JPS6239588Y2

JPS6239588Y2 -

Info

Publication number: JPS6239588Y2
Application number: JP1982121163U
Authority: JP
Priority date: 1982-08-10
Filing date: 1982-08-10
Publication date: 1987-10-08
Also published as: JPS5925182U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、電気コネクタハウジングの端子収容
室内に収容された端子が、その端子収容室から抜
け出ないように構成した電気コネクタに関するも
のである。

従来のこの種の電気コネクタとしては、例えば
第１図及び第２図に示す如く、ハウジング１に設
けた端子収容室２内に差込み挿入された端子３
は、この端子３に設けられているランス４がハウ
ジング１の端子収容室２内に形成されている係止
段部５に係止されて、その端子３が端子収容室２
より引き抜かれることを防止している。更にこの
引き抜き防止を一層確実ならしめるために、ハウ
ジング１と一体に形成された薄肉ヒンジ６を介し
て連結されているカバー７を設け、端子収容室２
内に端子３を挿入した後、該端子収容室２の端子
挿入側開口部に上記のカバー７を被着することに
より、各端子３の電線８接続側端がそのカバー７
に係止されて、該端子３の引き抜き防止が更に確
実になされるようになつている。尚９はハウジン
グ１の両側面に形成した係止片、１０はカバー７
の両側面に形成されて、前記の係止片９と係合さ
れる係止孔、１１は、電線８に装着された防水栓
である。

しかしながら、このような従来の端子引抜き防
止機構を具備せしめた電気コネクタにあつては、
ハウジング１の外側にカバー７が被着される構造
となつているために、電気コネクタの外形がカバ
ー７の肉厚分だけ大きくなり、電気コネクタの小
型化が難かしいことと、又この電気コネクタの使
用時に、ハウジングに被着されたカバー７が異物
等によりこじ開けられて端子の抜け止め力が失な
われる等の欠点があつた。

本考案は、このような従来の欠点を解消するた
めになされたもので、ハウジングに形成されてい
る端子収容室内に端子引抜き阻止部材を装着でき
る構造となして、ハウジングの外形を大きくする
ことなく、該ハウジング内に収容した端子の引抜
きを有効に防止することができる電気コネクタを
提供することを目的とするものである。

以下に本考案を図面に示す実施例に基いて詳細
に説明する。

実施例第３図乃至第６図において、２０は電気コネク
タで、この電気コネクタ２０のコネクタハウジン
グ２１には、端子収容室２２が形成され、更にこ
の端子収容室２２内にはランス２３が形成されて
いる。２４は端子収容室２２内に差込まれる端子
であつて、この端子２４は端子収容室２２内に差
込んだときランス２３と係止されて該端子２４の
抜け止めがなされるようになつている。またこの
コネクタハウジング２１の端子差込側端部２２′
近傍には、透孔２５が形成されている。２６は、
撓めることにより前記の端子差込側端部２２′内
に嵌合される横断面が略馬蹄形状をした阻止部材
であつ、この阻止部材２６の両端部には、前記の
係止穴２５と係止される突起２７が形成されてい
る。２４′は端子２４の電線接続部であつて、こ
の電線接続部２４′には、防水栓２８を介して電
線２９が接続されているものである。３０は前記
の突起２７を通過せしめるための凹溝、３１は阻
止部材２６に形成されている薄肉の可撓弾性部、
３２は相手方電気コネクタである。以上が本実施
例の構成であるが、次にその作用について述べる
と、電線２９を接続した端子２４を、コネクタハ
ウジング２１の端子収容室２２内に差込み、該端
子２４をランス２３と係止させる。次いで横断面
が略馬蹄形をした阻止部材２６をその両端が接近
する方向へ撓ませて、端子差込側端部２２′と電
線２９との間に形成される間隙内に挿入し、次い
で、その阻止部材２６の突起２７を透孔２５に係
止させることで、該阻止部材２６は、コネクタハ
ウジング２１の端子差込み側開口部２２′内に固
定される。従つてコネクタハウジングに固定され
たこの阻止部材２６によつて、端子収容室２２内
に差込んだ端子２４がコネクタハウジングより離
脱されることはない。

このようにしてコネクタハウジング２１内に端
子２４を差込んだ後、端子差込側端部２２′内に
阻止部材２６を嵌着せしめることにより、その阻
止部材と防水栓２８との係止作用と、ランス２３
と端子２４との係止作用とによつて端子２４がコ
ネクタハウジング２１の端子収容室２２より引き
抜かれることが防止できる。尚、本実施例におい
ては、端子２４に防水栓２８を装着したものが図
示されているが、この防水栓２８を省いて、端子
２４の電線接続部端に阻止部材２６を係合して該
端子２４の抜け止めを行なつてもよい。

実施例第７図はこの考案の第２実施例を示し、この実
施例は、阻止部材２６の両側端部に突設した夫々
の突起２７が夫々に係合される２個の透孔２５を
コネクタハウジング２１に形成したもので、本実
施例においても、前記実施例と同一の作用効果が
得られる。

実施例第８図はこの考案の第３実施例を示し、この実
施例は、６個の端子２４を差込み得るコネクタハ
ウジング２１′の上面及び両側面に透孔２５を形
成し、更に各端子２４に取付けた電線２９の外径
よりも大きく、しかも防水栓２８の外径よりも小
さく形成した切欠き３３を形成した櫛状の阻止部
材２６′の辺縁に、上記の各透孔２５内に係合さ
れる突起２７を形成したものである。従つて本実
施例によれば、多数本の端子を接続するコネクタ
ハウジング２１において、それら多数本の端子の
抜け止めを一枚の阻止部材２６′によつて有効に
行なうことができる効果がある。

以上のように本考案は、端子２４が差込収容さ
れる端子収容室２２を有するコネクタハウジング
２１又は２１′の前記端子２４の差込側端部２
２′に前記端子収容室２２に連通する透孔２５を
設け、一方両端が互に近接する方向に弾性変位可
能で、かつ周囲に前記透孔２５に係入する突起２
７を有する略馬蹄形状をした阻止部材２６又は２
６′を、該阻止部材の両端を近接する方向に変位
させて、前記端子収容室２２の差込側端部２２′
から挿入して、前記突起２７を前記透孔２５内に
係入装着し、前記阻止部材２６又は２６′によつ
て、前記端子収容室２２内から端子２４が抜け出
ないようにしたことを特徴とする電気コネクタで
ある。即ち本考案は、コネクタハウジング２１の
内側に、端子抜出し防止用の阻止部材２６又は２
６′を嵌着するように構成した電気コネクタであ
るから、この電気コネクタの外形は、そのコネク
タハウジングの外形よりも大きくなることはな
く、端子抜出し機能を具備せしめた小型の電気コ
ネクタが提供できる。更に前記の阻止部材は、コ
ネクタハウジングの内側に位置されていることか
ら、該阻止部材か異物に当つてハウジングより脱
落されるといつた危険性も回避できる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気コネクタの断面図、第２図
はその一部切裁側面図、第３図は本考案よりなる
電気コネクタの実施例を示した断面図、第４図は
その側面図、第５図はその要部分解斜視図、第６
図はその組立状態を示した斜視図、第７図は本考
案の第２実施例を示した断面図、第８図は本考案
の第３実施例を示した側面図である。２０……電気コネクタ、２１，２１′……コネ
クタハウジング、２２……端子収容室、２２′…
…端子差込側端部、２３……ランス、２４……端
子、２５……係止穴、２６，２６′……阻止部
材、２７……突起、２８……防水栓、２９……電
線、３０……凹溝、３１……可撓弾性部、３２…
…相手方電気コネクタ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

端子２４が差込収容される端子収容室２２を有
するコネクタハウジング２１又は２１′の前記端
子２４の差込側端部２２′に前記端子収容室２２
に連通する透孔２５を設け、一方両端が互に近接
する方向に弾性変位可能で、かつ周囲に前記透孔
２５に係入する突起２７を有する略馬蹄形状をし
た阻止部材２６又は２６′を、該阻止部材の両端
を近接する方向に変位させて、前記端子収容室２
２の差込側端部２２′から挿入して、前記突起２
７を前記透孔２５内に係入装着し、前記阻止部材
２６又は２６′によつて、前記端子収容室２２内
から端子２４が抜け出ないようにしたことを特徴
とする電気コネクタ。