JPS6247194B2 - - Google Patents

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JPS6247194B2
JPS6247194B2 JP13841181A JP13841181A JPS6247194B2 JP S6247194 B2 JPS6247194 B2 JP S6247194B2 JP 13841181 A JP13841181 A JP 13841181A JP 13841181 A JP13841181 A JP 13841181A JP S6247194 B2 JPS6247194 B2 JP S6247194B2
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JP
Japan
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reduced pressure
under reduced
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oxide
camptothecin
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JP13841181A
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JPS5839684A (ja
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Sada Myasaka
Seigo Sawada
Kenichiro Nogata
Masahiko Mutai
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Yakult Honsha Co Ltd
Original Assignee
Yakult Honsha Co Ltd
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Priority to DE8282304649T priority patent/DE3274351D1/de
Priority to EP82304649A priority patent/EP0074256B1/en
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は10−置換カンプトテシン誘導体の製造
法に関する。さらに詳しく言えば、本発明は、一
般式 (式中、R1は水素原子、アルキル基、ヒドロキシ
ル基、アルコキシル基、アシロキシル基であり、
R2は水素原子、アルキル基、アラルキル基、ヒ
ドロキシメチル基またはアシロキシメチル基であ
る)で表わされるカンプトテシン又はカンプトテ
シン誘導体をN−オキシド化剤を用いて処理し
て、その1位の窒素原子をオキシド化し次いで、
酸の存在下に、一般式R3XH(式中、R3は水素原
子、アルキル基又はアシル基であり、Xは酸素原
子又はイオウ原子である)で表わされる活性水素
を有する試薬と紫外線照射下で反応せしめて、10
位にR3X基を導入することを特徴とする一般式 (式中の各記号は前記と同じ意味を有する)で表
わされる10−置換カンプトテシン誘導体の製造法
を提供するものである。
本発明方法により、カンプトテシン又はその誘
導体の10位に、式R3X−で表わされる上述の各種
の置換基を効率よく導入することが可能となる。
カンプトテシンは落葉喬木喜樹(Camptotheca
acuminata Nyssaceae)等から抽出・単離される
アルカロイドで、強力な核酸合成阻害作用を有
し、その作用は迅速かつ可逆性を示すことが特徴
で、既存の制癌剤と交叉耐性を示さないという独
特な作用機作をもつ抗腫瘍性物質であり、マウス
白血病L1210、ラツトウオーカー256肉腫など実
験移植癌に対して、強力な制ガン効果を示すこと
が認められているが、毒性作用を有するために、
医薬品としての有用性がおのずから、制限されて
いる現状にある。
そこで、このカンプトテシンを化学的に他の物
質に変換することすなわち、カンプトテシン誘導
体に変えることにより、制ガン活性を保持しなが
ら、毒性の低下を図るという試みが従来なされて
来た。
しかしながら、カンプトテシンそれ自体が各種
有機溶剤に難溶であることや、カンプトテシンが
その化学構造中に有するヘテロ環に由来して親電
子置換反応に対する抵抗性を有することなどの理
由で、誘導体に変換するのにも、種々の障害があ
り、机上で企画するほどに新規な誘導体を得るこ
とは容易ではないのが実情である。
本発明者らは先にカンプトテシンの5−位にお
ける選択的な酸化、アルキル化、7−位への種々
の炭素官能基の導入等に成功し、それにより各種
の新規物質を提供することに成功したが、近年、
喜樹(Camptotheca acuminata)より単離され
た10−ヒドロカンプトテシンがカンプトテシンに
比べ毒性が低く、更に優れた制ガン活性を有する
ことが報告されている(中〓医学〓志、1978
年)。本発明者らはカンプトテシン、その5−位
置換誘導体又は、7−位置換誘導体の10−位への
化学的修飾について検討して来たところ、本発明
により、カンプトテシン、その5−位置換誘導体
又は7−位置換誘導体をそのN−オキシドとし、
それを、酸の存在下に活性水素を有する試薬
(R3XH、R3は水素原子、アルキル基、アシル基
であり、Xは酸素原子又はイオウ原子である。)
とともに、紫外線照射することにより前記、一般
式()で表わされるカンプトテシン化合物の10
位に、基R3X−を導入することに成功した。
本発明方法を以下に詳細に説明する。まず、本
発明方法において上述のN−オキシドを得るに
は、以下の如く行なう。
カンプトテシン、5−位置換誘導体又は7−位
置換誘導体に対し、酢酸中で過酸化水素を作用さ
せることにより、高収率で対応するN−オキシド
が得られる。過酸化水素の代わりに過硫酸塩やメ
タクロロ過安息香酸を用いても同様にN−オキシ
ドを得ることができる。
次いで、これらのN−オキシド、すなわちカン
プトテシン1−オキシド、5−位置換カンプトテ
シン1−オキシド又は7−位置換カンプトテシン
1−オキシドをそれぞれ、ジオキサン、アセトニ
トリル、クロロホルム、塩化メチレン、グライ
ム、ジグライム等の溶媒又はそれらの任意の混合
溶媒に溶解し、式、R3XHで表わされる前述の試
薬、例えば水、メタノール、エタノール等のアル
コール類、有機酸、アルキルメルカプタン等とと
もに、硫酸、過塩素酸等の鉱酸、有機スルホン
酸、三フツ化ホウ素・エーテル等のルイス酸、有
機カルボン酸等を用いて、紫外線照射下に処理す
る。なお上述の酸類は10〜15当量の割合で用いる
と好結果が得られる。
上記の有機カルボン酸として、例えば酢酸、プ
ロピオン酸等を用いる場合は、これらの酸に溶媒
の役割を果たせしめることができる。このように
して調製した反応混合物中には二種の生成物が生
成する。一つは少量の脱オキシ化した化合物であ
り、もう一つは10−位に式R3Xで表わされる置換
基が導入されたカンプトテシン誘導体である。
以上述べたようにして、カンプトテシン、その
5−位置換誘導体及び7−位置換誘導体をそれぞ
れ、そのN−オキシドへ導きそれを、酸性条件下
に、式、R3XHで表わされる活性水素を有する試
薬と紫外線照射下に反応せしめることによりカン
プトテシン化合物の10位に、式R3X−で表わされ
る基を導入することができる。
本発明方法は、新規な10位置換カンプトテシン
誘導体の製造ならびに、既知の10位置換カンプト
テシン誘導体の製造に際し、極めて有用な方法で
ある。
以下に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はかかる実施例に限定されるもので
はない。
実施例 1−1 カンプトテシン1−オキシドの合成。
カンプトテシン(1.04g、3mmol)を酢酸
(100ml)に懸濁し、これに30%過酸化水素(15
ml)を加え、60〜70℃で3時間撹拌する。反応混
合物を減圧で約35mlに濃縮し、氷水(500ml)中
に注ぎ、析出する黄橙色針晶を取し水で、次い
でメタノールで洗浄し、減圧で乾燥すると、866
mg(収率:90.6%)のカンプトテシン1−オキシ
ドが得られる。m.p.254゜(dec.)。
実施例 1−2 10−メトキシカンプトテシンの合成。
カンプトテシン1−オキシド(75mg、0.206m
mol)をメタノール(50ml)−ジオキサン(50
ml)に溶解し、これに、濃硫酸(0.1ml)を加
え、25分間光照射する(高圧水銀灯、250W使
用)。反応混合物を減圧で濃縮し、水(100ml)で
希釈し、クロロホルム(100ml×3)で抽出す
る。クロロホルム層を硫酸マグネシウムで乾燥
し、過し、減圧で乾固し、残留物に無水酢酸
(0.5ml)とピリジン(1ml)を加え、60〜70℃で
1.5時間撹拌する。この反応混合物を減圧で乾固
し、シリカゲル(5g)により脱色し、高速液体
クロマトグラフイ(HPLC)〔RiChrosorb S1−
60カラム、4%−アセトン−クロロホルム〕で精
製すると、20−−アセチル−カンプトテシン
(7mg)及び20−−アセチル−10−メトキシカ
ンプトテシン(37mg、m/e 420〔M+
C23H20N2O6=420)が得られる。後者を濃塩酸
(2ml)−メタノール(1ml)に溶解し、室温で16
時間撹拌する。反応混合物を水(200ml)で希釈
し、クロロホルム(200ml)で抽出し、クロロホ
ルム層を硫酸マグネシウムで乾燥し、過し、減
圧で乾固すると28mg(37.8%)の10−メトキシカ
ンプトテシンが得られる。m.p.252〜254℃(文
献値、m.p.254−255゜)。このものは、喜樹より
単離した標品とHPLC、IRスペクトルにより同定
された。
実施例 2 10−ヒドロキシカンプトテシンの合成。
カンプトテシン1−オキシド(500mg、1.37m
mol)をジオキサン−アセトニトリル−水(5:
4:1、500ml)に溶解し、これに濃硫酸(1
ml)を加え、90分間光照射する。反応混合物を減
圧で濃縮し、水(1)で希釈し、析出物を取
し、乾燥する。得られた粗結晶をメタノールで洗
浄し、シリカゲル・カラム・クロマトグラフイに
より精製すると、441mg(収率:88.2%)の10−
ヒドロキシカンプトテシンが得られる。このもの
は、喜樹より単離した標品と各種スペクトルデー
タにより同定された。
実施例 3 10−アセトキシカンプトテシンの合成。
カンプトテシン1−オキシド(75mg、0.206m
mol)を酢酸(100ml)に溶解し、45分間光照射
する。反応混合物を減圧で乾固し、シリカゲル
(5g)により脱色した後、高速液体クロマトグ
ラフイ〔RiChrosorb SI−60カラム、10%−アセ
トン−クロロホルム〕により精製すると27.5mgの
カンプトテシンとともに26mg(収率:31.1%)の
10−アセトキシカンプトテシンが淡黄白色の結晶
として得られる。このものは、喜樹より単離した
10−ヒドロキシカンプトテシンをピリジン中無水
酢酸で処理することにより得た標品とHPLC及び
各種スペクトルデータにおいて一致した。
実施例 4 10−〔(カルボエトキシメチル)チオ〕カンプト
テシンの合成。
カンプトテシン1−オキシド(75mg、0.206m
mol)をエタノールを含まないクロロホルム(50
ml)とジオキサン(50ml)に溶解し、これに三フ
ツ化ホウ素(50μ)とチオグリコール酸エチル
(5g)を加え、40分間光照射する。反応混合物
を減圧で濃縮し、水(100ml)を加え、クロロホ
ルム(100ml×3)で抽出する。クロロホルム層
を硫酸マグネシウムで乾燥し、過し、減圧で乾
固し、残留物をシリカゲル(5g)で脱色し、高
速液体クロマトグラフイ〔RiChrosorb SI−60カ
ラム、10%−アセトン−クロロホルム〕で精製す
ると、カンプトテシン22mgとともに標記の化合物
20mg(20.8%)が得られる。
黄色針晶、m.p.228−231゜(dec.)〔クロロホル
ム−−ヘキサン〕 NMR(in CDCl3):1.04(3H、t、J=7.8Hz)、
1.25(3H、t、J=7.3Hz)、1.90(2H、q、J
=7.8Hz)、3.81(2H、s)、4.21(2H、q、J
=7.3Hz)、5.28(1H、d、J=16.6Hz)、5.27
(2H、s)、5.75(2H、d、J=16.6Hz)、7.64
(1H、s)7.70(2H、m)、8.17(1H、d、J
=9Hz)、8.26(1H、br s)。
MS:m/e 466〔M+〕(C24H22N2O6S=466と
して) 実施例 5−1 5−メチルカンプトテシン1−オキシドの合
成。
5−メチルカンプトテシン(362mg、1m
mol)を酢酸(25ml)に溶解し、これに、30%過
酸化水素(2.5ml、0.0245mol)を加え、65〜70℃
で3時間加温する。反応混合物を減圧で約1/5容
量になるまで濃縮し、これを氷水(250ml)で希
釈し、析出する黄橙色針晶を取し、減圧下に60
℃で6時間乾燥すると、5−メチルカンプトテシ
ン1−オキシド、234mg(収率:62.0%)が得ら
れる。
m.p.226゜〜(dec.)。
MS:m/e 378〔M+〕(C21H18N2O5=378とし
て) 実施例 5−2 10−ヒドロキシ−5−メチルカンプトテシンの
合成。
5−メチルカンプトテシン1−オキシド(27
mg、0.0714mmol)をアセトニトリル(20ml)−ジ
オキサン(25ml)−水(5ml)に溶解し、これに
濃硫酸(50μ)を加え30分間光照射する。反応
混合物を減圧で濃縮し、水(50ml)で希釈し、不
容物を取し、乾燥し、シリカゲルカラム・クロ
マトグラフイ(2%−メタノール−クロロホル
ム)により精製すると、5−メチルカンプトテシ
ン5mgとともに標記の目的物11mg(収率:50.6
%)が淡黄白色の結晶として得られる。
MNR(in DMSO−d6)δ:0.87(3H、t、J=
7Hz)、1.77(3H、br d、J=6Hz、C5
CH3)、1.84(2H、q、J=7Hz)、5.36
(2H、br s、C17−H2)、5.60(1H、m、C5
H)、6.43(1H、br s、D2O−
exchangeable)、7.07(2H、m、C9−H and
C14−H)、7.14(1H、d×d、J=9Hz、2
Hz、C11−H)、7.84(1H、d、J=9Hz、C12
−H)、8.41(1H、br s、C7−H)、10.34
(1H、s、D2O−exchangeable)。
MS:m/e 378〔M+〕(C21H18N2O5=378とし
て) 実施例 6−1 5−メトキシカンプトテシン1−オキシドの合
成。
5−メトキシカンプトテシン(190mg、0.5m
mol)を酢酸(15ml)に溶解し、30%過酸化水素
(1.25ml、0.0125mol)に加え、65〜70℃で3時間
撹拌する。反応混合物を減圧下約1/4容量まで濃
縮し、これを氷水(200ml)で希釈し、析出する
黄橙色針晶を取し、減圧下に60℃で6時間乾燥
すると、5−メトキシカンプトテシン1−オキシ
ド145mg(収率:73.6%)が得られる。
m.p.208゜〜(dec.)、 NMR(in CDCl3):1.03(3H、t、J=7Hz)、
1.92(2H、q、J=7Hz)、3.51、3.66(1.5H
×2、s、s)、5.30(1H、d、J=16Hz)、
5.59(1H、d、J=16Hz)、6.73、6.85(0.5H
×2、s、s)、7.72−8.01(4H、m)、8.24
(1H、s)、8.76(1H、m)、 MS:m/e 394〔M+〕(C21H18N2O6=394とし
て) 実施例 6−2 10−ヒドロキシ−5−メトキシカンプトテシン
の合成。
5−メトキシカンプトテシン1−オキシド(98
mg、0.248mmol)をアセトニトリル(50ml)−ジ
オキサン(50ml)−水(5ml)に溶解し、これに
濃硫酸(100μ)を加え、30分間光照射する。
反応混合物を減圧で濃縮し、水(100ml)で希釈
する。不溶物を取し、乾燥し、シリカゲル・カ
ラム・クロマトグラフイ(2%−メタノール−ク
ロロホルム)により精製すると、5−メトキシカ
ンプトテシン7mgとともに標記の目的物23.5mg
(収率:26.1%)が得られる。
NMR(in DMSO−d6)δ:0.87(3H、t、J=
7Hz)、1.83(2H、q、J=7Hz)、3.46、3.54
(1.5H×2、s、s、C5−OCH3)、5.39(2H、
br s、C17−H)、6.28(1H、br s、D2O−
exchangeable)、6.80、6.86(0.5H×2、s、
s、C5−H)、7.02(1H、d、J=2Hz、C9
H)、7.21(1H、br s、C14−H)、7.25
(1H、d、d、J=9Hz、2Hz、C11−H)、
7.90(1H、d、J=9Hz、C12−H)、8.48
(1H、br s、C7−H)、10.36(1H、s、D2O
−exchangeable)。
MS:m/e 394〔M+〕(C21H18N2O6=394とし
て) 実施例 7−1 7−エチルカンプトテシン1−オキシドの合
成。
7−エチルカンプトテシン(1.00g、2.65m
mol)を酢酸(300ml)に溶融し、これに30%過
酸化水素(7.5ml、0.0736mol)を加え、65〜70℃
で3時間撹拌する。反応混合物を減圧下約1/4容
量まで濃縮し、これを、氷水(500ml)で希釈
し、析出する黄橙色針晶を取し、減圧下60℃で
6時間乾燥すると、7−エチルカンプトテシン1
−オキシド808mg(収率:77.7%)が得られる。
m.p.255゜〜(dec.) NMR(in DMSO−d6):0.87(3H、t、J=7
Hz)、1.28(3H、t、J=7Hz)、1.84(2H、
q、J=7Hz)、3.10(2H、q、J=7Hz)、
5.26(2H、s)、5.36(2H、s)、6.24(1H、
s、D2O−exchangeable)、7.80(3H、m)、
8.10(1H、s)、8.35(1H、m)。
MS:m/e 392〔M+〕(C22H20N2O5=392とし
て) 実施例 7−2 7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシンの
合成。
7−エチルカンプトテシン1−オキシド(100
mg、0.255mmol)をアセトニトリル(65ml)−ジ
オキサン(30ml)−水(5ml)に溶解し、これに
濃硫酸(0.1ml)を加え、25分間光照射する。反
応混合物を減圧で濃縮し、水(100ml)を加え、
クロロホルム(100ml×3)で抽出する。クロロ
ホルム層を硫酸マグネシウムで乾燥し、過し、
減圧で乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイ(2%−メタノール−クロロホルム)
により精製すると、7−エチルカンプトテシン12
mgとともに標記の化合物43mg(収率:49.1%)が
淡黄白色の結晶として得られる。m.p.231゜〜
(dec.)〔EtOH〕 NMR(in CDCl3)δ:0.98(3H、t、J=7
Hz)、1.38(3H、t、J=7Hz)、1.90(2H、
q、J=7Hz)、3.08(2H、q、J=7Hz)、
5.17(2H、s)、5.23(1H、d、J=16Hz)、
5.54(1H、d、J=16Hz)、7.34(2H、m)、
7.39(1H、s)、7.92(1H、d、J=9Hz)。
MS:m/e 392〔M+〕(C22H20N2O5=392とし
て) 実施例 8 7−エチル−10−メトキシカンプトテシンの合
成。
7−エチルカンプトテシン1−オキシド(100
mg、0.255mmol)をメタノール(50ml)−ジオキ
サン(50ml)に溶解し、これに濃硫酸(0.1ml)
を加え、30分間光照射する。反応混合物を減圧で
濃縮し、水(100ml)で希釈し、クロロホルム
(100ml×3)で抽出し、クロロホルム層を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、過し、減圧で乾固し、残
留物をシリカゲル(5g)で脱色した後、高速液
体クロマトグラフイ〔RiChrosorb SI−60カラ
ム、10%−アセトン−クロロホルム〕により精製
すると、18mgの7−エチルカンプトテシンととも
に27mg(収率:33.2%)の標記の目的物が得られ
る。淡黄白色針晶、m.p.261゜〜(dec.)〔−ヘ
キサン−クロロホルム〕 NMR(in CDCl3)δ:1.28(3H、t、J=7
Hz)、1.49(3H、t、J=7Hz)、1.97(2H、
q、J=7Hz)、3.24(2H、q、J=7Hz)、
4.30(3H、s)、5.27(2H、s)、5.25(1H、
d、J=16Hz)、5.70(1H、d、J=16Hz)、
7.20(1H、d、J=3Hz)、7.47(1H、d×
d、J=9Hz、3Hz)、7.72(1H、s)、8.53
(1H、d、J=9Hz)。
MS:m/e 406〔M+〕(C23H22N2O5=406とし
て) 実施例 9−1 7−プロピルカンプトテシン1−オキシドの合
成。
7−プロピルカンプトテシン(390mg、1m
mol)を酢酸(55ml)に溶解し、これに30%過酸
化水素(3ml、0.0294mol)を加え65〜70℃で4
時間撹拌する。反応混合物を減圧で約10ml容量ま
で濃縮し、これを、氷水(250ml)で希釈し、析
出する黄橙色の針晶を取し、減圧下に60℃で、
6時間乾燥すると、7−プロピルカンプトテシン
1−オキシド278mg(収率:68.4%)が得られ
る。m.p.238゜〜(dec.)、 MS:m/e 406〔M+〕(C23H22N2O5=406とし
て) 実施例 9−2 10−ヒドロキシ−7−プロピルカンプトテシン
の合成。
7−プロピルカンプトテシン1−オキシド
(200mg、0.493mmol)をジオキサン(60ml)−ア
セトニトリル(20ml)−水(5ml)に溶解し、濃
硫酸(100μ)を加え、30分間光照射する。反
応混合物を減圧で濃縮し、水(100ml)で希釈す
る。不溶物を取し、乾燥し、シリカゲル・カラ
ム・クロマトグラフイ(2%−メタノール−クロ
ロホルム)により精製すると7−プロピルカンプ
トテシン11mgとともに標記の目的物(121mg、収
率:60.5%)が得られる。淡黄白色針晶、m.
p.237゜〜(dec.)〔トルエン〕。
NMR(in DMSO−d6)δ:0.89(3H、t、J=
7Hz)、1.06(3H、t、J=7Hz)、1.60−1.90
(5H、m)、3.00(2H、t、J=7Hz)、5.24
(2H、s)、5.40(2H、s)、6.24(1H、s、
D2O−exchangeable)、7.35(1H、s)、7.30
(2H、m)、7.99(1H、d、J=9Hz)。
MS:m/e 406〔M+〕(C23H22N2O5=406とし
て) 実施例 10−1 7−ベンジルカンプトテシン1−オキシドの合
成。
7−ベンジルカンプトテシン(250mg、0.570m
mol)を酢酸(50ml)に溶解し、これに30%過酸
化水素(2ml、0.0196mol)を加え、65〜70℃で
3時間撹忰する。反応混合物を減圧下約10mlにな
るまで濃縮し、氷水(250ml)で希釈する。12時
間室温で放置した後析出した黄橙色の針晶を取
し、減圧下に60℃で6時間乾燥すると、7−ベン
ジルカンプトテシン1−オキシド164mg(収率:
36.5%)が得られる。m.p.220゜〜(dec.) NMR(in CDCl3):1.09(3H、t、J=7.5Hz)、
1.87(2H、q、J=7.5Hz)、4.48(2H、s)、
5.16(2H、s)、5.20(1H、d、J=16Hz)、
5.64(1H、s、J=16Hz)、7.05−8.12(8H、
m)、8.32(1H、s)、8.80(1H、m)、8.80
(1H、m)。
MS:m/e 454〔M+〕(C27H22N2O5=454とし
て) 実施例 10−2 10−アセトキシ−7−ベンジルカンプトテシン
の合成。
7−ベンジルカンプトテシン1−オキシド
(100mg、0.22mmol)を酢酸(100ml)に溶解し、
1時間光照射する。反応混合物を減圧で乾固し、
シリカゲル(5g)を用いて脱色した後、高速液
体クロマトグラフイ(RiChrosorb SI−60カラ
ム、4%−アセトン−クロロホルム〕により精製
すると、7−ベンジルカンプトテシン14mgととも
に標記の目的物28mgが(収率:29.9%)得られ
る。このものは−ヘキサン−クロロホルムより
再結晶すると淡黄白色の針晶となる。m.p.226゜
〜(dec)。
NMR(in CDCl3)δ:1.03(3H、t、J=7.3
Hz)、1.85(2H、q、J=7.3Hz)、2.37(3H、
s)、4.52(2H、s)、5.11(2H、s)、5.26
(1H、d、J=16Hz)、5.73(1H、d、J=16
Hz)、7.10(5H、m)、7.53(1H、d×d、J
=9Hz、3Hz)、7.65(1H、s)、7.89(1H、
d、J=3Hz)、8.27(1H、d、J=9Hz)。
MS:m/e 496〔M+〕(C29H24N2O6=496とし
て) 実施例 11−1 7−アセトキシメチルカンプトテシン1−オキ
シドの合成。
7−アセトキシメチルカンプトテシン(1.0
g、2.38mmol)を酢酸(150ml)に溶解し、これ
に30%過酸化水素(10ml、0.0981mol)を加え、
65〜70℃で3.5時間撹拌する。反応混合物を減圧
で、約50mlになるまで濃縮し、氷水(350ml)で
希釈し、クロロホルム(300ml×3)で抽出す
る。クロロホルム層を7%炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗い、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧で乾固し、残留物をクロロホルム−−ヘキ
サンにより再沈澱することにより精製すると、7
−アセトキシメチルカンプトテシン1−オキシド
679mg(収率:65.9%)が黄色の針晶として得ら
れる。
m.p.250゜〜(dec.) NMR(in DMSO−d6):0.87(3H、t、J=7
Hz)、1.83(2H、q、J=7Hz)、2.05(3H、
s)、5.42(4H、br s)、5.61(2H、s)、6.42
(1H、s、D2O−exchangeable)、7.80(2H、
m)、7.91(1H、s)、8.20(1H、m)、8.63
(1H、m)。
MS:m/e 436(M+〕(C23H20N2O7=436とし
て) 実施例 11−2 7−アセトキシメチル−10−ヒドロキシカンプ
トテシンの合成。
7−アセトキシメチルカンプトテシン1−オキ
シド(75mg、0.172mmol)をジオキサン(40ml)
−アセトニトリル(50ml)−水(10ml)に溶解
し、これに濃硫酸(0.1ml)を加え45分間光照射
する。反応混合物を減圧で約半量になるまで濃縮
し、水(100ml)で希釈し、クロロホルム(200ml
×2)で抽出する。クロロホルム層を硫酸マグネ
シウムで乾燥し、過し、減圧で乾固し、残留物
をシリカゲル・カラム・クロマトグラフイ(2%
−メタノール−クロロホルム)により分離すると
7−アセトキシメチルカンプトテシン(22mg)と
ともに標記の化合物24mg(収率:32%)が得られ
る。
淡黄白色針晶、m.p.257゜(dec.)〔−ヘキサン
−クロロホルム〕 NMR(in DMSO−d6)δ:0.98(3H、t、J=
7Hz)、1.38(3H、t、J=7Hz)、1.90
(2H、q、J=7Hz)、3.08(2H、q、J=7
Hz)、5.17(2H、s)、5.23(2H、s)、5.54
(2H、s)、6.34(1H、br、D2O−
exchangeable)、7.34(2H、m)、7.39(1H、
s)、7.92(1H、d、J=9Hz) MS:m/e 436〔M+〕(C23H20N2O7=436とし
て) 実施例 12−1 7−ヒドロキシメチルカンプトテシン1−オキ
シドの合成 7−ヒドロキシメチルカンプトテシン(300
mg、0.794mmol)を氷酢酸(70ml)に懸濁し、こ
れに30%過酸化水素(30ml)を加え70〜80℃で1
時間撹拌する。更に、30%過酸化水素(20ml)を
追加し、70〜80℃で1.5時間撹拌を続ける。反応
混合物を40mlまで減圧で濃縮し、氷水(60ml)を
加え12時間放置する。析出した黄色結晶を取
し、減圧下に乾燥すると142mg(45.4%)の標記
の化合物が黄色針晶として得られる。
m.p.255−260℃(dec.) IRνKBr naxcm-1;3400、2940、1755、1650、1600

1460、1160、1100、765。
実施例 12−2 7−ヒドロキシメチル−10−ヒドロキシカンプ
トテシンの合成 7−ヒドロキシメチルカンプトテシン1−オキ
シド(50mg、0.127mmol)をジオキサン(40
ml)、アセトニトニル(40ml)、及び水(10ml)の
混合溶媒に溶解し、濃硫酸(3滴)を加え、10分
間光照射する。反応混合物を減圧下に濃縮し、残
留物に水(20ml)を加え不溶物を取乾燥する
と、40mg(80%)の標記の化合物が得られる。こ
れをシリカゲルクロマトグラフイーにより精製し
た。
m.p.260−263℃(dec.) IRνKBr naxcm-1;3400、2980、1735、1650、1590

1240、1160、1100、800、775。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水素原子、アルキル基、ヒドロキシ
    ル基、アルコキシル基、アシロキシル基であり、
    R2は水素原子、アルキル基、アラルキル基、ヒ
    ドロキシメチル基またはアシロキシメチル基であ
    る)で表わされるカンプトテシン又はカンプトテ
    シン誘導体をN−オキシド化剤を用いて処理し
    て、その1位の窒素原子をオキシド化し、次い
    で、酸の存在下に、一般式R3XH(式中、R3は水
    素原子、アルキル基又はアシル基であり、Xは酸
    素原子又はイオウ原子である)で表わされる活性
    水素を有する試薬と紫外線照射下で反応せしめ
    て、10位にR3X基を導入することを特徴とする一
    般式 (式中の各記号は前記と同じ意味を有する)で表
    わされる10−置換カンプトテシン誘導体の製造
    法。
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