JPS585332Y2 - 蓄電池 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、移送中における電解液の漏出を防止するため
に液口に仮蓋を装着したヒンジによる覆い蓋を備える蓄
電池に関する。

従来、ベント形アルカリ蓄電池などにおいて、電解液を
入れたままで移送を行なう場合は、電解液の漏出を防止
するために移送用仮蓋を液口に装着している。

第１図に示すように、この仮蓋１は上部に鍔体２を有し
、第２図に示すように、該鍔体２を液口筒３の上部周縁
に係止させることにより液口筒３に挿着するもので、更
にヒンジ４により開閉する覆い蓋５を閉じると、仮蓋１
は外部からその存在を確認することができない。

従って、蓄電池の使用に際して、仮蓋の取り外しを忘れ
る惧れもあり、その場合には電池の破裂事故につながる
問題点がある。

本考案は、上記の点に鑑みなしたもので、仮蓋の鍔体の
一部を外方向に延長しその延長部分によって、覆い蓋を
閉じている場合にも仮蓋の挿着を確認できるようにした
ものである。

−例を図面によって説明する。

第３図に示した仮蓋１１は、上部に形成した鍔体２から
外方向に細長い延長部分６を形成したものである。

仮蓋１１は可撓性の材質からなり、第４図に示すように
、液口筒３に挿着し覆い蓋５を閉じたときには、延長部
分６が若干折れ曲がった状態となる。

このように、覆い蓋５を閉じたときにも、若干折れ曲が
った延長部６が外部に突出しているので、仮蓋１が挿着
されたままであることを一見して確認でき、仮蓋１の外
し忘れによる事故を防止できる。

また、第５図に示すように、鍔体２の一部を外方向に延
長するに際し幅広の延長部分６′を形成した仮蓋１“と
すれば、延長部分６１に注意書きを施すことができ、電
池の取扱いに熟知していない作業者に対しても注意を喚
起でき安全である。

上述のように本考案によれば、蓄電池液口筒に挿着した
移送用仮蓋の取り外しを忘れることを防止でき、蓄電池
の破裂事故防止に寄与できる点極めて実用的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の仮蓋の斜視図、第２図は該仮蓋を蓄電池
液口筒に挿着した状態を示す断面図、第３図は本考案に
おける仮蓋の斜視図、第４図は該仮蓋を蓄電池液口筒に
挿着した状態を示す断面図、第５図は本考案における仮
蓋の他の例を示す斜視図である。 １′、１“は仮蓋、２は鍔体、３は液口筒、４はヒンジ
、５は覆い蓋、６，６１は延長部分。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 仮蓋をその上部に形成した鍔体を液口筒上部周縁に
   係止させることにより液口筒に挿着し、更にヒンジによ
   り開閉する覆い蓋を液口筒に装着した蓄電池において、
   前記鍔体の一部を外方向に延長し該延長部分を閉じた覆
   い蓋より突出する如く構成した蓄電池。 ２ 鍔体からの延長部分に注意書きを施した実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の蓄電池。