JPS6240287Y2 - - Google Patents

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JPS6240287Y2
JPS6240287Y2 JP11960481U JP11960481U JPS6240287Y2 JP S6240287 Y2 JPS6240287 Y2 JP S6240287Y2 JP 11960481 U JP11960481 U JP 11960481U JP 11960481 U JP11960481 U JP 11960481U JP S6240287 Y2 JPS6240287 Y2 JP S6240287Y2
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refrigerant
passage
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condenser
evaporator
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JP11960481U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、二重管式の凝縮器と蒸発器とを組合
わせてなる熱交換装置に関するものである。
一般に二重管式の熱交換器(凝縮器あるいは蒸
発器として作用する)においては、第5図および
第6図に示すように、冷媒側熱伝達率αが乾き度
xによつて変わることはよく知られている。特
に、冷媒流速が遅く液の多い個所、即ち乾き度x
の低い個所で冷媒側熱伝達率が悪くなり、又、凝
縮時には乾き度x=0.65〜0.95、蒸発時には乾き
度x=0.6〜0.8の範囲内において冷媒側熱伝達率
αが最も良好となることが知られている。
ところが、従来の二重管式熱交換器において
は、冷媒通路における冷媒乾き度xが凝縮時には
冷媒入口から冷媒出口に向かつて漸次低減し、蒸
発時には冷媒入口から冷媒出口に向かつて漸次増
大するように、位置によつて変化する。従つて、
冷媒側熱伝達率の最もよい乾き度x=0.8附近で
の使用範囲が限定されることとなり、熱交換効率
の向上を阻害するという問題があつた。
本考案は、上記問題点に鑑み、乾き度0.8附近
での使用範囲を大巾に拡大し得る新規な構造の熱
交換装置を提供することを目的とするものであ
り、かかる目的達成のため、冷媒入口から冷媒出
口に向かつて流路断面積が漸次小さくなるように
形成された冷媒通路を備えた二重管式凝縮器と、
冷媒入口から冷媒出口に向かつて流路断面積が漸
次大きくなるように形成された冷媒通路を備えた
二重管式蒸発器とを併設するとともに、前記凝縮
器側の冷媒通路と前記蒸発器側の冷媒通路との間
に、複数本の液冷媒バイパス用の抵抗管を介設
し、且つ該抵抗管の冷媒通路側開口位置および液
冷媒バイパス量を、前記冷媒通路全長に亘る冷媒
の乾き度xが0.65〜0.95の範囲となる如く決定す
る一方、前記抵抗管の冷媒通路側開口位置を、該
冷媒通路全長に亘る冷媒の乾き度xが0.6〜0.8の
範囲となる如く決定した構成を特徴とする。
以下第1図ないし第4図を参照して本考案の実
施例にかかる熱交換装置を説明する。
第1図は、本考案の実施例にかかる熱交換装置
Aを使用した冷凍装置の冷媒回路図を示してお
り、符号1は圧縮機、2は熱交換装置Aの一部を
構成する二重管式凝縮器、3は膨張弁、4は熱交
換装置Aの一部を構成する二重管式蒸発器をそれ
ぞれ示している。
前記二重管式凝縮器2は、直管状の外管5内に
円錐管状の内管6を同軸上に配設して構成されて
おり、前記外管5と内管6との間に形成される環
状空間部を冷媒通路7となす一方、内管6内を冷
却水通路8となしている。符号9は内管6外周面
に設けられた針状フインあるいはワイヤー等から
なる伝熱フインである。
しかして、前記冷媒通路7において、内管6の
小径端部6a側に冷媒入口10が設けられる一
方、内管6の大径端部6b側に冷媒出口11が設
けられている。
このようにして、冷媒通路7は、冷媒入口10
から冷媒出口11に向かつて流路断面積が漸次小
さくなるように形成されている。
この凝縮器2は、圧縮機1からの吐出ガス冷媒
Ygを冷却水通路8を流通する冷却水W1で冷却液
化する作用をなす。
一方、前記蒸発器4は、直管状の外管12内に
円錐管状の内管13を同軸上に配設して構成され
ており、前記内管13内を冷媒通路14となす一
方、外管12と内管13との間に形成される環状
空間部を被冷却水通路15となしている。符号1
6は内管13外周面に設けられた針状フインある
いはワイヤー等からなる伝熱フインである。
しかして、前記冷媒通路14において、内管1
3の小径端部13a側に冷媒入口17が設けられ
る一方、内管13の大径端部13b側に冷媒出口
18が設けられている。
このようにして、冷媒通路14は、冷媒入口1
7から冷媒出口18に向かつて流路断面積が漸次
大きくなるように形成されている。
この蒸発器4は、前記凝縮器2から膨張弁3を
経て供給される液冷媒Ylを被冷却水通路15内
を流通する被冷却水W2の熱で蒸発ガス化する作
用をなす。
前記凝縮器2の外管5底部と前記蒸発器4の内
管13頂部との間には、適宜本数(本実施例では
4本)の液冷媒バイパス用の抵抗管19a,19
b,19c,19dが所定間隔で介設されてい
る。
該抵抗管19a,19b,19c,19dは、
それぞれ凝縮器2側の冷媒通路7内の凝縮液冷媒
Ylの一部y1,y2,y3,y4を蒸発器4側の冷媒通路
14内へバイパスせしめるためのものであつて、
その流通量を制限するためにキヤピラリーチユー
ブあるいはオリフイスチユーブ等のように所定の
流通抵抗を有するものが採用される。
又、これら抵抗管19a,19b,19c,1
9dにおけるそれぞれの入口および出口の開口位
置およびそれぞれのバイパス量は、凝縮器2側の
冷媒通路7全長に亘る冷媒乾き度xが0.65〜0.95
の範囲となり且つ蒸発器4側の冷媒通路14全長
に亘る冷媒乾き度xが0.6〜0.8の範囲となるよう
に決定されている。
更に、抵抗管19a,19b,19c,19d
を介して液冷媒Ylの一部y1,y2,y3,y4をバイパ
スさせることによつて凝縮器側冷媒通路7内を流
通する冷媒量が漸次減少してくるが、冷媒通路7
の流路断面積が冷媒入口10から冷媒出口11に
向かつて漸次小さくされているため、冷媒流速の
低下を防止することができる。
一方、蒸発器側冷媒通路14においては、抵抗
管19a,19b,19c,19dを介してバイ
パスされる液冷媒y1,y2,y3,y4によつて流通冷
媒量が漸次増大してくるが、冷媒通路14の流路
断面積が冷媒入口17から冷媒出口18に向かつ
て漸次大きくされているため、冷媒流速の増大を
防止することができる。
次に図示の熱交換装置の作用を第2図を参照し
て説明する。
凝縮器2側の冷媒通路7において、今冷媒入口
10からガス冷媒Yg(乾き度x=1〜0.7)が50
Kg/hrの流量で供給されるとすると、該冷媒通路
7内で凝縮が進行して乾き度xが低下してくる
が、第1の抵抗管19aを介して液冷媒y1=15
Kg/hrがバイパスされる結果、乾き度x=0.95〜
0.65を維持される。次に、第2の抵抗管19bの
開口位置に至る間に凝縮が進行して乾き度xが低
下してくるが、抵抗管19bを介して液冷媒y2
10.5Kg/hrがバイパスされる結果、乾き度x=
0.95〜0.65を維持される。同様にして、第3の抵
抗管19cを介して液冷媒y3=7.35Kg/hr、およ
び第4の抵抗管19dを介して液冷媒y4=5Kg/
hrがバイパスされる結果、冷媒通路7全長に亘つ
て乾き度x=0.95〜0.65を維持されることとな
る。従つて、第5図に示すように冷媒側熱伝達率
αが最もよい範囲での使用となり、凝縮性能が大
巾に向上する。
一方、蒸発器4側の冷媒通路14においては、
冷媒入口17から液ガス混合冷媒(乾き度x=0
〜0.8)が流量11.65Kg/hrで供給される。すると
該冷媒通路14内で蒸発が進行して乾き度xが1
に近くなるが、第4の抵抗管19dから液冷媒y4
=5Kg/hrがバイパスされる結果、乾き度x=
0.6〜0.8を維持される。同様にして第3の抵抗管
19cから液冷媒y3=7.35Kg/hr、第2の抵抗管
19bから液冷媒y2=10.5Kg/hrおよび第1の抵
抗管19aから液冷媒y1=15Kg/hrがバイパスさ
れる結果、冷媒通路14全長に亘つて乾き度x=
0.6〜0.8を維持されることとなる。従つて第6図
に示すように冷媒側熱伝達率αが最もよい範囲で
の使用となり、蒸発性能が大巾に向上する。
上記せる如く、熱交換装置Aの熱交換性能は熱
貫流率で約20%向上する。
第3図および第4図は、本考案の実施例にかか
る熱交換装置Aにおける凝縮器2および蒸発器4
の変形例をそれぞれ示している。
第3図の凝縮器2においては、外管5を円錐管
状となし且つ内管6を直管状となして、外管5と
内管6との間の環状空間部を冷媒通路7とする一
方、内管6内を冷却水通路8としている。そし
て、外管5の大径端部5a側に冷媒入口10が設
けられる一方、外管5の小径端部5b側に冷媒出
口11が設けられている。
第4図の蒸発器4においては、外管12を円錐
管状となし且つ内管13を直管状となして、外管
12と内管13との間の環状空間部を冷媒通路1
4とする一方、内管13内を被冷却水通路15と
している。そして、外管12の小径端部12a側
に冷媒入口17が設けられる一方、外管12の大
径端部12b側に冷媒出口18が設けられてい
る。
なお、本考案の熱交換装置は、図示の実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲において適宜設計変更可能なことは勿論であ
る。
続いて本考案の熱交換装置の効果を以下に列記
する。
即ち、本考案によれば、 (1) 二重管式凝縮器2の冷媒通路7と二重管式蒸
発器4の冷媒通路14との間に、複数本の液冷
媒バイパス用の抵抗管19a,19b……を介
設し、且つ該抵抗管19a,19b……の冷媒
通路7側開口位置および液冷媒バイパス量を、
前記冷媒通路7全長に亘る冷媒の乾き度xが
0.65〜0.95の範囲となる如く決定する一方、前
記抵抗管19a,19b……の冷媒通路14側
開口位置を、該冷媒通路14全長に亘る冷媒の
乾き度xが0.6〜0.8の範囲となる如く決定した
ので、凝縮器2、蒸発器4共冷媒側熱伝達率α
の最も良好な範囲での使用となり、熱交換効率
を熱貫通率で約20%向上せしめることができ
る。
(2) 凝縮器2の冷媒通路7を冷媒入口10から冷
媒出口11に向かつて流路断面積が漸次小さく
なるようにする一方、蒸発器4の冷媒通路14
を冷媒入口17から冷媒出口18に向かつて流
路断面積が漸次大きくなるようにしたので、抵
抗管19a,19b……を介して液冷媒をバイ
パスせしめることによる冷媒通路7における冷
媒流量の減少および冷媒通路14における冷媒
流量の増大に伴う冷媒流速の低下および増大を
それぞれ防止して、冷媒流速の均一化を計り得
る、 等の実用的な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかる熱交換装置を
使用した冷凍装置の冷媒回路図、第2図は第1図
の熱交換装置における凝縮器と蒸発器との冷媒流
通状態を説明するための模式図、第3図および第
4図は第1図の熱交換装置における凝縮器および
蒸発器の変形例を示す断面図、第5図および第6
図は一般の二重管式熱交換器において凝縮時およ
び蒸発時における冷媒側熱伝達率αの変化を冷媒
乾き度xに対して描いたグラフである。 2……凝縮器、4……蒸発器、{7,14}…
…冷媒通路、{10,17}……冷媒入口、{1
1,18}……冷媒出口、{19a,19b}…
…抵抗管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 冷媒入口10から冷媒出口11に向つて流路断
    面積が漸次小さくなるように形成された冷媒通路
    7を備えた二重管式凝縮器2と、冷媒入口17か
    ら冷媒出口18に向つて流路断面積が漸次大きく
    なるように形成された冷媒通路14を備えた二重
    管式蒸発器4とを併設するとともに、前記凝縮器
    2側の冷媒通路7と前記蒸発器4側の冷媒通路1
    4との間に、複数本の液冷媒バイパス用の抵抗管
    19a,19b……を介設し、且つ該抵抗管19
    a,19b……の冷媒通路7側開口位置および液
    冷媒バイパス量を、前記冷媒通路7全長に亘る冷
    媒の乾き度xが0.65〜0.95の範囲となる如く決定
    する一方、前記抵抗管19a,19b……の冷媒
    通路14側開口位置を、該冷媒通路14全長に亘
    る冷媒の乾き度xが0.6〜0.8の範囲となる如く決
    定したことを特徴とする熱交換装置。
JP11960481U 1981-08-11 1981-08-11 熱交換装置 Granted JPS5824675U (ja)

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JP11960481U JPS5824675U (ja) 1981-08-11 1981-08-11 熱交換装置

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JP11960481U JPS5824675U (ja) 1981-08-11 1981-08-11 熱交換装置

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Publication Number Publication Date
JPS5824675U JPS5824675U (ja) 1983-02-16
JPS6240287Y2 true JPS6240287Y2 (ja) 1987-10-15

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JP11960481U Granted JPS5824675U (ja) 1981-08-11 1981-08-11 熱交換装置

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