JPS6246438Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は山、陸等で採取した砂利、砂を良質な
建設用コンクリート骨材に加工する砂利、砂の破
砕再洗処理装置に係るものである。

(ロ) 従来の技術及び本考案が解決しようとする問
題点 従来、砂利、砂の破砕再洗処理は破砕鉢の回転
軸を摺動自在に設け、破砕鉢に加わる圧力を回転
軸を前後に進退させて押圧調整をしていたが、こ
の種のものは軸受に支持された回転軸の摩耗が激
しく押圧調整が充分に発揮されない等の欠点を有
するものであつた。

(ハ) 問題点を解決する為の手段 本考案は斯る問題に鑑み、ベース上に設けた横
型円筒胴部の前方に、ローラーに支持させて摺動
自在に〓型の摺動台を設け、この摺動台の上面に
は横型円筒胴部の前端部に嵌合する円錐状の破砕
鉢を回転自在に取付けると共に、該破砕鉢の回転
副軸と摺動台上に設けた駆動モーターとをチエー
ンにより連結し、摺動台の下面とベースの上面と
の間に配置するスプリング受と一体に設けた螺筒
にはベース上に設けた軸受に支持させ且つ、一端
に操作ハンドルを係合させた螺軸を螺合し、スプ
リング受にはコイルスプリングの一端を固定し、
他端は摺動台の下面外側寄りに固定した受筒に支
持させると共に、ベース上の適所にはストツパー
軸をけて摺動台に対応させることにより、破砕鉢
への圧力を摺動台の進退により調節すると共に、
回転副軸等の部品の機械的摩耗を大幅に防止する
様にしたものである。

(ニ) 実施例及び作用 今、本考案の一実施例を図面に付き説明すれば
下記の通りである。

図中１はベースで、その上面に内面に着脱自在
に内張を設けた、二重層式の横型円筒胴部２を設
け、その後端外方から内側端部に亘つて周縁に破
砕刃３，３…３を取付けた回転主軸４を片持式に
設けると共に、この回転主軸４はチエーン（図面
に示してない）により駆動モーター５に連結して
ある。

６は〓型の摺動台で、その両側には案内溝７，
７を設け、之に対応させてベース１上に植設した
ローラー８，８…８に支持させて摺動自在に設け
てある。尚９，９は摺動台６の両側に設けた案内
溝７，７の覆枠である。

１０は摺動台６上に配設した軸受１１，１１に
支持させ、横型円筒胴部２と同一軸心上に設けた
回転副軸で、一端には横型円筒胴部２の前端部に
嵌合する鍔板１２付の円錐状破砕鉢１３を設け、
他端には回転副軸１０の押圧部材１４を係合させ
てある。１５は摺動台６上に設けた駆動モーター
で、回転副軸１０に固定したスプロケツト１６と
駆動モーター１５に取付けたスプロケツト１７と
をチエーン１８により連結してある。１９はチエ
ーンカバーである。２１は摺動台６の下面とベー
ス１の上面との間に配置したスプリング受２３と
一体に設けた螺筒で、この螺筒にはベース上に設
けた軸受に支持させた螺軸２５を螺合させてあ
る。２２はコイルスプリングで一端をスプリング
受２３に固定し、他端は摺動台６の下面の外側寄
りに固定した受筒２４に支持させてある。

２７は螺軸２５の一端にかさ歯車機構２６を介
して係合させた操作ハンドルである。２８はベー
ス１の上面に設けたストツパー軸で摺動台６に対
応させ、破砕鉢１３と円筒胴部２の排出口２９と
の間隙を調整出来る様にしてある。

３０は横型円筒胴部２の排出口２９寄りに設け
た給水口、３１は横型円筒胴部２の後端上部に設
けた砂利の供給口、３２，３２は回転主軸４を支
持する軸受である。

本考案は上記の様に構成されているから今、本
考案に係る装置を使用して砂利、砂の破砕再洗処
理を行なう時は、予め操作ハンドル２７を旋回さ
せて、スプリング受２３を横型円筒胴部２側へ移
動させれば摺動台６はコイルスプリング２２を押
圧しながら横型円筒胴部２側へローラー８，８…
８に添つて移動し、破砕鉢１３が横型円筒胴部２
の排出口２９に嵌合すると、ストツパー軸２８に
当接して停止するから、この状態に於いて更に操
作ハンドル２７を旋回させれば、コイルスプリン
グ２２の弾力が上昇し、適切な圧に達した時に操
作ハンドル２７を停止させた後、駆動モーター
５，１５の電源をONにすれば回転主軸４と回転
副軸１０の先端に設けた破砕鉢１３とが反対方向
に旋回を開始するから、この時給水口３０より胴
部２内へ水を供給しながら砂利の供給口３１から
採取した砂利を投入すれば、投入された砂利は回
転主軸４に螺旋状に設けた破砕刃３，３…３によ
り撹拌されながら排出口２９方向へ送られ、排出
口２９部分に於いて後続する砂利の押圧力により
反対方向に旋回する破砕鉢１３に強力に擦り付け
られながら、コイルスプリング２２の弾力に抗し
て左側方向へ摺動台６と一体に押し戻される破砕
鉢１３と横型円筒胴部２の排出口２９との間隙か
ら排出されるものであるが、この場合、上記の様
に横型円筒胴部２内に於て旋回する破砕刃３と破
砕鉢１３との破砕作用並びに砂利類相互の擦り合
い作用により、砂利に混入している軟石、赤土塊
及び粘土塊等は破砕され、砕石の角及び砂利に付
着している汚れは完全に取り除かれ且つ、給水口
３０から供給される水により洗浄されて排出され
るので、能率良く良質な砂利を蒐集することが出
来るものである。

尚、上記操作ハンドル２７及びストツパー軸２
８を操作することにより、横型円筒胴部２の前端
部に嵌合した破砕鉢１３の嵌合度並びにコイルス
プリング２２の弾力を調節することが出来るか
ら、採取した砂利の品質に応じて破砕鉢１３の嵌
合度及びコイルスプリング２２の弾力を調節して
使用すれば、希望通りの良質砂利を蒐集すること
が出来るものである。又、本考案に係る装置は上
記の様に砂利類の破砕再洗処理に使用する場合の
他、コンクリート構造物或いはガラス製品の破砕
用としても有効に使用出来るものである。即ち、
本考案に係る装置により不用となつたコンクリー
ト構造物から生ずるブロツクを粉状セメント類と
砂利類とに破砕し、前者は埋設管の敷床用とし
て、後者はコンクリート用骨材として夫々有効に
再利用することが可能である。又、不要な瓶等の
ガラス製品を本考案に係る装置で破砕して再利用
し易い粒状のガラス原料を容易に量産することが
可能である。

(ホ) 考案の効果 本考案は上記の様に横型円筒胴部内に於て旋回
する破砕刃と横型円筒胴部の排出口に嵌合し且
つ、破砕刃に対して反対方向に旋回する破砕鉢と
の破砕作用並びに砂利類相互の擦り合い作用によ
り、採取した砂利に混入している軟石、赤土塊及
び粘土塊は完全に破砕されると共に、砕石の角及
び砂利に付着している汚れは完全に取り除かれ且
つ、給水口から供給される水により洗浄されて排
出されるので、能率良く良質な砂利を量産出来る
ものである。又、破砕鉢に加わる圧力を破砕鉢が
設けてある摺動台を前後に摺動させて緩衝する様
にした為、摺動動作が確実に行なわれ、その調整
操作も操作ハンドルにより容易に行なうことが出
来るものである。又、摺動台の摺動はローラー上
に添つて行なわれるから機械的摩耗が極めて少な
く、為に保守が容易であり加うるに、長期に亘る
使用にも耐える等の大きな実用的効果を発揮する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る装置の斜面図。第２図は
本考案に係る装置の要部を示す平面図である。 図中、１はベース、２は横型円筒胴部、３は破
砕刃、４は回転主軸、５は駆動モーター、６は摺
動台、１０は回転副軸、１１は軸受、１３は破砕
鉢、１５は駆動モーター、１８はチエーン、２１
は螺筒、２２はコイルスプリング、２３はスプリ
ング受、２４は受筒、２５は螺軸、２７は操作ハ
ンドル、２８はストツパー軸、２９は排出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベース上に設けた横型円筒胴部の後端外方から
   内側端部に亘つて、周縁に破砕刃を取付けた回転
   主軸を片持式に設けると共に、回転主軸はチエー
   ンにより駆動モーターに連結し、前記横型円筒胴
   部の前方にはベース上に植設したローラーに支持
   させて〓型の摺動台を摺動自在に設け、この摺動
   台の上面には軸受に支持せて横型円筒胴部と同一
   軸心上に回転副軸を設け、回転副軸の先端には横
   型円筒胴部の前端部に嵌合する円錐状の破砕鉢を
   取付けると共に、この回転副軸と摺動台上に設け
   た駆動モーターとをチエーンにより連結し、摺動
   台の下面とベースの上面との間に配置するスプリ
   ング受と一体に設けた螺筒にはベース上に設けた
   軸受に支持させ且つ、一端に操作ハンドルを係合
   させた螺軸を螺合し、スプリング受にはコイルス
   プリングの一端を固定し、コイルスプリングの他
   端は摺動台の下面外側寄りに固定した受筒に支持
   させ、ベースの適所にはストツパー軸を設けて摺
   動台に対応させてなる砂利、砂の破砕再洗処理装
   置。