JPS62394Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は三重サツシの取付装置に関するもので
ある。

従来より、寒冷地方においてはいわゆる断熱性
を企図した二重サツシが提案されているが、この
二重サツシの形成によつても寒冷地方では充分な
断熱性あるいは気密性が達成できなかつた。

しかして本考案はこのような従来の問題点に対
処すべく案出されたものであり、かつ既設の二重
サツシの最室内枠を後付けすることにより簡単に
三重サツシが形成でき、さらに取付強度も高く審
美性にもすぐれた三重サツシの取付装置を提供す
ることにある。

以下本考案を図面に示す実施例に基いて説明す
る。

第１図は本考案による三重サツシの取付装置を
示す縦断面図、第２図はその横断面図である。

建物躯体Ａの開口部内には前記建物躯体Ａの室
外側に最室外枠１があらかじめ取付けられてい
る。該最室外枠１は略Ｌ字状の取付片２を建物躯
体Ａの室外側コーナー部３に当接させビス４止め
することにより取付けられる。

そしてこの最室外枠１内には引違い状の戸Ｂ，
Ｂが装着されている。

また建物躯体Ａの開口部内には、その開口部内
周に添接するようにして内周枠５が取付けられて
いる。該内周枠５はアルミ等の金属製型材で形成
してもよいが、断熱性を考慮して樹脂で形成する
のが好ましい。

この内周枠５のうち内周上枠５ａはその室内側
に、後述する補助アタツチメント６の第１係止部
７及び第２係止部８に掛合可能な第１掛合部９及
び第２掛合部１０を有している。

なお前記内周枠５内において引違い状の戸Ｂ，
Ｂが装着されている。

ところで符号６は補助アタツチメントを示す
が、該補助アタツチメント６は中空部Ｃを持つた
断面方形状の基部１１と、該基部１１の室外側に
設けられた第１係止部７及び第２係止部８と、建
物躯体Ａの室内側面Ｄに取付けられる取付舌片１
２とを有すると共に、室内側にはさらに、後述す
る最室内枠１３の掛合片１４を係止する第３係止
片１５と、前記最室内枠１３と補助アタツチメン
ト６とを連結する連結ビス１６を締結する締結部
２５を備えている。

ところで符号１３は最室内枠であり、建物躯体
Ａの室内側に取付けられる。該最室内枠１３は建
物躯体Ａの室内側面Ｄに取付けられる取付片２
と、前記補助アタツチメント６の第３係止片１５
に掛合する掛合片１４とを備え、かつ最室内枠１
３の基部１７には連結ビス１６螺挿用の透孔１８
を穿設してある。

また最室内枠１３は引違い状の戸Ｂ，Ｂ用の摺
動部１９を有すると共に、その外周部２０はアー
ルをもたせ外観審美性を考慮している。

なお、最室内枠１３内には引違い状の戸Ｂ，Ｂ
が装着されるが、第２図に示すように、その召合
せ部２１に各々当接可能な鉤片２２を突設し、か
つ室外側戸Ｂに突設片３０を形成することによ
り、当該戸Ｂ，Ｂを一度の操作で開閉鎖できるよ
うにし、三重サツシにおける戸の開閉操作の煩雑
さを防止している。

なお第２図に示すように、最室内枠１３の開口
巾は建物躯体Ａの開口巾より広く形成し、室内の
採光を充分採れるよう考慮してある。

さらに最室内枠１３における竪枠と横枠との連
結は、竪枠の端部から取付ビス２３を横枠のビス
ホールに螺合することにより行われるがこの取付
ビス２３をさらにビス４をも被覆するため最室内
枠１３の竪枠についてはアールを有する装着カバ
ー２４を各々取付けるものとする。

以上の構成において、最室内枠１３、特に最室
内枠１３の上枠１３ａの取付けにつき説明する。

先ず、補助アタツチメント６の第１係止片７と
第２係止片８を内周枠５の第１掛合部９と第２掛
合部１０に掛合させる。また補助アタツチメント
６の取付舌片１２を建物躯体Ａの室内側面Ｄに添
接させビス４を締結して固定する。

次に最室内枠１３の上枠１３ａを、その掛合片
１４を補助アタツチメント６の第３係止部１５に
掛合させると共に、取付片２を建物躯体Ａの室内
側面Ｄに添接し、ビス４により室内側面Ｄに固定
する。

さらに最室内枠１３の上枠１３ａの基部１７側
より連結ビス１６を螺挿し、補助アタツチメント
６の締結部２５内に締結する。なお、図示する実
施例では該締結部２５を凹溝状に形成してあるが
これに限定されるものでなく、連結ビス１６が締
結可能であればよい。

また、上枠１３ａの基部１７における連結ビス
１６用の透孔１８は室内から可視できないよう
に、換言すれば装着された戸Ｂの框Ｅに隠れるよ
うな位置に穿設するのが好ましい。

しかして上述したように最室内枠１３の上枠は
取付片２におけるビス４による固定、基部１７に
おける連結ビス１６による固定及び掛合１４と補
助アタツチメント６の第３係止片１５との掛合に
より取付けられているが、外部より可視可能な連
結部、すなわちビス頭は一箇所だけであり、美的
外観の面からも好ましいものである。

かくして本考案は以上の構成よりなる。そして
本考案による三重サツシの取付装置、特に最室内
枠の取付装置であれば位置決めも行ないやすいと
共に取付作業が容易であり、かつ補助アタツチメ
ントの介在により取付強度も高いものであり、さ
らには美的審美性も良好であるとの種々のすぐれ
た利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による三重サツシの取付装置の
縦断面図、第２図は横断面図である。 Ａ……建物躯体、Ｃ………中空部、６……補助
アタツチメント、７……第１係止部、８……第２
係止部、１１……補助アタツチメントの基部、１
２……取付舌片、１３……最室内枠、１４……掛
合片、１６……連結ビス、２５……締結部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 建物躯体Ａに取付けられた既設二重サツシの室
   内側に、中空部Ｃを持つた断面方形状の基部１１
   を有し前記二重サツシに係合する第１係止部７と
   第２係止部８を備えてあると共に建物躯体Ａの室
   内側面Ｄに取付けられる取付舌片１２を有する補
   助アタツチメント６を取付け、 該補助アタツチメント６の室内側には最室内枠
   １３の掛合片１４を係止する第３係止片１５と前
   記最室内枠側から螺挿された連結ビス１６を締結
   する締結部２５を形成して、前記最室内枠１３を
   前記補助アタツチメント６を介して二重サツシに
   取付けてなることを特徴とする三重サツシの取付
   装置。