JPS6245313A

JPS6245313A - 消臭フイルタ−

Info

Publication number: JPS6245313A
Application number: JP60186349A
Authority: JP
Inventors: Koji Osada; 光司長田; Haruyuki Date; 伊達　晴行; Yasuhiro Saihara; 康弘才原; Toshiyuki Yamauchi; 俊幸山内; Shiro Koike; 小池　史郎
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1985-08-23
Filing date: 1985-08-23
Publication date: 1987-02-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕この発明は、空気の脱臭・浄化のだめの消臭フィルター
に関する。

〔背景技術〕

従来、空気清浄の目的で、空気清浄器が市販され、活性
炭フィルターが使われていて、かなりの効果を収めてい
る。しかし、活性炭フィルターの場合、低分子、低沸点
、現水性のガスに対して；よ、不充分な効果しかない。

また、飽和状態になれば、悪臭を再放出することがあり
、いまだ、満足すべきものではない。

上記以外に、空気浄化用フィルターとして、担体に金属
触媒や金属酸化物を組め合わせて担持させ、悪臭を主に
酸化分解させることにより、脱臭させることもなされて
いるが、悪臭によっては酸化されにくい物質もあり、ま
た、金属化合物においては、人体に悪影響を与えるもの
もあるため、家庭環境において用いるには不通なものも
存在するく特開昭４９−１３１９８６号公報、特開昭４
９−１３１９７２号公和、特開昭４９−１３１９８８号
公報）。

活性炭フィルターの再放出性を改善するために、フィル
ター近傍に発熱体を設けて、臭気を焼却し、酸化物に変
化させることを特徴とするフィルターも提案されてｐる
（特開昭５３−１３０２８０号公報）。しかし、これは
、装置化が必要であったり、使用場所が限定されるなど
の欠点があるその他に、アルカリ金属塩やアルカリ水可
溶性重金属塩を担体に含浸させてなるフィルターの提案
（特公昭５２−３３３５号公報）や、水酸化カルシウム
と硫酸カルシウムを組み合わせたフィルターの提案（特
開昭５１−５７６８５号公報）があるが、これらのフィ
ルターは、ある特定の臭気に対して、効果を有するもの
で、生活環境の中で発生する代表的な臭気をすべて除去
する機能を有さないのが現状である。

〔発明の目的〕

この発明の目的は、空気清浄器などに王に使われる空気
浄化フィルターに関するものであり、生活環境の中で発
生する悪臭に対し、特に、アンモニアやニコチンなどの
窒素系臭気、メルカプタン類や硫化水素のようなイオウ
系臭気に対し効果を有する消臭フィルターを提供するこ
とにある。

〔発明の開示〕

上記目的を達成するため、この発明は、担体にシリカゲ
ルを担持させてなる消臭フィルターを要旨とする。

以下に、これを詳り、　＜述べる。

この発明は、紙、織布、不織布、フェルト、ポリウレタ
ンフォームなどのシー１〜状の各種担体に対して、種々
の臭気を吸着して消臭を行うシリカゲルを分散担持させ
ることにより、種々の臭気に対する消臭効果を発現させ
ている。

必要に応じ、窒素系やイオウ系の悪臭を除去Ｖるために
、植物より抽出された消臭成分を添加分散させる。窒素
系臭気に対して効果の大きい植物としては、クロマツ、
ムラサキカタバミ、カタバミ、ドクダミが挙げられ、イ
オウ系臭気に対して効果の大きい植物として建、キリ、
レンギヨウ。

ヒイラギモクセイ、キンモクセイが挙げられる。

上記植物の葉、茎、芽、実などから、水やアルコールな
どの親水性有機ン各課を用いて熱抽出などを行い、消臭
成分を得る。

得られた消臭成分のｌ容液に、没食子酸、プロトカテチ
ュ酸などの有機酸を添加すると、一層効果が一ヒかる。

また、↑’ｆｚ　ｊｊｊ　ｉ夜を添加すると、）合液の
ｐｉが安定して、消臭効果が増す。

植物よりの抽出方法は、原料植物の臭気成分を除去する
ための抽出方法であれば、限定するものではない。たと
えば、前記の原料植物に、水やエタノール、メタノール
等のアルコール類やメチルエチルケトン、アセトン等の
ケトン類のような親水性有機）各課を添加し、ソックス
レー抽出器等を用いて消臭成分を熱抽出する。この抽出
操作は、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒を用い
て行ってもよい。こうして得られた抽出液は、通常、そ
のまま用いるが、必要に応じ、ロークリエバポレータ、
もしくは真空乾燥機等にかけて水もしくは親水性有機溶
媒を除去し、消臭成分を固形物として得る。この固形物
は、これを消臭剤とじてそのまま用いてもよいし、適当
な）各課に）容かして用いてもよい。得られた消臭剤は
一種で、あるＩ、ｓはそれ以上の組合せで使用する。な
お、抽出はこのように一段抽出でなく、必要に応じて疎
水性有機溶媒、たとえば、ヘギサン９石油エーテルなど
を用いて、ｒｉｉｉもって原料植物の臭気成分を溶出除
去することもある。また、水蒸気蒸留法を用いてもよい
。

シリカゲルのフィルターへの分散方法は、シリカゲル粉
末をフィルターに均一に分散させることが望ましいが、
特に限定するものではない。たとえば、直接圧入による
ほか、水に分散させた系をフィルターに含浸させ、その
後、乾燥することにより、分散させるようにしてもよい
。フィルターへの固着を高めるために、バインダーを混
合した系を含浸させるようにしてもさしつかえない。さ
らに、保湿効果を狙って、グリセリンを添加したり、均
一含浸性を狙って、界面活性剤を添加した系を風体に含
浸させ、乾燥させたりしてもよい。

窒素系やイオウ系に対する消臭剤の添加については、シ
リカゲルを担持させた上記フィルターに消臭剤を含浸さ
せる２段階の方法をとってもよいし、消臭剤が液状にな
った状態の時に、シリカゲルをこの液状消臭剤に所定量
まぜて分散させたのち、フィルターにシリカゲルと消臭
剤を一度に含浸さゼる方法をとってもよく、特に限定さ
れるものではない。しかし、消臭剤もフィルターに均一
に分散されていることが望ましい。

フィルターへのシリカゲルや消臭剤の添加量は、特に限
定されるものではなく、使用可能な範囲で、含浸量を高
くすることが望ましい。圧１員失の増大により空気清浄
器への負荷が大きくなり、装置に異常をきたすようなこ
とが生じなければよい次に、実施例について比較例と併
せて説明する（実施例１）セルロース系の不織布に対して、２００メ、シュのシリ
カゲルの３０％水分散液を含浸させ、乾燥させた。

得られたシリカゲル含有不織布を３　ｃｍ　Ｘ　３　ｃ
ｍ角に切り、３１の容積のある密閉できるガラス容器中
に入れ、そのあとアンモニアガスを容器内の初！’Ｊｌ
　？Ｈ度が５０ｐｐｍになるように添加し、容器内のガ
ス濃度の変化を市販のガス検知管により経時的に測定し
た。

比較のために、シリカゲル未含浸の不織布についても、
３　ｃｍ　Ｘ　３　ｃｍ角のサンプルについて同様の試
験を行った。

その結果を第１図に示した。図中、１はシリカゲル未含
浸の不織布での測定値、２はシリカゲル含有の不織布で
の測定値にかかる。図にみるように、シリカゲル含有フ
ィルターはアンモニアに対して大きな消臭効果を示して
いる。

（実施例２）ヒ、イラギモクセイの抽出物の１％水溶液に対して、保
湿剤として５％のグリセリンを添加し、３０％のシリカ
ゲル（２００メ、ンユ）を分散させた。この溶液をセル
ロース系不織布に含浸させ、乾燥させて、イオウ系臭気
に特に高い効果を示す消臭フィルターを得た。

得られた消臭フィルターを３ｃＩｎ×３ｃ１１１角に切
り、３βの三角フラスコ中に、口から１５ｃｎ＋のとこ
ろにつるし、シリコン栓で密栓した後、臭気を添加し、
フラスコ内の臭気濃度の経時変化を測定した。臭気の初
ｉＵＪ　’ｈＨ度は、硫化水素が１０ｐｐｍ、　メチル
メルカプタンがｔ　ｐｐｍになるように設定した。何も
含浸させていない不織布も同様にして消臭効果を測定し
、両者の臭気濃度の比から臭気除去率を求めた。結果を
第１表に示す。

第１表表にみるように、この実施例にかかるフィルターは、ど
ちらの臭気に対しても大きな除去率を示している。

（実施例３）クロマツの抽出物の１％水溶液に対して、３０％のシリ
カゲル（２００メ、ンユ）を分散させ、１％のポリビニ
ルアルコールを添加した。この溶液を市販のポリウレタ
ンフォーム（３ｎ厚）に含浸させ、乾燥させて、窒素系
臭気に特に高い効果を示す消臭フィルターを得た。

このフィルター（２０ｃｍｘ２０ｃｎｎ角）を家庭用空
気清浄器に設置し、１醒のアクリルボックス内で運転さ
せ、臭気を添加し７て消臭効果をみた。臭気の初期濃度
は、アンモニアが５０ｐｐｍ、ｈリメチルアミンが１０
ｐｐｍになるように設定した。

比較のために、何も含浸させていないポリウレタンフォ
ームの消臭効果もみた。結果を第２図。

第３図に示す。Ｒ中、３はポリウレタンフォームのみの
フィルターでの測定値、４はシリカゲルおよび消臭成分
含有のフィルターでの測定値にかかる。

図にみるように、消臭剤を添加した消臭フィルターはど
ちらの臭気にも著しい効果を示した。

（実施例４）キンモクセイの抽出物の１％水溶液と、クロマツの抽出
物の１％水溶で夜を等量混合した溶液に対して、２００
メノンユのシリカゲルを添加し、５０％のシリカゲル分
散液を得た。この溶液を市販のポリウレタンフォーム（
３龍厚）に含浸させ、乾燥させて消臭フィルターを得た
。

このフィルターを靴底に沿って切断し、中に敷き、その
上に市販の靴の中敷を置き、数日間化の中の臭いを観察
した。比較のために、フィルターを敷かない靴の中の臭
いも観察した。

その結果、フィルターを敷いた靴からは不快臭がしなく
なったが、フィルターを敷かない靴から（ま不快臭がし
た。

〔発明の効果〕

この発明は、以上のごとく構成されているため、生活環
境の中で発生する種々の悪臭に対し、頭片な消臭効果を
有する新規な消臭フィルターを提供することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は、この発明の効果を確認するだめ
の試験の結果を示すグラフである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）担体にシリカゲルを担持させてなる消臭フィルタ
ー。
（２）担体が、紙、織布、不織布、フェルト、ポリウレ
タンフォームからなる群から選ばれた少なくとも１種の
ものである特許請求の範囲第１項記載の消臭フィルター
。
（３）植物から抽出された消臭成分が添加されている特
許請求の範囲第１項または第２項記載の消臭フィルター
。
（４）植物が、キリ、レンギョウ、ヒイラギモクセイ、
キンモクセイ、クロマツ、ムラサキカタバミ、カタバミ
、ドクダミからなる群から選ばれた少なくとも１種のも
のである特許請求の範囲第３項記載の消臭フィルター。