JPS6244937Y2 - - Google Patents

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JPS6244937Y2
JPS6244937Y2 JP10467784U JP10467784U JPS6244937Y2 JP S6244937 Y2 JPS6244937 Y2 JP S6244937Y2 JP 10467784 U JP10467784 U JP 10467784U JP 10467784 U JP10467784 U JP 10467784U JP S6244937 Y2 JPS6244937 Y2 JP S6244937Y2
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thread
foamed
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cut
container
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JP10467784U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、パツク本体と蓋体とをその一側の屈
曲自在な蝶番部を介して一体的に連接し、前記蝶
番部内面に沿つて糸状の切裂線体を配設し、該切
裂細線体で蝶番部を縦に切断することによつて開
封するようにした合成樹脂薄シートより成る包装
用容器の改良に関するものである。
〔従来技術〕
パツク本体と蓋体とが蝶番部を介して一体的に
連接された合成樹脂製容器を開封する手段とし
て、蝶番部内面に沿つて糸状の切裂細線体を介挿
し、この切裂細線体の一端を蝶番部外面に沿つて
引くことで、当該蝶番部を切断することが考えら
れている。この場合、切断に際して切裂細線体の
他端は蝶番部に対して固定されておらねばならな
いが、この固定手段として例えば、特公昭58−
52903号公報には、糸状体を蝶番部内面に溶着又
は貼着することが提案されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、前記公報のように糸状体を蝶番部内面
に溶着することは、溶着のための材料を容器と同
じ材質にせねばならずその材料が限定されると共
に、溶着や貼着は多大の手間と費用が掛るため製
品価格を大巾に上昇させるという新たな問題を生
じることになる。
又、糸状体で蝶番部を切断する場合、糸状体が
細い程蝶番部に対する食い込みが良くなり軽い力
で確実に切断できるが、前記公報のように糸状体
を溶着すると溶着時の熱によつて糸が劣化し切れ
易くなるため逆に糸状体を太くせねばならず、糸
を太くすると蝶番部に対する食い込みが弱くなつ
て切断抵抗が増大し、「切る」というよりむしり
取る状態になるため切断に大きな力を要する。更
に切断抵抗が増大すると蝶番部以外の蓋体やパツ
ク本体の方向に裂け目が生じ、この裂け目に沿つ
て蓋体又は本体が破れてしまい内容物が散乱する
というトラブルもあつた。殊に樹脂が硬化してい
る冬期であるとか、容器がポリスチレンシートの
ように硬くてもろい材質のものである場合とかに
は、この弊害が顕著になるのであつた。
本考案は、以上のような先行技術におけるコス
ト上の問題点及び物理的欠点を改善した包装用容
器を提供せんとするものである。
〔問題を解決するための手段〕
本考案の特徴は、容器の蝶番部を切断するため
の切裂細線体として、糸の内部に気泡を有した合
成樹脂製発泡糸を用いこれによつて溶着、接着等
の手段を要せずとも糸を蝶番部に対して固定でき
るようにしたことにある。
すなわち、容器における蝶番部の両端面から当
該蝶番部の折曲軸に沿つて適宜寸法の切線を刻設
し、これに前記蝶番部内面に沿つて介挿した発泡
糸の両端部を挟み込み、更に当該発泡糸の両端を
適宜寸法容器外に引出した構成にしたものであ
る。
〔考案の作用〕
このように構成すると、発泡糸はその切線内に
挟み込まれた部分において内部の気泡が潰れてそ
の部分のみが偏平になり、容器の外側に引出した
部分との間で外表面に段差を生じた状態、換言す
れば、切線を挟んで対向するシートが発泡糸に対
して食い込んだ状態になる。そのため、容器を封
緘した状態において、発泡糸の一端を指でつまん
でこれを蝶番部外面に沿つて反対方向に引いて
も、発泡糸他端部は当該引つ張りに抗して蝶番部
に対して抜け不能に係止することになり、故に前
記発泡糸一端部の引つ張りに応じて蝶番部は縦方
向に切断されて容器は開封されるのである。
〔実施例〕
次に、本考案を実施例に基づいて詳述すると、
図中1は、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂等
の延伸シートを真空成形した容器で、該容器1
は、パツク本体2及び蓋体3とから成り、該パツ
ク本体2及び蓋体3の周側縁には略水平方向にフ
ランジ部2′,3′を突設すると共に、パツク本体
2と蓋体3とはその一側縁において屈曲自在な蝶
番部5を介して一体的に連接されている。そし
て、前記蝶番部5の両端部には、その両端面から
当該蝶番部5中央部方向に向けて適宜長さの切線
6,6′を刻設する。
7は、オレフイン系樹脂あるいは塩化ビニル系
樹脂等の合成樹脂に適宜起泡剤を混和し、モノフ
イラメント状に形成した後発泡させて内部に多数
の気泡8を内在せしめた発泡糸で、該発泡糸7を
前記容器1の蝶番部5内面に沿つて介挿し、その
両端部を前記切線6,6′内に挿入して係止する
と共に、両端は容器1外に適宜寸法延出して引出
し片7a,7bに形成する。このとき、発泡線
6,6′内に挿入された部位は、第7図で示すよ
うに切線6,6′を挟んで対向したシートに上下
から挟まれてその内部気泡8が潰れて断面偏平状
になる。そのため、発泡糸7における前記挟持さ
れた部位と引出し片7a,7bとの間に段差7′
が生じ、丁度シートが上下から食い込んだと同じ
状態になり、発泡糸7の両端部は切線6,6′内
に抜け不能に固定されるのである。
このように構成された容器を封緘するのは従来
と同じで、パツク本体2に内容物を詰めた後蓋体
3を被せ、蝶番部5と反対側に突出したフランジ
部2′,3′どうしを重ね合わせて適宜箇所ホツチ
キス止めあるいは熱融着する等して止着4する。
そして、封緘した容器1を開封するには、第5
図で示すように、片手で容器1を持ち、他方の手
で一方の切線6から延出した引出し片7aをつま
んでこれを蝶番部5外面に沿つて矢印A方向に引
つ張ればよい。このとき、前記引つ張りによつて
発泡糸7における蝶番部5内面に沿つて介挿した
部位にも張力が掛り、当該発泡糸7を容器外に引
抜くように作用するが、前記の如く、発泡糸7他
端部における切線6′内に挟まれた部位と他方の
引出し片7bとの間には段差7′が生じているか
ら、この他方の引出し片7bを蝶番部5内側に引
き込むように張力が掛つても段差7′がシートに
引つ張り、前記張力に抗して抜け不能に固定され
るのである(この場合、他方の引出し片7bは蝶
番部5内に介挿した部位に対して略直角に折曲し
ているので、当該折曲部の内側に摩擦抵抗が生
じ、この他方の引出し片7bを蝶番部5内側に引
込む力は糸に掛る張力より弱められる)。このよ
うに発泡糸7の他端部は蝶番部5他端部に対して
固定されているから、前記一方の引出し片7aを
引つ張ると当該発泡糸7が蝶番部5に連続的に食
い込み、蝶番部5が縦に切断されて容器1は開封
されるのである。
また、切断に当つては、発泡糸7が蝶番部5の
被切断箇所に接当して引つ張られると、発泡糸7
は当該接当部においても内部の気泡8が潰れて細
くなり、被切断箇所に対する食い込みが良くなつ
て軽い力で切断できることになる。そして、この
軽い力で切断できるということは、蝶番部5内に
介挿した部位に対しては小さい張力しか掛からな
いことを意味し、前記他方の引出し片7bを蝶番
部5内側に引込む作用が極く小さくなり、開封途
次において発泡糸7が抜けることがより確実に防
止される。
この容器1を製造するには、真空成形後の型抜
きと同時に切線6,6′を刻設し、次に蓋体3を
用いた状態で発泡糸7を蝶番部5内面に沿つて繰
り出し、切線6,6′にその切口から挟み込んで
糸掛けした後、所定の寸法に切断すればよい。
なお、発泡糸7の両引出し片7a,7bの先端
に形成した玉9a,9bは、当該引出し片7b,
7b先端を炎に当てて結球せしめたものである。
すなわち、発泡糸7は、混和した起泡剤が完全に
発泡し尽くしてしまつている訳ではなく、未発泡
の起泡剤が残留しており、発泡糸7を炎に当てる
と糸を構成している樹脂が溶融すると同時にその
残留起泡剤が発泡して当該溶融樹脂を大きく膨ら
ませ、略球形の玉9a,9bが形成される。そこ
で、発泡糸7を蝶番部5に糸掛けした後、その両
端を炎等の熱源に当てて結球させたものである。
通常の化繊糸も炎に当てると球状又は半球状にな
るが、これは単なる表面張力に因るものであるか
らその径は糸の径とほとんど同じで大径になり得
ないのに比べ、発泡糸の場合は糸径の数倍の径に
膨張するのである。
従つて、前記一方の引出し片7aにこの玉9a
を形成すると当該引出し片7aを引つ張る際に指
の引つ張りとなり、又、他方の引出し片7bに玉
9bを形成すると、容器開封に際して発泡糸7が
切線6′内に係止せず、他方の引出し片7bが蝶
番部5内側に引込まれるという不測の事態が生じ
ても、この球9bが切線6部に引つ掛ることによ
つて発泡糸7が抜けるのを完全に防止することが
できるのである。
〔考案の効果〕
以上のように本考案に従えば、従来のように溶
着や接着の手段を施さずとも発泡糸の両端部を切
線に挿入するのみで発泡糸は蝶番部に対して抜け
不能に固定できるから、容器の糸掛けの手間、コ
ストを大巾に低減できる。しかも、発泡糸による
蝶番部の切断に際しては、発泡糸が細く引き伸ば
されるので蝶番部への糸の食い込みが良くなり、
軽い力で且つ確実に切断でき、樹脂が硬化してい
る冬期であるとか、材質がポリスチレンシート製
の容器のように硬くてもろいものである場合とか
であつても、蓋体やパツク本体が思わぬ方向に破
れたりすることなく蝶番部縦方向に沿つて確実に
切断され、開封時のトラブルが防止される。
又、実施例のように発泡糸の先端を炎に当てて
玉を形成すると、切断時の引つ張りによつて発泡
糸が切目線内を滑り挟持が不完全になるという不
測の事態が生じても、前記玉が切線部位に接当係
止してそれ以上発泡糸が滑るのを防止するから、
発泡糸による蝶番部の切断は確実に成されるので
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は開蓋状
態の容器斜視図、第2図は封緘した容器の平面
図、第3図は要部斜視図、第4図は発泡糸の一部
破断正面図、第5図は開封状態を示す図、第6図
は第5図の−視拡大断面図、第7図は第6図
の−視拡大断面図、第8図は玉の作用を示す
図である。 1……容器、2……パツク本体、3……蓋体、
5……蝶番部、6,6′……切目線、7……発泡
糸、8……気泡、9a,9b……玉。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. パツク本体と蓋体とをその一側の折曲自在な蝶
    番部を介して一体的に連接し、前記蝶番部内面に
    沿つて介挿した切裂細線体にて当該蝶番部を切断
    して開封するように構成して成る合成樹脂製包装
    用容器において、前記切裂細線体を合成樹脂製の
    モノフイラメント状発泡糸にて形成する一方、前
    記蝶番部の両端部には当該蝶番部の折曲軸に沿つ
    て切線を刻設し、前記発泡糸の両端部を該切線に
    挿入係止すると共に、発泡糸両端を容器外側に適
    宜寸法引出して成る包装用容器。
JP10467784U 1984-07-10 1984-07-10 包装用容器 Granted JPS6119554U (ja)

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JP10467784U JPS6119554U (ja) 1984-07-10 1984-07-10 包装用容器

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JPS6119554U JPS6119554U (ja) 1986-02-04
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JP10467784U Granted JPS6119554U (ja) 1984-07-10 1984-07-10 包装用容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5407587B2 (ja) * 2009-06-26 2014-02-05 カシオ電子工業株式会社 梱包箱
JP2014237472A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 キヤノン株式会社 梱包部材、梱包部材に梱包されたカートリッジ

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JPS6119554U (ja) 1986-02-04

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