JPS60829Y2 - 魔法瓶における下口部材と外ケ−スの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は魔法瓶における下口部材と外ケースの取付は装
置に関する。

従来の魔法瓶における外ケースと下口部材との取付手段
として、いわゆる無理嵌めによるものがあるが、この手
段は作業が簡単で、組立コストが安くなる利点がある。

ところが、外ケースに無理嵌めされる下口部材、及び下
口部材に載置され取付けられる上蓋等の重量が増す場合
、例えばエヤーポットなどの場合には無理嵌めが外れる
危険性があった。

又、無理嵌めによる方法は下口部材の成形上のバラツキ
及び外ケース口径のバラツキを十分に吸収できない場合
もある。

例えば外ケースの開口径が下口部材の外周径より小の場
合には、外ケースがう杢＜無理嵌めできないし、無理に
嵌め込むと外ケースが変形したり場合によっては亀裂が
生じる様なこともあり、又、外ケースの開口径が下口部
材の外周径より大の場合には、無理嵌めしても、＋瓶を
中ネジにより締め上げて下口との間で挾持するため、こ
の締め上げ時に無理嵌めが外れる場合がある。

又常に中ネジによって締め上げ力が加わっているため、
外部からの衝撃等によって無理嵌めが外れる場合がある
。

本考案は、前記問題点を解消するために、外ケース上端
開口の縁巻き部を下口部材外周壁の外周に形成した凹部
に弾性嵌合した魔法瓶の下口部材と外ケースの取付装置
において、下口部材外周壁および外ケース間の一部ない
し全体に遊隙を形成し、下口部材外周壁および外ケース
の前記遊隙を形成している部分に貫通した把手取付ピン
によって、外ケース外側の把手を下口部材外周壁との間
で外ケースに引き付けて取付ける。

この構成上、遊隙は、それが形成されている部分の外ケ
ースおよび下口部材外周壁の相近接側への弾性変形を可
能にし、取付ピンは、前記外ケースおよび下口部材外周
壁の前記弾性変形を伴って把手を取付け、その弾性変形
の復元力を把手を外ケースに圧着させる圧着力として作
用させる。

また取付ピンは、外ケースおよび下口部材外周壁相互の
弾性嵌合が外れる方向への移動、外ケースおよび下口部
材外周壁の軸線方向の相対移動を阻止する。

実施例について説明すると、図はエヤーポットを後から
みたものであるが、１は外ケース、２は下口部材、３は
上蓋、４は弧回動自在な把手である。

５は上蓋３の下口部材２への枢着部である。下口部材２
は外周壁２ａの半ば外周に凹部６周設腰該凹部６より下
方は薄肉に形成すると共に数個所において切欠き７を設
けている。

薄肉にすること及び切欠き７を設けるのは、下口部材２
の嵌合における弾性の増加と寸法許容性の増大のためで
ある。

これにより外ケース１と下口部材２の弾性嵌合による無
理嵌めが強固に行なえる。

無理嵌めは外ケース１の上端間ｌ」の縁巻き部１ａを下
口部材２の凹部６に嵌め込むことにより行なわれる。

さらに下口部材２と外ケース１の結合が確実となる様に
前記把手４を外ケース１に取付けるための取付ピン８を
利用する。

すなわち把手４はこれまで外ケース１にのみ取付けられ
ていたが、この取付ピン８を下口部材２の前記外周壁２
ａの下半部へ貫通させて一体的に取付ける様にする。

取付けは把手４が取付くべき外ケース１の対向２個所に
挿通孔９を設けると共に下口部材２の前記凹部６の下方
部分にも対応する貫通孔１０を設け、取付ピン８をそれ
ら９，１０に挿通した後に抜は止め金具１１で固定する
。

抜は止め金具１１はブツシュナツトやＥリング等を用い
る。

１２はバッキングである。

本考案によれば、内周縁巻き部および外周凹部が弾性嵌
合される外ケースおよび下口部材外周壁の相互間に遊隙
を有する部分に貫通されて、外ケース外側の把手を下口
部材外周壁との間で外ケースに引き付けて取付ける把手
取付ピンが、外ケースおよび下口部材外周壁の前記遊隙
を利用した相近接方向への弾性変形を伴って把手の取付
けをなし、その弾性変形の復元力を把手を外ケースに圧
着させる圧着力として作用させ得るから、把手の所定持
上げ姿勢への停止ないしは所定持上げ姿勢からの伏倒に
対する減速機能を発揮し、把手の不用意な伏倒ないし急
激な伏倒による外ケース等への衝突を回避する。

また、取付ピンは、外ケースおよび下口部材外周壁相互
の弾性嵌合が外れる方向への移動、外ケースおよび下口
部材外周壁の軸線方向の相対移動を阻止するから、外ケ
ースおよび下口部材の弾性嵌合が不用意に離脱せず、無
理な弾性嵌合を採用して組立作業が困難になったり、外
ケースや下口部材が損傷して不良率品が発生し易くなっ
たりするのを回避する。

しかも、把手取付ピンを外ケースおよび下口部材の結合
補強に兼用しているので特別な部品や作業を要しないて
容易に組立てられる。

【図面の簡単な説明】

図は実施例を示すエアーポットを後方から見た一部断面
図である。 １・・・・・・外ケース、１ａ・・・・・・縁巻き、２
・・・・・・下口部材、２ａ・・・・・・外周壁、４・
・・・・・把手、６・・・・・・凹部、訃・・・・・取
付ピン、１１・・・・・・抜は止め金具。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 外ケース上端開口の縁巻き部を下口部材外周壁の外周に
   形成した凹部に弾性嵌合した魔法瓶の下口部材と外ケ、
   −スの取付装置において、下口部材外周壁および外ケー
   ス間の一部ないし全体に潜降を形成し、 下口部材外周壁および外ケースの前記遊隙を形成してい
   る部分に貫通した把手取付ピンによって、外ケース外側
   の把手を下口部材外周壁との間で外ケースに引き付けて
   取付けｔこ ことを特徴とする魔法瓶における下口部材と外ケースの
   取付装置。