JPS6245869B2 - - Google Patents

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JPS6245869B2
JPS6245869B2 JP6089379A JP6089379A JPS6245869B2 JP S6245869 B2 JPS6245869 B2 JP S6245869B2 JP 6089379 A JP6089379 A JP 6089379A JP 6089379 A JP6089379 A JP 6089379A JP S6245869 B2 JPS6245869 B2 JP S6245869B2
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JP
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solvent
acid
chloroform
propionic acid
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JP6089379A
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Jun Uno
Yasutaka Nagai
Hideo Nakamura
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Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、抗炎症、鎮痛並びに解熱作用を有す
る新規で有用なジベンゾ〔b,f〕チエピン誘導
体に関する。更に詳しくは、一般式() 〔式中、Rは水素原子または2−(2−ヒドロ
キシエトキシ)エチル基を意味する。〕 で表わされるジベンゾ〔b,f〕チエピン誘導
体およびRが水素原子であるときのその生理的に
許容される塩類に関する。 式()においてRが水素原子である化合物の
生理的に許容される塩類とは、生理的に許容され
る無機または有機塩基との塩類を意味する。無機
塩基との塩類としては、例えばナトリウム、カリ
ウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウ
ム、アンモニウム塩が、また有機塩基との塩類と
しては、例えばイソプロピルアミン、ジエチルア
ミン、エタノールアミン、ピペリジン、トロメタ
ミン、リジンとの塩があげられる。 式()で表わされる本発明の化合物では不斉
炭素原子が存在するので、ラセミ体および一対の
光学異性体が存在し得る。本発明にはこれらのラ
セミ体および各光学異性体が包含される。 特開昭53−71093には、本発明の化合物と類似
の構造を有する2−(10,11−ジヒドロ−11−オ
キソジベンゾ〔b,f〕チエピン−2−イル)プ
ロピオン酸が開示されている。この化合物は、強
力な抗炎症、鎮痛および解熱作用を有するが、そ
の消化管潰瘍誘発作用および毒性も強く、安全性
の面で十分に満足できるものではない。 本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、2−
(10,11−ジヒドロ−11−オキソジベンゾ〔b,
f〕チエピン−2−イル)プロピオン酸の8位に
メチル基を導入すると、強力な薬理効果が保持さ
れるにもかかわらず、安全性の面で大幅に改善さ
れることを見出し、本発明を完成した。 式()においてRが水素原子である化合物、
すなわち2−(8−メチル−10,11−ジヒドロ−
11−オキソジベンゾ〔b,f〕チエピン−2−イ
ル)プロピオン酸は、例えば式() で表わされる2−〔4−(2′カルボキシメチル−
4′−メチルフエニルチオ)フエニル〕プロピオン
酸を環化させることにより得られる。 この環化は、公知の方法に従つて実施すること
ができる。例えば、化合物()を縮合剤の存在
下に直接環化させるか、または化合物()を塩
化チオニル,五塩化リン,三臭化リン等のハロゲ
ン化剤を用いてジ酸ハロゲン化物とした後、この
酸ハロゲン化物をFriedel−Crafts反応により環
化させ、次いで生成物を加水分解することによ
り、目的物を得ることができる。 直接環化の場合の縮合剤としては、分子内アシ
ル化反応に適用される縮合剤が用いられ、例えば
ポリリン酸,ポリリン酸エステル,無水リン酸,
フツ化水素があげられる。本反応は、無溶媒下あ
るいはベンゼン,トルエン等の不活性溶媒中で行
われる。反応温度は、縮合剤の種類等により異な
るが、通常室温ないし約150℃である。 酸ハロゲン化物のFriedel−Crafts反応による
環化は常法に従つて行われ、例えば使用される溶
媒としては、ニトロベンゼン,ジクロルメタン,
二硫化炭素等が、また触媒としては、塩化アルミ
ニウム,塩化亜鉛等があげられる。次いで、生成
物の加水分解は、常法、例えば水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリ
ウム等の塩基の水溶液と接触させることにより行
われる。 式()においてRが2−(2−ヒドロキシエ
トキシ)エチル基である化合物は、2−(8−メ
チル−10,11−ジヒドロ−11−オキソジベンゾ
〔b,f〕チエピン−2−イル)プロピオン酸
(以下、プロピオン酸誘導体と記す。)またはその
反応性誘導体を常法に従つてエステル化すること
により得られる。 例えば、プロピオン酸誘導体の金属塩、特にア
ルカリ金属塩と一般式() XCH2CH2OCH2CH2OH () (式中、Xは原子番号17以上のハロゲン原子、
ベンゼンスルホニルオキシ,p−トルエンスルホ
ニルオキシのようなアリールスルホニルオキシ基
またはメタンスルホニルオキシのようなアルキル
スルホニルオキシ基を意味する。) で表わされる化合物とを反応させることにより
目的の2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルエ
ステルが得られる。本反応は通常、溶媒中で行わ
れ、溶媒の具体例としては、ジメチルホルムアミ
ド、ベンゼン、トルエン、キシレン等があげられ
る。反応温度は通常約50℃ないし約150℃であ
る。また、このエステル体はプロピオン酸誘導体
とジエチレングリコールとを強酸の存在下に反応
させることによつても得られる。本反応は無溶媒
下あるいは溶媒中で行われる。溶媒としては例え
ばベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロルエタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサンがあげられ
るが、ジエチレングリコールを過剰に用いて反応
溶媒を兼ねさせてもよい。強酸としては、例えば
硫酸、塩化水素、三フツ化ホウ素、p−トルエン
スルホン酸があげられる。ジエチレングリコール
は、ビス体の生成を回避するために、計算量より
も過剰に用いることが好ましく、通常プロピオン
酸誘導体に対して約1.5倍モル量以上が用いられ
る。反応温度は通常約50℃ないし約150℃であ
る。 上記各反応により生成する本発明の化合物
()は、常法に従つて単離、精製される。式
()においてRが水素原子である化合物は、常
法に従つて無機または有機塩基と処理することに
より塩類に導くことができる。 原料化合物()は新規物質で、例えば下記の
方法で製造することができる。 (式中、R′は炭素原子数1〜6の低級アルキ
ル基を意味し、R1,R2は同一または異なつて炭
素原子数1〜3の低級アルキル基を意味するか、
または隣接する窒素原子とともにモルホリノ、ピ
ペリジノのような複素環基を意味する。)化合物
()と化合物()との反応は、通常の
Ullmann反応条件下に実施することができ、例え
ばニトロベンゼン、ジメチルホルムアミド、ピリ
ジン等の溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ナトリ
ウム、メチラート等の塩基および銅粉等の触媒の
存在下に、約100℃ないし約200℃に加熱して行わ
れる。 化合物()から化合物()への変換は、通
常のWillgerodt−Kindler反応条件下に実施する
ことができる。例えば、化合物()に1〜1.5
倍モル量のイオウと1〜2倍モル量の第二アミン
【式】を加え、無溶媒下またはジオキサン 等の溶媒中で約100℃ないし約200℃に加熱するこ
とにより、化合物()が得られる。第二アミン
の具体例としては、ジメチルアミン、モルホリ
ン、ピペリジン等があげられるが、モルホリンが
特に好ましい。 化合物()から化合物()への加水分解
は、常法に従つて実施することができ、例えば酢
酸と硫酸の混液中で化合物()を約100℃ない
し約150℃に加熱するか、または水と低級アルコ
ール(例 エタノール、イソプロパノール)との
混液中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
塩基の存在下に化合物()を加熱することによ
り行われる。 以下に、本発明の化合物並びに市販の消炎剤お
よび特開昭53−71093に開示されている類似化合
物についての薬理試験の結果を示す。試験に使用
した化合物は下記の通りである。 (本発明の化合物) 化合物A:2−(8−メチル−10,11−ジヒド
ロ−11−オキソジベンゾ〔b,f〕チエピン−
2−イル)プロピオン酸 化合物B:2−(8−メチル−10,11−ジヒド
ロ−11−オキソジベンゾ〔b,f〕チエピン−
2−イル)プロピオン酸−2−(2−ヒドロキ
シエトキシ)エチルエステル (対照化合物) 化合物1:2−(10,11−ジヒドロ−11−オキ
ソジベンゾ〔b,f〕チエピン−2−イル)プ
ロピオン酸(特開昭53−71093) 化合物2:インドメタシン 抗炎症、鎮痛、解熱および消化管潰瘍誘発作用
の検定は、それぞれの個所に記載している文献の
方法に準じて行つた。試験化合物はすべての検定
において経口投与した。 抗炎症作用 (1) 急性炎症に対する効果 a カラゲーニン足蹠浮腫法(ラツト,CAR
法) Proc.Soc.Exp.Biol.Med.111,544(1962) b 紫外線誘発紅斑法(モルモツト,UVE法) Arch.Int.Pharmacodyn.Ther.116,261
(1958) (2) 亜急性および慢性炎症に対する効果 a アジユバント関節炎治療効果(ラツト,
AAT法) Brit.j.Pharmacol.21,127(1963) Japan.J.Pharmacol.23,58(1973) b フエルト ペレツト肉芽腫法(ラツト,
FGF法) J.Amer.Pharm.Assoc.46,515(1957) Chem.Pharm.Bull.23,1446(1975) 鎮痛作用 a 硝酸銀関節痛法(ラツト,AGP法) J.Pharmacol.Exp.Ther.98,19(1950) b 酢酸誘発ライシング法(ラツト,ACW法) Arzneim.Forsch.25,1505(1975) 解熱作用 酵母発熱法(ラツト,YEF法) Arzneim.Forsch.13,338(1963) 消化管潰瘍誘発作用(飽食ラツト) Science 170,183(1970) 連続投与による致死毒性(ラツト) 1日1回5日間連続投与し、6日目における死
亡率からLD50を算出した。 〜の試験結果を表に出す。また、図面に各
化合物の薬理作用と消化管潰瘍誘発作用および致
死毒性との相対的関係を示す。図面の縦軸(対数
目盛)はED50(mg/Kg)またはMED(最小有効
量,mg/Kg/日)を表わし、横軸の文字は下記の
各試験法を表わす。更に、図中の点線は各化合物
のUD50(50%消化管潰瘍形成量,mg/Kg)を、
実線はLD50(mg/Kg/日)を表わす。 a:抗炎症作用(AAT法) b: 〃 (FGF法) c: 〃 (CAR法) d: 〃 (UVE法) e:鎮痛作用 (AGP法) f: 〃 (ACW法) g:解熱作用 (YEF法)
【表】
【表】 表および図面から以下のことが明らかである。
以下の記載中における治療指数とはLD50/ED50
(またはMED)を、また安全指数とはUD50
ED50(またはMED)を意味する。これらの数値
が大きいほど、その化合物の安全域は広い。 化合物AおよびBの抗炎症および鎮痛作用は
インドメタシン(化合物2)と同等か、または
それより優れている。また、解熱作用はインド
メタシンよりもはるかに強い。 化合物AおよびBの毒性はインドメタシンよ
りもはるかに弱い。従つて、これらの化合物の
治療指数はインドメタシンよりもはるかに大き
い。 図面から明らかなように、化合物AおよびB
では、インドメタシンに比べて、抗炎症、鎮痛
および解熱作用が消化管潰瘍誘発作用からより
よく分離されている。 化合物Aの抗炎症、鎮痛および解熱作用は化
合物1とほぼ同等、ないしはそれよりもわずか
に劣る。一方、化合物Aの消化管潰瘍誘発作用
および致死毒性は、それぞれ化合物1の約1/4
および1/6以下である。従つて、化合物Aの安
全指数並びに治療指数は、平均すると化合物1
のそれぞれ約4倍並びに5倍以上であり、前者
は安全域の大きさの点で後者よりもはるかに優
れている。このことは図面からも明らかであ
る。 化合物Bの抗炎症および解熱作用は化合物1
よりも弱いものの、鎮痛作用は化合物1よりも
強い。一方、化合物Bの消化管潰瘍誘発作用お
よび致死毒性は、それぞれ化合物1の約1/5お
よび1/7以下である。従つて、化合物Bの安全
指数並びに治療指数は、平均すると化合物1の
それぞれ約5倍並びに8倍以上であり、前者は
安全域の大きさの点で後者よりもはるかに優れ
ている。このことは図面からも明らかである。 上記試験結果から明らかなように、本発明化合
物は優れた抗炎症、鎮痛並びに解熱作用を示し、
かつこれらの作用が消化管潰瘍誘発作用からよく
分離されていて、しかも毒性の弱い。従つて、式
()の本発明化合物およびその生理的に許容さ
れる塩類は、鎮痛・消炎剤等の医薬として有用で
ある。その投与形態としては、経口投与、非経口
投与、直腸投与あるいは局所投与のいずれでもよ
い。本発明化合物()またはその生理的に許容
される塩類の投与量は、投与方法、患者の症状・
年令等により異なるが、0.2〜10mg/Kg/日、好
ましくは0.3〜4mg/Kg/日であり、1回または
数回に分けて投与することができる。 本発明化合物()およびその生理的に許容さ
れる塩類は、通常、製剤用担体と混合して調製し
た、製剤の形で使用される。製剤用担体として
は、製剤分野において常用され、かつ本発明化合
物と反応しない物質が用いられる。その具体例と
しては、乳糖、デンプン、結晶セルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、軽質無水ケイ酸、ス
テアリン酸マグネシウム、タルク、ゼラチン、植
物油、精製ラノリン、飽和脂肪酸のグリセリンエ
ステル、カルボキシビニールポリマー、プロピレ
ングリコール、イソプロパノール、ベンジルアル
コール、水等があげられる。製剤の具体例として
は、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、
シロツプ剤、坐剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル
剤、注射剤等があげられる。これらの製剤は常法
に従つて調製される。 これらの製剤は、通常、活性成分として、本発
明化合物()またはその生理的に許容される塩
類を0.1%以上、好ましくは0.5%〜70%の割合で
含有することができる。これらの製剤はまた治療
上価値ある他の成分を含有していてもよい。 以下に参考例および実施例をあげて本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に
限定されるものではない。なお、化合物の同定は
元素分析値、マス・スペクトル、IRスペクト
ル、NMRスペクトル等により行つた。 参考例 2−〔4−(2′−カルボキシメチル−4′−メチル
フエニルチオ)フエニル〕プロピオン酸 p−メルカプトヒドロアトロピン酸9.7g,2
−ヨード−5−メチルアセトフエノン12.9g,炭
酸カリウム6.83g、銅粉1.0gおよびピリジン15
mlの混合物を140〜150℃で3時間撹拌する。冷
後、反応物をクロロホルムに溶解し、クロロホル
ム溶液を希塩酸、次いで水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥する。クロロホルムを留去して、
粗製の2−〔4−(2′−アセチル−4′−メチルフエ
ニルチオ)フエニル〕プロピオン酸メチルエステ
ル16.1gを油状物質として得る。 このエステル体にイオウ2.2gおよびモルホリ
ン8.5gを加え、撹拌下140〜150℃に5時間加熱
する。冷後、反応物をクロロホルムに溶解し、ク
ロロホルム溶液を希塩酸、次いで水で洗浄後、溶
媒を留去する。粗製の2−〔4−(4′−メチル−
2′−モルホリノチオカルボニルメチルフエニルチ
オ)フエニル〕プロピオン酸メチルエステル21g
を油状物質として得る。 このチオモルホリドに酢酸93ml、濃硫酸16.6ml
および水31mlを加え、6時間加熱還流させる。反
応液を水に注入し、クロロホルムで抽出する。ク
ロロホルム層を水洗後、重炭酸ナトリウム水溶液
で抽出する。抽出液を希塩酸で酸性とし、再びク
ロロホルムで抽出する。クロロホルム層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣にト
ルエン20mlを加えて加熱溶解させる。冷後、析出
結晶を取し、トルエンより再結晶して目的物
5.2g(収率32%)を得る。 融点 144〜145℃ 実施例 1 2−(8−メチル−10,11−ジヒドロ−11−オ
キソジベンゾ〔b,f〕チエピン−2−イル)
プロピオン酸 2−〔4−(2′−カルボキシメチル−4′−メチル
フエニルチオ)フエニル〕プロピオン酸3.4gに
ポリリン酸27gを加え、120〜130℃に2時間加熱
する。反応物を氷水に加え、クロロホルムで抽出
し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を留去する。残渣の油状物質をカラムクロマトグ
ラフイー(シリカゲル25g)に付し、クロロホル
ムで溶出する。クロロホルムを留去し、残渣をト
ルエンより再結晶して目的物2.1g(収率64%)
を得る。 融点157〜159℃ 実施例 2 2−(8−メチル−10,11−ジヒドロ−11−オ
キソジベンゾ〔b,f〕チエピン−2−イル)
プロピオン酸−2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)エチルエステル 2−(8−メチル−10,11−ジヒドロ−11−オ
キソジベンゾ〔b,f〕チエピン−2−イル)プ
ロピオン酸2.0gおよびジエチレングリコール7.0
gの混合物に濃硫酸0.4mlを加え、撹拌下に100〜
110℃で2.5時間加熱する。冷後、反応物をクロロ
ホルムに溶解し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を留去する。残渣の油状物質をカラ
ムクロマトグラフイー(シリカゲル28g)に付
し、クロロホルムで最初に溶出する部分を捨てた
後、続いて溶出する部分を集める。クロロホルム
を留去後、残渣を減圧下(2mmHg)90℃に3時
間加熱して溶媒を除去する。目的物1.9g(収率
72%)を油状物質として得る。 元素分析値 C22H24O5Sとして 計算値:C65.98;H6.04;S8.01 実験値:C65.71;H5.87;S8.21 マス・スペクトル:M+400
【図面の簡単な説明】
図面は各化合物の抗炎症、鎮痛、解熱作用と消
化管潰瘍誘発作用および致死毒性との相対的関係
を示すグラフである。縦軸(対数目盛)はED50
(mg/Kg)またはMED(最小有効量,mg/Kg/
日)を表わし、横軸の文字は下記の各試験法を表
わす。更に、点線は各化合物のUD50(50%消化
管潰瘍形成量,mg/Kg)を、実線はLD50(mg/
Kg/日)を表わす。 a:抗炎症作用(AAT法) b: 〃 (FGF法) c: 〃 (CAR法) d: 〃 (UVE法) e:鎮痛作用 (AGP法) f: 〃 (ACW法) g:解熱作用 (YEF法)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、Rは水素原子または2−(2−ヒドロ
    キシエトキシ)エチル基を意味する。〕 で表わされるジベンゾ〔b,f〕チエピン誘導
    体およびRが水素原子であるときのその生理的に
    許容される塩類。
JP6089379A 1979-05-17 1979-05-17 Dibenzo (b,f) thiepin derivative Granted JPS55153782A (en)

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WO2008096755A1 (ja) * 2007-02-07 2008-08-14 Nippon Suisan Kaisha, Ltd. バニロイド受容体(vr1)阻害剤及びその用途

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