JP2714953B2 - イソチアゾロ[5,4−b]ピリジン誘導体及びその製造法 - Google Patents

イソチアゾロ[5,4−b]ピリジン誘導体及びその製造法

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JP2714953B2 JP63114800A JP11480088A JP2714953B2 JP 2714953 B2 JP2714953 B2 JP 2714953B2 JP 63114800 A JP63114800 A JP 63114800A JP 11480088 A JP11480088 A JP 11480088A JP 2714953 B2 JP2714953 B2 JP 2714953B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なイソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン
誘導体及びその製造法に関する。
〔従来の技術〕
カルシウム拮抗作用を有する化合物が狭心症、高血圧
症、脳血流障害などの循環器系疾患の治療に用いられて
おり、特に1,4−ジヒドロピリジン誘導体である一連の
化合物がカルシウム拮抗剤として注目されている。本発
明者らは、先に循環器系疾患治療薬として有用な4,7−
ジヒドロイソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン誘導体を合
成し、これらの化合物が強力なカルシウム拮抗作用及び
それに基づく強い持続的な降圧作用、冠血流量増加作
用、全末梢抵抗低下作用を有することを見い出した(特
開昭62−298593号公報及び特願昭63−777号明細書参
照)。
本発明者らはさらに研究を進めた結果、新規なイソチ
アゾロ〔5,4−b〕ピリジン誘導体を合成し、この化合
物から前記の4,7−ジヒドロピリジン誘導体が高収率で
得られることを見い出した。
〔本発明の構成とその説明〕
本発明は、この知見に基づくもので、一般式 (式中R1は低級アルキル基、R2はメチレンジオキシ基又
は低級アルコキシ基、nは1〜3の整数を示す)で表わ
されるイソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン誘導体であ
る。
式Iの化合物は、一般式 (式中R1及びnは前記の意味を有する)で表わされる3
−ヒドロキシアルキル−4,7−ジヒドロイソチアゾロ
〔5,4−b〕ピリジン誘導体の合成用中間体として有用
である。
式Iの化合物の置換基R1のための低級アルキル基とし
ては炭素数1〜5個の直鎖状又は分岐状のアルキル基が
挙げられる。R2のための低級アルコキシ基としては炭素
数1〜5個の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基が挙げら
れ、芳香環上の置換の数は1〜5個である。R2のための
メチレンジオキシ基の芳香環上の置換位置は特に制限さ
れない。
式Iの化合物は、一般式 (式中R1は前記の意味を有する)で表わされるα,β−
不飽和ケトン誘導体を一般式 (式中R2及びnは前記の意味を有する)で表わされるイ
ソチアゾール誘導体と反応させることにより得られる。
本反応は、無溶媒で行うこともできるが溶媒の存在下
に行うことが好ましい。溶媒としては不活性溶媒、例え
ばメタノール、エタノール、イソプロパノール、三級ブ
タノールなどのアルコール、1,2−ジメトキシエタン、
テトラヒドロフランなどのエーテル、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
スルホラン、酢酸などが用いられる。
反応温度は、室温ないし溶媒の沸騰温度好ましくは70
〜180℃である。本反応は、不活性ガス例えば窒素ガ
ス、アルゴンガス雰囲気中で行うことが好ましい。また
デイーン・スタークなどの装置を用いて反応系中に生成
する水を除きながら行うことが好ましい。反応は数時間
ないし数日で完結する。
式Iの化合物に溶媒中で酸を作用させると、式IIの3
−ヒドロキシアルキル−4,7−ジヒドロイソチアゾロ
〔5,4−b〕ピリジン誘導体が得られる。
酸としては例えばトリフルオロ酢酸、メタンスルホン
酸、トリフルオロメタンスルホン酸、硫酸、三弗化ホウ
素エチル−エーテルなどが用いられる。溶媒としては例
えば塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼン、キシレ
ン、テトラヒドロフラン、エーテル、酢酸、トリフルオ
ロ酢酸などが用いられる。
本反応は、トリフルオロ酢酸を酸及び溶媒として用
い、トリフルオロメタンスルホン酸又は硫酸の存在下に
行うことが好ましい。また反応系中に生成するベンジル
カチオンの捕捉剤としてのアニソールの存在下、不活性
ガス例えば窒素ガスあるいはアルゴンガス雰囲気中で行
うことが好ましい。酸の使用量は1〜10当量が好まし
い。またアニソールの使用量は2当量以上特に2〜6当
量が好ましい。
反応温度は−30℃ないし溶媒の沸騰温度、好ましくは
−30℃ないし室温である。反応は通常1〜24時間で完結
する。
特定の酸例えば酢酸及びトリフルオロメタンスルホン
酸あるいはメタンスルホン酸を用い、式Iの化合物の窒
素原子上の保護基を選択的に脱離することにより、一般
(式中R1及びnは前記の意味を有する)で表わされる化
合物を製造し、この化合物から式IIの化合物を得ること
もできる。
式Iの化合物を製造するための出発物質であるα,β
−不飽和ケトン誘導体(III)は、ニトロベンズアルデ
ヒドをアセト酢酸エステルと縮合させることにより容易
に製造できる。
本発明に用いられるイソチアゾール誘導体(IV)は新
規化合物であつて、一般式 (式中nは前記の意味を有する)で表わされる5−アミ
ノイソチアゾール誘導体を一般式 (式中R2は前記の意味を有する)で表わされるベンズア
ルデヒド誘導体と反応させたのち、還元することにより
定量的に製造できる。
式VとVIの化合物の反応は溶媒中で行われ、触媒量の
酸の存在下、デイーン・スタークなどの装置を用いて生
成する水を除きながら行うことが好ましい。溶媒として
は例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、
三級ブタノールなどのアルコール、1,2−ジメトキシエ
タン、テトラヒドロフランなどのエーテル、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジメチルア
セトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、スルホランなどが用いられる。酸としては例えば
p−トルエンスルホン酸、カンフアースルホン酸、ピバ
リン酸などが用いられる。
反応温度は室温ないし溶媒の沸騰温度好ましくは室温
ないし180℃である。反応は数時間ないし48時間で完結
する。
こうして得られるシツフ塩基を、好ましくは前記の溶
媒中で還元することにより、式IVの化合物を製造するこ
とができる。還元法としては、還元剤例えば水素化ホウ
素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化
リチウムアルミニウム、水素化ビス(2−メトキシエト
キシ)アルミニウムナトリウム(ビトライド)などを用
いる方法あるいは接触還元法があげられる。
反応温度は−20℃から溶媒の沸騰温度好ましくは−20
〜+60℃である。反応は30分間ないし24時間で完結す
る。
5−アミノイソチアゾール誘導体(V)は、新規化合
物であつて、一般式 (式中nは前記の意味を有する)で表わされるチオアミ
ドを分子内閉環反応に付すことにより高収率で製造でき
る。
本反応はアンモニア水、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの塩基の存
在下に溶媒中で行われる。酸化剤例えば塩素、ヨウ素、
臭素、過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム、クロラミ
ン、クロラミンT、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ムなどによつて本反応は促進される。溶媒としては例え
ばエーテル、テトラヒドロフラン、ベンゼン、メタノー
ル、エタノール、水又はこれらの混合溶媒が好ましい。
反応温度は−20℃ないし溶媒の沸騰温度好ましくは0〜
70℃である。反応は1〜24時間で完結する。
チオアミド誘導体(VII)は新規化合物であり、下記
式のように製造できる。これらの式中R5は低級アルキル
基、Xはハロゲン原子を示し、nは前記の意味を有す
る。
式Xはベンジルエーテル誘導体は式IXの化合物をベン
ジルアルコール(VIII)と塩基の存在下に縮合反応させ
ることにより製造できる。
塩基としては例えば金属ナトリウム、ナトリウムエト
キシド、ナトリウムメトキシド、三級ブトキシカリ、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムアミド、
水素化ナトリウム、n−ブチルリチウムなどがあげられ
る。金属ナトリウム又は水素化ナトリウムが好ましい。
2.5〜20当量のベンジルアルコールを無溶媒あるいは溶
媒中、塩基の存在下に式IXの化合物と反応させる。この
際、化合物(X)のエステル基が加水分解されたカルボ
ン酸誘導体が生成する場合は、一たん公知の方法により
エステル基の加水分解を行い相当するカルボン酸誘導体
に変換したのち、再び公知の方法によりエステル化反応
させると、ベンジルエーテル誘導体(X)が製造でき
る。
溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレン、
テトラヒドロフラン、ジメチルアセトアミド、ジメチル
ホルムアミドなどが用いられる。反応温度は室温から溶
媒の沸騰温度好ましくは40〜120℃である。
本反応は不活性ガス例えば窒素ガスあるいはアルゴン
ガス雰囲気中で行うことが好ましい。反応は数時間ない
し48時間で完結する。
式XIのケトニトリル誘導体は式Xのベンジルエーテル
誘導体を塩基の存在下にアセトニトリルと縮合させるこ
とにより製造できる。
塩基としては例えば金属ナトリウム、ナトリウムエト
キシド、ナトリウムメトキシド、三級ブトキシカリ、ナ
トリウムアミド、水素化ナトリウム、n−ブチルリチウ
ムなどがあり好ましい塩基は水素化ナトリウムあるいは
n−ブチルリチウムである。
本反応は溶媒中、1〜5当量の塩基の存在下に1〜5
当量のアセトニトリルを式Xの化合物と反応させること
により行われる。溶媒としては例えばテトラヒドロフラ
ン、エーテル、ベンゼン、トルエンなどがあげられる。
反応温度は−100℃から溶媒の沸騰温度、好ましくは−1
00〜+80℃である。
本反応は不活性ガス例えば、窒素ガスあるいはアルゴ
ンガス雰囲気中で行うことが好ましい。反応は30分間な
いし48時間で完結する。
式XIIのアミノニトリル誘導体は、アンモニウム塩の
存在下に式XIのケトニトリル誘導体をアンモニアと反応
させることにより製造できる。
アンモニウム塩としては例えば塩化アンモニウム、臭
化アンモニウム、酢酸アンモニウム、ギ酸アンモニウ
ム、好ましくは硝酸アンモニウムが用いられる。アンモ
ニウム塩の使用量は、好ましくは1〜3当量である。
本反応は不活性溶媒中、アンモニア塩を加えたのち、
アンモニアを吹込むことにより行われる。溶媒としては
例えばエタノール、メタノール、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ベンゼン、トルエンなどがあげられる。反
応温度は室温から溶媒の沸騰温度好ましくは30〜100℃
である。反応は30分間ないし20時間で完結する。
式XIIのアミノニトリル誘導体を硫化水素と反応させ
ることにより化合物(VII)のチオアミド誘導体が製造
できる。
本反応は不活性溶媒中、硫化水素を吹込むことにより
行われる。硫化水素の量は特に限定されず過剰量用いて
よい。
溶媒としては例えばピリジン、エタノール、メタノー
ル、ベンゼン、トルエン、水などである。反応温度は0
℃から溶媒の沸騰温度、好ましくは20〜80℃である。反
応時間は1〜48時間で完結する。
式Iの化合物は常法によつて例えば抽出、蒸留、カラ
ムクロマトグラフイ、再結晶などを適宜組み合せて単
離、精製することができる。
参考例1 エチル−3−ベンジルオキシプロピオネートの製造 (製法1) アルゴン気流中、ベンジルアルコール1.04l(10M)を
50〜60℃に加熱攪拌しながら、金属ナトリウム46g(2g
原子)を少量ずつ3時間で加え、完全に溶解させる。次
いで同温度でエチル−3−ブロモプロピオネート272g
(1.5M)を滴下し、2時間攪拌する。冷後、10%水酸化
ナトリウム水溶液800mlを加え、90〜100℃で2時間加熱
攪拌する。冷後、反応混合物に氷水1を加え、エーテ
ルで洗浄したのち、水層を塩酸酸性とし、エーテルで抽
出する。エーテル層を水洗したのち、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、エーテルを減圧留去する。得られる帯黄
色油状の残査に乾燥エタノール400mlを加え溶解し、次
いで濃硫酸20mlを加え、2時間加熱還流する。冷後、過
剰のエタノールを減圧留去したのち、残査を氷水2lに注
加し、エーテルで抽出する。エーテル層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄したのち、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、エーテルを減圧留去す
る。得られる残査を真空蒸留すると、沸点102〜110℃
(0.7mmHg)の無色油状物として目的物234g(74.9%)
が得られる。
IRスペクトル(neat cm-1): 1740 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.21(3H、t、J=7.0Hz、CH3) 2.45(2H、t、J=6.0Hz、CH2) 3.70(2H、t、J=6.0Hz、CH2) 4.11(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 4.47(2H、s、CH2) 7.25(5H、s、ベンゼン核H) (製法2) アルゴン気流中、60%水素化ナトリウム176g(4.4M)
をヘキサン及び無水テトラヒドロフランで洗浄したの
ち、無水テトラヒドロフラン1.4lを加え、氷−食塩で冷
却しながらベンジルアルコール830ml(8.0M)を1時間
で滴下する。さらに同温度で1時間攪拌したのち、エチ
ル−3−ブロモプロピオネート510ml(4.0M)を1時間
で滴下し、さらに1.5時間激しく攪拌する。反応混合物
を、氷水に注加し、テトラヒドロフラン層と水層とに分
け、水層をさらにエーテルで抽出する。前記のテトラヒ
ドロフラン層とエーテル層を合し、水及び飽和食塩水で
洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、有機層
を減圧留去する。得られる残査を真空蒸留すると、沸点
106℃(0.6mmHg)の無色油状物として、目的物368g(4
4.2%)が得られる。
IR及びNMRスペクトルは製法1で得られる化合物と一
致する。
参考例2 4−ベンジルオキシ−3−ケトブチロニトリルの製造 アルゴン気流中、無水テトラヒドロフラン150mlに1.6
モルn−ブチルリチウムヘキサン溶液156.2ml(0.248
M)を加え、−78℃に冷却し、無水テトラヒドロフラン5
0mlに溶解したアセトニトリル15.8ml(0.298M)を滴下
し、−78℃で1時間攪拌する。無水テトラヒドロフラン
100mlに溶解したエチルベンジルオキシアセテート55.2g
(0.248M)を滴下し、−78℃で15分間及び室温下30分間
攪拌したのち、氷水200mlに注加する。水層をエーテル
により洗浄し、濃塩酸により酸性としたのち、エーテル
により抽出する。エーテル層を水及び飽和食塩水で洗浄
したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧
留去すると、粗製の目的物質70.0gが得られる。
IRスペクトル(neat cm-1): 2250、1735 NMRスペクトル(CDC13): δppm3.59(2H、s、CH2CN) 4.07(2H、s、−CH2) 4.53(2H、s、−CH2) 7.31(5H、s、ベンゼン核H) 同様にして、5−ベンジルオキシ−3−ケトバレロニ
トリルが得られる(収率80.3%)。
IRスペクトル(neat cm-1) 2250、1730 NMRスペクトル(CDC13): δppm2.77(2H、t、J=6.0Hz、CH2) 3.48(2H、s、CH2) 3.71(2H、t、J=6.0Hz、CH2) 4.48(2H、s、CH2) 7.28(5H、s、ベンゼン核H) 参考例3 6−ベンジルオキシ−3−ケトヘキサンニトリルの製造 アルゴン気流中、60%水素化ナトリウム26g(0.65M)
に無水テトラヒドロフラン248mlを加え加熱還流下にエ
チル−4−ベンジルオキシブチレート72.2g(0.325M)
及びアセトニトリル26.7g(0.65M)の無水テトラヒドロ
フラン94mlの溶液を40分間で滴下し、2.5時間加熱還流
する。冷後、氷水に注加し、ヘキサン−エーテル=1:1
の溶媒で洗浄し、水層に濃塩酸を加え酸性としたのち、
エーテルで抽出する。エーテル層を水及び飽和食塩水で
洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を
減圧留去する。得られる残査をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイに付し、ヘキサン−エーテル(1:1)で溶出
すると、淡黄色油状の目的物質57.8g(81.2%)が得ら
れる。
IRスペクトル(neat cm-1): 2250、1730 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.82(2H、quin、J=7.0Hz、CH2) 1.60(2H、t、J=7.0Hz、CH2) 3.35(2H、s、CH2) 3.42(2H、t、J=7.0Hz、CH2) 4.40(2H、s、OCH2) 7.24(5H、s、ベンゼン核H) 参考例4 3−アミノ−4−ベンジルオキシ−2−ブテンニトリル
の製造 参考例2で得られた粗4−ベンジルオキシ−3−ケト
ブチロニトリル70g及び硝酸アンモニウム20.1gにエタノ
ール300mlを加え、室温下アンモニアを30分間導入した
のち、60〜70℃に加熱し、アンモニアを2時間導入す
る。冷後、エタノールを減圧留去し、得られる残査をク
ロロホルムで抽出する。クロロホルム層を水及び飽和食
塩水で洗浄したのち、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒
を減圧留去する。得られる残査をシリカゲルカラムクロ
マトグラフイに付し、ヘキサン−酢酸エチル(10:1)で
溶出すると、淡黄色油状の目的物質19.8g(エチル−ベ
ンジルオキシアセテートより37%の収率)が得られる。
IRスペクトル(neat cm-1): 3480、3360、3250、2190、1625 NMRスペクトル(CDC13): δppm3.85〜4.60(5H、m、CH2)×2、CH) 4.70〜5.40(2H、m、NH2) 7.30(5H、s、ベンゼン核H) 同様にして下記の化合物が得られる。
3−アミノ−5−ベンジルオキシ−2−ペンテンニトリ
ル(収率64.7%) IRスペクトル(neat cm-1): 3450、3350、3250、2200 3−アミノ−6−ベンジルオキシ−2−ヘキセンニトリ
ル(収率85.6%) IRスペクトル(neat cm-1): 3450、3350、3250、2180、1630 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.50〜2.65(4H、m、CH2×2) 3.49、3.52(2H、t、J=7.0Hz、CH2) 3.75、4.00(1H、s、CH) 4.49(2H、s、OCH2) 4.52〜5.30(2H、m、NH2) 7.30(5H、m、ベンゼン核H) 参考例5 3−アミノ−4−ベンジルオキシ−2−ブテンチオアミ
ドの製造 参考例4で得られた3−アミノ−4−ベンジルオキシ
−2−ブテンニトリル19.7g(0.106M)にピリジン28ml
を加え、40〜45℃で硫化水素を5時間導入する。冷後、
ピリジンを減圧留去し、得られる残査に塩化メチレン−
ヘキサンを加えると、融点155〜158℃の褐色鱗片状晶と
して、目的物質10.3g(43.8%)が得られる。
IRスペクトル(KBr cm-1): 3450、3340、3280、1620、1600 NMRスペクトル(CDC13+(CD3)2SO): δppm4.02(2H、s、CH2) 4.51(2H、s、CH2) 7.32(5H、s、ベンゼン核H) 7.06〜7.75(2H、br、NH2) 8.12〜8.64(2H、br、NH2) 同様にして下記の化合物が得られる。
3−アミノ−5−ベンジルオキシ−2−ペンテンチオア
ミド(収率48.3%) 融点:93〜94℃(クロロホルム−ヘキサン) IRスペクトル(KBr cm-1): 3300〜3350、3200 NMRスペクトル(CDC13): δppm2.40(2H、t、J=6.0Hz、CH2) 3.65(2H、t、J=6.0Hz、CH2) 4.47(2H、s、CH2) 5.00(1H、bs、CH) 5.95(2H、br、NH2、D2Oにより消失) 7.24(5H、s、ベンゼン核H) 8.02〜8.41(2H、br、NH2、D2Oにより消失) 3−アミノ−6−ベンジルオキシ−2−ヘキセンチオア
ミド(収率57.3%) IRスペクトル(neat cm-1): 3450、3360、3330、1600 NMRスペクトル(CDC13) δppm1.45〜2.44(4H、m、CH2×2) 3.48(2H、t、J=6.0Hz、CH2) 4.47(2H、s、CH2) 5.05(1H、CH) 6.09(2H、bs、NH2) 7.38(5H、s、ベンゼン核H) 7.60〜8.87(2H、br、NH2) 参考例6 (a)5−アミノ−3−ベンジルオキシメチルイソチア
ゾールの製造 アルゴン気流中、参考例5で得られた3−アミノ−4
−ベンジルオキシ−2−ブテンチオアミド31.0g(0.140
M)に乾燥メタノール182ml、乾燥エーテル191ml及び炭
酸カリウム38.5g(0.279M)を加え、加熱還流下に沃素2
6.6g(0.209M)を乾燥エーテル191mlに溶解し滴下す
る。次いで1.5時間還流したのち、さらに沃素17.7g(0.
140M)を含んだ乾燥エーテル130mlを還流下に滴下す
る。冷後、水を加え酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル
層を水、チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、溶媒
を減圧留去する。得られる残査をシリカゲルカラムクロ
マトグラフイに付し、クロロホルム−メタノール(500:
2)で溶出すると、褐色油状の目的物質25.5g(83.0%)
が得られる。
IRスペクトル(neat cm-1): 3450、3320、3200 NMRスペクトル(CDC13): δppm4.30〜4.95(2H、br、NH2) 4.41(2H、s、CH2) 4.51(2H、s、CH2) 6.29(1H、s、CH) 7.26(5H、s、ベンジル核H) (b)5−アミノ−3−(2−ベンジルオキシエチル)
イソチアゾールの製造 参考例5で得られた3−アミノ−5−ベンジルオキシ
−2−ペンテンチオアミド118g(0.5M)に炭酸カリウム
145g(1.05M)、乾燥メタノール600ml及び乾燥エーテル
640mlを加え、加熱還流下、攪拌しながら、ヨウ素127g
(1.0M)の乾燥エーテル(800ml)の溶液で1時間で滴
下し、同温度で30分間攪拌する。冷後、反応混合物を氷
水1.5lに注加し、エーテルで抽出する。エーテル層を水
及び5%チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄したのち、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去する。得
られる暗赤色油状物を酢酸エチル100mlに溶解し、シュ
ウ酸54g(0.6M)の温酢酸エチル350mlの溶液に攪拌下に
加え、冷暗所に一夜放置する。放置後、析出する結晶を
取し、エーテルで洗浄し、乾燥すると帯黄白色結晶と
して5−アミノ−3−(2−ベンジルオキシエチル)イ
ソチアゾールのシュウ酸塩147.2g(90.7%)が得られ
る。この結晶に10%炭酸カリウム水溶液を加え、エーテ
ルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち溶媒
を留去すると、黄赤色油状物として目的物質96.3g(82.
2%)が得られる。
IRスペクトル(neat cm-1): 3450、3320、3200 NMRスペクトル(CDC13): δppm2.92(2H、t、J=6.0Hz、CH2) 3.79(2H、t、J=6.0Hz、CH2) 4.30〜4.69(2H、br、NH2、D2Oにより消失) 4.51(2H、s、CH2) 6.19(1H、s、CH) 7.29(5H、s、ベンゼン核H) 同様にして下記の化合物が得られる。
5−アミノ−3−(3−ベンジルオキシプロピル)イソ
チアゾール(収率96.7%) IRスペクトル(neat cm-1): 3450、3350、3200 NMRスペクトル(CDC13): δppm2.00(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 2.70(2H、t、J=7.0Hz、CH2) 3.49(2H、t、J=7.0Hz、CH2) 4.30〜4.98(2H、br、NH2、D2Oにより消失) 4.46(2H、s、CH2) 6.01(1H、s、CH) 7.28(5H、s、ベンゼン核H) 参考例7 3−(2−ベンジルオキシエチル)−5−N−(3,4−
ジメトキシベンジルアミノ)−イソチアゾールの製造 参考例6で得られた5−アミノ−3−(2−ベンジル
オキシエチル)イソチアゾール23.4g(0.1M)、3,4−ジ
メトキシベンズアルデヒド16.7g(0.1M)及びp−トル
エンスルホン酸10mgに乾燥ベンゼン200mlを加え、デイ
ーン・スタークの装置を用い、分水しながら3時間加熱
還流する。冷後、乾燥メタノール100mlを加え、氷冷攪
拌下に水素化ホウ素ナトリウム4.0g(0.1M)を徐々に加
え、室温で30分間攪拌する。反応後、メタノールを減圧
留去し、氷水を加え、エーテルで抽出する。エーテル層
を10%炭酸カリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し
たのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留
去すると純粋な目的物質38.23g(99.6%)が得られる。
IRスペクトル(neat cm-1): 3370 NMRスペクトル(CDC13): δppm2.93(2H、t、J=7.0Hz、CH2) 3.78(2H、t、J=7.0Hz、CH2) 3.85(6H、s、OCH3×2) 4.22(2H、d、J=4.0Hz、CH2) 4.53(2H、s、CH2) 6.13(1H、s、CH) 6.84(3H、s、ベンゼン核H) 7.28(5H、s、ベンゼン核H) 同様にして下記の化合物が得られる。
3−(ベンジルオキシメチル)−5−N−(3,4−ジメ
トキシベンジルアミノ)イソチアゾール(収率99.5%) IRスペクトル(neat cm-1): 3340 NMRスペクトル(CDC13): δppm3.89(6H、s、OCH3×2) 4.26(2H、d、J=4.0Hz、CH2) 4.50(2H、s、CH2) 4.59(2H、s、CH2) 6.35(1H、s、CH) 6.90(3H、s、ベンゼン核H) 7.36(5H、s、ベンゼン核H) 3−(3−ベンジルオキシプロピル)−5−N−(3,4
−ジメトキシベンジルアミノ)イソチアゾール(収率9
9.6%) IRスペクトル(neat cm-1): 3340 NMRスペクトル(CDC13): δppm2.00(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 2.71(2H、t、J=7.0Hz、CH2) 3.48(2H、t、J=7.0Hz、CH2) 3.85(6H、s、OCH3×2) 4.23(2H、d、J=4.0Hz、CH2) 4.45(2H、s、CH2) 6.01(1H、s、CH) 6.86(3H、s、ベンゼン核H) 7.28(5H、s、ベンゼン核H) 実施例1 エチル−3−(2−ベンジルオキシエチル)−6−メチ
ル−4−(3−ニトロフエニル)−4,7−ジヒドロ−7
−(3,4−ジメトキシベンジル)イソチアゾロ〔5,4−
b〕ピリジン−5−カルボキシレートの製造 参考例7で得られた3−(2−ベンジルオキシエチ
ル)−5−N−(3,4−ジメトキシベンジルアミノ)イ
ソチアゾール23.04g(60mM)及びエチル−2−(3−ニ
トロベンジリデン)アセトアセテート16.6g(63mM)に
キシレン90mlを加え、20時間加熱還流する。次いでアセ
テート体1.7g(6.3mM)を加え、6時間加熱還流する。
冷後、キシレンを減圧留去し、得られる残査をヘキサン
で数回温浸し可溶部を除去する。次いでエーテルで連続
抽出したのち、酢酸エチルを加えた有機層を5%塩酸水
溶液及び10%炭酸カリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥したのち溶媒を減圧留去すると、帯黄
色飴状物の目的物質32.48g(86.1%)が得られる。
IRスペクトル(neat cm-1): 1690 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.20(3H、t、J=7.0Hz、CH3) 2.54(3H、s、CH3) 2.67(2H、q、J=7.5Hz、CH2) 3.63(2H、q、J=7.5Hz、CH2) 3.85、3.87(each、3H、s、OCH3) 4.07(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 4.42(2H、s、CH2) 4.88(2H、d、J=9.0Hz、CH2) 5.46(1H、s、CH) 6.55〜8.15(12H、m、ベンゼン核H) 同様にして下記の化合物が得られる。
エチル−3−(ベンジルオキシメチル)−6−メチル−
4−(3−ニトロフエニル)−4,7−ジヒドロ−7−
(3,4−ジメトキシベンジル)イソチアゾロ〔5,4−b〕
ピリジン−5−カルボキシレート(収率85.2%) IRスペクトル(neat cm-1) 1690 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.21(3H、t、J=7.0Hz、CH3) 2.54(3H、s、CH3) 3.84、3.86(each、3H、s、OCH3) 4.07(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 4.41(2H、s、CH2) 4.50(2H、s、CH2) 4.88(2H、d、J=9.0Hz、CH2) 5.43(1H、s、CH) 6.64〜8.17(12H、m、ベンゼン核H) エチル−3−(3−ベンジルオキシプロピル)−6−メ
チル−4−(3−ニトロフエニル)−4,7−ジヒドロ−
7−(3,4−ジメトキシベンジル)イソチアゾロ〔5,4−
b〕ピリジン−5−カルボキシレート(収率86.0%) IRスペクトル(neat cm-1): 1690 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.20(3H、t、J=7.0Hz、CH3) 2.01(2H、quin J=7.0Hz、CH2) 2.53(3H、s、CH3) 2.71(2H、t、J=7.0Hz、CH2) 3.48(2H、t、J=7.0Hz、CH2) 3.85、3.87(each、3H、s、OCH3) 4.08(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 4.42(2H、s、CH2) 4.89(2H、d、J=9.0Hz、CH2) 5.42(1H、s、CH) 6.65〜8.18(12H、m、ベンゼン核H) メチル−3−(2−ベンジルオキシエチル)−6−メチ
ル−4−(2−ニトロフエニル)−4,7−ジヒドロ−7
−(3,4−ジメトキシベンジル)イソチアゾロ〔5,4−
b〕ピリジン−5−カルボキシレート(収率24.0%) IRスペクトル(KBr cm-1): 1690 NMRスペクトル(CDC13) δppm2.38(3H、s、CH3) 2.70〜3.25(2H、m、CH2) 3.65(3H、s、CH3) 3.85、3.89(each、3H、s、OCH3) 3.50〜4.02(2H、m、CH2) 4.17(2H、d、J=6.0Hz、CH2) 4.52(2H、s、CH2) 5.23(1H、s、CH) 6.65〜7.45(12H、m、ベンゼン核H) 実施例2 エチル−3−(2−ヒドロキシエチル)−6−メチル−
4−(3−ニトロフエニル)−4,7−ジヒドロイソチア
ゾロ〔5,4−b〕ピリジン−5−カルボキシレートの製
造 実施例1で得られたエチル−3−(2−ベンジルオキ
シエチル)−6−メチル−4−(3−ニトロフエニル)
−4,7−ジヒドロ−7−(3,4−ジメトキシベンジル)イ
ソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン−5−カルボキシレー
ト12.58g(20mM)にトリフルオロ酢酸100mlを加え、室
温攪拌下に溶解し、−15℃冷却下にアニソール6ml(55m
M)を加えて攪拌する。次いで同温度でトリフルオロメ
タンスルホン酸4mlを滴下し、0℃で2時間攪拌する。
反応後、800mlの氷水に注加し、10%水酸化ナトリウム
水溶液及び10%炭酸カリウム水溶液でアルカリ性となし
酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層を水及び飽和食塩
水で洗浄したのち無水炭酸カリウムで乾燥し、溶媒を減
圧留去する。得られる黄色油状物15.8gをアルミナカラ
ムクロマトグラフイに付し、クロロホルム−メタノール
(97:3)で溶出すると、黄色の粉末が得られる。この粉
末を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶すると、融点154
〜156℃の黄色プリズム状晶として目的物質6.83g(87.8
%)が得られる。
IRスペクトル(KBr cm-1): 3270、1685、1665 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.24(3H、t、J=7.0Hz、CH3) 2.44(3H、s、CH3) 2.44〜2.96(2H、m、CH2) 3.22(1H、t、J=6.0Hz、OH、D2Oにより消失) 3.70〜4.00(2H、m、CH2) 4.13(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 5.32(1H、s、CH) 7.18(1H、s、NH、D2Oにより消失) 7.25〜8.20(4H、m、ベンゼン核H) 同様にして下記の化合物が得られる。
エチル−3−ヒドロキシメチル−6−メチル−4−(3
−ニトロフエニル)−4,7−ジヒドロイソチアゾロ〔5,4
−b〕ピリジン−5−カルボキシレート(収率88.3%) 融点:202〜205℃(無色粉末) IRスペクトル(KBr cm-1): 3240、1695、1675 NMRスペクトル(CDC13+CD3OD): δppm1.20(3H、t、J=7.0Hz、CH3) 2.40(3H、s、CH3) 4.08(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 4.45(2H、s、CH3) 5.48(1H、s、CH) 7.26〜8.20(5H、m、ベンゼン核H、NH) エチル−3−(3−ヒドロキシプロピル)−6−メチル
−4−(3−ニトロフェニル)−4,7−ジヒドロイソチ
アゾロ〔5,4−b〕ピリジン−5−カルボキシレート
(収率89.2%) IRスペクトル(neat cm-1): 3300、1690、1680 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.24(3H、t、J=7.0Hz、CH3) 1.49〜2.09(4H、m、CH2×2) 2.40(3H、s、CH3) 3.42〜3.81(1H、br、OH、D2Oにより消失) 3.61(2H、t、J=5.0Hz、CH2) 4.13(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 5.31(1H、s、CH) 7.40〜8.42(5H、m、ベンゼン核H、NH) メチル−3−(2−ヒドロキシエチル)−6−メチル−
(2−ニトロフエニル)−4,7−ジヒドロイソチアゾロ
〔5,4−b〕ピリジン−5−カルボキシレート(収率62.
3%) 融点:190〜191℃(淡黄色プリズム状晶) IRスペクトル(KBr cm-1): 3430、3305、1705 NMRスペクトル(CDC13): δppm2.45(3H、s、CH3) 2.45〜2.96(2H、m、CH2) 3.72(3H、s、CH3) 3.50〜4.00(3H、m、CH2、OH、1H、D2Oにより消
失) 4.63(1H、bs、NH) 5.16(1H、s、CH) 6.85〜7.35(4H、m、ベンゼン核H) 実施例3 (a)エチル−3−(2−ベンジルオキシエチル)−6
−メチル−4−(3−ニトロフエニル)−4,7−ジヒド
ロイソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン−5−カルボキシ
レートの製造 実施例1で得られたエチル−3−(2−ベンジルオキ
シエチル)−6−メチル−4−(3−ニトロフエニル)
−4,7−ジヒドロ−7−(3,4−ジメトキシベンジル)イ
ソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン−5−カルボキシレー
ト1.01g(1.6mM)を酢酸14mlに溶解し、アニソール0.48
ml(4.4mM)を加えたのち、室温攪拌下にトリフルオロ
メタンスルホン酸0.32ml(3.6mM)を滴下し、50〜55℃
で3時間加熱攪拌する。冷後、反応混合物を氷水に注加
し、酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層を水及び10%
炭酸カリウム水溶液で洗浄したのち、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し溶媒を減圧留去する。得られる黄色飴状物
をシリカゲルカラムクロマトグラフイに付し、クロロホ
ルム−メタノール(100:1)で溶出すると、帯黄色飴状
物が得られる。この飴状物を、エタノール−ヘキサンか
ら再結晶すると、融点116〜117℃の無色針状晶として目
的物質6.75mg(88.1%)が得られる。
IRスペクトル(KBr cm-1): 3300、1630、1525、1485、1230 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.23(3H、t、J=7.0Hz、CH3) 2.46(3H、s、CH3) 2.55〜2.95(2H、m、CH2) 3.48〜3.84(2H、m、CH2) 4.12(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 4.47(2H、s、CH2) 5.40(1H、s、CH) 6.68(1H、s、NH、D2Oにより消失) 7.00〜8.18(4H、m、ベンゼン核H) 7.29(5H、s、ベンゼン核H) (b)エチル−3−(2−ヒドロキシエチル)−6−メ
チル−4−(3−ニトロフエニル)−4,7−ジヒドロイ
ソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン−5−カルボキシレー
トの製造 アルゴン気流中、実施例3(a)で得られた化合物1.
17g(2.44mM)を乾燥塩化メチレン6mlに溶解し、氷冷
下、硫化メチル6mlを加え、さらに三弗他ホウ素エチル
エーテル3.1mlを滴下し、同温度で30分間攪拌したの
ち、室温にもどし一夜攪拌する。反応混合物を氷水に注
加し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えアルカリ性
としたのち、酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層を水
及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
したのち、溶媒を減圧留去すると結晶が得られる。この
結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶すると、融点15
4〜156℃の黄色プリズム状晶として、目的物質921mg(9
7.0%)が得られる。
IRスペクトル及びNMRスペクトルは実施例2で得られ
る化合物と一致する。
参考例8 エチル−3−〔2−(4−フエニル−1−ピペラジニ
ル)エチル〕−6−メチル−4−(3−ニトロフエニ
ル)−4,7−ジヒドロイソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン
−5−カルボキシレートの製造 実施例2で得られたエチル−3−(2−ヒドロキシエ
チル)−6−メチル−4−(3−ニトロフエニル)−4,
7−ジヒドロイソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン−5−カ
ルボキシレート1.37g(3.52mM)をアルゴン気流中、無
水テトラヒドロフラン16mlに溶解し、氷冷下、トリエチ
ルアミン1.60mlを加えたのち、塩化メタンスルホニル0.
64mlを含む無水テトラヒドロフラン4.8mlの溶液を滴下
し、同温度で10分間攪拌したのち、10%塩酸−氷に注加
し、塩化メチレンで抽出する。塩化メチレン層を水及び
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
のち、溶媒を減圧留去すると、淡黄色飴状物として粗エ
チル−3−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−6
−メチル−4−(3−ニトロフエニル)−4,7−ジヒド
ロイソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン−5−カルボキシ
レートが得られる。この飴状物に1−フエニルピペラジ
ン2.93g(17.6mM)を加え、アルゴン気流中、約90℃で1
0分間攪拌する。冷後、反応混合物に酢酸エチルを加
え、酢酸エチル層を5%塩酸水溶液、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥したのち溶媒を減圧留去すると、
淡褐色飴状物が得られる。この飴状物にエタノールを加
えて溶解したのち、氷冷下、フマル酸408mg(3.52mM)
を含むエタノール溶液を加え、氷冷下攪拌し、エタノー
ルを減圧留去する。得られる結晶性残査を酢酸エチルか
ら再結晶すると、融点105〜109℃の淡黄色針状晶として
エチル−3−〔2−(4−フエニル−1−ピペラジニ
ル)エチル〕−6−メチル−4−(3−ニトロフエニ
ル)−4,7−ジヒドロイソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン
−5−カルボキシレートのフマル酸塩1.68gが得られ
る。このフマル酸塩をエタノールに溶解し、10%水酸化
ナトリウム水溶液を加え、アルカリ性としたのち酢酸エ
チルで抽出する。酢酸エチル層を飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥したのち、溶媒を減圧留去すると、淡黄
色飴状物が得られる。この飴状物をクロロホルムに溶解
し、クロロホルムを減圧留去する操作を2〜3回繰り返
し、得られる淡黄色飴状物にエーテルを加え、加温下溶
解して放置すると、融点175〜177℃の淡黄色プリズム状
晶として目的物質1.48g(78.7%)が得られる。
IRスペクトル(KBr cm-1): 3300、1690、1670 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.23(3H、t、J=7.0Hz、CH3) 2.16〜3.34(12H、m、CH2×6) 2.42(3H、s、CH3) 4.11(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 5.36(1H、s、CH) 6.67〜8.20(10H、m、ベンゼン核H、NH) 同様にして下記の化合物が得られる。
エチル−3−〔2−(4−(4−フルオロフエニル)−
1−ピペラジニル)エチル〕−6−メチル−4−(3−
ニトロフエニル)−4,7−ジヒドロイソチアゾロ〔5,4−
b〕ピリジン−5−カルボキシレート(収率89.6%) 淡黄色無定形粉末 IRスペクトル(KBr cm-1): 3300、1690、1670 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.23(3H、t、J=7.0Hz、CH3) 2.23〜3.24(12H、m、CH2×6) 2.24(3H、s、OCH3) 4.11(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 5.37(1H、bs、CH) 6.61〜8.18(8H、m、ベンゼン核H、NH) メチル−3−〔2−(4−フエニル−1−ピペラジニ
ル)エチル〕−6−メチル−4−(2−ニトロフエニ
ル)−4,7−ジヒドロイソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン
−5−カルボキシレート(収率45.7%) 融点:109〜112℃(帯黄色粉末) IRスペクトル(KBr cm-1): 3400、1700、1640 NMRスペクトル(CDC13): δppm2.47(3H、s、CH3) 2.40〜3.32(12H、m、CH2×6) 3.74(3H、s、CH3) 5.27(1H、s、CH) 6.75〜7.48(9H、m、ベンゼン核H) エチル−3−〔3−(4−(4−フルオロフエニル−1
−ピペラジニル)プロピル〕−6−メチル−4−(3−
ニトロフエニル)−4,7−ジヒドロイソチアゾロ〔5,4−
b〕ピリジン−5−カルボキシレート(収率58.5%) 淡黄色無定形粉末 IRスペクトル(KBr cm-1): 3250、1690、1670、1615 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.20(3H、t、J=7.0Hz、CH3) 1.40〜3.90(14H、m、CH2×7) 2.43(3H、s、CH3) 4.08(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 5.33(1H、s、CH) 6.74〜8.23(9H、m、ベンゼン核H、NH) 参考例9 エチル−3−〔N−(2−(3,4−ジメトキシフエニ
ル)エチル)−N−メチルアミノメチル〕−6−メチル
−4−(3−ニトロフエニル)−4,7−ジヒドロイソチ
アゾロ〔5,4−b〕ピリジン−5−カルボキシレートの
製造 アルゴン気流中、実施例2で得られたエチル−3−ヒ
ドロキシメチル−6−メチル−4−(3−ニトロフエニ
ル)−4,7−ジヒドロイソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン
−5−カルボキシレート630mg(1.68mM)を無水テトラ
ヒドロフラン6mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン
0.62ml(4.45mM)を加えたのち、塩化メタンスルホニル
0.26ml(3.36mM)を含む無水テトラヒドロフラン2mlの
溶液を滴下し、同温度で45分間反応させる。反応混合物
に水6mlを加え10分間攪拌したのち、10%塩酸−氷に注
加し、塩化メチレンで抽出する。塩化メチレン層を水及
び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
たのち、溶媒を減圧留去すると、淡黄色飴状物として、
粗エチル−3−メタンスルホニルオキシメチル−6−メ
チル−4−(3−ニトロフエニル)−4,7−ジヒドロイ
ソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン−5−カルボキシレー
ト927mgが得られる。得られた粗飴状物に、N−メチル
ホモベラトリルアミン1.65g(8.40mM)を加えアルゴン
気流下、約80℃で4時間攪拌する。冷後、10%塩酸を加
え酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層を水、飽和炭酸
水素ナトリウム、水及び飽和食塩水で順次洗浄したの
ち、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去す
る。得られる残査をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
に付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1)で溶出すると、
淡黄色飴状の目的物質555mg(59.8%)が得られる。
IRスペクトル(neat cm-1): 3350、1695 NMRスペクトル(CDC13): δppm1.21(3H、t、J=7.0Hz、CH3) 2.05〜2.90(4H、m、CH2×2) 2.20(3H、s、CH3) 2.42(3H、s、CH3) 3.25(2H、bs、CH2) 3.82(6H、s、OCH3×2) 4.08(2H、q、J=7.0Hz、CH2) 5.52(1H、s、CH) 6.50〜6.85(3H、m、ベンゼン核H) 7.10〜8.48(5H、m、ベンゼン核H、NH)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中R1は低級アルキル基、R2はメチレンジオキシ基又
    は低級アルコキシ基、nは1〜3の整数を示す)で表わ
    されるイソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン誘導体。
  2. 【請求項2】一般式 (式中R1は低級アルキル基を示す)で表わされるα,β
    −不飽和ケトン誘導体を一般式 (式中R2はメチレンジオキシ基又は低級アルコキシ基、
    nは1〜3の整数を示す)で表わされるイソチアゾール
    誘導体と反応させることを特徴とする、第1請求項に記
    載のイソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン誘導体の製造
    法。
  3. 【請求項3】第1請求項に記載のイソチアゾロ〔5,4−
    b〕ピリジン誘導体に酸を作用させることを特徴とす
    る、一般式 (式中R1は低級アルキル基、nは1〜3の整数を示す)
    で表わされる3−ヒドロキシアルキル−4,7−ジヒドロ
    イソチアゾロ〔5,4−b〕ピリジン誘導体の製造法。
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