JPS624795B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は情報信号記録円盤に係り、ピツクアツ
プ再生素子を同一トラツク上繰り返し走査せしめ
るストツプコードが情報信号記録トラツクと所定
の関係で記録されることにより、所望の情報信号
を任意の時間繰り返して再生し得、例えば同一の
情報が或る時間繰り返されるような情報信号の記
録再生時間を実質上長くし得る情報信号記録円盤
を提供することを目的とする。 一般に情報信号記録円盤（以下「デイスク」と
いう）に記録される情報信号には、例えば算数の
問題やその解答などのように、デイスク１回転期
間以上の時間継続して再生されるべき静止画情報
が含まれているものがあるが、かかる静止画情報
をデイスクの複数回転期間に亘つてノーマル記録
することは、記録領域に一定の制限があるデイス
クにとつて不経済である。そこで、上記の継俗し
て再生されるべき静止画情報はデイスク１回転期
間に形成されるトラツク（本明細書ではこれを１
本のトラツクという）に記録し、かつ、かかるト
ラツクをピツクアツプ再生素子が繰り返して再生
するためのストツプコードを記録することによ
り、実質上記録密度を向上することができる。 しかし、上記のストツプコードが記録されたト
ラツクの繰り返し再生時間が長くなるほど、特に
ピツクアツプ再生素子としてデイスク上を摺動す
る再生針を用いる再生装置では、そのトラツクを
再生針の摺動により摩耗させてしまうこととな
る。他方、上記のストツプコードが記録された或
るトラツクを再生する時、そのトラツクをスチル
モーシヨン再生することなくノーマル再生してス
トツプコードが記録された別のトラツクをスチル
モーシヨン再生したい場合があり、デイスク上、
上記別のトラツクを識別させる必要がある。 本発明は上記の欠点を除去すると共に上記の要
求を満たすものであり、以下図面と共にその一実
施例について説明する。 本発明は特に静止情報を有する情報信号がアド
レス信号と共に記録されたデイスクに関するもの
であり、一例として本出願人が先に提案したデイ
スクに適用した場合を例にとつて説明する。この
本出願人の提案になるデイスクは、針案内溝を形
成することなく、主要情報信号が螺旋状の主トラ
ツクに記録されており、また主要情報信号の記録
周波数帯域よりも低域周波数で、互いに相異なる
周波数で、かつ、バースト状の第１及び第２のト
ラツキング制御用参照信号（以下「トラツキング
信号」という）_p1及び_p2が夫々デイスクの１
回転周期毎に交互に切換えられて相隣る主トラツ
クの各トラツク中心線間の略中間部分に副トラツ
クを形成して記録されており、更に_p1及び_p2
の切換接続部分には第３のトラツキング信号_p3
が主要情報信号に影響を与えないよう主又は副ト
ラツクに所定レベル以下のレベルで記録されてい
る電極機能をもつたデイスクである。 ここでは、主として上記主要情報信号として映
像信号及び２チヤンネルの音声信号が、１回転宛
４フイールドの割合で断続するピツト列として記
録された静電容量変化検出読取型のデイスクを例
にとつて説明する。なお第１図は上記の本出願人
の提案になるデイスクの記録トラツキング信号の
記録配置関係を模式的に示す図で、同図中、○印
は_p1記録位置、△印は_p2記録位置を夫々示
し、実線は主トラツクのトラツク中心線を、また
破線と交叉する主又は副トラツクには第３のトラ
ツキング信号_p3が記録される。 次に本発明になるデイスクにつき説明するに、
第２図は本発明になるデイスクの記録系の一実施
例の要部のブロツク系統図を示す。同図中、入力
端子１及び２には第１チヤンネル及び第２チヤン
ネルの音声信号が各別に入来する。ここで、入力
端子１，２には、夫々同一プログラムソースのモ
ノラル音声信号が同時に入来する場合と、左チヤ
ンネル及び右チヤンネルのステレオ音声信号が各
別に入来する場合と、互いに異なる種別（例えば
一方が日本語で他方が外国語など）のモノラル音
声信号が各別に入来する場合とがある。また３は
映像信号入力端子、４はデイスク上の記録位置を
識別させるための２値のアドレス信号の入力端子
である。 入力端子１に入来した第１チヤンネルの音声信
号は周波数変調器５により所定周波数（例えば
3.43MHz）の搬送波を周波数変調して第１チヤ
ンネルのFM音声信号とされる。また、これと同
時に入力端子２に入来した第２チヤンネルの音声
信号は周波数変調器６により例えば3.73MHzの
搬送波を周波数変調して第２チヤンネルのFM音
声信号とされる。これらの第１及び第２チヤンネ
ルのFM音声信号は夫々混合回路７に供給され、
ここで入力端子３よりの映像信号と入力端子４よ
りのアドレス信号と夫々多重される。ここで、入
力端子３に入来する映像信号は、上記第１及び第
２チヤンネルのFM音声信号と帯域が重ならない
ようにされており、例えば上限周波数が約3MHz
程度に帯域制限された輝度信号の高周波数領域
に、低域変換された搬送色信号が帯域共用多重化
された合成カラー映像信号である。 また、アドレス信号は入力端子３に入来した映
像信号の垂直帰線消去期間内の所定の2H期間に
対応して入力端子４に入力され、例えば第３図Ａ
又はＢに夫々示す構成とされている。第３図Ａは
主としてデイスクのプログラム記録区間の最初の
記録位置からの時間を示すタイム用アドレス信号
で、４ビツトの同期コード１０、２ビツトのライ
ン識別コード１１、２ビツトの音声識別コード１
２、16ビツトの時間識別コード１３、４ビツトの
トラツク識別コード１４及び１ビツトのパリテイ
ビツト１５とよりなる。また、第３図Ｂは主とし
てデイスクの同一記録面における記録プログラム
の順番を示すチヤプター用アドレス信号で、４ビ
ツトの同期コード１６、２ビツトのライン識別コ
ード１７、２ビツトの音声識別コード１８、８ビ
ツトのチヤプター番号識別コード１９、12ビツト
の時間識別コード２０及び１ビツトのパリテイビ
ツト２１とよりなる。 同期コード１０及び１６は夫々同一コードで、
アドレス信号の始まりを示す。またライン識別コ
ード１１，１７はそのアドレス信号が重畳される
映像信号の垂直帰線消去期間内の水平走査線番号
を示し、例えば第３図Ａに示すタイム用アドレス
信号は記録映像信号がNTSC方式の場合、水平走
査線番号17と280の各水平走査期間（すなわち、
奇数、偶数の各フイールド共に垂直同期パルスの
後の等化パルスの後、８個目の水平同期信号入来
時点より１水平走査期間）に重畳されて伝送さ
れ、また同図Ｂに示すチヤプター用アドレス信号
は例えば上記タイム用アドレス信号の伝送期間の
次の１水平走査期間（水平走査線番号１８，２８
１）に重畳されて伝送される。従つて、ライン識
別コード１１，１７の夫々のコード内容は互いに
異なる。 また音声識別コード１２，１８は、主として記
録音声信号の種別は識別させるためのコードで、
後述する如くこの音声識別コード１２，１８が所
定の値となつたときにのみ本発明の要部をなすス
トツプコードとして使用される。更に時間識別コ
ード１３は、記録プログラム区間の最初の記録位
置からの時間を示し、最大59分59秒まで示すこと
ができる。またトラツク識別コード１４は１秒間
で再生されるトラツクの番号を識別させるための
コードである。これは、例えば１回転宛４フイー
ルドの割合でフイールド周波数60Hzの映像信号が
音声信号と共に記録されたデイスクは、１秒間に
15回転せしめられて再生されるので、同じ１秒間
に15本のトラツクのうちの何本目のトラツクを再
生しているかを識別させる必要があるからであ
る。 またチヤプター番号識別コード１９は記録プロ
グラムの順番を示すコードで、例えば最大99番ま
でのチヤプター番号を示すことができる。時間識
別コード２０はチヤプター番号識別コード１９で
示される各チヤプター番号の記録プログラムの頭
初位置からの時間を秒単位で表わしている。 第２図に示す混合回路７から取り出された多重
信号は周波数変調器８に供給され、ここで例えば
6.1MHz〜7.9MHzの搬送波偏移帯域幅をもつ周
波数変調波とされた後出力端子９より主要情報信
号として出力される。 上記主要情報信号は例えば光変調器（図示せ
ず）に印加されてレーザー光を変調して被変調光
ビームに変換され、これが同期回転している円盤
状記録原盤上に塗布された感光剤に集光せしめら
れ、周知の現像処理工程を経て主要情報信号の繰
り返し周波数に応じて断続するピツト列とされた
主トラツクを形成する。従つて、映像信号と２チ
ヤンネルの音声信号とは夫々同時に同じ主トラツ
クに記録されることになる。なお、前記トラツキ
ング信号_p1，_p2は上記とは別の光変調器（図
示せず）に印加され、同様にレーザー光を変調し
て被変調光ビームに変換された後断続するピツト
列の前記副トラツクを前記主トラツクと同時に形
成する。記録原盤から周知の製盤工程を経てデイ
スクが複製される。 以上のようにして記録作成され、音声識別コー
ド１２，１８が所定の値のときストツプコードと
して再生され一定時間そのトラツクが繰り返し再
生されるデイスクにおいて、本実施例ではストツ
プコードが１本以上のトラツクに記録され、また
記録されるべき主要情報信号がノーマル再生され
るべき信号区間を有するときはノーマル再生され
るべき信号区間を１トラツク以上設けて繰り返し
再生されるストツプコード記録トラツクと次に繰
り返し再生されるストツプコード記録トラツクと
の間に少なくとも１本のストツプコード非記録ト
ラツクを介在させるようにしたものである。従つ
て、本発明になるデイスクによれば、デイスク記
録面全部のトラツクにストツプコードが記録され
ている場合や、１本おき毎のトラツクにストツプ
コードが記録されている場合があり得る。 第４図は本発明になるデイスクの一実施例のス
トツプコードが記録された主トラツクと記録され
ていない主トラツクとの関係を模式的に示す図
で、t₁〜ｔ_o+1は夫々デイスクの半径方向上に並
んで記録されているデイスク１回転毎に形成され
た各主トラツクを示す。またＳはストツプコード
が映像信号及び２チヤンネルの音声信号と共に記
録されている主トラツクであることを示す。同図
に示す如く、主トラツクt₁〜t₃，t₅，t₆，t₈，t₁₁〜
ｔ_oにはストツプコードが記録されており、他
方、主トラツクt₄，t₇，t₉，t₁₀，ｔ_o+1にはストツ
プコードが記録されていない。また主トラツクt₂
及びこれと相隣る主トラツクt₁，t₃に記録されて
いる映像信号は静止画であるが、同一画像に関す
るものでもよいし、異なる画像に関するものでも
よい（主トラツクt₅とt₆，t₁₁〜ｔ_oの場合も同
様）。更に、ストツプコードは前記したようにタ
イム用アドレス信号及びチヤプター用アドレス信
号の夫々に含まれ、映像信号の垂直帰線消去期間
内の所定番目の水平走査期間に重畳されて記録さ
れるから、デイスク１回転宛４フイールドの割合
で映像信号が音声信号と共に記録されるデイスク
には、１回転宛計４個所に記録されることにな
る。 次にストツプコードの値につき説明する。前記
したように音声識別コード１２，１８は２ビツト
であるから、４種類の情報を識別することができ
るわけであるが、音声信号の種別は前記したよう
にモノラル、ステレオ及びバイリンガル（ただ
し、ここにいうバイリンガルは２ケ国語の他に、
互いに異なる２種のモノラル音声情報をも含むも
のとする）の３種類であり、これらの音声信号種
別識別のための３つの値を除く残りの１つの値が
ストツプコードに供される。 一方、前記本出願人の提案になるデイスクに
は、上記した主要情報信号が映像信号、２チヤン
ネルの音声信号等であるビデオデイスク以外に、
主要情報信号が４つのチヤンネルのデイジタル信
号（主としてオーデイオPCM信号）であるもの
（以下、これをオーデイオデイスクという）もあ
る。このオーデイオデイスクの４つのチヤンネル
のデイジタル信号としては、３チヤンネルのデイ
ジタルオーデイオ信号と１チヤンネルの静止画デ
イジタル信号によりなる場合と、４チヤンネルの
デイジタルオーデイオ信号である場合と、２種類
の２チヤンネルのデイジタルオーデイオ信号であ
る場合とがあるため、オーデイオデイスクの記録
位置指示のためのアドレス信号中にもこれらの種
別識別のための信号が含まれている。 このオーデイオデイスクは前記ビデオデイスク
に比し主要情報信号が異なるだけであり、ビデオ
デイスク再生装置にアダプタを付加することによ
り再生することができる。従つて、前記音声識別
コード１２，１８の値と上記オーデイオデイスク
における記録信号種別識別のための信号の値とを
夫々対応させると、ビデオデイスク再生装置のア
ドレス信号判別器（例えば第５図に３５で示す）
を共用き便利である。特にバイリンガルの場合の
音声識別コード１２，１８の値とオーデイオデイ
スクの記録信号が２種類の２チヤンネルのデイジ
タルオーデイオ信号である場合の識別信号値とを
夫々対応させることにより、バイリンガルの場合
にいずれか一方のソースを選択するスイツチと２
種類の２チヤンネルのデイジタルオーデイオ信号
のいずれか一種類を選択するスイツチとを夫々共
用でき、しかも上記アドレス信号判別器をマイク
ロコンピユータで構成した場合は出力ポートを節
約でき便利である。 そこで、本実施例では以上のことを勘案し、音
声識別コード１２，１８の値とオーデイオデイス
ク記録信号識別信号の値とを夫々次表に示す如く
選定する。

【表】 従つて、上記表に示すように音声識別コード１
２，１８の値が、「１、１」のときにストツプコ
ードとして使用される。 次に本発明になるデイスクを再生するデイスク
再生装置につき説明するに、第５図はデイスク再
生装置の１例のブロツク系統図を示す。同図中、
２２は本発明になるデイスクで、前記したように
本出願人の提案になるデイスクの主トラツクに映
像信号、２チヤンネルの音声信号及び第３図Ａ，
Ｂに夫々示すアドレス信号が記録されており、ス
トツプコードが１本以上のトラツクに記録されて
いる。このデイスク２２はターンテーブル２３上
に載置せしめられてモータ２４によりターンテー
ブル２３と共に高速で同期回転せしめられ、デイ
スク２２上の再生針２５が摺動走査する。再生針
２５の後端面に蒸着固定された電極とデイスク２
２との間に形成される静電容量が断続する記録ピ
ツト列に応じて変化することに応動して共振周波
数が変化する共振回路と、この共振回路に一定周
波数を印加する回路と、共振回路よりの上記静電
容量の変化に応じて振幅が変化する高周波信号を
振幅検波する回路と、この振幅検波された高周波
信号（再生信号）を前置増幅する回路とよりなる
ピツクアツプ回路２７より取り出された高周波の
再生信号は復調回路２８に供給され、ここで主ト
ラツクの主要情報信号が復調されて前記混合回路
７の出力多重信号と同等の多重信号とされる。一
方、これと同時に再生信号はトラツキングサーボ
回路２９に供給され、ここで再生信号中の第１〜
第３のトラツキング信号_p1〜_p3が周波数選択
されて取り出され、トラツキング信号_p1〜_p2
の各検波出力の相対的レベル差に基づいてトラツ
クずれ方向に応した極性で、かつ、トラツクずれ
量に応じたレベルを有するトラツキング誤差信号
に変換された後トラツキングコイル３０に供給さ
れて再生針２５をデイスク２２のトラツク幅方向
上トラツクずれを補正する方向及び変位量で微少
変位させる。また再生針２５はフイード送り装置
２６によりデイスク２２の半径方向上移送せしめ
られて主トラツクをリニアトラツキングする。 復調回路２８より取り出された再生多重信号は
出力端子３１より映像信号再生回路（図示せず）
へ出力される一方、アドレス信号検出回路３２に
より第３図Ａに示すタイム用アドレス信号及び同
図Ｂに示すチヤプター用アドレス信号が検出され
ると同時に、音声信号再生回路３３により再生多
重信号中の前記第１チヤンネルFM音声信号及び
第２チヤンネルFM音声信号が夫々FM復調され
る。アドレス信号検出回路３２より取り出された
タイム用又はチヤプター用アドレス信号はストツ
プコード検出回路３４及び判別器３５に夫々供給
される。ストツプコード検出回路３４は音声識別
コード１２，１８が「１、１」であるときストツ
プコード検出信号を発生して判断回路３６に出力
する。 また、判別器３５はアドレス信号中の音声識別
コード１２，１８の値を判別し、その判別結果に
基づいて切換回路４０を制御する回路で、「０、
０」と「０、１」のときは音声信号再生回路３３
より取り出された各チヤンネルの再生音声信号を
切換回路４０を通してスピーカ４１，４２に夫々
各別に供給させ、「１、０」のときは入力端子３
９に入来するバイリンガル切換スイツチの指定に
基づく一方のチヤンネルの再生音声信号のみをス
ピーカ４１及び４２に夫々供給させる。更に判別
器３５はストツプコード検出信号が供給される期
間中は、ストツプコード検出信号入来直前の値を
記憶保持するよう構成されている。なお、アドレ
ス信号中の時間識別コード１３，２０、チヤプタ
ー番号識別コード１９、トラツク識別コード１４
等の検出回路及びその出力による再生針２５の移
送制御については、本発明とは関係がないので省
略する。 判断回路３６はストツプコード検出信号が供給
されると、タイマ３７による一定時間（例えば１
分）フイード送り装置２６によるフイード送りを
停止させると同時に、トラツキングサーボ回路２
９より再生針２５をデイスク２２の１回転期間毎
に１回逆方向へ１トラツクピツチ分キツクさせる
ためのパルスを発生させる。この再生針２５のキ
ツク位置は通常、トラツキング信号_p3が記録さ
れている垂直帰線消去期間記録部分内にて行なわ
れる。これにより、再生針２５はストツプコード
を再生したトラツクを上記の一定時間繰り返し再
生し静止画像が得られる。なお、このとき音声信
号は通常、スピーカ４１，４２より発音されな
い。また、判断回路３６は、使用者がストツプ解
除ボタン（図示せず）を押したときに入力端子３
８に入来するストツプ解除信号により、再生針２
５が上記のストツプコードを再生したトラツクを
繰り返し再生している途中でも、直ちにフイード
送り装置２６によるフイード送り動作を開始させ
ると同時に、トラツキングサーボ回路２９よりト
ラツキングコイルに印加されるキツクパルスの発
生を停止し、再生針２５の任意モード再生（例え
ばノーマル再生）を行なわせる。再生針２５のこ
の任意モード再生は、ストツプコードが記録され
ていない主トラツクを再生した後の最初のストツ
プコード記録主トラツクを再生するまで行なわれ
る。 これにより、第４図に示す如くストツプコード
が記録されたデイスクを再生したときは、第５図
に示すデイスク再生装置は第４図に示す主トラツ
クt₁を一定時間繰り返し再生した後自動的に次の
主トラツクt₂に移行しこの主トラツクt₂にはスト
ツプコードが記録されているから上記一定時間繰
り返し再生し、その後同様に主トラツクt₃を一定
時間繰り返し再生し、しかる後にストツプコード
が記録されていない主トラツクt₄をノーマル再生
してストツプコードが記録されている主トラツク
t₅を上記一定時間繰り返し再生する。従つて、３
本の主トラツクt₁〜t₃に夫々同一映像情報が記録
されていた場合は、その同一映像情報の静止画像
が上記一定時間の３倍の時間継続して再生され続
ける。しかも、各主トラツク毎の繰り返し再生時
間は最大限上記の一定時間であり、この一定時間
は再生針２５が同じ主トラツクを繰り返し再生し
ても、再生針２５の摺動によるその主トラツクの
摩耗が殆ど問題とならない時間に設定されている
から、上記主トラツクt₁〜t₃の夫々の摩耗の程度
は、１本のトラツクで上記一定時間の３倍の時間
継続して再生し続けた場合に比し極めて小であ
る。 なお、３本の主トラツクt₁〜t₃に夫々互いに異
なる映像情報が記録されていた場合は、上記一定
時間毎に静止画像が順次切換わることとなること
は明らかである。 一方、例えば再生針２５が第４図に示す主トラ
ツクt₁を繰り返し再生している途中で、使用者が
ストツプ解除ボタンを押すと、再生針２５は前記
したように直ちにノーマル再生を開始し、主トラ
ツクt₂，t₃，t₄を順次ノーマル再生した後主トラ
ツクt₅を上記一定時間繰り返し再生する。従つ
て、デイスク２２の主トラツクに上記一定時間以
上継続して再生されるべき静止画像情報が記録さ
れていたとしても、使用者の意思に基づき上記一
定時間以下の時間でその静止画情報をノーマル再
生することができる。このように、ストツプ解除
ボタンを一旦押すと、ストツプコードが記録され
ていない主トラツクの次の最初のストツプコード
が記録されている主トラツクが再生されるまで、
ストツプコードが記録されている主トラツクもノ
ーマル再生されることになる。また、この場合、
ストツプコードが記録されている主トラツクをノ
ーマル再生したときは音声信号も再生されるが、
そのときの判別器３５の出力はストツプコードが
再生された直前の音声識別コード１２，１８の値
に基づく出力が保持されているので、その音声モ
ードで音声信号が再生される。 なお、ストツプコード検出回路３４より判断回
路３６へ至る伝送路中に、第５図に示す如く使用
者により開閉成されるスイツチ４３を設けた場合
は、使用者の意思に応じて上記したストツプコー
ド検出による主トラツクの繰り返し再生と、スト
ツプコードとは無関係な再生とを選択的に行なう
ことができる。 また上記実施例では例えばデイスク１回転宛４
フイールドの割合で映像信号が音声信号と共に記
録されるデイスクには、１回転宛計４個所の垂直
帰線消去期間記録部分内にストツプコードが夫々
記録されるものとしたが、これはドロツプアウト
があつてもより安定にストツプコードを再生でき
るようにしたためであり、ドロツプアウトをそれ
ほど問題としなくてもよいデイスクでは、１回転
宛４個所のうち例えば２個所の垂直帰線消去期間
記録部分内にのみストツプコードを記録し、残り
の２個所の垂直帰線消去期間記録部分内に音声信
号の種別コードを記録するようにしてもよい。 更に本発明になるデイスクは本出願人が先に提
案したデイスクに適用される場合に限らず、ピツ
クアツプ再生素子として光ビームを使用し、その
デイスクからの反射光又は透過光の光強度変化を
読み取られるトラツキング信号の記録されていな
いデイスクに適用することもできる。また更に、
デイスク１回転宛に記録される映像信号のフイー
ルド数は４フイールドに限定されるものではない
ことは勿論である。 上述の如く、本発明になる情報信号記録円盤
は、ストツプコードが１本以上のトラツクに情報
信号と共に記録され、記録されるべき情報信号が
繰り返して再生されるべき第１の情報信号区間か
ら任意モードで再生されるべき信号区間を介して
次の繰り返して再生されるべき第２の情報信号区
間を有するときは、第１の情報信号区間記録トラ
ツクの終りと第２の情報信号区間記録トラツクの
始めとの間にストツプコードが記録されないトラ
ツクを１本以上設けて記録するようにしたため、
ストツプコードを記録されたトラツクが一定時間
繰り返し再生されるので、この一定時間以上繰り
返して再出されるような情報を有する情報信号の
記録密度をすべてノーマル記録する従来のデイス
クのそれに比し実質上向上することができ、また
同一の情報が２トラツク以上に亘つてストツプコ
ードと共に記録された場合は、上記一定時間の２
倍以上の時間連続して上記同一の情報を再生され
ると共に、ピツクアツプ再生素子としてデイスク
上を摺動する再生針を用いたとしても上記同一の
情報が記録されたトラツクを殆ど摩耗しないよう
にすることができ、従つて、静止する情報信号の
内容に応じてストツプコードを記録するトラツク
数を信号記録側で選択して静止画再生時間を任意
にコントロールすることもでき、更にストツプコ
ードが記録されていない１本以上のトラツクがス
トツプコードが記録されているトラツクの間に介
在されるので、ストツプコードが記録されていな
いトラツクを、ストツプコードによる同一トラツ
ク繰り返し再生の中途解除後に再びストツプコー
ドによる同一トラツク繰り返し再生を行なわせる
ための識別トラツクとして使用することができる
等の特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本出願人が先に提案した情報信号記録
円盤におけるトラツキング信号の記録配置関係を
模式的に示す図、第２図は本発明になる情報信号
記録円盤の記録系の一実施例の要部を示すブロツ
ク系統図、第３図Ａ，Ｂは夫々本発明になる情報
信号記録円盤に記録されるストツプコードを含む
各アドレス信号の構成を示す図、第４図は本発明
になる情報信号記録円盤の一実施例のストツプコ
ード記録トラツクとストツプコード非記録トラツ
クとの関係を模式的に示す図、第５図は本発明に
なる情報信号記録円盤を再生する再生装置の一例
を示すブロツク系統図である。 １，２…音声信号入力端子、３…映像信号入力
端子、４…アドレス信号入力端子、９…主要情報
信号出力端子、１２，１８…音声識別コード、１
３，２０…時間識別コード、１９…チヤプター番
号識別コード、２２…情報信号記録円盤（デイス
ク）、２５…再生針、２６…フイード送り装置、
２９…トラツキングサーボ回路、３２…アドレス
信号検出回路、３３…音声信号再生回路、３４…
ストツプコード検出回路、３５…判別器、３６…
判断回路、３７…タイマ、３８…ストツプ解除信
号入力端子、４３…開閉成スイツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ストツプコードが情報信号と共に記録された
   トラツクが一定時間繰り返して再生される情報信
   号記録円盤において、上記ストツプコードが少な
   くとも１本以上のトラツクに情報信号と共に記録
   され、記録されるべき情報信号が、繰り返して再
   生されるべき第１の情報信号区間から任意モード
   で再生されるべき信号区間を介して次の繰り返し
   て再生されるべき第２の情報信号区間を有すると
   きは、該第１の情報信号区間記録トラツクの終り
   と該第２の情報信号区間記録トラツクの始めとの
   間に、該ストツプコードが記録されないトラツク
   を１本以上設けて記録することを特徴とする情報
   信号記録円盤。