JPH0249110B2 - - Google Patents

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JPH0249110B2
JPH0249110B2 JP60035646A JP3564685A JPH0249110B2 JP H0249110 B2 JPH0249110 B2 JP H0249110B2 JP 60035646 A JP60035646 A JP 60035646A JP 3564685 A JP3564685 A JP 3564685A JP H0249110 B2 JPH0249110 B2 JP H0249110B2
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JP
Japan
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deodorant
solution
deodorizing
odors
water
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JP60035646A
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English (en)
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JPS61193665A (ja
Inventor
Yasuhiro Saihara
Haruyuki Date
Toshuki Yamauchi
Koji Osada
Shiro Koike
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕 この発明は、悪臭や異臭を消す消臭剤に関す
る。 〔背景技術〕 一般に、悪臭や異臭としては、工場の排煙や廃
液、および煙草や屎尿、ならびに台所の厨芥等が
発生源となつており、その悪臭や異臭の種類も多
種多様である。特に、家庭内においては、冷暖房
装置の作動時には密室状態に保たれることが多い
ので、これらの悪臭異臭の対策が大きな問題とな
つてきている。 このような悪臭や異臭を消す方法には、大別し
て次の4つの方法がある。 感覚的消臭法…芳香性物質(香料等)によつ
て悪臭や異臭をマスクする方法。 物理的消臭剤…換気・拡散によつて異臭を希
釈、除去するか、シリカゲルや活性炭などを利
用して臭気を吸着させるか、または、シクロデ
キストリンのような包接化合物により臭気物質
を包接する方法。 化学的消臭法…悪臭や異臭成分と化学的に反
応(中和、付加、縮合、酸化等)させて無臭化
する方法。たとえば、直火燃焼法や、オゾン、
過マンガン酸カリウムなどの酸化剤による酸
化。 生物的消臭法…腐敗を生起するバクテリアを
滅殺して、腐敗を防止し、悪臭の発生を阻止す
る方法。 の感覚的消臭法は、主に一般家庭で実施され
ている方法で、消臭剤自身の有する香気などによ
つて、悪臭や異臭を消臭するものである。しか
し、この方法では香気と臭気のバランスをとるこ
とが難しく、しかも、消臭剤の有する香気には人
の好みがあつて、時に嫌悪感を催させることがあ
り、一般的な消臭法とは云い難い。の物理的方
法は広く使用されているが、装置化が必要であつ
たり、室温が変動したり、活性炭などでは悪臭や
異臭成分の吸着効果に持続性がなかつたりすると
いう問題がある。また、化学的消臭法は、多種
多様な悪臭成分に対し、効果的に反応する物質の
選定が極めて困難であり、使用薬剤の取扱いに注
意を要することもあつて、一般的ではない。さら
に、の生物的消臭法も装置化が必要であり、効
果の発現が遅いという欠点があるなど、各消臭法
に各々一長一短があるのが現状である。一方で、
それ自身は無臭で、大がかりな設備も必要としな
い消臭剤として、植物中の有効成分を用いること
が案出され、公知のものとしては、ツバキ科、ク
スノキ科植物から有機溶媒あるいは水により熱抽
出した抽出物を消臭剤とするものがある。(特開
昭53−66434,56−100060)。発明者らは、そこで
上記以外の様々な植物について考察を重ねたが、
対象とする臭気によつて消臭効果にばらつきがあ
つた。 〔発明の目的〕 この発明は、上のような事情に鑑みてなされた
ものであつて、それ自身は無臭であり、硫黄系の
悪臭成分に対し、消臭効果の高い消臭剤を提供す
ることを目的とする。 〔発明の開示〕 この発明は、硫黄系臭気に対する消臭剤であつ
て、キリ、ヒイラギモクセイ、ツワブキ、フキ、
ライラツク、シナレンギヨウ、クリおよびハンノ
キからなる群から選ばれた少なくとも一つの植物
よりの抽出成分を有効成分とし、この有効成分を
溶解させる媒体の少なくとも一部が、溶液の水素
イオン濃度を、中性から弱アルカリ性の範囲の、
より高い値に調整するものであることを特徴とす
る消臭剤をその要旨とする。すなわち、この発明
にかかる消臭剤は、メルカプタン、硫化水素等の
硫黄系臭気に対する消臭に有効なものであり、溶
媒の少なくとも一部が、溶液の水素イオン濃度
を、中性から弱アルルカリ性の範囲の、より高い
値に調整するものであるので、フエノール系化合
物等の消臭有効成分の効果がより一層引き出され
るのである。 溶液を中性より弱アルルカリ性の範囲の、より
高い値に調整する方法については、有効成分に添
加等することにより溶液が中性より弱アルルカリ
性になるものであれば、特に限定されない。
NaOH,KOH,Na2HPO4などのアルルカリ性
溶液または緩衝作用を有する液などがあげられ
る。 溶液の水素イオン濃度は、高いほど消臭効果は
増すが、取扱いに注意を要するので、使用上はPH
6.5〜8.5程度が好ましい。 有効成分としては、植物の葉、実、樹皮等から
の抽出成分で、硫黄系臭気に対して優れた消臭効
果のあるものとして、キリ、ヒイラギモクセイ、
ライラツク、ツワブキ、フキ、シナレンギヨウ、
クリ、およびハンノキから得られる抽出成分が用
いられる。 この発明において使用する抽出溶媒としては、
水あるいは親水性有機溶媒が挙げられ、親水性有
機溶媒としては、メタノール、エタノール、アセ
トン等が挙げられる。 抽出方法は、消臭剤自体の臭気成分を除去する
ための抽出方法であれば、限定するものではな
い。たとえば、前記の原料植物に、水、エタノー
ル、メタノール等のアルコール類やメチルエチル
ケトン、アセトン等のケトン類のような親水性有
機溶媒を添加し、ソツクスレー抽出器等を用いて
有効成分を熱抽出する。この抽出操作は、これら
親水性有機溶媒と水との混合溶液を用いて行つて
もよい。こうして得られた抽出液をロータリエバ
ポレータもしくは真空乾燥機等にかけて水もしく
は親水性有機溶媒を除去し、消臭有効成分を固型
物として得る。したがつて、これを消臭剤として
そのまま用いてもよいし、もしくは濃縮して用い
てもよい。得られた消臭剤は一種であるいはそれ
以上の組合せで使用する。なお、抽出はこのよう
に一段抽出ではなく、必要に応じて疎水性有機溶
媒を用いて前もつて原料植物の臭気成分を溶出除
去することもある。また、水蒸気蒸溜法を用いて
もよい。 このようにして得られたものを有効成分として
用いるので、それ自身無臭であり、人体に危険性
のない消臭剤が得られる。 以下、この発明をその実施例に基づいて詳しく
説明する。 (実施例 1) キリ、ヒイラギモクセイ、ツワブキ、フキ、ラ
イラツクおよびシナレンギヨウの葉を採取した
後、10日間陰干しをし、葉を粉砕した。それぞれ
の粉砕物を20gとり、水:メタノール=9:1の
混合溶液120mlと共に、ソツクスレー抽出器にか
けて5時間還流する。抽出液を濾過器にかけて濾
液を得、減圧下で溶媒を除去し、乾燥して固型物
を得た。これを水−エタノール混合溶媒(水:エ
タノール=4:1)に溶解し、0.1wt%の消臭剤
溶剤を得た。各液のPHは第1表に示すごとくであ
る。これとは別に各葉よりの抽出物にNaOH溶
液で調整したPH7.0の0.1wt%の消臭剤溶液(水:
エタノール=4:1)を得た。 このようにして得られた6種類の植物の各々2
つの消臭剤溶液、NaOH溶液で水素イオン濃度
を調整したものとしないものに対て消臭効果をみ
るために、次のような試験を行つた。 得られた12の溶液各々1mlを10ppmのエチレン
メルカプタン溶液(エタノール溶媒)の20μの
入つた試験管に添加し、密栓し、30℃で20分間放
置した後、ガスクロマトグラフイによつて試験管
内のエチルメルカプタン量を測定した。検出器は
FPD(炎光光度検出器)を使用した。 ブランクテストとして、消臭剤溶液を入れない
で、水−エタノール溶液(水:エタノール=4:
1)1mlを10ppmのエチルメルカプタン溶液20μ
の入つた試験管に添加し、同様の操作で、エチ
ルメルカプタンの量を測定した。次式に従い、消
臭率を求め、消臭効果をみた。 消臭率(%)=X0−X1/X0×100 X0:消臭剤溶液を入れない場合の臭気量 X1:消臭剤溶液を入れる場合の臭気量 硫化水素についても、同一の臭気濃度で、同様
の操作に付し、消臭率を求めた。それぞれの溶液
のPHの値と試験の結果は、第1表に示す。
【表】
【表】 表からわかるように、いずれの植物の抽出物で
も消臭効果を示すが、PHを7.0に上げることによ
り、さらに消臭効果が増した。 (実施例 2) 実施例1で得られたシナレンギヨウの葉の乾燥
物について、PHを6.5から8.0まで0.5きざみの
0.1wt%溶液(水:エタノール=4:1)を作製
し、PHの調整をしないシナレンギヨウの消臭剤溶
液(PH5.8)と共に実施例1と同様にしてエチル
メルカプタンに対する消臭率を比較した。試験方
法は前記実施例に準じた。結果は第2表に示す。
【表】 表からわかるように、PHの値が上がるにつれ、 消臭率が増加しているので、消臭効果があがつ
ている。 (実施例 3) キリ、ヒイラギモクセイ、フキの葉40gをそれ
ぞれメタノール120mlと共に、ソツクスレー抽出
器にかけて5時間80℃で還流する。抽出液を濾過
器にかけて濾液を得、減圧下でメタノールを除去
し、真空乾燥して固形物を得た。これを水−エタ
ノール混合溶液(水:エタノール=4:1)に溶
解し、0.1wt%の消臭剤溶液Aを得た。PHはそれ
ぞれ5.8,5.7,6.2であつた。一方、NaOH溶液を
添加し、PH7.0に調整したそれぞれの0.1wt%の消
臭剤溶液Bを得て、消臭剤溶液Aと比較した。 試験方法は実施例1に準じた。結果を第3表に
示す。
【表】 表からわかるように、どの材料であれ、PHが
7.0の消臭剤溶液Bの方が高い消臭効果を示した。 (実施例 4) クリの葉40gを水に200mlと共に三角フラスコ
に入れ、90℃で3時間還流する。溶液を濾過器に
かけて濾液を得、濃縮乾固して固形物を得た。こ
れを水に溶解し、0.1wt%水溶液の消臭剤溶液A
を得た。PHは5.1であつた。一方、これにIMリン
酸カリウム緩衝液を加え、PH6.5(B),PH7.0(C),PH
7.5(D)の消臭剤溶液を作製した。それぞれのPHの
消臭剤溶液の、エチルメルカプタンと硫化水素に
対する消臭率を比較した。試験方法は前記実施例
1に準じた。ブランクテストとしては消臭剤溶剤
A〜DのPHに等しい緩衝液を用いた。結果は第4
表に示す。
【表】 表からわかるように、PHの値が高くなるほど、
消臭率が増加している。 (実施例 5) ハンノキの葉40gを水−エタノール混合溶媒
(水:メタノール=1:4)200mlと共に三角フラ
スコに入れ、90℃で5時間還流する。液を濾過器
にかけて濾液を得、減圧下でメタノールを除去
し、乾燥して固形物を得た。これを水−エタノー
ル混合溶媒(水:エタノール=4:1)に溶解
し、0.1wt%の消臭剤溶液Aを得た。PH5.8でであ
つた。一方、これに実施例4と同様にして、PH
6.5(B),PH7.0(C),PH7.5(D)の消臭剤溶液を作製し
た。それぞれのPHの消臭剤溶液の、エチルメルカ
プタンと硫化メチルに対する消臭率を比較した。
試験方法は実施例4に準じた。結果は第5表に示
す。
〔発明の効果〕
以上にみたように、この発明では、前記した特
定の植物よりの抽出成分を有効成分とするととも
に、消臭剤溶液を中性から弱アルルカリ性の範囲
で、従来の無調整の消臭剤溶液よりも水素イオン
濃度が高くふなるように調整しているので消臭効
果がより一層高く、自体無臭で、人体に危険性の
ない消臭剤が得られる。すなわち、この消臭剤
は、それ自体が無臭であるため、従来の消臭剤の
ようにそれ自身の有する臭いによつて人に嫌悪感
をおこさせることがなく、大がかりな設備も要し
ない。しかも、硫黄系臭気に対して高い消臭効果
を示す消臭剤が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 硫黄系臭気に対する消臭剤であつて、キリ、
    ヒイラギモクセイ、ツワブキ、フキ、ライラツ
    ク、シナレンギヨウ、クリおよびハンノキからな
    る群から選ばれた少なくとも一つの植物よりの抽
    出成分を有効成分とし、この有効成分を溶解させ
    る媒体の少なくとも一部が、溶液の水素イオン濃
    度を、中性から弱アルカリ性の範囲の、より高い
    値に調整するものであることを特徴とする消臭
    剤。
JP60035646A 1985-02-25 1985-02-25 消臭剤 Granted JPS61193665A (ja)

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