JPS6245773B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6245773B2 JPS6245773B2 JP9419980A JP9419980A JPS6245773B2 JP S6245773 B2 JPS6245773 B2 JP S6245773B2 JP 9419980 A JP9419980 A JP 9419980A JP 9419980 A JP9419980 A JP 9419980A JP S6245773 B2 JPS6245773 B2 JP S6245773B2
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- JP
- Japan
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- relay
- moh
- voltage
- phase
- reactance
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- Expired
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 6
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 4
- 239000013598 vector Substances 0.000 description 4
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、モー継電器と四辺形リアクタンス継
電器を組合せた距離継電器に関し、前方至近端で
の故障抵抗の大きな1線地絡故障にも保護できる
ようにした距離継電器に関する。
電器を組合せた距離継電器に関し、前方至近端で
の故障抵抗の大きな1線地絡故障にも保護できる
ようにした距離継電器に関する。
第1図に示すように、前方至近端で1線地絡故
障が発生した電力系統において、故障抵抗RFが
大きいと電圧V、電流Iのベクトルはa相地絡と
すると第2図のようになり、a相の電圧Vaと電
流Iaの位相差θは至近端で非常に小さくなる。
このa相保護用としてモー継電器と四辺形(方形
特性)リアクタンス継電器を組合せたモー・リア
クタンス形距離継電器を具え、その極性電圧VP
に残りb相、c相間電圧Vbcから90゜移相したV
bc∠90゜を使用した場合、第2図のような入力V
a,Iaに対してモー継電器の動作範囲は第3図に
示すように変る。即ち、極性電圧VPがVaよりも
位相角αだけ進んでいる場合、モー継電器の基本
特性角はαだけR軸方向にずれる。継電器から見
たインピーダンスZF(Va/Ia)の絶対値が第
3図に示すようにモー継電器の動作範囲内にあれ
ばモー継電器からは動作出力が得られる。
障が発生した電力系統において、故障抵抗RFが
大きいと電圧V、電流Iのベクトルはa相地絡と
すると第2図のようになり、a相の電圧Vaと電
流Iaの位相差θは至近端で非常に小さくなる。
このa相保護用としてモー継電器と四辺形(方形
特性)リアクタンス継電器を組合せたモー・リア
クタンス形距離継電器を具え、その極性電圧VP
に残りb相、c相間電圧Vbcから90゜移相したV
bc∠90゜を使用した場合、第2図のような入力V
a,Iaに対してモー継電器の動作範囲は第3図に
示すように変る。即ち、極性電圧VPがVaよりも
位相角αだけ進んでいる場合、モー継電器の基本
特性角はαだけR軸方向にずれる。継電器から見
たインピーダンスZF(Va/Ia)の絶対値が第
3図に示すようにモー継電器の動作範囲内にあれ
ばモー継電器からは動作出力が得られる。
一方、四辺形リアクタンス継電器の動作範囲は
固定であるから故障抵抗の大きいインピーダンス
ZFに対して第4図に示すように不動作となる場
合がある。この場合、モー・リアクタンス形継電
器ではモー継電器が動作するも四辺形リアクタン
ス継電器が動作しないため、両者の論理積として
の出力が得られず、至近端故障を保護できないこ
とになる。
固定であるから故障抵抗の大きいインピーダンス
ZFに対して第4図に示すように不動作となる場
合がある。この場合、モー・リアクタンス形継電
器ではモー継電器が動作するも四辺形リアクタン
ス継電器が動作しないため、両者の論理積として
の出力が得られず、至近端故障を保護できないこ
とになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、
モー継電器の特性角がR軸方向にずれてR軸方向
動作範囲が広がるのと同様に、四辺形リアクタン
ス継電器のR軸方向の動作範囲がモー継電器の接
線と一致するように広がるようにし、至近端1線
地絡故障の大きな故障抵抗にも適切な動作範囲を
持つて保護できるようにした距離継電器を提供す
ることを目的とする。
モー継電器の特性角がR軸方向にずれてR軸方向
動作範囲が広がるのと同様に、四辺形リアクタン
ス継電器のR軸方向の動作範囲がモー継電器の接
線と一致するように広がるようにし、至近端1線
地絡故障の大きな故障抵抗にも適切な動作範囲を
持つて保護できるようにした距離継電器を提供す
ることを目的とする。
以下、本発明の原理的な説明に次いで一実施例
を説明する。
を説明する。
第5図は四辺形リアクタンス要素のうちのR軸
方向を保護するオーム要素の特性角及び整定値
Zsとして示し、斜線部分で示す動作範囲に対し
て電流Iaを基準位相とした電圧Vaの進み角がθ
であるとき、オーム要素の動作式は次の(1)式で与
えられる。
方向を保護するオーム要素の特性角及び整定値
Zsとして示し、斜線部分で示す動作範囲に対し
て電流Iaを基準位相とした電圧Vaの進み角がθ
であるとき、オーム要素の動作式は次の(1)式で与
えられる。
Zs・Ia 2−Ia・Va・cos(−θ)>0
……(1) この(1)式はIaとVaの関係から動作が決まり、
極性電圧Vpと故障電圧Vaの位相差αに関係せ
ず、αの何如に拘らずオーム要素の動作域は変ら
ない。
……(1) この(1)式はIaとVaの関係から動作が決まり、
極性電圧Vpと故障電圧Vaの位相差αに関係せ
ず、αの何如に拘らずオーム要素の動作域は変ら
ない。
従つて、第6図に破線で示すモー継電器と四辺
形リアクタンス継電器の基本特性に対し、継電器
から見たインピーダンスZFが図示の位置にある
ときにはモー継電器は実線で示す動作範囲になつ
てZFを含むが、四辺形リアクタンスの動作範囲
外にZFが位置し、モー・リアクタンス形距離継
電器としては不動作になる。
形リアクタンス継電器の基本特性に対し、継電器
から見たインピーダンスZFが図示の位置にある
ときにはモー継電器は実線で示す動作範囲になつ
てZFを含むが、四辺形リアクタンスの動作範囲
外にZFが位置し、モー・リアクタンス形距離継
電器としては不動作になる。
そこで、本発明においては四辺形リアクタンス
継電器のオーム要素の動作式が次の(2)式になるよ
う構成し、動作範囲は第7図に示すように基準と
なる極性電圧Vpと故障電圧Vaとの位相差αによ
つてオーム要素の動作範囲をモー継電器の動作範
囲の接線に一致させる。
継電器のオーム要素の動作式が次の(2)式になるよ
う構成し、動作範囲は第7図に示すように基準と
なる極性電圧Vpと故障電圧Vaとの位相差αによ
つてオーム要素の動作範囲をモー継電器の動作範
囲の接線に一致させる。
上記(2)式において、ZMはモー継電器の整定値
であり、(1)式の整定値Zsを に置き換えることでモー継電器の動作範囲の接線
が四辺形リアクタンス継電器のオーム要素の動作
範囲に一致させている。
であり、(1)式の整定値Zsを に置き換えることでモー継電器の動作範囲の接線
が四辺形リアクタンス継電器のオーム要素の動作
範囲に一致させている。
上記(2)式において、VaとVpの位相差α=0゜
のときは、上記(3)式は Zs=ZM/2 となり、オーム要素の整定値がモー継電器の接線
に一致する。また、α≠0゜のときはモー継電器
の接線と一致する整定値は第8図から Zs=ZM/2cosα+ZM/2cosαcos(π/2
−α)…(4) 即ち、第(3)式になる。
のときは、上記(3)式は Zs=ZM/2 となり、オーム要素の整定値がモー継電器の接線
に一致する。また、α≠0゜のときはモー継電器
の接線と一致する整定値は第8図から Zs=ZM/2cosα+ZM/2cosαcos(π/2
−α)…(4) 即ち、第(3)式になる。
このように、前記(2)式で表わされるオーム要素
の整定値はモー継電器の接線に一致する変化をな
し、前方至近端での故障抵抗の大きな1線地絡故
障に対してもモー継電器と四辺形リアクタンス継
電器の論理積条件が成立して保護動作が可能とな
る。
の整定値はモー継電器の接線に一致する変化をな
し、前方至近端での故障抵抗の大きな1線地絡故
障に対してもモー継電器と四辺形リアクタンス継
電器の論理積条件が成立して保護動作が可能とな
る。
第9図は本発明の一実施例を示すブロツク図で
あり、前記第(2)式を変形した(5)式に基づいた回路
構成にされる。
あり、前記第(2)式を変形した(5)式に基づいた回路
構成にされる。
ZM/2VaVbcIa 2+ZM/2VaVbccos(π/2−
α)Ia 2 −VaVpcosαIaVacos(−θ)>0 ……(5) a相電流検出信号iaは波高値検出回路1によ
つて波高値Iaが検出され、自乗回路2でIa 2が
求められる。また、検出信号iaは移相回路3に
よつてだけ移相され、ベクトル内積演算回路4
において電圧信号Vaとの内積IaVacos(−
θ)が求められる。電圧信号Vaは波高値検出回
路5によつてその波高値Vaが求められる。
α)Ia 2 −VaVpcosαIaVacos(−θ)>0 ……(5) a相電流検出信号iaは波高値検出回路1によ
つて波高値Iaが検出され、自乗回路2でIa 2が
求められる。また、検出信号iaは移相回路3に
よつてだけ移相され、ベクトル内積演算回路4
において電圧信号Vaとの内積IaVacos(−
θ)が求められる。電圧信号Vaは波高値検出回
路5によつてその波高値Vaが求められる。
b相、c相の電圧信号Vb,Vcは、極性反転回
路6を通つた−Vcを一方の入力とする加算回路
7において両者の差信号Vbcが求められる。この
信号Vbcは、内積演算回路8にて電圧信号Vaと
の内積VaVbccos(π/2−α)が求められる
し、移相回路9にて90゜移相されてVbc∠90゜
(=Vp)が求められるし、波高値検出回路10に
てその波高値Vbcが求められる。
路6を通つた−Vcを一方の入力とする加算回路
7において両者の差信号Vbcが求められる。この
信号Vbcは、内積演算回路8にて電圧信号Vaと
の内積VaVbccos(π/2−α)が求められる
し、移相回路9にて90゜移相されてVbc∠90゜
(=Vp)が求められるし、波高値検出回路10に
てその波高値Vbcが求められる。
電圧信号Vaの波高値VaとVbcの波高値Vbcは
乗算器11にて乗算され、この乗算結果VaVbc
は乗算器12で定数ZM/2が乗算され、自乗回
路2の出力Ia 2との乗算が乗算器13でなさ
れ、前記(5)式左辺第1項の演算結果を得る。
乗算器11にて乗算され、この乗算結果VaVbc
は乗算器12で定数ZM/2が乗算され、自乗回
路2の出力Ia 2との乗算が乗算器13でなさ
れ、前記(5)式左辺第1項の演算結果を得る。
内積演算回路8の出力は乗算器14にて定数Z
M/2倍され、この出力が乗算器15にてIa 2倍
されることで前記(5)式左辺第2項の結果を得る。
M/2倍され、この出力が乗算器15にてIa 2倍
されることで前記(5)式左辺第2項の結果を得る。
移相回路9の出力Vpは内積演算回路16にて
電圧信号Vaとの内積VaVpcosαが求められ、こ
の出力は乗算器17にて内積演算回路4の出力と
の乗算がなされて前記(5)式左辺第3項の演算結果
を得る。乗算器17の出力は極性反転回路18で
その符号が合わされる。
電圧信号Vaとの内積VaVpcosαが求められ、こ
の出力は乗算器17にて内積演算回路4の出力と
の乗算がなされて前記(5)式左辺第3項の演算結果
を得る。乗算器17の出力は極性反転回路18で
その符号が合わされる。
乗算器13と乗算器15と極性反転回路18の
各出力は加算回路19で加算され、この加算結果
は判定回路20にて正負判定がなされてオーム要
素出力とされる。
各出力は加算回路19で加算され、この加算結果
は判定回路20にて正負判定がなされてオーム要
素出力とされる。
以上のとおり、本発明は、四辺形リアクタンス
継電器のR軸方向動作域が電圧VaとVpの位相差
に応じて変るモー継電器の動作域の接線に一致さ
せるため、モー継電器との組合せにおいてオーム
要素の適切な動作範囲による電力系統保護が可能
になる。
継電器のR軸方向動作域が電圧VaとVpの位相差
に応じて変るモー継電器の動作域の接線に一致さ
せるため、モー継電器との組合せにおいてオーム
要素の適切な動作範囲による電力系統保護が可能
になる。
第1図は電力系統の地絡故障を示す図、第2図
は至近端1線地絡におけるベクトル図、第3図は
モー継電器の特性変化を示す複素平面図、第4図
は四辺形リアクタンス継電器の動作範囲を示す
図、第5図は四辺形リアクタンス継電器のR軸方
向特性を説明するための図、第6図〜第8図は本
発明による距離継電器の動作を説明するための
図、第9図は本発明の一実施例を示すブロツク図
である。 1,5,10……波高値検出回路、2……自乗
回路、3,9……移相回路、4,8,16……ベ
クトル内積演算回路、6,18……極性反転回
路、7,19……加算回路、11〜15,17…
…乗算器、20……判定回路。
は至近端1線地絡におけるベクトル図、第3図は
モー継電器の特性変化を示す複素平面図、第4図
は四辺形リアクタンス継電器の動作範囲を示す
図、第5図は四辺形リアクタンス継電器のR軸方
向特性を説明するための図、第6図〜第8図は本
発明による距離継電器の動作を説明するための
図、第9図は本発明の一実施例を示すブロツク図
である。 1,5,10……波高値検出回路、2……自乗
回路、3,9……移相回路、4,8,16……ベ
クトル内積演算回路、6,18……極性反転回
路、7,19……加算回路、11〜15,17…
…乗算器、20……判定回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 モー継電器と四辺形リアクタンス継電器を組
合せた距離継電器において、前記モー継電器は極
性電圧Vpを地絡故障相(a)を除いた残りの相
(b、c)間電圧Vbcから90度移相した電圧Vbc
∠90゜とし、前記四辺形リアクタンス継電器は下
記式 ZM/2VaVbcIa2+ZM/2VaVbc COS(π/2−α)I
a2 −VaVp COSα IaVa COS(−θ)>0 ZM:モー継電器の整定値 Va:a相電圧 Ia:a相電流 α:電圧VaとVpの位相差 :オーム要素の特性角 θ:電圧Vaと電流Iaの位相差 に従つてオーム要素の動作範囲を得ることを特徴
とする距離継電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9419980A JPS5720124A (en) | 1980-07-10 | 1980-07-10 | Distance relay |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9419980A JPS5720124A (en) | 1980-07-10 | 1980-07-10 | Distance relay |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5720124A JPS5720124A (en) | 1982-02-02 |
JPS6245773B2 true JPS6245773B2 (ja) | 1987-09-29 |
Family
ID=14103620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9419980A Granted JPS5720124A (en) | 1980-07-10 | 1980-07-10 | Distance relay |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5720124A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5996909A (ja) * | 1982-11-27 | 1984-06-04 | 段谷産業株式会社 | 部分的に淡色化した染色単板の製造方法 |
-
1980
- 1980-07-10 JP JP9419980A patent/JPS5720124A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5720124A (en) | 1982-02-02 |
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