JPS6248239B2 - - Google Patents

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JPS6248239B2
JPS6248239B2 JP53145029A JP14502978A JPS6248239B2 JP S6248239 B2 JPS6248239 B2 JP S6248239B2 JP 53145029 A JP53145029 A JP 53145029A JP 14502978 A JP14502978 A JP 14502978A JP S6248239 B2 JPS6248239 B2 JP S6248239B2
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waveform
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musical tone
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output
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JP53145029A
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Shigeru Yamada
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Nippon Gakki Co Ltd
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Nippon Gakki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5570896A publication Critical patent/JPS5570896A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は電子楽器の楽音信号発生装置に関す
るものである。
周知のように電子楽器における楽音信号発生装
置としては、波形メモリ読み出し方式、FM(周
波数変調)方式、高調波合成方式(所謂コンピユ
ータオルガン方式)などがある。「波形メモリ読
み出し方式」とは、あらかじめ適宜の波形を記憶
した波形メモリを押下鍵の音高(発生すべき楽音
の音高)に対応する読み出しアドレス信号で読み
出し、楽音信号を発生させるものである。しか
し、この波形メモリ読み出し方式は、波形メモリ
に記憶する波形の形状を一度定めてしまうと、発
生される楽音信号の音色はほぼ波形メモリに記憶
された波形に対応するものに限定されてしまい、
音色を容易に変更することができない。また自然
楽器のように音色が時間変化する楽音信号を発生
させることが困難であるという欠点を有してい
る。即ち波形メモリ読み出し方式は波形変更の自
由度が少なく、種々の音色の楽音信号を発生する
ことが困難なのである。
また「FM方式」とは、押下鍵の音高に対応す
る波形信号(例えば正弦波)を発生させ、この波
形信号に対して所望の周波数変調を施し周波数変
調された波形信号を楽音信号とするものであつ
て、周波数変調の状態(例えば変調の深さ)を変
化させることにより種々の音色の楽音信号を発生
させるようにしたものである。
また「高調波合成方式」とは押下鍵の音高に対
応する基本波およびその高調波の各成分を発生さ
せ、これら各成分を適宜レベルで合成し、この合
成波形を楽音信号とするものであつて、上記各成
分の合成割合を変化させることによつて種々の音
色の楽音信号を発生させるようにしたものであ
る。しかしながら、これらFMおよび高調波方式
は、種々の音色の楽音信号を発生させることは可
能であるが、楽音信号発生装置の規模が大きく、
価格の上昇が避けられないという欠点を有してい
る。この発明はかかる従来の楽音信号発生装置の
欠点に鑑みてなされたもので、簡単かつ小規模な
構成で、楽音信号の音色を容易に変更できるよう
にし、また楽音信号の音色を時間変化させること
も容易にできるようにした楽音信号発生装置を提
供することを目的とする。
この発明による楽音信号発生装置は第1図に示
すように、発生すべき楽音信号の音高に対応して
順次変化する複数ビツトからなるデジタル位相情
報を発生する位相情報発生手段PGと、上記位相
情報を受け、該位相情報が所定の位相部分に対応
する内容であるとき該位相情報を出力し、所定の
位相部分以外に対応する内容であるときは該位相
情報の出力を禁止して出力する位相情報変更手段
MOと、上記位相情報変更手段MOに対して、発
生すべき楽音信号の音色に対応して上記所定の位
相部分を指定する制御情報を出力する制御手段
CLと、上記位相情報変更手段の出力に従つて波
形の各サンプル点振幅データを順次発生する波形
発生手段WGとを含んで構成されている。
この発明では、位相情報発生手段PGで発生さ
れたデジタル位相情報を波形発生手段WGに供給
して位相情報によつて指示される波形のサンプル
点振幅データを順次発生させる際に、位相情報発
生手段PGと波形発生手段WGとの間に位相情報変
更手段MOを設け、この位相情報変更手段MOに
よつて波形発生手段WGには制御手段CLにより
位相情報の所定の位相部分だけを入力し、それ以
外の位相部分では位相情報の変化を禁止して入力
するようにしている。これにより、制御手段CL
が出力する上記所定の位相部分を指定する制御情
報を適宜変更することにより、波形発生手段WG
から得られる波形信号の形状が変る。この場合制
御手段CLから出力する制御情報は数値データな
どによつて任意に設定することができるので、
種々の形状の波形信号が容易に得られ、これによ
り発生する楽音信号の音色を容易に変更できる。
また制御手段CLが出力する制御情報を時間変化
させることにより、波形発生手段WGから得られ
る波形信号の形状が時間的に変化し、この結果音
色が時間変化する楽音信号を発生できる。
以下添付の図面に示す実施例によつて更に詳細
にこの発明について説明する。
尚、以下の説明では主にこの発明を同時に複数
音発音可能な複音電子楽器に用いた場合について
説明するが、言うまでもなく単音電子楽器にこの
発明を用いる事もできる。また、以下の説明では
この発明を波形メモリ読み出し方式の楽音信号発
生装置に応用する場合について説明するが、他の
方式の楽音信号発生装置に応用できる事は言うま
でもない。
第2図はこの発明の一実施例を示すブロツク図
である。第2図において鍵盤回路1の出力側はキ
ーアサイナ2の入力側に接続されており、キーア
サイナ2の出力側は周波数情報メモリ3の入力側
に接続されている。ここで、キーアサイナ2のエ
ンベロープスタート信号出力端子EOはゲート制
御信号発生器8のエンベロープスタート信号入力
端子ERとエンベロープ波形発生器10のエンベ
ロープスタート信号入力端子ER′とに接続されて
おり、キーアサイナ2のデイケイスタート信号出
力端子DOはゲート制御信号発生器8のデイケイ
スタート信号入力端子DRとエンベロープ波形発
生器10のデイケイスタート信号入力端子DR′と
に接続されている。またキーアサイナ2のデイケ
イフイニツシユ信号入力端子DFRはエンベロー
プ波形発生器10のデイケイフイニツシユ信号出
力端子DFOに接続されている。更に、周波数情
報メモリ3の出力側は累算器4の入力側に接続さ
れており、累算器4の出力側はゲート装置5の入
力側に接続されている。ゲート装置5のゲート開
閉信号入力端子Gには前記したゲート制御信号発
生器8の出力側が接続されており、ゲート装置5
の出力側は波形メモリ9の入力側に接続されてい
る。また、ゲート制御信号発生器8のパラメータ
信号入力端子PRにはパラメータメモリ7の出力
側が接続されており、このパラメータメモリ7と
エンベロープ波形発生器10には音色選択スイツ
チ6が共通に付設されている。更に、波形メモリ
9の出力側は乗算器11の第1の入力端子Aに接
続されており、この乗算器11の第2の入力端子
Bには前記したエンベロープ波形発生器10の出
力側が接続されており、また乗算器11の出力側
はデイジタル・アナログコンバータ(以後D/A
コンバータと称する。)12の入力側に接続され
ている。D/Aコンバータ12の出力側はアン
プ・スピーカ等から成るサウンドシステム13に
接続されている。
以上の構成において、周波数情報メモリ3には
電子楽器の鍵盤部に設けられた各鍵の音高に対応
する周波数情報F(単位時間当りの位相増分値を
表わす数値)が記憶されており、また波形メモリ
9には第1図Aに示すような正弦波の一波形が記
憶されている。
以上の構成を有するこの実施例の動作について
次に説明する。鍵盤回路1には電子楽器の鍵盤部
の各鍵に対応して多数のキースイツチが設けられ
ており、鍵盤部で押鍵されている鍵(複数の鍵で
も良い。)に対応するキースイツチがオンになる
様に構成されている。キーアサイナ2は鍵盤回路
1におけるキースイツチのオンまたはオフ動作を
順次検出し、この検出結果にもとづき各押下鍵を
識別する信号(以後キーコードKCと称する。)を
同時発音可能な複数のチヤンネルの1つにそれぞ
れ割当て記憶し、各チヤンネルに割当て記憶され
たキーコードKCを当該割当てチヤンネル時間に
同期して時分割的に順次出力する。また、キーア
サイナ2は押下鍵のキーコードKCの割当て記憶
に伴い当該チヤンネルにおいて楽音がなされるべ
きであることを表わすエンベロープスタート信号
ESをエンベロープスタート信号出力端子EOから
当該チヤンネル時間に同期して時分割的に出力す
る。更に、キーアサイナ2は各チヤンネルに割当
て記憶されたキーコードKCに対応する鍵が離鍵
されると、これに伴い当該チヤンネルにおいて発
音がデイケイ(減衰)状態となるべきことを表わ
すデイケイスタート信号DSをデイケイスタート
信号出力端子DOから当該チヤンネル時間に同期
して時分割的に出力する。これらの信号ES,DS
はゲート制御信号発生器8およびエンベロープ波
形発生器10において利用される。更にキーアサ
イナ2では、後述するエンベロープ波形発生器1
0のデイケイフイニツシユ信号出力端子DFOか
ら各チヤンネルにおける発音が終了した(デイケ
イが終了した)時点で出力されるデイケイフイニ
ツシユ信号DFを受入し、この信号DFにもとづい
て当該チヤンネル(信号DFが発生したチヤンネ
ル)に関する各種信号KC,ES,DSをクリア
し、当該チヤンネルの割当てを解除する。
周波数情報メモリ3はキーアサイア2から各チ
ヤンネル時間に同期して時分割的に順次出力され
る各チヤンネルのキーコードKCを受けて、これ
らのキーコードKCにそれぞれ対応する周波数情
報Fをやはり各チヤンネル時間に同期して時分割
で出力する。累算器4は周波数情報メモリ3から
時分割で読み出される周波数情報Fを各チヤンネ
ル毎に時分割で累算し、各チヤンネルの累算値
qF(q=1、2、3…)を時分割で出力するも
のである。
従来の電子楽器では累算器4から各チヤンネル
毎に時分割で出力される累算器qF(位相情報)
が直接読み出しアドレス信号として波形メモリ9
のアドレス入力側に入力され、波形メモリ9から
各押下鍵に対応する楽音波形MWが時分割で読み
出される訳である。
しかし、この発明ではゲート装置5に各チヤン
ネルの累算値qFが時分割で入力されており、ゲ
ート装置5の開閉によつて入力される累算値qF
の通過と遮断が各チヤンネル毎に制御されてい
る。このゲート装置5の開閉制御は各チヤンネル
時間に対応して時分割で行なわれ、ゲート制御信
号発生器8はゲート装置5の開閉制御を行うため
に設けられているものである。即ちゲート制御信
号発生器8はゲート装置5のゲート制御信号入力
端子Gへゲート制御信号GSを出力する訳である
が、このゲート制御信号GSは各チヤンネルに対
応して時分割出力されるようになつている。ゲー
ト制御信号発生器8に付設されているパラメータ
メモリ7は、音色選択スイツチ6の設定状態に応
じて各種の音色設定用のパラメータ信号を発生す
るものである。この各種パラメータ信号はゲート
制御信号発生器8が出力するゲート制御信号GS
の内容を定めるものであり、これによつて後述す
る様に電子楽器の発生楽音をピアノ音やフルート
音等適宜設定するものである。
即ち、この実施例は、累算器4から出力される
押下鍵に対応する累算値qFのゲート装置5の通
過状態をゲート制御信号発生器8が出力するゲー
ト制御信号GSによつて制御し、これによつて波
形メモリ9に記憶されている正弦波のうち所望の
部分だけを読み出して楽音波形MWを構成する様
にしたものである。換言すれば、累算器4が出力
する累算値qFの所望の期間だけをゲート装置5
を介して読み出しアドレス信号として波形メモリ
9に入力し、波形メモリ9に記憶された波形のう
ちから所望の部分だけを楽音波形MWとして読み
出す様にしたものである。
この様にして波形メモリ9から読み出される各
押下鍵に対応する楽音波形MWは乗算器11の第
1の入力端子Aに入力されて、エンベロープスタ
ート信号ESまたはデイケイスタート信号DSを受
けてエンベロープ波形発生器10から時分割で出
力されている各押下鍵に対応するエンベロープ波
形EVとそれぞれ時分割で乗算される。この様に
して、適宜の音量エンベロープが付与された各楽
音波形は、D/Aコンバータ12を介してアナロ
グ信号に変換された後それぞれサウンドシステム
13から楽音として発音される。
ここで、ゲート制御信号発生器8がエンベロー
プスタート信号ESとデイケイスタート信号DSと
を受けて出力するゲート制御信号GSの一例を第
3図に示す。第3図に示す様に、時刻t1において
ある鍵が押鍵されエンベロープスタート信号ES
がキーアサイナ2から出力されると、ゲート制御
信号発生器8はゲート制御信号GSの発生を開始
する。時刻t1においてはこのゲート制御信号GS
は10進法の0に相当する信号(00000)であり、
その後立ち上り時刻t2(アタツク時)において10
進法の12に相当する信号(01100)となり、その
後立ち下がつて時刻t3〜t4に恒つては10進法の7
に相当する信号(00111)になる。そして、時刻
t4において押鍵されていた鍵が離鍵されるとキー
アサイナ2から出力されるデイケイスタート信号
DSを受けてゲート制御信号GSはその後立ち下が
り、時刻t5において再び10進法の0に相当する信
号(00000)となる。ここで、ゲート制御信号GS
の時刻t2,t3等における各レベル及び時刻t1〜t2
至る時間、時刻t2〜t3に至る時間等は音色選択ス
イツチ6の設定状態に応じてパラメータメモリ7
から出力される各種の音色設定用パラメータ信号
によつて種々設定されるものである。
次にこのゲート制御信号発生回路8について説
明する。このゲート制御信号発生回路8として
は、電子楽器が上記した実施例の様に複音電子楽
器の場合には、例えば特願昭51−19743号(特開
昭52−102710号)に開示された関数波形発生回路
を用いる事ができる。この先願発明の関数波形発
生回路をこの発明の電子楽器に応用する場合には
次の様な若干の変更を施せば良い。第1に、先願
の明細書に添付された第6図に記載されたシフト
レジスタ及び第7図に記載されたフリツプ・フロ
ツプFF1〜FF4をそれぞれ発音チヤンネル数に
等しいステージを有するシフトレジスタに変更す
る。第2に、先願明細書に記載されたアタツクレ
ベルLaとサステインレベレLsとフアイナルレベ
ルLf及びパルスゼネレータ(VCO)650,6
60,670にそれぞれ印加する電圧を第4図に
示すパラメータメモリ7からそれぞれ発生する様
に変更する。第3に、先願明細書に添付された第
7図に記載された信号PON,POFFをキーオン信
号KONから形成しても良いが、信号PON,POFF
をエンベロープスタート信号ESやデイケイスタ
ート信号DSから形成するようにしても良い。エ
ンベロープスタート信号ES又はデイケイスター
ト信号DSから信号PON,POFFを形成する場合に
は、第4図に示す様に、遅延フリツプフロツプ8
1,82を2段に構成し遅延フリツプ81の出力
と遅延フリツプフロツプ82の出力のアンド条件
をアンド回路83により取れば良い。
尚、電子楽器が単音電子楽器の場合には、上記
したゲート制御信号発生器8は通常のエンベロー
プ波形発生器を利用する事ができる。例えば、特
願昭52−19362号に開示された様なエンベロープ
波形発生器(先願明細書に添付された第6図参
照)を用いれば良い。
次に、エンベロープ波形発生器10がエンベロ
ープスタート信号ESとデイケイスタート信号DS
を受けて出力するエンベロープ波形の一例を説明
する。第5図に示す様に、時刻t1においてある鍵
が押鍵されキーアサイナ2からエンベロープスタ
ート信号ESが出力されると、エンベロープ波形
発生器10はエンベロープ波形EVの発生を開始
する。時刻t1〜t2に恒つてエンベロープ波形EVは
イニシヤルレベルILからアタツクレベルALに急
激に立ち上がり、その後時刻t2〜t3に恒つてサス
テインレベルSLまで立ち下がり、時刻t3〜t4に恒
つてこのサステインレベルSLを保持する。時刻
t4になつて押鍵されていた鍵が離鍵されると、キ
ーアサイナ2から出力されるデイケイスタート信
号DSを受けてエンベロープ波形EVはその後立ち
下がり、時刻t5においてイニシヤルレベルILにな
る。尚、時刻t5において当該楽音の発生が完全に
終了する訳であるが、この時刻t5において前記し
た様にデイケイフイニツシユ信号DFがエンベロ
ープ波形発生器10のデイケイフイニツシユ信号
出力端子DFOから出力される。ここで、アタツ
ク時間AT、第1デイケイ時間1DT、第2デイケ
イ時間2DT等やアタツクレベルAL、サステイン
レベルSL等は音色選択スイツチ6によつて適宜
設定することができるものである。
次にこの発明の要部であるゲート装置5の動作
について具体例をあげて説明する。尚、以下の具
体例では、波形メモリ9は32のアドレス(第0ア
ドレス〜第31アドレス)を有するリードオンリイ
メモリで構成され、前記した様に正弦波一波が記
憶されているものとし、このため累算値qF及び
ゲート制御信号GSは5ビツトの信号で構成され
ているものとする。この具体例において、ゲート
装置5は第6図に示す様に比較器51とアンド回
路52〜56とから構成されている。そして、累
算値qFの全ビツトが比較器51の第1の入力端
子群Aに図示する様に入力され、ゲート制御信号
GSの全ビツトが比較器51の第2の入力端子群
Bに図示する様に入力されている。更に、累算値
qFの各ビツトはそれぞれアンド回路52〜56
に図示する様に入力され、また比較器51の出力
端子A>Bはアンド回路52〜56の入力側に共
通に接続されている。ここで、比較器51は入力
端子群Aに時分割で入力される各チヤンネルの累
算値qFと入力端子群Bに時分割で入力される各
チヤンネルのゲート制御信号GSとを各チヤンネ
ル毎にそれぞれ時分割で比較し、qF>GSの場合
に限つて、その出力端子A>Bから論理値“1”
を出力する様に構成されている。
次にこのゲート装置5の動作を更に詳細に説明
する。尚、このゲート装置5は前記した様に各チ
ヤンネルに対応して時分割で動作するものである
が、以下の説明では説明の簡単化のためある1つ
のチヤンネルに注目し、該チヤンネルについての
み説明する。勿論、他のチヤンネルにおいても以
下に述べる動作と全く同一の動作が行なわれる事
は言うまでもない。また、以下の説明ではゲート
制御信号GSは第3図に示す様な時間変化をする
ものとして説明する。
第3図に示す様に押鍵直後の時刻t1において
は、ゲート制御信号GSは(00000)であるため、
qF>GSとなり比較器51の出力端子A>Bは論
理値“1”を出力する。従つて、アンド回路52
〜56のアンド条件が成立するため累算値qFは
アンド回路52〜56を介して波形メモリ9へ入
力される。従つて、波形メモリ9からは第7図A
に示す正弦波が出力される。
その後、第3図に示す様に時刻t2に至る間ゲー
ト制御信号GSは徐々に大きな値となり、時刻t2
において10進法の12に相当する信号(01100)に
なる。従つて、この間に累算器4から時分割出力
される累算値qFは、その値がqF>GSの場合に限
つてゲート装置5から出力され、qF≦GSの場合
にはゲート装置5において遮断される。即ち、ゲ
ート装置5はqF≦GSの間は累算値qFの変化を禁
止して10進法の0を示す一定値を連続して出力す
る。これにより、波形メモリ9はqF≦GAの間第
0アドレスに記憶している波形振幅データを連続
して出力する。従つて時刻t1から時刻t2に至る間
ゲート装置5において累算器qFの変化を禁止し
て出力する部分が順次大きくなり、この結果波形
メモリ9の各アドレスのうち第1アドレスから第
11アドレスに向けてアドレス指定されない範囲が
順次大きくなる。時刻t2における波形メモリ9の
アドレス指定は累算値qFが10進法の0〜11に変
化しても第0アドレスが連続して指定され、その
後累算値qFの12〜31への変化に伴なつて第12ア
ドレス〜第31アドレスが順次指定されるようにな
り、この結果波形メモリ9からは第7図Bに示す
波形が得られる。従つて、波形メモリ9から読み
出される波形形状は第7図Aに示す波形から徐々
に第7図Bに示す波形に変化する。
その後、第3図に示す様に時刻t2から時刻t3
至る間ゲート制御信号GSは除々に小さな値とな
り、時刻t3において10進法の7に相当する信号
(00111)となる。従つて、前記した時刻t2の場合
と同様に、ゲート装置5はqF>GSの場合に限つ
てゲートを開いて累算値qFをそのまま出力する
ため、時刻t2〜t3に至る間それまでアドレスされ
ていなかつた第11アドレスから第8アドレスが
除々にアドレスされるようになる。時刻t3におい
ては、波形メモリ9の累算値qFが0〜7の間第
0アドレスが連続してアドレス指定され、累算値
qFが8〜31の間第8アドレス〜第31アドレスが
順次アドレス指定されるようになり、この結果波
形メモリ9からは第7図Cに示す波形が得られ
る。従つて、時刻t2〜t3に至る間に波形メモリ9
から読み出される波形の形状は第7図Bに示す波
形から第7図Cに示す波形に除々に変化する。
時刻t3〜t4に至る間は、第3図に示す様にゲー
ト制御信号GSは一定値(00111)を保持している
ため、波形メモリ9から読み出される波形も第7
図Cに示すものに固定される。
時刻t4になつて鍵盤部において押下されていた
鍵が離鍵されると、前記した様にこの離鍵をキー
アサイナ2が検出してデイケイスタート信号DS
をそのデイケイスタート信号出力端子DOから出
力する。ゲート制御信号発生器8はこのデイケイ
スタート信号DSをそのデイケイスタート信号入
力端子DRに受け、出力するゲート制御信号GSを
第3図に示す様に信号(00111)から除々に減少
させ最終的に時刻t5においては信号(00000)と
する。前記した場合と同様に、ゲート装置5は
qF>GSの場合に限つてそのゲートを開いて累算
案値qFをそのまま出力するため、波形メモリ9
は、時刻t4においてアドレスされていなかつた第
7アドレス〜第0アドレスが除々にアドレスされ
る様になり、最終的に時刻t5においては波形メモ
リ9の全アドレス(第0〜第31アドレス)がアド
レスされる様になる。従つて、時刻t4〜t5に至る
間波形メモリ9から読み出される波形形状は第7
図Cから第7図Dに示す正弦波に除々に変化する
事になる。
以上の説明から明らかな様にこの実施例によれ
ば、例えば波形メモリ9から読み出される波形の
形状が第7図A〜Dに示す様に時間変化する。従
つて、押鍵時から離鍵時に至る間常に楽音波形の
波形形状を変化させる事ができ、発生楽音の音色
が押鍵中常に時間変化する楽音を発生する事がで
きる。更に、ゲート制御信号発生器8が出力する
ゲート制御信号GSの波形形状(第3図)を音色
選択スイツチ6によつて種々変化させる事により
例えばピアノ音やフルート音等種々の音色の楽音
を発生する事ができる。
尚、第7図A〜Dに示す様に、波形メモリ9の
読み出しアドレス信号の制御によつて読み出され
る楽音波形MWの一波の波形形状の変化が、プラ
ス側とマイナス側で均等に生じない場合には、楽
音波形MWの中心レベル(直流分)が変動し、こ
のため発生楽音にクリツク音が含まれる様にな
る。しかしながら、このクリツク音の発生は、楽
音波形MWの一波のプラス側としてマイナス側を
例えば第8図A,B,Cに示す様に互いに均等に
制御すれば容易に防止する事ができる。
例えば、第9図Aに示す様な楽音波形制御を行
うためには、第9図Bに示す様なゲート装置5を
用いれば良い。このゲート装置5にはゲート制御
信号GSとして3つのゲート制御信号GSa,
GSb,GScが入力されている。このうちゲート制
御信号GSaは第9図AのアドレスAに相当する信
号であり、ゲート制御信号GSbは第9図Aのアド
レスBに相当する信号であり、ゲート制御信号
GScは第9図AのアドレスCに相当する信号であ
る。尚、このゲート装置5においてアンドゲート
506は第6図に示した様に(アンド回路52〜
56参照)累算値qFの各ビツトについてそれぞ
れアンド回路が設けられているものである。この
ゲート装置5の動作について簡単に説明すると、
比較器501は累算値qFとゲート制御信号GSa
との大小関係を比較し、qF>GSaの場合に限つ
て論理値“1”を出力するものである。また、比
較器502は累算値qFとゲート制御信号GSbと
その大小関係を比較し、qF>GSbの場合に限つ
て論理値“1”を出力するものである。また比較
器503は累算値qFとゲート制御信号GScとの
大小関係を比較し、qF<GScの場合に限つて論
理値“1”を出力するものである。比較器502
と503の出力端子がナンド回路504の入力側
にそれぞれ接続されているため、ナンド回路50
4は比較器502と503が共に論理値“1”を
出力する場合に限つて論理値“0”を出力し、他
の場合には論理値“1”を出力する。即ち、比較
器502と503が共に論理値“1”を出力する
場合とは、条件qF>GSb、qF>GScが共に成立
する場合であり、これはGSb>qF>GScの場合
に限られる。前記した様にゲート制御信号GSa〜
GScは第9図Aに示したアドレスA〜Cにそれぞ
れ相当する信号であるため、累算値qFがアドレ
スB〜Cに相当する場合に限つてナンド回路50
4は論理値“0”を出力し、他の場合には常に論
理値“1”を出力する訳である。このナンド回路
504と比較器501の出力端子がアンド回路5
05の入力側に接続されているため、アンド回路
505は比較器501とナンド回路504とが共
に論理値“1”を出力する場合に限つて論理値
“1”を出力し、この場合にのみアンドゲート5
06が開いて累算値qFが読み出しアドレス信号
として図示しない波形メモリ9に入力される。前
記した様に比較器501が論理値“1”を出力す
るのはqF>GSaの場合であり、これは累算値qF
が第9図Aに示すアドレスAよりも大きい場合に
相当する。また、前記した様にナンド回路504
は論理値“1”を出力するのは第9図Aに示すア
ドレスB〜C以外の場合である。従つて、アンド
回路505は累算値qFが第9図Aに示すアドレ
スA〜B及びC〜Dに相当する場合に限つて論理
値“1”を出力し、この場合に限つてアンドゲー
ト506はそのゲートを開く。従つて、アンドゲ
ート506は、累算値qFがアドレスA〜Bおよ
びC〜Dを指示する期間では該累算値qFをその
まま読出しアドレス信号として波形メモリ9へ出
し子、それ以外の期間では累算値qFの変化を禁
止してアドレス0を指示する読出しアドレス信号
として波形メモリ9へ出力する。従つて、第9図
Aに示す波形が波形メモリ9からくり返し読み出
され楽音波形MWが構成される。尚、ここで、ゲ
ート制御信号GSa〜GScを形成するためには、例
えば第9図Cに示す様に1つのゲート制御信号発
生器801の出力側に図示する様に加算器80
2,803を設け、加算器802,803に適宜
の値α、βをそれぞれ加算する様にすれば良い。
尚、この実施例によれば波形メモリ9から読み
出される波形は第7図B,C、第8図A,B,C
または第9図Aに示す様に急激に立ち上りまた急
激に立ち下がる波形となる。従つて、これをその
まま実施すると楽音波形MW中に多量の折り返し
雑音が含まれ、サウンドシステムから発音される
楽音が雑音を多量に含みきたない音になる危れが
ある。これを除去するためには、例えば実願昭53
−127397号(実開昭55−42899号)明細書に開示
されたデイジタルデータのスロープ変換回路等を
用いて、雑音波形MWが急激に立ち上がる部分や
急激に立ち下がる部分を数点のステツプに変換す
れば良い。この様にすれば、上記した折り返し雑
音成分を容易に除去する事が可能となり、クリア
な楽音を発生する事が可能な電子楽器を提供する
事ができる。
更に、この実施例では、波形メモリに正弦波を
記憶した場合につき説明したが、波形メモリに記
憶する波形は正弦波に限らず他の波形でも良い。
また、波形メモリを用いて波形を発生する代わり
に演算により波形を発生させるようにしても良
い。即ち、この発明は順次値の変化する位相情報
(上述した実施例の累算値qFに相当)に従つて波
形の各サンプル点振幅値データを発生する波形発
生装置に対しすべて適用できるものである。この
場合、位相情報は発生すべき楽音信号の音高に対
応して変化すればよいものであり、上述した実施
例のように累算値qFを位相情報とする代わり
に、例えばカウンタにより押下鍵の音高に対応し
た周波数のクロツクパルスをカウントさせ、この
カウントのカウント出力を位相角情報としても良
い。
以上の説明から明らかなようにこの発明によれ
ば、位相情報発生手段と波形発生手段との間に簡
単な構成の位相情報変更手段および制御手段を設
けるだけで、発生される楽音信号の音色(波形形
状)を容易に変えることができる。また制御手段
が出力する制御情報を時間的に変化させることに
より、楽音信号の音色を時間的に変化させること
ができる。従つて、この発明によれば、簡単な構
成で容易に楽音信号の変色を変更することがで
き、また自然楽器音のように音色が時間変化する
楽音信号を発生することができる。更には新しい
楽音信号を無限に創造できる効果も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の構成を示すブロツク線図、
第2図はこの発明の一実施例を示すブロツク図、
第3図は第2図に示した実施例のゲート制御信号
発生器が出力するゲート制御信号の一例を示す波
形図、第4図は先願発明(特開昭52−102710号)
をこの発明の電子楽器に応用する場合の変更部分
を示すブロツク図、第5図は第2図に示す実施例
のエンベロープ波形発生器が出力するエンベロー
プ波形の一例を示す波形図、第6図は第2図に示
した実施例で用いるゲート装置の一例を示す回路
図、第7図A,B,C,Dはそれぞれ第2図に示
した実施例において波形メモリから読み出される
楽音波形一波の波形形状の時間変化の1例を示す
波形図、第8図A,B,C、第9図Aはそれぞれ
この発明によつて形成する事ができる楽音波形の
一波の波形形状を示す波形図、第9図Bは第9図
Aに示した楽音波形一波を形成するためのゲート
装置の一例を示す回路図、第9図Cは第9図Aに
示した楽音波形一波を形成するためのゲート制御
信号を出力するゲート制御信号発生器の一例を示
すブロツク図である。 1……鍵盤回路、2……キーアサイナ、3……
周波数情報メモリ、4……累算器、5……ゲート
装置、51,501〜503……比較器、52〜
56……アンド回路、506……アンドゲート、
7……パラメータメモリ、6……音色選択スイツ
チ、9……波形メモリ、8……ゲート制御信号発
生器、11……乗算器、10……エンベロープ波
形発生器、13……サウンドシステム、12……
D/Aコンバータ、PG……位相情報発生手段、
MO……位相情報変更手段、WG……波形発生手
段、CL……制御手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発生すべき楽音信号の音高に対応して順次変
    化する複数ビツトからなるデジタル位相情報を発
    生する位相情報発生手段と、 上記位相情報を受け、該位相情報が所定の位相
    部分に対応する内容であるとき該位相情報を出力
    し、該所定の位相部分以外に対応する内容である
    とき該位相情報の出力を禁止する位相情報変更手
    段と、 上記位相情報変更手段に対して、発生すべき楽
    音信号の音色に対応して上記所定の位相部分を指
    定する制御情報を出力する制御手段と、 上記位相情報変更手段の出力に従つて波形の各
    サンプル点振幅データを順次発生する波形発生手
    段とを含み、 上記波形発生手段から発生された波形の各サン
    プル点振幅データに基づき楽音信号を発生するよ
    うにした楽音信号発生装置。 2 発生すべき楽音信号の音高に対応して順次変
    化する複数ビツトからなるデジタル位相情報を発
    生する位相情報発生手段と、 上記位相情報を受け、該位相情報が所定の位相
    部分に対応する内容であるとき該位相情報を出力
    し、該所定の位相部分以外に対応する内容である
    とき該位相情報の出力を禁止する位相情報変更手
    段と、 上記位相情報変更手段に対して発生すべき楽音
    信号の音色の時間変化に対応して上記所定の位相
    部分を指定するための時間変化する制御情報を出
    力する制御手段と、 上記位相情報変更手段の出力に従つて波形の各
    サンプル点振幅データを順次発生する波形発生手
    段とを含み、 上記波形発生手段から発生された波形の各サン
    プル点振幅データに基づき楽音信号を発生するよ
    うにした楽音信号発生装置。
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