JPS6247286B2

JPS6247286B2 -

Info

Publication number: JPS6247286B2
Application number: JP54165410A
Authority: JP
Inventors: Toshihiro Aoki
Original assignee: Casio Computer Co Ltd
Current assignee: Casio Computer Co Ltd
Priority date: 1979-12-19
Filing date: 1979-12-19
Publication date: 1987-10-07
Also published as: JPS5688115A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は電気光学表示セルの製造方法に関す
るものである。

電気光学表示セルとしては、液晶表示セル、エ
レクトロクロミツク表示セル、電気泳動表示セル
等が知られており、また前記液晶表示セルとして
は、TN型（ツイストネマテイツク型）液晶表示
セル、Ｇ―Ｈ型（ゲスト―ホスト型）液晶表示セ
ル等が一般に知られている。

前記TN型液晶表示装置は、第１図にその外観
を示すように、上下一対の電極基板１，２をその
周縁部においてシール材３を介して接着重合し、
このセル容器Ａ内に正の誘電異方性をもつたネマ
テイツク液晶を上下の電極基板１，２間で略90度
ツイスト配向させて封入したもので、このTN型
液晶表示装置においては、セル容器Ａの表裏両面
に偏光軸方向が互いに略直交する偏光板４ａ，４
ｂがそれぞれ接着されている。なお、前記TN型
液晶表示セルとしてはその表面の前記偏光板４ａ
面にさらに紫外線吸収フイルタを接着したものも
あり、また前記TN型液晶表示セルやＧ―Ｈ型液
晶表示セル（Ｇ―Ｈ型液晶表示セルとしては、セ
ル容器の裏面に背景色を出すための単なるカラー
フイルタを接着したもの、セル容器の裏面に表示
コントラストを良くする目的で偏光板を接着した
もの等が知られている）としては、３枚以上の電
極基板をシール材を介して接着重合し、各電極基
板間にそれぞれ液晶を封入した多層構造のものも
ある。

ところで、前記TN型またはＧ―Ｈ型の液晶表
示セルを製造する場合、一般には、電極基板複数
枚分の大きさをもつ複数枚（液晶層が１層だけの
単層構造のセルを製造する場合は２枚）の大型基
板にそれぞれ複数セル分の電極パターンを形成
し、これらの大型基板を各電極パターン形成部を
囲むように形成したシール材を介して接着重合し
て複数のセル容器を集合させたパネルを形成し、
この後前記パネルを個々のセル容器に分離する製
法が採用されている。この製法はマルチ製法と呼
ばれるもので、このマルチ製法によれば複数個の
セル容器を一度に組立てることができるから、表
示セルの量産化及び均質化をはかることができ
る。

しかしながら、従来は、前記マルチ製法によつ
て組立てた複数のセル容器を個々のセル容器に分
離した後に、この個々のセル容器に１つ１つ偏光
板またはフイルタを接着する方法で表示セルを製
造しているために、偏光板またはフイルタを個々
のセル容器に１つ１つ位置合わせして貼り付けな
ければならず、従つて前記偏光板またはフイルタ
の貼り付けに手間がかかつてこれが生産性を悪く
するために、前記マルチ製法の利点を十分に活か
すことができなかつた。

この発明は上記のような実情にかんがみてなさ
れたものであつて、その目的とするところは、複
数のセル容器を集合させたパネルを個々のセル容
器に分離する前に各セル容器の外表面に偏光板、
フイルタ等のシート体を貼り付け、この後前記パ
ネルを個々のセル容器に分離するようにした、前
記シート体を接着したセル容器を複数個一度に能
率良く製造することができる電気光学表示セルの
製造方法を提供することにある。

以下、この発明の一実施例をTN型液晶表示セ
ルを製造する場合を例にとつて図面を参照しなが
ら説明する。

第２図は電極基板複数枚分の大きさを有する大
型基板１０の表面に複数セル分の電極パターンを
形成した状態を示したもので、図中１は１個のセ
ルにおける上部電極基板に相当し、２は下部電極
基板に相当する。また、１ａは前記上部電極基板
１に相当する部分に形成されたセグメント電極、
２ａは前記下部電極基板２に相当する部分に形成
されたコモン電極であり、これらセグメント電極
１ａ及びコモン電極２ａは図示のように１列づつ
交互に配列形成されている。なお前記大型基板１
０面のセグメント電極形成部（上部電極基板１に
相当する部分）と、コモン電極形成部（下部電極
基板２に相当する部分）とには、この後配向方向
が互いに略直交する配向処理膜（図示せず）が形
成されている。また、第２図においてａは前記セ
グメント電極形成部とコモン電極形成部との境界
線、ｂは前記セグメント電極形成部同志及びコモ
ン電極形成部同志の境界線を示している。

しかして、上記のように大型基板１０の表面に
前記電極パターンを形成した後は、この大型基板
１０と、これと同じもう１つの大型基板１０と
を、それぞれの電極パターン形成面を対向させて
第３図に示すようにシール材３，３を介して接着
重合し、複数のセル容器Ａ，Ａを集合させたパネ
ル２０を形成する。なお、前記シール材３，３
は、前記両大型基板１０，１０のいずれか一方
に、セグメント電極形成部及びコモン電極形成部
を１つ１つ囲むように液晶注入口（図示せず）を
残して印刷される。

上記のようにしてセル容器集合パネル２０を形
成した後は、このパネル２０の表裏両面すなわち
面大型基板１０，１０の外表面に、それぞれ前記
各電極形成部の境界線ａ，ｂに合わせて第４図及
び第５図ａに示すように切込溝１１ａ，１１ｂを
形成する。この切込溝１１ａ，１１ｂは前記パネ
ル２０を個々のセル容器Ａ，Ａに分離するための
もので、この切込溝１１ａ，１１ｂはいずれも例
えばダイヤモンドソー等により切削形成される。

なお、前記切込溝１１ａ，１１ｂは前記パネル
２０を形成する前に前記大型基板１０，１０に形
成しておいてもよい。

この後は、第４図に示すように、前記パネル２
０の表裏両面（大型基板１０，１０の外表面）に
前記パネル２０のセル容器配列に対応させてあら
かじめ支持シート１２，１２面に仮接着配列して
おいた偏光板４ａ，４ｂを貼り付ける。なお第４
図において矢印ｘ，ｙは前記偏光板４ａ，４ｂの
偏光軸方向を示している。前記偏光板４ａ，４ｂ
は、セル容器Ａの上部電極基板１面に貼り付けら
れる偏光板４ａも下部電極基板２面に貼り付けら
れる偏光板４ｂも共に前記下部電極基板２と同一
大に切断加工されたもので、これら偏光板４ａ，
４ｂは前記大型基板１０，１０と同一大の例えば
粘着シートからなる前記支持シート１２，１２
に、前記大型基板１０，１０上における各電極基
板１，２の配列に合わせて配列接着されており、
前記支持シート１２，１２に仮接着した状態のま
ま前記パネル２０の外表面に一度に貼り付けられ
る。なお、前記偏光板４ａ，４ｂをパネル２０に
接着する接着剤としては、前記支持シート１２，
１２にこの偏光板４ａ，４ｂを接着する粘着剤よ
りも十分接着力の強いものを使用する。

この後は、まず第５図ｂに示すように前記支持
シート１２，１２を剥ぎ取り、次いで前記パネル
２０を前記切込溝１１ａ，１１ｂに沿つて折断
し、前記パネル２０を個々のセル容器Ａ，Ａに分
離すればよく、こうして分離されたセル容器Ａ，
Ａは、第１図に示すような表裏両面に偏光板４
ａ，４ｂが接着されている完成形のものであるか
ら、このセル容器Ａ，Ａ内に液晶を封入するだけ
でTN型液晶表示セルを完成することができる。

なお、上記実施例においてパネル２０を折断し
て個々のセル容器Ａ，Ａに分離するようにしてい
るのは、パネルを構成している大型基板１０，１
０をダイシングマシン等によつて切断しようとし
ても、ダイシングマシンの刃面が偏光板４ａ，４
ｂの縁部に当つて滑りを生じるし、また無理に偏
光板４ａ，４ｂの縁部を削り取るとその削りかす
が刃面に付着して大型基板１０，１０の切削切断
が行なえないからであるが、次のようにすればパ
ネル２０をダイシングマシン等により切断して
個々のセル容器Ａ，Ａに分離することができる。

すなわち、第６図ａ，ｂはこの発明の他の実施
例を示したもので、この実施例は前記偏光板４
ａ，４ｂを巾及び長さが共に下部電極基板２より
わずかに小さい大きさとし、この偏光板４ａ，４
ｂを前記実施例と同様にしてパネル２０の外表面
に貼り付け、支持シート（図示せず）を剥離した
後に、各大型基板１０，１０を各電極形成部の境
界線ａ，ｂに沿つてダイシングマシン等によつて
切断し、パネル２０を個々のセル容器Ａ，Ａに分
離するようにしたものであり、この実施例によれ
ば、ダイシングマシン等の刃面が偏光板４ａ，４
ｂに当らないようにしてパネル２０を切断し個々
のセル容器Ａ，Ａに分離することができる。な
お、この実施例においてはパネル２０の外表面に
切込溝を形成しておく必要はない。

なお、上記各実施例では表裏両面に偏光板４
ａ，４ｂのみを接着したTN型液晶表示セルの製
造について説明したが、例えば表面側偏光板４ａ
面にさらに紫外線吸収フイルタを接着したTN型
液晶表示セルを製造する場合は、前記パネル２０
の外表面に大型偏光板４，４を貼り付けて支持シ
ート１２を剥離した後にその上に支持シートに仮
接着しておいた前記フイルタを貼付けるか、ある
いは支持シート１２にフイルタを仮接着しこのフ
イルタ上に偏光板４ａ，４ｂを接着しておいて、
これをパネル２０に貼り付ければよい。

また、上記各実施例では単層構造のTN型液晶
表示セルの製造について説明したが、この発明は
３枚以上の電極基板を接着重合した多層構造のセ
ルを製造するのにも利用できる。この場合は、前
者の実施例による場合は、中間の大型基板にも切
込溝を形成してこの中間の大型基板も折断するよ
うにすればよいし、また後者の実施例による場合
は、前記のようにして中間の大型基板を折断する
か、あるいは中間の大型基板もダイシングマシン
等によつて切断するようにすればよい。さらにこ
の発明はTN型に限らず例えば背景色を出すため
のカラフイルタや表示コントラストを良くするた
めの偏光板を外表面（主に裏面）に接着したＧ―
Ｈ型液晶表示セル等の製造にも利用することがで
きるし、また液晶表示セルに限らず、エレクトロ
クロミツク表示セルや電気泳動表示セル等の製造
にも利用できるものである。

この発明の電気光学表示セルは上記のようなも
のであるから、外表面に偏光板、フイルタ等のシ
ート体を接着したセル容器を複数個一度に能率良
く製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は電気光学表示セルの一例を示す斜視
図、第２図〜第５図ａ，ｂはこの発明の一実施例
を示すもので第２図は電極パターンを形成した大
型基板の平面図、第３図はパネルを形成した状態
の斜視図、第４図はパネルに偏光板を貼り付ける
状態の斜視図、第５図ａ，ｂはパネル外表面に切
込溝を形成した状態とパネルに偏光板を貼り付け
た状態の縦断正面図、第６図ａ，ｂはこの発明の
他の実施例を示すパネルに偏光板を貼り付けた状
態の縦断正面図及び縦断側面図である。３……シール材、４ａ，４ｂ……偏光板、１０
……大型基板、１１ａ，１１ｂ……切込溝、１２
……支持シート、２０……パネル、Ａ……セル容
器。

Claims

【特許請求の範囲】１少なくとも一対の大型基板の表面に複数セル
分の電極パターンを形成した後これらの大型基板
をシール材を介して接着重合し複数のセル容器を
集合させたパネルを形成する工程と、前記パネル
を個々のセル容器に分離するための切込溝を前記
各大型基板面に形成する工程と、前記パネルの外
表面に、個々のセル容器ごとに分離され且つパネ
ルのセル容器配列に対応させてあらかじめ支持シ
ート面に仮接着配列しておいた複数の偏光板、フ
イルタ等のシート体を個々のセル容器の位置に貼
り付ける工程と、前記パネルを前記切込溝に沿つ
て折断し個々のセル容器に分離する工程とを備え
たことを特徴とする電気光学表示セルの製造方
法。２少なくとも一対の大型基板の表面に複数セル
分の電極パターンを形成した後これらの大型基板
をシール材を介して接着重合し複数のセル容器を
集合させたパネルを形成する工程と、このパネル
の外表面に、個々のセル容器ごとに分離され、且
つパネルのセル容器配列に対応させてあらかじめ
支持シート面に仮接着配列しておいた複数の偏光
板、フイルタ等のシート体を個々のセル容器の位
置に貼り付ける工程と、前記パネルを切断し個々
のセル容器に分離する工程とを備えたことを特徴
とする電気光学表示セルの製造方法。