JPS6240324B2 - - Google Patents

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JPS6240324B2
JPS6240324B2 JP9397983A JP9397983A JPS6240324B2 JP S6240324 B2 JPS6240324 B2 JP S6240324B2 JP 9397983 A JP9397983 A JP 9397983A JP 9397983 A JP9397983 A JP 9397983A JP S6240324 B2 JPS6240324 B2 JP S6240324B2
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JP
Japan
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hydrogen phosphate
calcium hydrogen
phosphate anhydrate
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Toshuki Ozawa
Takeshi Naganuma
Osamu Uotani
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Lion Corp
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Publication of JPS6240324B2 publication Critical patent/JPS6240324B2/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q11/00Preparations for care of the teeth, of the oral cavity or of dentures; Dentifrices, e.g. toothpastes; Mouth rinses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/19Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
    • A61K8/24Phosphorous; Compounds thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/40Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
    • A61K2800/41Particular ingredients further characterized by their size
    • A61K2800/412Microsized, i.e. having sizes between 0.1 and 100 microns

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Epidemiology (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、歯磨、プロフイラキスペースト等に
使用される口腔組成物用基材に関し、更に詳述す
るとX線回折法により測定した結晶子の大きさの
平均値が300〜3500Åであり、一次粒子の大きさ
の平均値が0.1〜5μの板状結晶体が固着集合し
たリン酸水素カルシウム・無水和物からなる高清
掃・低研磨の口腔組成物用基材に関する。 一般に、歯磨やプロフイラキスペースト等に使
用される口腔組成物用基材は、歯の清掃基材とし
てステイン、歯垢、食べかす等の歯に付着、沈着
したものを物理的作用により効率よく除去する能
力が高く、清掃能力が優れていると共に、歯のエ
ナメル質を損傷することがないマイルドな研磨性
を有し、かつ歯垢、歯石の沈着を防止し得るもの
が望まれる。 この場合、ステイン、歯垢、食べかす等の物理
的除去の効率は、基材の研磨力を高くすることに
よつて高めることができ、特に従来は研磨力を高
めることで歯面の清掃効果を向上させることが行
なわれていたが、研磨力を高めることと、歯面の
損傷を防止することとは一般に相反し、研磨力を
高めれば高める程、歯面を削るおそれが生じ、特
にブラツシング方法が適切でない場合は楔状欠損
を引き起す可能性を高めると共に歯面を損傷さ
せ、更には歯面の光沢を低下させるおそれがあ
る。このため、従来より歯面を損傷させることが
ないと共に、適度の研磨力を有して清掃効果に優
れ、しかも歯のエナメル質に対してスクラツチを
与えることのない(スクラツチ性の低い)口腔組
成物用基材が求められていた。 更に、歯磨等の口腔組成物としては、ジユース
効果に優れ、食物の味を変えることがなく、かつ
使用感の良好なものが好ましく、このため例えば
ジユース効果を高めるために口腔組成物にN−ア
ルキロイルザルコシネートを添加したり、アルキ
ルサルフエートの代りにα−オレフインスルホネ
ートを使用したりすることが提案されている。し
かし、N−アルキロイルザルゴシネートは粘膜剥
離との関係からその添加量が0.5重量%以下に規
制される等、種々問題があり、従つて口腔組成物
に配合した場合にそのジユース効果を高め、かつ
使用感を良好にする基材が要望されている。 本発明者らは、上記要望に応えるために鋭意研
究を行なつた結果、X線回折法により測定した結
晶子の大きさの平均値が300〜3500Åであり、一
次粒子の大きさの平均値が0.1〜5μの板状結晶
体が固着集合した第1図に示す如きリン酸水素カ
ルシウム・無水和物を研磨剤として用いた場合、
このものが研磨剤として好適な物性を有し、上記
リン酸水素カルシウム・無水和物を口腔組成物用
基材として用いると、口腔組成物の研磨力を高め
ることなく清掃力を高めることができ、かつ歯の
エナメル質に対するスクラツチ性が低く、しかも
優れたジユース効果を有し、使用感の良好な口腔
組成物を得ることができることを知見し、本発明
をなすに至つたものである。 即ち、従来の研磨基材は、研磨力と清掃力とが
ほぼ比例関係にあるため、清掃力を高めるには研
磨力を高める必要があるが、研磨力を高めるとエ
ナメル質にスクラツチを生じさせるおそれが増大
し、従つて高清掃力、低研磨力を同時に達成する
ことは困難であつた。これに対し、上述したリン
酸水素カルシウム・無水和物を用いた場合には後
述する実施例に示したように低研磨力であるにも
かかわらず清掃力が高く、このリン酸水素カルシ
ウム・無水和物を単独で用いるだけでスクラツチ
を生じさせることなく十分に歯面を清掃すること
ができるものである。しかも、このリン酸水素カ
ルシウム・無水和物を用いた場合には従来のリン
酸水素カルシウム・無水和物に比べてジユース効
果が優れていると共に、口腔内でのざらつき感が
少なく、マイルドな口当りを呈し、使用感も良好
なもので、このように前記リン酸水素カルシウ
ム・無水和物を用いた場合には高清掃力、低研磨
力、優れたジユース効果、良好な使用感という特
性を同時に満足させ得ることを知見したものであ
る。 なお従来、リン酸水素カルシウム・無水和物が
歯磨等の研磨剤として使用されることは知られて
いる。しかし、従来使用されているリン酸水素カ
ルシウム・無水和物は第2図に示すようなもので
あり、これは後述する実験例に示したように通常
の粒径範囲のものでは研磨力が高いもので、これ
を単独の研磨剤として使用した場合には、ADA
(American Dental Association)等で世界的に
上限とされているRDA法(Radio Active Dentin
Abration法)による研磨性の数値250を越え、長
期間の使用では楔状欠損をまねくおそれもあつ
た。このため従来は他の研磨剤と併用していたも
のである。これに対し、本発明に係るリン酸水素
カルシウム・無水和物は、上述したように研磨力
が低いにもかかわらず高い清掃力を有し、しかも
歯のエナメル質に対するスクラツチ性が低いとい
う効果を有するもので、このことは本発明者らの
新知見である。 以下、本発明につき詳しく説明する。 本発明に係る口腔組成物用基材は、X線回折法
により測定した結晶子の大きさの平均値が300〜
3500Åであり、一次粒子の大きさの平均値が0.1
〜5μの板状結晶体が固着集合したリン酸水素カ
ルシウム・無水和物からなるもので、これにより
上述したように歯牙に対する適度な研磨力と高い
清掃効果を有し、かつ歯のエナメル質に対するス
クラツチ性が低く、しかも優れたジユース効果と
共に良好な使用感を有するものである。 なお、結晶子の大きさの平均値は、後述する実
施例に示したX線回折法に従つて測定した値であ
り、一次粒子の大きさの平均値は電子顕微鏡写真
から測定計算した値である。 また、本発明のリン酸水素カルシウム・無水和
物は前記第1図に示した如き形態であり、前記板
状乃至鱗片状の結晶体が松笠状に密に重なり合う
ような状態で凝集した形態となることが好まし
く、また板状乃至鱗片状結晶体に結晶構造を明瞭
に示していない微細粒子が固着していても差支え
ない。 本発明のリン酸水素カルシウム・無水和物は、
上述したようにX線回折法により測定した結晶子
の大きさの平均値(以下、平均結晶子の大きさと
いう)が300〜3500Åであり、一次粒子の大きさ
の平均値が0.1〜5μの板状結晶体を構成結晶体
とするものであるが、この場合平均結晶子の大き
さは特に1000〜3000Åとすることがより好まし
い。 なお更に、本発明のリン酸水素カルシウム・無
水和物としては、密度が2.65〜2.89g/cm3のも
の、特に2.75〜2.88g/cm3のものが好ましい。こ
こで、密度値は後述する実施例で示した通りピク
ノメーターを用いて測定、計算した値である。 また、本発明のリン酸水素カルシウム・無水和
物としては、比表面積がBET法で2.5〜20m2/g
のもの、特に3〜10m2/gのものが好ましい。 更に、本発明において用いるリン酸水素カルシ
ウム・無水和物としては、レーザー光散乱法で測
定した平均粒子径が2〜30μのものが好ましく、
本発明リン酸水素カルシウム・無水和物の平均粒
子径が上記範囲であれば平均粒子径の違いは清掃
力に影響を及ぼさない。また、平均粒子径が上記
範囲であれば使用上問題となるざらつき感は生じ
ないが、より好ましくは平均粒子径が2〜25μの
もの、特に2〜15μのものが使用感の点から好適
に使用し得る。 なお、本発明のリン酸水素カルシウム・無水和
物は、通常の方法、例えば米国特許第2287699号
(Monsanto 1942)、同第3012852号(Monsanto
1961)、同第3066056号(Victor、1962)、同第
3169096(Stauffer、1965)、特公昭39−3272、
3273(燐化学工業)等に記載されたリン酸と石灰
乳との中和反応において結晶の生長をコントロー
ルするための媒晶剤を添加することなどにより製
造することができる。この場合、媒晶剤として
は、例えばリン酸縮合物及びその塩が好適に使用
し得、またその添加はリン酸と石灰乳との中和反
応の間に行なうことが好ましい。また、媒晶剤の
添加量は生成されるリン酸水素カルシウム・無水
和物の0.1〜40重量%、特に0.5〜30重量%とする
ことが好ましく、その添加量が多くなるほど結晶
の生長が阻害され、結晶子が小さくなる傾向を示
す。これに対し、添加量が0.1重量%より少ない
と平均結晶子の大きさが3500Åより大きくなつて
研磨力が高くなりすぎる場合が生じ、添加量が40
重量%より多いと平均結晶子の大きさが300Åよ
り小さくなつて低研磨・高清掃性を示さない場合
が生じる。本発明のリン酸水素カルシウム・無水
和物は、その製造工程において上記媒晶剤の添加
量、添加時期、添加速度、リン酸濃度、反応温
度、反応時間、撹拌速度等、特に媒晶剤の添加時
期を適宜コントロールすることにより、種々のグ
レードのものを得ることができる。例えば、電解
質を混合したカルシウム化合物とリン酸化合物を
50〜80℃の温度で反応させると共に、反応液のPH
が2〜3の間にリン酸縮合物を添加することによ
り、本発明のリン酸水素カルシウム・無水和物を
好適に得ることができる。 本発明に係る口腔組成物用基材は、練歯磨、粉
歯磨、潤製歯磨等の歯磨類やプロフイラクシスペ
ーストなどの口腔組成物の研磨剤として使用する
ことができる。 この場合、本発明基材が配合される口腔組成物
の成分としては、口腔組成物の種類等に応じた適
宜な成分が使用され得る。 例えば、歯磨組成物の場合には、研磨剤として
本発明基材を単独でもしくはこれと他の基材、例
えばリン酸水素カルシウム・2水和物及び従来の
リン酸水素カルシウム・無水和物、炭酸カルシウ
ム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナ
トリウム、非晶質シリカ、結晶性シリカ、沈降性
無定形シリカ、アルミノシリケート、酸化アルミ
ニウム、水酸化アルミニウム、微結晶セルロー
ス、レジン、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム等の基材の1種又は2種以上を混合して
用いることができる。なお、本発明リン酸水素カ
ルシウム・無水和物を他の基材と併用する場合、
本発明リン酸水素カルシウムの使用量は、その効
果を有効に発揮させる点から基材全体の5〜100
重量%、特に10〜100重量%とすることが好まし
い。 また、本発明口腔組成物用基材を使用して口腔
組成物を調製する場合、更にカルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギ
ン酸塩、カラゲナン、アラビアガム、ポリビニル
アルコール等の粘結剤、ポリエチレングリコー
ル、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリ
コール等の粘稠剤、ラウリル硫酸ナトリウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加
ココナツツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリ
ウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−ラウ
ロイルザルコシン酸ナトリウム、N−アシルグル
タミン酸塩、ラウロイルジエタノールアマイド、
シヨ糖脂肪酸エステル等の発泡剤、それにペパー
ミント、スペアミント等の精油、l−メントー
ル、カルボン、オイゲノール、アネトール等の香
料素材などの香料、サツカリンナトリウム、ステ
ビオサイド、ネオヘスペリジルヒドロカルコン、
グリチルリチン、ペリラルチン、p−メトキシシ
ンナミツクアルデヒド、ソーマチンなどの甘味
剤、防腐剤、更に塩化リゾチーム、デキストラナ
ーゼ、溶菌酵素、ムタナーゼ、クロルヘキシジン
又はその塩、ソルビン酸、アレキシジン、ヒノキ
チオール、セチルピリジニウムクロライド、アル
キルグリシン、アルキルジアミノエチルグリシン
塩、アラントイン、ε−アミノカプロン酸、トラ
ネキサム酸、アズレン、ビタミンE、モノフルオ
ロリン酸ナトリウム、フツ化ナトリウム、フツ化
第1錫、水溶性第1もしくは第2リン酸塩、第四
級アンモニウム化合物、塩化ナトリウムなどの有
効成分等を配合し得る。 なお、本発明基材を使用して口腔組成物を調製
する場合、口腔組成物のPH低下、固化を防止して
系の安定性を高めるために第3リン酸マグネシウ
ムを配合することが好ましく、この場合0.1〜3
%、特に0.5〜2%配合することが好ましい。 本発明に係る口腔組成物用基材は、上述したよ
うにX線回折法により測定した結晶子の大きさの
平均値が300〜3500Åであり、一次粒子の大きさ
の平均値が0.1〜5μの板状結晶体が固着集合し
たリン酸水素カルシウム・無水和物からなるの
で、歯牙に対する適度な研磨力を有すると共に、
高い清掃力を有し、かつ歯のエナメル質に対する
スクラツチ性が低く、しかもジユース効果に優れ
ていると共に口当りがマイルドで使用感が良いも
のである。即ち、本発明のリン酸水素カルシウ
ム・無水和物は、同程度の研磨力を有する他の研
磨剤と比較してより優れた清掃力を有するため、
歯面を傷つけずに歯牙に付着したステイン、歯
垢、食べかす等を清掃することができ、またマイ
ルドな口当りを呈するものである。このように、
本発明のリン酸水素カルシウム・無水和物は、研
磨力が従来のリン酸水素カルシウム・無水和物に
比べて著しく少ないので、従来のリン酸水素カル
シウム・無水和物のように必らずしも他の基材と
併用しなくてもよく、本発明リン酸水素カルシウ
ム・無水和物を単独でも使用することができると
共に、巾の広い粒径範囲のものを種々目的に合わ
せて好適に使用し得るものである。 次に実施例及び比較例を示し、本発明を具体的
に説明する。 実施例1、比較例1 第1表に示す各種リン酸水素カルシウムの研磨
力及び清掃力を下記方法により調べ、両者の関係
を検討した。結果を第1表に示す。 研磨力測定法 J.Dent、Res、vol.55、No.4、563〜573by
Hefferenに記載されている方法によりRDA値を
測定した。 清掃力測定法 煙草ヤニを通常の方法にて収集し、これを溶液
状としてタイル上に均一に塗布し、加温乾燥した
のち、これを研磨容器にセツトし、粉体(第1表
に示す各リン酸水素カルシウム)5gを0.3%カ
ルボキシメチルセルロースナトリウムを含む60%
グリセリン水溶液15gに懸濁してなるサスペンシ
ヨンを用い、荷重200gにおいて2000回ブラツシ
ングし、研磨後タイルの煙草ヤニの除去率を肉眼
にて評価した。 なお、ブラツシングのブラシとしては、毛束数
44個、毛の太さ(1毛束当り)8ミル(約0.2
mm)、毛の長さ12mmのナイロン(62)材質で、材
質の硬さが家庭品品質表示法でMのものを使用し
た。 評価基準 評点1:煙草ヤニ除去率 0〜10% 2: 〃 11〜20% 3: 〃 21〜30% 4: 〃 31〜40% 5: 〃 41〜50% 6: 〃 51〜60% 7: 〃 61〜70% 8: 〃 71〜80% 9: 〃 81〜90% 10: 〃 91〜100%
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 なお、DCP−AF〜は下記の方法により製
造した。 DCP−AF 70%リン酸と石灰乳(濃度120g/)との等
モル中和反応(反応温度80℃において、トリポリ
リン酸3.0重量%を反応開始40分後に添加し、反
応時間5時間後の生成物を気流分級して得た。 DCP−AF 85%リン酸と石灰乳(濃度120g/)との等
モル中和反応(反応温度80℃)において、ピロリ
ン酸2.0重量%を反応開始50分後に添加し、反応
時間6時間後の生成物を気流分級して得た。 DCP−AF 65%リン酸と石灰乳(濃度120g/)との等
モル中和反応(反応温度75℃)において、ピロリ
ン酸0.8重量%を反応開始20分後に添加し、反応
時間6時間後の生成物より44μm以上の粒径のも
のを除去することによつて得た。 DCP−AF 85%リン酸と石灰乳(濃度120g/)との等
モル中和反応(反応温度75℃)において、ピロリ
ン酸8.0重量%を反応開始50分後に添加し、反応
時間6時間後の生成物より44μm以上の粒径のも
のを除去することによつて得た。第2〜4表にお
いて平均粒子径はLeed&Northrup社の粒度分布
測定装置(商品名Microtrac)により測定し、比
表面積はBET法により測定した。また、密度は
ピクノメーターを用いて下記式により計算した。 ρP=〔M−M/(M−M)−(MSL−M
)〕・ρLS:ピクノメーターの重さ+粉体の重さ MO:ピクノメータの重さ ML:ピクノメータに液体(水)を満たしたとき
の重さ MSL:ピクノメーターに粉体を入れ、更に液体
(水)を加えた時の重さ (ピクノメーターの重さ+粉体の重さ+液体
の重さ) ρL:液体(水)の密度(20℃) ρp:20℃における粉体の密度 更に平均結晶子の大きさの測定は、粉体のX線
回折を行ない、ピークのブロードニングから粉体
の結晶性を結晶子の大きさを指標として定量的に
表わした。ここで、X線源はCu−K〓線を用い
て測定し、X線回折のデータをScherrerの式D=
K〓/βcpsθを用いて重なりのない主なピークにつ
い て解析し、平均結晶子の大きさを求めた。この場
合、主なピークとしては2θ=53.1゜、47.3゜、
36.1゜、32.9゜、32.6゜、31.1゜、30.25゜、28.65
゜、13.15゜について平均をとつた。なお、Dは
結晶子の大きさ〔Å〕、λは測定X線波長〔Å〕、
βは純粋に結晶子の大きさに基づく回折線の拡が
り〔rad〕(α−Al2O3粉体を1100℃で24時間焼成
したものを基準として用いた)、Kは形状因子
(定数=0.9とした)、θは回折線のブラツグ角と
した。また、βは実験的に求めた半価幅から同じ
条件下における結晶性の非常に良い物質によつて
与えられる半価幅を差し引いた値である。 また、一次の粒子の大きさは、電子顕微鏡写真
から一次粒子が比較的表面を向いている代表的な
ものを約百個選定してその縦横の長さをそれぞれ
測定し、それらを相加平均した値である。 なお、第1,2図はリン酸水素カルシウム・無
水和物の3000倍の顕微鏡写真であり、第1図は本
発明に係るリン酸水素カルシウム・無水和物
(DCP−AF)、第2図は従来のリン酸水素カル
シウム・無水和物(DCP−A)である。 なお、第3図に銅板摩耗量と清掃力との関係を
示す。ここで、図中の参照番号は第1表のNo.であ
る。また、丸で囲んだ参照番号のものは本発明品
を示す。 第1表及び第3図の結果より、従来のリン酸水
素カルシウム・2水和物やリン酸水素カルシウ
ム・無水和物は、研磨力と清掃力とが比例関係に
あり、清掃力を高めるためには研磨力を高くする
必要があるものであつたが、本発明に係るリン酸
水素カルシウム・無水和物は、研磨力が低いにも
かかわらず著しく清掃力が高いことが知見され
た。また、リン酸水素カルシウム・2水和物と本
発明リン酸水素カルシウム・無水和物を混合した
ものも同様の効果を有することが認められた。 実施例2、比較例2 下記処方A〜Dの4種の練歯磨を調製し、パネ
ル10名を用いて下記方法によりジユース効果及び
嗜好度を調べた。結果を第5表に示す。 処方 A プロピレングリコール 2.0% カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0〃 グリセリン 20.0〃 サツカリン酸ナトリウム 0.2〃 コロイド状シリカ 2.0〃 香 料 1.0〃 リン酸水素カルシウム・2水和物 24.0〃 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5〃 本発明リン酸水素カルシウム・無水和物 24.0〃 (平均粒子径 18.3μ 比表面積 3.1m2/g 密度 2.86g/cm3 平均結晶子の大きさ 2870Å 一次粒子の平均の大きさ 1.1μ) 水 残 合 計 100.0% 処方 B 処方Aにおいて本発明リン酸水素カルシウム・
無水和物24.0%を従来のリン酸水素カルシウム・
無水和物(平均粒子径16.1μ、比表面積1.2m2
g、密度2.89g/cm3、平均結晶子の大きさ4150
Å、一次粒子の平均の大きさ10μ)24.0%に代え
たもの 処方 C 処方Bにおいてソジウム−N−ラウロイルザル
コシネート0.5%を加えたもの 処方 D 処方Bにおいてラウリル硫酸ナトリウム1.5%
をα−オレフインスルホネート1.5%に代えたも
の ジユース効果測定法 パネル10名に炭酸を含まない100%果汁のオレ
ンジジユースをコツプ1/2程度口腔内に含ませた
後飲ませ、その感覚を認知させる。その後、パネ
ルに上記練歯磨により歯を磨かせ、歯磨終了1分
後に同じジユース同量を同様にして飲ませ、味の
変化の程度を下記基準により評価させた。なお、
第6表の結果は、10名のパネルにそれぞれ各練歯
磨を用いて評価させた点数の合計である。 評価基準 0:味が変わらない −1:味がやや悪く変わる −2:味が非常に悪く変わる 嗜好度測定法 10名のパネルを用い、Scheffe´の一対比較法に
より下記基準に従つて官能評価した。 評価基準 後に磨いた歯磨は前に磨いた歯磨に対して +2 大いに好き +1 やや好き 0 同じ −1 やや嫌い −2 大いに嫌い
【表】 第5表の結果より、本発明基材を用いた練歯磨
はジユース効果が優れていると共に、使用感が良
好であることが認められた。即ち、本発明基材を
配合した処方Aの歯磨は従来のリン酸水素カルシ
ウム・無水和物を配合した処方Bの歯磨及び処方
BにN−ラウロイルザルコシネートを添加した処
方Cの歯磨と比べてジユース効果、嗜好度共に格
段と優れており、発泡剤としてα−オレフインス
ルホネートを配合した処方Dの歯磨とほぼ同等の
ジユース効果、嗜好度を有するものであつた。 実施例3、比較例3 ほぼ同程度の平均粒子径を有する各種リン酸水
素カルシウムのエナメル質スクラツチ性を下記方
法により調べた。なお、リン酸水素カルシウムと
しては第1表のNo.1、3、4、8のものを用い
た。結果を第6表に示す。 エナメル質スクラツチ性測定法 5×5mmの大きさにカツトした牛歯を樹脂に包
埋し、牛歯エナメル表面を回転研磨機で平滑に
し、次いでNo.1200のエメリー紙研磨、二酸化チタ
ンによる研磨、バフ研磨により光沢計(日本電色
工業社GLOSS METER VG−10)の光沢度で
100±3.0のエナメル表面を処置した。なお、光沢
度100とはエナメル表面に殆ど傷のない光沢面で
あることを意味する。 次に、粉体(第5表に示す各リン酸水素カルシ
ウム)5gを0.3%カルボキシメチルセルロース
ナトリウムを含む60%グリセリン水溶液15gに懸
濁してなるサスペンシヨンを上記牛歯をセツトし
た研磨容器に注入し、水平型研磨試験機により荷
重200g、2000ストローク/12分の条件でブラツ
シング(ブラツシングのブラシとしては清掃力測
定の場合と同じものを使用した)し、前記光沢計
により光沢度の増減を測定し、初期光沢度からの
差(減光度)をもつてスクラツチ性を評価した。
ここで減光度が小さいほどスクラツチ性が低いも
のである。
【表】 第6表の結果より、本発明のリン酸水素カルシ
ウム・無水和物はスクラツチ性が低く、歯のエナ
メル質を損傷しないものであることが認められ
た。即ち、No.8の本発明品はNo.4の従来のリン酸
水素カルシウム・二水和物及び無水和物との混合
品とほぼ同じ研磨力であるにもかかわらずスクラ
ツチ性が極めて低いものであつた。 以下、本発明基材を配合した口腔組成物(練歯
磨)の処方例を第7表に示す。なお、第7表にお
いて単位は重量%である。
【表】 なお、次に参考例として本発明のリン酸水素カ
ルシウム・無水和物の製造の一例を示す。 参考例 3.4gの塩化マグネシウムを溶解させた水溶液
3を80℃に加熱し、撹拌下393gの生石灰を投
入し、30分間撹拌を続行することによつて生石灰
を消化させ、石灰乳を調製する。この石灰乳を
100メツシユの篩でふるつて粗粒物を除去し、酸
化カルシウム換算で129g/の石灰乳を得る。 次に、70%のリン酸水溶液1を80℃に加熱
し、撹拌下540ml/hrの速度で前記石灰乳の添加
を行ない、反応液のPHが2.0になつた時点でピロ
リン酸の添加を開始し、PHが3.0になつた時点で
ピロリン酸の添加を止める。石灰乳の添加は引き
続き行い、反応液のPHが5.0になつた時点で石灰
乳の添加を止める。 その結果、石灰乳の全添加量は5.2で、ピロ
リン酸の添加量は、13.0gであり、酸化カルシウ
ム100重量部に対するピロリン酸の添加量は1.94
重量部に相当する。これを常法に従い乾燥し、本
発明のリン酸水素カルシウム・無水和物を得る。 なお、ピロリン酸の添加時期、速度を調整する
ことにより種々の清掃力を有するリン酸水素カル
シウム・無水和物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明基材として用いるリン酸水素カ
ルシウム・無水和物の顕微鏡写真、第2図は従来
のリン酸水素カルシウム・無水和物基材の顕微鏡
写真、第3図は各種リン酸水素カルシウムの研磨
力と清掃力との関係を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 X線回折法により測定した結晶子の大きさの
    平均値が300〜3500Åであり、一次粒子の大きさ
    の平均値が0.1〜5μである板状結晶体が固着集
    合したリン酸水素カルシウム・無水和物からなる
    ことを特徴とする口腔組成物用基材。 2 リン酸水素カルシウム・無水和物の密度が
    2.65〜2.89g/cm3である特許請求の範囲第1項記
    載の口腔組成物用基材。 3 リン酸水素カルシウム・無水和物の比表面積
    がBET法で2.5〜20m2/gである特許請求の範囲
    第1項又は第2項記載の口腔組成物用基材。 4 リン酸水素カルシウム・無水和物の平均粒子
    径が2〜30μである特許請求の範囲第1項乃至第
    3項いずれか記載の口腔組成物用基材。
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