JPS6240092B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6240092B2 JPS6240092B2 JP6153380A JP6153380A JPS6240092B2 JP S6240092 B2 JPS6240092 B2 JP S6240092B2 JP 6153380 A JP6153380 A JP 6153380A JP 6153380 A JP6153380 A JP 6153380A JP S6240092 B2 JPS6240092 B2 JP S6240092B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- web
- corrugate
- corrugated
- strength
- width
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims description 17
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims description 17
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 10
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 claims description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 5
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 5
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 2
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 238000012827 research and development Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
Description
本発明は、ウエブ中央部にコルゲートを有する
H形鋼の製造方法に関するものである。 近年、H形鋼の軽量化の要請が強まるにつれ
て、ウエブの薄肉化が進められてきた。H形鋼の
軽量化には、部材の断面性能に及ぼす影響の小さ
いウエブの薄肉化が最も効果があるが、平板の剪
断座屈耐力の観点から、薄肉化にも自ずと限界が
ある。そこで、理論的には、ウエブにコルゲート
(波形)加工を施せば、その限界以下にウエブを
薄肉化できることは知られている。しかしなが
ら、実際には、工業製品として市場に現れていな
い。これは、コルゲート加工の困難さによるもの
である。 そこで、本出願人は、特願昭54−107778号(特
開昭56− 号公報)に係る発明の「ウエブ中
央部にコルゲートを有するH形鋼の製造方法およ
び製造ロール」を提案した。この方法の特徴は、
通常の完成H形鋼のウエブ中央部に、その断面寸
法の変化を伴わないように、1対の相補的に噛み
合うロールによつてコルゲート加工を施すことに
ある。この方法に用いる製造ロールの特徴は、通
常の完成H形鋼のフランジを案内する1対の溝
と、これら溝の中間に波形状の凹凸部とをロール
加工面に設け、1対のロールの凹凸部を相補的に
噛み合せた点にある。 本出願人は、前述の方法の研究・開発をさらに
進めた結果、現在のH形鋼の製造可能な技術の範
囲内で、H形鋼ウエブに要求される剪断座屈強
度、ウエブ横方向圧縮耐力の両者に関してその向
上効果が大きく、かつ、使用上必要な耐力が得ら
れるコルゲート形状を見い出した。 本発明の方法にもとづいてつくられるH形鋼
は、第1図に示すように、ウエブの全幅にわたつ
てコルゲート加工が施されるのではなく、ウエブ
の中央部にのみコルゲート加工が施される。ウエ
ブの両縁部に平板部分を残すことによつて、ウエ
ブとフランジとの接合部に有害な影響を与えるこ
となく、容易にコルゲート加工を施すことができ
る。 本発明の方法にもとづくコルゲート形状の条件
を下記に示す。 9.3t<L<36t 1.0t<f<3.9t 0.5h<C<h−L ただし、上記各記号は、第1図および第2図に
示すようなH形鋼の各部寸法をそれぞれ表す。す
なわち、 t:ウエブ板厚 h:ウエブ高さ f:コルゲート振幅 C:コルゲート幅 L:コルゲート・ピツチ 次に、上記条件を得るに至つた解析過程につい
て説明する。 (1) 製造可能範囲 コルゲートは、第1図に示すように、材軸に直
角に付けられる。突出部は、偏心をなくすため、
凹凸が交互にくるようにせねばならないが、凹凸
が連続する必要はなく、平面のままの部分を突起
の間に残しておいてもよい。また、突起の形状は
波形でなく、台形でもよい。しかし、製造上なる
べく板の延伸度(コルゲートをつくる圧延時の伸
び)は小さくした方がよく、また、同じ延伸度の
場合は突起が単位長当り数多くある方がその効果
も著しいので、連続とした方がよい。圧延製造実
験を重ねた結果、コルゲートの加工伸びが12%以
下が良好な製造可能範囲であることが確められ
た。 (2) コルゲート・ピツチLおよび振幅f コルゲートの効果は、ウエブの材軸に直角方向
の板曲げ剛性を増加することである。その剛性増
加は、コルゲート振幅fに最も大きく影響され
る。 第3図は、コルゲート振幅対ウエブ板厚比f/
tと剪断座屈強度τfとの関係を示す。剪断座屈
強度τは、コルゲート幅C、ウエブ板厚tにも影
響されるが、ここでは一例として、本発明の方法
を実施するさいに最も一般的に適用されると考え
られる形状、すなわち、ウエブ板厚t=h/
120、コルゲート幅C=0.75h、H形鋼の長さを4h
とした。図からわかるように、コルゲート振幅f
が大きくなると強度τfが放物線状に上昇する。 コルゲートによる剪断強度の上昇はウエブ板厚
tの薄肉化によつて得られるが、コルゲート製造
のための費用がかかるので、少なくともウエブ板
厚tを25%減ずるだけの効果が生じないと、製品
としての利点が生じない。平面ウエブの剪断座屈
強度は、(t/h)2に比例するので、25%の減
厚は約50%の強度低下を生ずることになる。した
がつて、この強度低下をコルゲートで補う場合、
コルゲート加工ウエブの強度が平面ウエブ(f=
0)のときの強度τf0の2倍以上となるコルゲー
ト振幅とする必要がある。したがつて、第3図か
らfの値としてf/t>1が得られる。 コルゲート・ピツチLはできるだけ小さくした
方がウエブの応力の乱れが小さく、また、横方向
集中力Pに対する安定性もよい。第4図に示すよ
うな、横方向集中力座屈実験を行つた結果、加力
点近傍のウエブが局部面外座屈を生ずるが、その
座屈波の長さlは約0.4hとなる。この強度はウエ
ブ形状を定めるさいに重要であるが、この強度を
どの位置でも安定して得るためには、lの中に少
なくとも2つの波のコルゲートが入るようにコル
ゲート・ピツチLを定める必要がある。したがつ
て、そのようにするためには、コルゲート・ピツ
チLを0.2h以下にする必要がある。 一方、コルゲート・ピツチLと振幅fとは製造
時の伸びに関係し、L/fが小さくなるに従が
い、コルゲート形成時の加工伸びが大きくなる。
加工伸びの制限を、前述のように12%以下にする
ためには、L/f>9.3以上にする必要がある。 以上のように、コルゲート形状は性能および加
工性より3つの制約を受ける。さらに、ウエブ板
厚tの実用上の範囲をh/100>t>h/180とす
ると、コ ルゲート・ピツチLとしてh/20<L<h/5.0ま
たは 9.3t<L<36t、コルゲート振幅fとしてh/100<
f <h/46または1.0t<f<3.9tを得る。 (3) コルゲート幅(C) コルゲート幅Cはウエブの剪断座屈強度τcお
よび横方向圧縮耐力Rに最も大きく関係する。第
5図は、コルゲート幅対ウエブ高さ比(C/h)
と剪断座屈強度τcとの関係を示す。一例とし
て、h/t=120、f/t=1.3のときの場合を示
す。図において、黒点は実験値をまた実線の曲線
は解析値をそれぞれ表す。前述のように、コルゲ
ート加工を行つたウエブの剪断座屈強度τcは、
平面ウエブ(C=0)のときの強度τc0の2倍以
上要求される。したがつて、図からその範囲の強
度となるC/hの値としてC/h>0.5が得られ
る。 第6図は、同じくコルゲート幅対ウエブ高さ比
(C/h)と横方向集中荷重耐力Rとの関係を示
す。同図からも(C/h)が0.5以上となると、
コルゲートの効果が十分あることがわかる。ここ
で、R=Ph/πD、ただしD=Et3/12(1−γ
2)、Eは弾性 係数、γはボアソン比である。図において、黒点
は実験値をまた実線の曲線は実験式R=
1.86/1.5−C/hをそれぞれ表す。 したがつて、ウエブの剪断座屈強度τcおよび
横方向圧縮耐力Rの上昇効果を目的として、ウエ
ブ中央部にコルゲートを付ける実用上有効な範囲
として、C/h>0.5が得られ。C/hの上限は
加工上の制約およびフランジに与える応力の乱れ
によつて制約される。すなわち、コルゲート幅C
をあまり大きくするとコルゲート成形時にフラン
ジの波打ち変形を生じさせるばかりでなく、ウエ
ブとフランジとの対根に多大な応力が発生するた
め、損傷を生ずる。試作実験によれば、コルゲー
トを施さない部分の幅が6t以上または0.5L以上あ
れば問題とならない。また、戴荷時のコルゲート
によるフランジ部への応力の乱れに関しても、コ
ルゲートを施さない部分の幅が0.5L以上あれば、
その影響は全くないことが実験で確められた。 したがつて、コルゲート幅は、0.5h以上でかつ
h−L以下で、h−12t以下が有効な範囲とな
る。 <実施例> 第1表にJISG、3353に示される従来の一般構
造用溶接軽量H形鋼の寸法と、それぞれに対応す
るコルゲート・ウエブ・ビームの作成実施寸法を
示す。表中の従来形鋼寸法ではウエブの剪断座屈
応力が降伏点以上あるものを選んでいる。コルゲ
ート・ウエブ付きH形鋼()はそれぞれ対応す
る従来H形鋼()とはり高さH(第1図)およ
びフランジ寸法B(第1図)をそろえた形状と
し、ウエブ板厚tのみを薄くしている。コルゲー
トを成形しないでウエブ板厚のこのように減ずる
と、剪断座屈強度が降伏点の3割程度までに低下
するが、コルゲート・ウエブ付きH形鋼では、コ
ルゲート効果によりウエブ剪断座屈強度が降伏点
以上になつている。
H形鋼の製造方法に関するものである。 近年、H形鋼の軽量化の要請が強まるにつれ
て、ウエブの薄肉化が進められてきた。H形鋼の
軽量化には、部材の断面性能に及ぼす影響の小さ
いウエブの薄肉化が最も効果があるが、平板の剪
断座屈耐力の観点から、薄肉化にも自ずと限界が
ある。そこで、理論的には、ウエブにコルゲート
(波形)加工を施せば、その限界以下にウエブを
薄肉化できることは知られている。しかしなが
ら、実際には、工業製品として市場に現れていな
い。これは、コルゲート加工の困難さによるもの
である。 そこで、本出願人は、特願昭54−107778号(特
開昭56− 号公報)に係る発明の「ウエブ中
央部にコルゲートを有するH形鋼の製造方法およ
び製造ロール」を提案した。この方法の特徴は、
通常の完成H形鋼のウエブ中央部に、その断面寸
法の変化を伴わないように、1対の相補的に噛み
合うロールによつてコルゲート加工を施すことに
ある。この方法に用いる製造ロールの特徴は、通
常の完成H形鋼のフランジを案内する1対の溝
と、これら溝の中間に波形状の凹凸部とをロール
加工面に設け、1対のロールの凹凸部を相補的に
噛み合せた点にある。 本出願人は、前述の方法の研究・開発をさらに
進めた結果、現在のH形鋼の製造可能な技術の範
囲内で、H形鋼ウエブに要求される剪断座屈強
度、ウエブ横方向圧縮耐力の両者に関してその向
上効果が大きく、かつ、使用上必要な耐力が得ら
れるコルゲート形状を見い出した。 本発明の方法にもとづいてつくられるH形鋼
は、第1図に示すように、ウエブの全幅にわたつ
てコルゲート加工が施されるのではなく、ウエブ
の中央部にのみコルゲート加工が施される。ウエ
ブの両縁部に平板部分を残すことによつて、ウエ
ブとフランジとの接合部に有害な影響を与えるこ
となく、容易にコルゲート加工を施すことができ
る。 本発明の方法にもとづくコルゲート形状の条件
を下記に示す。 9.3t<L<36t 1.0t<f<3.9t 0.5h<C<h−L ただし、上記各記号は、第1図および第2図に
示すようなH形鋼の各部寸法をそれぞれ表す。す
なわち、 t:ウエブ板厚 h:ウエブ高さ f:コルゲート振幅 C:コルゲート幅 L:コルゲート・ピツチ 次に、上記条件を得るに至つた解析過程につい
て説明する。 (1) 製造可能範囲 コルゲートは、第1図に示すように、材軸に直
角に付けられる。突出部は、偏心をなくすため、
凹凸が交互にくるようにせねばならないが、凹凸
が連続する必要はなく、平面のままの部分を突起
の間に残しておいてもよい。また、突起の形状は
波形でなく、台形でもよい。しかし、製造上なる
べく板の延伸度(コルゲートをつくる圧延時の伸
び)は小さくした方がよく、また、同じ延伸度の
場合は突起が単位長当り数多くある方がその効果
も著しいので、連続とした方がよい。圧延製造実
験を重ねた結果、コルゲートの加工伸びが12%以
下が良好な製造可能範囲であることが確められ
た。 (2) コルゲート・ピツチLおよび振幅f コルゲートの効果は、ウエブの材軸に直角方向
の板曲げ剛性を増加することである。その剛性増
加は、コルゲート振幅fに最も大きく影響され
る。 第3図は、コルゲート振幅対ウエブ板厚比f/
tと剪断座屈強度τfとの関係を示す。剪断座屈
強度τは、コルゲート幅C、ウエブ板厚tにも影
響されるが、ここでは一例として、本発明の方法
を実施するさいに最も一般的に適用されると考え
られる形状、すなわち、ウエブ板厚t=h/
120、コルゲート幅C=0.75h、H形鋼の長さを4h
とした。図からわかるように、コルゲート振幅f
が大きくなると強度τfが放物線状に上昇する。 コルゲートによる剪断強度の上昇はウエブ板厚
tの薄肉化によつて得られるが、コルゲート製造
のための費用がかかるので、少なくともウエブ板
厚tを25%減ずるだけの効果が生じないと、製品
としての利点が生じない。平面ウエブの剪断座屈
強度は、(t/h)2に比例するので、25%の減
厚は約50%の強度低下を生ずることになる。した
がつて、この強度低下をコルゲートで補う場合、
コルゲート加工ウエブの強度が平面ウエブ(f=
0)のときの強度τf0の2倍以上となるコルゲー
ト振幅とする必要がある。したがつて、第3図か
らfの値としてf/t>1が得られる。 コルゲート・ピツチLはできるだけ小さくした
方がウエブの応力の乱れが小さく、また、横方向
集中力Pに対する安定性もよい。第4図に示すよ
うな、横方向集中力座屈実験を行つた結果、加力
点近傍のウエブが局部面外座屈を生ずるが、その
座屈波の長さlは約0.4hとなる。この強度はウエ
ブ形状を定めるさいに重要であるが、この強度を
どの位置でも安定して得るためには、lの中に少
なくとも2つの波のコルゲートが入るようにコル
ゲート・ピツチLを定める必要がある。したがつ
て、そのようにするためには、コルゲート・ピツ
チLを0.2h以下にする必要がある。 一方、コルゲート・ピツチLと振幅fとは製造
時の伸びに関係し、L/fが小さくなるに従が
い、コルゲート形成時の加工伸びが大きくなる。
加工伸びの制限を、前述のように12%以下にする
ためには、L/f>9.3以上にする必要がある。 以上のように、コルゲート形状は性能および加
工性より3つの制約を受ける。さらに、ウエブ板
厚tの実用上の範囲をh/100>t>h/180とす
ると、コ ルゲート・ピツチLとしてh/20<L<h/5.0ま
たは 9.3t<L<36t、コルゲート振幅fとしてh/100<
f <h/46または1.0t<f<3.9tを得る。 (3) コルゲート幅(C) コルゲート幅Cはウエブの剪断座屈強度τcお
よび横方向圧縮耐力Rに最も大きく関係する。第
5図は、コルゲート幅対ウエブ高さ比(C/h)
と剪断座屈強度τcとの関係を示す。一例とし
て、h/t=120、f/t=1.3のときの場合を示
す。図において、黒点は実験値をまた実線の曲線
は解析値をそれぞれ表す。前述のように、コルゲ
ート加工を行つたウエブの剪断座屈強度τcは、
平面ウエブ(C=0)のときの強度τc0の2倍以
上要求される。したがつて、図からその範囲の強
度となるC/hの値としてC/h>0.5が得られ
る。 第6図は、同じくコルゲート幅対ウエブ高さ比
(C/h)と横方向集中荷重耐力Rとの関係を示
す。同図からも(C/h)が0.5以上となると、
コルゲートの効果が十分あることがわかる。ここ
で、R=Ph/πD、ただしD=Et3/12(1−γ
2)、Eは弾性 係数、γはボアソン比である。図において、黒点
は実験値をまた実線の曲線は実験式R=
1.86/1.5−C/hをそれぞれ表す。 したがつて、ウエブの剪断座屈強度τcおよび
横方向圧縮耐力Rの上昇効果を目的として、ウエ
ブ中央部にコルゲートを付ける実用上有効な範囲
として、C/h>0.5が得られ。C/hの上限は
加工上の制約およびフランジに与える応力の乱れ
によつて制約される。すなわち、コルゲート幅C
をあまり大きくするとコルゲート成形時にフラン
ジの波打ち変形を生じさせるばかりでなく、ウエ
ブとフランジとの対根に多大な応力が発生するた
め、損傷を生ずる。試作実験によれば、コルゲー
トを施さない部分の幅が6t以上または0.5L以上あ
れば問題とならない。また、戴荷時のコルゲート
によるフランジ部への応力の乱れに関しても、コ
ルゲートを施さない部分の幅が0.5L以上あれば、
その影響は全くないことが実験で確められた。 したがつて、コルゲート幅は、0.5h以上でかつ
h−L以下で、h−12t以下が有効な範囲とな
る。 <実施例> 第1表にJISG、3353に示される従来の一般構
造用溶接軽量H形鋼の寸法と、それぞれに対応す
るコルゲート・ウエブ・ビームの作成実施寸法を
示す。表中の従来形鋼寸法ではウエブの剪断座屈
応力が降伏点以上あるものを選んでいる。コルゲ
ート・ウエブ付きH形鋼()はそれぞれ対応す
る従来H形鋼()とはり高さH(第1図)およ
びフランジ寸法B(第1図)をそろえた形状と
し、ウエブ板厚tのみを薄くしている。コルゲー
トを成形しないでウエブ板厚のこのように減ずる
と、剪断座屈強度が降伏点の3割程度までに低下
するが、コルゲート・ウエブ付きH形鋼では、コ
ルゲート効果によりウエブ剪断座屈強度が降伏点
以上になつている。
【表】
第1表ではコルゲート部は、軸方向剛性が著し
く低下するため、曲げ性能の計算のさいに除外し
て求めた値をとつている。第1表からわかるよう
に、重量当りの曲げ剛性の比はコルゲートによつ
て9〜13%の改善が可能である。
く低下するため、曲げ性能の計算のさいに除外し
て求めた値をとつている。第1表からわかるよう
に、重量当りの曲げ剛性の比はコルゲートによつ
て9〜13%の改善が可能である。
第1図は本発明の方法にもとづいてつくられた
H形鋼の横断面図。第2図は第1図の−線か
らみた部分拡大縦断面図。第3図はコルゲート振
幅対ウエブ板厚比と剪断座屈強度との関係を示す
グラフ。第4図は横方向集中力座屈実験を示す説
明図。第5図はコルゲート幅対ウエブ高さ比と剪
断座屈強さとの関係を示すグラフ。第6図はコル
ゲート幅対ウエブ高さ比と横方向集中荷重耐力と
の関係を示すグラフ。
H形鋼の横断面図。第2図は第1図の−線か
らみた部分拡大縦断面図。第3図はコルゲート振
幅対ウエブ板厚比と剪断座屈強度との関係を示す
グラフ。第4図は横方向集中力座屈実験を示す説
明図。第5図はコルゲート幅対ウエブ高さ比と剪
断座屈強さとの関係を示すグラフ。第6図はコル
ゲート幅対ウエブ高さ比と横方向集中荷重耐力と
の関係を示すグラフ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 通常の完成H形鋼のウエブ中央部に、1対の
相補的に噛み合うロールによつてコルゲート加工
を施す方法において、コルゲート形状を下記の条
件で成形することを特徴としたウエブ中央部にコ
ルゲートを有するH形鋼の製造方法。 9.3t<L<36t 1.0t<f<3.9t 0.5h<C<h−L ただし、 t:ウエブ板厚 h:ウエブ高さ f:コルゲート振幅 C:コルゲート幅 L:コルゲート・ピツチ
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6153380A JPS56158224A (en) | 1980-05-09 | 1980-05-09 | Production of h-beam having corrugation in central part of web |
CA000358273A CA1150986A (en) | 1979-08-24 | 1980-08-14 | Method for producing i-beam having centrally corrugated web and rolls for producing such i-beam |
GB8041336A GB2074916B (en) | 1980-05-09 | 1980-12-29 | Method for producing i-beam having centrally corrugated web |
IT8027005A IT1174692B (it) | 1980-05-09 | 1980-12-30 | Metodo per produrre una trave a i che ha un gambo ondulato centralmente e cilindri per ottenere tale trave a i |
LU83044A LU83044A1 (fr) | 1980-05-09 | 1980-12-30 | Procede de fabrication d'une poutre en i comportant une ame a ondulation centrale et cylindres pour la fabrication de cette poutre |
DE19803049459 DE3049459A1 (de) | 1980-05-09 | 1980-12-30 | Verfahren zur herstellung von gewellten doppel-t-traegern und vorrichtung zur durchfuehrung des verfahrens |
FR8027810A FR2482256B1 (fr) | 1980-05-09 | 1980-12-30 | Procede de production d'une poutre en i ayant une ame centralement ondulee et cylindres a utiliser pour cette production |
BE0/203376A BE886933A (fr) | 1980-05-09 | 1980-12-31 | Procede pour fabriquer une poutre en i a ame ondulee en son milieu et cylindres utilises a cet effet |
US06/751,433 US4597278A (en) | 1979-08-24 | 1985-07-03 | Method for producing I-beam having centrally corrugated web |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6153380A JPS56158224A (en) | 1980-05-09 | 1980-05-09 | Production of h-beam having corrugation in central part of web |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56158224A JPS56158224A (en) | 1981-12-05 |
JPS6240092B2 true JPS6240092B2 (ja) | 1987-08-26 |
Family
ID=13173831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6153380A Granted JPS56158224A (en) | 1979-08-24 | 1980-05-09 | Production of h-beam having corrugation in central part of web |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56158224A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0777641B2 (ja) * | 1983-08-01 | 1995-08-23 | ジエイ ペイク ヤング | ビームの製造方法 |
JPS61181986A (ja) * | 1985-02-07 | 1986-08-14 | Furuno Electric Co Ltd | 水中探知機における表示装置 |
JP2008238472A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | サンドイッチパネル |
-
1980
- 1980-05-09 JP JP6153380A patent/JPS56158224A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56158224A (en) | 1981-12-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4241146A (en) | Corrugated plate having variable material thickness and method for making same | |
US4251973A (en) | I-Beam construction and process therefor | |
US8287013B2 (en) | Impact absorbing member for vehicle | |
US5622358A (en) | Wave spring | |
CA1150986A (en) | Method for producing i-beam having centrally corrugated web and rolls for producing such i-beam | |
US4317350A (en) | Corrugated plate having variable material thickness and method for making same | |
EP1420116B1 (en) | Metal sheet pile | |
US5600932A (en) | Beam with enhanced bearing load strength and method of manufacture | |
JPS6240092B2 (ja) | ||
JP2672753B2 (ja) | 構造部材の構造 | |
JP6589477B2 (ja) | 形鋼連結構造 | |
JP2821163B2 (ja) | 鉄道車両の屋根構体 | |
JP2022111579A (ja) | 床構造、床構造の設計方法、及び床構造の施工方法 | |
JPS6031976B2 (ja) | Iビ−ム | |
WO2020045119A1 (ja) | ハット形鋼矢板 | |
JPH08254244A (ja) | 複合制振金属板 | |
JP3701884B2 (ja) | エネルギー吸収部材 | |
JP2682376B2 (ja) | フルウェブコルゲートh形鋼とその製造方法 | |
RU2826414C1 (ru) | Шпунтовая свая Z-образного типа | |
JPS5936580Y2 (ja) | 熱間圧延形鋼 | |
JPS6251690B2 (ja) | ||
US2250253A (en) | Structural member | |
JP7552640B2 (ja) | 鉄骨梁 | |
JP7385121B2 (ja) | 車体構造部材の設計方法 | |
JPH05502702A (ja) | 高強度構造部材 |