JPS6241138B2 - - Google Patents
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- JPS6241138B2 JPS6241138B2 JP56164608A JP16460881A JPS6241138B2 JP S6241138 B2 JPS6241138 B2 JP S6241138B2 JP 56164608 A JP56164608 A JP 56164608A JP 16460881 A JP16460881 A JP 16460881A JP S6241138 B2 JPS6241138 B2 JP S6241138B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60H—ARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
- B60H1/00—Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
- B60H1/32—Cooling devices
- B60H1/3201—Cooling devices using absorption or adsorption
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60H—ARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
- B60H1/00—Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
- B60H1/32—Cooling devices
- B60H1/3201—Cooling devices using absorption or adsorption
- B60H1/32014—Cooling devices using absorption or adsorption using adsorption, e.g. using Zeolite and water
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B17/00—Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type
- F25B17/12—Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type using desorption of hydrogen from a hydride
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は自動車用冷房装置に関し、更に詳しく
は金属水素化物を用い、金属水素化物の水素吸蔵
放出反応による反応熱を利用する自動車用冷房装
置に関する。尚、本発明において、金属水素化物
とは、水素原子を金属原子に対して最大限原子数
比1対1迄吸蔵するような金属又は合金の金属水
素化物、及び吸蔵水素を放出して金属状態である
水素を吸蔵することのできるものを含む。
は金属水素化物を用い、金属水素化物の水素吸蔵
放出反応による反応熱を利用する自動車用冷房装
置に関する。尚、本発明において、金属水素化物
とは、水素原子を金属原子に対して最大限原子数
比1対1迄吸蔵するような金属又は合金の金属水
素化物、及び吸蔵水素を放出して金属状態である
水素を吸蔵することのできるものを含む。
従来、自動車用冷房装置はエンジンによつて冷
媒の圧縮機を駆動させるものであるため、冷房時
のエンジン負荷が増大し、燃費が低下したり、加
速走行性が悪化する等の欠点があつた。
媒の圧縮機を駆動させるものであるため、冷房時
のエンジン負荷が増大し、燃費が低下したり、加
速走行性が悪化する等の欠点があつた。
本発明者は上記従来の自動車用冷房装置の欠点
を解消し、エンジン負荷を増大させず省エネルギ
ーに有益な自動車用冷房装置の開発を目的とし
て、鋭意研究した結果、金属水素化物を利用した
本発明自動車用冷房装置を確立するに至つた。
を解消し、エンジン負荷を増大させず省エネルギ
ーに有益な自動車用冷房装置の開発を目的とし
て、鋭意研究した結果、金属水素化物を利用した
本発明自動車用冷房装置を確立するに至つた。
本発明の要旨は、作動温度範囲において平衡分
解圧の異なる二種の金属水素化物が、水素ガスの
交換可能に二つ熱交換器に充填され、平衡分解圧
が低い第一の金属水素化物が充填された第一の熱
交換器にエンジン冷却水が循環する回路と外気の
熱が供給される冷却回路が切替弁によつていずれ
かと連通されるようになされ、平衡分解圧が高い
第二の金属水素化物が充填された第二の熱交換容
器に外気の熱が供給される冷却回路と冷熱取出回
路が切替弁によつていずれかと連通されるように
なされ、エンジン冷却水がラデイエーター回路と
第一の金属水素化物が充填された第一の熱交換容
器を循環する回路のいずれかを流通するよう切替
可能になされ、第一の熱交換器にエンジン排熱が
供給され、第二の熱交換器を外気で冷却すること
によつて、第一の金属水素化物から放出された水
素ガスが第二の金属水素化物に吸蔵され、次いで
第一の熱交換器を外気で冷却することによつて、
第二の金属水素化物から放出された水素ガスが第
一の金属水素化物に吸蔵され、第二の熱交換器か
ら冷房出力を得ることを特徴とする自動車用冷房
装置に存する。
解圧の異なる二種の金属水素化物が、水素ガスの
交換可能に二つ熱交換器に充填され、平衡分解圧
が低い第一の金属水素化物が充填された第一の熱
交換器にエンジン冷却水が循環する回路と外気の
熱が供給される冷却回路が切替弁によつていずれ
かと連通されるようになされ、平衡分解圧が高い
第二の金属水素化物が充填された第二の熱交換容
器に外気の熱が供給される冷却回路と冷熱取出回
路が切替弁によつていずれかと連通されるように
なされ、エンジン冷却水がラデイエーター回路と
第一の金属水素化物が充填された第一の熱交換容
器を循環する回路のいずれかを流通するよう切替
可能になされ、第一の熱交換器にエンジン排熱が
供給され、第二の熱交換器を外気で冷却すること
によつて、第一の金属水素化物から放出された水
素ガスが第二の金属水素化物に吸蔵され、次いで
第一の熱交換器を外気で冷却することによつて、
第二の金属水素化物から放出された水素ガスが第
一の金属水素化物に吸蔵され、第二の熱交換器か
ら冷房出力を得ることを特徴とする自動車用冷房
装置に存する。
以下本発明の一例について説明する。
本発明は金属の水素化反応を利用する。
2/nM+H22/nMHn+Q
(式中、Mは金属、Qは反応熱である。)
金属の水素化反応は発熱反応であり、水素化物
の脱水素化反応は吸熱反応である。それぞれの金
属は温度に依存する特有の平衡分解圧を有してい
る。反応は可逆的であり、従つて水素化物と水素
ガスの系を加熱するか水素圧を低減せしめれば脱
水素化反応が進行して系に水素ガスを放出し、系
を冷却するか水素圧を増大せしめれば水素化反応
が進行して系の水素ガスを吸蔵する。
の脱水素化反応は吸熱反応である。それぞれの金
属は温度に依存する特有の平衡分解圧を有してい
る。反応は可逆的であり、従つて水素化物と水素
ガスの系を加熱するか水素圧を低減せしめれば脱
水素化反応が進行して系に水素ガスを放出し、系
を冷却するか水素圧を増大せしめれば水素化反応
が進行して系の水素ガスを吸蔵する。
金属水素化物として好適な金属もしくは合金を
上げれば、V,Nb,Pd,Mg,LaNi5,MmNi5,
MmCo5,NdCO5,FeTi,VNb,Mg2Cu等であ
る。金属水素化物の水素密度は液体水素のそれに
匹敵し、水素ガス1モルを水素化、脱水素化する
時に生成される反応熱は5〜50Kalとなる。
上げれば、V,Nb,Pd,Mg,LaNi5,MmNi5,
MmCo5,NdCO5,FeTi,VNb,Mg2Cu等であ
る。金属水素化物の水素密度は液体水素のそれに
匹敵し、水素ガス1モルを水素化、脱水素化する
時に生成される反応熱は5〜50Kalとなる。
第1図は金属水素化物を加熱する手段としてエ
ンジン冷却水が使用される例である。1はエンジ
ンであり、2はラデイエーター、3は冷却用フア
ンである。エンジン冷却水は、ラデイエーター2
とエンジン1を循環するラデイエーター回路4又
は冷房器5の中の金属水素化物が充填された熱交
換器10を循環する回路6を切替弁7によつて切
替可能に循環する。
ンジン冷却水が使用される例である。1はエンジ
ンであり、2はラデイエーター、3は冷却用フア
ンである。エンジン冷却水は、ラデイエーター2
とエンジン1を循環するラデイエーター回路4又
は冷房器5の中の金属水素化物が充填された熱交
換器10を循環する回路6を切替弁7によつて切
替可能に循環する。
8は冷却回路であり、ラデイエーター2で外気
温に冷却された水が冷房器5の熱交換器10の供
給される。9は冷熱取出回路であり、冷房器5の
熱交換器10を発生した冷熱をフアン11によつ
て車内に送り込むのである。
温に冷却された水が冷房器5の熱交換器10の供
給される。9は冷熱取出回路であり、冷房器5の
熱交換器10を発生した冷熱をフアン11によつ
て車内に送り込むのである。
第2図は冷房器5の構造を示している。冷房器
5は水素ガスの流通が可能になされた二つの熱交
換器10a,10bの組が二つ設けられている。
熱交換器10a,10bはそれぞれ水のような熱
媒の流通可能な容器からなる。該熱交換器10
a,10bには金属水素化物M1H,M2Hの充填
容器12a,12bが設けられている。熱交換器
10a,10bには熱媒の短絡を防止する邪魔板
13が設けられ、充填容器12a,12bからフ
イン14,14が突設されている。
5は水素ガスの流通が可能になされた二つの熱交
換器10a,10bの組が二つ設けられている。
熱交換器10a,10bはそれぞれ水のような熱
媒の流通可能な容器からなる。該熱交換器10
a,10bには金属水素化物M1H,M2Hの充填
容器12a,12bが設けられている。熱交換器
10a,10bには熱媒の短絡を防止する邪魔板
13が設けられ、充填容器12a,12bからフ
イン14,14が突設されている。
金属水素化物M1H,M2Hの充填容器12a,
12bはフイルター15,15を介して連結され
ており、両充填容器12a,12b間で水素ガス
が流通可能になされている。フイルター15はス
テンレス鋼等の焼結体からなり、略2μの過精
度になされ、微粉体状の金属水素化物が透過しな
いようになされている。金属水素化物は水素化、
脱水素化を繰返すことにより、10μ以下に自己崩
壊するのでフイルター15のように充填容器12
a,12b外に洩れないようにする必要がある。
又、充填容器12a,12bは、通常10気圧程度
の圧力に耐え、熱伝導が良好であり水素ガス透過
性及び水素脆性のないアルミニウム、ステンレス
鋼、銅、黄銅などで形成される。
12bはフイルター15,15を介して連結され
ており、両充填容器12a,12b間で水素ガス
が流通可能になされている。フイルター15はス
テンレス鋼等の焼結体からなり、略2μの過精
度になされ、微粉体状の金属水素化物が透過しな
いようになされている。金属水素化物は水素化、
脱水素化を繰返すことにより、10μ以下に自己崩
壊するのでフイルター15のように充填容器12
a,12b外に洩れないようにする必要がある。
又、充填容器12a,12bは、通常10気圧程度
の圧力に耐え、熱伝導が良好であり水素ガス透過
性及び水素脆性のないアルミニウム、ステンレス
鋼、銅、黄銅などで形成される。
熱交換器10a,10bの充填容器12a,1
2bに充填される金属水素化物M1H,M2Hは作
動温度範囲において平衡分解圧が異なつている。
この実施例においては、M1HよりM2Hの方が平
衡分解圧が高くなされている。
2bに充填される金属水素化物M1H,M2Hは作
動温度範囲において平衡分解圧が異なつている。
この実施例においては、M1HよりM2Hの方が平
衡分解圧が高くなされている。
熱交換器10a,10bの組をなす、熱交換器
10a′,10b′は同じ構造になされ、金属水素化
物M1H,M2Hの間で水素ガスが交換可能になる
ように充填容器12a′,12b′が連結されてい
る。
10a′,10b′は同じ構造になされ、金属水素化
物M1H,M2Hの間で水素ガスが交換可能になる
ように充填容器12a′,12b′が連結されてい
る。
熱交換器10a,10a′はエンジン冷却水が循
環する回路6と外気の熱が供給される冷却回路8
が、切替弁16,17によつていずれかと連通さ
れるようになされている。同様に熱交換器10
b,10b′は冷却回路8と冷熱取出回路9が切替
弁18,19によつていずれかと連通されるよう
になされている。
環する回路6と外気の熱が供給される冷却回路8
が、切替弁16,17によつていずれかと連通さ
れるようになされている。同様に熱交換器10
b,10b′は冷却回路8と冷熱取出回路9が切替
弁18,19によつていずれかと連通されるよう
になされている。
第1図及び第2図の自動車用冷房装置の動作
を、第3図の運転サイクル図を参照しながら説明
する。第3図は金属水素化物M1H,M2Hの温
度、平衡分解圧線図である。金属水素化物は一般
に絶対温度の逆数と水素圧の対数値をとると直線
関係にある。ここで、THとM1Hとの交点をA,
TMとM2H,M1Hとの交点をそれぞれB,C,T
LとM2Hとの交点をDとする。熱交換器10a,
10a′にエンジン冷却水が循環する回路6よりエ
ンジン排熱Q1が供給されると温度THのM1Hから
水素ガスが放出され、温度TMのM2Hに吸蔵され
る。(A→B)M2Hは水素ガスの吸蔵によつて発
熱(Q2)するが冷却回路8を通じて外気に冷却さ
れている。M1Hが水素ガスを放出しつくすと、
M1Hは冷却回路8を通じて外気に冷却され温度
TMに至り(A→C)、平衡分解圧が低減して
M2Hから放出される水素ガスを吸蔵する(D→
C)。水素吸蔵に伴う発熱(Q3)は外気に冷却さ
れる。M2Hは水素ガス放出に伴つて自己冷却
し、温度TLに至り(B→D)冷熱取出回路によ
り自動車内冷房出力(Q4)が取出される。その
後、水素ガスを吸蔵したM1Hが温度THに加熱さ
れると1サイクルが終了する(A→B→D→C→
A)従つて、M1H,M2Hを有する熱交換器10
a,10bと10a′,10b′の組でサイクルを半
分ずらせるといずれかの熱交換器10b,10
b′からほゞ連続的に冷房出力が得られるのであ
る。
を、第3図の運転サイクル図を参照しながら説明
する。第3図は金属水素化物M1H,M2Hの温
度、平衡分解圧線図である。金属水素化物は一般
に絶対温度の逆数と水素圧の対数値をとると直線
関係にある。ここで、THとM1Hとの交点をA,
TMとM2H,M1Hとの交点をそれぞれB,C,T
LとM2Hとの交点をDとする。熱交換器10a,
10a′にエンジン冷却水が循環する回路6よりエ
ンジン排熱Q1が供給されると温度THのM1Hから
水素ガスが放出され、温度TMのM2Hに吸蔵され
る。(A→B)M2Hは水素ガスの吸蔵によつて発
熱(Q2)するが冷却回路8を通じて外気に冷却さ
れている。M1Hが水素ガスを放出しつくすと、
M1Hは冷却回路8を通じて外気に冷却され温度
TMに至り(A→C)、平衡分解圧が低減して
M2Hから放出される水素ガスを吸蔵する(D→
C)。水素吸蔵に伴う発熱(Q3)は外気に冷却さ
れる。M2Hは水素ガス放出に伴つて自己冷却
し、温度TLに至り(B→D)冷熱取出回路によ
り自動車内冷房出力(Q4)が取出される。その
後、水素ガスを吸蔵したM1Hが温度THに加熱さ
れると1サイクルが終了する(A→B→D→C→
A)従つて、M1H,M2Hを有する熱交換器10
a,10bと10a′,10b′の組でサイクルを半
分ずらせるといずれかの熱交換器10b,10
b′からほゞ連続的に冷房出力が得られるのであ
る。
M1H,M2Hの水素吸蔵放出のサイクルの駆動
熱源はエンジン排熱であるので、自動車用冷房装
置の運転に必要なエネルギーは熱媒を循環させる
ポンプやフアンの駆動分のみとなる。エンジン冷
却水は、通常低速走行でも80℃〜90℃あるため、
M1H,M2Hの水素吸蔵放出サイクルを駆動する
熱源として充分の能力がある。
熱源はエンジン排熱であるので、自動車用冷房装
置の運転に必要なエネルギーは熱媒を循環させる
ポンプやフアンの駆動分のみとなる。エンジン冷
却水は、通常低速走行でも80℃〜90℃あるため、
M1H,M2Hの水素吸蔵放出サイクルを駆動する
熱源として充分の能力がある。
又、冷却回路8に供給される熱は、外気より大
量に取出されるので問題ない。この自動車用冷房
装置に使用されるエンジン排熱の量が小さくて、
エンジン冷却水の温度低下が少ない場合にはエン
ジン冷却水を自動車用冷房装置を流通させた後、
ラデイエーター2を流通させることも適宜選択で
きる。
量に取出されるので問題ない。この自動車用冷房
装置に使用されるエンジン排熱の量が小さくて、
エンジン冷却水の温度低下が少ない場合にはエン
ジン冷却水を自動車用冷房装置を流通させた後、
ラデイエーター2を流通させることも適宜選択で
きる。
本発明の自動車用冷房装置の冷房能力は次の通
りである。即ち、M1HをLaNi4,7Al0.3Hx,M2H
をLaNi5Hxとして、それぞれ10Kgを総重量5Kgの
熱交換器10a,10b,10a′,10b′の充填
容器12a,12b,12a′,12b′に充填せし
め、90℃のエンジン冷却水を駆動熱源とし、35℃
の外気を冷却用熱源として、1サイクル12分で運
転して、10℃の冷熱を取出す。
りである。即ち、M1HをLaNi4,7Al0.3Hx,M2H
をLaNi5Hxとして、それぞれ10Kgを総重量5Kgの
熱交換器10a,10b,10a′,10b′の充填
容器12a,12b,12a′,12b′に充填せし
め、90℃のエンジン冷却水を駆動熱源とし、35℃
の外気を冷却用熱源として、1サイクル12分で運
転して、10℃の冷熱を取出す。
LaNi5+3H2→LaNi5H6+7.5Karl
であるから、10KgのLaNi5H6の理論吸熱量は
520Karlである。しかしながら、有効反応率は約
60%であり、35゜から10℃迄熱交換器10b,1
0b′と金属水素化物LaNi5Hxの自己冷却に冷熱が
使用されるから、 520Karl×60%−(10Kg+5Kg) ×0.1×(35℃−10℃)=280Karl が1サイクルで取出せる冷熱である。上式で0.1
は熱交換器10b,10b′と金属水素化物
LaNi5Hxの比熱である。従つて、熱交換器10
b,10b′から1時間に取出される冷房能力は、 280Karl×60分/12分×2=2800Karl となる。有効反応率あるいは時間当りのサイクル
数が多くなれば冷房能力は更に増大する。第4図
は本発明自動車用冷房装置の別の例である。冷房
器5の駆動熱源はエンジン1の排気管20を通じ
て排出される排気ガスにより与えられる。又、外
気導入管21を通じて外気が冷却用熱源として与
えられる。排気ガスや外気は直接冷房器5の熱交
換器に導入されてもよい。第4図の冷房器5の動
作は第1図、第2図の冷房器5と同じであるから
省略する。
520Karlである。しかしながら、有効反応率は約
60%であり、35゜から10℃迄熱交換器10b,1
0b′と金属水素化物LaNi5Hxの自己冷却に冷熱が
使用されるから、 520Karl×60%−(10Kg+5Kg) ×0.1×(35℃−10℃)=280Karl が1サイクルで取出せる冷熱である。上式で0.1
は熱交換器10b,10b′と金属水素化物
LaNi5Hxの比熱である。従つて、熱交換器10
b,10b′から1時間に取出される冷房能力は、 280Karl×60分/12分×2=2800Karl となる。有効反応率あるいは時間当りのサイクル
数が多くなれば冷房能力は更に増大する。第4図
は本発明自動車用冷房装置の別の例である。冷房
器5の駆動熱源はエンジン1の排気管20を通じ
て排出される排気ガスにより与えられる。又、外
気導入管21を通じて外気が冷却用熱源として与
えられる。排気ガスや外気は直接冷房器5の熱交
換器に導入されてもよい。第4図の冷房器5の動
作は第1図、第2図の冷房器5と同じであるから
省略する。
本発明、自動車用冷房装置は上記の構成になさ
れているので、エンジンの排熱と自由に得られる
外気によつて冷房器が運転され、エンジンの負荷
を増大させることなく、自動車の冷房がなし得る
のであり、燃費が低下したり、加速走行性が悪化
することなく、省エネルギーが実現される。
れているので、エンジンの排熱と自由に得られる
外気によつて冷房器が運転され、エンジンの負荷
を増大させることなく、自動車の冷房がなし得る
のであり、燃費が低下したり、加速走行性が悪化
することなく、省エネルギーが実現される。
第1図、第4図の本発明自動車用冷房装置の一
例を示す側面図、第2図は本発明自動車用冷房装
置の要部を示す断面図、第3図は本発明自動車用
冷房装置の運転サイクル図である。 1……エンジン、2……ラデイエーター、5…
…冷房器、10……熱交換器、12……充填容
器、M1H,M2H……金属水素化物。
例を示す側面図、第2図は本発明自動車用冷房装
置の要部を示す断面図、第3図は本発明自動車用
冷房装置の運転サイクル図である。 1……エンジン、2……ラデイエーター、5…
…冷房器、10……熱交換器、12……充填容
器、M1H,M2H……金属水素化物。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 作動温度範囲において平衡分解圧の異なる二
種の金属水素化物が、水素ガスの交換可能に二つ
熱交換器に充填され、平衡分解圧が低い第一の金
属水素化物が充填された第一の熱交換器にエンジ
ン冷却水が循環する回路と外気の熱が供給される
冷却回路が切替弁によつていずれかと連通される
ようになされ、平衡分解圧が高い第二の金属水素
化物が充填された第二の熱交換容器に外気の熱が
供給される冷却回路と冷熱取出回路が切替弁によ
つていずれかと連通されるようになされ、エンジ
ン冷却水がラデイエーター回路と、第一の金属水
素化物が充填された第一の熱交換器を循環する回
路のいずれかを流通するよう切替可能になされ、
第一の熱交換器にエンジン排熱が供給され、第二
の熱交換器を外気で冷却することによつて、第一
の金属水素化物から放出された水素ガスが第二の
金属水素化物に吸蔵され、次いで第一の熱交換器
を外気で冷却することによつて、第二の金属水素
化物から放出された水素ガスが第一の金属水素化
物に吸蔵され、第二の熱交換器から冷房出力を得
ることを特徴とする自動車用冷房装置。 2 平衡分解圧の異なる二種の金属水素化物が充
填された二つの熱交換器の組が複数個設けられ、
それぞれの組の運転サイクルがずらされて、連続
的に冷房出力を得るようになされた特許請求の範
囲第1項記載の自動車用冷房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56164608A JPS5863513A (ja) | 1981-10-14 | 1981-10-14 | 自動車用冷房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56164608A JPS5863513A (ja) | 1981-10-14 | 1981-10-14 | 自動車用冷房装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5863513A JPS5863513A (ja) | 1983-04-15 |
JPS6241138B2 true JPS6241138B2 (ja) | 1987-09-01 |
Family
ID=15796411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56164608A Granted JPS5863513A (ja) | 1981-10-14 | 1981-10-14 | 自動車用冷房装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5863513A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6315051A (ja) * | 1986-07-07 | 1988-01-22 | 松下電器産業株式会社 | 間欠式ヒ−トポンプシステム |
US5676202A (en) * | 1994-12-22 | 1997-10-14 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Heat exchanger |
US6000463A (en) * | 1999-01-19 | 1999-12-14 | Thermal Corp. | Metal hydride heat pump |
DE102014109580B3 (de) * | 2014-07-09 | 2015-08-06 | Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. | Thermisches Absicherungssystem, Fahrzeug und Verfahren zur thermischen Absicherung eines thermisch abzusichernden Systems |
EP4210976A4 (en) * | 2020-08-28 | 2024-10-16 | Thermax Ltd | HYBRID AIR CONDITIONING SYSTEM FOR AUTOMOBILES |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5313737A (en) * | 1976-07-13 | 1978-02-07 | Daimler Benz Ag | Method of and apparatus for cooling lnner room of vehicle |
-
1981
- 1981-10-14 JP JP56164608A patent/JPS5863513A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5313737A (en) * | 1976-07-13 | 1978-02-07 | Daimler Benz Ag | Method of and apparatus for cooling lnner room of vehicle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5863513A (ja) | 1983-04-15 |
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