JPS6244809Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、外観の向上とシール性の向上を図
つた自動車の開閉式のウインドガラスに関する。

自動車のウインドガラスで、特に車体の側面に
取付け蝶番等で開閉できるようにしたものにおい
ては、ウインドガラスの周囲にウエザーストリツ
プのシールリツプを弾接させてシールする。自動
車のボデーのサイドウインド等の窓孔は、第１図
乃至第４図に示すように、ボデーをプレス成形す
る行程で、窓孔Ａのコーナー部分Ｂの曲率Ｃを小
さくするのに限度があるので、大きい曲率にな
り、ウインドガラスＤのコーナー部Ｅとの間に寸
法差ができる。このため、窓孔Ａのコーナー部Ｂ
にゴム片Ｆを張つたり（第３図参照）、ウインド
ガラスの周囲に着色フイルムＧを張つたり（第４
図参照）している。ところが、ゴム片Ｆは、ウイ
ンドシールドＨに挟んで取付ける作業が面倒であ
り、着色フイルムＧは、雨水等に当ると剥れ易
く、ウインドシールドＨのシールリツプＪとの密
着性が悪くなつて、シール性が劣る。さらに、ウ
インドガラスの内面周囲に塗装層を設けることも
提案されているが、開閉式のウインドガラスにお
いては、走行中に車前とガラスとの間で相対振動
が生じ、塗装層がシールリツプに当接するとその
振動により摩耗が起り、シールリツプの耐久性が
悪くなつて水漏れの原因ともなる。

また、開閉を繰返すことによつても摩耗が促進
される等の問題がある。

この考案は、かかる問題点を解決するもので、
以下第５図及び第６図に示す本考案の実施例につ
いて説明する。

ウインドガラス１の内面の周囲を、一条の塗装
しない帯条２を残してセラミツク塗装３を施す。
この場合、帯条２を残すのは、塗装作業のとき、
マスキングすればよい。そして、ボデー４の窓孔
に沿つて嵌着したウエザーストリツプ５のシール
リツプ６が、帯条２の部分に弾接するようにす
る。こうして、セラミツク塗装３で、ボデー４の
プレス曲げ部７を外側から覆う。

作用について説明する。

ボデー４のプレス曲げ部７は、ウインドガラス
１のセラミツク塗装３で外側を覆われ、ウインド
ガラス１とコーナー部分で曲率が変つても目立つ
ことがなく体裁がよい。そして、セラミツク塗装
３部分には、一条の塗装しない帯条２を残し、こ
の部分にウエザーストリツプ５のシールリツプ６
が弾接するので、シールリツプ６は、直接ウイン
ドガラス１に弾接して、シール性がよい。

以上説明したように、この考案は、開閉式のウ
インドガラスの内面周囲を一条の塗装しない帯条
を残してセラミツク塗装し、帯条部分にウエザー
ストリツプのシールリツプが弾接するようにした
ので、セラミツク塗装の部分が、ボデイのプレス
曲げ部を外側から覆い、コーナー部分の曲率が変
つても見えることがなくて体裁がよくなる。又、
ウエザーストリツプのシールリツプは、帯条部分
で直接ウインドガラスに弾接してシールできるの
で、シール性がよく、走行中の風切り音等が車室
内に入ることも少くできる。しかも、上述のよう
に塗装しない帯条部にシールリツプが当接し塗装
部に当接しないので、車体とガラスとの間の相対
振動が生じてもシールリツプに摩耗が生じること
が少なく、ウインドガラスの開閉の繰返しによつ
て摩耗が促進されるようなこともない。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は従来例を示し、第１図は外
観斜視図、第２図は第１図Ｘ矢示部の拡大斜視
図、第３図は第２図Ｙ−Ｙ矢視断面図、第４図は
他の従来例の第３図相当図、第５図及び第６図は
本考案の一実施例を示し、第５図は側面図、第６
図は第５図Ｚ−Ｚ矢視拡大断面図である。 １……ウインドガラス、２……帯条、３……セ
ラミツク塗装、５……ウエザーストリツプ、６…
…シールリツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開閉式のウインドガラスの内面周囲に一条の塗
   装しない帯条を残したセラミツク塗装部を形成
   し、その帯条部分にウエザーストリツプのシール
   リツプが弾接するようにしたことを特徴とする自
   動車のウインドガラス。