JPS6241514B2 - - Google Patents

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JPS6241514B2
JPS6241514B2 JP54147049A JP14704979A JPS6241514B2 JP S6241514 B2 JPS6241514 B2 JP S6241514B2 JP 54147049 A JP54147049 A JP 54147049A JP 14704979 A JP14704979 A JP 14704979A JP S6241514 B2 JPS6241514 B2 JP S6241514B2
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JP
Japan
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compound
para
phenyl
cyclohexyl
dioxolane
Prior art date
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Expired
Application number
JP54147049A
Other languages
English (en)
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JPS5671089A (en
Inventor
Kazuo Kikazawa
Mineji Hiiragi
Haruhide Ishimaru
Toshihisa Nakamura
Keiko Shiroyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aska Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Grelan Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Grelan Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Grelan Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP14704979A priority Critical patent/JPS5671089A/ja
Publication of JPS5671089A publication Critical patent/JPS5671089A/ja
Publication of JPS6241514B2 publication Critical patent/JPS6241514B2/ja
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、式() (式中、Tsはパラ−トルエンスルホニル基を表わ
す)で示される1−メチル−1−〔(2−シクロヘ
キシル−r−2−フエニル−1・3−ジオキソラ
ン−t−4−イル)メチル〕ピペリジニウム パ
ラ−トルエンスルホネートおよびその製造法に関
するものである。 化合物()は、優れた自律神経遮断剤である
式() で示される2−シクロヘキシル−2−フエニル−
4−ピペリジノメチル−1・3−ジオキソラン
メチオダイドのトランス異性体(1・3−ジオキ
ソラン環についてフエニル基とピペリジノメチル
基がトランス配置にある)の合成中間体となるも
のである。 従来、化合物()は下式に示す経路により立
体異性体の混合物として得られ、トリクレン処理
を行なうことによつて一方の立体異性体である高
融点物質を取り出し、これを医薬品として供与し
ている。(特公昭45−16475) この方法では特公昭45−16475に記載されてい
る様に、中間体である化合物()および化合物
()は、それらの立体異性体の分離が困難であ
るため純粋に取り出されてはおらず、そのため化
合物()は立体異性体の比率が1:1の混合物
として得られ、従つて最後の分離の段階で収率が
半減してしまい、この方法は工業的製造法として
は不利である。さらに医薬品である化合物()
の高融点を持つ異性体の構造についてはなんら検
討されていない。。 本発明者らは、このような情況下に種々検討し
た結果、すでに下式に示す経路により化合物
()および化合物(′)を中間体として化合物
()のトランス異性体(′)を純粋に合成する
ことに成功し、このようにして得られた化合物
(′)は、従来の方法で得られた化合物()の
高融点物に、融点および機器分析データが全く一
致したことから、医薬品である化合物()の異
性体は1・3−ジオキソラン環についてフエニル
基とピペリジノメチル基がトランス配置にあるも
のであることを明らかにした。(特願昭54−
100732) さらに今回新たに下式に示す経路によつて化合
物(′)を純粋に合成することに成功し、工業
的に有利な製造法を確立することができた。 (式中、Mはアルカリ金属を示す) まず原料となる2−シクロヘキシル−r−2−
フエニル−t−4−パラ−トリルスルホニルオキ
シメチル−1・3−ジオキソラン()は、それ
ぞれシクロヘキシルフエニルケトンと(i)グリセロ
ール〔文献:J.Chem.Soc.(C).1970、263〕ある
いはグリシドールを反応させた後トシル化する方
法、(ii)1−0−パラ−トリルスルホニルグリセロ
ールあるいは3−パラ−トリルスルホニルオキシ
プロピレンオキサイドを反応させる方法、(iii)グリ
セロール α−モノハロヒドリンあるいはエピハ
ロヒドリンを反応させて得られる2−シクロヘキ
シル−2−フエニル−4−ハロゲノメチル−1・
3−ジオキソランをパラ−トルエンスルホン酸エ
ステルに変換する方法等により合成することがで
きる。これらの反応条件としては、(i)のグリセロ
ールを用いる場合は、生成する水を溶媒との共沸
混合物として除くか、あるいは触媒の存在下に行
なわれる。触媒としては、塩化水素、パラ−トル
エンスルホン酸、五酸化リン、ヨウ素、カルシウ
ムカーバイトとアルキルスルホン酸ナトリウム塩
の混合物等が用いられる。溶媒は反応を阻害しな
いものならなんでもよいが、石油エーテル、ヘキ
サン、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等が用いられ、反応温度は室温〜150℃程度
で、反応時間は1〜48時間程度である。一方(i)の
グリシドールを用いる場合は、通常ルイス酸の存
在下に行なわれ、用いられるルイス酸としては、
三フツ化ホウ素、塩化第二スズ、塩化アルミニウ
ム、、塩化第二鉄、五塩化アンチモン等である。
溶媒としては反応を阻害しないものならなんでも
よいが、四塩化炭素、エーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等が用いられ、反応温度は−20
〜150℃程度で、反応時間は30分〜24時間程度で
ある。 以上のようにシクロヘキシルフエニルケトンと
グリセロールあるいはグリシドールを反応させて
得られる2−シクロヘキシル−2−フエニル−4
−ヒドロキシメチル−1・3−ジオキソランを立
体異性体のままトシル化することにより、化合物
()とその異性体が混合物として得られる。ト
シル化は通常の方法で行なわれ、ピリジン中パラ
−トルエンスルホニルクロライドを加えて室温に
放置するか、あるいは100℃程度に加熱すれば高
収率でトシル体が得られる。 またシクロヘキシルフエニルケトンとの反応で
(ii)の1−0−パラ−トリルスルホニルグリセロー
ルおよび(iii)のグリセロール α−モノハロヒドリ
ンを用いる場合の反応条件は、(i)のグリセロール
を用いる場合の反応条件と同様であり、さらに(ii)
の3−パラ−トリルスルホニルオキシプロピレン
オキサイドおよび(iii)のエピハロヒドリンを用いる
場合の反応条件は、(i)のグリシドールを用いる場
合の反応条件と同様である。 (iii)の場合は、さらに得られる2−シクロヘキシ
ル−2−フエニル−4−ハロゲノメチル−1・3
−ジオキソランにパラ−トルエンスルホン酸銀塩
を反応させることにより、化合物()とその異
性体の混合物が得られる。この反応の溶媒として
はアセトニトリルが最適であり、他にジメチルス
ルホキシド、N・N−ジメチルホルムアミド、
N・N−ジメチルアセトアミド等も用いられる。
反応温度は0〜200℃程度で、反応時間は1〜48
時間程度である。 次にこのようにして得られる2−シクロヘキシ
ル−2−フエニル−4−パラ−トリルスルホニル
オキシメチル−1・3−ジオキソランの異性体の
混合物を分別再結晶することにより、容易に化合
物()が得られる。再結晶溶媒としてはアルコ
ール類、特にエタノールが好ましい。 続いて化合物()をN−メチルピペリジンと
反応させることにより文献未知の化合物()を
合成することができる。反応は、無溶媒、あるい
は適当な有機溶媒を用いて行なわれるが、溶媒と
しては反応を阻害しないものならなんでもよく、
メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブ
タノール、ベンゼン、トルエン、キシレン、エー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセト
ニトリル、アセトン、N・N−ジメチルホルムア
ミド、N・N−ジメチルアセトアミド、ジメチル
スルホキシド等が用いられる。反応温度は室温〜
250℃程度で、反応時間は1〜48時間程度であ
る。化合物()は自体公知の処理手段、例えば
再結晶、カラムクロマトグラフイー等により精製
することができる。 このようにして得られる文献未知の化合物
()は、金属ヨウ化物、例えばヨウ化ナトリウ
ム、ヨウ化カリウム等によつて容易にヨウ化物で
ある化合物(′)に変換し、ここで得られる化
合物(′)は従来の方法で得られた化合物
()の高融点を持つ異性体に、融点および機器
分析データが全く一致した。 次に、本発明を実施例にて具体的に説明する
が、これに限定されるものではない。 実施例 1−メチル−1−〔(2−シクロヘキシル−r−
2−フエニル−1・3−ジオキソラン−t−4
−イル)メチル〕ピペリジニウム パラ−トル
エンスルホネートの製造法 2−シクロヘキシル−r−2−フエニル−t−
4−トリルスルホニルオキシメチル−1・3−ジ
オキソラン416mgおよびN−メチルピペリジン1.2
mlの混合物を窒素気流下120〜125℃で10時間撹拌
する。放冷後エーテル20mlを加えて結晶物を取
し、エーテルで洗浄した後エタノール−酢酸エチ
ルより再結晶することにより、融点233〜235゜の
無色針状晶295mg(57%)が得られる。 元素分析値:C2941NO5S+1/5H2O 計算値:C、67.07;H、8.04;N、2.70 実験値:C、66.95;H、8.12;N、2.78 核磁気共鳴スペクトル:δ(CDCl3) 2.33(3H、s、−C6H4−C ) 3.34(3H、s、
【式】) 7.14および7.72(2H×2、d×2、J=8Hz、
−C6 −CH3) 7.35(5H、s、
【式】) 参考例 2−シクロヘキシル−r−2−フエニル−t−
4−ピペリジノメチル−1・3−ジオキソラン
メチオダイドの製造法 1−メチル−1−〔(2−シクロヘキシル−r−
2−フエニル−1・3−ジオキソラン−t−4−
イル)メチル〕ピペリジニウム パラ−トルエン
スルホネート200mgをアセトン20mlに溶解し、こ
れにヨウ化ナトリウム200mgを加えて10分間撹拌
した後アセトンを留去しクロロホルムで抽出す
る。クロロホルム層を水洗、乾燥後減圧下溶媒を
留去して得られる残留物をモノクロルベンゼンよ
り再結晶することにより、融点210〜212゜の無色
結晶159mg(87%)が得られる。このものは従来
の方法で得られる2−シクロヘキシル−2−フエ
ニル−4−ピペリジノメチル−1・3−ジオキソ
ラン メチオダイドの高融点物に、融点、赤外線
吸収スペクトル核磁気共鳴スペクトルが完全に一
致した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式() (式中、Tsはパラ−トルエンスルホニル基を表わ
    す)で示される1−メチル−1−〔(2−シクロヘ
    キシル−r−2−フエニル−1・3−ジオキソラ
    ン−t−4−イル)メチル〕ピペリジニウム パ
    ラ−トルエンスルホネート。 2 式() (式中、Tsはパラ−トルエンスルホニル基を表わ
    す)で示される2−シクロヘキシル−r−2−フ
    エニル−t−4−パラ−トリルスルホニルオキシ
    メチル−1・3−ジオキソランをN−メチルペピ
    リジンと反応させることを特徴とする式() (式中、Tsは前記と同じ意味を表わす)で示され
    る1−メチル−1−〔(2−シクロヘキシル−r−
    2−フエニル−1・3−ジオキソラン−t−4−
    イル)メチル〕ピペリジニウム パラ−トルエン
    スルホネートの製造法。
JP14704979A 1979-11-15 1979-11-15 1-methyl-1-((2-cyclohexyl-r-2-phenyl-1,3-dioxorane-t-4-yl)- methyl)piperidinium p-toluenesulfonate Granted JPS5671089A (en)

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JP14704979A JPS5671089A (en) 1979-11-15 1979-11-15 1-methyl-1-((2-cyclohexyl-r-2-phenyl-1,3-dioxorane-t-4-yl)- methyl)piperidinium p-toluenesulfonate

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JP14704979A JPS5671089A (en) 1979-11-15 1979-11-15 1-methyl-1-((2-cyclohexyl-r-2-phenyl-1,3-dioxorane-t-4-yl)- methyl)piperidinium p-toluenesulfonate

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JPS5671089A JPS5671089A (en) 1981-06-13
JPS6241514B2 true JPS6241514B2 (ja) 1987-09-03

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JP14704979A Granted JPS5671089A (en) 1979-11-15 1979-11-15 1-methyl-1-((2-cyclohexyl-r-2-phenyl-1,3-dioxorane-t-4-yl)- methyl)piperidinium p-toluenesulfonate

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