介して制御電源母線P,N間に
設ける。また、上記において補助リレーAの動作
時には、その接点Aa1,Aa2出力によりリレー5
に点検入力I′(V′)及び切換指令S4を与え、一
方補助リレーBの動作時には、その接点Ba1,
Ba2出力によりリレー6に点検入力V′(I′)及び
切換指令S4を与えるように構成している。更
に、補助リレーCの動作時には点検起動を解除す
るようにしている。
次に、かかる構成の作用について述べる。ま
ず、通常の場合を述べる。この場合には、リレー
5の演算処理部5cには演算内容B、つまり電流
差動リレーとしての演算内容が、一方リレー6の
演算処理部6cには演算内容A、つまりフエイル
セーフ用の不足電圧リレーとしての演算内容が
夫々設定されている。従つて、常時はリレー5の
サンプリングホールド回路5Aには電力系統から
の電流量Iが、またリレー6のサンプリングホー
ルド回路6Aには同じく電力系統からの電気量V
が加えられ、ここで一定間隔でサンプリングされ
て、順次A/D変換回路5B,6Bを通して演算
処理部5c,6cの記憶部に記憶される。する
と、演算処理部5c,6cにおいてはプログラミ
ング化された演算内容に従つた演算、すなわち演
算処理部5cにおいては記憶部のデータを基に、
電流差動リレーとしての演算Bが、また演算処理
部6cにおいては記憶部のデータを基に、不足電
圧リレーとしての演算Aが夫々行なわれる。その
結果、電力系統に内部事故がある時には、各演算
処理部5c,6cから動作出力S5,S6がアン
ド回路7に加えられ、これによつてアンド回路7
より保護動作出力S7が送出されて保護動作が行
なわれる。また、当然のことながら外部事故の時
には演算処理部5cからは動作出力S5は送出さ
れず誤つて保護動作が行なわれることはない。
ず、通常の場合を述べる。この場合には、リレー
5の演算処理部5cには演算内容B、つまり電流
差動リレーとしての演算内容が、一方リレー6の
演算処理部6cには演算内容A、つまりフエイル
セーフ用の不足電圧リレーとしての演算内容が
夫々設定されている。従つて、常時はリレー5の
サンプリングホールド回路5Aには電力系統から
の電流量Iが、またリレー6のサンプリングホー
ルド回路6Aには同じく電力系統からの電気量V
が加えられ、ここで一定間隔でサンプリングされ
て、順次A/D変換回路5B,6Bを通して演算
処理部5c,6cの記憶部に記憶される。する
と、演算処理部5c,6cにおいてはプログラミ
ング化された演算内容に従つた演算、すなわち演
算処理部5cにおいては記憶部のデータを基に、
電流差動リレーとしての演算Bが、また演算処理
部6cにおいては記憶部のデータを基に、不足電
圧リレーとしての演算Aが夫々行なわれる。その
結果、電力系統に内部事故がある時には、各演算
処理部5c,6cから動作出力S5,S6がアン
ド回路7に加えられ、これによつてアンド回路7
より保護動作出力S7が送出されて保護動作が行
なわれる。また、当然のことながら外部事故の時
には演算処理部5cからは動作出力S5は送出さ
れず誤つて保護動作が行なわれることはない。
次に、リレー6つまりフエイルセーフ用の不足
電圧リレーの点検を行なう場合を述べる。この場
合には、まずリレー6側つまりフエイルセーフ側
のリレーの点検起動によつて、点検制御回路4が
動作する。これにより、点検制御回路4から点検
リレー6のサンプリングホールド回路6Aには点
検入力V′が加えられ、またリレー5のサンプリ
ングホールド回路5Aには電力系統からの電気量
Iが加えられ、上述同様の過程を経て演算処理部
6c,5cに夫々加えられる。すると、リレー5
の演算処理部5cにおいては電流差動リレーとし
ての演算内容Bに従つた演算が行なわれ、内部事
故がなければその動作出力S5は送出されない。
また、リレー6の演算処理部6cにおいては、点
検制御回路4から加えられる点検入力V′が、不
足電圧リレーとしての演算内容Aに従つた演算が
行なわれ、その結果リレー6が正常であれば、こ
れより動作出力S6が送出され、点検制御回路4
に加えられて点検入力に対する応動が確認される
と、点検起動を解除して点検が終了する。また、
上記においてリレー6の点検中に系統事故が発生
した時は、次のように動作する。すなわち、系統
事故が外部事故である時は、リレー5は動作しな
いのでその動作出力S5が出力されず、点検入力
V′によりリレー6が動作して動作出力S6が送
出されていたとしても、アンド回路7から保護動
作出力S7は送出されず誤しや断することはな
い。また、内部事故である時には、リレー5が動
作してその動作出力S5が送出されるため、点検
によるリレー6の動作出力S6とのアンド条件に
よつて、アンド回路7から出力S7が送出され
て、系統の保護動作が行なわれる。つまり、リレ
ー6は元々外部事故に対して動作してもよいもの
なので、点検中に事故が生じても点検を中止する
といつた事故対応を行なう必要がなく、点検中の
事故を高速に検出して保護動作に移行できる。
電圧リレーの点検を行なう場合を述べる。この場
合には、まずリレー6側つまりフエイルセーフ側
のリレーの点検起動によつて、点検制御回路4が
動作する。これにより、点検制御回路4から点検
リレー6のサンプリングホールド回路6Aには点
検入力V′が加えられ、またリレー5のサンプリ
ングホールド回路5Aには電力系統からの電気量
Iが加えられ、上述同様の過程を経て演算処理部
6c,5cに夫々加えられる。すると、リレー5
の演算処理部5cにおいては電流差動リレーとし
ての演算内容Bに従つた演算が行なわれ、内部事
故がなければその動作出力S5は送出されない。
また、リレー6の演算処理部6cにおいては、点
検制御回路4から加えられる点検入力V′が、不
足電圧リレーとしての演算内容Aに従つた演算が
行なわれ、その結果リレー6が正常であれば、こ
れより動作出力S6が送出され、点検制御回路4
に加えられて点検入力に対する応動が確認される
と、点検起動を解除して点検が終了する。また、
上記においてリレー6の点検中に系統事故が発生
した時は、次のように動作する。すなわち、系統
事故が外部事故である時は、リレー5は動作しな
いのでその動作出力S5が出力されず、点検入力
V′によりリレー6が動作して動作出力S6が送
出されていたとしても、アンド回路7から保護動
作出力S7は送出されず誤しや断することはな
い。また、内部事故である時には、リレー5が動
作してその動作出力S5が送出されるため、点検
によるリレー6の動作出力S6とのアンド条件に
よつて、アンド回路7から出力S7が送出され
て、系統の保護動作が行なわれる。つまり、リレ
ー6は元々外部事故に対して動作してもよいもの
なので、点検中に事故が生じても点検を中止する
といつた事故対応を行なう必要がなく、点検中の
事故を高速に検出して保護動作に移行できる。
次に、リレー5つまり内外部判定機能を有する
電流差動リレーの点検を行なう場合を述べる。こ
の場合には、まずリレー5側つまり内外部判定機
能を有する側のリレーの点検起動によつて点検制
御回路4が動作する。これにより、点検制御回路
4からリレー6の切換制御回路6dに、演算内容
切換指令S4、つまり演算内容“A”から“B”
への切換え指令が加えられる。これによつて、切
換制御回路6dから演算処理部6cに切換制御指
令が加えられて、演算処理部6cの演算内容が、
“A”から“B”つまり不足電圧リレーから内外
部判定機能を有する電流差動リレーとしての演算
内容に変更される。次に、点検制御回路4から点
検リレー5のサンプリングホールド回路5Aには
点検入力I′が加えられ、またリレー6のサンプリ
ングホールド回路6Aには電力系統からの電気量
Iが加えられ、上述同様の過程を経て演算処理部
5c,6cに夫々加えられる。すると、リレー5
の演算処理部5cにおいては、点検制御回路4か
ら加えられる点検入力I′が、電流差動リレーとし
ての演算内容Bに従つた演算が行なわれ、その結
果リレー5が正常であれば、これより動作出力S
5が送出される。また、リレー6の演算処理部6
cにおいては、その演算内容が上記切換え動作に
よつて電流差動リレーとしての演算内容Bとなつ
ている為、電力系統からの入力Iを基にそれに従
つた演算が行なわれ、内部事故がなければその動
作出力S6は送出されない。一方、上記リレー5
の点検入力I′による動作出力S5は、点検制御回
路4に加えられ点検良好であることが確認される
と、点検起動を解除して点検が終了する。上記に
おいてリレーの点検中に系統事故が発生した時は
次のように動作する。すなわち、系統事故が外部
事故である時は、リレー6はその演算内容が電流
差動リレーとしての演算内容Bに変更されている
ため動作しないのでその動作出力S6は出力され
ず、点検入力I′によりリレー5が動作して動作出
力S5が送出されていたとしても、アンド回路7
から出力S7は送出されず、誤つて保護動作が行
なわれることはない。また、内部事故である時に
はリレー6が動作してその動作出力S6が送出さ
れる為、点検によるリレー5の動作出力S5との
アンド条件によつて、アンド回路7から出力S7
が送出されて系統の保護動作が行なわれる。つま
り、内外部判定機能を有するリレー5の点検時に
は、フエイルセーフ用のリレー6の演算内容Aを
予め内外部判定機能を有するリレーの演算内容B
に変更するため、内外部判定機能を有するリレー
の点検中に事故が生じても、点検を中止するとい
つた事故対応を行なう必要がなく、点検中の事故
を高速に検出して保護動作に移行できる。
電流差動リレーの点検を行なう場合を述べる。こ
の場合には、まずリレー5側つまり内外部判定機
能を有する側のリレーの点検起動によつて点検制
御回路4が動作する。これにより、点検制御回路
4からリレー6の切換制御回路6dに、演算内容
切換指令S4、つまり演算内容“A”から“B”
への切換え指令が加えられる。これによつて、切
換制御回路6dから演算処理部6cに切換制御指
令が加えられて、演算処理部6cの演算内容が、
“A”から“B”つまり不足電圧リレーから内外
部判定機能を有する電流差動リレーとしての演算
内容に変更される。次に、点検制御回路4から点
検リレー5のサンプリングホールド回路5Aには
点検入力I′が加えられ、またリレー6のサンプリ
ングホールド回路6Aには電力系統からの電気量
Iが加えられ、上述同様の過程を経て演算処理部
5c,6cに夫々加えられる。すると、リレー5
の演算処理部5cにおいては、点検制御回路4か
ら加えられる点検入力I′が、電流差動リレーとし
ての演算内容Bに従つた演算が行なわれ、その結
果リレー5が正常であれば、これより動作出力S
5が送出される。また、リレー6の演算処理部6
cにおいては、その演算内容が上記切換え動作に
よつて電流差動リレーとしての演算内容Bとなつ
ている為、電力系統からの入力Iを基にそれに従
つた演算が行なわれ、内部事故がなければその動
作出力S6は送出されない。一方、上記リレー5
の点検入力I′による動作出力S5は、点検制御回
路4に加えられ点検良好であることが確認される
と、点検起動を解除して点検が終了する。上記に
おいてリレーの点検中に系統事故が発生した時は
次のように動作する。すなわち、系統事故が外部
事故である時は、リレー6はその演算内容が電流
差動リレーとしての演算内容Bに変更されている
ため動作しないのでその動作出力S6は出力され
ず、点検入力I′によりリレー5が動作して動作出
力S5が送出されていたとしても、アンド回路7
から出力S7は送出されず、誤つて保護動作が行
なわれることはない。また、内部事故である時に
はリレー6が動作してその動作出力S6が送出さ
れる為、点検によるリレー5の動作出力S5との
アンド条件によつて、アンド回路7から出力S7
が送出されて系統の保護動作が行なわれる。つま
り、内外部判定機能を有するリレー5の点検時に
は、フエイルセーフ用のリレー6の演算内容Aを
予め内外部判定機能を有するリレーの演算内容B
に変更するため、内外部判定機能を有するリレー
の点検中に事故が生じても、点検を中止するとい
つた事故対応を行なう必要がなく、点検中の事故
を高速に検出して保護動作に移行できる。
このように、電力系統の電圧、電流等のアナロ
グ電気量をデジタル量に変換し、これを予め定め
られたフエイルセーフ用としての不足電圧リレー
A及び内外部判定機能を有する電流差動リレーB
機能の演算内容に基づいて演算処理を行ない電力
系統の事故を検出する2台の保護リレー5,6を
備えたデジタル形保護継電装置において、常時は
一方の保護リレー5を電流差動リレーとしてまた
他方の保護リレー6をフエイルセーフ用の不足電
圧リレーとして電力系統の保護を行ない、保護リ
レーの点検時すなわち内外部判定機能を有する保
護リレー5の点検時には、残りの保護リレー6の
演算内容Aを切換制御回路6dからの指令によつ
て、内外部判定機能を有する電流差動リレーとし
ての演算内容Bに切換変更し非点検中の保護リレ
ーが系統事故の内外部判定機能を有するようにし
て点検を行なうようにしたものである。
グ電気量をデジタル量に変換し、これを予め定め
られたフエイルセーフ用としての不足電圧リレー
A及び内外部判定機能を有する電流差動リレーB
機能の演算内容に基づいて演算処理を行ない電力
系統の事故を検出する2台の保護リレー5,6を
備えたデジタル形保護継電装置において、常時は
一方の保護リレー5を電流差動リレーとしてまた
他方の保護リレー6をフエイルセーフ用の不足電
圧リレーとして電力系統の保護を行ない、保護リ
レーの点検時すなわち内外部判定機能を有する保
護リレー5の点検時には、残りの保護リレー6の
演算内容Aを切換制御回路6dからの指令によつ
て、内外部判定機能を有する電流差動リレーとし
ての演算内容Bに切換変更し非点検中の保護リレ
ーが系統事故の内外部判定機能を有するようにし
て点検を行なうようにしたものである。
従つて、点検中に系統事故が発生しても従来の
ように一旦その保護リレーの点検を中止つまりそ
のリレー出力を復帰することなく、高速度にその
事故を検出して内部事故の時には直ちに保護動作
を行なわせることができ、その信頼性の非常に高
いものである。また、上記の理由により系統に事
故が発生した場合においても、それにかまわず保
護リレーの点検を継続して行なうことができる。
ように一旦その保護リレーの点検を中止つまりそ
のリレー出力を復帰することなく、高速度にその
事故を検出して内部事故の時には直ちに保護動作
を行なわせることができ、その信頼性の非常に高
いものである。また、上記の理由により系統に事
故が発生した場合においても、それにかまわず保
護リレーの点検を継続して行なうことができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。
ない。
(1) 上記実施例においては、保護リレー6をフエ
ーイルセーフ用のリレーとした場合について述
べたが、保護リレー5をフエイルセーフ用とし
ても全く同様に実施することができる。
ーイルセーフ用のリレーとした場合について述
べたが、保護リレー5をフエイルセーフ用とし
ても全く同様に実施することができる。
(2) 上記実施例においては、フエイルセーフ用と
して不足電圧リレー、また内外部判定用として
電流差動リレーの機能を有する保護継電装置の
場合を述べたが、例えばフエイルセーフ用とし
て過電流リレーまた内外部判定用として位相比
較リレーあるいは距離リレーの機能を有する場
合についても全く同様に実施することができ
る。
して不足電圧リレー、また内外部判定用として
電流差動リレーの機能を有する保護継電装置の
場合を述べたが、例えばフエイルセーフ用とし
て過電流リレーまた内外部判定用として位相比
較リレーあるいは距離リレーの機能を有する場
合についても全く同様に実施することができ
る。
以上説明したように本発明によれば、電力系統
からの電気量をデジタル変換し予め定められた演
算内容に基づいて演算処理を行ない電力系統の事
故を検出する2台の保護継電器を備え且つその1
台をフエイルセーフ用の保護継電器とする保護継
電装置において、上記フエイルセーフ用保護継電
器でない方の内外部判定機能を有する保護継電器
の点検時、フエイルセーフ用としての保護継電器
の演算内容を内外部判定機能を有する内容に変更
するようにしたので、点検中に系統事故が生じて
も点検を中止することなく、高速度にその事故を
検出して保護動作を行なわせることができる信頼
性の高い保護継電装置の点検装置が提供できる。
からの電気量をデジタル変換し予め定められた演
算内容に基づいて演算処理を行ない電力系統の事
故を検出する2台の保護継電器を備え且つその1
台をフエイルセーフ用の保護継電器とする保護継
電装置において、上記フエイルセーフ用保護継電
器でない方の内外部判定機能を有する保護継電器
の点検時、フエイルセーフ用としての保護継電器
の演算内容を内外部判定機能を有する内容に変更
するようにしたので、点検中に系統事故が生じて
も点検を中止することなく、高速度にその事故を
検出して保護動作を行なわせることができる信頼
性の高い保護継電装置の点検装置が提供できる。
第1図は従来のフエイルセーフ構成をとる保護
継電装置の構成を示す図、第2図及び第3図は第
1図における動作を示すタイムチヤート、第4図
は本発明の保護継電装置の一実施例を示す構成ブ
ロツク図、第5図は第4図における点検制御回路
の詳細な構成を示す回路図である。 5……電流差動リレー、6……不足電圧リレ
ー、4……点検制御回路、7……アンド回路、5
A,6A……サンプリングホールド回路、5B,
6B……A/D変換回路、5c,6c……演算処
理部、5d,6d……切換制御回路。
継電装置の構成を示す図、第2図及び第3図は第
1図における動作を示すタイムチヤート、第4図
は本発明の保護継電装置の一実施例を示す構成ブ
ロツク図、第5図は第4図における点検制御回路
の詳細な構成を示す回路図である。 5……電流差動リレー、6……不足電圧リレ
ー、4……点検制御回路、7……アンド回路、5
A,6A……サンプリングホールド回路、5B,
6B……A/D変換回路、5c,6c……演算処
理部、5d,6d……切換制御回路。
Claims (1)
- 1 電力系統から導出した電圧、電流等のアナロ
グ電気量をデジタル量に変換し、これを予め定め
られた演算プログラムに基づいて演算処理を行な
いその演算結果により前記電力系統を保護する第
1及び第2のデジタル保護継電器を備え、且つ前
記第1のデジタル保護継電器が故障検出機能を有
し、第2のデジタル保護継電器が故障の内外部の
方向判定機能を有する保護継電装置において、前
記保護継電装置の点検起動により前記第1及び第
2のデジタル保護継電器に対応する点検模擬信号
を発生する第1の装置と、前記点検起動が前記第
2のデジタル保護継電器の点検起動であることを
検出して動作する第2の装置と、この第2の装置
が動作したことを条件に前記第1のデジタル保護
継電器の演算プログラムを故障の内外部方向判定
機能を有する演算プログラムに変更する第3の装
置とを備えて、故障の内外部方向判定機能を有す
る前記第2のデジタル保護継電器の点検時は前記
第1のデジタル保護継電器の演算プログラムを故
障の内外部方向判定機能を有するように変更して
点検を行なうようにしたことを特徴とする保護継
電装置の点検装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1858780A JPS56117527A (en) | 1980-02-19 | 1980-02-19 | Inspecting device for protecting relay |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1858780A JPS56117527A (en) | 1980-02-19 | 1980-02-19 | Inspecting device for protecting relay |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56117527A JPS56117527A (en) | 1981-09-16 |
JPS6249810B2 true JPS6249810B2 (ja) | 1987-10-21 |
Family
ID=11975753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1858780A Granted JPS56117527A (en) | 1980-02-19 | 1980-02-19 | Inspecting device for protecting relay |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56117527A (ja) |
-
1980
- 1980-02-19 JP JP1858780A patent/JPS56117527A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56117527A (en) | 1981-09-16 |
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