JP2953653B2 - ピペリジン誘導体の製造方法 - Google Patents

ピペリジン誘導体の製造方法

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JP2953653B2
JP2953653B2 JP13141497A JP13141497A JP2953653B2 JP 2953653 B2 JP2953653 B2 JP 2953653B2 JP 13141497 A JP13141497 A JP 13141497A JP 13141497 A JP13141497 A JP 13141497A JP 2953653 B2 JP2953653 B2 JP 2953653B2
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武志 正垣
孝雄 柿田
修平 出口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗うつ剤などとし
て有用な四環性ピペリジン誘導体を効率よく製造するこ
とのできる新規な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下記式(XI)
【0003】
【化66】
【0004】(式中、R1 およびR2 は前と同じ意味)
で示されるピペリジン誘導体は優れた抗うつ活性を有し
ており、うつ病の患者等を治療するのに有用である。
【0005】上記誘導体(XI)を製造する方法として
は、例えば特公昭59−39427号が挙げられ、具体
的には、下記(a)〜(d)を出発物質として目的の誘
導体を製造する方法が開示されている。
【0006】
【化67】
【0007】しかしながら、出発物質として(a)を用
いる方法は、ビフェニルの立体障害等により閉環反応に
付すことが極めて困難であり、一方、(b)〜(d)を
用いる方法は、これらの出発物質自体を得るのに、実に
多くの工程数を要するという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に着
目してなされたものであって、その目的は、抗うつ剤等
として有用な上式(XI)で示される化合物または医薬
として許容されるその塩類を、少ない工程数で効率良く
製造することのできる新規な製造方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明の製造方法は、式(XII)
【0010】
【化68】
【0011】(式中、A,R1 およびR2 は前と同じ意
味)で示される化合物または医薬として許容されるその
塩類(以下、単に化合物と略記する場合がある)を、脱
水剤の存在下に縮合閉環反応に付すことにより、目的と
する上式(XI)(式中、R1 およびR2 は前と同じ意
味)で示される化合物を得るところに要旨を有するもの
である。
【0012】尚、上記製造方法において、出発物質とし
て用いられる上式(XII)の化合物は新規であり、該
化合物も本発明の範囲内に包含される。具体的には、上
記化合物(XII)の式中、Aは単結合または2重結合
を意味するが、このうち、Aが単結合で、且つAを含む
ピペリジン骨格の4位の炭素原子に水酸基が付加したも
のが下記化合物(VI)
【0013】
【化69】
【0014】(式中、R1 およびR2 は前と同じ意味)
であり、一方、Aが2重結合であるものが下記化合物
(X)である。
【0015】
【化70】
【0016】(式中、R1 およびR2 は前と同じ意味) 上記製造方法は、本発明の基本骨格をなすものである
が、出発物質として、化合物(VI)を用いるか、或い
は化合物(X)を用いるかによって、更に[Aルー
ト],[Bルート]および[Cルート]に分けられる。
本発明の全工程を下記に示す。
【0017】
【化71】
【0018】(式中、B,Xa,Y,Z,R1 およびR
2 は前と同じ意味) [Aルート]この工程は、原料として化合物(I)を用
い、中間体(IV)および(V)を通り、上記出発物質
(VI)を経由して所望の化合物(XI)を製造する方
法である。
【0019】上記[Aルート]における種々の中間体
[即ち、化合物(IV)および化合物(V)]を経て最
終目的物(XI)を得る工程、即ち、 (i)化合物(V)→化合物(VI)→化合物(X
I)、 (ii)化合物(IV)→化合物(V) →化合物(V
I)→化合物(XI) (iii )化合物(I)→化合物(IV)→化合物(V)
→化合物(VI)→化合物(XI) の3つの工程も本発明の範囲内に包含される。
【0020】尚、上記[Aルート]に用いられる中間体
(IV)および(V)はいずれも新規な化合物である。
【0021】
【0022】[Bルート]この工程は、原料として化合
物(VII)を用い、中間体(VIII)を通り、上記
出発物質(VI)を経由して所望の化合物(XI)を製
造する方法である。
【0023】上記[Bルート]における中間体(VII
I)を経て最終目的物(XI)を得る工程、即ち、 (vii )化合物(VIII)→化合物(VI) →化
合物(XI) (viii)化合物(VII) →化合物(VIII)→化
合物(VI)→化合物(XI) の2つの工程も本発明の範囲内に包含される。また、上
記[Bルート]に用いられる中間体(VIII)は新規
な化合物であり、この化合物も本発明の範囲内に包含さ
れる。
【0024】
【0025】[Cルート]この工程は、原料として化合
物(VII)を用い、中間体(VIII)および(I
X)を通り、上記出発物質(X)を経由して所望の化合
物(XI)を製造する方法である。
【0026】上記[Cルート]における中間体(IX)
を経て最終目的物(XI)を得る工程、即ち、 (xi) 化合物(IX) →化合物(X) →化合物
(XI) (xii )化合物(VIII)→化合物(IX)→化合物
(X)→化合物(XI) (xiii)化合物(VII) →化合物(VIII)→化
合物(IX)→化合物(X)→化合物(XI) の3つの工程も本発明の範囲内に包含される。また、上
記[Cルート]に用いられる中間体(IX)は新規な化
合物であり、この化合物も本発明の範囲内に包含され
る。
【0027】
【0028】尚、上述した本発明の新規な化合物(V
I)、(X)、(IX)および(VIII)は、上記化
合物(XIII)で代表させることができ、該化合物も
本発明の範囲内に包含される。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明らは、抗うつ剤等として有
用な化合物(XI)を、少ない工程数で効率よく得るこ
とのできる方法について鋭意検討した。その際、前記特
公昭59−39427に記載の、出発物質として(a)
を用いる方法において問題になるであろうビフェニルの
立体障害に着目し、これを避けるべく検討を重ねた結
果、最終工程にて縮合閉環反応を行うことにより初期の
目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成したので
ある。まず、本発明法の各工程について詳述する前に、
本発明に用いられる用語の定義について説明する。
【0030】本発明に用いられる「低級アルキル基」と
は、炭素数が1〜6の直鎖状または分岐状のアルキル基
を意味し、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、第二級ブチル、第三級ブチル、ペンチ
ル、第三級ペンチル、ヘキシル等が挙げられ、なかでも
メチル、エチルなどが好適である。
【0031】また、本発明に用いられる「低級アルコキ
シ基」としては、一般式RO(Rは低級アルキル基)で
表される炭素数が1〜6の直鎖状または分岐状のアルコ
キシ基を意味し、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、第二級ブトキシ、第三
級ブトキシ、ペンチルオキシ、第三級ペンチルオキシ、
ヘキシルオキシ等が挙げられる。本発明に用いられる
「ハロゲン」としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が
挙げられ、なかでも好ましいのは臭素である。
【0032】また、本発明に用いられる「保護された水
酸基」における保護基としては、例えば、シリル基(テ
トラメチルシリル,t−ブチルジメチルシリル等)、低
級アルコキシアルキル(例えば、メトキシメチル、メト
キシエチル、メトキシプロピル、メトキシイソプロピ
ル、メトキシブチル、メトキシ第三級ブチル、メトキシ
ペンチル、メトキシヘキシル、エトキシメチル、エトキ
シエチル、エトキシプロピル、エトキシイソプロピル、
エトキシブチル、エトキシ第三級ブチル、エトキシペン
チル、エトキシヘキシル、プロポキシメチル、プロポキ
シエチル、プロポキシプロピル、プロポキシイソプロピ
ル、プロポキシブチル、プロポキシ第三級ブチル、プロ
ポキシペンチル、プロポキシヘキシル等)が挙げられ
る。本発明に用いられる「保護されたカルボキシ基」と
しては、エステル化されたカルボキシ基、オキサゾリル
基等が挙げられる。
【0033】上記「エステル化されたカルボキシ基」の
エステル部分の好適な例としては、例えばメチルエステ
ル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピル
エステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、第三
級ブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステ
ル等の低級アルキルエステルが挙げられ、それらは1個
以上の適当な置換基によって置換されていてもよく、そ
の様な例としては、低級アルカノイルオキシ(低級)ア
ルキルエステル[例えば、アセトキシメチルエステル、
プロピオニルオキシメチルエステル、ブチリルオキシメ
チルエステル等];低級アルカンスルホニル(低級)ア
ルキルエステル(例えば2−メシルエチルエステル
等);モノ(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルキ
ルエステル(例えば、2−ヨードエチルエステル、2,
2,2−トリクロロエチルエステル等);低級アルコキ
シカルボニルオキシ(低級)アルキルエステル[例え
ば、メトキシカルボニルオキシメチルエステル、エトキ
シカルボニルオキシメチルエステル、プロポキシカルボ
ニルオキシメチルエステル、第三級ブトキシカルボニル
オキシメチルエステル、等];低級アルケニルエステル
(例えばビニルエステル、アリルエステル等);低級ア
ルキニルエステル(例えば、エチニルエステル、プロピ
ニルエステル等):1個以上の適当な置換基によって置
換されていてもよいアル(低級)アルキルエステル[例
えば、ベンジルエステル、4−メトキシベンジルエステ
ル、4−ニトロベンジルエステル、フェネチルエステル
等];1個以上の適当な置換基によって置換されていて
もよいアリールエステル(例えば、フェニルエステル、
4−クロロフェニルエステル、トリルエステル等)等が
挙げられる。
【0034】上記オキサゾリル基としては、1個以上の
適当な置換基によって置換されていてもよく、例えば、
4,5−ジヒドロ−2−オキサゾリル、4,5−ジヒド
ロ−4,4−ジメチル−2−オキサゾリル、4,5−ジ
ヒドロ−5,5−ジメチル−2−オキサゾリル、4,5
−ジヒドロ−4,4−ジエチル−2−オキサゾリル、
4,5−ジヒドロ−5,5−ジエチル−2−オキサゾリ
ル、2,5−ジヒドロ−5,5−ジメチル−2−オキサ
ゾリル、2,5−ジヒドロ−5,5−ジエチル−2−オ
キサゾリル、2,3−ジヒドロ−2−オキサゾリル等が
挙げられる。
【0035】また、本発明に用いられる化合物(I
I)、(IV)、(V)、(VI)、(VIII)、
(IX)、(X)、(XI)、(XII)および(XI
II)の医薬として許容される好適な塩類は常用の無毒
性の塩類であり、その様な例としては、例えば有機酸塩
(例えばギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイ
ン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスル
ホン酸塩、トルエンスルホン酸塩等)、無機酸塩(例え
ば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等)、アミ
ノ酸との塩(例えばアルギニン塩、アスパラギン酸塩、
グルタミン酸塩等)等が挙げられる。
【0036】本発明における最終目的化合物(XI)の
製造工程は、上述した通り[Aルート]、[Bルート]
および[Cルート]の3ルートに大別されるが、以下、
各ルートについて詳述する。
【0037】[Aルート]この工程は、化合物(I)→
化合物(IV)→化合物(V)→化合物(VI)→化合
物(XI)を経由する工程である。
【0038】製造工程a:化合物(I)→化合物(I
V) 上記化合物(IV)は、化合物(I)を化合物(II)
と、適切な温度範囲(好ましくは−78〜70℃)で反
応させることにより得られる。尚、使用する金属試薬や
溶媒は化合物(I)におけるZの種類によって異なり、
Zが水素の場合は、金属試薬としてn−ブチルリチウ
ム,s−ブチルリチウム,t−ブチルリチウム,リチウ
ムジイソプロピルアミド,メチルリチウム,リチウムヘ
キサメチルジシラジド等が、溶媒としてはベンゼン,ト
ルエン,キシレン,エーテル,テトラヒドロフラン,ジ
オキサン,ヘキサン,ヘプタン,ヘキサメチルホスホラ
ミド等が挙げられ、一方、Zがハロゲンの場合は、金属
試薬として上記Zが水素の場合に例示した金属試薬の
他、Zn,Mg等の金属が、また溶媒としてはエーテ
ル,テトラヒドロフラン等が挙げられる。ここで、化合
物(I)と化合物(II)の使用比率は、1:1〜2:
1とすることが好ましい。
【0039】反応時間は、反応に用いられる化合物の種
類や使用量、反応温度等により異なるが、通常は2〜3
2時間であり、より好ましくは16時間である。上記製
造工程aについては、Zが水素の場合は後記する実施例
1(1)を、またZがハロゲンの場合は後記する実施例
1(2)を参照することができる。
【0040】尚、上記化合物(I)および(II)はい
ずれも既知のものであり、常用の方法によって得ること
ができる。例えば化合物(I)は、後記する製造例1
[J. Org. Chem, vol.40, No.10, 1427(1975) を参照]
によって得ることができ、一方、化合物(II)は、特
公平2−43740に記載されている方法をまとめた下
記工程
【0041】
【化72】
【0042】等によって得ることができる。
【0043】製造工程b:化合物(IV)→化合物
(V) 上記化合物(V)は、化合物(IV)を、カルボキシ保
護基の脱離反応に付した後、ラクトン環形成反応を行う
か、若しくはカルボキシ保護基の脱離反応に付すと同時
にラクトン環形成反応を行うことにより、得ることがで
きる。
【0044】このうち、カルボキシ保護基の脱離反応
は、例えば塩酸,硫酸等の無機酸,アルカリ等の存在下
に、適切な温度範囲(好ましくは50〜100℃)で反
応させることにより得ることができる。反応時間は、反
応に用いられる化合物の種類や使用量、反応温度等によ
り異なるが、通常は0〜16時間であり、より好ましく
は30分である。
【0045】また、ラクトン環形成反応は、例えば酸
(塩酸,硫酸など)あるいは縮合剤(N,N’−カルボ
ニルジイミダゾール、1,3−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミドなど)の存在下に、適切な温度範囲(好ましく
は50〜100℃)で反応させることにより得ることが
できる。反応時間は、反応に用いられる化合物の種類や
使用量、反応温度等により異なるが、通常は0〜16時
間であり、より好ましくは30分である。上記製造工程
bについては、後記する実施例2を参照することができ
る。
【0046】製造工程c:化合物(V)→化合物(V
I) 上記化合物(VI)は、化合物(V)を還元反応に付す
ことにより得ることができる。具体的には化合物(V)
がフリー体の場合は、そのまま還元反応に付し、一方、
化合物(V)が塩類の場合には、フリー体にしてから還
元反応に付す。
【0047】上記還元反応は、例えば還元剤として、水
素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ素リチウム、水
素化ホウ素ナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウ
ム(DIBAH)、水素化ビス(2−メトキシエトキ
シ)アルミニウムナトリウム(Red−Al)等の存在
下に、適切な温度範囲(好ましくは0〜60℃)で反応
させることにより得ることができる。反応時間は、反応
に用いられる化合物の種類や使用量、反応温度等により
異なるが、通常は30分〜3時間であり、より好ましく
は1時間である。
【0048】製造工程d:化合物(VI)→化合物(X
I) 上記化合物(XI)は、化合物(VI)を、脱水剤の存
在下に縮合閉環反応に付すことにより得ることができ
る。この反応に用いられる脱水剤としては、通常用いら
れるポリリン酸、硫酸、塩酸、リン酸、その他リン酸誘
導体等が挙げられ、なかでもポリリン酸の使用が推奨さ
れる。また、反応温度としては、50〜100℃の範囲
とすることが好ましい。反応時間は、反応に用いられる
化合物の種類や使用量、反応温度等により異なるが、通
常は30分〜3時間であり、より好ましくは1.5時間
である。
【0049】上記製造工程cについては後記する実施例
3を、また上記製造工程dについては後記する3および
6を参照することができる。尚、これらの実施例では、
塩類を形成しないフリーの形で所望の化合物(XI)を
得ているが、例えば該化合物(XI)のマレイン酸塩を
得るには、後記する実施例10を参照すれば良い。
【0050】[Bルート]この工程は、化合物(VI
I)→化合物(VIII)→化合物(VI)→化合物
(XI)を経由する工程である。このうち化合物(V
I)を用いて化合物(XI)を得る工程は、前記[Aル
ート]のなかの製造工程dと同じである。従って、以下
の記載では、該工程を除く各工程について、順次説明し
ていく。
【0051】製造工程e:化合物(VII)→化合物
(VIII) 上記製造工程eは、前記製造工程aと実質的に同じ方法
であり、化合物(VII)を化合物(II)と、前記工
程aに挙げた試薬や溶媒の存在下に、適切な温度範囲
(好ましくは0℃〜室温)で反応させることにより、化
合物(VIII)を得ることができる。化合物(VI
I)と化合物(II)の使用比率は、1:1〜2:1と
することが好ましい。
【0052】反応時間は、反応に用いられる化合物の種
類や使用量、反応温度等により異なるが、通常は1〜1
0時間であり、より好ましくは2時間である。上記製造
工程eについては、後記する実施例4を参照することが
できる。尚、上記化合物(VII)は既知のものであ
り、常用の方法によって得ることができる。具体的に
は、後記する製造例2によって得ることができる。
【0053】製造工程f:化合物(VIII)→化合物
(VI) 上記化合物(VI)は、化合物(VIII)を、ヒドロ
キシ保護基の脱離反応に付すことにより得ることができ
る。ヒドロキシ保護基の脱離反応は、例えば塩酸、硫
酸、リン酸、リン酸誘導体等の存在下あるいはフッ化テ
トラブチルアンモニウムなどを用いた中性条件(ヒドロ
キシ保護基がシリルの場合)にて、適切な温度範囲(好
ましくは0〜100℃)で反応させることにより得るこ
とができる。反応時間は、反応に用いられる化合物の種
類や使用量、反応温度等により異なるが、通常は1〜1
6時間であり、より好ましくは5時間である。
【0054】[Cルート]この工程は、化合物(VI
I)→化合物(VIII)→化合物(IX)→化合物
(X)→化合物(XI)を経由する工程である。上記
[Cルート]は、原料として化合物(VII)を用いて
化合物(VIII)を得る工程までは、前記[Bルー
ト]のなかの製造工程eと同じである。従って、以下の
記載では、該工程を除く各工程について、順次説明して
いく。
【0055】製造工程g:化合物(VIII)→化合物
(IX) 上記製造工程gは、化合物(VIII)を、脱水反応に
付すことにより化合物(IX)を得る方法である。この
方法は、通常の脱水反応に用いる条件を採用することが
できる。脱水剤として、五酸化リン、五塩化リン、五硫
化リン、酸塩化リン、塩化チオニル、スルファミン酸ア
ンモニウム、芳香族スルホン酸、スルホクロリド、トリ
クロルメチル、無水酢酸等が挙げられる。反応時間は、
反応に用いられる化合物の種類や使用量、反応温度等に
より異なるが、通常は1〜16時間であり、より好まし
くは1時間である。上記製造工程gについては、後記す
る実施例7を参照することができる。
【0056】製造工程h:化合物(IX)→化合物
(X) 上記製造工程hは、化合物(IX)を、ヒドロキシ保護
基の脱離反応に付すことにより化合物(X)を得る方法
であり、前記製造工程fと実質的に同様の手順を採用す
ることができる。具体的には、後記する実施例8を参照
することができる。
【0057】製造工程i:化合物(X)→化合物(X
I) 上記製造工程iは、前記製造工程dと実質的に同様の工
程である。具体的には、後記する実施例9を参照するこ
とができる。以下本発明を実施例によってさらに詳細に
説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のもの
ではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変
更して実施することはいずれも本発明の技術的範囲に含
まれるものである。
【0058】
【実施例】
製造例1:4,5−ジヒドロ−4,4−ジメチル−2−
フェニルオキサゾール(I)の合成
【0059】
【化73】
【0060】2−アミノ−2−メチル−1−プロパノー
ル(8.9g,0.1moL)およびトリエチルアミン
(10.1g,0.1moL)を、乾燥THF(130
mL)中に溶解した後、氷冷下にて、塩化ベンゾイル
[14.0g,0.1moL(Z=H)]の乾燥THF
溶液(90mL)を滴下した。この混液を室温に戻して
30分間反応させた後、析出した固体を吸引濾過して除
去し、得られた濾液について、溶媒を留去した。この様
にして得られた残渣に水(500mL)を注いだ後、酢
酸エチルで抽出した(500mL×1回)。得られた有
機層を、2N−HCL水溶液(150mL×1回)、1
N−NaOH水溶液(150mL×1回)及び水(50
0mL×1回)で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を留去することにより白色固体の化合物
(14.6g)を得た。この化合物(14.6g)に塩
化チオニル(60mL)を加え、室温で1時間反応させ
た後、減圧下にて該塩化チオニルを留去した。得られた
固体をエーテル(200mL)中で攪拌した後、吸引濾
取し、これを水(300mL)中に溶解してから1N−
NaOH水溶液を加えてアルカリ性(pH=11)に
し、エーテルで抽出した(400mL×1回)。得られ
た有機層を水洗(400mL×2回)した後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥させ、更に溶媒を留去することにより
無色のオイルである目的物(I)を得た[11.1g,
収率63.4%(Z=H)]。1 H−NMR(CDCl3 ,300MHz),δ(pp
m):1.39(s,6H,CH3 ×2),4.11
(s,2H,CH2 ),7.38−7.50(m,3
H,arom−H),7.92−7.98(m,2H,
arom−H)
【0061】尚、上記の方法は、工程図中、化合物1に
おけるZが水素である原料を用いて目的化合物(I)を
製造する方法であるが、Zが臭素の場合も同様に処理す
ることにより、4,5−ジヒドロ−2−(2−ブロモフ
ェニル)−4,4−ジメチルオキサゾール(III)を
得た[収率80.8%、(Z=Br)]。1 H−NMR(CDCl3 ,300MHz),δ(pp
m):1.43(s,6H,CH3 ×2),4.16
(s,2H,CH2 ),7.24−7.38(m,2
H,arom−H),7.60−7.70(m,2H,
arom−H)。
【0062】製造例2:1−ブロモ−2−[(メトキシ
メトキシ)メチル]ベンゼン(VII)の合成
【0063】
【化74】
【0064】2−ブロモベンジルアルコール(5.61
g,30mmoL)、N,N−ジイソプロピルエチルア
ミン(5.20mL,30mmoL)、および4−ジメ
チルアミノピリジン(370mg,3.0mmoL)
を、乾燥DMF(20mL)中に溶解した後、氷冷下に
て、クロロメチルメチルエーテル(2.70mL,36
mmoL)を滴下し、室温で24時間反応させた。この
反応混合物を氷水中に注いだ後、酢酸エチルで抽出した
(50mL×2回)。得られた有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残渣をシリカゲル充填のカラムクロマトグラフィー[溶
出液:ヘキサンと酢酸エチル(9:1)の混液]にかけ
て精製することにより無色の油状物である目的物(VI
I)を得た(6.38g,収率92.1%)。
【0065】IR(ν,neat,cm-1):3100
−2700,1441,1151,1056,7511 H−NMR(CDCl3 ,300MHz),δ(pp
m):3.44(s,3H),4.68(s,2H),
4.77(s,2H),7.12−7.20(m,1
H),7.32(dt,1H),7.47−7.57
(m,1H),7.55(dd,1H) MS(GC)m/z:230(M+ ),169(BP)
【0066】下記実施例1〜3は、[Aルート]を経由
して最終目的物(XI)を製造した例である。このうち
実施例1(1)は、化合物(I)と化合物(II)を反
応させて化合物(IV)を得る方法であり、一方、後記
する実施例1(2)は、化合物(III)と化合物(I
I)を反応させて化合物(IV)を得る方法である。
【0067】実施例1(1):4−[2−(4,5−ジ
ヒドロ−4,4−ジメチル−2−オキサゾリル)フェニ
ル]−1−メチル−3−フェニル−4−ピペリジノール
(IV)の合成(1)(リチエーション法)
【0068】
【化75】
【0069】アルゴン気流中、氷冷下(0〜5℃)に
て、4,5−ジヒドロ−4,4−ジメチル−2−フェニ
ルオキサゾール(I)(279mg,1.59mmo
L)の乾燥トルエン(5mL)溶液中に、1.6Mのn
−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.09mL,1.
75mmoL)を滴下した後、同条件下(0〜5℃)で
3時間攪拌した。次いで1−メチル−3−フェニル−4
−ピペリジノン(II)(200mg,1.06mmo
L)の乾燥トルエン(2mL)溶液を加えて、室温で1
6時間反応させた後、更に飽和塩化アンモニウム水溶液
(30mL)を注ぎ、トルエンで抽出した(40mL×
1回)。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せた後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲル充填のカラム
クロマトグラフィー[溶出液:クロロホルムとメタノー
ル(95:5)の混液]にかけて精製することにより目
的物(IV)を得た(315mg,収率81.5%)。
この化合物(IV)をヘキサン−ベンゼンで再結晶させ
ると無色のプリズム結晶が得られた(mp:171〜1
72℃)。
【0070】IR(ν,KBr,cm-1):3465,
2965,2934,2800,1705,1686,
14671 H−NMR(CDCl3 ,300MHz),δ(pp
m):1.41(s,3H),1.52(s,3H),
1.78,1.83(bt,1H,J=2.2Hz),
2.36,2.40(dd,1H,J=4.6Hz,1
3Hz),2.49(s,3H),2.59,2.63
(dd,1H,J=2.5Hz,13Hz),2.8
5,2.89(d,1H,J=12Hz),2.96−
3.12(m,3H),3.36−3.49(m,3
H),6.92−7.06(m,5H),7.22(b
t,1H,J=7Hz),7.33(bd,1H,J=
7Hz),7.43(bt,2H,J=7Hz) MS(DI)m/z:364(M+ ),70(BP)
【0071】実施例1(2):4−[2−(4,5−ジ
ヒドロ−4,4−ジメチル−2−オキサゾリル)フェニ
ル]−1−メチル−3−フェニル−4−ピペリジノール
(IV)の合成(2)(グリニヤー法)
【0072】
【化76】
【0073】アルゴン気流中、室温下にて、マグネシウ
ム(192mg,7.90mmoL)に4,5−ジヒド
ロ−2−(2−ブロモフェニル)−4,4−ジメチルオ
キサゾール(III)(2.01g,7.90mmo
L)の乾燥THF(20mL)溶液を加えた後、30分
間還流させた。この反応混合物を氷浴中に移した後、1
−メチル−3−フェニル−4−ピペリジノン(II)
(1.00g,5.28mmoL)の乾燥THF(10
mL)溶液を加えて2時間還流させた。得られた反応混
合物を冷却した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(10
0mL)を加え、2N−NaOH水溶液でアルカリ性
(pH=10)にした後、酢酸エチルで抽出した(10
0mL×2回)。得られた有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥させた後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲル充填
のカラムクロマトグラフィー[溶出液:クロロホルムと
メタノール(95:5)の混液]にかけて精製すること
により目的物(IV)を得た(95.1mg,収率5.
0%)。この化合物(IV)をヘキサン−ベンゼンで再
結晶させると無色のプリズム結晶が得られた(mp:1
71〜172℃)。
【0074】実施例2:1’−メチル−3’−フェニル
スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリ
ジン]−3−オンの塩酸塩(V)の合成
【0075】
【化77】
【0076】4−[2−(4,5−ジヒドロ−4,4−
ジメチル−2−オキサゾリル)フェニル]−1−メチル
−3−フェニル−4−ピペリジノール(IV)(2.3
2g,6.37mmoL)をメタノール(90mL)中
に溶解した後、氷冷下にて、濃硫酸3.5mLを加え、
85℃で30分間反応させた。この反応混合物に氷水
(500mL)を注ぎ、1N−NaOH水溶液でアルカ
リ性(pH=11)に調整した後、酢酸エチルで抽出し
た(500mL×1回)。得られた有機層を水洗した
(500mL×1回)後、無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、該乾燥剤を濾去した。得られた濾液に10%メタノ
ールの塩酸溶液(10mL)を加えて溶媒を留去した
後、残渣をアセトン−エーテルで結晶化させ、該結晶を
吸引濾取して乾燥することにより目的物(V)を得た
(1.57g,収率74.7%)。この化合物(V)を
アセトン−メタノール−エーテルで再結晶させると無色
の綿状結晶が得られた(mp:260〜262℃)。
【0077】IR(ν,KBr,cm-1):3700−
2100,1760,14661 H−NMR(D2 O,300MHz),δ(pp
m):2.31(d,1H,J=15.6Hz),2.
72−2.90(m,1H),3.10(s,3H),
3.58−4.05(m,5H),6.98−7.06
(m,2H),7.08−7.19(m,3H),7.
43−7.51(m,1H),7.54(d,1H,J
=7.7Hz),7.79−7.84(m,2H) MS(DI)m/z:293(M+ ),43(BP)
(フリー体)
【0078】実施例3:2,3,4,9−テトラヒドロ
−2−メチル−1H−ジベンゾ[3,4:6,7]シク
ロヘプタ[1,2−c]ピリジン(XI)の合成
【0079】
【化78】
【0080】1’−メチル−3’−フェニルスピロ[イ
ソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−3
−オンの塩酸塩(V)(1.57g,4.76mmo
L)を水(200mL)中に溶解した後、1N−NaO
H水溶液でアルカリ性(pH=11)に調整し、酢酸エ
チルで抽出した(200mL×1回)。得られた有機層
を水洗した(200mL×1回)後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、溶媒を留去することにより上記化合物
(V)のフリー体(1.40g)を得た。このフリー体
(1.40g,4.76mmoL)を乾燥THF(25
mL)中に溶解した後、氷冷下にて、水素化リチウムア
ルミニウム(181mg,4.76mmoL)を加え、
室温に戻してから1時間反応させた。この反応混液中に
氷水(200mL)を注意深く加えて過剰の水素化リチ
ウムアルミニウムを分解した後、酢酸エチルで抽出した
(200mL×1回)。得られた有機層を水洗した(2
00mL×2回)後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、
溶媒を留去することにより、4−[2−(ヒドロキシメ
チル)フェニル]−1−メチル−3−フェニル−4−ピ
ペリジノール(VI)を混合物として得た(1.31
g)。得られた化合物(VI)(1.31g,混合物)
をポリリン酸(PPA)(13g)中にて、100℃で
1.5時間反応させた後、氷水(50mL)を注ぎ、1
N−NaOH水溶液でアルカリ性(pH=11)に調整
してから酢酸エチルで抽出した(200mL×1回)。
得られた有機層を水洗(200mL×3回)した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲル充填のカラムクロマトグラフィー[溶出液:ク
ロロホルムとメタノール(9:1)の混液]にかけて精
製することにより目的物(XI)を得た(700mg,
収率56.3%)。この化合物(XI)をアセトニトリ
ルで再結晶させると無色の針状結晶が得られた(mp:
138.0〜138.5℃)。
【0081】IR(ν,KBr,cm-1):3024,
2937,1489,1460,768,757,61
1 H−NMR(CDCl3 ,300MHz),δ(pp
m):2.54(s,3H),2.55−2.70
(m,1H),2.75−2.93(m,2H),3.
12−3.25(m,1H),3.30(bd,1H,
J=15.9Hz),3.63(d,1H,J=12.
6Hz),3.67(d,1H,J=12.6Hz),
3.84(dt,1H,J=15.9Hz,2.3H
z),7.12−7.28(m,6H),7.32−
7.41(m,2H) MS(DI)m/z:261(M+ ),83(BP) 下記実施例4〜6は、[Bルート]を経由して最終目的
物(XI)を製造した例である。
【0082】実施例4:4−[2−[(メトキシメトキ
シ)メチル]フェニル]−1−メチル−3−フェニル−
4−ピペリジノール(VIII)の合成
【0083】
【化79】
【0084】アルゴン気流中、製造例2に従って合成し
た1−ブロモ−2−[(メトキシメトキシ)メチル]ベ
ンゼン(VII)(2.31g,10mmoL)と、
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン
(TMEDA)(1.5mL,10mmoL)を乾燥エ
ーテル(15mL)中に溶解した後、−78℃に冷却し
た。同一条件下で、1.6Mのn−ブチルリチウムのヘ
キサン溶液(6.25mL,10mmoL)を滴下した
後、0℃で30分間攪拌した。次に、0℃にて、該溶液
中に1−メチル−3−フェニル−4−ピペリジノン(I
I)(950mg,5mmoL)の乾燥エーテル(5m
L)溶液を滴下した後、同一条件下で2時間反応させ
た。この反応混液中に氷水(20mL)を加えた後、酢
酸エチルで抽出した(20mL×2回)。得られた有機
層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥させ、溶媒を留去してから、残渣をシリカゲル充填の
カラムクロマトグラフィー[溶出液:クロロホルムとメ
タノール(95:5)の混液]にかけて精製することに
より、淡褐色の油状物である目的物(VIII)を得た
(1.55g,収率90.6%)。
【0085】IR(ν,neat,cm-1):3700
−2500,1602,1451,1149,102
8,7571 H−NMR(CDCl3 ,300MHz),δ(pp
m):1.95(dt,1H),2.38−2.56
(m,4H),2.69(dt,1H),2.78−
2.91(m,2H),2.99(t,1H),3.2
0(s,3H),3.53(dd,1H,J=4Hz,
8Hz),3.93(s,2H),4.30(d.1
H,J=11Hz),4.52(bs,1H),4.7
0(d,1H,J=11Hz),6.92−7.00
(m,3H),7.02−7.14(m,4H),7.
34(bt,1H),7.59(d,1H,J=7H
z)
【0086】実施例5:4−[2−(ヒドロキシメチ
ル)フェニル]−1−メチル−3−フェニル−4−ピペ
リジノール(VI)の合成
【0087】
【化80】
【0088】4−[2−[(メトキシメトキシ)メチ
ル]フェニル]−1−メチル−3−フェニル−4−ピペ
リジノール(VIII)(560mg,1.60mmo
L)のTHF(10mL)溶液中に3N−塩酸水溶液
(10mL)を加えて40℃で5時間反応させた。有機
溶媒を減圧留去した後、1N−NaOH水溶液を加えて
液性を塩基性に調整してから、酢酸エチルで抽出した
(40mL×2回)。得られた有機層を飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去
してから、残渣をシリカゲル充填のカラムクロマトグラ
フィー[溶出液:クロロホルムとメタノール(8:2)
の混液]にかけて精製することにより目的物(VI)を
得た(394mg,収率80.7%)。この化合物(V
I)をクロロホルム−ヘキサンで再結晶させると無色の
結晶性固体が得られた(mp:192〜195℃)。
【0089】IR(ν,KBr,cm-1):3700−
2100,1450,1008,990,768,69
1 H−NMR(CDCl3 ,300MHz),δ(pp
m):1.97(dt,1H),2.33(bs,1
H),2.44(s,3H),2.55(dt,1
H),2.70−2.95(m,3H),3.06
(t,1H),3.52(bdd,1H),4.26
(d,1H,J=11Hz),4.60(d,1H,J
=11Hz),5.18(bs,1H),6.85−
6.98(m,3H),7.00−7.20(m,4
H),7.35(dt,1H,J=7.5Hz,1.5
Hz),7.56(d,1H,J=7Hz) MS(DI)m/z:297(M+ ),104(BP)
【0090】実施例6:2,3,4,9−テトラヒドロ
−2−メチル−1H−ジベンゾ[3,4:6,7]シク
ロヘプタ[1,2−c]ピリジン(XI)の合成
【0091】
【化81】
【0092】4−[2−(ヒドロキシメチル)フェニ
ル]−1−メチル−3−フェニル−4−ピペリジノール
(VI)(350mg,1.20mmoL)をポリリン
酸(PPA)(4g)中に加えて100℃で0.5時間
反応させた後、氷水(50mL)を注ぎ、1N−NaO
H水溶液を加えて液性をアルカリ性(pH=11)に調
整してから、酢酸エチルで抽出した(50mL×2
回)。得られた有機層を水洗(50mL×3回)した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去してか
ら、残渣をシリカゲル充填のカラムクロマトグラフィー
[溶出液:クロロホルムとメタノール(9:1)の混
液]にかけて精製することにより目的物(XI)を得た
(250mg,収率81.3%)。この化合物(XI)
をアセトニトリルで再結晶させると無色の針状結晶が得
られた(mp:138.0〜138.5℃)。
【0093】本実施例で得られた化合物(XI)の物性
値(IR,1 H−NMRおよびMS)は全て、前記実施
例3で得られた化合物の物性値と一致することから、い
ずれの実施例においても、同じ化合物(XI)が得られ
たことが分かる。
【0094】下記実施例7〜10は、[Cルート]を経
由して最終目的物(XI)を製造した例である。このう
ち、化合物(VII)を用いて化合物(VIII)を製
造する方法は、前記実施例4と同じであるので該方法は
省略する。
【0095】実施例7:1,2,3,6−テトラヒドロ
−4−[2−[(メトキシメトキシ)メチル]フェニ
ル]−1−メチル−5−フェニルピリジン(IX)の合
【0096】
【化82】
【0097】0℃にて、4−[2−[(メトキシメトキ
シ)メチル]フェニル]−1−メチル−3−フェニル−
4−ピペリジノール(VIII)(560mg,1.6
0mmoL)の乾燥ピリジン(3mL)溶液中に塩化チ
オニル(0.17mL,2.40mmoL)を滴下した
後、同一条件下にて1時間反応させた。この反応混液中
に氷水(20mL)を加え、1N−NaOH水溶液で塩
基性にした後、酢酸エチルで抽出した(20mL×3
回)。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去してから、残渣
をシリカゲル充填のカラムクロマトグラフィー[溶出
液:クロロホルムとメタノール(92:8)の混液]に
かけて精製することにより淡褐色の油状物である目的物
(IX)を得た(346mg,収率65.2%)。
【0098】IR(ν,neat,cm-1):293
8,1444,1040,760,7001 H−NMR(CDCl3 ,300MHz),δ(pp
m):2.51(s,3H),2.40−2.90
(m,4H),3.36(s,3H),3.30−3.
40(m,2H),4.20(d,1H,J=12H
z),4.50(d,1H,J=12Hz),4.56
−4.66(m,2H),6.90−7.20(m,8
H),7.23−7.35(m,1H) MS(DI)m/z:323(M+ ),44(BP)
【0099】実施例8:1,2,3,6−テトラヒドロ
−4−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1−メ
チル−5−フェニルピリジン(X)の合成
【0100】
【化83】
【0101】1,2,3,6−テトラヒドロ−4−[2
−[(メトキシメトキシ)メチル]フェニル]−1−メ
チル−5−フェニルピリジン(IX)(340mg,
1.10mmoL)のTHF(5mL)溶液中に3N−
塩酸水溶液(5mL)を加えた後、50℃で2時間反応
させ、減圧下にて有機溶媒を留去した。これに1N−N
aOH水溶液を加えて液性を塩基性にした後、酢酸エチ
ルで抽出した(40mL×2回)。得られた有機層を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、溶媒を留去してから、残渣をシリカゲル充填のカラ
ムクロマトグラフィー[溶出液:クロロホルムとメタノ
ール(85:15)の混液]にかけて精製した。得られ
た粘状物をエーテル−ヘキサンで結晶化することにより
淡黄色の粉末状固体である目的物(X)を得た(280
mg,収率94.0%,mp:92〜94℃)。
【0102】IR(ν,KBr,cm-1):3700−
2500,1600,1443,1044,1014,
759,6981 H−NMR(CDCl3 ,300MHz),δ(pp
m):2.48(s,3H),2.50−2.70
(m,3H),2.70−2.82(m,2H),3.
20(d,1H,J=16Hz),3.52(d,1
H,J=16Hz),4.23(d,1H,J=12.
6Hz),4.48(d,1H,J=12.6Hz),
7.00−7.30(m,9H) MS(DI)m/z:279(M+ ),42(BP)
【0103】実施例9:2,3,4,9−テトラヒドロ
−2−メチル−1H−ジベンゾ[3,4:6,7]シク
ロヘプタ[1,2−c]ピリジン(XI)の合成
【0104】
【化84】
【0105】1,2,3,6−テトラヒドロ−4−[2
−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1−メチル−5−
フェニルピリジン(X)(140mg,0.50mmo
L)をポリリン酸(PPA)(2g)中に加え、100
℃で0.5時間反応させた後、氷水(50mL)を注
ぎ、1N−NaOH水溶液を加えてアルカリ性(pH=
11)に調整してから、酢酸エチルで抽出した(50m
L×2回)。得られた有機層を水洗(30mL×3回)
した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去し
てから、残渣をシリカゲル充填のカラムクロマトグラフ
ィー[溶出液:クロロホルムとメタノール(9:1)の
混液]にかけて精製することにより目的物(XI)を得
た(100mg,収率76.9%)。この化合物をアセ
トニトリルで再結晶すると無色の針状結晶が得られた
(mp:138.0〜138.5℃)。
【0106】本実施例で得られた化合物(XI)の物性
値(IR,1 H−NMRおよびMS)は全て、前記実施
例3で得られた化合物の物性値と一致することから、い
ずれの実施例においても、同じ化合物(XI)が得られ
たことが分かる。
【0107】実施例10:2,3,4,9−テトラヒド
ロ−2−メチル−1H−ジベンゾ[3,4:6,7]シ
クロヘプタ[1,2−c]ピリジン(XI)のマレイン
酸塩の合成
【0108】
【化85】
【0109】2,3,4,9−テトラヒドロ−2−メチ
ル−1H−ジベンゾ[3,4:6,7]シクロヘプタ
[1,2−c]ピリジン(XI)(100mg,0.3
8mmoL)およびマレイン酸(44mg,0.38m
moL)をメタノール(3mL)中に溶解した後、溶媒
を留去し、得られた残渣をエーテルで結晶化してから吸
引濾取することにより目的物(XI)のマレイン酸塩を
得た(133mg,収率92.7%)。得られた化合物
をエタノール−エーテルで再結晶すると無色の結晶が得
られた(mp:161〜162℃)。
【0110】IR(ν,KBr,cm-1):3700−
2100,1702,1620,1580,1463,
1351,861,7621 H−NMR(DMS0−d6 ,300MHz),δ
(ppm):2.62−2.76(m,1H),2.9
8(s,3H),3.30−3.64(m,3H),
3.51(d,1H,J=12Hz),3.82(d,
1H,J=12Hz),3.98(d,1H,J=16
Hz),4.65(d,1H,J=16Hz),6.0
3(s,2H),7.20−7.55(m,8H)
【0111】
【発明の効果】本発明は上記の様に構成されているの
で、抗うつ剤等として有用な上式(XI)で示される化
合物または医薬として許容されるその塩類を、少ない工
程数で効率良く製造することのできる新規な製造方法を
提供することができた。
【0112】更に上記本発明法に用いられる種々の中間
体(XIII)[これは、化合物(VI),(X),
(IX)及び(VIII)を総称したものである],
(V)及び(IV)はいずれも新規であり、本発明法を
行うに当たって有用な化合物である。このうち中間体
(VI)及び(X)[これらは化合物(XII)で代表
される]を得るに当たっては本発明で特定した方法を用
いるのが有効である。
フロントページの続き (72)発明者 出口 修平 大阪市旭区赤川1丁目4番25号 沢井製 薬株式会社内 (72)発明者 八木 卓 大阪市旭区赤川1丁目4番25号 沢井製 薬株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−106968(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 221/18 CA(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(XII) 【化1】 (式中、R1,R2は同一または異なって、水素、低級ア
    ルキル基または低級アルコキシ基であり、 Aは単結合または二重結合を示し、 Aが単結合のときは、Aを含むピペリジン骨格の4位の
    炭素原子に水酸基が付加する)で示される化合物または
    医薬として許容されるその塩類を、脱水剤の存在下に縮
    合閉環反応に付すことにより、 式(XI) 【化2】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を製造する方
    法。
  2. 【請求項2】 式(V) 【化3】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を還元反応に付
    すことにより、 式(VI) 【化4】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を得た後、 該化合物(VI)を、脱水剤の存在下に縮合閉環反応に
    付すことにより、 式(XI) 【化5】 式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合物
    または医薬として許容されるその塩類を製造する方法。
  3. 【請求項3】 式(IV) 【化6】 (式中、Yは保護されたカルボキシ基を示し、 R1およびR2は前と同じ意味である)で示される化合物
    または医薬として許容されるその塩類を、カルボキシ保
    護基の脱離反応に付した後、ラクトン環形成反応を行う
    か、若しくはカルボキシ保護基の脱離反応に付すと同時
    にラクトン環形成反応を行うことにより、 式(V) 【化7】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を得、 該化合物(V)を還元反応に付すことにより、 式(VI) 【化8】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を得た後、 該化合物(VI)を、脱水剤の存在下に縮合閉環反応に
    付すことにより、 式(XI) 【化9】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を製造する方
    法。
  4. 【請求項4】 式(I) 【化10】 (式中、Zは水素またはハロゲンを示し、 YおよびR1は前と同じ意味である)で示される化合物
    を、式(II) 【化11】 (式中、R2は前と同じ意味)で示される化合物または
    医薬として許容されるその塩類と反応させることによ
    り、 式(IV) 【化12】 (式中、Y,R1およびR2は前と同じ意味)で示される
    化合物または医薬として許容されるその塩類を得た後、 該化合物(IV)をカルボキシ保護基の脱離反応に付し
    た後、ラクトン環形成反応を行うか、若しくはカルボキ
    シ保護基の脱離反応に付すと同時にラクトン環形成反応
    を行うことにより、式(V) 【化13】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を得、 該化合物(V)を還元反応に付すことにより、 式(VI) 【化14】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を得た後、 該化合物(VI)を、脱水剤の存在下に縮合閉環反応に
    付すことにより、 式(XI) 【化15】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を製造する方
    法。
  5. 【請求項5】 式(VIII) 【化16】 (式中、Xaは保護された水酸基を示し、 R1およびR2は前と同じ意味である)で示される化合物
    または医薬として許容されるその塩類を、ヒドロキシ保
    護基の脱離反応に付すことにより、 式(VI) 【化17】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を得た後、 該化合物(VI)を、脱水剤の存在下に縮合閉環反応に
    付すことにより、 式(XI) 【化18】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を製造する方
    法。
  6. 【請求項6】 式(VII) 【化19】 (式中、Bはハロゲンを示し、 XaおよびR1は前と同じ意味である)で示される化合
    物を、式(II) 【化20】 (式中、R2は前と同じ意味)で示される化合物または
    医薬として許容されるその塩類と反応させることによ
    り、 式(VIII) 【化21】 (式中、Xa,R1およびR2は前と同じ意味)で示され
    る化合物または医薬として許容されるその塩類を得た
    後、 該化合物(VIII)を、ヒドロキシ保護基の脱離反応
    に付すことにより、 式(VI) 【化22】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を得、 次いで該化合物(VI)を、脱水剤の存在下に縮合閉環
    反応に付すことにより、 式(XI) 【化23】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を製造する方
    法。
  7. 【請求項7】 式(IX) 【化24】 (式中、Xa,R1およびR2は前と同じ意味)で示され
    る化合物または医薬として許容されるその塩類を、ヒド
    ロキシ保護基の脱離反応に付すことにより、 式(X) 【化25】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を得た後、 該化合物(X)を、脱水剤の存在下に縮合閉環反応に付
    すことにより、 式(XI) 【化26】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を製造する方
    法。
  8. 【請求項8】 式(VIII) 【化27】 (式中、Xa,R1およびR2は前と同じ意味)で示され
    る化合物または医薬として許容されるその塩類を、脱水
    反応に付すことにより、 式(IX) 【化28】 (式中、Xa,R1およびR2は前と同じ意味)で示され
    る化合物または医薬として許容されるその塩類を得た
    後、 該化合物(IX)を、ヒドロキシ保護基の脱離反応に付
    すことにより、 式(X) 【化29】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を得、 次いで、該化合物(X)を、脱水剤の存在下に縮合閉環
    反応に付すことにより、 式(XI) 【化30】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を製造する方
    法。
  9. 【請求項9】 式(VII) 【化31】 (式中、Xa,BおよびR1は前と同じ意味)で示され
    る化合物を、式(II) 【化32】 (式中、R2は前と同じ意味)で示される化合物または
    医薬として許容されるその塩類と反応させることによ
    り、 式(VIII) 【化33】 (式中、Xa,R1およびR2は前と同じ意味)で示され
    る化合物または医薬として許容されるその塩類を得た
    後、 該化合物(VIII)を、脱水反応に付すことにより、 式(IX) 【化34】 (式中、Xa,R1およびR2は前と同じ意味)で示され
    る化合物または医薬として許容されるその塩類を得、 次いで該化合物(IX)を、ヒドロキシ保護基の脱離反
    応に付すことにより、 式(X) 【化35】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を得、 次いで、該化合物(X)を、脱水剤の存在下に縮合閉環
    反応に付すことにより、 式(XI) 【化36】 (式中、R1およびR2は前と同じ意味)で示される化合
    物または医薬として許容されるその塩類を製造する方
    法。
  10. 【請求項10】 式(XIII) 【化37】 (式中、Xは水酸基または保護された水酸基を示し、 R1,R2およびAは前と同じ意味である)で示される化
    合物または医薬として許容されるその塩類。
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