JPS6240916Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は車輛に装備される容器のカバーの脱
落を防止するようにしたカバー開閉装置に関す
る。

従来のものは第１図及び第２図に示すように、
容器１の開口部１ａを閉塞するカバー２の一端に
掛け金３を設け、掛け金３を容器１と固着された
掛け金受４に係止し、他端は容器カバー止め体
（図示せず）によつて容器１と固着されている。
そして、図示の状態でカバー２の一端に開口部１
ａと対向した係止体５が設けられている。６はパ
ツキンである。

上記構成において、カバー止め体（図示せず）
を解放した後、掛け金受４を中心にしてカバー２
を時計方向に回動させ、カバー２を掛け金受４の
方向に移動させることによつて、カバー２を容器
１から取外すことができる。

また、図示の状態で車輛振動等の外力が加わつ
たとき、カバーが上方に浮き上がろうとすると、
係止体５が開口部１ａと当接するので、掛け金３
と掛け金受４との係合が外れるのを防止する。

この場合、係止体５と開口部１ａの容器１との
ギヤツプ誤差は、掛け金受４、掛け金３及び係止
体５相互間の取付誤差によつて比較的大きな値と
なる。しかし、カバー２を容器１に装着した状態
では係止体５と容器１とのギヤツプの目視検査が
できないので、ギヤツプの大きさを最適の値に調
整するのが困難であつた。

この考案は上記欠点を解消するためになされた
もので、カバーが容器の開口部を閉塞した状態
で、カバーの一端の外周部と対向し容器に固着さ
れた係止体を設けることによつて、ギヤツプ調整
の容易なカバー開閉装置を提供する。

以下、図について説明する。第３図及び第４図
において、１は開口部１ａを有する容器、２はカ
バー１の開口部１ａを塞閉するカバーで、後述の
係止体７と対向する外周部２ａが設けられてい
る。３はカバー２の一端に設けられた掛け金で、
後述の掛け金受４に係止可能に構成されている。
４は容器１側に固定された掛け金受、６はカバー
２側に設けられたパツキン、７はカバー２が開口
部１ａを閉塞した状態でカバー１の一端の外周部
２ａと対向し容器１と固着された係止体である。

上記構成において、カバー２を容器１から取外
すときの操作及び係止体７の作用については従来
のものと同様である。係止体７とカバー２の外周
部２ａとのギヤツプ調整は、目視で確認しながら
掛け金３を変形することによつて容易にできる。
この場合、ギヤツプの最適値は車両振動等によつ
て掛け金３が掛け金受４から外れてカバー２が脱
落しない値を選ぶことになる。これは経験的にで
きるだけ０に近い値がよい。

この考案によると、カバーの一端の外周部と対
向し容器と固着された係止体を設けることによつ
て係止体とカバーとのギヤツプを目視検査できる
ので、ギヤツプを最適値に設定することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のカバー開閉装置の正面図、第２
図は第１図の−線の断面図、第３図はこの考
案の一実施例を示す正面図、第４図は第３図の
−線の断面図である。図において、１は容器、
１ａは開口部、２はカバー、２ａは外周部、３は
掛け金、４は掛け金受、７は係止体である。な
お、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車輛に装備される容器の開口部を閉塞するカバ
   ーの一端に掛け金を設け、上記掛け金を上記容器
   と固着された掛け金受に係止し、上記カバーの他
   端は上記容器に係止され、上記開口部が開放され
   るように上記掛け金受を中心に上記カバーを回動
   可能とし、上記カバーを上記掛け金受の方向に移
   動させることによつて上記掛け金受と上記掛け金
   との係止を解除可能にしたものにおいて、上記カ
   バーが上記開口部を閉塞した状態で上記カバーの
   一端の外周部と対向し上記容器と固着された係止
   体を設けたことを特徴とするカバー開閉装置。