JPS6245151B2 - - Google Patents

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JPS6245151B2
JPS6245151B2 JP52029944A JP2994477A JPS6245151B2 JP S6245151 B2 JPS6245151 B2 JP S6245151B2 JP 52029944 A JP52029944 A JP 52029944A JP 2994477 A JP2994477 A JP 2994477A JP S6245151 B2 JPS6245151 B2 JP S6245151B2
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JP
Japan
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car
landing
call
floor
assigned
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JP52029944A
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English (en)
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JPS53116651A (en
Inventor
Shintaro Tsuji
Katsuyuki Kanbara
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2994477A priority Critical patent/JPS53116651A/ja
Publication of JPS53116651A publication Critical patent/JPS53116651A/ja
Publication of JPS6245151B2 publication Critical patent/JPS6245151B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は複数台のエレベータのかごを一群と
して管理する装置に関するものである。 最近の群管理エレベータにおいては、かごを有
効に効率よく運転制御するとともに、乗場呼びに
対してどのかごがサービスするかが決定されると
そのかご(サービスかご)を通常ホールランタン
を用いて乗場待客に案内表示し、乗場待客へのサ
ービス向上をはかるようになつて来ている。この
ように、かごが乗場に到着する直前に乗場待客に
案内表示する(通常到着予報と呼ばれる)のでは
なく、サービスかごが決定された時点で乗場待客
に早目にサービスかごを知らせること(以後単に
予報という)は、多くのエレベータが並設されて
いる場合には乗場での混雑を避け、待客のかけ込
み乗車を少なくしスムーズな運転を行うために非
常に効果があり、また、乗場の待客はどのかごが
サービスしてくれるかを前もつて知ることができ
るので、待客の不安感、焦燥感を和らげることに
なり乗場の待客に対するサービスの質が向上され
る。 しかしながら、乗場に予報されているサービス
かごより先に他のかごが呼びに応答して到着し、
結果として誤つた予報を行つてしまうこと(以後
予報外れという)ことが時折生じることがある。
このような場合には、通常上記先に到着したかご
に案内表示を変更して待客を上記かごの方に誘導
することが行われる。しかし、予報されていたか
ごとは別のかごが到着したことによつて、安心し
てサービスかごを待つていた待客の間に混乱が生
じその結果かけ込み乗車となつたり、乗り遅れた
りすることになる。そしてまた、このような事態
が度重なると予報に対する不信感が高まり、サー
ビスかごを前もつて乗場待客に知らせることがか
えつて乗場待客に対するサービスを悪くすること
にもなり兼ねない。したがつて、サービスかごの
予報を行う最近の群管理エレベータにおいては乗
場待客の待時間を短くすることの他に予報を外さ
ないようにかごを運転制御することが重要な問題
のひとつとなつてきた。 従来、上記した予報外れを減少させるためにサ
ービスかごを予報する時期を遅らせ、確実になつ
た時点で予報するという方法とか、いつたん予報
するとその予報された乗場呼びまでの途中の乗場
呼びには応答させないという方法が考えられてい
る。しかし、乗場呼びが登録されるとただちにサ
ービスかごを決定し乗場に予報する方式、いわゆ
る即時予報方式においては上記したような従来の
方法では予報外れを減少させることは困難であ
り、より積極的に予報外れを減少させるようなサ
ービスかごの決定方法が望まれていた。 この発明の目的は、上記従来方式の欠点に鑑
み、予報されたかご以外のかごが先に乗場呼びに
サービスする危険性を考慮して乗場呼びにサービ
スすべきかごを決定することにより、短い待時間
で、しかも乗場全体として乗場呼びの予報外れが
少なくなるようにかごを運転制御するようにした
エレベータの群管理装置を提供することにある。 また、この発明は、末割当ての乗場呼びについ
て、各かご毎に仮割当てを行なつてそれぞれ予報
外れ確率を予測演算するとともに、この演算を末
割当て呼びのある階のみならず、他の階について
も行なつて総合的に評価し、全体として予報外れ
の小さいかごに割当てを行なうようにしたエレベ
ータの群管理装置を提供することにある。 ところで、割当かごより先に他のかごが到着し
てサービスする割当外れ率を用いることも考えら
れるが、この割当外れ率を用いても必らずしも充
分な予報外れ減少を行なうことはできない。つま
り、混雑時の玄関階の乗場呼びには複数のかごを
割当てるというようにひとつの乗場呼びに複数の
かごが割当てられることがある。この時かごの予
報案内は、通常は、混乱を避けるためひとつのか
ごについてのみ予報案内し、他のかごには予報し
ない。従つて、予報案内されている割当かごとは
別の割当かご(割当外れのかごではない)が先に
玄関階に到着すれば、当然予報が外れることとな
るが、その先着かごは割当てかごであるから割当
外れを発生させてはいない。このように、予報外
れと割当外れとは相互に同じものではなく、状況
によつて相互に異なつたものとなつてしまうた
め、割当外れ率を用いても予報外れを必らず減少
させることができるわけではない。 さて、この発明においては、予報外れの危険性
を表わすために、予報外れ指標の一つとして予報
外れ確率が用いられる。この予報外れ確率は、あ
る乗場呼びに対して予報されたかご以外のかご
(すなわち、予報されていないかご)が、予報さ
れたかごより先に上記乗場呼びと同方向で上記乗
場に到着しサービスする確率と定義されるが、広
義には、まだ予報されていない乗場呼びに対して
も、その乗場呼びの割当かごをサービスかごとし
て乗場に予報したと考えた場合にその予報が外れ
る確率という意味も含んでいる。以下、予報外れ
確率を求める方法について簡単に説明する。 一般にかごがある乗場に到着するまでの時間
(以後かごがその乗場に停止する、しないにかか
わらず到着時間という)は、その乗場に至るまで
の各乗場における乗客の乗降時間、戸閉めに要す
る時間、加減速に要する時間、定格速度で走行す
る時間、等々によつて決まる。従つてある時点で
ある乗場までのかごの到着時間を予測する場合
に、停止予定階での降車人数および乗車人数、ま
た新たに生じるかも知れない途中の呼びなど様々
な不測の要因によつて到着時間は確定的には求ま
らず、ある範囲のばらつきをもつことになる。
今、ある乗場に乗場呼びが登録され、そしてその
呼びにG号機が割り当てられ乗場にサービスかご
として予報されたとする。G号機の上記乗場への
到着時間tの分布が確率密度関数g(t)(t
20)で表わされる時、この確率密度関数g(t)
は ∫ g(t)dt=1 … なる条件を満たし、実際にG号機が上記乗場に到
着するまでの時間tが、時間T1との時間T2(T1
<T2)の間に存在する確率P(T1、T2)は P(T1、T2)=∫T2 T1g(t)dt … と求められる。また、他のかご(そのひとつをA
号機とする)の上記乗場への到着時間tの分布も
同様に確率密度関数a(t)で表わされるものと
する。第1図はG号機およびA号機の到着時間t
の分布を示している。この時、A号機がG号機よ
り先に上記乗場に到着する確率(以後先着確率と
いう)Paは、A号機の実際の到着時間Taが、G
号機の実際の到着時間Tgより小さい、すなわ
ち、Ta<Tgとなる確率と等価であるので、一般
に Pa=∫ {∫ a(t)dt}g(x)dx … で求めることができる。 したがつて、A号機によつてG号機の予報が外
される確率qaは qa=Pa・Sa … となる。ただしSaはA号機が上記乗場呼びと同
方向で上記乗場に停止しサービスする確率であ
る。 同様にして、予報されていないもうひとつの他
のかごB号機による予報外れ確率qbが求められ
ると、G号機に割り当てられ予報された上記乗場
呼びの予報がA、B号機により外される確率q
は、結局 q=1−(1−qa)(1−qb) … で与えられる。 以下、第2〜第10図によりこの発明の一実施
例を説明する。なお、説明の便宜上3台のかごが
6階建の建物に設置されている場合について示す
が、設置台数及び階床数には関係なくこの発明が
適用できることは言うまでもない。 第2図中、a〜cはA〜C号機のかご、1cは
かごc内で登録された1階のかご呼び、2cはか
ごb内で登録された2階のかご呼び、3cはかご
a内で登録されたかご呼び、3dはかごcに割り
当てられた3階降り乗場呼び、4cはかごb内で
登録されたかご呼び、4uはまだどのかごにも割
り当てられていない4階昇り乗場呼び、5uはか
ごaに割り当てられた5階昇り乗場呼び、6dは
かごbに割り当てられた6階降り乗場呼びであ
る。なお、3階降り乗場呼び3d、5階昇り乗場
呼び5u、6階降り乗場呼び6dに対してはそれ
ぞれの割当かごがサービスかごとして乗場に予報
されているものとする。 第3図中、10はかご制御装置、11は乗場呼
びを登録する装置、12は各かごa〜cごとに割
り当てられた乗場呼びを記憶する割当記憶装置。
13はかごに割り当てるための乗場呼びをひとつ
選択する乗場呼び選択装置、14は上記乗場呼び
選択装置13により選択された乗場呼びをかごに
割り当てる割当装置、15は割当装置14に設け
られ、割り当てるべく選択された乗場呼びを各か
ごa〜cに仮りに割り当てたときの割当信号を出
力する仮割当装置。16,17は各かごa〜cが
各乗場(方向別)に到着するまでの時間を予測す
る到着予想時間演算装置で演算装置16は割り当
てるべく選択された乗場呼びを各かごa〜cに仮
りに割り当てたときの到着予想時間を、演算装置
17は上記呼びをどのかごにも割り当てないとき
の到着予想時間を出力する。18a〜18c,1
9は各乗場(方向別)の予報外れ確率をそれぞれ
予測演算する予報外れ確率予測装置で、予測装置
18a〜18cは割り当てるべく選択された乗場
呼びを各かごa〜cに仮りに割り当てたときの予
報外れ確率を、予測装置19は上記呼びをどのか
ごにも割り当てないときの予報外れ確率を出力す
る。20は割り当てるべく選択された乗場呼びを
各かごに仮りに割り当てた時とどのかごにも割り
当てない時の所定の乗場(方向別)の予報外れ確
率の差(正の値になる場合もあれば、負の値にな
る場合もある)の総和を各かごa〜cについて求
め、その総和が最小となるかごを割当かごとして
正規に選択する割当条件判定装置である。 第4―A図は乗場呼び選択装置13の回路図の
一例であり、4階昇り方向の乗場について示して
いる。他の乗場についても同様の回路で構成され
る。図中d1はノアゲート、d2はアンドゲー
ト、P4Uは第4―B図に示すように4階昇り方
向の乗場に対応した時刻(第4―B図の4uと記
した部分)にのみ周期的に「1」となるパルス列
信号であり、114Uは乗場呼び登録装置11の
出力信号で、4階昇り呼びが登録されているとき
のみ「1」となる乗場呼び登録信号、124Ua
〜124Ucは割当記憶装置12の出力信号で4
階昇り呼びがそれぞれかごa〜cに割り当てられ
ているときのみ「1」となる割当信号(以後かご
a〜cに対応する装置および信号には添字として
英小文字a〜cを付記し区別する。)134Uは
乗場呼び選択装置13の出力信号で、4階昇り呼
びが割り当てるべき乗場呼びとして選択されたと
きのみ「1」となる選択乗場呼び信号である。 第5図は仮割当装置15のかごaのための回路
図の一例であり、4階昇り方向の乗場について示
している。他の乗場および他のかごについても同
様の回路で構成される。図中、d3はオアゲー
ト、154Uaは仮割当装置15の出力信号で4
階昇り呼びがかごaの割当呼びであるか又はかご
aに仮割当された呼びであるときのみ「1」とな
る割当信号である。 第6図は、予報外れ確率予測装置18aの回路
図の一例であり、4階昇り方向の乗場について示
してある。他の乗場および他の予測装置18b,
18c,19も同様な回路で構成される。図中、
d4は4階昇り呼びがかごaの割当呼びであると
きの、他のかごbおよびcによる予報外れ確率信
号d4aを出力する演算回路、d5,d6も同じ
く、4階昇り呼びがそれぞれかごbおよびcの割
当呼びであるときの予報外れ確率信号d5aおよ
びd6aを出力する演算回路、d7,d8はそれ
ぞれかごbおよびcがかごaより先に到着する確
率を予測し、先着確率信号d7aおよびd8aを
出力する先着確率予測装置、d9〜d11は乗算
器、d12,d13は加算器、d14は減算器、
d15はG点に「1」の信号が入力されていると
きはI点の入力信号をそのまま出力し、G点に
「0」の信号が入力されているときは0を出力す
るようなゲート回路、164Uaは到着予想時間
演算装置16の出力信号のひとつで、かごaの4
階昇り方向の乗場への到着予想時間を表わす信
号、174Ubおよび174Ucは到着予想時間演
算装置17の出力信号で、それぞれかごbおよび
cの4階昇り方向の乗場への到着予想時間を表わ
す信号、184Uaは予想外れ確率予測装置18
aの出力信号のひとつで、4階昇り呼びの予想外
れ確率信号、304Uaは割り当てるべく選択さ
れた乗場呼びをかごaに仮りに割り当てたときか
ごaが4階に昇り方向で停止するようなかご呼び
をもつ確率を表わすかご呼び確率信号、314
Ubおよび314Ucはそれぞれ割り当てるべく選
択された乗場呼びをかごbおよびcに仮りに割り
当てることをしなかつたとき、かごbおよびcが
4階に昇り方向で停止するようなかご呼びをもつ
確率を表わすかご呼び確率信号である。 第7図は先着確率予測装置d7の回路図の一例
であり、図中d16はY点の入力信号の値をX点
の入力信号の値で割りその商を出力する除算器、
d17はX点の入力信号の値からY点の入力信号
の値を差し引いた値を出力する減算器であり、し
かも、出力信号d7aが負の値をとるときは0.0
に、1.0より大きな値をとるときは1.0に修正して
出力するものである。32は定数値信号で例えば
1.5と設定される。 第8図〜第9図は割当条件判定装置20の回路
図の一例である。 第8図は、かごaに関する部分の回路図で、か
ごbおよびcについても同様な回路が必要とな
る。図中d18は割り当てるべく選択した乗場呼
びをかごaに仮りに割り当てた場合の所定の乗場
を設定する回路、d19は同じくかごaに上記呼
びを仮りに割り当てた時の評価値信号d19aを
出力する評価値設定回路、d20はノツトゲー
ト、d21,d22はアンドゲート、d23はオ
アゲート、d24,d25はG点に「1」の信号
が入力されているときI点の入力信号をそのまま
出力し、G点に「0」の信号が入力されていると
き0を出力するようなゲート回路、d26はX点
の入力信の値からY点の入力信号の値を差し引い
た値を出力する減算器、d27は加算器、f1〜
f10およびg1〜g10はそれぞれ1階昇り、
…、5階昇り、6階降り、…、2階降り方向の乗
場についての演算回路、f1a〜f10aはそれ
ぞれ上記演算回路f1〜f10の出力信号のひと
つで、割当てるべく選択された乗場呼びの乗場
(「〇〇乗場呼びの乗場」というとき上記呼びがあ
り、しかも上記呼びと同方向の乗場を意味するも
のとする)および上記呼びより遠方(1階昇り→
2階昇り→…→5階昇り→6階降り→…→2階降
り→1階昇り方向の乗場という具合にかごが一周
運転すると考えた場合に、かごから見て遠くなる
ことを意味するものとする)でかご位置階直後ま
での乗場に対応する信号のみが「1」となる。逆
に言えば、かごのいる乗場およびその乗場から割
り当てるべく選択された乗場呼びの乗場のひとつ
手前の乗場までの間にある乗場に対応する信号は
「0」となる。g1a〜g10aはそれぞれ上記
演算回路g1〜g10の出力信号で各乗場に対す
る評価値を表わす。131U〜135U,136
D〜132Dは乗場呼び選択装置13の出力信号
でそれぞれ1階昇り、…5階昇り、6階降り、
…、2階降り方向の乗場に対応した選択乗場呼び
信号、151Ua〜155Ua,156Da〜152
Daは仮割当装置15の出力信号でそれぞれ1階
昇り、…、5階昇り、6階降り、…2階降り方向
の乗場に対応したかごaの割当信号、181Ua
〜185Ua,186Da〜182Daおよび191
U〜195U,196D〜192Dは予報外れ確
率予測装置18aおよび19の出力信号でそれぞ
れ1階昇り、…、5階昇り、6階降り、…、2階
降り方向の乗場に対応した予報外れ確率信号であ
る。331Ua〜335Ua,336Da〜332Da
はかごaのかご位置信号でかごaがそれぞれ1階
昇り、…、5階昇り、6階降り、…、2階降り方
向の乗場にいる場合のみ「1」となり、他の場合
は「0」となる信号、341Ua〜345Ua,3
46Da,342Daはかごaに対してそれぞれ1
階昇り、…、5階昇り、6階降り、…、2階降り
方向の乗場が所定の乗場であることを示すための
信号で、割り当てるべく選択された乗場呼びの乗
場および上記呼びより遠方でかごaのかご位置階
直後までの乗場のうちかごaの割当呼びをもつ乗
場に対応する信号のみが「1」となる。 第9図は4階昇り方向の乗場についての回路図
で、他の乗場についても同様な回路が必要とな
る。図中、d28およびd29はかごbおよびc
の評価値設定回路で、それぞれ評価値信号d28
bおよびd29cを出力する。d30は4階昇り
方向の乗場の演算回路、d30a〜d30cはそ
れぞれかごa〜cのための4階昇り呼びに対する
割当記憶指令信号で、4階昇り呼びに割り当てら
れたかごに対応する信号のみが「1」となる。d
31はIa〜Ic点の入力信号の中から最小値をもつ
ものを選択し、それに対応した信号d31a〜d
31cを出力する最小値選択回路である。例え
ば、Ib点の入力信号d28bが最小の場合、出力
信号d31bのみが「1」となり、他の信号d3
1a,d31cは「0」と出力される。d32〜
d34はアンドゲートである。 第10図は割当記憶装置12のかごbのための
回路のうち、4階昇り方向の乗場についての回路
図の一例である。他の乗場、他のかごについても
同様の回路が必要である。図中、d35はノツト
ゲート、d36は記憶素子である。 今、第2図に示されるように4階昇り方向の乗
場呼び4uをかごに割り当てる場合について具体
的に各回路の動作を説明する。 まず、乗場呼び選択装置13の4階昇り方向の
乗場の回路(第4―A図)において、4階昇り呼
び4uはどのかごにもまだ割り当てられていない
ので割当信号124Ua〜124Ucはいずれも
「0」であり、従つて、ノアゲートd1の出力信
号は「1」、また、乗場呼び登録信号114Uは
「1」となつている。一方、パルス列信号P4U
はある周期で「1」のパルスをもつ信号であるか
ら、上記パルス列信号P4Uが「1」になつた時
のみ、アンドゲートd2の出力信号である選択乗
場呼び信号134Uが「1」となつて4階昇り呼
び4uが割り当てるべき呼びとして選択されるこ
とになる。このとき、他の乗場の選択乗場呼び信
号はすべて「0」となつている。 次に割当装置14について説明するが、説明の
便宜上、かごaに4階昇り呼び4uが仮割当され
た場合を中心に進めていくことにする。 さて、第5図に示す仮割当装置15の4階昇り
方向の乗場の演算回路において、選択乗場呼び信
号134Uは「1」であるからオアゲートd3の
出力信号、すなわち割当信号154Uaは「1」
となる。次に、仮割当装置15により出力された
割当信号に従つて到着予想時間演算装置16は各
乗場までの到着予想時間を演算する。到着予想時
間は、かごが1階床走行するのに要する時間を2
秒、かご呼び又は割当呼びに停止しサービスする
のに要する時間を10秒としてかご位置階からかご
の運行方向に1階床ずつ順次加算していき、終端
階に到達すると次はかごの運行方向と逆方向の乗
場について同様に演算を進める。そしてもう一方
の終端階に到達すると、最後にかごの運行方向と
同方向の乗場についてかご位置階直後まで演算す
る。このように、到着予想時間はかごが一周運転
するものとして計算されるが、上述のような到着
予想時間演算装置16および17はすでに公知で
あるのでその回路構成についての詳しい説明は省
略する。第2図に示す場合の各割当呼びの乗場ま
での到着予想時間は演算装置16および17によ
り表1のように求められる。
【表】 次に、予報外れ確率予測装置18a(第6図、
第7図)において、4階昇り呼び4uがかごaに
仮割当された時の各乗場における各かごの先着確
率および予報外れ確率が予測演算される。先着確
率は一般には式で求めることができるが、この
実施例では、到着予想時間が長くなる程そのばら
つきも大きくなる点に注目して、次式により近似
計算する。すなわち、かごaの到着予想時間を
ta、かごbの到着予想時間をtbとするとき、かご
bがかごaより先に到着する確率Pbaを Pba=Pp−tb/ta … で求める。ただし、Ppは定数(普通Pp=1.5と
設定される。)Pba1のときはPba=1、Pba
0のときはPba=0とする。かごcがかごaより
先に到着する確率Pcaも式と同様にして求めら
れる。 さて、4階昇り方向の乗場に対応する先着確率
予測装置d7は上記式を実現した回路であり、
4階昇り方向の乗場においてはかごaの到着予想
時間信号164Ua(=14秒)とかごbの到着予
想時間信号174Ub(=16秒)、および定数値信
号32(=1.5)により先着確率信号d7aは1.5
−16/14=0.357と出力される。 また、かごcの先着確率信号d8aは1.5−32/
14=−0.788と負の値をとるので結局0.0と出力さ
れる。他の乗場の先着確率も同様にして演算さ
れ、各割当呼びに対する先着確率は表2のように
求められる。
【表】 次に、4階昇り方向の乗場に対応する演算回路
d4は式、を実現した回路であり、かごaに
4階昇り呼び4uが仮割当された時の予報外れ確
率d4aが演算される。ここで、式における停
止確率Saであるが、割当方式ではかごは割り当
てられた乗場呼びとかご呼びだけにしか応答しな
いので、この停止確率Saは問題としている乗場
呼びと同方向で停止するようなかご呼びをもつ確
率と等価となる。したがつて第2図に示すよう
に、かごbがすでに4階のかご呼び4cをもつて
いる場合、この4階のかご呼び4cはかごbが4
階昇り呼び14uと同方向(すなわち上昇方向)
で停止するようなかご呼びであるのでかごbのか
ご呼び確率信号314Ubは1.0と設定される。一
方、かごcは4階にはかご呼びがないが将来4階
昇り方向の乗場に到達した時に、かご呼びをもつ
かも知れないのでかごcのかご呼び確率信号31
4Ucは0.5と設定される。このように、かご呼び
がない場合はこの実施例ではかご呼び確率を一率
に0.5と設定する。従つて、乗算器d9およびd
10の出力信号は、それぞれ0.357×1.0=0.357、
0.0×0.5=0.0となるので、4階昇り呼びの予報外
れ確率信号d4aは0.357+0.0−0.357×0.0=
0.357と出力される。なお、演算回路d5および
d6では割当信号124Ubおよび124Ucはい
ずれも「0」であるから、ゲート回路d15に対
応する各演算回路d5およびd6のゲート回路に
より、出力信号d5aおよびd6aはいずれも
0.0と出力される。それ故加算器d13により4
階昇り方向の乗場に対する予報外れ確率信号18
4Uaは0.357+0.0+0.0=0.357と出力される。予
報外れ確率予測装置19の4階昇り方向の乗場の
各演算回路は、第6図において、割当信号154
Uaを割当信号124Uaで、到着予想時間信号1
64Uaを同じく174Uaで、かご呼び確率信号
304Uaを同じく314Uaで置き換れたものと
等価であるので、割当信号124Ua〜124Uc
がいずれも「0」であることから、4階昇り呼び
4cをどのかごにも仮割当しない場合の予報外れ
確率信号194Uは0.0と出力されることがわか
る。他の乗場の予報外れ確率も同様にして演算さ
れ、各割当呼びに対する予報外れ確率は表3のよ
うに求められる。割当呼びのない乗場の予報外れ
確率はすべて0.0となることは言うまでもない。
【表】 以上のようにして、各乗場の予報外れ確率が予
測されると割当条件判定装置20は予報外れ確率
が所定の条件を満たすようなかごを割当かごとし
て選択する。まず、かごaに対して所定の乗場を
設定する回路d18(第8図)では4階昇り呼び
の乗場および上記乗場より遠方で、かご位置階
(2階昇り方向の乗場)直後までの乗場の中で、
4階昇り呼びをかごaに仮割当した時のかごaの
割当呼びのある乗場を所定の乗場とする。さて、
4階昇り方向の乗場の演算回路f4において、所
定の範囲内にあることを表わす記号f3aがすで
に「0」と演算されている場合を考える。かご位
置信号334Uaは「0」であるのでノツトゲー
トd20の出力信号は「1」然るに、信号f3a
は「0」であるからアンドゲートd21の出力信
号は「0」となる。一方、選択乗場呼び信号13
4Uは「1」であるから、オアゲートd23の出
力信号、すなわち所定の範囲内にあることを表わ
す信号f4aは「1」となる。更に、割当信号1
54Uaは「1」であるからアンドゲートd22
の出力信号、すなわち、所定の乗場を表わす信号
344Uaは「1」と出力される。一方、信号f
4aは、5階昇り方向の乗場に対する信号f5a
を演算するために、演算回路f5(図示しない)
に入力される。演算回路f5においてはかご位置
信号335Uaは「0」であり、信号f4aも
「1」であるため結局信号f5aも「1」と出力
される。このようにして信号f6a、…、f10
a,f1aと順に「1」の信号が伝えられていく
が、2階昇り方向の乗場の演算回路f2(図示し
ない)では、かご位置信号332Uaが「1」で
あるので結局、信号f2aは「0」にリセツトさ
れる。3階昇り方向の乗場に対する信号f3aも
「0」となる。 次に、かごaのための評価値を設定する回路d
19では、割り当てるべく選択された4階昇り呼
び4uをどのかごにも仮割当しない時とかごaに
仮割当した時の所定の乗場の予報外れ確率の増加
分の総和を演算する。4階昇り方向の乗場の演算
回路g4において、所定の乗場を表わす信号34
4Uaは「1」なので、予報外れ確率信号184
Ua(=0.357)および194U(=0.0)はそのま
まゲート回路d24およびd25の出力信号とな
り減算器d26に入力される。従つて減算器d2
6により出力信号g4aは、0.357−0.0=0.357と
なる。他の乗場の演算回路の出力信号g1a〜g
3a,g5a〜g10aは、所定の乗場を表わす
信号131Ua〜133Ua,135Ua,136
Da〜132Daの中で信号135Uaのみが「1」
となるので、信号g5a(=0.287)を除く他の
信号g1a〜g3a,g6a〜g10aはすべて
0.0となる。それ故、加算器d27により、評価
値設定回路d19の出力信号d19aは、0.357
+0.287=0.644と求められる。かごbおよびかご
cについても同様に計算されて表3の値から評価
値信号d28bは(0.313−0.0)+(0.391−
0.391)=0.313、同じくd29cは、(1.0−0.0)=
1.0と計算される。従つて、各かごの評価値が求
められると4階昇り方向の乗場の演算回路d30
において、最小値選択回路d31により割当かご
として選択されたことを表わす信号d31bは
「1」、他の信号d31aおよびd31cはともに
「0」と出力される。さらに選択乗場呼び信号1
34Uは「1」であるので、アンドゲートd32
〜d34の出力信号、すなわち、4階昇り呼びに
対する割当記憶指令信号d30a〜d30cはそ
れぞれ「0」、「1」、「0」となる。他の乗場の演
算回路においても同様に演算されるが、他の乗場
の選択乗場呼び信号はすべて「0」であるから割
当記憶指令信号d30bを除くすべての割当記憶
指令信号は「0」となる。 上述の様にして、割当装置14によりかごbが
4階昇り呼び4uに対する割当かごとして選択さ
れると、割当記憶装置12のかごbの回路におい
て、割当記憶指令信号d30bが「1」なので4
階昇り方向の乗場の記憶素子d36は「1」にセ
ツトされ、4階昇り呼びはかごbの割当呼びとし
て記憶されている。4階昇り呼びが応答されると
乗場呼び登録信号114Uは「0」となりノツト
ゲートd35の出力信号(=「1」)により記憶素
子d36は「0」にリセツトされる。 以上説明したとおり、この実施例においては割
当てるべく選択された乗場呼びを各かごに仮りに
割り当てた時と、どのかごにも割り当てない時の
各乗場での予報外れ確率を予測し、所定の乗場の
予報外れ確率の増加分の総和が最小となるかごに
上記乗場呼びを正規に割り当てるようにしたの
で、乗場全体として予報外れの数を減少させるこ
とができ、また、待時間も短くすることができ
る。 第11図はこの発明の他の実施例を示し、割当
条件判定装置20のうち、かごaのための評価値
を設定する回路d19に相当する回路図である。
図中、h1〜h10はG点に「1」の信号が入力
されている時I点の入力信号をそのまま出力し、
G点に「0」の信号が入力されている時0を出力
するようなゲート回路、h1a〜h10aはその
出力信号、h11は入力信号の中から最大の値を
もつものを選択し、その値を出力する最大選択回
路である。 今、第1図に示すように、4階昇り呼び4uを
かごに割り当てる場合を考える。所定の乗場を表
わす信号341U〜345U,346D〜342
Dのうち、信号344Uおよび345Uのみが
「1」で、他の信号はすべて「0」であるから表
3の値から信号h4aおよびh5aはそれぞれ
0.357、および0.287、他の信号h1a〜h3a,
h6a〜h10aはすべて0.0となることがわか
る。 従つて、最大値選択回路h11により最大値が
選択され、かごaの評価値信号d19aは0.357
となる。同様にして、かごbおよびcの評価値信
号d28bおよびd29cはそれぞれ0.391およ
び1.0となる。それ故この実施例においてはかご
aが4階昇り呼び4uの割当かごとして選択され
ることになる。 この実施例は、割当てるべく選択された乗場呼
びを各かごに仮りに割り当ててみて各かご毎に所
定の乗場の予報外れ確率の最大値を求め、その最
大値が最も小さいかごに上記乗場呼びを割り当て
るようにした。その結果、予報外れの数を減少さ
せることが可能となつた。 上記各実施例では、設定回路d18により設定
される所定の乗場を (イ) 割り当てるべく選択された乗場呼びの乗場お
よびその呼びより遠方で仮割当されたかごのか
ご位置階直後までの間にあり、しかも上記かご
の割当呼びの乗場 としたが、もちろんこれに限るものではない。所
定の乗場(方向別)としては上記(イ)の他に、例え
ば以下に示すものが考えられる。 (ロ) 全乗場 (ハ) 割り当てるべく選択された乗場呼びの乗場 (ニ) 上記(ハ)の乗場およびすべての割当呼びの乗場 (ホ) 特別な取り扱いをすべき乗場(食堂階、玄関
階、集会室階、重役室階、交通量の多い乗場、
待時間の長い乗場など) (ヘ) 割り当てるべく選択された乗場呼びを仮割当
したかごの割当呼びの乗場(仮割当した乗場呼
びの乗場も含む) (ト) 割り当てるべく選択された乗場呼びの乗場お
よびその呼びより遠方かつその呼びに仮割当さ
れたかごのかご位置階直後までの間にある乗場 (チ) 割り当てるべく選択された乗場呼びを仮割当
したかごのかご位置階より遠方で所定距離(時
間的距離も含む)内にある乗場 (リ) 割り当てるべく選択された乗場呼びの乗場と
その呼びを仮割当されたかごの間にある乗場 (ヌ) 上記(ハ)又は(ホ)の乗場より遠方でかつその乗場
から所定距離(時間的距離も含む)内にある乗
場 (ル) 上記(ハ)の乗場と逆方向の乗場 上記(ロ)のための設定回路d18は信号341
Ua〜345Ua,346Da〜342Daをすべて
「1」にして出力すればよいので容易に実現でき
る。また、上記(ハ)は選択乗場呼び信号131U〜
135U,136D〜132Dを、上記(ニ)はかご
aの割当信号151Ua〜155Ua,156Da〜
152Daおよび他のかごの割当信号を用いれば
よい。同様に上記(ホ)〜(ル)のための設定回路d
18も容易に実現でき、さらに上記(イ)のように上
記(ヘ)および(ト)の組合せで所定乗場の設定回路d1
8が構成されるという具合に、上記(イ)〜(ル)の
考えられる種々の組合せによる設定回路d18も
容易に実現できることは明白である。もちろん、
上記所定の乗場(イ)〜(ル)は交通状態や割り当て
るべく選択された乗場呼びの階床・方向、かご位
置・方向、かご呼びのある階床・数に応じて使い
分けるようにしてもよい。 さらにまた、上記各実施例ではそれぞれ割当条
件を (ヲ) 割り当てるべく選択された乗場呼びをかご
に仮りに割り当てたときの予報外れ確率とどの
かごにも割り当てないときの予報外れ確率の差
(増加分又は減少分)を所定の乗場について合
計した値が最小となるかごの場合 (ワ) 割り当てるべく選択された乗場呼びをかご
に仮りに割り当てたとき、所定の乗場の中で最
大の予報外れ確率が最も小さくなるようなかご
の場合 と設定し、上記条件を満たすかごを割当かごとし
て選択したが、これに限るものではない。割当条
件としては上記条件(ヲ)、(ワ)の他に (カ) 割り当てるべく選択された乗場呼びをかごに
仮りに割り当てたとき、所定の乗場の予報外れ
確率の総和が最も小さくなるかごの場合 (ヨ) 割り当てるべく選択された乗場呼びをかご
に仮りに割り当てたとき、所定の乗場の中で、
予報外れ確率が規定値を越えるような乗場の数
が最も少なくなるかごの場合 (タ) 所定の乗場の中で、割り当てるべく選択さ
れた乗場呼びをかごに仮りに割り当てたときの
予報外れ確率とどのかごにも割り当てないとき
の予報外れ確率の差の最大値が最小となるよう
なかごの場合 (レ) 上記(ワ)において、最大の予報外れ確率
をもつ乗場の予報外れ確率の増加分が最も小さ
くなるようなかごの場合 (ソ) 上記(ヨ)において仮割当したために、予
報外れ確率が規定値を越えることになつた乗場
の数が最も少ないかごの場合 などが考えられる。なお、割り当てるべく選択さ
れた乗場呼びを各かごに仮りに割り当ててみてそ
の時の乗場全体の予報外れ確率の総和(予報外れ
となる乗場の数の期待値)が最小となるようなか
ごに割り当てる場合は、第1の実施例において所
定の乗場を全乗場とした場合と等価になることは
言うまでもない。また、上記(カ)〜(ソ)の割当条
件は容易に実現できることも明白である。例え
ば、上記条件(カ)は第11図における最大値選択回
路h11を加算器に置き換えればよく、上記条件
(ヨ)は設定回路d19において、予報外れ確率
が規定値を越えるときのみ1を出力する回路を設
け、その出力信号を加算した値を評価値信号d1
9aにするようにすればよい。また、上記条件
(タ)は第8図における加算器d27を最大値選
択回路で置き換えればよい。上記条件(レ)、
(ソ)も同様に容易に実現できる。 さらに又、上記割当条件(ワ)、(カ)、(ヨ)にお
いては割り当てるべく選択された乗場呼びをかご
に仮りに割り当ててみた場合を考えているが、必
ずしも仮割当をする必要はない。また、上記条件
(タ)〜(ソ)を段階的に組合せたり、交通状
態、かご位置・方向、かご呼び、乗場呼びの状況
に応じて割当条件を変えることもできるし、予測
待時間や満員通過確率(満員通過する危険性を確
率で表わしたもの)とも組合せて割当条件を設定
することもできる。また、すでに予報されている
乗場とまだ予報されていない乗場とで予報外れ確
率を評価する場合の重み付けを変えたり特定の乗
場(例えば玄関階など)には重く重み付けしたり
することも容易に類推できる。 また、上記実施例では予報外れ確率を予測演算
する際に式における停止確率Saを、かごが乗
場呼びと同方向で乗場に停止するようなかご呼び
をもつていないとき、一率に0.5と設定したがよ
り正確に与える場合には、上記かごに割り当てら
れている乗場呼び、上記かごのいる階床・方向、
上記乗場の階床・方向、上記乗場で反転する可能
性、各乗場の交通状況(例えば各乗場における行
先階別の交通量や待客数など)により設定され
る。例えば、上記乗場までの割当呼び数に応じて
設定する方法は、簡単な方法のひとつである。 また、上記実施例では、各乗場に対応する予報
外れ確率qを式で求めたが、上記予報外れ確率
qは、予報かごが到着する前に、他のかごによつ
て2回、3回と予報が外されたとしてもそれを1
回としか見なさない場合に、他のいずれかのかご
により予報外れとなる確率を意味している。しか
しながら、他の各かごにより予報が外されること
をそれぞれ1回と数えるとすれば、 q1=qa+qb … なる値q1はその乗場の予報が外される回数の期待
値を表わし、上記期待値q1を予報外れ確率qと同
様に扱つて評価を計算することもできる。また、
a,qbの大きな値の方を予報外れ確率qとする
こともできる。このように、割当条件に用いられ
る各乗場の予報外れ確率は必ずしも本来の意味の
確率である必要はなく、予報外れの程度を表す予
報外れ指標であればよい。例えば予報が外された
場合、予報が外されてから予報かごが到着するま
での時間の期待値を予報外れの程度を表わすもの
として取り扱つてもよい。 また、上記実施例では各乗場呼びに対してかご
を1台しか割り当てない場合について考えたが、
ひとつの乗場呼びに対して2台以上のかごを割り
当てる場合についてもこの発明を適用できること
は容易に類推できるし、また、割当かごを選択す
るだけではなく、割当を禁止させるかごを選択し
たり、予報する時期を決定したり、割当を変更し
たりする条件にもこの発明を適用できることは言
うまでもない。 さらにまた、上記実施例では、式で表わされ
る先着確率を式で近似計算したが、もちろん、
近似計算方法は式に限るものではない。例えば
かごaの到着予想時間をta、かごbの到着予想時
間をtbとするとき、かごbがかごaより先に到着
する確率Pbaを Pba=ta/ta+tb … なる式や Pba=at−bt+c/ta+tb… ただし a、b、cは定数 Pba1のときPba=1 Pba0のときPba=0 とする。 なる式で近似計算することもできるし、また、到
着予想時度が平均値ta、tbのまわりにある幅で一
様分布すると仮定して、式により先着確率を計
算することもできるし、他の適当な分布関数を仮
定して計算してもよい。さらにまた実際のビルに
おけるエレベータの到着時間の実測結果から統計
的に求めた確率分布により先着確率を予測するこ
とも考えられる。 以上説明したとおりこの発明は、予報されたか
ご以外のかご(それが割当かごであつても割当て
られていないかごであつても)先に乗場呼びにサ
ービスする危険性を予測して乗場呼びにサービス
すべきかごを決定するようにしたので、短い待時
間でしかも乗場全体として乗場呼びの予報外れを
減少させ、乗場の待客に対して良好なサービスを
提供することが可能となつた。 また、この発明は、末割当呼びを持つ乗場のみ
ならず、他の乗場における予報外れ確率をも考慮
に入れて総合的に予報外れの状態を評価して、全
体として予報外れの小さいかごに割当てを行なう
ようにしているため、エレベータがサービスする
乗場全体として予報外れを減少させることがで
き、待客に対するサービスを向上させることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、予報外れ確率の計算方法を説明する
ための図、第2図〜第10図はこの発明によるエ
レベータの群管理装置の一実施例を示し、第2図
はかごと各呼びの関係説明図、第3図は全体の構
成を示すブロツク図、第4―A図は第3図の乗場
呼び選択装置の論理回路図、第4―B図はパルス
列信号の説明図、第5図は第3図の仮割当装置の
論理回路図、第6図は第3図の予報外れ確率予測
装置の回路図、第7図は第6図の先着確率予測装
置の回路図、第8図、第9図は第3図の割当条件
判定装置の回路図、第10図は第3図の割当記憶
装置の回路図、第11図は第8図の評価値設定回
路の他の実施例を示す論理回路図である。 10…かご制御装置、11…乗場呼び登録装
置、12…割当記憶装置、13…乗場呼び選択装
置、14…割当装置、15…仮割当装置、16,
17…到着予想時間演算装置、18a〜18c,
19…予報外れ確率予測装置、181Ua〜18
5Da,186Da〜182Da,191U〜195
U,196D〜192D…予報外れ確率信号、2
0…割当条件判定装置、d19a,d28b,2
9c…評価値信号、d30a,d30b,d30
c…割当記憶指令信号。なお、図中、同一部分は
同一符号により示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数台のかごを、複数の階床に就役させ、い
    ずれかの階床で発生した乗場呼びを適切なかごに
    割当てるとともにその割当ての行われたかごにつ
    いて乗場において予め案内表示するようにしたエ
    レベータ群管理装置において、 (a) 上記割当ての行なわれていない乗場呼びを各
    かごに仮に割当てする仮割当装置と、 (b) この仮割当装置により仮割当てされた各かご
    についてサービスする予報が外れる確率を、末
    割当て呼びのある乗場のみならず他の階の乗場
    についても演算する予報外れ確率演算装置と、 (c) この予報外れ確率演算装置の演算した各乗場
    に対する予報外れ確率をそれぞれ入力して総合
    評価を行ない、予報外れが小さいと予想される
    かごを選出し、割当かごとして判定する判定装
    置と、 を備えたエレベータの群管理装置。 2 判定装置は、割り当てるべく選択された乗場
    呼びを各かごに仮りに割り当ててみたときの所定
    の乗場の予報外れ確率の総和をそれぞれ求め、そ
    の総和が最小となるかごを優先して上記乗場呼び
    に正規に割り当てるものとした特許請求の範囲第
    1項記載のエレベータの群管理装置。 3 判定装置は、割り当てるべく選択された乗場
    呼びを各かごに仮りに割り当ててみたときの所定
    の乗場の中で、予報外れ確率の最大値が最小のか
    ごを優先して、上記乗場呼びに正規に割り当てる
    ものとした特許請求の範囲第1項記載のエレベー
    タの群管理装置。
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