JPS6240455Y2 - - Google Patents

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JPS6240455Y2
JPS6240455Y2 JP1979120114U JP12011479U JPS6240455Y2 JP S6240455 Y2 JPS6240455 Y2 JP S6240455Y2 JP 1979120114 U JP1979120114 U JP 1979120114U JP 12011479 U JP12011479 U JP 12011479U JP S6240455 Y2 JPS6240455 Y2 JP S6240455Y2
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bias
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magnetization
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は強磁性磁気抵抗効果素子を用いたバイ
アスコンダクタ付磁気感知素子に関するものであ
る。
磁電変換素子の一つに強磁性磁気抵抗効果素子
(以下MR素子と略す)が知られている。MR素子
は周知のようにMR素子自体が持つ磁化MとMR
素子を流れるセンス電流Iとがなす角度θによつ
て電気抵抗Rが変化するもので、その値は次の(1)
式で示される。
R=R0−△R0sin2θ …(1) ここでR0はセンス電流Iと磁化Mが平行なる
ときの電気抵抗を、R0−△R0は直交するときの
電気抵抗を表わす。従つて外部より磁界を印加す
ることにより磁化Mとセンス電流Iとの角度θを
変化させ、MR素子の電気抵抗を変化させること
ができる。つまりMR素子が磁界発生体から十分
遠方にあるときは、自らの形状異方性によつて、
MR素子の長手方向に磁化Mがそろつているの
で、長手方向に対して垂直な磁界が加わるにつれ
て磁化Mが回転し(1)式に従つて電気抵抗が変化す
る。
しかし、自らの形状異方性による磁化容易軸に
分散性があり、第1図aのごとく、磁界発生体か
らの磁界HeとMR素子の電気抵抗Rはヒステリシ
ス特性を有していた。つまり磁界Heを零から増
加して正の方向に印加したときのMR素子の電気
抵抗Rは軌跡1を描くが、更に磁界Heを正の方
向から減少させて負の方向に印加するとMR素子
の電気抵抗Rは軌跡1を通らず、軌跡2を描く。
これを軽減するため従来より、MR素子のセン
ス電流方向に永久磁石によりバイアス磁界を印加
し、磁化容易軸の分散性をなくすことが行われて
おり、第1図bのごとく、MR素子の電気抵抗R
はヒステリシス特性のないものが得られている。
しかし、かかる構造では、電流方向と磁化容易軸
を一致させるように永久磁石の配設位置を決めた
り、適度な磁界強度を設定することが困難であ
り、又、MR素子の使用環境温度や自らの発熱温
度による基板の伸縮、あるいは外部からの圧力、
振動等によりMR素子にストレスが加わり、磁歪
効果により磁化や磁化容易軸に変動が生じた場
合、一担設定した磁界強度を適度に変更すること
が困難であつた。更にバイアス磁界用の永久磁石
とMR素子を一体化した時、磁界感知素子の形状
が大きくなるという問題があつた。
本考案の目的は前記従来の欠点を解決した磁気
感知素子を提供することである。
本考案は基板上に形成されたMR素子に絶縁体
を介して電気導体を施し前記電気導体に電流を流
し、MR素子のセンス電流に対して平行にバイア
ス磁界を印加することを特徴とするものである。
従来、MR素子のセンス電流に対して直角に電
気導体によりバイアス磁界を印加する方法が知ら
れているが、この方法はMR素子の出力を外部信
号磁界に対して線形にするためのもので、本考案
とは目的を異にするものである。
以下本考案についての実施例を図面を参照して
説明する。
第2図aは一実施例を示す平面図、bはそのA
−A′線断面図で、基板4上に形成されたストラ
イプ状のMR素子5にセンス電流供用の端子6を
設け、更に絶縁体7を介してバイアスコンダクタ
9をMR素子5と直交するように配した構成のも
のである。
この構成において、MR素子5の磁化容易軸は
分散性のため、MR素子2に供給されるセンス電
流I(第2図aではx方向)と不揃いなため、外
部信号磁界He(第2図aではy方向成分だけを
示す)の変化により、第1図aのごとくMR素子
5の電気抵抗Rが変化する。しかしバイアスコン
ダクタ9にMR素子5のストライプの長手方向に
対し直角(第2図aではy方向)にバイアス電流
I0を流すと、MR素子5のストライプの長手方
向、つまりMR素子5のセンス電流と同じ方向に
バイアス磁界が発生し磁化容易軸とセンス電流I
はMR素子5の膜面で一様に一致する。この状態
で外部より信号磁界Heを印加すると、第1図b
のごとくヒステリシス特性が消滅する。例えば、
MR素子5にNi82%Fe18%の組成を持つ膜厚500
Åの薄膜を幅20μm長さ1000μmに形成したスト
ライプを用いた場合、ヒステリシス特性をなくす
には、ストライプの長手方向に数エルステツドの
バイアス磁界が必要である。この時バイアスコン
ダクタ9に幅1000μm膜厚3000ÅのAu薄膜を用
いると数百mA程度のバイアス電流を供給するだ
けでMR素子5の電気抵抗の外部信号磁界に対す
るヒステリシス特性をなくせた。
なお、本構成は、表面の滑らかなSi単結晶板や
ガラス板等を基板4とし、MR素子5となるNi−
Fe合金薄膜(この他にMR素子の組成としてはNi
−Co合金をはじめ、Ni、Fe、Co等を主成分とす
る合金薄膜が適する)を、次いでAu薄膜をそれ
ぞれ蒸着により形成し、フオトレジスト及びエツ
チング液を用いてストライプ状にMR素子5を形
成し、Au薄膜を残した部分はMR素子5にセンス
電流を供給するための端子6とした。更にこの上
にスパツタ法により絶縁体7を積層し、フオトレ
ジスト及びエツチング液を用いて端子6の部分に
スルーホールを形成し、最後に絶縁体7とバイア
スコンダクタ5となるAu薄膜との接着強化のた
めの接着層8(代表的な材料としてTi、Mo、Cr
等がある。)を、次いでAu薄膜を蒸着やスパツタ
法により形成し、バイアスコンダクタ9とした構
造に作製したものである。
第2図ではバイアスコンダクタ9はMR素子5
の一部分を覆つたものであるが、第3図の実施例
のようにMR素子5の全面を覆うようにバイアス
コンダクタ9を施して、MR素子5の保護膜とし
ての効果と、MR素子5のセンス電流とバイアス
コンダクタ9のバイアス電流による発熱温度の放
熱体としての効果を合わせ持たせることができ
る。
第2図ではバイアスコンダクタ9はMR素子5
の上部だけを覆つたものであるが、第4図の斜視
図に示す実施例は、MR素子5の下部にも絶縁体
11を介してバイアスコンダクタ10を施し、
MR素子5の上部のバイアスコンダクタ9と端子
接続部14によつて接触させ、バイアス電流供給
端子12及び13にバイアス電流を供給するよう
にした構成である。この構成ではMR素子5の全
面に均一なバイアス磁界を印加することができ、
更に前記第2図に示す構成例の半分程度のバイア
ス電流でMR素子5の磁化容易軸の分散性をなく
すことができ、バイアス電流による発熱を小さく
できる利点がある。本実施例ではMR素子5にバ
イアスコンダクタ9及び10で一巻きのコイルを
形成したものであるが、一巻きに限らず複数巻の
コイルを形成したものでも良い。一巻き以上のコ
イルを形成する場合、必ずしもバイアス電流が
MR素子のストライプの長手方向と直交するよう
にバイアスコンダクタを施す必要はなく、MR素
子の上部のバイアスコンダクタによるバイアス磁
界とMR素子の下部のバイアスコンダクタによる
バイアス磁界との合成磁界がストライプの長手方
向つまりMR素子のセンス電流方向と平行になる
ようにバイアス電流を供給できるように上部及び
下部のバイアスコンダクタを配した構造でも良
い。
以上のように本考案は、MR素子のセンス電流
方向にバイアス磁界が加わるようにしたバイアス
コンダクタを施した構成にすることにより、MR
素子の磁化や磁化容易軸の変動が生じてもバイア
ス電流を調整するだけで、その変動を押さえるこ
とができ常に良好な特性を保つことができる。又
薄膜製造技術を用いて製造できるため、安価で信
頼性に富みコンパクトな磁気感知素子を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図aはバイアス磁界を付与しないMR素子
の外部信号磁界Heに対するMR素子の抵抗Rのヒ
ステリシス特性を示したもので、第1図bはバイ
アスコンダクタ付MR素子の抵抗変化を示したも
のである。第2図aは本考案の実施例を示す平面
図で、bはその断面図、第3図及び第4図は他の
実施例の断面図及び概略斜視図である。 図において、4は基板、5はMR素子、6は端
子、7は絶縁体、9はバイアスコンダクタを表わ
す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 強磁性磁気抵抗効果素子に、絶縁体を介して、
    この強磁性磁気抵抗効果素子を流れる電流に対し
    て、平行にバイアス磁界が加わるように電気導体
    を施したバイアスコンダクタ付磁気感知素子。
JP1979120114U 1979-08-31 1979-08-31 Expired JPS6240455Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979120114U JPS6240455Y2 (ja) 1979-08-31 1979-08-31

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979120114U JPS6240455Y2 (ja) 1979-08-31 1979-08-31

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Publication Number Publication Date
JPS5638477U JPS5638477U (ja) 1981-04-11
JPS6240455Y2 true JPS6240455Y2 (ja) 1987-10-16

Family

ID=29352302

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JP1979120114U Expired JPS6240455Y2 (ja) 1979-08-31 1979-08-31

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5721883A (en) * 1980-07-14 1982-02-04 Sharp Corp Magnetic reluctance effect element

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Publication number Publication date
JPS5638477U (ja) 1981-04-11

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