JPS592298Y2 - 外付けサッシ用カバ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、木造建物の窓等の開口部に外から取付ける
外付はサツシに用いて取付は用のねじ、釘等を隠し外観
を美麗に保つためのカバー装置に関する。

家屋の壁面に設けられた窓等の開口部に外側かられし、
釘等を用いて取付けられる外付はサツシは、施王が緊く
かつ容易に行えるので、一般の住宅において広く使用さ
れている。

ところがこのような外付はサツシにおいては、そのまま
で構造上第１図に示すように取付は用の釘またはねじ３
の頭が外から見えるのが避けられず、外観が悪くなり商
品価値を損りる、と言う不都合がある。

また、釘、ねじ等の頭を隠すためには、外付はサツシを
取付けた後に、これを覆って羽目板を取付けたり壁塗り
を行なわなければならないから、工事の手順が制限され
て甚だ不便である。

本考案による外付はサツシ用カバー装置は、このような
不都合を解悄するものであって、サツシ自体にカバーを
取付けるようにして、羽目板工事等とは無関係に釘、ね
じ等の頭を見えなくするものである。

以下実施例を示す図面について本考案を説明する。

第２図は本考案によるカバーを施したサツシの上梓部の
状態を示す縦断面図で、上枠１は家屋の木製の開口部２
の上縁部外面にねし３，３ａ（または釘）により取付け
られている。

このように上枠１をねじ３，３ａにより壁面に取付けた
場合、枠の内方に位置するねじ３ａは、引戸の案内突条
ｌａ、ｌｂ等に隠れて目立たないが、枠外のねし３はカ
バーを施さないと、外部から丸見えになり、外観を著し
く損じるから羽目板で覆って隠す等の処理が必要である
。

本考案による外付はサツシ用カバー装置は、カバー４を
用いて上枠１の上面全体および短枠１１の側面全体を覆
い、ねじ、釘等の頭が表面に露出しないように隠すもの
である。

第２図は上枠１に対するカバー４の取付は状態を示すも
ので、上梓用のカバー４はアルミニウムの押出成型によ
り製せられて断面形がほぼＴ字状をなし、上枠１とほぼ
同長（枠の組立構造により多少の差が出る）に切断して
使用される。

すなわち断面の一端に形成されたコ字形の係止部６を上
枠１に設けた係止部５に係合させるとともに断面の他端
部を上枠１に設けた係止片７の上面に当接させて横にず
れないようにし、鉄枠１の円孔９に上枠の内周面から挿
入したタップねじ８をカバー４の下面に突設したＴ字状
断面の中央の基足部をなす突条１５の下端縁に同体に形
成した１対の平行突条ｉｎ、 ｉｏの間に螺入して締付
け、該カバー４を上枠１の一七面に固定する。

平行突条１０．１０の間隔はタップねじ８の外径より少
しく狭くし、該ねじ８が平行突条１０，１０の対向側面
を削りながら側突条間に螺入するようにする。

第３図は本考案によるカバー装置の袋枠１１に対する取
付は状態を示し、短枠用のカバー４は、アルミニウムの
一体押出成型によってほは゛Ｔ字状の断面形に製せられ
、袋枠１１に対応する長さに切取られ、これに形成した
係合突条１２．１３．１４を袋枠１１に係合させ横にず
れないようにして袋枠１１に添着し、該カバー４の丁字
形断面の中央の基足部をなす突条１５の折曲り縁部に穿
設した小孔にタップねじ８を螺合させて袋枠１１に締付
は固定される。

この時係合突条１３と一体に形成された傾斜突条１３ａ
は袋枠１１の端部に直角に折立てて形成された突条１１
ａと当接し、ねじ８を締付けるにつれてカバー４を第
３図下方に移動させて係合突条１２．１４がそれぞれの
当接する袋枠１１の面に強く押圧されるようになる。

第４図は本考案によるカバー装置の短枠部における第二
の構造例を示し、短枠端部の突条１１ ａの断面形を略
Ｚ字状に形成するとともに該突条１１ａと係合するカバ
ー４の係合突条１３と傾斜突条１３ ａとの断面形状が
略５字形となるように形成し、保合部に溝１６が形成さ
れるようにしたものである。

溝１６は外部から見えるサツシ枠表面に変化をつけ、美
観を増す役目をする。

このように構成されるカバー４は前例と同様にしてタッ
プねじ８により袋枠１１に固定される。

外付はサツシの下枠部には、後述の第６図に示されてい
るような水切り２０が形成されるため、取付は用のねじ
、釘等の頭が人目につき難いので、通常、カバーを施す
必要はない。

なお、上記各実施例では、カバー取付は用のねじ８とし
てタップねじを使用したが、カバー４がアルミニウム型
材製の場合は、鋼製の通常のねじでもアルミニウム材に
くい込みつつ螺合するので、タップねじと同等に使用す
ることができる。

本考案による外付はサツシ用カバー装置は以上のように
構成されるので、サツシを窓等の開口部に取付けた後上
枠１、左右の袋枠１１．１１にそれぞれカバー４をわじ
８により固定すれば、羽目板、モルタル塗装等で隠す工
作をしなくてもサツシ枠を開口部に取付ける際に使用す
るねじ、釘等が表面に露出せず、第５図に示すように外
観の美麗な外付サツシを得ることができる。

カバー４，４を上枠１、袋枠１１に取付けたとき、タッ
プねじ８の頭は、上枠１においては引戸の案内突条１
ａ、 １ ｂの間に袋枠１１においては引戸の側端部に
重なる突条１９の根本付近に、各突条の奥深く位置する
ため外から見え難く、目障りになることがない。

またタップねじ８を捻回するに従ってそれぞれのカバー
４を上梓、袋枠に引付けるから、ねじ８の緊締によりカ
バーと基枠との結合を強固に行なうことができる。

第６図は本考案によるカバー装置を利用して外付はサツ
シに雨戸レールを取付けた応用例を示し、上枠１のカバ
ー４の外端部には下に開口した断面コ字形の上部レール
１８が該カバーと一体に成型されている。

また下枠１７にも上記カバー４と類似した構成のカバー
４ａが取付けられており、該カバー４ａの外端部には上
に開口した下部レール１８ ａが該カバー４ａと一体に
形成され、タップねじ８ａにより下枠１７に固定されて
いる。

本考案による外付サツシ用カバー装置は、以上のように
簡単な構造で外付はサツシの外観を美麗に保つことがで
き、しかもサツシ枠の内側かられしで固定するので施工
容易であり、ねじの頭は基枠の突条１ａ、ｌｂ、１９の
奥に位置するため目障りにならず、雨戸レール等を取付
けるのに応用することもでき、実用上有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の外付サツシの略正面図、第２図は本考案
のカバー装置におけるサツシ上梓部を示す第５図のＡ−
Ａ拡大断面図、第３図は同じくすツシの短枠部を示す第
５図のＢ−Ｂ拡大断面図、第４図は短枠部の別例を示す
第３図同様の断面図、第５図は本考案のカバー装置を施
した外付サツシの正面図、第６図は本考案を応用して雨
戸を取付けた状態を示す第５図のＣ−Ｃ断面に相当する
拡大断面である。 １：上枠、２：開［コ部、３，３ａ：ねじ、４：カバ−
８ねじ、９°円孔、１０：平行突条、１５：突状。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 木造建物の開口部に、外側からねじ、釘等により取付け
   られる外付はサツシ枠の上枠１、短枠１１の外周面に露
   出する上記取付は用ねし等の頭を覆い隠すカバー装置で
   あって、外付はサツシの上枠１竪枠１１のそれぞれとほ
   は゛同幅同長であり、断面形がほぼＴ字状で、その両翼
   縁部をそれぞれ前記外付はサツシ枠の外周面の内外端縁
   に横にずれないように係合させて当接させる形状の型材
   より成るカバー４，４を有し、−Ｅ枠周および短枠相姦
   カバーのＴ字状断面の中央の基足部をなす突条１５に、
   上枠１に形成した案内突条１ａ、ｌｂの奥または短枠１
   １に形成した引戸の側端部に重なる突条１９の奥におい
   て、各サツシ枠１，１１の内周面から挿通されたねし８
   をそれぞれ螺入して、該作付はサツシの上枠１、短枠１
   １にカバー４，４を締付は固定することを特徴とする外
   付はサツシ用カバー装置。